JP4234761B2 - 渦電流探傷方法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、渦電流を発生させて傷を探索する技術に関する。
金属板や金属管のような導電体の亀裂や凹みなどの傷を探索する場合、励磁コイルと受信コイルを導電体の表面に近接して配置し、励磁コイルに交流電圧を加える。導電体には、渦電流が発生する。受信コイルには、起電力が誘起する。受信コイルの起電力、検出信号に基づいて傷の有無を判断する。この検出信号は、励磁コイルによる一次磁界と渦電流による二次磁界が重なった合成磁界の受信コイル位置の状態を現している。導電体の渦電流の流路に傷があると、傷がないときとは、渦電流と二次磁界が変化し、受信コイルの検出信号に変化が現れる。
励磁コイルと受信コイルを分離した探傷方法において、励磁コイルを導電体の被探傷面に対して配置するに当たり、励磁コイル面を導電体の被探傷面と平行させる方式と、直交させる方式がある。前者の平行配置方式は、特許文献1に例示されている。後者の直交配置方式は、特許文献2に例示されている。
金属円管の傷を探索する場合、円環状の励磁コイルと受信コイルを金属円管内に挿入して同心状に配置する方法がある。これは、特許文献3に例示されている。
特開2003−149209号公報 特開2003−344362号公報 特開平5−52816号公報
[背景技術の課題]
上記のように、渦電流により探傷する場合、一般に、励磁コイルと受信コイルを接近させる導電体の表面、被探傷面の付近に位置している傷を検出する。傷が表面から遠い位置、導電体の裏面付近に位置していると、受信コイルの検出信号に現れる変化が小さくなり、検出し難い。導電体の表面から遠い裏面付近の傷も、検出し易いことが望まれる。
[課題を解決するための研究]
1)着 想
励磁コイルによる一次磁界中に導電体を配置した場合、一般に、導電体中の渦電流密度が高い部分に傷があると、傷による受信コイルの検出信号の変化が大きくなる。導電体の裏面付近の傷を検出し易くするには、導電体の裏面付近の渦電流密度を高くする必要がある。
磁気と電流の関係を示す物理法則や実験結果を考慮すると、磁界中に配置した導電体中において、磁界の大きさ又は方向、磁束密度の大きさ又は磁束ないし磁力線の方向が急激に変化する場所では、渦電流の密度が高くなるものと認められる。そこで、励磁コイルによる一次磁界の分布形態を工夫して、導電体中に所望の渦電流分布形態を得ることにした。
2)一次磁界と渦電流の分布形態の考察1(図1〜図6参照)
[従来の平行配置方式(図1と図2参照)]
励磁コイル1のコイル面を導電体2の表面、被探傷面と平行させる方式では、図1と図2に示すように、方形枠状の励磁コイル1の左右の並列したコイル辺、電流線路の周りに極性の異なる一次磁界3が発生し、左右の一次磁界3の下部が導電体2と交差する。導電体の非磁性金属板2は、励磁コイル1の電流線路に沿って渦電流4が流れ、渦電流4の流路の周りに二次磁界5が発生する。
渦電流4の密度は、図1と図2に等高線で表している。渦電流密度の高い場所は、等高線の間隔を狭くしている。図2は、図1のA−A線断面の渦電流密度を鎖線で示している。また、図2は、図1のA−A線断面の一次磁界3と二次磁界5を磁力線で表している。二次磁界5は、上側部分のみを示している。磁束密度の高い場所は、磁力線の間隔を狭くしている。
一次磁界3の磁力線は、励磁コイル1の電流線路に近接した位置の導電体2の表面付近で、曲率が大きく(半径が小さく)方向の変化率が大きい。逆に、導電体2の裏面付近では、曲率が小さくて方向の変化率が小さい。渦電流密度は、導電体2の表面付近で高く、裏面付近で低い。導電体2の裏面付近の傷を検出し難い。
[従来の直交配置方式(図3と図4参照)]
励磁コイル1のコイル面を導電体2の表面、被探傷面と直交させる方式では、図3と図4に示すように、方形枠状の励磁コイル1の上下の並列したコイル辺、電流線路の周りに極性の異なる一次磁界3が発生し、下側の一次磁界3の下部が導電体2と交差する。導電体の非磁性金属板2は、励磁コイル1の下側の電流線路と方形状の導電体2の左端、右端に沿って渦電流4が流れ、渦電流4の流路の周りに二次磁界5が発生する。
図3と図4は、図1と図2と同様に、渦電流4の密度、一次磁界3と二次磁界5を表している。図4では、渦電流密度と二次磁界5は、左右方向中央部分のみを示している。
一次磁界3の磁力線は、励磁コイル1の電流線路に近接した位置の導電体2の表面付近で、曲率が大きくて方向の変化率が大きい。逆に、導電体2の裏面付近では、曲率が小さくて方向の変化率が小さい。渦電流密度は、導電体2の表面付近で高く、裏面付近で低い。
[本発明の方式(図5と図6参照)]
励磁コイルによる一次磁界の分布形態を鉄心で変形することにした。鉄心6は、軟質磁性材料製で、フェライトコアにし、図5と図6に示すように、門形断面形状にする。この鉄心6の片側の脚部、右脚部には、電線を巻き付けて励磁コイル1を構成する。換言すると、方形枠状の励磁コイル1は、片側、左側のコイル辺を鉄心6の内側に、右側のコイル辺を鉄心6の外側に配置する。詳細には、励磁コイル1は、コイル面を導電体2の表面、被探傷面と平行させる。鉄心6内のコイル辺は、鉄心6の右脚部側に寄り、右脚部の内面に接して左脚部の内面から離れている。鉄心6外のコイル辺は、鉄心6の右脚部の外に接している。
すると、鉄心6内のコイル辺は、左右の両側と上側に強磁性の鉄心6が位置する。詳細には、鉄心6内のコイル辺は、左側に鉄心6の左脚部が離れて位置する。右側には、鉄心6の右脚部が接して位置する。上側には、鉄心6の梁部が位置する。鉄心6内のコイル辺、電流線路の周りには、鉄心6の右脚部、梁部と左脚部及び鉄心6の左側、下側を通る磁気回路が形成される。鉄心6内コイル辺の周りの一次磁界3は、磁力線がこの磁気回路を通り、鉄心のないときより、左側に伸ばされて下側に寄せられたような形態になる。この一次磁界3の磁力線は、鉄心6に近接した位置の導電体2の表面付近で、曲率が小さくなって方向の変化率が小さくなり、磁力線の間隔の不均等が少なくなって磁束密度の変化率が小さくなる。逆に、導電体2の裏面付近では、曲率が大きくなって方向の変化率が大きくなる。渦電流4の密度は、導電体2の裏面付近で高くなる。
一方、鉄心6外のコイル辺は、左側に強磁性の鉄心6の右脚部と梁部が位置する。鉄心6外のコイル辺、電流線路の周りには、鉄心6の右脚部と梁部及び鉄心6の上側、右側を通る磁気回路が形成される。鉄心6外コイル辺の周りの一次磁界3は、磁力線がこの磁気回路を通り、鉄心のないときより、上側に寄せられ、導電体2から引き離されたような形態になる。この一次磁界3は、導電体2に渦電流を発生させる力が弱くなる。
即ち、探傷対象の導電体2は、渦電流密度の高い部分が、鉄心6に近接した位置の裏面付近に形成される。詳細には、渦電流密度の高い部分が、門形断面形状の鉄心6の下側位置であって、鉄心6の左側、鉄心6外コイル辺と反対側に寄った位置の裏面付近に形成される。従って、方形枠状の励磁コイル1は、片側のコイル辺を鉄心6内に、他の片側のコイル辺を鉄心6外に配置し、鉄心6外コイル辺と反対側に受信コイルを配置すると、導電体2の裏面付近の探傷能力が高くなるものと推察される。
3)探傷能力の実験1(図7参照)
本発明の方式と従来の方式でそれぞれ導電体2の表面を走査して探傷する。導電体2は、比透磁率がほぼ1の非磁性金属板であってアルミニウム板である。裏面には、凹部がある。金属板は、厚さが3.2mmで、凹部のある薄肉部分の厚さが1mmであり、凹部の長さが67.5mmである。励磁器のコイル1に加える電圧は、正弦波交流電圧で、周波数が2KHzである。受信器のコイル7が検出する交流信号は、電圧値を計測する。
[本発明の方式]
本発明の方式は、図7の上段に示すように、励磁コイル1の両側のコイル辺を鉄心6の内外に配置し、鉄心6外コイル辺と反対側に受信コイル7を配置している。図7の中段は、同図の上段中の金属板2の位置と対応して、検出電圧値を実線で示す。検出電圧値は、金属板2の薄肉部分で大きく増加し、薄肉部分の端の段部で急激に変化する。凹部に近づくと、検出電圧値が急変する。凹部のある場所での検出電圧値は、凹部のない場所でのそれに対する比率が大きい。
[従来の直交配置方式]
従来の直交配置方式は、図7の下段に示す。図7の中段は、同図の下段中の金属板2の位置と対応して、検出電圧値を破線で示す。検出電圧値は、金属板2の薄肉部分で増加し、薄肉部分の端の段部で緩慢に変化する。凹部への接近による検出電圧値の変化が緩慢である。凹部の有無による検出電圧値の変化比率は、本発明の方式のそれより小さい。
[従来の平行配置方式]
従来の平行配置方式においても、検出電圧値は、金属板の薄肉部分で増加し、薄肉部分の端の段部で変化する。しかし、その変化は、直交配置方式のそれよりも更に緩慢である。
[まとめ]
本発明の方式は、従来の方式に比べ、金属板裏面の凹部による受信器の検出信号の変化が顕著になる。探傷能力が高くなる。
4)一次磁界と渦電流の分布形態の考察2(図8〜図11参照)
図5と図6に例示した本発明の方式において、励磁コイル1は、電線の巻き数を増加させると、図8と図9に示すように、鉄心6内のコイル辺が鉄心6の左脚部の内面に接して鉄心6の内側空間をほぼ埋めてしまうことがある。このようなときには、励磁コイル1の作用が強力になり、相対的に鉄心6の作用が弱くなる。鉄心6内コイル辺の周りの一次磁界3を下側、導電体2側に寄せる量が減少する。導電体2の裏面付近の渦電流4の密度が低下する。
鉄心6内のコイル辺が鉄心6の内側空間をほぼ埋める場合は、鉄心6の作用力の低下を補うため、図10と図11に示すように、励磁コイル1は、コイル面を傾斜して配置する。鉄心6外のコイル辺は、鉄心6内のコイル辺より上側に位置させ、鉄心6の梁部の横に配置する。鉄心6外コイル辺の上側移動によって、鉄心6内コイル辺の周りの一次磁界3は、下側、導電体2側に寄せられる。導電体2の裏面付近の渦電流4の密度が高くなる。
5)受信コイルの配置角度の考察3(図12参照)
本発明の方式において、鉄心外コイル辺と反対側、受信コイル付近の一次磁界と二次磁界に注目する。図12に示す例では、一次磁界3と二次磁界5は、鉄心6の左側であって鉄心6と導電体2の間の隅角部で、磁力線の方向が異なる。両磁界3、5は、受信コイル7付近で磁力線の方向が平行しない。
受信コイル7は、導電体2の表面に対する垂直位置から左側、鉄心6と反対側に少し傾け、コイル面が一次磁界3の磁力線方向と平行する方向、二次磁界5の磁力線方向とは交差する方向に配置する。すると、受信コイル7には、一次磁界3によって起電力が誘起せず、二次磁界5のみによって起電力が誘起する。なお、ここで「コイル面」とは、受信コイル7が図12に示すような多数回巻きの筒状コイル、ソレノイドであるときには、軸心方向中央位置のコイル面を意味する。
即ち、受信コイル7は、コイル面が鉄心6内のコイル辺による一次磁界の磁力線方向と平行する方向、一次磁界無感位置に配置すると、傷の有無によって変化する二次磁界5の状態のみを検出することになる。傷による受信コイル7の検出信号の変化が顕著になる。探傷能力が高くなるものと推察される。
受信コイル7の一次磁界無感位置を見つけるときには、導電体2を励磁コイル1、鉄心6や受信コイル7から遠ざけ、受信コイル7が一次磁界のみを検出している状態にする。この状態で、受信コイル7は、鉄心6側に、また、その反対側に傾け、検出起電力が零又は最低値になる角度を見つける。その角度が一次磁界無感位置である。受信コイル7は、配置角度と検出信号の関係を調べると、一次磁界無感位置、最適な配置角度を見つけることができる。
6)受信コイルの配置角度の実験2(図13、図14参照)
図12に例示した本発明方式において、受信器のコイル7は、軸心方向と導電体2の表面との間の角度、配置角度θを各値に設定する。受信コイル7の各配置角度θについて、それぞれ、導電体の金属板2の厚さと受信器の検出電圧値の関係を求める。
[アルミニウム板(図13参照)]
金属板2は、比透磁率がほぼ1の非磁性のアルミニウム板である。励磁器のコイル1に加える電圧は、正弦波交流電圧で、周波数が800Hzである。励磁コイル1に流れる電流は、172mAである。受信コイル7の最適な配置角度は、83度である。
実験結果は、図13に示す。受信コイル7の配置角度θが80度、83度であるときは、金属板の厚さと検出電圧値の間に一対一の対応関係、比例関係があり、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が顕著である。探傷能力が高い。配置角度θが70度、90度であるときは、探傷能力が高くない。
コイル1に加える励磁電圧の周波数と金属板の厚さないし傷の深さの検出可能範囲の関係について付言する。図13に示す実験結果では、受信コイル7の配置角度θが最適の83度付近であっても、金属板2の厚さが3mmに近付くと、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が小さくなり、検出可能範囲の上限となる。しかし、励磁電圧の周波数を下げると、検出可能範囲の上限が大きくなる。逆に、励磁電圧の周波数を上げると、検出可能範囲の上限が小さくなるが、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が大きくなり、検出精度が高くなる。
[ステンレス鋼板(図14参照)]
金属板2は、比透磁率がほぼ1の非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼板である。励磁器のコイル1に加える電圧は、正弦波交流電圧で、周波数が6KHzである。励磁コイル1に流れる電流は、70mA、103mAである。受信コイル7の最適な配置角度は、83度である。
実験結果は、図14に示す。励磁コイルの電流が70mAで、受信コイル7の配置角度θが80度、83度であるときは、金属板の厚さと検出電圧値の間に一対一の対応関係、比例関係があり、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が顕著である。探傷能力が高い。配置角度θが70度であるときは、探傷能力が高くない。
また、励磁コイルの電流が103mAで、受信コイル7の配置角度θが80度、83度であるときは、金属板の厚さと検出電圧値の間に一対一の対応関係、比例関係があり、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が顕著である。探傷能力が高い。
図14に示す実験結果では、受信コイル7の配置角度θが最適の83度付近であっても、金属板2の厚さが6mmに近付くと、金属板の厚さの変化に対する検出電圧値の変化が小さくなり、検出可能範囲の上限となる。検出可能範囲は、励磁電圧の周波数を下げると、拡大する。逆に、励磁電圧の周波数を上げると、検出精度が高くなる。なお、本発明の実施例では、励磁電圧の周波数は、20Hzから100KHzの範囲で設定可能である。
[まとめ]
本発明の方式において、受信器は、コイル面が鉄心内のコイル辺による一次磁界の磁力線方向と平行する配置角度、一次磁界無感位置に配置すると、傷による受信コイルの検出信号の変化が顕著になる。探傷能力が高くなる。
)管の探傷
本発明の方式を使用して管を探傷する場合、管内嵌合方式を図24と図25又は図26に例示する。励磁器61の鉄心64は、管50内に同心状に嵌合する環状にし、外周に溝を形成して門形断面形状にする。励磁器61のコイル62、63は、管50内に同心状に嵌合する環状にし、2本にする。即ち、2本の環状の励磁コイル62、63は、方形枠状の励磁コイル1の両側のコイル辺、電流の向きが逆になる左側と右側の電流線路に相当する。左側の電流線路となる励磁コイル62は、鉄心64の溝に配置する。右側の電流線路となる励磁コイル63は、鉄心64外に配置する。受信器71は、鉄心64外の励磁コイル63と反対側に配置する。一次磁界無感位置に配置する。
管外嵌合方式は、図27と図28又は図29に例示する。励磁器81の鉄心84は、管76外に同心状に嵌合する環状にし、内周に溝を形成して門形断面形状にする。励磁器81のコイル82、83は、管76外に同心状に嵌合する環状にし、2本にする。即ち、2本の環状の励磁コイル82、83は、方形枠状の励磁コイル1の両側のコイル辺、両側の電流線路に相当する。左側の電流線路となる励磁コイル82は、鉄心84の溝に配置する。右側の電流線路となる励磁コイル83は、鉄心84外に配置する。受信器91は、鉄心84外の励磁コイル83と反対側に配置する。一次磁界無感位置に配置する。
中空の管に代えて中実の棒の外側に嵌合するときも、この管外嵌合方式と同じである。
1)励磁器と受信器を探傷対象の導電体に近接して配置し、励磁器による一次磁界により導電体に渦電流を発生させて二次磁界を生じさせ、磁界の状態を受信器で検出し、受信器の検出信号で探傷する方法において、
励磁器は、励磁コイルと鉄心を備え、励磁コイルは、電流の向きが逆になる第1電流線路と第2電流線路を有し、鉄心は、門形断面形状にし、第1脚部と第2脚部及び両脚部を繋ぐ梁部を備え、梁部と反対側の開口を導電体側に向け、鉄心の第1脚部と第2脚部の内側に第1電流線路を、鉄心の第1脚部の外側に第2電流線路を配置し、
鉄心内の第1電流線路の周りに、鉄心の第1脚部、梁部と第2脚部及び導電体を通る磁気回路を形成し、鉄心外の第2電流線路の周りに、鉄心の第1脚部と梁部を通る磁気回路を形成し、
受信器は、鉄心外の第2電流線路と反対側であって鉄心の第2脚部と導電体の間の隅角部に配置することを特徴とする渦電流探傷方法。
2)上記の渦電流探傷方法において、
受信器は、鉄心内の第1電流線路による一次磁界の状態をほとんど検出しない位置に配置し、二次磁界の状態を検出することを特徴とする。
3)励磁器と受信器を探傷対象の導電体に近接して配置し、励磁器による一次磁界により導電体に渦電流を発生させて二次磁界を生じさせ、磁界の状態を受信器で検出し、受信器の検出信号で探傷する装置において、
励磁器と受信器は、非磁性不導体のケースに内蔵し、ケースは、導電体の被探傷面に接触又は近接させる探傷面を設け、
励磁器は、励磁コイルと鉄心を備え、励磁コイルは、電流の向きが逆になる第1電流線路と第2電流線路を有し、鉄心は、門形断面形状にし、第1脚部と第2脚部及び両脚部を繋ぐ梁部を備え、梁部と反対側の開口を探傷面に向け、両脚部の端を探傷面に隣接して配置し、鉄心の第1脚部と第2脚部の内側に第1電流線路を、鉄心の第1脚部の外側に第2電流線路を配置し、
受信器は、鉄心外の第2電流線路と反対側であって鉄心の第2脚部と探傷面の間の隅角部に配置し、先端を探傷面に隣接したことを特徴とする渦電流探傷装置。
4)上記3)の渦電流探傷装置において、
鉄心の内側空間を鉄心内の第1電流線路でほぼ埋め、鉄心外の第2電流線路を鉄心の梁部の横に配置したことを特徴とする。
5)上記3)又は4)の渦電流探傷装置において、
受信器は、鉄心内の第1電流線路による一次磁界の状態をほとんど検出しない位置に配置したことを特徴とする。
6)上記3)、4)又は5)の渦電流探傷装置において、
励磁器の鉄心は、門形断面の法線方向が長い細長形状にし、励磁器の励磁コイルは、細長枠状にし、鉄心の第1脚部に嵌合し、
受信器は、多数にし、励磁器の長手方向に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする。
7)上記3)、4)又は5)の渦電流探傷装置において、
励磁器の鉄心は、多数にし、門形断面の法線方向に沿って間隔を置いて配列し、励磁器の励磁コイルは、細長枠状にし、多数の鉄心の第1脚部に嵌合し、受信器は、励磁器の鉄心毎にその鉄心の第2脚部外に設け、
励磁器の鉄心とその鉄心の第2脚部外の受信器で組をつくり、鉄心と受信器の組を鉄心の門形断面の法線方向に沿って配列し、
ケースと励磁コイルは、鉄心と受信器の組とその隣の組の間で湾曲可能にし、励磁器と受信器を内蔵したケースは、鉄心の門形断面の法線方向を導電体の被探傷面の曲面に合わせて湾曲する構成にしたことを特徴とする。
8)上記3)、4)又は5)の渦電流探傷装置において、
ケースは、導電体の管内に嵌合する形状にし、ケースの探傷面は、管の内周面と対面する外周面にし、
励磁器の鉄心は、環状にし、外周に溝を形成して門形断面形状にし、励磁器の励磁コイルは、環状にし、第1電流線路となる第1励磁コイルと第2電流線路となる第2励磁コイルにし、第1励磁コイルを鉄心の第1脚部と第2脚部の内側の溝に、第2励磁コイルを鉄心の第1脚部の外側にそれぞれ配置し、
受信器は、多数にし、環状の鉄心の第2脚部に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする。
9)上記3)、4)又は5)の渦電流探傷装置において、
ケースは、導電体の管又は棒の外側に嵌合する形状にし、ケースの探傷面は、管又は棒の外周面と対面する内周面にし、
励磁器の鉄心は、環状にし、内周に溝を形成して門形断面形状にし、励磁器の励磁コイルは、環状にし、第1電流線路となる第1励磁コイルと第2電流線路となる第2励磁コイルにし、第1励磁コイルを鉄心の第1脚部と第2脚部の内側の溝に、第2励磁コイルを鉄心の第1脚部の外側にそれぞれ配置し、
受信器は、多数にし、環状の鉄心の第2脚部に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする。
導電体の裏面付近の傷も検出し易く、探傷能力が高い。
[第1例(図15〜図17参照)]
本例は、非磁性金属板の平面板10の探傷用である。
本例の平面用の渦電流探傷装置は、図15と図16に示すように、ケース11に励磁器21と受信器31を内蔵している。ケース11は、非磁性不導体の合成樹脂成形品である。このケース11は、横長の直方体形状であり、平面の下面12を、平面板10の平らな表面の被探傷面に接触又は近接させる探傷面12にしている。ケース11の片端には、励磁器21と受信器31の導線を引き出すケーブル13を連結している。励磁器21と受信器31は、それぞれ、ケーブル13を経て、図示しない励磁回路と受信回路に接続している。
励磁器21は、図16と図17に示すように、コイル22と鉄心25を備えている。コイル22は、複数回巻きの励磁コイルであり、細長枠状にし、両側の第1コイル辺23と第2コイル辺24を並列している。第1コイル辺23と第2コイル辺24は、電流の向きが逆になる第1電流線路23と第2電流線路24である。鉄心25は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心25は、門形断面形状にし、第1脚部26と第2脚部27及び両脚部26、27の上端を繋ぐ梁部28を備え、門形断面の法線方向が長い細長形状にしている。
横長の鉄心25は、ケース11に長手方向に沿って埋没し、梁部28と反対側の開口を探傷面12に向け、両脚部26、27の先端を探傷面12に隣接して配置している。横長の励磁コイル22は、ケース11に長手方向に沿って埋没し、鉄心25の第1脚部26に嵌合している。第1脚部26と第2脚部27の内側には第1電流線路23を、第1脚部26の外側に第2電流線路24をそれぞれ配置している。第1電流線路23と第2電流線路24を含むコイル面は、探傷面12とほぼ平行している。第1脚部26と第2脚部27は、それぞれ、探傷面12と直交している。励磁コイル22は、電線の巻き層が単層で薄く、鉄心25内の第1コイル辺23は、鉄心25の第1脚部26側に寄り、第1脚部26の内面に接して第2脚部27の内面から離れている。鉄心25外の第2コイル辺24は、第1脚部26の外面に接している。
鉄心25内の第1電流線路23の周りには、第1脚部26、梁部28と第2脚部27及び平面板10を通る磁気回路を形成している。鉄心25外の第2電流線路24の周りには、第1脚部26と梁部28を通る磁気回路を形成している。
受信器31は、図16と図17に示すように、コイル32と鉄心33を備えている。コイル32は、複数回巻きの受信コイルであり、筒形状にしている。鉄心33は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心33は、棒形状にしている。鉄心33には、受信コイル32を同心状に嵌合している。
鉄心33付き受信コイル32は、ケース11に鉄心25外の第2電流線路24と反対側位置に埋没し、鉄心25の第2脚部27と探傷面12の間の隅角部にほぼ縦に配置して、先端を探傷面12に隣接している。この鉄心33付き受信コイル32は、図16に示すように、軸心方向を鉄心25の第2脚部27と平行する縦方向から第2脚部27と反対側に少し傾け、軸心方向中央位置のコイル面が一次磁界の磁束方向と平行する方向、一次磁界無感位置に配置している。受信器31は、励磁器21とは接触せずに、分離している。
受信器31は、図15と図17に示すように、多数本にし、励磁器21の長手方向、鉄心25の門形断面の法線方向に沿って一定間隔を置いて配列している。探傷個所を多数にしている。
本例の渦電流探傷装置を使用して平面板10を探傷する場合、ケース11の探傷面12を平面板10の被探傷面に接触又は近接させて平行させる。励磁器21には、交流電圧を印加する。すると、平面板10には、渦電流が流れる。各受信器31は、それぞれ、励磁コイル22による一次磁界の状態をほとんど検出せずに、渦電流による二次磁界の状態を検出する。励磁器21と受信器31を内蔵したケース11は、平面板10の被探傷面に沿って受信器31の配列方向と直交する方向、励磁器21の長手方向と直交する方向に移動する。平面板10に傷があると、傷の付近に位置する受信器31は、検出電圧値が顕著に変化する。
[第2例(図18参照)]
本例は、第1例における平面用の渦電流探傷装置において、励磁コイル22は、電線の巻き数を増加してコイル面を傾斜している。
この励磁コイル22は、図18に示すように、電線の巻き層を多層にして厚くしている。鉄心25内の第1コイル辺23は、鉄心25の第1脚部26と第2脚部27の内側空間をほぼ埋めている。鉄心25外の第2コイル辺24は、鉄心25内の第1コイル辺23より上側に配置し、鉄心25の梁部28の横に位置している。励磁コイル22は、コイル面を探傷面12に対して傾斜している。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。図中、第1例におけるのと同一の部分には、同一の符号を付ける。
[第3例(図19〜図23参照)]
本例は、非磁性金属板の曲面板40の探傷用である。
本例の曲面用の渦電流探傷装置は、第1例と第2例の平面用のそれを曲面用に変更している。変更点を中心に説明する。
励磁器41は、図19〜図22に示すように、コイル22と多数の鉄心42を備えている。励磁コイル22は、第1例と第2例における絶縁被膜付の銅線、線状の電線ではなく、絶縁被膜付のりん青銅帯、帯状の電帯を巻いている。第1コイル辺23と第2コイル辺24は、それぞれ、電帯を上下に重ねている。各鉄心42は、第1例と第2例における鉄心25と同様に門形断面形状にしているが、門形断面の法線方向が短い。多数の鉄心42は、門形断面の法線方向に沿って一定間隔を置いて配列し、一列に並んだ多数本の第1脚部43に1本の細長枠状の励磁コイル22を嵌合している。鉄心42内の第1コイル辺23は、鉄心42の第1脚部43と第2脚部44の内側空間をほぼ埋めている。鉄心42外の第2コイル辺24は、鉄心42内の第1コイル辺23より上側に配置し、鉄心42の梁部45の横に位置している。励磁コイル22は、コイル面を探傷面12に対して傾斜している。
受信器31は、第1例と第2例におけるのと同様であり、多数本にし、鉄心42の門形断面の法線方向に沿って一定間隔を置いて配列している。受信器31と鉄心42は、同数にし、配列間隔を同一にしている。換言すると、受信器31は、励磁器41の鉄心42毎にその鉄心42の第2脚部44外側位置に設けている。鉄心42とその鉄心42の第2脚部44外の受信器31で組をつくり、鉄心42と受信器31の組を鉄心42の門形断面の法線方向に沿って等間隔に配列している。
ケース11は、上面から下面の探傷面12に向けて溝46を切り込み、溝46を前後方向に貫通している。溝46は、薄く、すり割溝である。この溝46は、多数枚にし、受信器31と鉄心42の各組の左右両側に配置している。換言すると、溝46は、鉄心42と受信器31の組とその隣の組の間に配置し、また、両端の組の外側に配置している。励磁コイル22は、第1電流線路23と第2電流線路24が各溝46を貫通している。ケース11は、各溝46の底面と探傷面12の間をそれぞれ薄肉部47にし、各薄肉部47で湾曲可能にしている。励磁コイル22は、第1電流線路23と第2電流線路24の各溝46貫通位置でそれぞれ湾曲可能にしている。励磁器41と受信器31を内蔵したケース11は、その長手方向、鉄心42の門形断面の法線方向を曲面板40の被探傷面の曲面に合わせて湾曲する構成にしている。
本例の渦電流探傷装置を使用して曲面板40を探傷する場合、図23に示すように、励磁器41と受信器31を内蔵したケース11は、探傷面12を内側にして鉄心42の門形断面の法線方向を湾曲し、探傷面12の湾曲面を曲面板40の被探傷面の凸状曲面に合わせ、探傷面12を曲面板40の凸状曲面の被探傷面に接触又は近接させてほぼ平行させる。その後は、第1例と第2例におけるのと同様に使用する。励磁コイル22は、第1コイル辺23と第2コイル辺24を電帯の積み重ね体にしており、曲面板40の凸状曲面に合わせて湾曲したり、平面状に復元したりするのが容易に行える。なお、曲面板40の被探傷面が浅い凹状曲面であるときには、励磁器41と受信器31を内蔵したケース11は、探傷面12を外側にして鉄心42の門形断面の法線方向を湾曲する。
その他の点は、第1例と第2例におけるのと同様である。図中、第1例と第2例におけるのと同一の部分には、同一の符号を付ける。
[第4例(図24と図25参照)]
本例は、非磁性金属管の円管50の探傷用であり、管内嵌合方式である。
本例の円管用の渦電流探傷装置は、図24と図25に示すように、ケース51に励磁器61と受信器71を内蔵している。ケース51は、非磁性不導体の合成樹脂成形品である。このケース51は、円管50内に同心状に嵌合する丸棒形状であり、円筒面の外周面52を、円管50の円筒面の内面の被探傷面に接触又は近接させる探傷面にしている。ケース51の前端は、半球状に突出している。ケース51の後端は、励磁器61と受信器71の導線を引き出すケーブル53を連結している。ケーブル53は、ケース51を円管50内で前進させるときの押し棒と、後退させるときの引き紐を兼ねている。励磁器61と受信器71は、それぞれ、ケーブル53を経て、図示しない励磁回路と受信回路に接続している。
励磁器61は、コイル62、63と鉄心64を備えている。鉄心64は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心64は、円環状にし、外周面に溝を同心状に形成して門形断面形状にし、溝両側の第1脚部65と第2脚部66及び両脚部65、66の内周側の端を繋ぐ梁部67を備えている。コイル62、63は、複数回巻きの励磁コイルであり、第1励磁コイル62と第2励磁コイル63の2本にしている。両励磁コイル62、63は、同寸の円環状にしている。
円環状の鉄心64は、ケース51に同心状に埋没し、梁部67と反対側、外周側の溝開口を探傷面52に向け、両脚部65、66の先端を探傷面52に隣接して配置している。両脚部65、66は、それぞれ、探傷面52と直交している。円環状の両励磁コイル62、63は、ケース51に同心状に埋没して前後に並列している。第1励磁コイル62は、鉄心64の両脚部65、66の内側の溝に配置し、第1電流線路にしている。第2励磁コイル63は、鉄心64の第1脚部65の外側、後側に配置し、第2電流線路にしている。両励磁コイルの第1電流線路62と第2電流線路63は、電流の向きを左回りと右回り、逆にしている。第1励磁コイル62と第2励磁コイル63は、電線の層が単層で薄い。鉄心64内の第1励磁コイル62は、鉄心64の第1脚部65側に寄り、第1脚部65の内面に接して第2脚部66の内面から離れている。鉄心64外の第2励磁コイル63は、第1脚部65の外面に接している。
鉄心64内の第1電流線路62の周りには、第1脚部65、梁部67と第2脚部66及び円管50の周壁を通る磁気回路を形成している。鉄心64外の第2電流線路63の周りには、第1脚部65と梁部67を通る磁気回路を形成している。
受信器71は、コイル72と鉄心73を備えている。コイル72は、複数回巻きの受信コイルであり、筒形状にしている。鉄心73は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心73は、棒形状にしている。鉄心73には、受信コイル72を同心状に嵌合している。受信器71は、ケース51に鉄心64外の第2電流線路63と反対側、前側位置に埋没し、鉄心64の第2脚部66と探傷面52の間の隅角部にほぼ径方向に沿って配置して、先端を探傷面52に隣接している。鉄心73付き受信コイル72は、図24に示すように、その軸心方向を鉄心64の第2脚部66と平行する径方向から第2脚部66と反対側、前側に少し傾け、軸心方向中央位置のコイル面が一次磁界の磁束方向と平行する方向、一次磁界無感位置に配置している。受信器71は、励磁器61とは接触せずに、分離している。
この受信器71は、図25に示すように、多数本にし、円環状の第2脚部66に沿って一定の角度、間隔を置いて放射状に配列している。探傷個所を多数にしている。
本例の渦電流探傷装置を使用して円管50を探傷する場合、励磁器61と受信器71を内蔵したケース51は、円管50内に同心状に挿入し、探傷面52を円管50の内面の被探傷面に接触又は近接させる。励磁器61には、交流電圧を印加する。すると、円管50には、渦電流が流れる。各受信器71は、それぞれ、励磁コイル62、63による一次磁界の状態をほとんど検出せずに、渦電流による二次磁界の状態を検出する。円管50内のケース51は、円管50内を前進させる。円管50に傷があると、傷の付近に位置する受信器71は、検出電圧値が顕著に変化する。
[第5例(図26参照)]
本例は、第4例における管内嵌合方式の渦電流探傷装置において、第1励磁コイル62と第2励磁コイル63は、電線の巻き数を増加して第1電流線路と第2電流線路を含む面を傾斜している。
この第1励磁コイル62と第2励磁コイル63は、図26に示すように、電線の層を多層にして厚くしている。鉄心64内の第1励磁コイル62は、鉄心64の第1脚部65と第2脚部66の内側空間をほぼ埋めている。鉄心64外の第2励磁コイル63は、鉄心64内の第1励磁コイル62より小径にし、ケース51の中心側、鉄心64の梁部67側に配置し、梁部67の横に位置している。第1励磁コイル62、第1電流線路と第2励磁コイル63、第2電流線路を含む面は、探傷面52に対して傾斜している。
その他の点は、第4例におけるのと同様である。図中、第4例におけるのと同一の部分には、同一の符号を付ける。
変形例
第4例と第5例は、円管50の探傷用であって、励磁器61と受信器71を内蔵したケース51が円形断面形状である。励磁器61は、円環状である。角管の探傷用には、励磁器と受信器を内蔵したケースを、角管内に嵌合する角形断面形状にする。励磁器は、角形環状にする。受信器は、角形環状の第2脚部に沿って間隔を置いて配列する。
[第6例(図27と図28参照)]
本例は、非磁性金属管の円管76の探傷用であり、管外嵌合方式である。
本例の円管用の渦電流探傷装置は、図27と図28に示すように、ケース77に励磁器81と受信器91を内蔵している。ケース77は、非磁性不導体の合成樹脂成形品である。このケース77は、円管76の外側に同心状に嵌合する円環形状であり、中心貫通孔の円筒面の内周面78を、円管76の円筒面の外面の被探傷面に接触又は近接させる探傷面にしている。ケース77の後面は、励磁器81と受信器91の導線を引き出すケーブル79を連結している。励磁器81と受信器91は、それぞれ、ケーブル79を経て、図示しない励磁回路と受信回路に接続している。
励磁器81は、コイル82、83と鉄心84を備えている。鉄心84は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心84は、円環状にし、内周面に溝を同心状に形成して門形断面形状にし、溝両側の第1脚部85と第2脚部86及び両脚部85、86の外周側の端を繋ぐ梁部87を備えている。コイル82、83は、複数回巻きの励磁コイルであり、第1励磁コイル82と第2励磁コイル83の2本にしている。両励磁コイル82、83は、同寸の円環状にしている。
円環状の鉄心84は、ケース77に同心状に埋没し、梁部87と反対側、内周側の溝開口を探傷面78に向け、両脚部85、86の先端を探傷面78に隣接して配置している。両脚部85、86は、それぞれ、探傷面78と直交している。円環状の両励磁コイル82、83は、ケース77に同心状に埋没して前後に並列している。第1励磁コイル82は、鉄心84の両脚部85、86の内側の溝に配置し、第1電流線路にしている。第2励磁コイル83は、鉄心84の第1脚部85の外側、後側に配置し、第2電流線路にしている。両励磁コイルの第1電流線路82と第2電流線路83は、電流の向きを左回りと右回り、逆にしている。第1励磁コイル82と第2励磁コイル83は、電線の層が単層で薄い。鉄心84内の第1励磁コイル82は、鉄心84の第1脚部85側に寄り、第1脚部85の内面に接して第2脚部86の内面から離れている。鉄心84外の第2励磁コイル83は、第1脚部85の外面に接している。
鉄心84内の第1電流線路82の周りには、第1脚部85、梁部87と第2脚部86及び円管76の周壁を通る磁気回路を形成している。鉄心84外の第2電流線路83の周りには、第1脚部85と梁部87を通る磁気回路を形成している。
受信器91は、コイル92と鉄心93を備えている。コイル92は、複数回巻きの受信コイルであり、筒形状にしている。鉄心93は、フェライトコア、軟質磁性材料の鉄心である。この鉄心93は、棒形状にしている。鉄心93には、受信コイル92を同心状に嵌合している。受信器91は、ケース77に鉄心84外の第2電流線路83と反対側、前側位置に埋没し、鉄心84の第2脚部86と探傷面78の間の隅角部にほぼ径方向に沿って配置して、先端を探傷面78に隣接している。鉄心93付き受信コイル92は、図27に示すように、その軸心方向を鉄心84の第2脚部86と平行する径方向から第2脚部86と反対側、前側に少し傾け、軸心方向中央位置のコイル面が一次磁界の磁束方向と平行する方向、一次磁界無感位置に配置している。受信器91は、励磁器81とは接触せずに、分離している。
この受信器91は、図28に示すように、多数本にし、円環状の第2脚部86に沿って一定の角度、間隔を置いて放射状に配列している。探傷個所を多数にしている。
本例の渦電流探傷装置を使用して円管76を探傷する場合、励磁器81と受信器91を内蔵したケース77は、円管76の外側に同心状に嵌め込み、探傷面78を円管76の外面の被探傷面に接触又は近接させる。励磁器81には、交流電圧を印加する。すると、円管76には、渦電流が流れる。各受信器91は、それぞれ、励磁コイル82、83による一次磁界の状態をほとんど検出せずに、渦電流による二次磁界の状態を検出する。円管76外のケース77は、円管76に沿って前進させる。円管76に傷があると、傷の付近に位置する受信器91は、検出電圧値が顕著に変化する。
[第7例(図29参照)]
本例は、第6例における管外嵌合方式の渦電流探傷装置において、第1励磁コイル82と第2励磁コイル83は、電線の巻き数を増加して第1電流線路と第2電流線路を含む面を傾斜している。
この第1励磁コイル82と第2励磁コイル83は、図29に示すように、電線の層を多層にして厚くしている。鉄心84内の第1励磁コイル82は、鉄心84の第1脚部85と第2脚部86の内側空間をほぼ埋めている。鉄心84外の第2励磁コイル83は、鉄心84内の第1励磁コイル82より大径にし、ケース77の外周側、鉄心84の梁部87側に配置し、梁部87の横に位置している。第1励磁コイル82、第1電流線路と第2励磁コイル83、第2電流線路を含む面は、探傷面78に対して傾斜している。
その他の点は、第6例におけるのと同様である。図中、第6例におけるのと同一の部分には、同一の符号を付ける。
変形例
1)第6例と第7例は、円管76の探傷用であって、励磁器81と受信器91を内蔵した環状のケース77は、中心貫通孔が円形断面形状である。励磁器81は、円環状である。角管又は角棒の探傷用には、励磁器と受信器を内蔵した環状のケースは、中心貫通孔を、角管又は角棒の外側に嵌合する角形断面形状にする。励磁器は、角形環状にする。受信器は、角形環状の第2脚部に沿って間隔を置いて配列する。
2)本例において、門形断面形状の鉄心84は、1個の環状体であるか、複数の分割片を環状に配列する構成にする。
本発明は、工場や発電所などの設備を構成する金属のような導電体の板、管や棒の探傷に利用される。
従来の励磁コイル平行配置方式の概念平面図。 同方式の概念正面図で、図1のA−A線断面の一次磁界、二次磁界と渦電流密度を示す図。 従来の励磁コイル直交配置方式の概念平面図。 同方式の概念正面図で、図3のB−B線断面の一次磁界、二次磁界と渦電流密度を示す図。 本発明の方式の概念平面図。 同方式の概念正面図で、図5のC−C線断面の一次磁界、二次磁界と渦電流密度を示す図。 本発明と従来の方式における凹部付き金属板の位置と受信コイルの検出電圧値の関係を示す図。 本発明の他の方式の概念平面図。 同方式の概念正面図で、図8の中央縦断面の一次磁界、二次磁界と渦電流密度を示す図。 本発明の更に他の方式の概念平面図。 同方式の概念正面図で、図10の中央縦断面の一次磁界、二次磁界と渦電流密度を示す図。 本発明の方式における受信コイル付近の磁界を示す概念面図。 本発明の方式において受信コイルの各配置角度についてアルミニウム板の厚さと受信コイルの検出電圧値の関係を示す線図。 本発明の方式において受信コイルの各配置角度についてステンレス鋼板の厚さと受信コイルの検出電圧値の関係を示す線図。 本発明の実施形態の第1例における平面用の渦電流探傷装置の正面図。 図15のD−D線断面図。 図15のE−E線断面図。 実施形態の第2例における平面用の渦電流探傷装置の縦断側面図で、図16と同様な断面図。 第3例における曲面用の渦電流探傷装置の正面図。 図19のF−F線断面図。 図19のG−G線断面図。 図19のH−H線断面図。 同渦電流探傷装置の使用状態の正面図。 第4例における管内嵌合方式の渦電流探傷装置の縦断側面図。 図24のJ‐J線断面図。 第5例における管内嵌合方式の渦電流探傷装置の縦断側面図。 第6例における管外嵌合方式の渦電流探傷装置の縦断側面図。 図27のK‐K線断面図。 第7例における管外嵌合方式の渦電流探傷装置の縦断側面図。
符号の説明
1 励磁コイル、励磁器のコイル
2 探傷対象の導電体、非磁性金属板
3 励磁コイルによる一次磁界
4 渦電流
5 渦電流による二次磁界
6 門形断面形状の鉄心、強磁性の鉄心
7 受信器のコイル、受信コイル、ソレノイド
θ 受信コイルの配置角度
実施形態の第1例、第2例
10 非磁性金属板の平面板
11 ケース
12 下面、探傷面
13 ケーブル
21 励磁器
22 コイル、励磁コイル
23 第1コイル辺、第1電流線路
24 第2コイル辺、第2電流線路
25 門形断面形状の鉄心
26 第1脚部
27 第2脚部
28 梁部
31 受信器
32 コイル、受信コイル
33 鉄心
実施形態の第3例
40 非磁性金属板の曲面板
41 励磁器
42 門形断面形状の鉄心
43 第1脚部
44 第2脚部
45 梁部
46 溝
47 薄肉部
実施形態の第4例、第5例
50 非磁性金属管の円管
51 ケース
52 外周面、探傷面
53 ケーブル
61 励磁器
62 コイル、第1励磁コイル、第1電流線路
63 コイル、第2励磁コイル、第2電流線路
64 門形断面形状の鉄心
65 第1脚部
66 第2脚部
67 梁部
71 受信器
72 コイル、受信コイル
73 鉄心
実施形態の第6例、第7例
76 非磁性金属管の円管
77 ケース
78 内周面、探傷面
79 ケーブル
81 励磁器
82 コイル、第1励磁コイル、第1電流線路
83 コイル、第2励磁コイル、第2電流線路
84 門形断面形状の鉄心
85 第1脚部
86 第2脚部
87 梁部
91 受信器
92 コイル、受信コイル
93 鉄心

Claims (9)

  1. 励磁器と受信器を探傷対象の導電体に近接して配置し、励磁器による一次磁界により導電体に渦電流を発生させて二次磁界を生じさせ、磁界の状態を受信器で検出し、受信器の検出信号で探傷する方法において、
    励磁器は、励磁コイルと鉄心を備え、励磁コイルは、電流の向きが逆になる第1電流線路と第2電流線路を有し、鉄心は、門形断面形状にし、第1脚部と第2脚部及び両脚部を繋ぐ梁部を備え、梁部と反対側の開口を導電体側に向け、鉄心の第1脚部と第2脚部の内側に第1電流線路を、鉄心の第1脚部の外側に第2電流線路を配置し、
    鉄心内の第1電流線路の周りに、鉄心の第1脚部、梁部と第2脚部及び導電体を通る磁気回路を形成し、鉄心外の第2電流線路の周りに、鉄心の第1脚部と梁部を通る磁気回路を形成し、
    受信器は、鉄心外の第2電流線路と反対側であって鉄心の第2脚部と導電体の間の隅角部に配置することを特徴とする渦電流探傷方法。
  2. 受信器は、鉄心内の第1電流線路による一次磁界の状態をほとんど検出しない位置に配置し、二次磁界の状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の渦電流探傷方法。
  3. 励磁器と受信器を探傷対象の導電体に近接して配置し、励磁器による一次磁界により導電体に渦電流を発生させて二次磁界を生じさせ、磁界の状態を受信器で検出し、受信器の検出信号で探傷する装置において、
    励磁器と受信器は、非磁性不導体のケースに内蔵し、ケースは、導電体の被探傷面に接触又は近接させる探傷面を設け、
    励磁器は、励磁コイルと鉄心を備え、励磁コイルは、電流の向きが逆になる第1電流線路と第2電流線路を有し、鉄心は、門形断面形状にし、第1脚部と第2脚部及び両脚部を繋ぐ梁部を備え、梁部と反対側の開口を探傷面に向け、両脚部の端を探傷面に隣接して配置し、鉄心の第1脚部と第2脚部の内側に第1電流線路を、鉄心の第1脚部の外側に第2電流線路を配置し、
    受信器は、鉄心外の第2電流線路と反対側であって鉄心の第2脚部と探傷面の間の隅角部に配置し、先端を探傷面に隣接したことを特徴とする渦電流探傷装置。
  4. 鉄心の内側空間を鉄心内の第1電流線路でほぼ埋め、鉄心外の第2電流線路を鉄心の梁部の横に配置したことを特徴とする請求項3に記載の渦電流探傷装置。
  5. 受信器は、鉄心内の第1電流線路による一次磁界の状態をほとんど検出しない位置に配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載の渦電流探傷装置。
  6. 励磁器の鉄心は、門形断面の法線方向が長い細長形状にし、励磁器の励磁コイルは、細長枠状にし、鉄心の第1脚部に嵌合し、
    受信器は、多数にし、励磁器の長手方向に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の渦電流探傷装置。
  7. 励磁器の鉄心は、多数にし、門形断面の法線方向に沿って間隔を置いて配列し、励磁器の励磁コイルは、細長枠状にし、多数の鉄心の第1脚部に嵌合し、受信器は、励磁器の鉄心毎にその鉄心の第2脚部外に設け、
    励磁器の鉄心とその鉄心の第2脚部外の受信器で組をつくり、鉄心と受信器の組を鉄心の門形断面の法線方向に沿って配列し、
    ケースと励磁コイルは、鉄心と受信器の組とその隣の組の間で湾曲可能にし、励磁器と受信器を内蔵したケースは、鉄心の門形断面の法線方向を導電体の被探傷面の曲面に合わせて湾曲する構成にしたことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の渦電流探傷装置。
  8. ケースは、導電体の管内に嵌合する形状にし、ケースの探傷面は、管の内周面と対面する外周面にし、
    励磁器の鉄心は、環状にし、外周に溝を形成して門形断面形状にし、励磁器の励磁コイルは、環状にし、第1電流線路となる第1励磁コイルと第2電流線路となる第2励磁コイルにし、第1励磁コイルを鉄心の第1脚部と第2脚部の内側の溝に、第2励磁コイルを鉄心の第1脚部の外側にそれぞれ配置し、
    受信器は、多数にし、環状の鉄心の第2脚部に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の渦電流探傷装置。
  9. ケースは、導電体の管又は棒の外側に嵌合する形状にし、ケースの探傷面は、管又は棒の外周面と対面する内周面にし、
    励磁器の鉄心は、環状にし、内周に溝を形成して門形断面形状にし、励磁器の励磁コイルは、環状にし、第1電流線路となる第1励磁コイルと第2電流線路となる第2励磁コイルにし、第1励磁コイルを鉄心の第1脚部と第2脚部の内側の溝に、第2励磁コイルを鉄心の第1脚部の外側にそれぞれ配置し、
    受信器は、多数にし、環状の鉄心の第2脚部に沿って間隔を置いて配列したことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の渦電流探傷装置。
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