JP4234282B2 - ダブルデッキエレベータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2個のかご室を上下に構成したかご枠を昇降制御するダブルデッキエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
超高層ビル等ではビルのスペース効率を向上するために、ビル内の縦の交通手段として、かご室を上下2段に構成し大量輸送が可能なダブルデッキエレベータがたびたび用いられる。通常のダブルデッキエレベータは、上下のかご室間の距離が一定であるので、上下のかご室を同時に着床させようとする場合には、すべての階高を同一にする必要がある。
【0003】
一方、建物の1階床の高さが一定でない場合に、上下のかご室を同時に着床させるために、例えば、特開昭48−76242号公報や特開平10−279231号公報に示されるように、上下のかご室間の距離を可変とするダブルデッキエレベータが開発されている。
【0004】
図8は、特開昭48−76242号公報に示される上下のかご室間の距離を可変としたダブルデッキエレベータの説明図である。図8に示すように、ダブルデッキエレベータのかご枠1には、上部かご室2と下部かご室4との2個のかご室が設けられ、片方のかご室(図8では下部かご室4)にはかご室駆動装置が設けられている。かご室駆動装置は下かご用かご枠3に設けられた案内ローラ5とこれを駆動するアクチュエータ6とからなり、下かご室4は案内ローラ5でガイドされながら、アクチュエータ6で駆動される。これにより、上下のかご室間の距離が変化するようになっている。
【0005】
また、図9は、特開平10−279231号公報に示される上下のかご室間の距離を可変としたダブルデッキエレベータの説明図である。図9に示すように、かご室駆動装置として、クランク7、モータ8およびボールネジ9を用い、上下のかご室の重量をバランスさせながら、それぞれのかご室を反対方向に移動させる。これにより、少ない消費電力で上下のかご室間の距離を可変にする。すなわち、かご枠1の中央部に取付けられたクランク7に上部かご室2と下部かご室4とが取付けられ、お互いの重量でバランスしている状態で、モータ8とボールネジ9とによって相反する方向に駆動する。
【0006】
このように、上下かご室2、4のうちの一方のかご室にかご室駆動装置を取付け、かご室の高さを変化させ、上下のかご室間の距離を可変にする。以下、かご室駆動装置により駆動されるかご室を移動かご室と呼ぶことにする。
【0007】
図10はダブルデッキエレベータの停止後に、かご室駆動装置を動作させて移動かご室を着床させる場合の速度パターンの特性図である。特性曲線S1はダブルデッキエレベータのかご枠1を駆動する巻上機の運転速度パターンであり、特性曲線S3はかご室駆動装置により移動かご室に加えられる運転速度パターンである。この場合は、巻上機により全体のかご枠1を駆動し停止した後に、移動かご室を駆動し各階床の高さに合わせて着床する。
【0008】
一方、図11はダブルデッキエレベータの運転中にかご室駆動装置を動作させて、移動かご室を着床させる場合を示したものであり、特性曲線S1が巻上機の運転速度パターン、特性曲線S3がかご室駆動装置により移動かご室に加えられる運転速度パターンを示している。そして、特性曲線S2は移動かご室の速度変化を示している。この場合の移動かご室の速度変化S2は、かご室駆動装置によって加えられる運転速度パターンS3と、巻上機の運転速度パターンS1との和となる。従って、移動かご室の運転速度パターンS2は通常のエレベータの運転速度パターンに比べていびつな形で変化することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような上下のかご室間の距離を調整可能にしたダブルデッキエレベータでは、かご室間の距離を調整するためのかご室駆動装置の動作を、図10のようにかご枠1が停止後に行った場合は、運転時間が長くなり乗客に不便や不快感を感じさせる。また、輸送能力の低下につながるという問題がある。
【0010】
一方、図11のように、かご枠1の運転中に、上下のかご室間の距離調整が完了するようにかご室駆動装置を動作させると、移動かご室が通常のかご枠1の運転と異なる動きをするため、乗客は違和感や不安感を感じるという問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、運転中に乗客が不安感や不快感を感じないように上下のかご室間の距離を調整できるダブルデッキエレベータを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるダブルデッキエレベータは、上下に2個のかご室を搭載したかご枠を昇降させる巻上機と、前記巻上機を制御し前記かご枠の速度を制御する巻上機制御装置と、前記上下のかご室の少なくとも一方を駆動して上下のかご室の相対距離を変化させるかご室駆動装置と、前記かご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを備えたダブルデッキエレベータにおいて、前記巻上機制御装置は、前記かご枠の速度変化が、一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように前記巻上機を制御し、前記かご室位置制御装置は、前記かご室駆動装置により駆動されるかご室の速度変化が前記かご枠の速度変化を加えたうえで、一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項1の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、巻上機制御装置によるかご枠の速度変化が一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように巻上機を制御する。一方、かご室位置制御装置によるかご室の速度変化も、かご枠速度変化を加えたうえで一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止する。
【0014】
請求項2の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項1の発明において、前記かご室駆動装置は、2個のかご室のうち一方のかご室のみを駆動し、他方のかご室は前記かご枠に固定された構成であることを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項1の発明において、かご室駆動装置により2個のかご室のうち一方のかご室のみを駆動する。従って、一方のかご室のみがかご枠の速度変化にかご駆動装置による速度変化が加えられる。
【0016】
請求項3の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項1の発明において、前記かご室駆動装置は、2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ駆動することを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項1の発明において、かご室駆動装置により、2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ駆動する。従って、双方のかご室がかご枠の速度変化にかご駆動装置による速度変化が加えられる。
【0018】
請求項4の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項2または請求項3の発明において、前記かご室位置制御装置は、出発階と行先階で上下のかご室間の相対距離を変化させる場合、前記かご室駆動装置によるかご室の加速開始、加速終了、減速開始、減速終了の時間が、前記巻上機によるかご枠の加速開始、加速終了、減速開始、減速終了の時間とほぼ同じになるように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項2または請求項3の発明の作用に加え、かご室駆動装置によるかご室の速度変化は、巻上機によるかご枠の速度変化に合わせて、加速開始、加速終了、減速開始、減速終了の時間がほぼ同じになるように加えられる。
【0020】
請求項5の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項4の発明において、前記巻上機制御装置は、前記かご室駆動装置が動作することによってかご室に加速度または減速度が与えられたとき、前記巻上機によって前記かご枠に生じる加速度または減速度が、前記エレベータの定格加速度または定格減速度以下になるように、前記巻上機を制御することを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項4の発明の作用に加え、巻上機によってかご枠に生じる加速度または減速度は、かご室駆動装置の動作によるかご室の速度変化が加わった場合においても、エレベータの定格加速度または定格減速度以下になるように制御される。
【0022】
請求項6の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項5の発明において、前記巻上機制御装置は、前記かご枠の加速度または減速度と前記かご室の加速度または減速度との和がエレベータの定格加速度または定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機を制御することを特徴とする。
【0023】
請求項6の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項5の発明の作用に加え、かご室の加速度または減速度は、かご室駆動装置の動作によるかご室の速度変化が加わった場合においても、エレベータの定格加速度または定格減速度とほぼ等しくなるように制御される。
【0024】
請求項7の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項2の発明において、前記かご室位置制御装置は、前記巻上機により駆動される前記かご枠の進行方向と同じ方向に前記かご室を駆動する場合、前記かご枠の減速開始と同時に加速し、加速終了後直ちに減速に入り、前記かご枠の減速終了と同時に減速を終了するように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0025】
請求項7の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項2の発明の作用に加え、かご枠により駆動されるかご枠の進行方向と同じ方向に駆動されるかご室は、かご枠の減速開始に合わせて加速し、加速終了後直ちに減速に入り、前記かご枠の減速終了に合わせて減速を終了するように制御される。
【0026】
請求項8の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項2の発明において、前記かご室位置制御装置は、前記巻上機により駆動される前記かご枠の進行方向と反対方向に前記かご室を駆動する場合、前記かご枠の定速運転中に加速を開始し、前記かご枠の減速開始に合わせて減速し、前記かご枠の減速終了に合わせて減速を終了するように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0027】
請求項8の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項2の発明の作用に加え、巻上機により駆動されるかご枠の進行方向と反対方向に駆動されるかご室は、かご枠の定速運転中に加速を開始し、かご枠の減速開始に合わせて減速し、かご枠の減速終了に合わせて減速を終了するように制御される。
【0028】
請求項9の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項7の発明において、前記巻上機制御装置は、前記かご室駆動装置の動作中は前記かご枠の減速度がエレベータの定格減速度より小さくなるように前記巻上機を制御することを特徴とする。
【0029】
請求項9の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項7の発明の作用に加え、かご室駆動装置の動作中は、巻上機の減速度はエレベータの定格減速度より小さくなるように制御される。これにより、かご室の減速度がエレベータの定格減速度より大きくなることを防止する。
【0030】
請求項10の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項9の発明において、前記巻上機制御装置および前記かご室位置制御装置は、前記かご室が減速に入ったときはその減速度と前記かご枠の減速度との和がエレベータの定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機および前記かご室駆動装置をそれぞれ制御することを特徴とする。
【0031】
請求項10の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項9の発明の作用に加え、かご室が減速に入ったときは、そのかご室の減速度とかご枠の減速度との和がエレベータの定格減速度とほぼ等しくなるように制御される。
【0032】
請求項11の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項8の発明において、前記かご室位置制御装置は、前記巻上機による前記かご枠の減速が始まったとき前記かご室の減速度が変化しないように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0033】
請求項11の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項8の発明の作用に加え、巻上機による前記かご枠の減速が始まったときは、かご室の減速度が変化しないように制御される。
【0034】
請求項12の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項3の発明において、前記かご室位置制御装置は、前記かご枠の減速開始に合わせて2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ加速を開始し加速終了に合わせて減速を開始するように前記かご室駆動装置を制御し、前記巻上機制御装置は、前記かご室の加速終了時点で減速中の前記かご枠の減速度を大きくするように前記かご枠を制御することを特徴とする。
【0035】
請求項12の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項3の発明の作用に加え、かご枠の減速開始に合わせて2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ加速を開始し、加速終了に合わせて減速を開始する。そして、かご室の加速終了時点で減速中のかご枠の減速度を大きくするように制御する。
【0036】
請求項13の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項12の発明において、前記かご室位置制御装置は、前記かご枠の減速開始時に、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の加速度が変化しないように前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0037】
請求項13の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項12の発明の作用に加え、巻上機によるかご枠の減速開始時に、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の加速度は、その加速度が変化しないように制御される。
【0038】
請求項14の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項12の発明において、前記巻上機制御装置は、前記かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち反進行方向側に駆動されるかご室の加速度が変化しないように、前記かご枠の減速度を大きくするように前記巻上機を制御することを特徴とする。
【0039】
請求項14の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項12の発明の作用に加え、かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち反進行方向側に駆動されるかご室の加速度は、その加速度が変化しないように、かご枠の減速度を大きくするように制御される。
【0040】
請求項15の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項12の発明において、前記巻上機制御装置は、前記かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の減速度が、エレベータの定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機を制御することを特徴とする。
【0041】
請求項15の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項12の発明の作用に加え、かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の減速度は、その加速度が巻上機の定格減速度と等しくなるように制御される。
【0042】
請求項16の発明に係わるダブルデッキエレベータは、請求項1ないし請求項15のいずれか1項の発明において、前記巻上機制御装置または前記かご室位置制御装置は、前記巻上機によるかご枠または前記かご室駆動装置によるかご室の加速度が変化する際、加速度変化にジャークを与えるように、それぞれ前記巻上機または前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする。
【0043】
請求項16の発明に係わるダブルデッキエレベータでは、請求項1ないし請求項15のいずれか1項の発明の作用に加え、かご枠またはかご室の加速度を変化させる際、加速度変化にジャークを与えるように制御される。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの構成図である。図1において、上部かご室2および下部かご室3はかご枠1に搭載され、上部かご室2および下部かご室3のいずれか一方または双方にかご室駆動装置10が設けられる。図1では、下部かご室3にかご室駆動装置4が設けられ、そのかご室駆動装置10は案内ローラ5およびアクチュエータ6で構成されたものを示している。
【0045】
上部かご室2および下部かご室3を搭載したかご枠1は、ロープ11を介してカウンタウエイト12に連結され、巻上機13のシーブ14で駆動され昇降することになる。巻上機13には、例えば、パルスジェネレータ、近接スイッチなどのかご位置検出器(図示省略)が設けられ、かご枠1の位置が検出される。このかご位置検出器で検出されたかご位置信号P1は、巻上機制御装置15およびかご室位置制御装置16に入力される。
【0046】
また、かご室駆動装置10により駆動される移動かご室のかご位置信号P2も、例えば、近接スイッチなどの移動かご室位置検出器(図示省略)により検出され、巻上機制御装置15およびかご室位置制御装置16に入力される。
【0047】
巻上機制御装置15は、かご枠1のかご位置信号P1および移動かご室のかご位置信号P2に基づいて、巻上機13を駆動しかご枠1の速度を制御する。同様に、かご室位置制御装置16は、かご枠1のかご位置信号P1および移動かご室のかご位置信号P2に基づいて、かご室駆動装置10を駆動し移動かご室の速度を制御する。
【0048】
すなわち、巻上機制御装置15は、かご枠1のかご位置信号P1および移動かご室のかご位置信号P2に基づいて、かご枠1の速度変化が、一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように巻上機を制御する。また、かご室位置制御装置16は、移動かご室の速度変化が、かご枠1の速度変化に合わせて一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するようにかご室駆動装置10を制御する。
【0049】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。
【0050】
この第1の実施の形態は、一方のかご室のみを移動かご室とした場合のダブルデッキエレベータであり、かご室駆動装置10により移動かご室をエレベータの進行方向に駆動する場合の速度パターンである。縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、移動かご室の速度変化S2、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。
【0051】
巻上機13の運転速度パターンS1およびかご室駆動装置10の運転速度パターンS3から分かるように、巻上機13およびかご室駆動装置10によりかご枠1および以上かご室は、ともに出発階を出発した時点t1から時点t2まで一定の加速度で加速し、時点t2で同時に定速運転に入り、時点t3で同時に減速に入り、ともに一定減速度で減速し時点t4で行先階に到着し停止する。かご室駆動装置10によって駆動されている移動かご室の速度変化S2は、巻上機13の運転速度パターンS1とかご室駆動装置10の運転速度パターンS3との合計である。また、この移動かご室に発生している定速運転中の速度は、このダブルデッキエレベータの定格速度である。したがって、巻上機13は本来のエレベータの定格速度より、かご室駆動装置10の速度との差分ΔSだけ小さな速度でかご枠1を運転している。
【0052】
また、この移動かご室に発生する加速度(t1〜t2)、減速度(t3〜t4)は、このダブルデッキエレベータの定格の加減速度である。したがって、巻上機13は本来のエレベータの定格加減速度よりもかご室駆動装置10の加減速度の分だけ小さな加減速度でかご枠1を運転している。
【0053】
このように制御することで、かご室は双方とも、始動から一定加速、定速、一定減速、停止の運転パターンとなるため、かご室駆動装置10が動作しているにもかかわらず、乗客は通常のエレベータ運転と同様の加速度変化を感じ、乗心地が損なわれない。また、かご室駆動装置10で駆動されている側の移動かご室の加速度が、ダブルデッキエレベータの定格加速度と等しくなるように、巻上機13の加速度を低く運転しているため、かご室駆動装置10で駆動されているかご室でも、かご室に発生する加速度が通常より大きくなることはないため、乗客は大きな加速度による不安感や恐怖感を感じることがない。
【0054】
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。この第2の実施の形態は、かご室駆動装置10が双方のかご室を同時に相反する方向に駆動する構成のダブルデッキエレベータの速度変化を示している。
【0055】
図3において、縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、エレベータの進行方向に駆動されている移動かご室の速度変化S2、エレベータ進行方向の反対側に駆動されている移動かご室の速度変化S2’、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。
【0056】
第1の実施の形態と同様に、巻上機13およびかご室駆動装置10によりかご枠1およびかご室は、ともに出発階を出発した時点t1から時点t2まで一定の加速度で加速し、時点t2で同時に定速度運転に入り、時点t3で同時に減速に入りともに一定減速度で減速し時点t4で行先階に到着し停止する。
【0057】
かご室駆動装置10によって進行方向側に駆動されている移動かご室の速度変化S2は、巻上機13の運転速度パターンS1とかご室駆動装置10の運転速度パターンS3との和(合計)である。一方、かご室駆動装置10によって進行方向の反対側に駆動されている移動かご室の速度変化S2’は、巻上機13の運転速度パターンS1とかご室駆動装置10の運転速度パターンS3との差である。
【0058】
エレベータの進行方向側に駆動されている移動かご室に発生している加減速度(t1〜t2、t3〜t4)は、かご枠1に発生している加減速度に加わることになるが、その合計の加減速度がエレベータの定格運転の加減速度と等しくなるように、また、同様に定速度(t2〜t3)もエレベータの定格速度と等しくなるように制御される。このため、巻上機13の加減速度(t1〜t2、t3〜t4)、定速度(t2〜t3)は、エレベータの定格速度パターンよりかご室駆動装置10の加減速度、定速度分だけ小さな加速度や定速度で運転される。この制御は、巻上機制御装置15およびかご室制御装置16により制御される。
【0059】
このように制御することで、第1の実施の形態と同様に、双方のかご室は一定加速度、定速度、一定減速度の運転パターンとなり、かご室駆動装置10の動作にかかわらず、乗客は通常運転と同様の加速度変化を感じ、乗心地が損なわれない。また、かご室駆動装置10によって進行方向の側に駆動されている移動かご室に発生する定速度や加速度が、エレベータの定格の加速度や定速度と等しくなるように制御されているので、乗客は大きな加速度による不安感や恐怖感を感じることがない。
【0060】
図4は、本発明の第3の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。この第3の実施の形態は、かご室駆動装置10が一方のかご室のみを駆動するような構成のダブルデッキエレベータであり、かご室駆動装置10が一方のかご室をエレベータの進行方向に駆動する場合の運転速度パターンである。
【0061】
図4において、縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、移動かご室の速度変化S2、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。
【0062】
巻上機13によりかご枠1は定格の加速度で加速した後(t1〜t2)、定格速度での定速運転に入る(t2〜t3)。その後、かご枠1は定格の減速度よりも小さな減速度で減速を開始し(t3〜t4)、これに合わせてかご室駆動装置10により移動かご室は、巻上機13によるかご枠1の減速度の大きさと同じ加速度で加速し始める(t3〜t4)。従って、移動かご室の速度変化S2は時点t3〜時点t4では変化しない。つまり、エレベータの定格速度と同じ大きさに保持される。
【0063】
その後、かご室駆動装置10は時点t4で一定の減速度で減速を開始するが(t4〜t5)、この時、かご枠1の減速度とかご室の減速度とを合わせた減速度は、エレベータの定格減速度と同じ大きさになるように制御する。つまり、移動かご室の速度変化S2の時点t4〜時点t5における減速度をエレベータの定格減速度と同じ大きさになるように制御する。
【0064】
このように制御することで、双方のかご室に発生する加速度の変化は、定速度の時間が異なるが、ともに一定の加速を行った後、定速運転を行い、一定の減速度で減速停止するというパターンになる。このため、乗客はかご室駆動装置の動作による違和感を感じることはない。また双方のかごに発生する定速度や加減速度もエレベータの定格の定速度、加減速度を超えることがないので、乗客に乗心地の悪さや不安感を与えることもない。
【0065】
また、かご室駆動装置10によるかご室間距離の調整動作が、かご枠1が定速度運転に入っているときに行われるため、第1の実施の形態または第2の実施の形態と比較して、運転中に階間寸法の異なる途中の階からホール呼びが入った場合でも、その階に着床する前にその階の階間寸法に合わせてかご室駆動装置10を制御すればよいため、乗心地を損なうことなく、柔軟に運転サービスすることができる。
【0066】
図5は、本発明の第4の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。
【0067】
この第4の実施の形態は、かご室駆動装置10が一方のかご室のみを駆動するような構成のダブルデッキエレベータであり、かご室駆動装置10が一方のかご室をエレベータの進行方向の反対側に駆動する場合の速度パターンである。
【0068】
図5において、縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、移動かご室の速度変化S2、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。
【0069】
運転速度パターンS1に示すように、巻上機13によりかご枠1は定格の加速度で加速した後(t1〜t2)、定格速度での定速運転に入る(t2〜t4)。そして、かご枠1の定速度運転中の時点t3でかご室駆動装置10により移動かご室は運転速度パターンS3に示すように加速を開始する。また、時点t4でかご枠1が減速を開始するのに合わせて、移動かご室は加速から減速に運転を切り替えられる(t4〜t5)。この場合、時点t4において移動かご室の加速度に変化が生じないように、かご室駆動装置10による移動かご室の加速度の変化分が巻上機13によるかご枠1の減速度と等しくなるように制御する。かご枠1の減速度(t4〜t5)はエレベータの定格の減速度である。
【0070】
このように制御することで、双方のかご室に発生する速度変化S1、S2は、定速度の時間が異なるが、ともに一定の加速を行った後、定速運転を行い、一定の減速度で減速して停止するという速度パターンになる。このため、乗客はかご室駆動装置10の動作による違和感を感じることはない。また双方のかご室に発生する定速度や加減速度もエレベータの定格の定速度、加減速度を超えることがないので、乗客に乗心地の悪さや不安感を与えることもない。
【0071】
また、第3の実施の形態と同様に、かご室駆動装置10によるかご室間距離の調整動作が、かご枠1が定速度運転に入っているときに行われるため、第1の実施の形態または第2の実施の形態と比較して、運転中に階間寸法の異なる途中の階から呼びが入った場合でも、その階に着床する前にその階の階間寸法に合わせてかご室駆動装置を制御すればよい。従って、乗心地を損なうことなく、柔軟に運転サービスすることができる。
【0072】
図6は、本発明の第5の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。この第5の実施の形態は、かご室駆動装置10が双方のかご室を同時に相反する方向に駆動する構成のダブルデッキエレベータでの速度変化を示している。
【0073】
図6において、縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、エレベータの進行方向に駆動されている移動かご室の速度変化S2、エレベータ進行方向の反対側に駆動されている移動かご室の速度変化S2’、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。
【0074】
運転速度パターンS1に示すように、巻上機13によりかご枠1は定格の加速度で加速した後(t1〜t2)、定格速度での定速運転に入る(t2〜t3)。そして、かご枠1の定速度運転中の時点t3で、かご室駆動装置10によるかご室は運転速度パターンS3に示すように加速を開始すると共に、かご枠1はかご室の加速度と等しい大きさだけ減速を開始する。従って、エレベータの進行方向の反対側に駆動される移動かご室の速度変化S2’は減速を開始するが、エレベータの進行方向側に駆動される移動かご室の速度変化S2はかご枠の運転速度に移動かご室の運転速度が加わって定速度を維持したままである。
【0075】
そして、時点t4でかご室駆動装置10の運転速度パターンS3が加速から減速に切り替わると共に巻上機13の運転速度パターンS1も減速度を大きくする。この場合、かご室駆動装置10によりエレベータの進行方向の反対側に駆動される移動かご室に加速度の変化が生じないように、かご室駆動装置10によるかご室の加速度の変化分が巻上機13によるかご枠1の減速度増加分と等しくなるように制御する。また、かご枠1の減速度はエレベータの定格の減速度よりもかご室駆動装置10の減速度分だけ小さい減速度である。従って、エレベータの進行方向の反対側に駆動される移動かご室の速度変化S2’の減速度は一定のままに保持され、一方、エレベータの進行方向側に駆動される移動かご室の速度変化S2には巻上機13による減速にかご室駆動装置10による減速が加わって減速される。この場合の減速度はエレベータの定格減速度である。
【0076】
このように制御することで、双方のかご室に発生する速度変化S2、S2’は、ともに一定の加速を行った後、定速運転を行い、一定の減速度で減速停止するというパターンになるため、乗客はかご室駆動装置10の動作による違和感を感じることはない。また双方のかごに発生する定速度や加減速度もエレベータの定格の定速度、加減速度を超えることがないので、乗客に乗心地の悪さや不安感を与えることもない。
【0077】
また第3の実施の形態または第4の実施の形態と同様に、かご室間距離の調整動作が、かご枠1が定速度運転に入っているときに行われるため、第1の実施の形態または第2の実施の形態と比較して、運転中に階間寸法の異なる途中の階から呼びが入った場合でも、その階に着床する前にその階の階間寸法に合わせてかご室駆動装置10を制御すればよい。このため、乗心地を損なうことなく、柔軟に運転サービスすることができる。なお、上記各実施の形態において、始動から加速、定速、減速、停止の運転速度パターンにおける変化の時点がかご枠1と移動かご室との間で多少の時間のずれがあっても乗心地が損なわれるものではない。
【0078】
図7は、本発明の第6の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠1および移動かご室の速度変化の特性図である。この第6の実施の形態は、図2に示した第1の実施の形態に対し、巻上機13によるかご枠1およびかご室駆動装置10による移動かご室の加速度が変化する時にはジャークをつけたものである。
【0079】
図7において、縦軸に速度、横軸に時間をとり、巻上機13の運転速度パターン(かご枠1の速度変化)S1、移動かご室の速度変化S2、かご室駆動装置10の運転速度パターンS3を示している。なお、図3乃至図6に示した第2の実施の形態乃至第5の実施の形態に対しても適用できることは言うまでもない。
【0080】
これによって、瞬間的な加速度変化をなくすので速度変化が滑らかに行われ、乗客がスムーズな乗心地を感じられるようになる。このように、加速度変化にジャークをつけることで、速度変化が制御指令値どおりに変化せずに多少乱れることがある場合でも、かご室内の乗客は乗心地の悪化をほとんど感じずにいることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、2個のかご室間の距離を調整してダブルデッキエレベータを制御するので、上下双方のかご室とも、かご室間の距離補正の動作状態や停止状態にかかわらず、一定の加速度で加速、定速度運転、一定減速度での減速という運転速度パターンで運転されることになる。このため、乗客は通常のエレベータと同様の乗心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図5】本発明の第4の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図6】本発明の第5の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図7】本発明の第6の実施の形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠および移動かご室の速度変化の特性図。
【図8】上下のかご室間の距離を可変としたダブルデッキエレベータのかご室の一例を示す構成図。
【図9】上下のかご室間の距離を可変としたダブルデッキエレベータのかご室の他の一例を示す構成図。
【図10】ダブルデッキエレベータの停止後にかご室駆動装置を動作させて移動かご室を着床させる場合の従来の運転速度パターンの特性図。
【図11】ダブルデッキエレベータの運転中にかご室駆動装置を動作させて移動かご室を着床させる場合の従来の運転速度パターンの特性図。
【符号の説明】
1 かご枠 2 上部かご室 3 下かご用かご枠 4 下部かご室 5 案内ローラ 6 アクチュエータ 7 クランク 8 モータ 9 ボールネジ
10 かご室駆動装置 11 ロープ 12 カウンタウエイト 13 巻上機
14 シーブ 15 巻上機制御装置 16 かご室位置制御装置

Claims (16)

  1. 上下に2個のかご室を搭載したかご枠を昇降させる巻上機と、前記巻上機を制御し前記かご枠の速度を制御する巻上機制御装置と、前記上下のかご室の少なくとも一方を駆動して上下のかご室の相対距離を変化させるかご室駆動装置と、前記かご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを備えたダブルデッキエレベータにおいて、前記巻上機制御装置は、前記かご枠の速度変化が、一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように前記巻上機を制御し、前記かご室位置制御装置は、前記かご室駆動装置により駆動されるかご室の速度変化が前記かご枠の速度変化を加えた上で、一定の加速度で加速した後に定速度を維持し、その後に一定の減速度で減速して停止するように前記かご室駆動装置を制御することを特徴とするダブルデッキエレベータ。
  2. 前記かご室駆動装置は、2個のかご室のうち一方のかご室のみを駆動し、他方のかご室は前記かご枠に固定された構成であることを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。
  3. 前記かご室駆動装置は、2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ駆動することを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。
  4. 前記かご室位置制御装置は、出発階と行先階で上下のかご室間の相対距離を変化させる場合、前記かご室駆動装置によるかご室の加速開始、加速終了、減速開始、減速終了の時間が、前記巻上機によるかご枠の加速開始、加速終了、減速開始、減速終了の時間とほぼ同じになるように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のダブルデッキエレベータ。
  5. 前記巻上機制御装置は、前記かご室駆動装置が動作することによってかご室に加速度または減速度が与えられたとき、前記巻上機によって前記かご枠に生じる加速度または減速度が、前記エレベータの定格加速度または定格減速度以下になるように、前記巻上機を制御することを特徴とする請求項4に記載のダブルデッキエレベータ。
  6. 前記巻上機制御装置は、前記かご枠の加速度または減速度と前記かご室の加速度または減速度との和がエレベータの定格加速度または定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機を制御することを特徴とする請求項5に記載のダブルデッキエレベータ。
  7. 前記かご室位置制御装置は、前記巻上機により駆動される前記かご枠の進行方向と同じ方向に前記かご室を駆動する場合、前記かご枠の減速開始と同時に加速し、加速終了後直ちに減速に入り、前記かご枠の減速終了と同時に減速を終了するように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項2に記載のダブルデッキエレベータ。
  8. 前記かご室位置制御装置は、前記巻上機により駆動される前記かご枠の進行方向と反対方向に前記かご室を駆動する場合、前記かご枠の定速運転中に加速を開始し、前記かご枠の減速開始に合わせて減速し、前記かご枠の減速終了に合わせて減速を終了するように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項2に記載のダブルデッキエレベータ。
  9. 前記巻上機制御装置は、前記かご室駆動装置の動作中は前記かご枠の減速度がエレベータの定格減速度より小さくなるように前記巻上機を制御することを特徴とする請求項7に記載のダブルデッキエレベータ。
  10. 前記巻上機制御装置および前記かご室位置制御装置は、前記かご室が減速に入ったときはその減速度と前記かご枠の減速度との和がエレベータの定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機および前記かご室駆動装置をそれぞれ制御することを特徴とする請求項9に記載のダブルデッキエレベータ。
  11. 前記かご室位置制御装置は、前記巻上機による前記かご枠の減速が始まったとき前記かご室の減速度が変化しないように、前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項8に記載のダブルデッキエレベータ。
  12. 前記かご室位置制御装置は、前記かご枠の減速開始に合わせて2個のかご室の双方をそれぞれ相反する方向へ加速を開始し加速終了に合わせて減速を開始するように前記かご室駆動装置を制御し、前記巻上機制御装置は、前記かご室の加速終了時点で減速中の前記かご枠の減速度を大きくするように前記かご枠を制御することを特徴とする請求項3に記載のダブルデッキエレベータ。
  13. 前記かご室位置制御装置は、前記かご枠の減速開始時に、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の加速度が変化しないように前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項12に記載のダブルデッキエレベータ。
  14. 前記巻上機制御装置は、前記かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち反進行方向側に駆動されるかご室の加速度が変化しないように、前記かご枠の減速度を大きくするように前記巻上機を制御することを特徴とする請求項12に記載のダブルデッキエレベータ。
  15. 前記巻上機制御装置は、前記かご室が加速から減速に転じるとき、2個のかご室のうち進行方向側に駆動されるかご室の減速度が、エレベータの定格減速度とほぼ等しくなるように、前記巻上機を制御することを特徴とする請求項12に記載のダブルデッキエレベータ。
  16. 前記巻上機制御装置または前記かご室位置制御装置は、前記巻上機によるかご枠または前記かご室駆動装置によるかご室の加速度が変化する際、加速度変化にジャークを与えるように、それぞれ前記巻上機または前記かご室駆動装置を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載のダブルデッキエレベータ。
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