JP4233653B2 - ズームレンズ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも2つのレンズ群を光軸方向に移動させて変倍を行うズームレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズ装置には、少なくとも被写体側から順に配置した第1及び第2レンズ群をこれらの間隔が変化するようにそれぞれ光軸方向に移動させて変倍を行うものがある。このうち、第1及び第2レンズ群をカム手段でそれぞれ光軸方向に移動させるものが知られている。
【0003】
このようなズームレンズ装置は、少なくともカム筒、固定筒、第1レンズ群を保持する第1移動枠、及び第2レンズ群を保持する第2移動枠とから構成されている。カム筒は、固定筒の外側に配置されており、内周が固定筒の外径に嵌合する径とされ、光軸方向への移動が阻止された状態で固定筒の外周で光軸を中心に回動する。第1及び第2移動枠は、固定筒の内側に配置されており、外周がそれぞれ固定筒の内径に嵌合する径とされ、固定筒の内周で光軸方向に移動自在に支持されている。
【0004】
第1及び第2移動枠には、外周にそれぞれカムピンが設けられている。カムピンは、固定筒に形成された直進ガイド開口を通してカム筒の内周に形成された第1及び第2カムにそれぞれ係合している。第1レンズ群の移動は、カム筒の回転に対する第1カムの光軸方向に沿った変位で決まる。一般的に第1カムは、展開した形状が直線的な軌跡となっている。第2レンズ群の移動は、カム筒の回転に対する第2カムの光軸方向に沿った変位で決める。第2カムは、カム筒の回転に対して第1レンズ群との間隔が異なるように第2レンズ群を移動させる軌跡となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したズームレンズ装置では、カム筒と固定筒との嵌合、第1又は第2カムピンと第1又は第2カムとの嵌合、及び固定筒と第1又は第2移動枠との嵌合にそれぞれガタをもっているため、第1及び第2レンズ群を変倍位置に正確に移動することができない欠点がある。また、これらの嵌合精度を高める場合、ガタをもつ部位が多く、加工又は成形コストがアップする欠点がある。
【0006】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、ガタをもつ部位を少なくして高精度な変倍が行えるようにしたスームレンズ装置をローコストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のズームレンズ装置では、固定筒の外側に配置され、固定筒との間でヘリコイド結合され、光軸を中心として回動することで固定筒に対して第1レンズ群をヘリコイドのリードに従って光軸方向に移動させる第1移動枠と、固定筒の内側に配置され、前記第1移動枠に設けたカムと固定筒に設けた直進ガイドとにそれぞれ係合するカムピンをもっており、第1移動枠が回転することでカムと直進ガイドとの協働により内部に保持した第2レンズ群を光軸方向に移動させる第2移動枠と、を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、ズームレンズ装置10は、第1移動枠11、第1移動枠11の内部に配置された固定筒12、固定筒12の内部に配置された第2移動枠13、及び被写体側から順に配置された第1レンズ群14と第2レンズ群15とからなるスームレンズとから構成されている。
【0009】
第1レンズ群14は、第1移動枠11に保持されている。第1移動枠11は、外周に駆動ピン11bが設けられており、駆動ピン11bに伝達される回転駆動によって光軸10aを中心に回動する。また、第1移動枠11の内周には、雌ヘリコイド11aが形成されている。雌ヘリコイド11aは、固定筒12の外周に形成された雄ヘリコイド12aに係合している。第1移動枠11は、駆動ピン11bに回転駆動が伝達されることで、光軸10aを中心に回転しながらヘリコイド11a,12aのリードに従って光軸10aの方向に進退して第1レンズ群14を移動させる。
【0010】
固定筒12の内部には、第2移動枠13が光軸10aの方向に移動自在に内蔵されている。固定筒12の内面は、第2移動枠13の外径に嵌合する径となっている。第2移動枠13は、内部に第2レンズ群15を保持している。第2移動枠13の外周には、光軸10aを中心とする周方向の3分割位置にそれぞれカムピン13aが設けられている。カムピン13aは、固定筒12に形成された3つの直進ガイド開口12bを通して第1移動枠11の内周に形成された3つのカム溝11cにそれぞれ係合している。第2移動枠13は、第1移動枠11の光軸10aの方向への進退の変位と、第1移動枠11の回転量に対するカム溝11cの光軸10aの方向に沿った変位とを合成した変位だけ光軸10aの方向に沿って移動する。なお、符号10bは、フイルム面である。
【0011】
第1移動枠11の内面には、図3に示すように、雌ヘリコイド11aから光軸方向にずれた位置にカム溝13aが形成されている。カム溝13aは、第1及び第2レンズ群14,15との間の間隔が変化するようにヘリコイド11aのリードの展開軌跡とは異なる形状、例えば連続曲線、もしくは直線と曲線とを組み合わせた形状となっている。
【0012】
第1移動枠11は、図4に示すように、変倍時に、ズームレンズ14、15の焦点距離を最も広角側に合わせたワイド位置と最も望遠側に合わせたテレ位置との間のズーム域内で回動する。第1レンズ群14は、第1移動枠11がワイド位置のときに、光軸方向に沿った位置A1にあり、第1移動枠11がテレ位置に向けて回転することで、直線状の移動軌跡C1に沿って移動してテレ位置のときに位置A2に移動する。この移動軌跡C1の傾きが、ヘリコイド11a,12aのリードに相当する。
【0013】
第2レンズ群15は、第1移動枠11がワイド位置のときに、光軸方向に沿った位置B1にあり、第1移動枠11がテレ位置に向けて回転することで移動軌跡C2に沿って移動してテレ位置のときに位置B2に移動する。移動軌跡C2は、移動軌跡C1とカム溝11cの光軸方向に沿った変位とを合成した非直線的な軌跡となっている。
【0014】
次ぎに上記実施例の作用を説明する。ズームレンズ装置10は、第1移動枠11がワイド位置のときに、図1に示した状態となっている。ズーム操作が行われると、駆動ピン11bに回転駆動が伝達され、第1移動枠11が回転する。第1移動枠11は、固定筒12に対してヘリコイド11a,12aのリードに従って光軸10aの方向に移動して第1レンズ群14を進退させる。
【0015】
一方、第1移動枠11の回転により、カムピン13aがカム溝11cと直進ガイド開口12bとの交点に誘導される。これにより、第2移動枠13は、第1移動枠11に対して回転止めされた状態でカム溝11cの変位分だけ光軸10aの方向に移動する。第1移動枠11は、回転しながら光軸10aの方向に移動しているから、第2移動枠13は、固定筒12に対して、図4に示したように、第1移動枠11の光軸方向に沿った変位分aとカム溝11cの光軸方向に沿った変位分bとを加算した分だけ光軸方向に移動する。
【0016】
なお、フォーカスについては、第1レンズ群14を第1移動枠11に対して光軸10aの方向に移動させるか、又は第2レンズ群15を第2移動枠13に対して光軸10aの方向に移動させることで行える。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明のズームレンズ装置は、固定筒、第1及び第2移動枠とで構成され、第1移動枠と固定筒とをヘリコイド結合したから、固定筒と第1移動枠との径嵌合精度を考慮しなくてすみ、しかもカム手段に比べてヘリコイド結合の方が嵌合精度が高いから、ガタをもつ部位が少なくでき、高精度な変倍が行えるようになるとともに、従来技術で説明したズームレンズ装置と比較して部品点数が少なくてすむからローコスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームレンズ装置のワイド端の状態を示した断面図である。
【図2】ズームレンズ装置のテレ端の状態を示した断面図である。
【図3】第1移動枠の内面を示した展開図である。
【図4】第1移動枠の回転量に対する第1及び第2レンズ群の光軸方向への移動量を示したグラフである。
【符号の説明】
10 ズームレンズ装置
11 第1移動枠
12 固定筒
13 第2移動枠
14 第1レンズ群
15 第2レンズ群
10b フイルム面
Claims (1)
- 被写体側から順に配置された少なくとも第1及び第2レンズ群をこれらの間隔が変化するように光軸方向に移動して変倍を行うズームレンズ装置において、
固定筒の外側に配置され、固定筒との間でヘリコイド結合され、光軸を中心として回動することで固定筒に対して第1レンズ群をヘリコイドのリードに従って光軸方向に移動させる第1移動枠と、
固定筒の内側に配置され、前記第1移動枠に設けたカムと固定筒に設けた直進ガイドとにそれぞれ係合するカムピンをもっており、第1移動枠が回転することでカムと直進ガイドとの協働により内部に保持した第2レンズ群を光軸方向に移動させる第2移動枠と、を備えたことを特徴とするズームレンズ装置。
Priority Applications (1)
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JP33947198A JP4233653B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | ズームレンズ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33947198A JP4233653B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | ズームレンズ装置 |
Publications (2)
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JP2000162487A JP2000162487A (ja) | 2000-06-16 |
JP4233653B2 true JP4233653B2 (ja) | 2009-03-04 |
Family
ID=18327789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33947198A Expired - Lifetime JP4233653B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | ズームレンズ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1998
- 1998-11-30 JP JP33947198A patent/JP4233653B2/ja not_active Expired - Lifetime
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