JP4233683B2 - 機械式プレス装置 - Google Patents

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    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0064Counterbalancing means for movable press elements

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するカムを利用してスライダを往復直線運動させる機械式プレス装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
上記した機械式プレス装置は電子部品の加工等に広く採用されているが、近年の電子部品の小型化に伴い、加工精度及び作動速度に対するユーザーの要求が次第に高くなってきている。また、コネクタ端子等の部品については、プレス装置への材料供給を小さなストロークにする一方で、形状精度を高めあるいは金型の耐用年数を高めるために打ち抜き速度を高める傾向にあり、このような背景からも、高速かつ高精度のプレス装置の開発が望まれている。
【0003】
【従来の技術】
実開昭61−205690号公報には、回転駆動される水平な入力軸上に一体回転可能に設けられ、多角形(例えば三角形)の各辺を凸状弧面に形成した形状のカムを使用してスライドを上下動させる構成の機械的プレス装置が記載されている。上記スライドは、カムを包囲する中空部を有し、その中空部の上方及び下方位置でフレームによって上下摺動可能に支持されるとともに、カムの上下面にころがり接触する一対のカムフォロワを有しており、カムが回転したときに上記カムフォロワを介して上下に摺動するようになっている。
また、特開平7−60490号公報には、回転駆動される水平な入力軸上に一体回転可能に設けられたカムと、カムの左右両側に水平方向に摺動可能に設けられた一対の摺動ブロックと、摺動ブロックに転動可能に支持されていてカムの左右両側面にころがり接触するカムフォロワと、摺動ブロックとスライダとを連結するリンク機構とを備えた機械的プレス装置が記載されている。この機械式プレス装置は、カムの回転をカムフォロワを介して摺動ブロックの水平方向の往復摺動に変換し、その水平方向の摺動をリンク機構を介してスライダの上下動に変換するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
実開昭61−205690号公報に記載の機械式プレス装置は、カムを、例えば三角形の各辺を凸状弧面に形成した形状にすれば、カムの一回転についてスライドを上下に3往復させることができ、プレス加工を高速で行うことができる。また、カムが入力軸に対して偏心していないために回転時のバランスがよいという利点がある。
しかしながら、スライドが入力軸の上方及び下位置でフレームに支持される構成のため、スライドが大きくなってその荷重が増大し、その結果プレス装置の作動時に生じる慣性力が増加し、慣性力に起因する作動誤差が生じるために、装置の高速化に十分対応できないことがあるという問題点があった。また、カムの回転に応じてスライドが上方へ移動するときにはカムの上面にころがり接触する上方のカムフォロワのみが荷重を支持し、スライドが下方へ移動するときにはカムの下面にころがり接触する下方のカムフォロワのみが荷重を支持することになるために、両方のカムフォロワを十分な強度を有する大型のものに設計する必要がある。さらに、カムと上下のカムフォロワとを完全な密接状態にして高速高精度の作動を行わせることが困難になる問題もあった。
特開平7−60490号公報に記載の機械式プレス装置は、カムの回転をカムフォロワを介して摺動ブロックの水平方向の往復摺動に変換し、その水平方向の摺動をリンク機構を介してスライダの上下動に変換するもので、このように多数の部材を介して運動をスライドに伝達する構成には、高精度の作動を行わせるための調整に手間がかかるという問題がある。また、カムの左右両側面にころがり接触するカムフォロワを介して左右一対の摺動ブロックの水平方向の摺動を生じる構成には、カムフォロワが大型化すること等の、上記した実開昭61−205690号公報に記載のプレス装置と同様の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決し、簡単な構成で高速高精度での作動が可能な機械式プレス装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の機械式プレス装置は、フレームと、フレームに回転可能に装着され駆動装置によって回転駆動され、正面から見たときに左右へ水平に延びる入力軸と、入力軸上に一体回転可能に設けられたカムと、上記カムの鉛直方向下方に位置するスライドと、上記カムの下方位置においてフレームに上下摺動可能に装着され下端でスライドを支持している第1及び第2のスライド支持軸と、上記カムと上記両スライド支持軸との間の位置でフレームに支持され、上記カムにころがり接触するカムフォロワを転動可能に支持するとともに、上記両スライド支持軸に作動的に連結され、上記カムの回転運動をそれらスライド支持軸の上下摺動に変換するリンク機構と、上記各スライド支持軸を上方へ付勢することによって上記スライドを鉛直方向上方の上記カムへ向けて付勢し、上記リンク機構を介して上記カムフォロワを上記カムのカム面に密着させるスプリングとを具備する構成になっている。
【0007】
上記カムは、正面から見たときに左右対称形状になっていて、その左右外方に面した両側面のそれぞれにカム面が形成され、上記リンク機構が、それらカム面のそれぞれにころがり接触する一対のカムフォロワを転動可能に支持している
また、上記リンク機構が、フレームに枢着されていて上記一対のカムフォロワの一方を支持するとともに上記第1のスライド支持軸に作動的に連結されている第1の揺動アームと、フレームに枢着されていて上記一対のカムフォロワの他方を支持するとともに上記第2のスライド支持軸に作動的に連結された第2の揺動アームとを有する構成にするのが好ましい。
【0008】
【作用】
本発明においては、カムの回転運動は、カムフォロワ及びリンク機構を介してスライド支持軸及びスライドの上下動に変換される。スプリングがスライド支持軸を上方へ付勢し、リンク機構を介してカムフォロワをカムに密着させているため、スライドが下方へ摺動するときにはカムフォロワが、リンク機構を介し、スプリングのばね力に抗してスライド支持軸を下方へ押し下げ、一方、スライドが上方へ摺動するときにはスプリングのばね力でカムフォロワをカムに密着させた状態に維持する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図3は、本発明の第1実施形態の機械式プレス装置を示している。このプレス装置はフレーム1を有し、水平な入力軸2が軸受3,4を介してフレーム1に回転可能に装着されている。入力軸2は、フレーム1の頂壁1aに固定されたモータ5と、モータ5の出力軸に連結された主動プーリ6と、入力軸2に固定された従動プーリ7と、主動プーリ6及び従動プーリ7に巻き掛けられたベルト8とで構成された駆動装置によって回転駆動されるようになっている。入力軸2上には、カム9が入力軸2と一体回転可能に設けられている。このカム9は、正面から見たとき、即ち図1の正面図のように左右方向へ水平に延びる入力軸2を見ることができる位置から見たときに、左右対称形状を有しており、カム9の左右外方に面した両側面にカム面9a,9bが形成されている。図示された第1実施形態においては、カム9は、グロボイダルカム即ちローラギヤカムとして構成さている。なお、図1において、符号27は、軸締結要素27aを介して入力軸2に嵌着されたフライホイールを示している。
【0010】
フレーム1の中間壁1bには、下端でスライド10を支持する第1および第2のスライド支持軸11,12が軸受部材13,14を介して上下摺動可能に装着されている。図示された第1実施形態においては、第1及び第2のスライド支持軸11,12は、それぞれ1つのスライド支持軸11と1つのスライド支持軸12とで構成され、これらスライド支持軸11,12でスライド10を2点支持する構成になっている。スライド10の下端部には、フレーム1の下方壁1cに固定したプレス下型16と協働して部品の加工を行うためのプレス上型15が取付けられる。
【0011】
上記カム9とスライド支持軸11,12との間にはリンク機構17が設けられている。このリンク機構17は、フレーム1によって支持され、カム9のカム面9a,9bのそれぞれにころがり接触する一対のカムフォロワ18a,18bを転動可能に支持するとともに、スライド支持軸11,12に作動的に連結されていて、カム9の回転運動をスライド支持軸11,12及びそれと一体のスライド10の上下動に変換するようになっている。図示された第1実施形態においては、リンク機構17は、枢軸21,22を介して屈曲部付近でフレーム1に枢着された略L字形の第1及び第2の揺動アーム19,20を有する。図2に示されるように、第2の揺動アーム20の枢軸22は軸受28,29を介してフレーム1に回動可能に装着されている。同様に、第1の揺動アーム19の枢軸21も図示されていない軸受を介してフレーム1に回動可能に装着されている。これら揺動アーム19,20は、上記一対のカムフォロワ18a,18bをそれぞれ転動可能に支持するとともに、半月コマ23,24を介して第1及び第2のスライド支持軸11,12のそれぞれに作動的に連結されている。半月コマ23,24は、第1及び第2の揺動アーム19,20の下面にそれぞれ相対摺動可能に係合する平面状の上面23a,24aと、スライド支持軸11,12の上端に形成した半球状の凹所11a,11bのそれぞれに相対摺動可能に係合する半球状の下面23b,24bとを有する。なお、図2の符号20aは、揺動アーム20の、半月コマ24との係合部に埋設され、円滑かつ高精度に仕上げされた板片を示している。揺動アーム19にも同様の板片が埋設されている。
【0012】
第1及び第2のスライド支持軸11,12のまわりにはコイルスプリング25,26が装着されている。これらコイルスプリング25,26は、スライド支持軸11,12を上方へ付勢し、従って、スライド支持軸11,12,半月コマ23,24及び揺動アーム19,20を介してカムフォロワ18a,18bをカム9へ向けて付勢し、カムフォロワ18a,18bをカム9のカム面9a,9bに密着させている。
【0013】
上記した第1実施形態の機械式プレス装置において、モータ5を駆動すると、主動プーリ6、ベルト8及び従動プーリ7を介して入力軸2及びそれと一体のカム9が一方向へ連続回転する。このようにカム9が回転すると、カムフォロワ18a,18b、揺動アーム19,20,半月コマ23,24及びコイルスプリング25,26を介して、スライド支持軸11,12及びそれらの下端に固定されたスライド10が上下に移動する。
【0014】
図4は、上記した機械式プレス装置の作動によりスライド10が最下部位置即ち下死点位置BDC(ワークをプレス加工する位置)まで移動した状態、図5はスライド10が最上部位置即ち上死点位置TDCまで移動した状態を示しており、図5の符号Sは、下死点位置と上死点位置との間のスライド10の移動ストローク量を示している。
明らかなように、スライド10が図5の上死点位置から図4の下死点位置へ向かうときには、カム9によりカムフォロワ18a及び18bがそれぞれ図5の左方及び右方へ押圧され、揺動アーム19及び20がそれぞれ反時計方向及び時計方向へ揺動し、スライド支持軸11,12はコイルスプリング25,26のばね力に抗して下方へ移動する。一方、スライド10が図4の下死点位置から図5の上死点位置へ向かうときには、カム9の回転に応じ、スプリング25及び26が揺動アーム19及び20をそれぞれ時計方向及び反時計方向へ揺動させて、カムフォロワ18a,18bをカム9に密着させた状態に維持する。
【0015】
上記したように、カム9は左右対称形であり、カム面9a,9bの形状は、揺動アーム19,20の左右対称の揺動を生じるようになっている。また、スライド10の移動ストローク量S(図5)、及びカム9が一回転する間のスライド10の上下往復動回数等は、カム面19a,19bの形状を適切に設計することにより変更できるものであり、カム9が一回転する間のスライド10の上下往復動回数を増加させる設計にすることによって、高速度で作動するプレス装置を得ることが可能である。
【0016】
第1実施形態の機械式プレス装置は、高速高精度に作動するプレスとして構成するのに適したものであり、その理由を略記すれば、次の通りである。
(1)コイルスプリング25,26の作用によってカムフォロワ18a,18bをカム9のカム面に密着させる構成になっているために、カムとカムフォロワとの密着状態を十分なものにして、カムフォロワのカム面上での滑りを防止するとともにカムフォロワの急激な回転変化を生じにくくすることができる。
(2)カムフォロワ18a,18bはスライド10が下方へ移動するときの荷重を支持するだけで、それが上方へ移動するときの荷重を支持することはない。従って、スライドが上方へ移動するときの荷重を支持するカムフォロワとそれが下方へ移動するときの荷重を支持するカムフォロワとの両方を設けている既述の従来技術に比較して、移動する部品の質量を軽減して作動時に生じる慣性力を減じることができる。
(3)上下動するスライド支持軸11,12の下端にスライド10を支持するとともに、上方のカム9と、スライド10と一体になった下方のスライド支持軸11,12とをそれらの中間位置に設けたリンク機構17を介して連結する構成になっているために、カムを包囲するスライドがカムの上方及び下方位置でフレームに支持される構成の既述の実開昭61-205690号公報に記載の装置のようにスライドが大型化することがない。また、カム9とスライド10との動力伝達関係が既述の特開平7−60490号公報に記載の装置等に比較してより直接的になり、プレス装置の作動時に移動する部品の質量が低減される。
(4)リンク機構17が、フレーム1に枢着された第1及び第2の揺動アーム19,20を有する簡単な構成になっているために、移動する部品の数を少なくしてその質量を軽減することができる。
(5)上記(4)の構成に加えて、左右対称形のカム9の左右外方に面した両側面に形成されたカム面9a,9bのそれぞれにカムフォロワ18a,18bがころがり接触する構成とし、カムフォロワ18a,第1揺動アーム19及びスライド支持軸11等からなる動力伝達機構と、カムフォロワ18b、第2揺動アーム20及びスライド支持軸12等からなる動力伝達機構とを左右対称に設けた構成にしているために、作動バランスが良好である。
また、上記各動力伝達機構のカムフォロワ18a,18bからカム9のカム面に作用する負荷は、入力軸2に対して直角方向、即ち入力軸の撓み方向には作用せず、従って入力軸が撓むことによる作動誤差を減じることができる。
(6)カム9のカム面の形状を適切に設計することにより、カム9の回転角度に対するスライド10の移動ストローク量(上死点位置と下死点位置との間の移動ストローク量S)を小さくし、カムの加工誤差がスライドの移動に及ぼす影響を軽減することができる。
【0017】
上記したように、第1実施形態においては、左右対称形のカム9のカム面9a,9bのそれぞれにカムフォロワ18a,18bがころがり接触する構成とし、また、リンク機構17が第1及び第2揺動アーム19、20を有する構成を採用しており、この構成は作動精度の向上の観点から好ましいものである。
しかしながら、そのリンク機構としては、カム9にころがり接触するカムフォロワを転動可能に支持し、カムの回転運動をスライド支持軸11,12の上下摺動に変換できる種々構成の機構を採用できるものである。また、例えばカム9の外周面にカム面を形成し、リンク機構がそのカム面にころがり接触する単一のカムフォロワを支持する構成にすることも可能である。
【0018】
図6から図8は、本発明の第2実施形態の機械式プレス装置を示している。なお、図6は図2と同様の側面図であるが、図6に示された機械式プレス装置を正面から見たときは、図1と同様の構成になるために、第2実施形態の正面図は省略してある。
【0019】
第2実施形態の機械式プレス装置においては、第1のスライド支持軸11が一対のスライド支持軸11a,11bから構成され、また第2のスライド支持軸12が一対のスライド支持軸12a,12bから構成されていて、それらスライド支持軸11a,11b;12a,12bが、四角形の4つの頂点に相当する位置で、スライド10を4点支持する構成になっている。スライド支持軸12a,12bのまわりにはコイルスプリング26,26bが装着され、スライド支持軸11a,11bのまわりにも同様のコイルスプリングが装着されている。これらコイルスプリングはスライド支持軸11a,11b,12a,12bを上方へ付勢している。従って、これらコイルスプリングは、スライド支持軸11a,11b,12a,12b、半月コマ及び揺動アーム19,20を介してカムフォロワ18a,18bをカム9へ向けて付勢し、カムフォロワ18a,18bをカム9に密着させている。なお、上記半月コマは、スライド支持軸11a,11bのそれぞれと揺動アーム19との間,及びスライド支持軸12a,12bのそれぞれと揺動アーム20との間に合計4個設けられているが、スライド支持軸12a,12bと揺動アーム20との間に設けられた2個の半月コマのみが図6に24a,24bで示されている。また、図8には、2つのカムフォロワ18a,18bのうちの一方18aのみが図示されている。
第2実施形態における揺動アーム20は、半月コマ24a,24bを介して2つのスライド支持軸12a,12bに作動的に連結されているために、第1実施形態の揺動アーム20よりも横方向長さ(図2、6の左右方向長さ)が大きくされている。同様に、第2実施形態の揺動アーム19も、第1実施形態の揺動アーム19よりも横方向長さが大きくされている。
なお、図7の符号13a,13b,14a,14bは、第1実施形態の軸受部材13,14と同様の軸受け部材を示している。また、図6及び8の符号19a,20aは、図2の板片20aと同様の板片を示している。
【0020】
第2実施形態の機械式プレス装置の上記した点以外の構成は既述の第1実施形態のそれと同様であるため、説明を省略する。図1から図5に示した第1実施形態と同様の部材は図5から図7に同様の符号で示されている。
第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を奏するが、スライド支持軸11a,11b; 12a,12bでスライド10を4点支持する構成になっているために、剛性が増して作動精度が向上する。
【0021】
図9から図11は、本発明の第3実施形態の機械式プレス装置を示している。この第3実施形態の機械式プレス装置は、図1から図5に示した第1実施形態の機械式プレス装置に動的平衡装置30を付加したものである。この動的平衡装置30は、フレーム1の上方位置即ち頂壁1aに軸受部材33,34を介して上下摺動可能に装着された第1及び第2のウエイト支持軸31,32と、これらウエイト支持軸31,32の上端に支持されたバランスウエイト35と、ウエイト作動用のリンク機構40とを有する。
上記動的平衡装置30は、リンク機構17、スライド支持軸11,12及びスライド10等の要素に対して入力軸2を中心として上下対称となるようにリンク機構40、ウエイト支持軸31,32及びバランスウエイト35等を設けたもので、スライド10を上下動させるカム9と同一のカムによりバランスウエイト35の上下動を生じるようになっている。
【0022】
ウエイト作動用のリンク機構40は、フレーム1に回動可能に装着された枢軸41,42を介して屈曲部付近でフレーム1に枢着された略L字形の第3及び第4揺動アーム43,44を有する。これら揺動アーム43,44は、カム9のカム面9a,9bのそれぞれにころがり接触するウエイト作動用の一対のカムフォロワ36a,36bをそれぞれ転動可能に支持するとともに、半月コマ45,46を介して第1及び第2のウエイト支持軸31,32のそれぞれに作動的に連結されている。上記半月コマ45,46は、揺動アーム43、44の上面にそれぞれ相対摺動可能に係合する平面状の下面45a,46aと、ウエイト支持軸31、32の下端に形成した半球状の凹所31a,32aのそれぞれに相対摺動可能に係合する半球状の上面45b,46bとを有する。
【0023】
ウエイト支持軸31,32のまわりにはコイルスプリング47,48が装着されている。これらコイルスプリング47,48はウエイト支持軸31,32を下方へ付勢し、従って、ウエイト支持軸31,32,半月コマ45,46及び揺動アーム43,44を介してカムフォロワ36a,36bをカム9へ向けて付勢し、カムフォロワ36a,36bをカム9に密着させている。
【0024】
カム9のカム面9a,9bは、スライド10とバランスウエイト35とを上下対称に移動させる形状を有している。即ち、図10に示したようにスライド10が下死点位置BDCにあるときにはバランスウエイト35は最上部位置即ち上死点位置TDCにあり、図10の下死点位置からスライド10が図11に示した上死点位TDC置へ向けて上方へ移動するにつれてバランスウエイト35は下方へ移動する。また、スライド10が図11の上死点位置から図10の下死点位置へ向けて下方へ移動するにつれてバランスウエイト35は上方へ移動する。従って、上記した動的平衡装置30を設け、バランスウエイト35の質量を、スライド10が上下移動するときに生じる慣性力を相殺できるような適切値に設計しておくことにより、スライド10が上下移動するときに生じる慣性力をバランスウエイト35が上下移動するときに生じる慣性力で相殺し、慣性力に起因して生じる作動時のがたつき等を防止して、高精度の作動を行うことが可能になる。
なお、図11の符号S及びS’は、それぞれ下死点位置BDCと上死点位置TDCとの間のスライド10の移動ストローク量、及び下死点位置BDCと上死点位置TDCとの間のバランスウエイト35の移動ストローク量を示している。これらストローク量SとS’は等しい値に設計される。
【0025】
第3実施形態の機械式プレス装置の上記した点以外の構成は既述の第1実施形態のそれと同様であり、図1から図5に示した第1実施形態と同様の部材は図9から図11に同様の符号で示されている。
【0026】
第3実施形態の機械式プレス装置は、2つのスライド支持軸11,12を有する第1実施形態の機械式プレス装置に動的平衡装置30を付加したものである。しかしながら、図5から図7に示したように4つのスライド支持軸を有する第2実施形態の機械式プレス装置に同様の動的平衡装置を設けることは、もちろん可能である。
第3実施形態においては、動的平衡装置30のリンク機構40が揺動アーム43,44を有する構成を採用している。しかしながら、スライド10を上下動させるためのリンク機構17の場合と同様に、リンク機構40としては、カム9にころがり接触するカムフォロワを転動可能に支持し、カム9の回転運動をウエイト支持軸31,32の上下摺動に変換できる種々構成の機構を採用できるものである。また、例えばカム9の外周面にカム面を形成し、リンク機構40がそのカム面にころがり接触する単一のカムフォロワを支持する構成にすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の機械式プレス装置は、スプリングの作用によってカムフォロワをカムに密着させる構成であるために、カムとカムフォロワとの密着状態が十分なものとなりカムフォロワのカム面上での滑りが防止されるとともに、カムフォロワの急激な回転変化等が生じにくい。また、スライドが上方へ移動するときの荷重を支持するカムフォロワを設ける必要がないために、プレス装置の作動時に移動する部品の質量を低減することができる。
さらに、上下動するスライド支持軸の下端にスライドを支持するとともに、上方のカムと、スライドと一体になった下方のスライド支持軸とをそれらの中間位置に設けたリンク機構を介して連結する構成になっているために、スライドが大型化することがなく、また、カムとスライドとの間に介在する部材が少なくなってこれらの間での動力伝達関係がより直接的になり、このことも、プレス装置の作動時に移動する部品の質量の低減に寄与する。
従って、高速かつ高精度で作動する機械式プレス装置が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の機械式プレス装置を示す部分断面正面図。
【図2】上記機械式プレス装置の部分断面右側面図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】上記機械式プレス装置のスライドが下死点位置にある状態を示す説明図。
【図5】上記機械式プレス装置のスライドが上死点位置にある状態を示す説明図。
【図6】本発明の第2実施形態の機械式プレス装置を示す、図2と同様の部分断面右側面図。
【図7】図6のVII−VII断面図。
【図8】上記第2実施形態の機械式プレス装置の部分斜視説明図。
【図9】本発明の第3実施形態の機械式プレス装置を示す部分断面正面図。
【図10】上記第3実施形態の機械式プレス装置のスライド及びバランスウエイトがそれぞれ下死点位置及び上死点位置にある状態を示す説明図。
【図11】上記第3実施形態の機械式プレス装置のスライド及びバランスウエイトがそれぞれ上死点位置及び下死点位置にある状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 フレーム
2 入力軸
5 モータ
6 主動プーリ
7 従動プーリ
8 ベルト
9 カム
9a,9b カム面
10 スライド
11 第1のスライド支持軸
12 第2のスライド支持軸
17 リンク機構
18a,18b カムフォロワ
19 第1の揺動アーム
20 第2の揺動アーム
25,26 スプリング
30 動的平衡装置
31 第1のウエイト支持軸
32 第2のウエイト支持
35 バランスウエイト
36a,36b ウエイト作動用のカムフォロワ
40 ウエイト作動用のリンク機構
43 第3の揺動アーム
44 第4の揺動アーム

Claims (8)

  1. フレームと、フレームに回転可能に装着され駆動装置によって回転駆動され、正面から見たときに左右へ水平に延びる入力軸と、入力軸上に一体回転可能に設けられたカムと、上記カムの鉛直方向下方に位置するスライドと、上記カムの下方位置においてフレームに上下摺動可能に装着され下端でスライドを支持している第1及び第2のスライド支持軸と、上記カムと上記両スライド支持軸との間の位置でフレームに支持され、上記カムにころがり接触するカムフォロワを転動可能に支持するとともに、上記両スライド支持軸に作動的に連結され、上記カムの回転運動をそれらスライド支持軸の上下摺動に変換するリンク機構と、上記各スライド支持軸を上方へ付勢することによって上記スライドを鉛直方向上方の上記カムへ向けて付勢し、上記リンク機構を介して上記カムフォロワを上記カムのカム面に密着させるスプリングとを具備し、上記カムが、正面から見たときに左右対称形状になっていて、その左右外方に面した両側面のそれぞれにカム面が形成されており、上記リンク機構が、上記カム面のそれぞれにころがり接触する一対のカムフォロワを転動可能に支持していることを特徴とする機械式プレス装置。
  2. 請求項1に記載の機械式プレス装置において、上記リンク機構が、フレームに枢着されていて上記一対のカムフォロワの一方を支持するとともに上記第1のスライド支持軸に作動的に連結された第1の揺動アームと、フレームに枢着されていて上記一対のカムフォロワの他方を支持するとともに上記第2のスライド支持軸に作動的に連結された第2の揺動アームとを有する機械式プレス装置。
  3. 請求項1又は2に記載の機械式プレス装置において、上記第1及び第2のスライド支持軸のそれぞれが1つのスライド支持軸から構成され、それらスライド支持軸が上記スライドを2点支持する構成になっている機械式プレス装置。
  4. 請求項1又は2に記載の機械式プレス装置において、上記第1及び第2のスライド支持軸のそれぞれが一対のスライド支持軸から構成され、それらスライド支持軸が上記スライドを4点支持する構成になっている機械式プレス装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の機械式プレス装置において、フレームの上方位置に上下摺動可能に装着され上端でバランスウェイトを支持している第1及び第2のウエイト支持軸と、上記カムと上記両ウエイト支持軸との間の位置でフレームに支持され、上記カムのカム面にころがり接触するウエイト作動用のカムフォロワを転動可能に支持するとともに、上記両ウエイト支持軸に作動的に連結され、上記カムの回転運動をそれらウエイト支持軸の上下摺動に変換する、ウエイト作動用のリンク機構と、上記各ウエイト支持軸を下方へ付勢し、上記ウエイト作動用のリンク機構を介して上記ウエイト作動用のカムフォロワを上記カムに密着させるスプリングとを具備し、上記カムが、上記スライドと上記バランスウエイトとを上下対称に移動させる形状を有している機械式プレス装置。
  6. 請求項1又は2に記載の機械式プレス装置において、フレームの上方位置に上下摺動可能に装着され上端でバランスウェイトを支持している第1及び第2のウエイト支持軸と、上記カムと上記両ウエイト支持軸との間の位置でフレームに支持され、上記カム面のそれぞれにころがり接触するウエイト作動用の一対のカムフォロワを転動可能に支持するとともに、上記両ウエイト支持軸に作動的に連結され、上記カムの回転運動をそれらウエイト支持軸の上下摺動に変換する、ウエイト作動用のリンク機構と、上記各ウエイト支持軸を下方へ付勢し、上記ウエイト作動用のリンク機構を介して上記ウエイト作動用の一対のカムフォロワを上記カムのカム面に密着させるスプリングとを具備し、上記カム面が、上記スライドと上記バランスウエイトとを上下対称に移動させる形状を有している機械式プレス装置。
  7. 請求項6に記載の機械式プレス装置において上記ウエイト作動用のリンク機構が、フレームに枢着されていて上記ウエイト作動用の一対のカムフォロワの一方を支持するとともに上記第1のウエイト支持軸に作動的に連結された第3の揺動アームと、フレームに枢着されていて上記一対のカムフォロワの他方を支持するとともに上記第2のウエイト支持軸に作動的に連結された第4の揺動アームとを有する機械式プレス装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の機械式プレス装置において、上記カムがグロボイダルカムである機械式プレス装置。
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