JP7434801B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本開示は、画像形成装置に関する。
トナー画像が形成される感光体と、感光体にトナーを供給する現像ローラーとを有する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置において、トナー画像が形成されない感光体の箇所にトナー(以下、「かぶりトナー」という。)が付着する場合がある。
一般的に、感光体を有する画像形成装置において、感光体に外添剤が付着する等の現象であるフィルミングが発生する場合がある。フィルミングは、感光体に外添剤が付着する等の現象である。特許文献1に記載の画像形成装置は、フィルミングが発生しやすい条件が成立したときに、感光体の帯電電位を制御することにより、かぶりトナーの量が多くなるようにかぶりトナーの量を制御する。
特開2006-72240号公報
ところで、かぶりトナーの量が過度に多い場合、およびかぶりトナーの量が過度に少ない場合には、感光体上において画像ノイズが発生してしまう。特許文献1に記載の画像形成装置では、かぶりトナーの量が過度に多くなる場合、およびかぶりトナーの量が過度に少なくなる場合があった。したがって、特許文献1に記載の画像形成装置は、画像ノイズが発生するという問題が生じ得る。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、画像ノイズの発生を低減する技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、現像剤を像担持体に供給する現像剤担持体と、現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、像担持体の電圧を決定する制御装置と、制御装置により決定された電圧を、像担持体に印加する第2電源装置と、を備える画像形成装置が提供される。
ある局面において、像担持体を露光する露光装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧と、露光装置による露光後の像担持体の電位との差分に基づいて、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧が小さいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧が大きいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧が小さいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧が大きいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧と、露光装置による露光後の像担持体の電位との差分が小さいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧と、露光装置による露光後の像担持体の電位との差分が大きいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧と、露光装置による露光後の像担持体の電位との差分が小さいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置をさらに備え、制御装置は、現像剤担持体に印加される電圧と、露光装置による露光後の像担持体の電位との差分が大きいほど、現像剤担持体に印加される電圧と像担持体の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、像担持体の電圧を決定する。
ある局面において、制御装置は、現像剤担持体での現像剤の濃度、現像剤の帯電量、および画像形成装置の線速のうち少なくとも1つに基づいて、像担持体の電圧を決定する。
本開示の別の局面に従うと、現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、現像剤を像担持体に供給する現像剤担持体とを有する画像形成装置を制御する制御方法であって、現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、像担持体の電圧を決定するステップと、決定された電圧を、像担持体に印加するステップと、を備える制御方法が提供される。
本開示によれば、画像ノイズの発生を低減することができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
本実施の形態の画像形成装置の全体構成を説明するための図である。 画像形成ユニットの内部構造を説明するための図である。 本実施の形態の画像形成装置の主要なハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 静止層A一例を説明するための図である。 付着トナーを説明するための図である。 付着トナーを説明するための図である。 付着トナーを説明するための図である。 付着トナーを説明するための図である。 比較例の画像形成装置と、本実施の形態の画像形成装置との対比の結果を説明するための図である。 現像バイアスと、帯電後の像担持体の表面電位との関係を説明するための図である。 現像バイアスの算出の手法の一例を説明するための図である。 制御装置の機能構成例を説明するための図である。 画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態2で使用されるテーブル群の一例を説明するための図である。 実施の形態2の制御装置の機能構成例を説明するための図である。 実施の形態2の画像形成装置100の処理を示すフローチャートである。 付着トナー量、現像バイアス、およびトナー濃度の関係を説明するための図である。 付着トナー量、現像バイアス、およびトナー帯電量の関係を説明するための図である。 付着トナー量、現像バイアス、および線速の関係を説明するための図である。 実施の形態6の画像形成装置が用いるテーブルである。 実施の形態7の画像形成装置が用いるテーブルである。
本実施の形態における画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本実施の形態の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
<実施の形態1>
[画像形成装置の構成例]
図1は、カラープリンターとしての画像形成装置100の全体構成を説明するための図である。以下では、カラープリンターとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリ、および複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)のいずれであってもよい。また、本実施の形態では、トナーを現像剤という場合もあり、トナーとキャリアとを現像剤(または二成分現像剤)という場合もある。また、記録媒体は、例えば、用紙、およびシート等を含む。また、記録媒体に画像を形成することを「印刷」という場合もある。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト36と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、ピックアップローラー41と、タイミングローラー42と、定着装置43とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト36に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、イエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、マゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、シアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、ブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、像担持体10と、帯電部11と、露光部12と、現像部13と、クリーニング装置17と、を備える。像担持体10は、典型的には、現像剤により画像が現像される感光体である。換言すれば、像担持体10は、典型的には、トナー画像を担持する感光体である。トナー画像を静電潜像という場合もある。一例として、像担持体10は、点典型的には、感光体ドラムである。感光体ドラムの表面に、感光層が形成されている。像担持体10は、中間転写ベルト36の駆動方向に対応する方向(図1の像担持体10内の矢印の方向)に回転する。
カラー印刷モードの場合、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて中間転写ベルト36に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト36上に形成される。一方、モノクロ印刷モードの場合、ブラック(BK)のトナー像が像担持体10(潜像担持体)から中間転写ベルト36に転写される。
中間転写ベルト36は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト36および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト36上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
カセット37には、用紙Sが収容される。用紙Sは、カセット37から1枚ずつピックアップローラー41およびタイミングローラー42によって搬送経路40に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト36から二次転写ローラー33に引き付けられ、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置43は、定着装置43を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙S上に形成されているトナー像が用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
また、画像形成装置100は、電源装置72を有する。電源装置72は、第1電源装置711と、第2電源装置712とを含む。第1電源装置711は、後述の現像ローラー13dに電圧を印加する。なお、「第1電源装置711が、現像ローラー13dに電圧を印加すること」を、「第1電源装置711が、現像ローラー13dを帯電する」ともいう。また、現像ローラー13dに印加される電圧を「第1電圧」という。また、後述の現像バイアスは、第1電圧と対応する。現像バイアスは、第1電圧と同一の値としてもよい。また、現像バイアスは、第1電圧と異なる値としてもよい。したがって、「現像バイアス」を「第1電圧」という場合もある。第2電源装置712は、像担持体10に電圧を印加する。また、像担持体10に印加される電圧を「第2電圧」という。
また、画像形成装置100は、この画像形成装置100を制御する制御装置60を有する。制御装置60および電源装置72は、便宜上、図1に示す箇所に記載されているが、実際は、他の箇所に設置されている。
中間転写ベルト36の駆動方向において、画像形成ユニット1Kより下流側であり、かつ駆動ローラー39より上流側の中間転写ベルト36の近傍に、IDC(Image Density Control)センサー70が配置される。IDCセンサー70は、中間転写ベルト36の像担持面と対向するように配置される。
IDCセンサー70は、中間転写ベルト36上に形成されるY、M、C、K各色のパッチ画像のトナー付着量(トナー濃度)を測定する。IDCセンサー70は、たとえば、発光部と受光部とを有する反射型の光学センサーで構成される。IDCセンサー70は、発光部から、中間転写ベルト36上に形成されたパッチ画像に光を照射し、その反射光を受光部で受光して電気信号に変換して制御装置60に出力する。パッチ画像は、所定の階調値(例えば、階調値125)とされる。制御装置60は、IDCセンサー70から出力された電気信号に基づき、トナー濃度を算出する。
[画像形成ユニットの内部構成]
図2は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造の一例を示す図である。図2を参照して、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造について説明する。
図2に示されるように、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、ドラムユニット15と、露光部12と、現像部13とを備える。
ドラムユニット15は、像担持体10と、帯電部11と、クリーニング装置17と、支持体19とを含む。
支持体19は、像担持体10と、帯電部11と、クリーニング装置17とを支持することにより、これら各部材をユニット化する。
像担持体10は、アルミニウム等からなるドラム状(円筒状)の基体10aと、基体10aの外周面上に形成された感光層10bとを含む。像担持体10の外周面上にトナー像が形成される。
帯電部11は、像担持体10の周面を一様に負極性に帯電するローラーである。帯電部11は、像担持体10の回転軸に沿った長尺状である。帯電部11の回転軸は、像担持体10の回転軸に平行である。
帯電部11は、金属(たとえば、ステンレス材)を用いた剛性を有する円柱状のシャフトと、シャフトの周面上に形成された導電性または半導電性の弾性材料からなる弾性層とを含む。
クリーニング装置17は、像担持体10に圧接される。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に像担持体10の表面に残留するトナーを掻き取ることにより該トナーを回収する。
露光部12は、制御装置60からの制御信号に応じて像担持体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って像担持体10の表面を露光する。これにより、露光された部分において感光層10bの電荷発生層により電荷が発生し、露光された部分の表面電位(負極性)の絶対値は、露光されていない部分の表面電位(負極性)の絶対値よりも低くなる。このようにして、入力画像に応じた静電潜像が像担持体10上に形成される。
現像部13は、本実施の形態では、像担持体10の表面に形成された静電潜像をトナーによって(トナーを用いて)現像する。つまり、現像部13は、像担持体10の表面にトナー画像を形成する。現像部13は、現像槽13aと、一対の撹拌スクリュー13b,13cと、トナー濃度センサー73と、現像ローラー13dとを備える。
現像槽13aは、トナーと、キャリアとからなる二成分現像剤を収容する。トナーは、非磁性である。キャリアは、フェライト粉,鉄粉等により形成されている。現像槽13aは、像担持体10の軸方向に沿った2つの収容室13e,13fを有する。2つの収容室13e,13fは、両端部にて連通している。収容室13e,13fには、撹拌スクリュー13b,13cがそれぞれ配置される。撹拌スクリュー13b,13cは、図2の紙面の奥方向に延伸する部材である。撹拌スクリュー13b,13cを回転させることにより、収容室13e,13fに収容された二成分現像剤は、収容室13eと収容室13fとの間を循環する過程で撹拌され、トナーとキャリアが混合されるとともに、摩擦帯電される。
本実施の形態では、トナーとキャリアとの摩擦帯電により、トナーは負帯電特性を有し、キャリアは正帯電特性を有するように、トナーを構成する樹脂粒子、及びキャリアの表面をコートする樹脂の材質が選定される。そのため、撹拌により摩擦されることにより、トナーは負極性に、キャリアは正極性に帯電される。そして、負極性に帯電したトナーは、正極性に帯電したキャリアの周囲に付着する。現像槽13a、撹拌スクリュー13b,13c、および収容室13e,13fは、本開示の「トナーを、負極性に帯電させる帯電装置」に対応する。なお、本実施の形態では、帯電装置により原則としてトナーを負極性に帯電するが、例外として負極性とは逆の正極性に帯電されるトナーも存在する。
現像ローラー13dは、例えばステンレス材を用いた非磁性の円筒状の部材である。現像ローラー13dは、複数の磁極を有する磁石(図示せず)を内蔵し、像担持体10と僅かな間隔を保持して回転駆動される。
収容室13eにおいて撹拌スクリュー13bの軸方向に搬送される二成分現像剤、すなわちトナーが付着されたキャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石により現像ローラー13dの周面に付着する。
回転する現像ローラー13dは、周面に付着した二成分現像剤を像担持体10との対向位置(現像領域)に搬送する。
現像ローラー13dには、第1電源装置711(図3参照)から供給される電圧が印加される。現像ローラー13dには、たとえば、直流電圧に交流電圧が重畳した電圧が印加される。
像担持体10の回転により、静電潜像形成部分が現像ローラー13dと対向する位置(現像領域)に到達すると、現像ローラー13dの周面からトナー(負極性に帯電されている)がキャリアから離れて像担持体10に移行する。このとき、キャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石の磁力により現像ローラー13dに吸引されており、像担持体10には移行しない。このようにして、トナーが現像ローラー13dから像担持体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が像担持体10の表面に現像される。
また、現像部13は、規制部材13hを有する。規制部材13hは、現像ローラー13dに付着する二成分現像剤の量を調整する(規制する部材)である。現像部13が、規制部材13hを有することにより、現像ローラー13dに付着する二成分現像剤の量を適正な量とすることができる。本実施の形態では、現像槽13aの一部が、規制部材13hとなっている。
トナー濃度センサー73は、現像槽13a内における二成分現像剤のトナー濃度を検出する。トナー濃度を「Tc」ともいう。トナー濃度センサー73は、典型的には、透磁率センサーを含む。トナー濃度センサー73は、現像部13内のトナーが存在する処理の領域の透磁率を測定する。キャリアは主に鉄から構成されており、該透磁率が高い場合には、該キャリアが多いと想定されることから、Tcが低いことになる。一方、該透磁率が低い場合には、該キャリアが少ないと想定されることから、Tcが高いことになる。また、トナー濃度センサー73は、透磁率センサーにより検出された透磁率をTcに変換する。変換の手法は、たとえば、予め定められた式を用いる手法としてもよい。また、変換の手法は、たとえば、予め定められたテーブルを用いる手法としてもよい。なお、透磁率からTcへの変換は、制御装置60が実行するようにしてもよい。
トナー濃度は、典型的には、トナーの重量を、トナーの重量とキャリアの重量との和で除算して得られる。つまり、トナー濃度は、(トナー重量)/(トナー重量+キャリア重量)により得られる。
クリーニング装置17は、クリニーングブレード(以下、「ブレード18」という。)を備える。ブレード18の一端18Aが、像担持体10の表面に当接するように、クリーニング装置17は、ブレード18を保持する。ブレード18は、一次転写後に像担持体10の表面に残存するトナーを除去する。
図2および後述の図3では、膜厚センサー78が破線で示されているが、膜厚センサー78については、後述の実施の形態で説明する。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、画像形成装置100は、電源装置72と、CPU55(Central Processing Unit)と、IDCセンサー70と、ROM102(Read Only Memory)と、RAM103(Random Access Memory)と、操作パネル107と、ネットワークインターフェース80とを含む。
CPU55は、制御プログラムを実行する。ROM102は、CPU55が実行する制御プログラム等を含むデータを不揮発的に格納する。RAM103は、データを揮発的に格納する。
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられている。操作パネル107は、たとえば、ユーザーからの画像形成装置100に対する命令(たとえば、印刷命令やスキャン命令など)を受け付ける。画像形成装置100は、ユーザーからの命令をジョブとして受け付ける。
ネットワークインターフェース80は、ネットワーク(図示せず)と接続されている。画像形成装置100は、ネットワークインターフェース80を介して、外部装置と通信可能である。外部装置は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。
[静止層について]
次に、静止層を説明する。本実施の形態では、像担持体10のトナーの解離性の向上、ブレード18の摩耗の抑制、ブレード18と像担持体10との接触によるトルクの低減、および帯電部11による像担持体10への放電劣化の抑制のため、トナーに滑剤を外添させている。ブレード18には、付着トナー、残存トナー、およびトナーパッチ等のトナーおよび滑剤が供給される。
図4は、静止層Aの一例を示す図である。図4の例では、ブレード18と像担持体10との接触箇所Bとされている。また、接触箇所Bは、ブレード18の一端18Aと像担持体10とが接触している箇所である。図4の例では、像担持体10の回転方向Cは、時計回りとされている。静止層Aは、接触箇所Bにおいて、像担持体10の回転方向Cの上流側に形成される。
また、静止層Aの量が少なすぎると、像担持体10上のトナーがブレード18によりクリーニングされずに残存してしまう。その結果、残存しているトナーが原因で、像担持体10上にスジ状の画像ノイズが発生してしまう。逆に静止層Aの量が多すぎると、像担持体10上の滑剤の量が過多になり、この滑剤が像担持体10上に固着する。その結果、固着した滑剤にトナーが付着していまい、像担持体10上に点状の画像ノイズが発生してしまう。つまり、像担持体10には適切な量の静止層が形成されることが好ましい。
次に、「残存トナー」等を説明する。「残存トナー」は、像担持体10から中間転写ベルト36に対してトナーの一次転写が実行されたにも関わらず、中間転写ベルト36に転写されなかったトナーである。「トナーパッチ」は、画像調整用のトナーである。
「付着トナー」は、画像形成装置100により画像形成処理が実行されていないにもかかわらず、現像ローラー13dから像担持体10に飛翔するトナーをいう。付着トナーは、「かぶりトナー」とも呼ばれる。付着トナーは、第1付着トナーと、第2付着トナーとを含む。「第1付着トナー」は、負帯電しているトナーである。「第1付着トナー」は、現像ローラー13dから像担持体10に対して物理的に飛翔することにより、像担持体10に付着するトナーである。「現像ローラー13dから像担持体10に対して物理的に飛翔する」とは、たとえば、「回転している現像ローラー13dからの遠心力により像担持体10に対して飛翔する」ことをいう。また、「第2付着トナー」は、現像槽13a、撹拌スクリュー13b,13c、および収容室13e,13fで帯電されている極性(本実施の形態では、負極性)とは逆に帯電されているトナー(本実施の形態では、正極性)である。正帯電している「第2付着トナー」は、一般的には、負帯電している現像ローラー16dに電気的に吸着している。しかしながら、「第2付着トナー」は、現像ローラー16dよりも電位の低い像担持体10に対して飛翔する場合がある。
図5は、第2付着トナーが、像担持体10に付着することを説明するための図である。図5の現像バイアスは、現像ローラー13dに帯電されているバイアスである。図5の例では、現像バイアスは、-300Vであるとする。また、像担持体10の表面のうち、トナー画像が形成されていない部分の像担持体10の表面電位は、-500Vであるとする。「トナー画像が形成されていない部分」は、本開示の「像担持体の前記画像が現像されている領域とは異なる領域」に対応する。また、図5では、正帯電トナー300Aと、負帯電トナー300Bとが示されている。また、現像バイアスと、非画像形成部分の像担持体10の表面電位との差分を「電位差ΔV」という。この電位差ΔVは、「かぶりマージン」とも呼ばれる。また、電位差ΔVを第2差分という場合がある。また、「トナー画像が形成されていない部分の像担持体10の表面電位」と、「帯電部11により帯電された像担持体10の表面電位」とは同一または略同一である。
負帯電トナー300Bは、像担持体10の表面電位(=-500V)よりも電位が低い現像ローラー13d(=-300V)の方に電気的に吸着される。したがって、負帯電トナー300Bは、電気的な観点では、像担持体10の表面に飛翔することはない。一方、正帯電トナー300Aは、現像ローラー13dに電気的に付着する場合があるが、現像ローラー13d(=-300V)よりも電位の低い像担持体10に飛翔して付着する場合もある。像担持体10に電気的に飛翔して付着する正帯電トナー300Aが、付着トナーとなる。
画像形成装置100が、適切な量の静止層Aを形成し続けるためには、付着トナーを適量で供給することが効果的である。なぜならば、画像形成時に供給される転写残トナー、および非画像形成時に供給されるトナーパッチと比べて、付着トナーは画像形成時にも非画像形成時にも供給されるからである。
本実施の形態の画像形成装置100は、印刷を続けている場合において、画像濃度を一定に保つために画像の安定化処理(以下、単に「安定化処理」という。)を任意のタイミングで実行する。本実施の形態の画像形成装置100は、画像安定化処理においては、現像剤および像担持体10の状態に応じて、適切な現像バイアスを選択する。
一方、比較例の画像形成装置では、安定化処理を実行させることによって、電位差ΔVを変化させていなかった。したがって、比較例の画像形成装置では、安定化処理によって現像バイアスが変化すると電位差ΔVが同一であるため付着トナー量が変化してしまう。
また、電位差ΔVが同一である場合において、現像バイアスが小さい場合には、現像バイアスが大きい場合よりも、付着トナー量は少なくなる。図5および図6は、電位差ΔVが同一である場合において、現像バイアスが小さい場合には、現像バイアスが大きい場合よりも、付着トナー量は少なくなることを説明するための図である。図5および図6では、共に、電位差ΔVは200Vであり、図6の現像バイアスは、-300Vであり、図6の現像バイアスは、-400Vである。
図6に示すような-400Vの現像バイアスは、図5に示すような-300Vの現像バイアスよりも小さい電位である。このため、正帯電トナー300Aは、-300Vの現像バイアスが印加されている現像ローラー13dよりも、-400Vの現像バイアスが印加されている現像ローラー13dの方に、電気的に強く吸着される。したがって、現像ローラー13dに-400Vの現像バイアスが印加されている場合の方が、現像ローラー13dに-300Vの現像バイアスが印加されている場合よりも、像担持体10に対して飛翔する正帯電トナー300Aの量は少なくなる。換言すれば、電位差ΔVが同一である場合において、現像バイアスが小さい場合には、現像バイアスが大きい場合よりも、付着トナー量は少なくなる。以下、「電位差ΔVが同一である場合において、現像バイアスが小さい場合には、現像バイアスが大きい場合よりも、付着トナー量は少なくなる法則」を「第1の法則」という。
また、電位差ΔVが大きいほど、付着トナー量は少なくなり、電位差ΔVが小さいほど、付着トナー量は多くなる。図7および図8は、電位差ΔVが大きいほど、付着トナー量は少なくなり、電位差ΔVが小さいほど、付着トナー量は多くなることを説明するための図である。図7および図8では、共に、現像バイアス-300Vであり、図7の電位差は、50Vであり、図8の電位差は、100Vである。つまり、図7の非画像形成部分の像担持体10の表面電位は、-350Vであり、図8の非画像形成部分の像担持体10の表面電位は、-400Vである。
負帯電トナーは、現像ローラー13dからの遠心力で、像担持体10に飛翔する。ここで、像担持体10の表面電位が-350Vである場合の方が、像担持体10の表面電位が-400Vである場合よりも、極性がマイナス同士であることに基づく反発力が弱くなる。したがって、図7および図8に示すように、像担持体10の表面電位が-350Vである場合の方が、像担持体10の表面電位が-400Vである場合よりも、現像ローラー13dから像担持体10に飛翔する負帯電トナー300Bは多くなる。換言すれば、電位差ΔVが大きいほど、付着トナー量(つまり、第1付着トナーの量)は少なくなり、電位差ΔVが小さいほど、付着トナー量(つまり、第1付着トナーの量)は多くなる。以下、「電位差ΔVが大きいほど、付着トナー量は少なくなり、電位差ΔVが小さいほど、付着トナー量は多くなる」を「第2の法則」という。
[比較例と本実施の形態との対比]
次に、比較例の画像形成装置と、本実施の形態の画像形成装置100との対比の結果を説明する。図9は、比較例の画像形成装置と、本実施の形態の画像形成装置100との対比の結果を説明するための図である。図9において、縦軸が付着トナー量を示し、横軸が現像バイアスを示す。また、図9の破線が、比較例の画像形成装置を示し、実線が、本実施の形態の画像形成装置を示す。また、図9に示すように、本実施の形態では、付着トナー量の適正範囲が設定されている。適正範囲は、下限値S1~上限値S2の範囲とされる。付着トナー量が下限値S1を下回る状態(つまり、静止層Aの量が少なすぎる状態)において、画像形成装置100が印刷処理を継続すると、像担持体10上にスジ状の画像ノイズが発生してしまう。
また、付着トナー量が上限値S2を上回る状態(つまり、静止層Aの量が多すぎる状態)において、画像形成装置100が印刷処理を継続すると、像担持体10上の滑剤の量が過多になり、この滑剤が像担持体10上に固着し、像担持体10上に点状の画像ノイズが発生してしまう。
例えば、図9において、現像バイアスが大きい場合(例えば、現像バイアスが-200Vである場合)には、比較例の画像形成装置では、現像バイアスは、付着トナー量が上限値S2を上回ってしまう(第1の法則参照)。そこで、本実施の形態の画像形成装置100は、現像バイアスが大きい場合には、第2の法則に基づいて、付着トナーの量が適正範囲に属するように電位差ΔVを大きくする。これにより、画像形成装置100は、付着トナーの量を少なくすることができる。したがって、画像形成装置100は、適切な量の静止層Aを形成することができる。
また、図9において、現像バイアスが小さい場合(例えば、現像バイアスが-600Vである場合)には、比較例の画像形成装置では、現像バイアスは、付着トナー量が下限値S1を下回ってしまう(第1の法則参照)。そこで、本実施の形態の画像形成装置100は、現像バイアスが小さい場合には、第2の法則に基づいて、付着トナーの量が適正範囲に属するように電位差ΔVを小さくする。これにより、画像形成装置100は、付着トナーの量を多くすることができる。したがって、画像形成装置100は、適切な量の静止層Aを形成することができる。
[現像バイアスと、帯電後の像担持体の表面電位との関係]
次に、現像バイアスと、帯電後の像担持体の表面電位との関係を説明する。図10は、現像バイアスと、帯電後の像担持体の表面電位との関係を説明するための図である。画像形成装置100は、安定化処理において、現像バイアスを特定する。図10の例では、現像バイアスが小さいほど、電位差ΔVは小さくなり、現像バイアスが大きいほど、電位差ΔVは大きくなるように規定されている。
図10の例では、現像バイアスが、例えば、-100Vであるときには、110Vの電位差ΔVが関連付けられている。また、現像バイアスが、例えば、-600Vであるときには、60Vの電位差ΔVが関連付けられている。
図10の規定の意図は、図9の記載および第1の法則により、現像バイアスが小さい場合には、現像バイアスが大きい場合よりも、付着トナー量は少なくなる(静止層Aの量は少なくなる)。したがって、現像バイアスが小さい場合には、静止層Aの量を増加させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を多くする。一方、現像バイアスが大きい場合には、静止層Aの量を減少させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を少なくする。これにより、画像形成装置100は、適切な量の静止層Aを形成することができる。
[現像バイアスの算出手法]
次に、本実施の形態の現像バイアスの算出の手法の一例を説明する。図11は、現像バイアスの算出の手法の一例を説明するための図である。制御装置60は、予め定められた複数の現像バイアスそれぞれで、各色のパッチを中間転写ベルト36に形成する。図11の例では、複数の現像バイアスは、-200V、-300V、-400V、-500Vであるとする。次に、IDCセンサー70は、複数の現像バイアスそれぞれで形成されたパッチの濃度を検出する。制御装置60は、図11の破線で示すような一次近似線を作成することができる。なお、図11の縦軸は、中間転写ベルト36に形成された画像(たとえば、パッチ)の濃度を示し、横軸は、現像バイアスを示す。
制御装置60は、安定化処理を実行する場合には、安定化処理により形成される画像の濃度を取得する。安定化処理の実行条件は、例えば、第1条件と、第2条件等を含む。第1条件は、画像形成装置100の電源がオフからオンに切り替わったときから、最初の印刷を実行する前までの所定のタイミングに到達するという条件である。第1条件は、例えば、画像形成装置100の電源がオフからオンに切り替わるという条件としてもよい。第2条件は、画像形成装置100が、所定枚数の用紙に印刷を行うという条件である。所定枚数は、例えば、500枚である。
制御装置60が、安定化処理を実行する場合には、制御装置60は、安定化処理の実行後の印刷処理での画像濃度を一旦、所定の記憶領域に記憶させる。所定の記憶領域は、例えば、RAM103である。制御装置60は、安定化処理を実行する場合には、RAM103から画像濃度を取得する。
制御装置60は、予め作成された一次近似線を参照して、取得した画像の濃度に対応する現像バイアスを取得する。例えば、図11の例において、画像の濃度が、「1.4」である場合には、制御装置60は、現像バイアスとして、-400Vを取得する。このように、制御装置60は、現像バイアスを取得する。
なお、制御装置60は、安定化処理を実行する度に、図11の一次近似線を生成するようにしてもよい。また、制御装置60は、所定のタイミングで、一次近似線を生成し、安定化処理において、この一次近似線を使い回すようにしても良い。
また、制御装置60は、一次近似線に相当する情報を生成するようにしてもよい。一次近似線に相当する情報は、たとえば、関数である。この関数は、画像の濃度が入力されると、現像バイアスが出力される関数である。また、一次近似線および関数を用いずに、他の手法により、現像バイアスを求めるようにしてもよい。例えば、現像バイアスセンサーを備えて、該現像バイアスセンサーが現像バイアスを検出するようにしてもよい。
[制御装置の機能構成例]
次に、制御装置60の機能構成例を説明する。図12は、制御装置60の機能構成例を説明するための図である。制御装置60は、算出部602と、決定部604と、制御部608と、テーブル記憶部606との機能を有する。テーブル記憶部606には、図10のテーブルが記憶されている。
制御装置60は、画像濃度Eを取得する。制御装置60は、上述の所定の記憶領域(例えば、RAM103)から、画像濃度Eを取得する。取得された画像濃度Eは、算出部602に入力される。
算出部602は、画像濃度Eを用いて、現像バイアスを算出する。算出部602は、例えば、図11で説明した一次近似線を用いて、現像バイアスを算出する。算出された現像バイアスは、決定部604に入力される。決定部604は、図10で説明したテーブル(テーブル記憶部606に記憶されているテーブル)を参照して、帯電後の像担持体10の表面電位を特定する。図10の例では、現像バイアスが、例えば-200Vである場合には、帯電後の像担持体の表面電位を-300Vとして決定する。
ここで、「第2電源装置712が像担持体10に印加する電圧」と、「帯電後の像担持体10の表面電位」とは異なる場合がある。そこで、画像形成装置100の設計者等は、「第2電源装置712が像担持体10に印加する電圧」と、「帯電後の像担持体10の表面電位」との差分Xを予め算出しておくことが好ましい。そして、決定部604は、決定部604が決定した「帯電後の像担持体10の表面電位」に対して、この差分Xを加味した電圧を「第2電源装置712が像担持体10に印加する電圧」として決定する。決定部604により決定された「第2電源装置712が像担持体10に印加する電圧」は、制御部608に出力される。
制御部608は、「第2電源装置712が像担持体10に印加する電圧」を含む制御信号を第2電源装置712に対して送信する。第2電源装置712は、該制御信号を受信すると、該制御信号に含まれる電圧で、像担持体10を印加する。これにより、制御装置60は、帯電後の像担持体10の表面電位を適切な電位とすることができる。よって、制御装置60は、結果として、付着トナーの量を適切な量とすることができる。したがって、制御装置60は、適切な量の静止層Aを形成することができる。
[画像形成装置の処理フロー]
図13は、画像形成装置100の処理を示すフローチャートである。ステップS2において、画像形成装置100の制御装置60は、印刷ジョブを取得する。ここで、印刷ジョブは、印刷命令に基づくジョブである。印刷命令は、操作パネル107からユーザーにより入力される。
次に、ステップS4において、制御装置60は、安定化処理を実行するか否かを判断する。ステップS4において、制御装置60は、上述の安定化処理の実行条件が成立したと判断した場合に、YESと判断し、ステップS6に進む。また、ステップS4において、制御装置60は、上述の安定化処理の実行条件が成立していないと判断した場合に、NOと判断し、ステップS10に進む。
次に、ステップS6において、算出部602(図12参照)は、画像濃度Eに基づいて、現像バイアスを算出する。次に、ステップS8において、決定部604は、テーブル(図10参照)を参照して、現像バイアスに基づいて、「帯電後の像担持体10の表面電位」を決定する。制御部608は、像担持体10の表面電位が、決定された「帯電後の像担持体10の表面電位」となるような印加電圧(像担持体10の表面電位)を決定する。ステップS8において、制御部608は、該決定した印加電圧を含む制御信号を第2電源装置712に送信する。
次に、ステップS10において、制御装置60は、印刷ジョブで指定されている画像を用紙に1枚印刷する。また、ステップS4でNOと判断された場合にも、ステップS10において、制御装置60は、印刷ジョブで指定されている画像を用紙に1枚印刷する。
ここで、ステップS4でYES、ステップS6、およびステップS8という流れの後のステップS10では、ステップS8により決定された帯電電位で、像担持体10を帯電させた状態で(つまり、制御装置60で制御された第2電圧が像担持体10に印加された状態で)、画像形成装置100は印刷処理を実行する。一方、ステップS4でNOと判断された後のステップS10では、ステップS6およびステップS8の処理が反映されていない帯電電位(たとえば、デフォルトの帯電電位)で像担持体10を帯電させた状態で、画像形成装置100は印刷処理を実行する。
ステップS10の終了後、ステップS12においては、制御装置60は、印刷ジョブが終了したか否かを判断する。ステップS12においては、制御装置60は、印刷ジョブで指定された枚数の印刷が終了したか否かを判断する。制御装置60が、印刷ジョブが終了した(印刷ジョブで指定された全ての枚数の印刷が終了した)と判断した場合には(ステップS12でYES)、処理は終了する。一方、制御装置60が、印刷ジョブが終了していない(印刷ジョブで指定された全ての枚数の印刷が終了していない)と判断した場合には(ステップS12でNO)、処理はステップS4に戻る。
[小括]
(1) 本実施の形態の制御装置60の決定部604は、現像ローラー13dに印加される第1電圧(本実施の形態では、現像バイアス)に基づいて、第2電圧(本実施の形態では、像担持体10の表面電位)を決定する。典型的には、制御装置60は、図10のテーブルを参照して、第2電圧を決定する。制御装置60は、決定した第2電圧で像担持体10を帯電させる。したがって、制御装置60は、第1の法則および第2の法則に基づいて、像担持体10の表面電位を制御する。よって、画像形成装置100は、付着トナーの量を適切な量とすることができ、その結果、適切な量の静止層Aを形成することができる。その結果、画像形成装置100は、画像ノイズが発生することを低減できる。
(2) また、本実施の形態の画像形成装置100は、トナーを負極性に帯電させる。また、本実施の形態の制御装置60が用いる図10のテーブルは、第1電圧(つまり、現像バイアス)が小さいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分(つまり、電位差ΔV)が小さくなるように規定されている。上述の第1の法則によると、第1電圧が小さいほど付着トナー量は少なくなる(図9も参照)。少なくなった付着トナー量を増加させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を増加させることができる。よって、本実施の形態の画像形成装置100は、付着トナー量を適切な量とすることができ、その結果、適切な量の静止層Aを形成することができる。
(3) また、本実施の形態の制御装置60が用いる図10のテーブルは、第1電圧が大きいほど、電位差ΔVが大きくなるように規定されている。上述の第1の法則によると、第1電圧が大きいほど付着トナー量は多くなる(図9も参照)。多くなった付着トナー量を減少させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を減少させることができる。よって、本実施の形態の画像形成装置100は、付着トナー量を適切な量とすることができ、その結果、適切な量の静止層Aを形成することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、制御装置60は、第1電源装置711により印加される第1電圧に基づいて、第2電圧を制御するとして説明した。実施の形態2では、制御装置60は、第1電源装置711により印加される第1電圧(つまり、現像バイアス)と、露光部12による像担持体10の露光後の電位との差分に基づいて、第2電圧を制御する。「第1電源装置711により印加される第1電圧と、露光部12による像担持体10の露光後の電位との差分」を「第1差分」ともいう。
一般的に、現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分が大きいほど、より多くのトナーが画像形成のために使用される。ここで、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位は、像担持体10のうち、トナー像が形成されていない箇所の表面電位(つまり、像担持体10の静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位)である。より多くのトナーが画像形成に使用された場合には、像担持体10の表面から中間転写ベルト36に移らないトナー(つまり、像担持体10に残存するトナー)が多くなる。したがって、ブレード18に形成される静止層Aに対して供給されるトナーは多くなる。この場合には、画像形成装置100は、付着トナー量を減少させる必要がある。このため、画像形成装置100は、電位差ΔVを大きくして、付着トナー量を減少させる。
逆に、現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分が小さいほど、より少ないトナーが画像形成のために使用される。より少ないトナーが画像形成のために使用された場合には、像担持体10の表面から中間転写ベルト36に移らないトナー(つまり、像担持体10に残存するトナー)が少なくなる。この場合には、画像形成装置100は、付着トナー量を増加させる必要がある。このため、画像形成装置100は、電位差ΔVを小さくして、付着トナー量を増加させる。
このように、「「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が大きいほど、付着トナー量が多くなり、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が小さいほど、付着トナー量が少なくなる」という法則を「第3の法則」という。
図14は、本実施の形態で使用されるテーブル群の一例である。本実施の形態のテーブル群は、現像バイアスの種別毎に規定されたテーブル(複数のテーブル)を含む。図14の例では、現像バイアス=-100Vである場合のテーブル、現像バイアス=-400Vである場合のテーブル、および現像バイアス=-600Vである場合のテーブル記載されている。しかし、実際には、画像形成装置100は、現像バイアス=-100V、-150V、-200V、-250V、-300V、-350V、-400V、-450V、-500V、-550V、-600Vの11種類の現像バイアスそれぞれのテーブルを記憶する。
図14の現像バイアス=-400Vのテーブルにおいては、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が大きいほど、つまり、第3の法則により、付着トナー量が多くなるほど、電位差ΔVは大きくなるように規定されている。なお、以下では、現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分を「第2差分」ともいう。第2の法則により、電位差ΔVが大きい場合には、付着トナー量は少なくなる。したがって、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が大きくなった場合、つまり、付着トナー量が多くなった場合であっても、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を少なくすることができる。
一方、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が小さいほど、つまり、第3の法則により、付着トナー量が少なくなるほど、電位差ΔVは小さくなるように規定されている。第2の法則により、電位差ΔVが小さい場合には、付着トナー量は多くなる。したがって、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が小さくなった場合、つまり、付着トナー量が少なくなった場合であっても、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を多くすることができる。
また、現像バイアス=-100Vのテーブル、および現像バイアス=-600Vのテーブルにおいても、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が小さいほど電位差ΔVは小さくなり、この差分が大きいほど電位差ΔVは大きくなるように規定されている。また、他の現像バイアスのテーブルについても、「現像バイアスと、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分」が小さいほど電位差ΔVは小さくなり、この差分が大きいほど電位差ΔVは大きくなるように規定されている。
また、現像バイアス=-100Vのテーブル、現像バイアス=-400Vのテーブル、および現像バイアス=-600Vのテーブルのように、現像バイアスが小さいほど、電位差ΔVは小さくなるように規定されており、現像バイアスが大きいほど、電位差ΔVは大きくなるように規定されている。この規定の意義は、図10で説明した内容と同一である。
図15は、本実施の形態の画像形成装置が有する制御装置60Aの機能構成例を示す図である。図15に示すように、制御装置60Aは、算出部602と、取得部650と、差分算出部652と、決定部604と、テーブル記憶部606と、制御部608との機能を有する。テーブル記憶部606は、図14で説明したテーブル群を記憶する。また、図2および図3に示すように、本実施の形態の画像形成装置100は、破線で示す膜厚センサー78を有する。膜厚センサー78は、像担持体10の感光層10bの膜厚を検出する。本実施の形態の画像形成装置は、露光後の像担持体の表面電位を求めるために、膜厚センサー78を用いる。しかしながら、本実施の形態の画像形成装置は、他の手法により、露光後の像担持体の表面電位を求めるようにしてもよい。
取得部650は、像担持体10の感光層10bの膜厚を取得する。取得部650は、感光層10bの膜厚を取得すると、該膜厚に基づいて、露光後の像担持体10の表面電位を求める。例えば、取得部650は、「膜厚」と「露光後の像担持体10の表面電位」とが関連付けられたテーブルを保持し、該テーブルを参照することにより、「露光後の像担持体10の表面電位」を求める。
差分算出部652は、「算出部602で算出された現像バイアス」と、「取得部650により特定された露光後の像担持体10の表面電位」との差分を算出する。この差分は、図14で説明した「現像バイアスと露光後の像担持体10の差」である。
決定部604は、テーブル群から、算出部602により算出された現像バイアスに対応するテーブルを特定する。決定部604は、例えば、算出部602により算出された現像バイアスが-100Vである場合には、現像バイアス=-100Vのテーブルを特定する。そして、決定部604は、特定したテーブルを参照して、差分算出部652により算出された「現像バイアスと露光後の像担持体10の差」に対応する「帯電後の像担持体10の表面電位」を特定する。図14の例では、現像バイアスが-400Vであり、「現像バイアスと露光後の像担持体10の表面電位との差」が240Vである場合には、「帯電後の像担持体10の表面電位」を-480Vであるとして特定する。
図16は、本実施の形態の画像形成装置100の処理を示すフローチャートである。ステップS6で現像バイアスが算出された後、ステップS102において、決定部604は、該算出された現像バイアスに対応するテーブルを特定する。
次に、ステップS104において、取得部650は、感光層10bの膜厚を取得すると、該膜厚に基づいて、帯電後の像担持体10の表面電位を特定する。次に、ステップS106において、差分算出部652は、「算出部602で算出された現像バイアス」と、「取得部650により特定された露光後の像担持体10の表面電位」との差分を算出する。
次に、ステップS108において、決定部604は、特定したテーブルを参照して、差分算出部652により算出された「現像バイアスと露光後の像担持体10の差」に対応する「帯電後の像担持体10の表面電位」を特定する。
[小括]
(1) 本実施の形態の制御装置60Aの決定部604は、図14等で説明したように、第1電圧(つまり、現像バイアス)と、露光部12による露光後の像担持体10の表面電位との差分に基づいて、第2電圧を決定する。したがって、本実施の形態の制御装置60Aは、第1の法則および第2の法則のみならず、第3の法則にも基づいて、第2電圧を決定することができる。
(2) また、本実施の形態の制御装置60Aが用いる図14のテーブルは、第1差分が小さいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分(つまり、電位差ΔV)が小さくなるように規定されている。上述の第3の法則によると、第1差分が小さいほど付着トナー量は少なくなる。少なくなった付着トナー量を増加させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を増加させることができる。よって、本実施の形態の画像形成装置100は、付着トナー量を適切な量とすることができ、その結果、適切な量の静止層Aを形成することができる。
(3) また、本実施の形態の制御装置60Aが用いる図14のテーブルは、第1差分が大きいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分(つまり、電位差ΔV)が大きくなるように規定されている。上述の第3の法則によると、第1差分が大きいほど付着トナー量は多くなる。多くなった付着トナー量を減少させるために、第2の法則に基づいて、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を減少させることができる。よって、本実施の形態の画像形成装置100は、付着トナー量を適切な量とすることができ、その結果、適切な量の静止層Aを形成することができる。
(4) また、実施の形態1の画像形成装置では、第1電圧、つまり、1つのパラメーターに基づいて、第2電圧を制御する。また、実施の形態2の画像形成装置では、「第1電圧」および「露光部12による像担持体10の露光後の電位」、つまり、2つのパラメーターに基づいて、第2電圧を制御する。したがって、実施の形態2の画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置よりも、用いるパラメータの数が多いことから、第2電圧の制御の精度を向上させることができる。また、実施の形態1の画像形成装置は、実施の形態2の画像形成装置よりも、演算量を軽減することができる。
<実施の形態3>
本実施の形態3の画像形成装置100は、現像バイアス以外のパラメーターを用いて、第2電圧を制御する。本実施の形態では、現像バイアス以外のパラメーターは、帯電装置(現像槽13a、撹拌スクリュー13b,13c、および収容室13e,13f)でのトナーの濃度である。
まず、トナー濃度を説明する。図17は、付着トナー量、現像バイアス、およびトナー濃度の関係を説明するための図である。図17において、実線は、トナー濃度が高い場合を示す図である。破線は、トナー濃度が通常である場合(トナー濃度が普通である場合)を示す図である。一点鎖線は、トナー濃度が低い場合を示す図である。トナー濃度は、トナー濃度センサー73(図2参照)により検出される。
帯電装置内のトナー濃度が高い場合というのは、帯電装置内のトナー量が多いということである。この場合には、図17に示すように、付着トナー量は多くなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、帯電装置内のトナー濃度が、予め定められた閾値よりも高い場合には、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を少なくする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態3の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図17の実線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より大きい値を乗算する補正である。
一方、帯電装置内のトナー濃度が低い場合というのは、帯電装置内のトナー量が少ないということである。この場合には、図17に示すように、付着トナー量は少なくなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、帯電装置内のトナー濃度が、予め定められた閾値よりも低い場合には、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を多くする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態3の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図17の一点鎖線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より小さい値を乗算する補正である。
また、本実施の形態3の思想は、本実施の形態1の画像形成装置のみならず、本実施の形態2の画像形成装置にも適用可能である。
本実施の形態の画像形成装置によれば、第1電圧のみならず、帯電装置内のトナー濃度も用いて第2電圧を制御する。したがって、実施の形態1および実施の形態2よりも第2電圧の制御の精度を向上させることができる。
<実施の形態4>
本実施の形態4の画像形成装置100は、現像バイアス以外のパラメーターを用いて、第2電圧を制御する。本実施の形態では、現像バイアス以外のパラメーターは、トナーの帯電量である。
まず、トナー帯電量を説明する。トナー帯電量は、帯電装置(現像槽13a、撹拌スクリュー13b,13c、および収容室13e,13f)でトナーに対して帯電された電気量である。図18は、付着トナー量、現像バイアス、およびトナー帯電量の関係を説明するための図である。図18において、実線は、トナー帯電量が高い場合を示す図である。破線は、トナー帯電量が通常である場合(トナー帯電量が普通である場合)を示す図である。一点鎖線は、トナー帯電量が低い場合を示す図である。トナー帯電量は、例えば、トナー帯電量センサー(特に図示せず)により検出される。
トナー帯電量が高い場合には、帯電装置がトナーに対して帯電させる極性とは逆の極性である正帯電トナー300Aの帯電量も高くなる。したがって、帯電量が高くなった正帯電トナー300Aと、像担持体10との電気的な吸引力が高くなる。この場合には、図18に示すように、付着トナー量(正帯電トナー300Aが付着する量)は多くなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、帯電装置内のトナー帯電量が、予め定められた閾値よりも高い場合には、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を少なくする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態4の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図18の実線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より大きい値を乗算する補正である。
一方、トナー帯電量が低い場合には、帯電装置がトナーに対して帯電させる極性とは逆の極性である正帯電トナー300Aの帯電量も低くなる。したがって、帯電量が低くなった正帯電トナー300Aと、像担持体10との電気的な吸引力が低くなる。この場合には、図18に示すように、付着トナー量(正帯電トナー300Aが付着する量)は少なくなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、帯電装置内のトナー帯電量が、予め定められた閾値よりも低い場合には、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を多くする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態4の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図18の一点鎖線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より小さい値を乗算する補正である。
また、本実施の形態4の思想は、本実施の形態1の画像形成装置のみならず、本実施の形態2の画像形成装置にも適用可能である。
本実施の形態の画像形成装置によれば、第1電圧のみならず、帯電装置内のトナー帯電量も用いて第2電圧を制御する。したがって、実施の形態1および実施の形態2よりも第2電圧の制御の精度を向上させることができる。
<実施の形態5>
本実施の形態5の画像形成装置100は、現像バイアス以外のパラメーターを用いて、第2電圧を制御する。本実施の形態では、現像バイアス以外のパラメーターは、画像形成装置100の線速を含むようにしてもよい。画像形成装置100の線速は、例えば、単位時間当たりの画像形成の速度をいう。より特定的には、画像形成装置100の線速は、例えば、単位時間当たりに画像形成される用紙の枚数である。
まず、線速を説明する。図19は、付着トナー量、現像バイアス、および線速の関係を説明するための図である。図19において、実線は、線速が速い場合を示す図である。破線は、線速が通常である場合(線速が普通である場合)を示す図である。一点鎖線は、線速が遅い場合を示す図である。また、本実施の形態の画像形成装置は、例えば、ユーザーまたはサービスマンなどにより線速が設定され、該設定された線速は、所定の記憶領域に記憶される。本実施の形態の画像形成装置は、該所定の記憶領域から線速を取得する。
画像形成装置の線速が速い場合というのは、例えば、現像ローラー13dの回転速度が速い場合であることから、現像ローラー13dに付着しているトナーは現像ローラー13dから受ける遠心力は強くなる。現像ローラー13dに付着しているトナーが現像ローラー13dから強い遠心力を受けた場合には、この場合には、図19に示すように、付着トナー量は多くなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、画像形成装置の線速が、予め定められた閾値よりも速い場合には、電位差ΔVを大きくすることにより、付着トナー量を少なくする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態5の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図19の実線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より大きい値を乗算する補正である。
一方、画像形成装置の線速が遅い場合というのは、例えば、現像ローラー13dの回転速度が遅い場合であることから、現像ローラー13dに付着しているトナーは現像ローラー13dから受ける遠心力は弱くなる。現像ローラー13dに付着しているトナーが現像ローラー13dから弱い遠心力を受けたとしても、この弱い遠心力に基づいては、現像ローラー13dに付着しているトナーから像担持体10に飛翔するトナー量は少ない。したがって、画像形成装置の線速が遅い場合には、図19に示すように、付着トナー量は少なくなる。そこで、本実施の形態の画像形成装置は、画像形成装置の線速が、予め定められた閾値よりも遅い場合には、電位差ΔVを小さくすることにより、付着トナー量を多くする。例えば、実施の形態1の画像形成装置に対して、本実施の形態5の思想を適用する場合には、本実施の形態の制御装置は、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVを補正する。この補正は、例えば、付着トナー量が適正範囲に属するような補正である(図19の一点鎖線に付随している下向きの矢印参照)。この補正は、例えば、実施の形態1の画像形成装置で算出された電位差ΔVに対して、1より小さい値を乗算する補正である。
また、本実施の形態5の思想は、本実施の形態1の画像形成装置のみならず、本実施の形態2の画像形成装置にも適用可能である。
本実施の形態の画像形成装置によれば、第1電圧のみならず、画像形成装置100の線速も用いて第2電圧を制御する。したがって、実施の形態1および実施の形態2よりも第2電圧の制御の精度を向上させることができる。
また、現像バイアス以外のパラメーターは、現像ローラー13dでのトナーの濃度、トナーの帯電量、および画像形成装置の線速のうち少なくとも1つを含むようにしてもよい。
<実施の形態6>
実施の形態1では、帯電装置は、トナーを負極性に帯電させるとして説明した。本実施の形態は、実施の形態1で説明した帯電装置がトナーを正極性に帯電させるものである。なお、本実施の形態では、帯電装置により、正極性とは逆の負極性にトナーが帯電される場合がある。
図20は、本実施の形態の画像形成装置が用いるテーブルである。実施の形態1の決定部604は、図10のテーブルを用いるとして説明した。しかし、本実施の形態の決定部604は、図20に示すテーブルを用いる。
図20では、第1電圧が小さいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分(つまり、電位差ΔV)が大きくなるように規定されている。したがって、本実施の形態6の制御装置は、第1電圧が小さいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が大きくなるように、第2電圧を制御する。
また、図20では、第1電圧が大きいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が小さくなるように規定されている。したがって、本実施の形態6の制御装置は、第1電圧が大きいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が小さくなるように、第2電圧を制御する。
本実施の形態の画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と同様の効果を奏する。
<実施の形態7>
実施の形態2では、帯電装置は、トナーを負極性に帯電させるとして説明した。本実施の形態は、実施の形態2で説明した帯電装置がトナーを正極性に帯電させるものである。なお、本実施の形態では、帯電装置により原則としてトナーを正極性に帯電するが、例外として正極性とは逆の負極性に帯電されるトナーも存在する。
図21は、本実施の形態の画像形成装置が用いるテーブルである。実施の形態2の決定部604は、図14のテーブルを用いるとして説明した。しかし、本実施の形態の決定部604は、図21に示すテーブルを用いる。
図21では、第1差分が小さいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が大きくなるように規定されている。したがって、本実施の形態7の制御装置は、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が大きくなるように、第2電圧を制御する。
また、図21では、第1差分が大きいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が小さくなるように規定されている。したがって、本実施の形態7の制御装置は、第1差分が大きいほど、第1電圧と像担持体10のトナー画像が現像されている領域とは異なる領域の電位との第2差分が小さくなるように、第2電圧を制御する。また、図21の例では、現像バイアスが大きいほど、第2差分は小さくなり、現像バイアスが小さいほど、第2差分は大きくなるように規定されている。
また、実施の形態6の画像形成装置、および実施の形態7の画像形成装置に対して、実施の形態3~実施の形態5で説明した事項の少なくとも一部を適用するようにしてもよい。
本実施の形態の画像形成装置は、実施の形態1の画像形成装置と同様の効果を奏する。
また、今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
10 像担持体、10a 基体、10b 感光層、11 帯電部、12 露光部、13 現像部、13a 現像槽、13b,13c 撹拌スクリュー、13d 現像ローラー、13e,13f 収容室、13h 規制部材、15 ドラムユニット、17 クリーニング装置、18 ブレード、19 支持体、20A 外部装置、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、36 中間転写ベルト、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 搬送経路、41 ピックアップローラー、42 タイミングローラー、43 定着装置、48 トレー、60,60A 制御装置、72 電源装置、73 トナー濃度センサー、78 膜厚センサー、80 ネットワークインターフェース、100 画像形成装置、102 ROM、103 RAM、107 操作パネル、300A 正帯電トナー、300B 負帯電トナー、602 算出部、604 決定部、606 テーブル記憶部、608 制御部、650 取得部、652 差分算出部、711 第1電源装置、712 第2電源装置。

Claims (7)

  1. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧が小さいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、前記像担持体の電圧を小さくすることを決定する、画像形成装置。
  2. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧が大きいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、前記像担持体の電圧を大きくすることを決定する、画像形成装置。
  3. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧と、前記露光装置による露光後の前記像担持体の電位との差分が小さいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、前記像担持体の電圧を大きくすることを決定する、画像形成装置。
  4. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、負極性に帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧と、前記露光装置による露光後の前記像担持体の電位との差分が大きいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、前記像担持体の電圧を小さくすることを決定する、画像形成装置。
  5. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧と、前記露光装置による露光後の前記像担持体の電位との差分が小さいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が大きくなるように、前記像担持体の電圧を小さくすることを決定する、画像形成装置。
  6. 現像剤により静電潜像が現像される像担持体と、
    前記現像剤を、正極性に帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体を露光する露光装置と、
    前記現像剤を前記像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電源装置と、
    前記現像剤担持体に印加される電圧に基づいて、前記像担持体の電圧を決定する制御装置と、
    前記制御装置により決定された電圧を、前記像担持体に印加する第2電源装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記現像剤担持体に印加される電圧と、前記露光装置による露光後の前記像担持体の電位との差分が大きいほど、前記現像剤担持体に印加される電圧と前記像担持体の前記静電潜像が現像されている領域とは異なる領域の電位との差分が小さくなるように、前記像担持体の電圧を大きくすることを決定する、画像形成装置。
  7. 前記制御装置は、前記現像剤担持体での前記現像剤の濃度、前記現像剤の帯電量、および前記画像形成装置の線速のうち少なくとも1つに基づいて、前記像担持体の電圧を決定する、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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