JP4231691B2 - 炎症性腸疾患の治療のためのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤 - Google Patents
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Description
本発明は、炎症性腸疾患の治療のための薬剤の製造における一定のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の新規の使用に関する。
【0002】
炎症性腸疾患(IBD)は、(主として)下部胃腸管を含む慢性炎症性障害の群を特定する。これらの障害の正確な原因論は分かっていないが、環境的、遺伝的および免疫学的因子が関連している。炎症性腸疾患、例えばクローン病および潰瘍性結腸炎は、慢性進行炎症性症状であり、高い致死率、および潜在的で致命的な合併症(例えば毒性巨大結腸、結腸ガンの増加した危険)を伴う。
【0003】
潰瘍性結腸炎は結腸に影響する炎症性反応を含む。結腸は潰瘍性および出血性となる。炎症は一般に一様かつ連続的でありそしてしばしば直腸も含む。潰瘍性結腸炎の主要な症状には、血液を含む下痢または便秘、腹部疼痛、脱水の徴候、貧血、発熱および体重減少が含まれる。結腸外の症状発現には、喘息、肝臓疾患の徴候、皮膚疾患および肺疾患が含まれることがある。
【0004】
クローン病は、腸壁のすべての層を通って拡大しそしてしばしば腸間膜リンパ節も含む炎症を特徴とする。炎症は粘膜を通過しそして異常導管および裂溝と呼ばれるチャンネルを形成して融合する。クローン病において腸の炎症はしばしば不連続でありそしてしばしば肉芽腫性である(ホリソンの内科医薬の原理、第13版(Horrison's Principle of Internal Medicine, thirteenth ed., 1994, McGraw Hill, Inc. ISBN 0-07-032370-4) 1403−1416ページ参照)
現在の治療には、アミノサリチレート(例えばスルファサラジン、オルサラジン)、コルチコステロイド(プレドニゾロン、ブデノシド)、および免疫−調節薬剤(アザチオプリン、6−MP)を用いる治療が含まれるがしかしこれらに限定はされない。炎症カスケードの特定の段階を標的とする分子がIBDの治療のために最近導入されたかまたは研究中である。しかし、IBD特許の約25%は、疾患の経過中で外科手術(結腸切除術)を必要とする。外科的手段は経費がかかり、そして高い致死率または死亡率を伴う。疑いなくIBDの効率的な治療のための要求がある。
【0005】
従って、炎症性腸疾患の治療のための新規の方法を提供することが本発明の一つの目的である。
【0006】
WO−97/21701号は、式(I)、(II)および(III)のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害性(イミダゾリル−5−イル)メチル−2−キノリノン誘導体ならびに生体内で式(I)の化合物に代謝される式(II)および(III)の中間体の製造、処方および薬剤的性質を記載している。式(I)、(II)および(III)の化合物は、
【0007】
【化10】
【0008】
によりにより表され、それらの製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩および立体化学的異性体形であり、これらの式中
点線は場合により結合を表し、
Xは酸素または硫黄であり、
R1 は、水素、C1-12アルキル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、キノリニルC1-6 アルキル、ピリジルC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、または式−Alk1 −C(=O)−R9 、−Alk1 −S(O)−R9 もしくは−Alk1 −S(O)2 −R9 の基であり、これらの式中
Alk1 はC1-6 アルカンジイルであり、
R9 はヒドロキシ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、アミノ、C1-8 アルキルアミノまたはC1-6 アルキルオキシカルボニルで置換されたC1-8 アルキルアミノであり、
R2 、R3 およびR16は、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、Ar2 オキシ、Ar2 C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニル、4,4−ジメチルオキサゾリルであり、または
隣接した位置にある場合にR2 およびR3 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (a−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (a−2)、
−O−CH=CH− (a−3)、
−O−CH2 −CH2 − (a−4)、
−O−CH2 −CH2 −CH2 − (a−5)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (a−6)
の二価基を形成してもよく、
R4 およびR5 は、それぞれ独立して水素、ハロ、Ar1 、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R6 およびR7 は、それぞれ独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、Ar2 オキシ、トリハロメチル、C1-6 アルキルチオ、ジ(C1-6 アルキル)アミノであり、または
隣接した位置のある場合にR6 およびR7 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (c−1)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (c−2)
の二価基を形成してもよく、
R8 は、水素、C1-6 アルキル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、カルボキシC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、イミダゾリル、ハロC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、または式
−O−R10 (b−1)、
−S−R10 (b−2)、
−N−R11R12 (b−3)
の基であり、これらの式中
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、または式−Alk2 −OR13もしくは−Alk2 −NR14R15の基であり、
R11は、水素、C1-12アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R12は、水素、C1-6 アルキル、C1-16アルキルカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルアミノカルボニル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、天然アミノ酸、Ar1 カルボニル、Ar2 C1-6 アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニル、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、または式−Alk2 −OR13もしくは−Alk2 −NR14R15の基であり、これらの式中、Alk2 はC1-6 アルカンジイルであり、
R13は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6 アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R14は、水素、C1-6 アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R15は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R17は、水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、Ar1 であり、
R18は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはハロであり、
R19は、水素またはC1-6 アルキルであり、
Ar1 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルであり、そして
Ar2 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルである。
【0009】
WO−97/16443号は、式(IV)のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害性化合物、ならびに生体内で式(IV)の化合物に代謝される(V)および(VI)の中間体の製造、処方および薬剤的性質に関する。式(VI)、(V)および(VI)の化合物は、
【0010】
【化11】
【0011】
によりにより表され、それらの製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩および立体化学的異性体形であり、これらの式中
点線は場合により結合を表し、
Xは酸素または硫黄であり、
R1 は、水素、C1-12アルキル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、キノリニルC1-6 アルキル、ピリジルC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、または式−Alk1 −C(=O)−R9 、−Alk1 −S(O)−R9 もしくは−Alk1 −S(O)2 −R9 の基であり、これらの式中
Alk1 はC1-6 アルカンジイルであり、
R9 はヒドロキシ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、アミノ、C1-8 アルキルアミノまたはC1-6 アルキルオキシカルボニルで置換されたC1-8 アルキルアミノであり、
R2 およびR3 は、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、Ar2 オキシ、Ar2 C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニルであり、または
隣接した位置にある場合にR2 およびR3 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (a−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (a−2)、
−O−CH=CH− (a−3)、
−O−CH2 −CH2 − (a−4)、
−O−CH2 −CH2 −CH2 − (a−5)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (a−6)
の二価基を形成してもよく、
R4 およびR5 は、それぞれ独立して水素、Ar1 、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R6 およびR7 は、それぞれ独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはAr2 オキシであり、
R8 は、水素、C1-6 アルキル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、ヒドロキシカルボニルC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、ハロC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキルであり、
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはハロであり、
R11は、水素またはC1-6 アルキルであり、
Ar1 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルであり、
Ar2 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルである。
【0012】
WO−98/40383号は、式(VII)
【0013】
【化12】
【0014】
のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害性化合物およびそれらの製剤学的に許容できる酸付加塩および立体化学的異性体形の製造、処方および薬剤学的性質に関し、これらの式中
点線は場合により結合を表し、
Xは酸素または硫黄であり、
−A−は、式
−CH=CH− (a−1)、
−CH2 −CH2 − (a−2)、
−CH2 −CH2 −CH2 − (a−3)、
−CH2 −O− (a−4)、
−CH2 −CH2 −O− (a−5)、
−CH2 −S− (a−6)、
−CH2 −CH2 −S− (a−7)、
−CH2 =N− (a−8)、
−N=N− (a−9)、または
−CO−NH− (a−10)
の二価基であり、
これらの式中、1個の水素原子はC1-4 アルキルまたはAr1 により置換されていてもよく、
R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシカルボニル、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、Ar2 、Ar2 −C1-6 アルキル、Ar2 −オキシ、Ar2 −C1-6 アルキルオキシであり、または隣接した位置にある場合に、R1 およびR2 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (b−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (b−2)、
−O−CH=CH− (b−3)、
−O−CH2 −CH2 − (b−4)、
−O−CH2 −CH2 −CH2 − (b−5)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (b−6)
の二価基を形成してもよく、
R3 およびR4 は、それぞれ独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、Ar3 −オキシ、C1-6 アルキルチオ、ジ(C1-6 アルキル)アミノ、トリハロメチル、トリハロメトキシであり、または
隣接した位置のある場合にR3 およびR4 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (c−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (c−2)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (c−3)
の二価基を形成してもよく、
R5 は、式
【0015】
【化13】
【0016】
の基であり、これらの式中
R13は、水素、ハロ、Ar4 、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R14は、水素、C1-6 アルキルまたはジ(C1-4 アルキル)アミノスルホニルであり、
R6 は、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6 アルキル、シアノ、ハロC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、Ar5 、Ar5 −C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、または式
−O−R7 (e−1)、
−S−R7 (e−2)、
−N−R8 R9 (e−3)
の基であり、これらの式中
R7 は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar6 、Ar6 −C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、または式−Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12の基であり、
R8 は、水素、C1-6 アルキル、Ar7 またはAr7 −C1-6 アルキルであり、
R9 は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルアミノカルボニル、Ar8 、Ar8 −C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル−C1-6 アルキル、Ar8 −カルボニル、Ar8 −C1-6 アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニル、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、または式−Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12の基であり、これらの式中、
AlkはC1-6 アルカンジイルであり、
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6 アルキル、Ar9 またはAr9 −C1-6 アルキルであり、
R11は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar10またはAr10−C1-6 アルキルであり、
R12は、水素、C1-6 アルキル、Ar11またはAr11−C1-6 アルキルであり、そして
Ar1 〜Ar11は、それぞれ独立してフェニル、またはハロ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルで置換されたフェニルより選ばれる。
【0017】
WO−98/49157号は、式(VIII)
【0018】
【化14】
【0019】
のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害性の化合物、それらの製剤学的に許容できる酸付加塩および立体化学的異性体形の製造、処方および薬剤学的性質に関し、これらの式中
点線は場合により結合を表し、
Xは酸素または硫黄であり、
R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシカルボニル、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、Ar1 、Ar1 C1-6 アルキル、Ar1 オキシまたはAr1 C1-6 アルキルオキシであり、
R3 およびR4 は、それぞれ独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、Ar1 オキシ、C1-6 アルキルチオ、ジ(C1-6 アルキル)アミノ、トリハロメチルまたはトリハロメトキシであり、
R5 は、水素、ハロ、C1-6 アルキル、シアノ、ハロC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、Ar1 、Ar1 C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、または式
−O−R10 (a−1)、
−S−R10 (a−2)、
−N−R11R12 (a−3)
の基であり、これらの式中
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 、Ar1 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、または式−Alk−OR13もしくは−Alk−NR14R15の基であり、
R11は、水素、C1-6 アルキル、Ar1 またはAr1 C1-6 アルキルであり、
R12は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルアミノカルボニル、Ar1 、Ar1 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル−C1-6 アルキル、Ar1 カルボニル、Ar1 C1-6 アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニル、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、または式−Alk−OR13もしくは−Alk−NR14R15の基であり、これらの式中、
AlkはC1-6 アルカンジイルであり、
R13は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6 アルキル、Ar1 またはAr1 C1-6 アルキルであり、
R14は、水素、C1-6 アルキル、Ar1 またはAr1 C1-6 アルキルであり、
R15は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 またはAr1 C1-6 アルキルであり、
R6 は、式
【0020】
【化15】
【0021】
の基であり、これらの式中
R16は、水素、ハロ、Ar1 、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R17は、水素、C1-6 アルキルまたはジ(C1-4 アルキル)アミノスルホニルであり、
R7 は、点線が結合を表さない場合には水素またはC1-6 アルキルであり、
R8 は、水素、C1-6 アルキルまたはAr2 CH2 もしくはHet1 CH2 であり、
R9 は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはハロであり、または
R8 およびR9 は一緒になって式
−CH=CH− (c−1)、
−CH2 −CH2 − (c−2)、
−CH2 −CH2 −CH2 − (c−3)、
−CH2 −O− (c−4)、もしくは
−CH2 −CH2 −O− (c−5)
の二価基を形成し、
Ar1 は、フェニル、またはそれぞれハロ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルより独立して選ばれた置換基1個または2個で置換されたフェニルであり、
Ar2 は、フェニル、またはそれぞれハロ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルより独立して選ばれた置換基1個または2個で置換されたフェニルであり、そして
Het1 は、ピリジニル、またはそれぞれハロ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルより独立して選ばれた置換基1個または2個で置換されたピリジニルである。
【0022】
上記の定義中および以後に式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物のために使用される場合に、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを定義し、C1-6 アルキルは、炭素原子1〜6個を有する直鎖および分枝鎖の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどを定義し、C1-8 アルキルは、C1-6 アルキル中に定義された直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基ならびに炭素原子7個または8個を含むこれらの高級同族体、例えばヘプチルまたはオクチルを包含し、C1-12アルキルは、この場合にもC1-8 アルキルおよび炭素原子9〜12個を含むそれらの高級同族体、例えばノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルを包含する。C1-16アルキルは、この場合にもC1-12アルキルおよび炭素原子13〜16個を含むそれらの高級同族体、例えばトリデシル、テトラデシル、ペンタデシルおよびヘキサデシルを包含する。C2-6 アルケニルは、1個の二重結合を含みそして炭素原子2〜6個を有する直鎖および分枝鎖炭化水素基、例えばエテニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニルなどを定義する。C1-6 アルカンジイルは、炭素原子1〜6個を有する二価直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばメチレン、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイルおよび分枝状のこれらの分枝状異性体を定義する。「C(=O)」という用語はカルボニル基を指し、「S(O)」はスルホキシドを指しそして「S(O)2 」はスルホンを指す。「天然アミノ酸」という用語は、アミノ酸のカルボキシル基と分子の残部のアミノ基の間に水一分子を失って形成された共有アミド結合を介して結合される天然アミノ酸を指す。天然アミノ酸の例は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、フェニルアナリン(Phenilanaline) 、トリプトファン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジンである。
【0023】
WO−00/39082号は、式(IX)
【0024】
【化16】
【0025】
のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害性化合物または製剤学的に許容できるそれらの酸付加塩および立体化学的異性体形の製造、処方および薬剤的性質に関し、これらの式中
=X1 −X2 −X3 −は、式
=N−CR6 =CR7 − (x−1)、
=N−N=CR6 − (x−2)、
=N−NH−C(=O)− (x−3)、
=N−N=N− (x−4)、
=N−CR6 =N− (x−5)、
=CR6 −CR7 =CR8 − (x−6)、
=CR6 −N=CR7 − (x−7)、
=CR6 −NH−C(=O)− (x−8)、または
=CR6 −N=N− (x−9)
の三価の基であり、これらの式中、
それぞれのR6 、R7 およびR8 は、独立して水素、C1-4 アルキル、ヒドロキシ、
C1-4 アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-4 アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシC1-4 アルキル、C1-4 アルキルオキシC1-4 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-4 アルキル)アミノC1-4 アルキル、シアノ、アミノ、チオ、C1-4 アルキルチオ、アリールチオまたはアリールであり、
>Y1 −Y2 −は、式
>CH−CHR9 − (y−1)、
>CH=N− (y−2)、
>CH−NR9 − (y−3)、または
>CH=CR9 − (y−4)
の三価の基であり、これらの式中、
それぞれのR9 は独立して水素、ハロ、ハロカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシC1-4 アルキル、シアノ、カルボキシル、C1-4 アルキル、C1-4 アルキルオキシ、C1-4 アルキルオキシC1-4 アルキル、C1-4 アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-4 アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1-4 アルキル)アミノC1-4 アルキル、アリールであり、
rおよびsは、それぞれ独立して0、1、2、3、4または5であり、
tは、0、1、2または3であり、
それぞれのR1 およびR2 は、独立してヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシカルボニル、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、アリール、アリールC1-6 アルキル、アリールオキシまたはアリールC1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルであり、または
フェニル環上の相互に隣接した2個のR1 またはR2 置換基は一緒になって式
−O−CH2 −O− (a−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (a−2)、
−O=CH=CH− (a−3)、
−O−CH2 −CH2 − (a−4)、
−O−CH2 −CH2 −CH2 − (a−5)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (a−6)
の二価基を独立して形成してもよく、
R3 は、水素、ハロ、C1-6 アルキル、シアノ、ハロC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールC1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルであり、
または式
−O−R10 (b−1)、
−S−R10 (b−2)、
−NR11R12 (b−3)
の基であり、これらの式中
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、アリール、アリールC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、または式−Alk−OR13もしくは−Alk−NR14R15の基であり、
R11は、水素、C1-6 アルキル、アリールまたはアリールC1-6 アルキルであり、
R12は、水素、C1-6 アルキル、アリール、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、アリールC1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノ、C1-6 アルキルカルボニル、アミノカルボニル、アリールカルボニル、ハロC1-6 アルキルカルボニル、アリールC1-6 アルキルカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノカルボニルであり、これらの式中、アルキル部分は、場合によりアリールまたはC1-3 アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニル、または式−Alk−OR13もしくは−Alk−NR14R15の基より独立して選ばれた1個またはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、これらの式中、
AlkはC1-6 アルカンジイルであり、
R13は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6 アルキル、アリール、アリールC1-6 アルキルであり、
R14は、水素、C1-6 アルキル、アリールまたはアリールC1-6 アルキルであり、R15は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、アリールまたはアリールC1-6 アルキルであり、
R4 は、式
【0026】
【化17】
【0027】
の基であり、この式中、
R16は、水素、ハロ、アリール、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-4 アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルチオC1-6 アルキル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R16は、式(c−1)または(c−2)のイミダゾール環中の窒素原子の1個に結合してもよく、その場合に窒素に結合したR16の意味は、水素、アリール、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルに限定され、
R17は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、アリールC1-6 アルキル、トリフルオロメチルまたはジ(C1-4 アルキル)アミノスルホニルであり、
R5 は、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはハロであり、
アリールは、フェニル、ナフタレニルまたはハロ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルよりそれぞれ独立して選ばれた1個またはそれ以上の置換基で置換されたフェニルである。
【0028】
上記の定義中および以後に式(IX)の化合物のために使用される場合に、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードの総称であり、C1-4 アルキルは、炭素原子1〜4個を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピルなどを定義し、C1-6 アルキルは、C1-4 アルキルおよび炭素原子5または6個を有するこれらの高級同族体、例えばペンチル、2−メチル−ブチル、ヘキシル、2−メチルペンチルなどを含み、C1-6 アルカンジイルは、炭素原子1〜6個を有する二価直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばメチレン、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイルおよび分枝状のこれらの異性体を定義する。C2-6 アルケニルは、1個の二重結合を含みそして炭素原子2〜6個を有する直鎖および分枝鎖炭化水素基、例えばエテニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニルなどを定義する。「S(O)」という用語はスルホキシドを指しそして「S(O)2 」はスルホンを指す。
【0029】
意外にも、上記に定義され、以後には本発明による化合物と呼ぶファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が、クローン病および潰瘍性結腸炎を含みこれらに限定はされないIBDの治療のために有用であることを我々はここで発見した。
【0030】
従って、本発明は、炎症性腸疾患、例えばクローン病および潰瘍性結腸炎の治療のための薬剤の製造における式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物より選ばれるファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の使用に関する。
【0031】
炎症性腸疾患の治療には、急性疾患状態の治療、これにより誘発される疾患の寛解または病変または臨床状態の改善、ならびに維持治療での使用の両者が含まれる。
【0032】
本発明は、さらに本発明による化合物の治療的有効量を投与することによる、ヒトを含む哺乳動物内での炎症性腸疾患の治療の方法を含む。
【0033】
本発明は、さらに本発明による化合物の治療的有効量を投与することによる、ヒトを含む哺乳動物内での炎症性腸疾患を予防するための方法を含む。
【0034】
特定すると、本発明は、炎症性腸疾患を治療するための薬剤組成物の製造のためのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の使用に関し、ここで、該ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤は、式(I)の(イミダゾリル−5−イル)メチル−2−キノリノン誘導体、または式(I)の化合物に生体内で代謝される式(II)または(III)の化合物であり、該化合物は、
【0035】
【化18】
【0036】
によりにより表され、それらの製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩および立体化学的異性体形であり、これらの式中
点線は場合により結合を表し、
Xは酸素または硫黄であり、
R1 は、水素、C1-12アルキル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、キノリニルC1-6 アルキル、ピリジルC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、または式−Alk1 −C(=O)−R9 、−Alk1 −S(O)−R9 もしくは−Alk1 −S(O)2 −R9 の基であり、これらの式中
Alk1 はC1-6 アルカンジイルであり、
R9 はヒドロキシ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、アミノ、C1-8 アルキルアミノまたはC1-6 アルキルオキシカルボニルで置換されたC1-8 アルキルアミノであり、
R2 、R3 およびR16は、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルオキシ、アミノC1-6 アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルオキシ、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、Ar2 オキシ、Ar2 C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2-6 アルケニル、4,4−ジメチルオキサゾリルであり、または
隣接した位置にある場合にR2 およびR3 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (a−1)、
−O−CH2 −CH2 −O− (a−2)、
−O−CH=CH− (a−3)、
−O−CH2 −CH2 − (a−4)、
−O−CH2 −CH2 −CH2 − (a−5)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (a−6)
の二価基を形成してもよく、
R4 およびR5 は、それぞれ独立して水素、ハロ、Ar1 、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキルまたはC1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルであり、
R6 およびR7 は、それぞれ独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、Ar2 オキシ、トリハロメチル、C1-6 アルキルチオ、ジ(C1-6 アルキル)アミノであり、または
隣接した位置のある場合にR6 およびR7 は一緒になって式
−O−CH2 −O− (c−1)、もしくは
−CH=CH−CH=CH− (c−2)
の二価基を形成してもよく、
R8 は、水素、C1-6 アルキル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、カルボキシC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、アミノC1-6 アルキル、モノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、イミダゾリル、ハロC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、アミノカルボニルC1-6 アルキル、または式
−O−R10 (b−1)、
−S−R10 (b−2)、
−N−R11R12 (b−3)
の基であり、これらの式中
R10は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、または式−Alk2 −OR13もしくは−Alk2 −NR14R15の基であり、
R11は、水素、C1-12アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R12は、水素、C1-6 アルキル、C1-16アルキルカルボニル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルアミノカルボニル、Ar1 、Ar2 C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニルC1-6 アルキル、天然アミノ酸、Ar1 カルボニル、Ar2 C1-6 アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニル、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、または式−Alk2 −OR13もしくは−Alk2 −NR14R15の基であり、これらの式中、Alk2 はC1-6 アルカンジイルであり、
R13は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6 アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R14は、水素、C1-6 アルキル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R15は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、Ar1 またはAr2 C1-6 アルキルであり、
R17は、水素、ハロ、シアノ、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、Ar1 であり、
R18は、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシまたはハロであり、
R19は、水素またはC1-6 アルキルであり、
Ar1 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルであり、そして
Ar2 は、フェニルまたはC1-6 アルキル、ヒドロキシ、アミノ、C1-6 アルキルオキシもしくはハロで置換されたフェニルである。
【0037】
式(I)、(II)および(III)において、R4 またはR5 がイミダゾール環内の窒素原子の一個に結合していてもよい。その場合に、窒素上の水素はR4 またはR5 により置換されそして窒素に結合した場合のR4 およびR5 の意味は、水素、Ar1 、C1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニル、C1-6 アルキルS(O)C1-6 アルキル、C1-6 アルキルS(O)2 C1-6 アルキルに限定される。
【0038】
好ましくは置換基R18はキノリノン部分の5または7位上に位置しそしてR18が7位にある場合に置換基R19は8位に位置する。
【0039】
重要な化合物は、Xが酸素である式(I)のそれらの化合物である。
【0040】
また重要な化合物は、二重結合を形成するように点線が結合を表している式(I)のそれらの化合物ある。
【0041】
重要な化合物の別の群は、R1 が水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、または式−Alk1 −C(=O)−R9 の基(式中Alk1 がメチレンでありそしてR9 がC1-6 アルキルオキシカルボニルで置換されたC1-8 アルキルアミノである)である式(I)のそれらの化合物である。
【0042】
さらに別の重要な化合物は、R3 が水素またはハロであり、そしてR2 がハロ、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C1-6 アルキルオキシ、トリハロメトキシまたはヒドロキシC1-6 アルキルオキシである、式(I)のそれらの化合物である。
【0043】
重要な化合物の別の群は、R2 およびR3 が隣接する位置にありそして一緒になって式(a−1)、(a−2)または(1−3)の二価基を形成する、式(I)のそれらの化合物である。
【0044】
重要な化合物のさらに別の群は、R5 が水素でありそしてR4 が水素またはC1-6 アルキルである、式(I)のそれらの化合物である。
【0045】
重要な化合物のさらに別の群は、R7 が水素でありそしてR6 がC1-6 アルキルまたはハロ、好ましくはクロロ、特に4−クロロである、式(I)のそれらの化合物である。
【0046】
化合物の特別の群は、R8 が水素、ヒドロキシ、ハロC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、イミダゾリル、または式−NR11R12の基〔式中、R11が水素またはC1-12アルキルでありそしてR12が水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、またが式−Alk2 −OR13の基(式中R13が水素またはC1-6 アルキルである)である〕である、式(I)のそれらの化合物である。
【0047】
好ましい化合物は、R1 が水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキル、ジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキル、または式−Alk1 −C(=O)−R9 の基(式中Alk1 がメチレンでありそしてR9 がC1-6 アルキルオキシカルボニルで置換されたC1-8 アルキルアミノである)であり、R2 がハロ、C1-6 アルキル、C2-6 アルケニル、C1-6 アルキルオキシ、トリハロメトキシ、ヒドロキシC1-6 アルキルオキシまたはAr1 であり、R3 が水素であり、R4 がイミダゾールの3−位で窒素に結合したメチルであり、R5 が水素であり、R6 がクロロであり、R7 が水素であり、R8 が水素、ヒドロキシ、ハロC1-6 アルキル、ヒドロキシC1-6 アルキル、シアノC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシカルボニルC1-6 アルキル、イミダゾリル、または式−NR11R12の基(式中、R11が水素またはC1-12アルキルである)でありそしてR12が水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルオキシC1-6 アルキルカルボニル、または式−Alk2 −OR13の基(式中R13がC1-6 アルキルである)であり、R17が水素でありそしてR18が水素である、式(I)のそれらの化合物である。
【0048】
最も好ましい化合物は、
4−(3−クロロフェニル)−6−〔(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−メチル〕−1−メチル−2(1H)−キノリノン、
6−〔アミノ(4−クロロフェニル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イルメチル〕−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン、
6−〔(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−エトキシフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン、
6−(4−クロロフェニル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−メチル〕−4−(3−エトキシフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン 一塩酸塩一水和物
6−〔アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−エトキシフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン、
6−アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−1−メチル−4−(3−プロピルフェニル)−2(1H)−キノリノン、それらの立体異性体形または製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩、および
(+)−6−〔アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン(WO97/21701号の実験の部の表1中の化合物75)、または製剤学的に許容できるそれらの酸付加塩である。
【0049】
本発明のさらに好ましい態様には、下記制限の1項またはそれ以上が適用される式(IX)の化合物が含まれる:
・=X1 −X2 −X3 −が、式(x−1)、(x−2)、(x−3)、(x−4)または(x−9)(これらの式中、R6 が独立して水素、C1-4 アルキル、C1-4 アルキルオキシカルボニル、アミノまたはアリールでありそしてR7 が水素である)の三価基であり、
・>Y1 −Y2 −が、式(y−1)、(y−2)、(y−3)または(y−4)(これらの式中、それぞれのR9 が独立して水素、ハロ、カルボニル、C1-4 アルキルまたはC1-4 アルキルオキシカルボニルである)の三価の基であり、
・rが0、1または2であり、
・sが0または1であり、
・tが0であり、
・R1 がハロ、C1-6 アルキルでありまたはフェニル環上の相互にオルト位に置換している2個のR1 置換基が一緒になって式(a−1)の二価基を独立して形成してもよく、
・R2 がハロであり、
・R3 が、ハロまたは式(b−1)または(b−3)の基であり、これらの式中、
R10が、水素または式−Alk−OR13の基であり、
R11が、水素であり、
R12が、水素、C1-6 アルキル、C1-6 アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6 アルキルオキシまたはモノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノC1-6 アルキルカルボニルであり、
AlkがC1-6 アルカンジイルでありそしてR13が水素であり、
・R4 が、式(c−1)または(c−2)の基であり、これらの式中、
R16が、水素、ハロまたはモノ−もしくはジ(C1-6 アルキル)アミノであり、
・R17が水素またはC1-6 アルキルであり、
・アリールがフェニルである。
【0050】
化合物の特別の群は、
=X1 −X2 −X3 −が式(x−1)、(x−2)、(x−3)または(x−9)の三価の基であり、>Y1 −Y2 −が式(y−2)、(y−3)または(y−4)の三価の基であり、rが0または1であり、sが1であり、tが0であり、R1 がハロ、C1-4 アルキルであるかまたは式(a−1)の二価基を形成し、R2 がハロまたはC1-4 アルキルであり、R3 が、水素または式(b−1)もしくは(b−3)の基であり、R4 が、式(c−1)または(c−2)の基であり、R6 が水素、C1-4 アルキルまたはフェニルであり、R7 が水素であり、R9 が水素またはC1-4 アルキルであり、R10が水素または−Alk−OR13であり、R11が水素でありそしてR12が水素またはC1-6 アルキルカルボニルでありそしてR13が水素である、式(IX)のそれらの化合物よりなる。
【0051】
好ましい化合物は、=X1 −X2 −X3 −が式(x−1)の三価の基であり、>Y1 −Y2 −が式(y−4)の三価の基であり、rが0または1であり、sが1であり、tが0であり、R1 がハロ、好ましくはクロロそして最も好ましくは3−クロロであり、R2 がハロ、好ましくは4−クロロまたは4−フルオロであり、R3 が、水素または式(b−1)もしくは(b−3)の基であり、R4 が、式(c−1)または(c−2)の基であり、R6 が水素であり、R7 が水素であり、R9 が水素であり、R10が水素であり、R11が水素でありそしてR12が水素である、式(IX)のそれらの化合物である。
【0052】
別の好ましい化合物は、=X1 −X2 −X3 −が式(x−2)または(x−3)の三価の基であり、>Y1 −Y2 −が式(y−2)、(y−3)または(y−4)の三価の基であり、rおよびsが1であり、tが0であり、R1 がハロ、好ましくはクロロそして最も好ましくは3−クロロであるかまたはR1 がC1-4 アルキル、好ましくは3−メチルであり、R2 がハロ、好ましくはクロロ、そして最も好ましくは4−クロロであり、R3 が、式(b−1)または(b−3)の基であり、R4 が、式(c−2)の基であり、R6 がC1-4 アルキルであり、R9 が水素であり、R10およびR11が水素でありそしてR12が水素またはヒドロキシである、式(IX)のそれらの化合物である。
【0053】
式(IX)の最も好ましい化合物は、
7−〔(4−フルオロフェニル)(1H−イミダゾール−1−イル)メチル〕−5−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕キノリン、
α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕キノリン−7−メタノール、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−イミダゾ〔1,2−a〕キノリン−7−メタノール、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)イミダゾ〔1,2−a〕キノリン−7−メタンアミン、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラゾロ〔1,5−a〕キノリン−7−メタンアミン、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−1−メチル−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕キノリン−7−メタノール、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラゾロ〔1,5−a〕キノリン−7−メタンアミン、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラゾロ〔1,5−a〕キナゾリン−7−メタノール、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラゾロ〔1,5−a〕キナゾリン−7−メタノール、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラゾロ〔1,5−a〕キナゾリン−7−メタンアミン、
5−(3−クロロフェニル)−α−(4−クロロフェニル)−N−ヒドロキシ−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)テトラヒドロ〔1,5−a〕キノリン−7−メタンアミン、
α−(4−クロロフェニル)−α−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5−(3−メチルフェニル)テトラゾロ〔1,5−a〕キノリン−7−メタンアミン、それらの製剤学的に許容できる酸付加塩および立体化学的異性体である。
【0054】
本明細書内にこれまで記載された製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物が形成できる治療的に活性な無毒性酸および無毒性塩基付加塩形を含んでなると意図する。塩基性を有する式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は、適当な酸を用いて該塩基性形を処理してそれらの製剤学的に許容できる酸付加塩に転換できる。適当な酸は、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの酸、または有機酸、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモン酸などの酸を含んでなる。
【0055】
酸性を有する式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物は、適当な有機または無機塩基を用いて該酸性形を処理してそれらの製剤学的に許容できる塩基付加塩に転換しもよい。適当な塩基塩形は、例えばアンモニウム塩、アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、およびアミノ酸、例えばアルギニン、リシンなどとの塩を含んでなる。
【0056】
酸または塩基付加塩という用語は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物が形成可能である水和物および溶剤付加形も含んでなる。かかる形の例は、例えば水和物、アルコラートなどである。
【0057】
本明細書中にこれまで使用された式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物の立体化学的異性体形という用語は、結合の同じ配列により結合された同じ原子より成り立っているがしかし式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物が有してもよい交換可能ではない異なる三次元構造を有するすべての可能な化合物を定義する。別途記載または指示しない限り、化合物の化学的名称は、該化合物が有することができるすべての可能な立体化学的異性体形の混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基本分子構造のすべてのジアステレオマーおよび/または鏡像異性体を含んでもよい。純粋の形または相互の混合物での双方ある式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物のすべての立体化学的異性体形は、本発明の範囲内に包含されると意図する。
【0058】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物の一部は、それらの互変異性体形として存在してもよい。かかる形は、上記の式中に明示されていなくても、本発明の範囲内に包含されると意図する。
【0059】
本明細書中に以後使用される場合にはいつでも、「式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)および(IX)の化合物」の用語とは、製剤学的に許容できる酸または塩基付加塩およびすべての立体異性体形も包含すると意図する。
【0060】
ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤は、当該技術分野では既知の方法により、そして特には本明細書中に記載されそして引用することによって編入される公開特許明細書中に記載の方法に従って製造されそして薬剤組成物に処方できる。式(I)、(II)および(III)の化合物については、適当な例はWO97/21701号中に見いだすことができる。式(IV)、(V)および(VI)の化合物はWO97/16443号中に記載の方法を用いて、式(VII)および(VIII)の化合物はWO98/40383号およびWO98/49157号中に記載の方法に従って、そして式(IX)の化合物はWO00/39082号中に記載の方法に従って製造および処方できる。上記の薬剤を製造するために、活性成分として特定の化合物の治療的量を、場合により付加塩形を、製剤学的に許容できるキャリヤーとの緊密な混合物として組み合わされ、これらは投与のために望まれる製剤の形に応じた各種の形をとってもよい。キャリヤーは、処方の他の成分と認容性でありそしてそのレシピエントに対して有害ではないという意味で許容できなければならない。
【0061】
これらの薬剤組成物は、好ましくは全身投与、例えば経口、直腸、経皮または非経口投与、または局所投与、例えば吸入、鼻噴霧、点眼を介してまたはクリーム剤、ジェル剤、シャンプー剤などを介する投与のために適する単位用量形であることが望ましい。例えば、経口投与形の組成物を調製する場合に、あらゆる通常の薬剤媒体、例えば経口液状製剤、例えば懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および液剤の場合には水、グリコール、油、アルコールなど、または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には固体キャリヤー、例えばデンプン、糖類、カオリン、潤沢剤、結合剤、崩壊剤などを使用してもよい。錠剤およびカプセル剤は投与が容易であるので、最も有利な経口投与単位形であり、その場合に固体薬剤キャリヤーが明らかに用いられる。
【0062】
非経口組成物の場合に、キャリヤーは、通常少なくとも大部分の滅菌水を含んでなるが、しかし例えば可溶性を増加させるめに他の成分を含んでもよい。例えば、キャリヤーが生理食塩水、グルコース溶液または生理食塩水とグルコース溶液との混合物を含んでなる注入可能な液剤を調製してもよい。式(I)の化合物を含む注入可能な液剤は、長期間作用のための油類中に処方してもい。この目的に適する油類は、例えばラッカセイ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、ダイズ油、長鎖脂肪酸の合成グリセロールエステルおよびこれらと他の油との混合物である。注入可能な懸濁液を調製してもよく、その場合に適当な液状キャリヤー、懸濁剤などを使用してもよい。経皮投与に適する組成物には、キャリヤーは場合により浸透増加剤および/または適当な湿潤剤を、場合により添加剤が皮膚上にいかなる著しい有害な作用も起こさないあらゆる種類の適当な添加剤の少量と組み合わせて含んでなる。該添加剤は、皮膚への投与を容易とすることができそして/または所望の組成物を調製するために役立つであろう。これらの組成物は、種々の経路、例えば経皮貼付剤として、スポット−オン(spot-on) としてまたは軟膏剤として投与してもよい。局所投与のために適当な組成物として、局所投与薬剤のために通常使用されるすべての組成物、例えばクリーム剤、ゼリー剤、包帯剤、シャンプー剤、チンキ剤、ペースト剤、軟膏剤、膏薬(salve) 、散剤などを挙げることができる。該組成物の適用は、エーロゾル、例えば噴霧剤、例えば窒素、二酸化炭素、フレオンを用いて、または噴霧剤を用いないで、例えばポンプスプレー、滴下、ローションにより、または半固体、例えばスワブを用いて適用できる濃縮組成物によってもよい。特に,半固体組成物、例えば膏薬、クリーム剤、ゼリー剤、軟膏剤等が好都合に使用される。
【0063】
直腸適用のために、薬剤組成物は座薬または注腸剤としてでもよい。キャリヤーが固体である直腸投与のためには、単位投与座薬が好ましい。適当なキャリヤーには、ココアバターおよび当該分野で一般に使用されるその他の物質が含まれる。
【0064】
投与の容易さおよび投与量の均等化のために上記の薬剤組成物を投与単位形で処方することが特に好ましい。本明細書および特許請求範囲中で使用される投与単位形態とは、単位投与として適する物理的に分離された単位を呼び、それぞれの単位は必要な薬剤キャリヤーと一緒になって所望の治療的効果を生成するように計算されたあらかじめ決定された量の有効成分を含む。これらの投与単位形態の例は、錠剤(刻み目付きまたは被覆錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、散剤分包、カシェ剤、注入可能な液剤または懸濁剤、茶さじ量、テーブルスプーン量等であり、そして分離されたそれらの倍量である。
【0065】
好ましくは、本発明による化合物を含んでなる薬剤の治療的有効量を経口または非経口で投与する。該治療的有効量とは、炎症性腸疾患を治療または予防するために有効な量である。治療的作用を達成するために必要な本発明による化合物の量は、当然ながら、特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢および病状、および治療される特定の疾患に応じて変化する。
【0066】
現在のデータに基づいて、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)または(IX)の化合物、そして特に(+)−6−〔アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン(化合物75)を活性成分として含んでなる薬剤組成物は、一日あたりに10〜1500mgの量を単回投与または単回投与を越えて分割するかのいずれかにより経口投与できる。好ましい量は、一日あたりに100〜1,000mgであり、これには一日あたりに50〜1,000mgも含まれる。かかる化合物について最も好ましい投与量は、300mgの一日2回投与である。この治療は、連続的または1〜21日の治療サイクルを3〜4週間のサイクルでの断続のいずれかで与えることができる。
【0067】
本発明による化合物は、炎症性腸疾患の症状を緩和するための有用性を有することが知られている薬剤を含む1種またはそれ以上のIBD治療剤と組み合わせて本発明に従って使用してもよく、これには
1.抗炎症剤、例えばスルファサラジン、オルサラジン
2.腸管感染を規制する薬剤、例えば
抗生物質:
(i)ペニシリン、例えばバシトラシン
(ii)糖ペプチド、例えばバンコマイシン
3.ステロイド コルチコステロイド、例えばプレドニゾロンブデノシド
4.免疫調節剤、例えばアザチオプリン、6−MP
5.下痢を規制するための薬剤、例えばコレストリラミン
本明細書中に記載した組み合わせの種々の成分は、同時に投与(例えば分離または単体組成物)または連続的にいかなる順序でもそして場合により異なる経路を通じて投与してもよい。
炎症性腸疾患の試験方法
本研究の目的は、上記の化合物75、すなわち(+)−6−〔アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノンの式(I)の化合物をマウスにおける炎症性腸疾患の実験モデルでの予防作用を確認、特性化しそして立証することである。
手順
雌スイス−ウエブスター(Swiss-Webster) マウスの群をエース・ケミカル社(Ace Chemicals, Inc., Boyertown, PA)より入手した。動物をグループ別して水吸収性寝床を有するプラスチックケージ内に収容(マウス5匹/ケージ)した。動物室は温度制御されそして12時間の明/暗サイクルであった。動物にはプリナ(Purina)ネズミ飼料#5012を与えそして自動給水システムにより任意に濾過した水道水を供給した(順化の間)。
【0068】
9日間の順化期間の後、40匹の健康なマウスを本研究のために選んだ、試験動物を下記の4試験群のいずれか一つに分けた(10匹マウス/群)。平均群体重の間に有意の差はなかった。
【0069】
【表1】
【0070】
個別の供与量はその日の体重に基づいて算出した。投与の前に化合物75をビヒクル(0.1N HCl中のベータシクロデキストリン(40%))と混合した。この混合物をさらに0.1N HClを用いて薄めた。次いで群3および4のための希釈液を調製するために得られた混合物を使用した。0.1N HCl中のベータシクロデキストリンの20%溶液を群1および2に使用しそしてビヒクル対照とした。群2〜4には、0日目〜6日目の間それらの通常の水供給(約10ml/マウス/日)に代えて蒸留水中の硫酸デキストランナトリウム(DSS)の5%w/w溶液を与えた。動物のそれぞれの群は、適合するシリンジに取り付けたステンレス鋼ボールの先端を有する給餌針を用いる経管給餌により上記の試験物質の適当な量を受けた。
【0071】
すべての動物を毎日体重測定しそして試験の間の肉眼毒性および挙動変化、大便のコンシステンシー(consistency) および肉眼出血の徴候を観察した。7日目に、すべての動物をCO2 吸入により安楽死させ、剖検した。安楽死の後、それぞれの動物の結腸から大便飼料を採取しそして潜血について試験した(クイックカルト(Quick-Cult, Laboratory Diagnostics Co., Morganville, NJ) 。次いで結腸を取り出しそして結腸−盲腸結合部から反対側の直腸末端までの長さを測定した。結腸の切片をそれぞれの動物より集めそして10%ホルマリン中に保存した。
【0072】
それぞれの群に対して疾患活性指数(DAI)を、体重、潜血陽性または肉眼出血および大便コンシステンシーの変化を下記のシステムを用いて評価して決定した。
【0073】
【表2】
【0074】
分散解析(一因子)を用いてデータを解析した。統計的方法には、マン−ホイットニー検定(Mann-Whitney test) 、ANOVAおよびターキー−クレーマー多重比較検定(Turkey-Kramer Multiple Comparison test)が含まれていた。
試験と対照群との間の統計的有意性は、p<0.05の確率で確定した。
結果および結論
化合物75は、5 %硫酸デキストランナトリウムにより発生した結腸炎の予防に著しい活性を示した。25および50mg/kg(経口、一日二回)の供与レベルは、DSSにより発生する結腸の短縮を予防した。これより低い供与量は、50mg/kgの供与量よりさらに有効である場合がある。同様の結果が体重パラメーターを含むかまたは含まないDAI(疾患活性指数)で観察された。体重減少に対する著しい予防はいずれの供与量でも認められなかった。しかし、シクロデキストリンを供与された対照マウスは本研究の期間内では体重が減少した。大部分の試験で、ビヒクル処理マウスは通常、体重が増加した。シクロデキストリン+DSSで観察された体重減少は、通常観察されるよりも大きかった。対照DSS群内の体重減少の激しさにより、本研究は1日早く終了させた。8匹の死亡が本研究で認められ、それらはビヒクル+DSS群で2匹、25および50mg/kg投与でそれぞれ1匹であった。
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
上記の結果を考慮して、化合物75のさらに低い供与量で実験を反復した。下記の群を用いて上記の手順を行った。
【0078】
【表5】
【0079】
個別の供与量は、その日毎の体重に基づいて算出した。投与の前に化合物75の50mgを0.1N HClの10ml(群5に対して50mg/kg)を用いて薄めた。次いで得られた溶液をさらに2回、5mlずつの増分で薄め、そして25(群4)および12.5(群3)mg/kg投与量レベルで使用した。0.1N HClを群1および2に使用しそしてビヒクル対照とした。群2〜5には、0日目〜7日目のそれらへの正常の水供給(約10ml/マウス/日)に代えて、蒸留水中の硫酸デキストランナトリウム(DSS)の5%w/w溶液を与えた。適合するシリンジに取り付けたステンレス鋼ボールの先端を有する給餌針を用いる経管給餌により、上記のと同様に動物のそれぞれの群は適合した量の試験物質を受けた。
結果および結論
本研究において、DSSは結腸炎症および結腸短縮に典型的な程度を発生した。しかし、他の研究で観察された著しい体重減少はなかった。0.1N HClの使用は、体重減少がなかったことの一つの因子であったであろう。その中で体重減少が重要な因子であるDAIの使用は、結腸炎の程度を過少評価し、従って大便出血の存在および大便コンシステンシーを用いる疾患活性指数(DAINWT)が活性のさらに信頼できる推定であろう。結腸短縮の典型的な程度が観察されそしてこの尺度が結腸炎の程度および予防程度の最も重要な指示である。化合物75は、DAIおよびDAINWTに基づいてすべての供与量で統計的に有意の予防を生成した。結腸短縮の予防に対する最高有効度は、試験した最低の供与量で観察された(日量12.5mg/kg経口)。この化合物での有効度の程度を他の実験化合物と比較すると有利であり、それらはこれまでに試験されそして一日2回供与そしてシクロデキストリン中で投与された初期試験も確認された。実験の期間内で死亡は観察されなかった。
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】
炎症性腸疾患に対する治療基準
炎症性腸疾患に対する治療基準は、標準の医学参考書、例えばハリソンの内科薬剤の原理、第13版(Harrison's Principle of Internal Medicine, thirteenth edition, 1994, MeGraw-Hill, Inc., ISBN 0-07-032370-4, 1194-1197ページ) に見いだされる。これらの基準は、本発明の方法の使用開始時期、処理の頻度および程度、および処置の終了の時点を決定するために使用してもよい。
【0083】
本発明は、一部の特定の態様により上記に説明したが、別記の特許請求範囲内に記載された本特許の範囲を限定することを意図するものではない。
Claims (7)
- 炎症性腸疾患の治療のための薬剤の製造に使用するための、(+)−6−〔アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル〕−4−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2(1H)−キノリノン、または製剤学的に許容できるそれらの酸付加塩である、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の使用。
- クローン病の治療のための薬剤の製造における、請求項1記載の使用。
- 潰瘍性結腸炎の治療のための薬剤の製造における、請求項1記載の使用。
- 薬剤が経口、直腸、非経口投与に適合される、請求項1記載の使用。
- 請求項1記載のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含んでなる、哺乳動物内の炎症性腸疾患を治療するための医薬組成物。
- 請求項1記載のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を有効成分として含んでなる、哺乳動物内の炎症性腸疾患を予防するための医薬組成物。
- 請求項1記載のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および1種またはそれ以上の炎症性腸疾患治療剤を含んでなる薬剤組み合わせ物。
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