JP4230013B2 - 車軸の給油構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車軸の給油構造に関し、さらに詳しくは、ゴムタイヤ軌道車両の台車に備えられる車軸の軸受に潤滑油を供給するために好適に用いられる車軸の給油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の技術である車軸25の給油構造に備えられるオイルリング1の構成を簡略化して示す正面図であり、図9は図8の切断面線IX−IXから見た断面図であり、図10は図8の切断面線X−Xから見た平面図である。
【0003】
オイルリング1は、後述の車軸25の外径にほぼ等しい内径を有する仮想円筒体をその軸線2を含む仮想一平面で分断した半円筒状に形成され、車軸25に装着される一対の取付片3a,3bと、各取付片3a,3bの軸線2方向両端部4a,5a;4b,5b間の中央部の外周面6a,6bから半径方向外方に延びる半円板状の外向きフランジ片7a,7bと、各外向きフランジ片7a,7bの周縁部8a,8bに連なり、半径方向外方に向かうにつれて前記軸線2方向一端部4a,4b側に近接する方向に傾斜し、後述の潤滑油42に浸漬する浸漬片9a,9bとを含む。
【0004】
各取付片3a,3bの周方向両端部10a,11a;10b,11bには、前記軸線2方向一端部4a,4bおよび他端部5a,5b寄りの外周面6a,6bから半径方向外方に延びる略長方形状のねじ座12a,13a,14a,15a;12b,13b,14b,15bがそれぞれ設けられる。一方の取付片3aの前記軸線2方向一端部4a側のねじ座12a,13aには雌ねじ16a,17aがそれぞれ刻設され、前記軸線2方向他端部5a側のねじ座14a,15aには透孔18a,19aがそれぞれ形成される。他方の取付片3bの前記軸線2方向一端部4b側のねじ座12b,13bには透孔18b,19bがそれぞれ形成され、前記軸線2方向他端部5b側のねじ座14b,15bには雌ねじ16b,17bがそれぞれ刻設される。他方の取付片3bの周方向両端部10b,11b間の中央部の外周面6bには、略長方形状のねじ座20が設けられ、このねじ座20と他方の取付片3bとにわたって雌ねじ21が刻設される。
【0005】
図11は車軸25の給油構造を簡略化して示す断面図であり、図12は車軸25の給油構造の一部を拡大して示す断面図である。
【0006】
車軸25の給油構造は、たとえばゴムタイヤ軌道車両の台車26に設けられる。台車26は、ハウジング27と、第1軸受手段28と、第2軸受手段29と、車軸25と、車輪30と、制動手段31とを含んで構成される。ハウジング27の両端部27a,27bには、第1軸受手段28と第2軸受手段29とがそれぞれ装着される。第1軸受手段28は、ハウジング27の一端部27aに設けられ、たとえば円筒ころ軸受である軸受32と、ラビリンス33aなどが設けられるシール33とを含んで構成される。第2軸受手段29は、ハウジング27の他端部27bに設けられ、たとえば複列円錐ころ軸受である軸受34と、油切り35aなどが設けられるシール35とを含んで構成される。
【0007】
車軸25は、各軸受32,34によって回転自在に支持される。車軸25の軸線方向一端部25aには、車軸25の半径方向外方に延びる外向きフランジ49が形成される。車輪30は、車軸25の軸線方向一端部25aに形成される外向きフランジ49に固定されるホイル36と、ホイル36の外周部に装着されるタイヤ37とを含んで構成される。
【0008】
制動手段31は、車軸25の軸線方向他端部25bに装着されるブレーキディスク38と、ブレーキディスク38の周縁部をその両側方から摩擦部材(図示せず)によって押圧して制動する摩擦部材駆動手段39とを含んで構成される。
【0009】
各軸受32,34間における車軸25には、前記オイルリング1の各浸漬片9a,9bの遊端部50a,50bを一方の軸受34に臨むように配置して、前記オイルリング1の各取付片3a,3bの各ねじ座12a,13a,14a,15a;12b,13b,14b,15bがボルト46によってそれぞれ螺着されるとともに、前記ねじ座20の雌ねじ21に螺合するボルト41によってオイルリング1が固定される。ハウジング27内の各軸受32,34間における下方の空間41には、各軸受32,34の潤滑を行うための潤滑油42が貯留される。この状態でオイルリング1の浸漬片9a,9bは、潤滑油42に浸漬している。また第1軸受手段28の軸受32は、その転動体32aの下端部が潤滑油42の油面43よりも常に下方に設けられる。したがって前記軸受32は、常に潤滑されている。第2軸受手段29の軸受34は、その転動体34aの下端部が潤滑油42の油面43よりも常に上方に設けられる。
【0010】
ハウジング27内のオイルリング1と第2軸受手段29との間における上方の空間44には、樋45がハウジング27に一体的に設けられる。樋45は、その一端部45aが前記オイルリング1の最も上方位置に配置された周縁部1aの一部に下方から臨み、かつ他端部45bが第2軸受手段29の軸受34に臨んで、前記一端部45aから前記他端部45bに向かって潤滑油42を導く。
【0011】
次に、軸受34の潤滑方法を説明する。以下のオイルリング1の構成における説明では、各参照符における添え字a,bを省略して総括的に数字だけで表すことがある。
【0012】
具体的には、図12に示されるように、車軸25が高速回転しているとき、オイルリング1の下端部47の浸漬片9に付着した潤滑油42は、オイルリング1の回転に応じてオイルリング1の最も上方位置付近に移送され、この最も上方位置付近から前記樋45に上方から臨むハウジング27の内周面48に向かう飛散方向A1に向かって飛散する。飛散した潤滑油42は前記内周面48に付着して鉛直方向A2下方の樋45上に落下する。樋45は、前記軸受34に向かうにつれて車軸25に近接する方向に傾斜しており、樋45上に落下した潤滑油42は、樋45の傾斜方向A3に沿って流下し、前記軸受34の転動体34aおよび内輪34b間ならびに転動体34aおよび外輪34c間にそれぞれ供給される。このようにして軸受34の潤滑が行われる。
【0013】
上述の従来技術に類似する他の従来技術として、特開昭61−99796号公報には、車軸に設けた円環によって駆動され、かつ潤滑油内に開口した吸入管および吐出管を有する給油ポンプと、この給油ポンプの吐出管の出口と軸受との間を連結した給油管とから構成される軸受給油装置が開示されている。
【0014】
また上述の従来技術に類似するさらに他の従来技術として、特開昭61−103091号公報には、軸受端部の一部を開孔して成る給油窓部にアクスル軸のスプロケットホイルに巻掛けられるチェンの駆動によって飛散する潤滑油を導入して軸受部に給油する軸受給油装置が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の技術では、台車26が、たとえば60km/時程度で高速走行しているときにはオイルリング1に付着した潤滑油42は飛散して軸受34に供給されるが、たとえば始動時から10km/時程度までの間では、オイルリング1に付着した潤滑油42にオイルリング1の周縁部から飛散するだけの遠心力が作用せず、潤滑油が飛散および樋45上に流下しないで、軸受34が潤滑されないという問題がある。
【0016】
特開昭61−99796号公報では、円環によって、駆動される給油ポンプによって軸受の給油を行っているが、車軸が低速回転している時には、給油ポンプからの潤滑油の吐出量が高速回転時と比べて減少し、軸受に潤滑油を十分に供給することができなくなるという問題が生じる。また軸受の給油には給油ポンプが必要となり、構成が複雑化する。
【0017】
また特開昭61−103091号公報では、チェンの駆動によって潤滑油を飛散させて軸受部の給油を行っているが、アクスル軸が低速回転しているときには、チェンに付着した潤滑油に、チェンから飛散するだけの遠心力が作用せず、潤滑油が給油窓部に導入されないで、軸受部が潤滑されないという問題が生じる。
【0018】
本発明の目的は、車軸が低速回転していても、軸受を確実に潤滑することができる車軸の給油構造を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
発明は、ハウジングを挿通し、ハウジング内に設けられる2つの軸受によって各軸受間における下方の空間に貯留される潤滑油に浸漬されるディスク状の回転体と、
一端部が前記回転体の最も上方位置付近に配置された周縁部の一部に下方から臨み、かつ他端部が一方の軸受に臨んで、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導く導油部材とを備え、
前記回転体は、一方の軸受の方向に向けて凹となる断面湾曲形状を有し、
車軸に装着される一対の取付片と、
各取付片から半径方向外方にそれぞれ延びる略半円状の外向きフランジ片と、
前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、一方の軸受に向けて滑らかに湾曲して延び、潤滑油に浸漬する浸漬片と、
前記浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びる第1油溜り片、および前記第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出する第2油溜り片とから構成される油溜り部とを含むことを特徴とする車軸の給油構造である。
また本発明は、鉄道車両の車軸の軸受に潤滑油を供給可能な給油構造であって、
車軸を回転自在に支持し、それぞれ複数の軸受を含む第1軸受手段および第2軸受手段と、
前記第1軸受手段と前記第2軸受手段の間の下方の空間に設けられ、潤滑油を貯留する貯留部と、
各前記軸受手段の間に設けられ、前記第1軸受手段の方向に向けて凹となる断面湾曲形状を有するディスク状回転体と、
一端部が前記回転体の最も上方位置付近に配置された周縁部の一部に下方から臨み、かつ他端部が前記第1軸受手段に臨んで、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導く導油部材とを備え、
前記回転体は、
車軸に装着される一対の取付片と、
各取付片から半径方向外方にそれぞれ延びる略半円板状の外向きフランジ片と、
前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、前記第1軸受手段に向けて滑らかに湾曲して延び、前記貯留部に貯留された潤滑油を浸漬する浸漬片と、
前記浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びる第1油溜り片、および前記第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出する第2油溜り片とから構成される油溜り部とを含むことを特徴とする、鉄道車両車軸の給油構造である。
【0020】
本発明に従えば、車軸に固定される回転体の周縁部に潤滑油を貯留するための油溜り部が設けられ、回転体の回転によって油溜り部に貯留された潤滑油を下から上へ掬い上げ、導油部材の一端部の上方から前記潤滑油を供給して、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導いて一方の軸受に供給することができ、これによって車軸が低速回転していても、ハウジング内の下方の空間に貯留された潤滑油を確実に導油部材に供給して、一方の軸受を潤滑することができる。
【0022】
前記回転体は一対の取付片と、一対の外向きフランジ片と、一対の浸漬片とを含んで2つに分断されて構成されるので、車軸がハウジングに取付けられた後に回転体を車軸に装着することができ、組立作業が容易になる。また浸漬片は、一方の軸受に近接する方向に滑らかに弯曲して延びるので、浸漬片の弯曲した部分に付着した潤滑油を、回転体の回転によって生じる遠心力によって滞留することなく浸漬片の遊端部付近に移送することができる。さらに、油溜り部は第1および第2油溜り片によって形成され、第1油溜り片は浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びて形成され、第2油溜り片は第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出するので、回転体の下端部で油溜り部に潤滑油を貯留するときに、第1油溜り片によって油溜り部に貯留された潤滑油が回転体の回転に伴って第2油溜り片に沿い、前記遊端部に向かう方向に流出することを防ぐことができ、効率よく潤滑油を油溜り部に貯留することができる。
さらに本発明は、前記回転体は、前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、前記第2軸受手段に向けて滑らかに湾曲して延び、潤滑油を浸漬する第2の浸漬片をさらに備えることを特徴とする。
さらに本発明は、前記第2油溜り片は、前記回転体の軸線方向からの正面視で台形状であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である車軸86の給油構造に備えられるオイルリング61の構成を簡略化して示す正面図であり、図2は図1の切断面線II−IIから見た断面図であり、図3は図1の切断面線III−IIIから見た平面図である。
【0024】
ディスク状の回転体であるオイルリング61は、一対の取付片63a,63bと、一対の外向きフランジ片67a,67bと、一対の浸漬片69a,69bとを含んで構成される。一対の取付片63a,63bは、後述の車軸86に固定され、車軸86の外径にほぼ等しい内径を有する仮想円筒体をその軸線62を含む仮想一平面で分断した半円筒状に形成され、車軸86に装着される。各外向きフランジ片67a,67bは、半円板状に形成され、各取付片63a,63bの軸線62方向両端部64a,65a;64b,65b間の軸線62方向他端部65a,65b側の中間部の外周面66a,66bから半径方向外方に延びる。各浸漬片69a,69bは、各外向きフランジ片67a,67bの周縁部68a,68bの一部に連なり、半径方向外方に向かうにつれて前記軸線62方向一端部64a,64b側に近接する方向に滑らかに弯曲して延び、後述の潤滑油108に浸漬する。この浸漬片69a,69bは、前記仮想一平面上の一直径線151からの角度θ2が0゜<θ2≦60°および120°≦θ2<180°の範囲にわたって各外向きフランジ片67a,67bにそれぞれ形成される。すなわち外向きフランジ片67a,67bには、前記角度θ2が60°≦θ2≦120°の範囲にわたって浸漬片69a,69bがそれぞれ設けられず、これによってオイルリング61には、各外向きフランジ片67a,67bの周方向両端部間の中央部付近の領域に、各浸漬片69a,69bの遊端部80a,80bから半径方向内方に凹んだ凹所150a,150bがそれぞれ形成される。またオイルリング61には、その周縁部に潤滑油108を供給するための複数(本実施形態においては4)の油溜り部70a,70bが周方向に等間隔、すなわち角度θ1=90°をあけて設けられる。
【0025】
各取付片63a,63bの周方向両端部71a,72a;71b,72bには、前記軸線62方向一端部64a,64b寄りの外周面66a,66bから半径方向外方に延びる略長方形状のねじ座73a,74a;73b,74bがそれぞれ設けられる。一方の取付片63aの周方向一端部71a側のねじ座73aには2つの雌ねじ75aが刻設され、周方向他端部72a側のねじ座74aには2つの透孔76aが設けられる。他方の取付片63aの周方向一端部71b側のねじ座73bには2つの透孔76bが設けられ、周方向他端部72b側のねじ座74bには2つの雌ねじ75bが刻設される。他方の取付片63b外周部66bにおける周方向両端部71b,72b間の中央部には、略長方形状のねじ座77が設けられる。このねじ座77と他方の取付片63bとには、雌ねじ78が刻設される。また各外向きフランジ片67a,67bの各浸漬片69a,69b側とは反対側の背面には、半径方向外方に向かうにつれて各取付片63a,63bの軸線62方向他端部65a,65b側に近接する方向に滑らかに弯曲して延び、後述の潤滑油108に下端部116が浸漬する第2の浸漬片79a,79bが形成される。
【0026】
図4は図2の切断面線IV−IVから見た拡大断面図であり、図5は油溜り部70aの構成を拡大して示す斜視図である。
【0027】
油溜り部70aは浸漬片69aの遊端部80aから半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びる台形状の第1油溜り片81aと、第1油溜り片81aに交差して連なり、たとえば軸線62方向に平行な方向に延び、かつ第1油留まり片81aに交差して連なり、浸漬片69aの内周面82aから半径方向方に突出する第2油溜り片83aとを含んで形成される。厳密にいうと、油溜り部70は、浸漬片69aの内周面82aと、第1油溜り片81aにおける外向きフランジ片67a側に臨む面117aと、第2油溜り片83aにおけるオイルリング61の回転方向C下流側に臨む一側面118aとによって形成される。油溜り部70bについては、油溜り部70aの構成と同一の構成を有しており、上述の説明における各参照符の添え字aをbに代えて説明を省略する。
【0028】
図6は、車軸86の給油構造を簡略化して示す断面図であり、図7は車軸86の給油構造の一部を拡大して示す断面図である。
【0029】
車軸86の給油構造は、たとえばゴムタイヤ軌道車両の台車87に設けられる。台車87は、ハウジング88と、第1軸受手段89と、第2軸受手段90と、車軸86と、車輪91と、制動手段92とを含んで構成される。
【0030】
ハウジング88の両端部88a,88bには、第1軸受手段89と第2軸受手段90とがそれぞれ装着される。第1軸受手段89は、ハウジング88の一端部88aに設けられ、たとえば複列円筒ころ軸受である軸受93と、ラビリンス94などが設けられるシール95とを含んで構成される。第2軸受手段90は、ハウジング88の他端部88bに設けられ、たとえば複列円錐ころ軸受である一方の軸受96と、油切り97などが設けられるシール98とを含んで構成される。
【0031】
車軸86は、ハウジング88を挿通し、ハウジング88内に設けられる各軸受93,96によって回転自在に支持される。車軸86の軸線方向一端部86aには、車軸86の半径方向外方に延びる外向きフランジ152が形成される。車輪91は、車軸86の軸線方向一端部86aに形成される外向きフランジ152に固定されるホイル99と、ホイル99の外周部に装着されるタイヤ100とを含んで構成される。
【0032】
制動手段92は、車軸86の軸線方向他端部86bに装着されるブレーキディスク101と、ブレーキディスク101の周縁部をその両側方から摩擦部材(図示せず)によって押圧して制動する摩擦部材駆動手段102とを含んで構成される。
【0033】
各軸受93,96間における車軸86には、前記オイルリング61の各浸漬片69a,69bの遊端部80a,80bを一方の軸受96に臨むように配置して、オイルリング61の各取付片63a,63bの各ねじ座73a,74a;73b,74bがボルト103によってそれぞれ螺着されるとともに、前記ねじ座77の雌ねじ78に螺合するボルト104によって螺着されて、前記オイルリング61が固定される。すなわちオイルリング61は、その分断された各部分が、各部分に臨む端面84a,84bに間隔dをあけた状態で、車軸86に固定される。これによってオイルリング61は、各取付片63a,63bの内周面と車軸86の外周面とが接触するとともに、ボルト104の先端が車軸86の外周面に接触して、オイルリング61の車軸86に対する半径方向変位、車軸86に対する軸線方向変位および車軸86に対する軸線まわりの角変位が阻止される。
【0034】
ハウジング88内の各軸受93,96間における下方の空間107には、各軸受93,96の潤滑を行うための潤滑油108が貯留される。この状態でオイルリング61の浸漬片69a,69bは、潤滑油108に浸漬する。また第1軸受手段89の軸受93は、その転動体93aの下端部が潤滑油108の油面109よりも下方に設けられる。したがって前記軸受93は、常に潤滑されている。第2軸受手段90の軸受96は、その転動体96の下端部が潤滑油108の油面109よりも常に上方に設けられる。
【0035】
ハウジング88内のオイルリング61と前記軸受手段90との間における車軸86よりも上方の空間110には、導油部材である樋111が第2軸受手段90に一体的に設けられる。樋111は、その一端部111aが前記オイルリング61の最も上方位置に配置された周縁部61aの一部に下方から臨み、かつ他端部111bが第2軸受手段9の一方の軸受96に臨んで、前記一端部111aから前記他端部111bに向かって潤滑油108を導く。
【0036】
ここで寸法の一例を示すと、オイルリング61の直径D1は、たとえば275mm程度であり、各浸漬片69a,69bの長さL1は、たとえば50mm程度である。各第1油溜り片81a,81bの幅L2は、たとえば20mm程度であり、各第1および第2油溜り片81a,83a;81b,83bの高さhは、たとえば6mm程度である。車輪91のタイヤ100の直径D2は、たとえば850mm程度であり、前記間隔dは、たとえば3mm程度である。
【0037】
次に、軸受96の潤滑方法を説明する。以下のオイルリング61の構成における説明では、各参照符における添え字a,bを省略して総括的に数字だけで表すことがある。図7に示されるように、車軸86が低速回転し、台車87が10km/時程度の低速走行をしているとき、前記下方の空間107に貯留された潤滑油108は、オイルリング61の下端部115の浸漬片69に設けられる油溜り部70に一時的に貯留された状態で、オイルリング61の回転によって下から上へ掬い上げられる。この潤滑油108は、オイルリング61の最も上方位置付近から前記樋111の一端部111aの上方から下方に向かう方向B1に流下する。樋11は前記一方の軸受96に向かうにつれて車軸86に近接する方向に傾斜しており、樋111上に流下した潤滑油108は樋111の傾斜方向B2に沿って流下して、一方の軸受96に供給され、前記軸受96の転動体96aおよび内輪96b間に供給されるとともに、転動体96aおよび外輪96c間に供給される。このようにして一方の軸受96の潤滑が行われる。
【0038】
また、車軸86の高速回転時において、油面109が他方の軸受93の転動体93aの下端部よりも下方にあるときの他方の軸受93の潤滑は、次のようにして行われる。第2の浸漬片79の下端部116で第2の浸漬片79に付着した潤滑油108は、オイルリング61の回転に応じて第2の浸漬片79の最も上方位置付近に移送され、この最も上方位置付近からオイルリング61の回転時に、潤滑油108に作用する遠心力によって他方の軸受93に向かって飛散する。この飛散した潤滑油108は、他方の軸受93の転動体93aおよび内輪93b間に供給されるとともに、転動体93aおよび外輪93c間に供給され、他方の軸受93の潤滑が行われる。
【0039】
以上のように、車軸86に固定されるオイルリング61の周縁部に潤滑油108を貯留するための油溜り部70が設けられ、オイルリング61の回転によって油溜り部70に貯留された潤滑油108を下から上へ掬い上げ、樋111の一端部111aの上方から前記潤滑油108を供給して、前記一端部111aから前記他端部111bに向かって潤滑油108を導いて一方の軸受96に供給することができ、これによって車軸86が低速回転していても、ハウジング88内の下方の空間107に貯留された潤滑油108を確実に樋111に供給して、一方の軸受96を潤滑することができる。
【0040】
また、オイルリング61は、一対の取付片63a,63bと、一対の外向きフランジ片67a,67bと、一対の浸漬片69a,69bとを含んで2つに分断されて構成されるので、車軸86がハウジング88に取付けられた後にオイルリング61を車軸86に装着することができ、組立作業が容易になる。さらに浸漬片69は一方の軸受96に近接する方向に滑らかに弯曲して延びるので、浸漬片69の弯曲した部分に付着した潤滑油108を、オイルリング61の回転によって生じる遠心力によって滞留することなく浸漬片69の遊端部80付近に移送することができる。さらに油溜り部70は第1および第2油溜り片81,83によって形成され、第1油溜り片81は浸漬片69の遊端部80から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びて形成され、第2油溜り片83は第1油溜り片81に交差して連なり、浸漬片69の内周面82から半径方向内方に突出するので、オイルリング61の下端部115で油溜り部70に潤滑油108を貯留するときに、第1油溜り片81によって油溜り部70に貯留された潤滑油108がオイルリング61の回転に伴って第2油溜り片83に沿い、前記遊端部80に向かう方向に流出することを防ぐことができ、効率よく潤滑油108を油溜り部70に貯留することができる。
【0041】
さらに油溜り部70はオイルリング61の周方向に等間隔、すなわち角度θ1=90°をあけて複数設けられるので、車輪91が車軸86の軸線まわりに90°角変位する毎に潤滑油108が一方の軸受96に供給されることになり、潤滑に必要でかつ充分な量の潤滑油108を一方の軸受96に供給することができる。
【0042】
さらに、オイルリング61には前記凹所150が形成され、オイルリング61の分断された各部分間には間隙85が設けられるので、オイルリング61の回転にかかわらず、オイルリング61と一方の軸受96との間の前記空間107aと、オイルリング61と他方の軸受93との間の空間107bとは分断されず、常に各凹所150a,150bおよび間隙85のいずれか一方を介して連通する。これによって軸受96から排出される汚損した潤滑油が前記空間107aに貯留される潤滑油108に混入したとしても、汚損した潤滑油は前記空間107に貯留される潤滑油108全体に拡散して汚損の程度が減少し、軸受96に汚損の程度の大きな潤滑油を供給することを防ぐことができる。
【0043】
さらに、第1油溜り片81は、台形状に形成されるので、第1油溜り片81がオイルリング61の回転に伴って潤滑油108に滑らかに侵入することができ、これによって潤滑油108の劣化を防ぐことができる。
【0044】
図1〜図7に示される本発明の実施の形態において、油溜り部70は第1および第2油溜り片81,83とを含んで形成されているが、本発明の実施の他の形態として、油溜り部は、浸漬片69の遊端部80付近を除く内周面82の一部に形成され、半径方向内方に臨んで開口する凹溝であってもよい。このように構成することによっても、潤滑油108を油溜り部に貯留することができ、軸受96の潤滑を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
発明によれば、車軸に固定される回転体の周縁部に潤滑油を貯留するための油溜り部が設けられ、回転体の回転によって油溜り部に貯留された潤滑油を下から上へ掬い上げ、導油部材の一端部の上方から前記潤滑油を供給して、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導いて一方の軸受に供給することができ、これによって、車軸が低速回転していてもハウジング内の下方の空間に貯留された潤滑油を確実に導油部材に供給して一方の軸受を潤滑することができる。
【0046】
また前記回転体は一対の取付片と、一対の外向きフランジ片と、一対の浸漬片とを含んで2つに分断されて構成されるので、車軸がハウジングに取付けられた後に回転体を車軸に装着することができ、組立作業が容易になる。また浸漬片は、一方の軸受に近接する方向に滑らかに弯曲して延びるので、浸漬片の弯曲した部分に付着した潤滑油を、回転体の回転によって生じる遠心力によって、滞留することなく浸漬片の遊端部付近に移送することができる。さらに、油溜り部は第1および第2油溜り片によって形成され、第1油溜り片は浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びて形成され、第2油溜り片は第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出するので、回転体の下端部で油溜り部に潤滑油を貯留するときに、第1油溜り片によって油溜り部に貯留された潤滑油が回転体の回転に伴って第2油溜り片に沿い、前記遊端部に向かう方向に流出することを防ぐことができ、効率よく潤滑油を油溜り部に貯留することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である車軸86の給油構造に備えられるオイルリング61の構成を簡略化して示す正面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た平面図である。
【図4】図2の切断面線IV−IVから見た拡大断面図である。
【図5】油溜り部70aの構成を拡大して示す斜視図である。
【図6】車軸86の給油構造を簡略化して示す断面図である。
【図7】車軸86の給油構造の一部を拡大して示す断面図である。
【図8】従来の技術である車軸25の給油構造に備えられるオイルリング1の構成を簡略化して示す正面図である。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図である。
【図10】図8の切断面線X−Xから見た平面図である。
【図11】車軸25の給油構造を簡略化して示す断面図である。
【図12】車軸25の給油構造の一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
61 オイルリング
63a,63b 取付片
67a,67b 外向きフランジ片
69a,69b 浸漬片
70a,70b 油溜り部
81a,81b 第1油溜り片
83a,83b 第2油溜り片
86 車軸
88 ハウジング
96 一方の軸受
108 潤滑油
111 樋

Claims (4)

  1. ハウジングを挿通し、ハウジング内に設けられる2つの軸受によって各軸受間における下方の空間に貯留される潤滑油に浸漬されるディスク状の回転体と、
    一端部が前記回転体の最も上方位置付近に配置された周縁部の一部に下方から臨み、かつ他端部が一方の軸受に臨んで、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導く導油部材とを備え、
    前記回転体は、一方の軸受の方向に向けて凹となる断面湾曲形状を有し、
    車軸に装着される一対の取付片と、
    各取付片から半径方向外方にそれぞれ延びる略半円状の外向きフランジ片と、
    前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、一方の軸受に向けて滑らかに湾曲して延び、潤滑油に浸漬する浸漬片と、
    前記浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びる第1油溜り片、および前記第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出する第2油溜り片とから構成される油溜り部とを含むことを特徴とする車軸の給油構造。
  2. 鉄道車両の車軸の軸受に潤滑油を供給可能な給油構造であって、
    車軸を回転自在に支持し、それぞれ複数の軸受を含む第1軸受手段および第2軸受手段と、
    前記第1軸受手段と前記第2軸受手段の間の下方の空間に設けられ、潤滑油を貯留する貯留部と、
    各前記軸受手段の間に設けられ、前記第1軸受手段の方向に向けて凹となる断面湾曲形状を有するディスク状回転体と、
    一端部が前記回転体の最も上方位置付近に配置された周縁部の一部に下方から臨み、かつ他端部が前記第1軸受手段に臨んで、前記一端部から前記他端部に向かって潤滑油を導く導油部材とを備え、
    前記回転体は
    軸に装着される一対の取付片と、
    各取付片から半径方向外方にそれぞれ延びる略半円板状の外向きフランジ片と、
    前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、前記第1軸受手段に向けて滑らかに湾曲して延び、前記貯留部に貯留された潤滑油浸漬する浸漬片と、
    前記浸漬片の遊端部から半径方向内方に突出し、かつ周方向に延びる第1油溜り片および前記第1油溜り片に交差して連なり、浸漬片の内周面から半径方向内方に突出する第2油溜り片とから構成される油溜り部とを含むことを特徴とする、鉄道車両車軸の給油構造。
  3. 前記回転体は、前記外向きフランジ片の周縁部の一部に連なり、前記第2軸受手段に向けて滑らかに湾曲して延び、潤滑油を浸漬する第2の浸漬片をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両車軸の給油構造。
  4. 前記第2油溜り片は、前記回転体の軸線方向からの正面視で台形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の給油構造。
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