JP4235399B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真式プリンタ,複写機,静電記録装置等の画像形成装置に関し、特にライン幅の変更に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真プロセスを利用する画像形成装置では、潜像形成過程,現像過程,転写および定着過程を経て画像が形成されるため、出力画像の線幅は入力した画像情報と一致しないことが一般である。その例として、ライン幅・濃度等が挙げられる。また、ユーザの希望によりライン幅・濃度を設定値以上に太く、または細くすることが必要とされている。
【0003】
そこで、この種の装置には出力画像のライン幅を補正する手段が必要である。この補正を行う手段として、像担持体に形成された潜像に対して現像バイアス電圧の設定を変化させることが従来から行われてきた。以下、反転現像方式を用いたレーザビームプリンタを例にとって説明する。
【0004】
像担持体の表面電位の様子の一例を図17に示す。図17の横軸は像担持体上の座標を示し、縦軸は像担持体の表面電位をマイナスを上向きに表している。ここで、Vは感光体への一次帯電バイアス、Vは感光体への露光部電位、VDCはトナー(現像剤)担持体である現像スリーブ上の電位であり、通常は現像スリーブに印加されるDCバイアスの電位と等価である。図17において、感光体上で現像バイアス電位VDCよりプラス側に帯電している部分はトナーを引き付け現像される。そこで、現像バイアス電位Vdcの設定を、図中のVDC1,VDC2,VDC3のように変えることにより、現像されるライン幅を変えることができる。
【0005】
図18に示すように、Vを一定に保ちながら現像バイアス電位VDCのみを変化させて、ライン幅を可変にすることが可能である。この時の現像バイアス電位VDCと一次帯電バイアスVとの電位差Vback(バックコントラスト)とカブリ(白地部へのトナー付着による反射濃度低下率)の関係の概要を図19に示す。一般的にバックコントラストとカブリの関係は、Vbackが小さくなると正カブリ量が増え、Vbackが大きくなると反転カブリ量が増える傾向にある。ここで、画質が安定した状態、つまりカブリ量が一定のままでライン幅を可変とすることを目標としているので、従来の画像形成装置において、図20に示すように、一次帯電バイアスVの傾きを現像バイアス電位VDCの傾きよりも緩やかにすることによって、バックコントラストの増減量を減らしカブリの変化量を減らすような電位設定も行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、パソコンの出力機器としてのレーザビームプリンタは画素密度の高密度化、画像の高精細化という方向に発展している。それに対応するために、現像剤であるトナーの粒径を小さくして、より忠実に静電潜像を現像する傾向となっている。具体的には、従来平均粒径(重量平均粒径)が10μm程度であったトナーが近年では7μm程度となり、さらに7μm以下の粒径のものが検討されている。
【0007】
このような小粒径化したトナーにおいては、一般的にカブリ量が増加する傾向にある。従って、従来と同様な方法でライン幅を変更すると、カブリに対するマージンが少なくなるという問題がある。
【0008】
そこで、カブリ量一定のままライン幅を可変にするためには、図21のように現像バイアス電位VDCと一次帯電バイアスVは平行であることが理想である。しかしながら、Vが高い場合、出力を上げるために一次バイアス電圧駆動回路にコストがかかり、転写過程において飛び散りが悪化するために、一次帯電バイアスVの絶対値が増える方向にならないようにする必要がある。
【0009】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、小粒径のトナーに対しても、非現像領域のカブリ値が変わることなく出力画像の線幅の可変範囲を従来の手法と同程度に設定することができる画像形成装置を提供することを目的するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記、目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
【0011】
(1)感光体表面を帯電高圧が印加された帯電装置によって帯電し、露光装置により露光した部分に現像高圧が印加された現像装置によってトナーを付着させてトナー像として現像し、前記現像されたトナーを転写部材に転写して画像を形成し、かつ装着されたトナーカートリッジに収容されたトナーのトナー特性が異なる場合に、前記トナーカートリッジに収容されたトナーのトナー特性に応じた画像形成を行う画像形成装置であって
複数段階のライン幅から一の段階のライン幅を選択し設定するライン幅設定手段と、
前記ライン幅設定手段によって設定された各段階のライン幅に対応した前記帯電高圧及び前記現像高圧を印加するための帯電高圧値及び現像高圧値であって、かつ白地部へのトナー付着による反射濃度低下を示すカブリが閾値を超えないよう印加電圧差分を設定するための帯電高圧値及び現像高圧値を、複数種類のトナー特性毎にテーブル情報として記憶する記憶手段と、
前記帯電装置に帯電高圧を印加し、前記現像装置に現像高圧を印加する印加手段と、
前記トナーカートリッジに設けられた記憶部に記憶された情報からトナーの特性を認識する認識手段と、
前記記憶手段に記憶された複数種類のトナーのトナー特性毎のテーブル情報から前記認識手段により認識されたトナーの特性に応じたテーブル情報を選択する選択手段と、を有し、
前記選択手段により選択されテーブル情報から、前記ライン幅設定手段により設定されたライン幅に対応した前記帯電電圧及び前記現像高圧を印加するための帯電高圧値及び現像高圧値であって、前記カブリが閾値を超えないよう印加電圧差分を設定するための帯電高圧値及び現像高圧値を読込み、当該読込まれた帯電高圧値及び現像高圧値に従う帯電高圧及び現像高圧を前記印加手段が印加することを特徴とする画像形成装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例により詳しく説明する。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
図2は、実施例1である“画像形成装置”の概略構成を示すブロック図である。本実施例は、レーザのON/OFFにより反転現像方式で2値画像を形成する画像形成装置である。
【0020】
において、1は感光層にOPCを用いた直径30mmのドラム型の感光体(以下「感光ドラム」という)である。感光ドラムは、OPC,アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成されている。まず初めに感光ドラム1の表面は、接触式の帯電装置としての帯電ローラ2によって一様に帯電される。3は一次バイアス電圧駆動回路であり、高圧電源回路および帯電ローラ2のDCバイアスを可変制御できるバイアス制御回路を有している。一次バイアス電圧駆動回路3は、CPU11からの指令によりDCバイアスを変化させることにより、ドラム帯電電位を現像位置で−600Vを中心に制御が可能である。
【0021】
4は露光装置としてのレーザ露光装置である。感光ドラム1の回転および画像位置に同期させてレーザ光をドラム面上に照射するためのコリメーティングレンズ,ポリゴンミラー,fθレンズ等を有している。レーザ露光装置4は、感光ドラム1上に形成されるビームスポット径(パワーが1/e2 となる寸法)が、主走査方向(ドラム回転方向)で75μm、副走査方向で85μmであり、600×600dpi(dot perinch)の解像度で潜像を形成する。5はレーザドライバ回路であり、例えば、655nmの波長を有するレーザダイオードおよびそれを駆動する回路を有する。
【0022】
6は現像スリーブ7を有する現像装置である。現像スリーブ7は、直径20mmのアルミニウム製のスリーブであり、内側には4極のマグネットローラが配置されている。現像スリーブ7の表面は、フェノール等の樹脂にカーボングラファイトなどの導電性粒子が分散させてあり、この表面と感光ドラム表面との距離が約300μmとなる位置に配置されている。
【0023】
現像装置6は、現像スリーブ7の表面にて一成分磁性トナーを担持搬送し、現像スリーブ7に現像バイアス電圧が印加されることにより、感光ドラム1の画像情報部分にトナーを飛着させるものである。前述の直流バイアス電圧としては、例えば振幅1.6kVpp,周波数2000HzのAC波形が重畳された電圧が印加される。8は現像スリーブ7に現像バイアス電圧を供給するための現像バイアス電圧駆動回路であり、CPU11からの指令により直流バイアスVdcを−450Vを中心に制御できる。
【0024】
9は紙等の記録材にトナーを転写するための転写帯電ローラである。転写ニップ部において、感光ドラム1上のトナー像は不図示の電源による転写バイアスの作用で記録材に転写される。トナー像を保持した記録材は、不図示の定着装置へ搬送され、定着装置のニップ部で加熱,加圧されてトナー像が記録材上に定着され永久画像(ハードコピー)となり機外へ排出される。一方、転写後に感光ドラム1上に残留する転写残留トナーは、クリーニング装置10により感光ドラム1表面より除去される。
【0025】
また、11は一次バイアス電圧,現像バイアス電圧,レーザパワーその他のシステム全体を制御するための制御手段としてのCPUである。さらに、このCPU11は高圧出力指示手段であり、ライン幅を変更するためのトナーの特性に応じた帯電および現像高圧出力の組み合わせを表すテーブル情報を保持している。
【0026】
次に、本実施例に使用されるトナーについて説明する。分子量5600、ガラス転移点57℃のスチレンアクリル樹脂にマグネタイトを60重量部添加して、混練した後に粉砕して、重量平均粒径が6.5μmで粒径3.2μm以下の個数分布が4%のトナーを使用している。このトナーのバックコントラストとカブリ量の関係を調べてみると、図3に示すように従来のトナー(重量平均粒径が7.5μm)よりも、小粒径トナー(重量平均粒径が6.5μm)のカブリ量は増加していることがわかる。なお、平均粒径は以下の方法によって測定している。トナーの平均粒径および粒度分布は、コールカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)等種々の方法で測定可能であるが、本発明においてはコールターマルチサイザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)およびPC9801パーソナルコンピュータ(NEC製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaC1水溶液を調製する。測定方法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で焼く1〜3分間分散処理を行い前記コールターマルチサイザーによりアパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナーの体積,個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それから、本発明に係わる体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径(D:各チャンネルの中央値をチャンネルの代表値とする)を求めた。
【0027】
本実施例においては、トナーとして前記6.5μmの物を使用し、図3におけるトナーのカブリ量の関係から、図4に示すようにテーブル情報を設定した。図4では、中心値Eの現像バイアスVdcは−450V、一次帯電によって決まる暗電位Vは−610Vである。また、A〜Iの9段階の指示値を有している。
【0028】
次に、画像形成装置が有する、濃度調整およびライン幅調整の指示に使用される高圧出力指示手段を用いた電位設定の手法について図5の説明図と図6のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
本実施例によると、ライン幅設定手段1001においてA〜Iの内一つ設定可能なライン幅が選択され、画像形成装置のCPU11内に記憶されているテーブル情報1002から設定されたライン幅に対応する電位設定が選択され、一次帯電バイアス印加手段1003と現像バイアス印加手段1004に設定されたライン幅に対応する電位設定となるような直流バイアスを印加するように指示信号が出る。
【0030】
次に図6のフローチャートに沿って、動作説明をする。まず、ユーザが画像形成装置のライン幅の設定手段を操作する(S111)と、画像形成装置内のCPU内のテーブル情報1002に従って、ユーザによって選択された段階に応じた高圧の出力値が選択される(S112)。次に、画像形成装置内のCPU11が帯電手段と現像手段に印加する直流バイアス値を指示する(S113)。また、この時の直流バイアス値は設定手段の段階に応じて変化し、かつ、段階の変化に応じたバイアスの変化量が一定でない。そして、指示された電位設定に従って一次帯電バイアス印加手段,現像バイアス印加手段によって高圧が印加される(S114)。このような過程によって、濃度・ライン幅の変更が行われる(S115)。
【0031】
本実施例1においては、図3に示すように、従来のトナーよりも重量平均粒径の小さいトナーを用いており、カブリ量が増加している。また、図3において、バックコントラストが約140V以下、160V以上の範囲でカブリ許容範囲の上限を超えている。故に、従来のトナーに対応する図20に示すような電位設定手法をとると、バックコントラストが約140V以下、160V以上の範囲におけるカブリ値がカブリ量の許容範囲(3.5%以下を許容範囲とする。)を超える。故に、前述のライン幅設定手法のに基づいて図4に示すようなテーブル情報に従った電位設定にすると、バックコントラストが約140V以下、160V以上の範囲において現像バイアス電位VDCと暗電位Vの変位方法が平行になり、Vback(バックコントラスト)の増加を防ぎ、カブリ値の増加を防ぐことが可能である。この時の電位設定の詳細を図1に示す。このような電位設定としてライン幅の変更を行ったところ、図7に示すような結果が得られた。A〜Iの9段階において、カブリ量を3.5%以内に抑えながら600dpiの4ドットライン幅を170μm〜210μmまで可変とすることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施例によれば、現像バイアス電位Vdcの変位量に対して暗電位Vを直線的に変化させるような電位設定(図20に示す)において、カブリ値がカブリ量の許容範囲を超えないような電位設定法を指示する画像形成装置に含まれるテーブル情報を利用することによって、重量平均粒径が6.5μmであるトナーにおいてもカブリ量のOK範囲でライン幅可変領域を従来のトナーと同程度に設定することが可能である。
【0033】
(実施例2)
ところで、同じ種類のトナーであっても、製造日時の差によってカブリ特性が変化する場合がある。故に、トナーの特性に応じて高圧出力指示を行うテーブル情報を変更する必要がある。
【0034】
そこで、実施例2である“画像形成装置”においては、画像形成装置のCPU内に、地カブリの多い傾向にあるトナーや反転カブリの多い傾向にあるトナーに応じた電位設定を指示するテーブル情報を記憶させた。また、個々のプロセスカートリッジが有するメモリ(記憶装置)に前述のトナーの特性を記憶させ、その記憶に応じて電位設定を指示するテーブル情報を選択できるようにした。
【0035】
本実施例の画像形成装置は、ホストコンピュータから画像情報を受け取り、可視化された画像情報として出力するレーザビームプリンタであり、電子写真感光体,現像手段,現像剤(トナー)等の消耗品をプロセスカートリッジとして装置本体に着脱し交換可能にした画像形成装置である。
【0036】
図8に示すように、プロセスカートリッジ(以下、「カートリッジ」という)は、電子写真感光体である感光ドラム1301と、感光ドラム1301を均一に帯電するための帯電手段としての帯電ローラ1302、現像装置1303と、感光ドラム1301の表面を清掃するクリーニング手段であるクリーニングブレード1304と、クリーニングブレード1304により感光ドラム1301から除去された残留トナーを収容する廃トナー容器1305とが一に構成され、電子写真画像形成装置本体(以下、「画像形成装置」ということもある)に取り外し可能に装着される。
【0037】
現像装置1303は、現像剤であるトナーを収容する現像剤収容部であるトナー容器1306、トナー容器1306と連結された現像容器1307、感光ドラム1301に対向配置された現像手段としての現像ローラ1308、現像ローラ1308に当接し、トナー層厚を規制する現像剤規制部材である現像ブレード1309、およびトナー容器1306内のトナーを攪拌し現像容器1307内へトナーを送り込むトナー攪拌部材1311、トナー容器307から送り込まれたトナーを現像ローラ1308へ搬送する攪拌部材1310を備えている。
【0038】
また、カートリッジの使用前には、トナー容器1306と現像容器1307の間にトナー封止部材1312が貼着されている。このトナー封止部材1312は、カートリッジの輸送中等に激しい衝撃が発生した場合等でもトナーが洩れることのないように設けられ、装置本体にカートリッジを装着する直前にユーザによって開封される。
【0039】
さらに、カートリッジの使用条件や帯電設定条件や現像設定条件といったプロセス設定値などを記憶するための記憶装置1313が設置され、画像形成装置本体内部と、接触接点方式、もしくは非接触通信方式にて、通信を行い、記憶装置1313内の諸条件が画像形成に供される。記憶装置1313には、半導体素子を用いた半導体記憶装置や磁気媒体を用いた磁気記憶装置などが用いられている。
【0040】
次に図9にて本実施例で用いる記憶装置の動作について説明する。記憶装置1313は電気的接点1402と記憶ブロック1403に分かれており、電気的接点1402が画像形成装置本体と接続1404された場合、電気的接点を通じ電源の供給と通信を行っている。このような構成によって、プロセスカートリッジの有するメモリ内の情報から画像形成装置がトナーの特性を認識し、その特性に応じた画像形成装置が有する電位設定を指示するテーブル情報を選択し、カブリ量を許容範囲内に保ちつつライン幅補正を行う。
【0041】
次に、具体的な電位設定を指示するテーブル情報について説明する。本実施例2においては、図10に示すように地カブリの多い傾向にあるトナーと反転カブリの多い傾向にあるトナーに対して、それぞれ個別のテーブル情報を設けた。即ち、地カブリが多い場合は図11のテーブル、反転カブリが多い場合には図12のテーブル情報を設ける。
【0042】
(1)地カブリの多い傾向にあるトナーについて
図10に示すように地カブリの多い傾向にあるトナーに対しては、図13に示す構成により、図14のフローチャートに示すライン幅設定動作を行っている。本実施例によると、まず、プロセスカートリッジのメモリ内のトナー特性情報1601によって画像形成装置のCPU内に記憶されている複数のテーブル情報1603から適当なテーブルが選択される。次に、ライン幅設定手段1602において設定可能なライン幅が選択され、トナー特性に応じて選択されたテーブル情報1603から設定されたライン幅に対応する電位設定が選択され、一次帯電バイアス印加手段1604と現像バイアス印加手段1605に設定されたライン幅に対応する電位設定となるような直流バイアスを印加するように指示信号が出る。
【0043】
次に図14のフローチャートに沿って動作説明をする。まず、画像形成装置のCPUがプロセスカートリッジのメモリに含まれるトナー特性を認識する(S171)。次に、画像形成装置のCPUがトナー特性に応じた適当なテーブルを選択する(S172)。次に、ユーザが画像形成装置のライン幅の設定手段を操作する(S173)と、画像形成装置内のCPU内のテーブル情報に従って、ユーザによって選択された段階に応じた高圧の出力値が選択される(S174)。次に、画像形成装置内のCPUが帯電手段と現像手段に印加する直流バイアス値を指示する(S175)。また、この時の直流バイアス値は設定手段の段階に応じて変化し、かつ、段階の変化に応じたバイアスの変化量が一定でない。そして、指示された電位設定に従って一次帯電バイアス印加手段,現像バイアス印加手段によって高圧が印加される(S176)。このような過程によって、濃度・ライン幅の変更が行われる(S177)。
【0044】
以上のような流れに沿ってライン幅変更を行っている。この時、図11に示すような電位設定を指示するテーブルを使用する。A〜Eの範囲において、現像バイアス電位Vdcと暗電位Vの変位方法が平行になり、Vback(バックコントラスト)の増加を防ぎ、カブリ値の増加を防ぐことが可能である。図15にこの時の現像設定条件を示す線図を示す。
【0045】
(2)反転カブリの多い傾向にあるトナーについて
図10に示すように反転カブリの多い傾向にあるトナーに対しては、前述と同様のライン幅変更手法によってライン幅変更を行う。また、この時、図12のような電位設定を指示するテーブルを使用する。E〜Iの範囲において、現像バイアス電位Vdcと暗電位Vの変位方法が平行になり、Vback(バックコントラスト)の増加を防ぎ、カブリ値の増加を防ぐことが可能である。図16に、この時の現像設定条件を示す線図を示す。
【0046】
上説明したように、本実施例では、地カブリの多い傾向にあるトナーや反転カブリの多い傾向にあるトナーに対しては、プロセスカートリッジが有するメモリ内の情報から画像形成装置がトナーの特性を認識し、その特性に応じた画像形成装置が有する電位設定を指示するテーブル情報を選択し、カブリ量を許容範囲内に保ちつつライン幅補正を行うことが可能である。
【0047】
なお、実施例2では、プロセスカートリッジに設けたメモリを用いて、トナーの特性を伝達しているが、これにかぎらず、プロセスカートリッジに設けた凹,凸などの指標によりトナーの特性を伝達してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、小粒径のトナーに対しても、非現像領域のカブリ値が変わることなく出力画像の線幅の可変範囲を従来の手法と同程度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における現像設定条件を示す図
【図2】 実施例1の概略構成を示すブロック図
【図3】 実施例1で用いるトナーに関するバックコントラストとカブリ量の関係を示す図
【図4】 高圧出力指示に関するテーブルを示す図
【図5】 ライン幅設定の説明図
【図6】 実施例1におけるライン幅設定動作を示すフローチャート
【図7】 実施例1におけるライン幅補正の結果を示す図
【図8】 実施例2で用いるプロセスカートリッジを示す図
【図9】 記憶装置の動作説明図
【図10】 実施例2で用いるトナーに関するバックコントラストとカブリ量の関係を示す図
【図11】 地カブリの多い傾向にあるトナーに対応するテーブルを示す図
【図12】 反転カブリの多い傾向にあるトナーに対応するテーブルを示す図
【図13】 ライン幅設定の説明図
【図14】 実施例2の動作を示すフローチャート
【図15】 図11のテーブルにもとづく現像設定条件を示す図
【図16】 図12のテーブルにもとづく現像設定条件を示す図
【図17】 ライン幅変更の説明図
【図18】 現像バイアスのみを可変してライン幅を制御する現像設定条件を示す図
【図19】 バックコントラストとカブリ量の関係を示す図
【図20】 従来の現像設定条件を示す図
【図21】 従来の現像設定条件を示す図
【符号の説明】
1 感光ドラム
2 帯電装置(一次帯電器)
3 一次バイアス電圧駆動回路
4 露光装置(レーザ露光装置)
5 レーザドライバ回路
6 現像装置
8 バイアス電圧駆動回路
11 制御手段(CPU、第1のライン幅制御手段、第2のライン幅制御手段)
12 操作部

Claims (1)

  1. 感光体表面を帯電高圧が印加された帯電装置によって帯電し、露光装置により露光した部分に現像高圧が印加された現像装置によってトナーを付着させてトナー像として現像し、前記現像されたトナーを転写部材に転写して画像を形成し、かつ装着されたトナーカートリッジに収容されたトナーのトナー特性が異なる場合に、前記トナーカートリッジに収容されたトナーのトナー特性に応じた画像形成を行う画像形成装置であって
    複数段階のライン幅から一の段階のライン幅を選択し設定するライン幅設定手段と、
    前記ライン幅設定手段によって設定された各段階のライン幅に対応した前記帯電高圧及び前記現像高圧を印加するための帯電高圧値及び現像高圧値であって、かつ白地部へのトナー付着による反射濃度低下を示すカブリが閾値を超えないよう印加電圧差分を設定するための帯電高圧値及び現像高圧値を、複数種類のトナー特性毎にテーブル情報として記憶する記憶手段と、
    前記帯電装置に帯電高圧を印加し、前記現像装置に現像高圧を印加する印加手段と、
    前記トナーカートリッジに設けられた記憶部に記憶された情報からトナーの特性を認識する認識手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数種類のトナーのトナー特性毎のテーブル情報から前記認識手段により認識されたトナーの特性に応じたテーブル情報を選択する選択手段と、を有し、
    前記選択手段により選択されテーブル情報から、前記ライン幅設定手段により設定されたライン幅に対応した前記帯電電圧及び前記現像高圧を印加するための帯電高圧値及び現像高圧値であって、前記カブリが閾値を超えないよう印加電圧差分を設定するための帯電高圧値及び現像高圧値を読込み、当該読込まれた帯電高圧値及び現像高圧値に従う帯電高圧及び現像高圧を前記印加手段が印加することを特徴とする画像形成装置。
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