JP4229900B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、少なくとも一方が開閉可能に設けられた室内外一対の障子を備え、室内側障子の内召合せ框と室外側障子の外召合せ框とが重なって閉じるとともに、これら内外の召合せ框に設けられた錠装置によって施錠可能な建具に関する。
従来、引違い窓や片引き窓等の建具において、召合せ框に設けたクレセント錠および錠受けからなる錠装置が一般的である。このクレセント錠は、通常、室内側障子の内召合せ框に回動可能に設けられた鎌錠が、室外側障子の外召合せ框に設けられた錠受けに係合して施錠できるようになっている。このような錠装置において、錠受けが係合可能な位置にない状態でクレセント錠の施錠操作をしてしまう、いわゆる空掛けを防止する機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたクレセント錠では、錠受けが係合可能位置にあることを感知する感知部が設けられ、この感知部により空掛けが防止できるようになっている。すなわち、錠受けが係合可能位置になく感知部が錠受けに当接しない場合には、クレセント錠の回動が規制されて施錠操作が継続できず、錠受けが係合可能位置にあって感知部が錠受けに当接した場合には、感知部が移動されて施錠操作が継続できるようになっている。
特開平9−158585号公報
しかしながら、従来の錠装置では、感知部などの可動部品が必要になるためにクレセント錠の構造が複雑になってしまったり、空掛け時に回動が規制された状態で無理にクレセント錠を回動させようとして部品が破損してしまったり、クレセント錠を回動させるまで空掛け状態であることが判別できなかったりするなどの問題があった。
さらに、従来の錠装置では、クレセント錠が内召合せ框の見付け方向外側面(見込み面)に取り付けられ、錠受けが外召合せ框の見付け方向内側に取り付けられているため、障子のガラスパネルを通して室外から視認されやすくなっている。このため、施錠または解錠のいずれの状態であるかが室外から一目で分かってしまうとともに、施錠状態であっても錠装置の位置が特定され、ガラス破り等による不法行為を抑止しにくくなってしまうことから、防犯性の向上が期待できなかった。
本発明の目的は、簡単な構造で確実に空掛けが防止できるとともに、防犯性を向上させることができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、少なくとも一方が開閉可能に設けられた室内外一対の障子を備え、当該室内側障子の内召合せ框と室外側障子の外召合せ框とが重なって閉じるとともに、これら内外の召合せ框に設けられた錠装置によって施錠可能な建具であって、前記外召合せ框は、前記内召合せ框よりも見付け寸法が大きく、かつ前記障子を閉じた状態で当該外召合せ框の室内側側面の一部が室内空間に露出する室内露出面部を有して形成され、前記錠装置は、解錠位置と施錠位置との間を操作可能に前記外召合せ框に設けられたクレセント錠と、このクレセント錠が係合可能に前記内召合せ框に設けられた錠受けとを有して構成され、前記クレセント錠は、前記外召合せ框に内蔵されるとともに、前記錠受けに係合可能な鎌錠と、この鎌錠を回動操作するハンドルとを有して構成され、前記外召合せ框の室内露出面部には、前記ハンドルの回動範囲に渡って開口が設けられていることを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、引違い窓や片引き窓、上げ下げ窓等の引違い形式のサッシ窓が好適である
以上の建具によれば、障子を閉じた状態において室内露出面部が室内側に露出し、この室内露出面部を介してクレセント錠が操作可能になり、障子を閉じていない状態においては、室内露出面部が室内側障子(内召合せ框)に重なって、クレセント錠が操作不能になる。従って、障子を閉じなければクレセント錠を操作することができないため、空掛けを防止することができ、空掛けを感知する感知部などの可動部品を設けなくても、空掛け状態であることが判別できるとともに、クレセント錠の構造を簡単にすることができる。そして、空掛け状態で無理にクレセント錠を操作してしまうこともないため、錠装置の破損を防止することができる。
さらに、室内露出面部、または室内露出面部よりも室外寄りにクレセント錠の操作部が設けられているので、室外から操作部を視認することができず、施錠または解錠のいずれの状態であるかが分からないとともに、クレセント錠の位置が特定できないためガラス破り等を抑止することができ、防犯性を向上させることができる。
そして、外召合せ框にクレセント錠を内蔵したことで、室外からより見えにくくすることができるとともに、外召合せ框の見込み寸法を大きくする必要がないことから、汎用の枠や上下框、戸先框を用いることができ、建具の製造コストを抑制することができる。また、外召合せ框の室内露出面部に開口を設けたことで、ハンドルの回動操作をスムーズに実行することができる。
さらに、本発明の建具では、前記錠受けは、前記内召合せ框の室外側側面または当該内召合せ框の内部に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、錠受けを内召合せ框の室外側側面や内召合せ框の内部に設ける、すなわち、錠受けに係合する部材(鎌錠)を内召合せ框の見込み方向に重なる位置に設けることで、室内露出面部の幅寸法として、操作部の操作に必要な寸法だけ確保すればよくなり、外召合せ框の見付け寸法を小さくすることができる。さらに、錠受けや鎌錠が内外の召合せ框の重なる位置に設けられることで、室外のみならず室内からも見えなくなるため、防犯性がより一層高められるとともに、意匠性も向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記外召合せ框の室内露出面部には、室内側通気口が形成され、前記外召合せ框における室外空間に露出した部分には、室外側通気口が形成され、前記外召合せ框の内部には、前記室内側通気口および室外側通気口の少なくとも一方を開閉する開閉部材が設けられ、この開閉部材を操作するための開閉操作部が前記室内露出面部に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、外召合せ框の内部を通して外気を取り入れ、あるいは内気を排気する換気機能を付加することができる。そして、室内側通気口が室内露出面部に形成されているので、換気機能を付加しても外召合せ框の見込み寸法を大きくする必要がなく、内召合せ框を加工する必要もないため、簡単かつ安価に製造することができる。
一方、従来の建具において、このような換気機能を上框や下框、戸先框に付加することが可能であったが、このようにすると上框や下框、戸先框の加工が必要になってしまう。これに対して、外召合せ框に換気機能を付加した本発明では、前記錠装置の取付加工と併せて室内外の側通気口の加工や開閉部材や操作部の取付加工を行うことができ、加工手間を軽減することができる。
さらに、本発明の建具では、前記外召合せ框の室内露出面部には、見込み方向に突没自在に設けられかつ室内側に突出した状態で前記内召合せ框の見込み面に当接する突出部を有した補助錠装置が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、室外から見えない位置である室内露出面部に設けた補助錠装置によって防犯性をより向上させることができる。一方、従来の建具において、このような補助錠装置が上框や下框に設けられることがあったが、このようにすると上框や下框の加工が必要になってしまう。これに対して、外召合せ框に補助錠装置を設けた本発明では、前記錠装置の取付加工と併せて補助錠装置の取付加工を行うことができ、加工手間を軽減することができるとともに、上下框の高さ位置に限定されずに、外召合せ框に沿った任意の高さ位置に取り付けることもできる。
また、本発明の建具は、面材と、この面材の室内側に開閉可能に設けられた室内側障子とを備え、当該面材の召合せ部と室内側障子の内召合せ框とが重なって閉じるとともに、これらの召合せ部および内召合せ框に設けられた錠装置によって施錠可能な建具であって、前記錠装置は、解錠位置と施錠位置との間を操作可能に前記面材に設けられたクレセント錠と、このクレセント錠が係合可能に前記内召合せ框に設けられた錠受けとを有して構成され、前記面材の召合せ部の室内側側面には、室外側に凹んだ凹部が形成され、前記クレセント錠は、前記凹部に設けられるとともに、前記錠受けに係合可能な鎌錠と、この鎌錠を回動操作するハンドルとを有して構成され、前記凹部は、前記ハンドルの回動範囲に渡って開口して形成された構成であってもよい。
このような構成によれば、前述と略同様の効果を有した内動片引き形式の建具を構成することができる。この際、面材としては、袖壁等の建物躯体であってもよく、またガラスパネル等を有した窓であってもよい。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建具である引違い窓1を示す室内側から見た正面図である。図2(A),(B)は、引違い窓1の召合せ框に設けられた錠装置10を示す斜視図である。図3(A),(B)は、それぞれ錠装置10の解錠状態および施錠状態を示す横断面図である。図4(A),(B)は、錠装置10の解錠状態を示す縦断面図および側面図である。図5(A),(B)は、錠装置10の施錠状態を示す縦断面図および側面図である。
図1〜5において、引違い窓1は、図示しない窓枠内部に開閉自在に支持された室内外一対の障子2,3を有して構成されている。障子2,3は、それぞれアルミ形材製の上框4、下框5、および左右の縦框(戸先框6、召合せ框7)を四周框組みした内部に、ガラスパネル8を嵌め込んで構成されている。そして、引違い窓1は、室内外の召合せ框7(内召合せ框7Aおよび外召合せ框7B)が見込み方向に重なって閉じるようになっている。外召合せ框7Bは、内召合せ框7Aよりも大きな見付け寸法を有し、障子2,3を閉じた状態で室内側側面の一部が内召合せ框7Aと重ならずに室内空間に露出する室内露出面部7Cを有して形成されている。
障子2,3の召合せ框7には、当該障子2,3を施錠するための錠装置10と、室内外を連通させて換気するための換気装置20と、錠装置10と併せて当該障子2,3の開閉を規制するための補助錠装置30とが設けられている。
錠装置10は、外召合せ框7Bに設けられたクレセント錠11と、内召合せ框7Aに設けられた錠受け12とを有して構成されている。クレセント錠11は、外召合せ框7Bに内蔵されるとともに、外召合せ框7Bの室内側側面に設けられた開口7Dを介して操作可能になっている。錠受け12は、内召合せ框7Aの内部にビス止め固定されており、内召合せ框7Aの室外側側面に設けられた開口7Eを介してクレセント錠11と錠受け12とが係合可能になっている。
クレセント錠11は、外召合せ框7Bに固定される台座13と、この台座13に回動軸14により軸支され、解錠位置と施錠位置との間を回動自在に設けられた鎌錠15および操作部としてのハンドル16とを有して構成されている。
台座13は、外召合せ框7Bの内部側面に室内側からビス止め固定されている。そして、台座13から室外側障子3の戸先框6に向かって見付け方向に延びて回動軸14が設けられており、この回動軸14の途中位置に鎌錠15が固定され、回動軸14の先端にハンドル16が固定されている。ハンドル16は、クレセント錠11の解錠状態において、図3(A)および図4に示すように、回動軸14の上方に位置し、施錠状態において、図3(B)および図5に示すように、回動軸14の下方に位置し、解錠状態および施錠状態において、室内露出面部7Cから室内側に突出しない、つまり室内露出面部7Cよりも室外寄りに設けられている。また、外召合せ框7Bの開口7Dは、ハンドル16の回動範囲である室内露出面部7Cと、鎌錠15の回動範囲とに連続して設けられている。
以上のような錠装置10では、図2(A)に示すように、室内外の障子2,3を閉じた状態において、外召合せ框7Bの室内露出面部7Cが室内空間に露出し、ハンドル16が内召合せ框7Aの見付け方向外側(図中、左側)に位置し、開口7Dを介して回動操作可能になる。そして、この状態において、鎌錠15が錠受け12に係合可能な位置になっており、ハンドル16を上方から室内側下方へ回動操作することにより、錠受け15と錠受け12とが係合して施錠される。
一方、図2(B)に示すように、室内外の障子2,3が閉じていない状態においは、外召合せ框7Bの室内露出面部7Cおよびハンドル16が内召合せ框7Aや室内側障子2のガラスパネル8に重なり、ハンドル16の回動操作が不能になる。すなわち、鎌錠15と錠受け12とが係合不能な状態ではハンドル16の操作ができないようになっており、これにより空掛けが防止できるようになっている。
次に、引違い窓1の換気装置20について、図6、図7に基づいて説明する。
図6は、換気装置20を示す側面図である。図7(A),(B)は、換気装置20の動作を示す横断面図である。
図6、7において、換気装置20は、外召合せ框7Bの室内露出面部7Cに設けられた室内側通気口21と、外召合せ框7Bの室外空間に面した見込み面に設けられた室外側通気口22と、外召合せ框7Bに内蔵された操作部材23および開閉部材24とを備えて構成されている。
室内側通気口21は、室内露出面部7Cを貫通してスリット状に複数形成され、室内空間と外召合せ框7B内部とを連通させるものである。そして、室内側通気口21のうちの最も下側に形成されたものは、操作部材23を操作するための操作用通気口21Aとなっている。また、室外側通気口22は、室内側通気口21と同様に、スリット状に複数形成され、室外空間と外召合せ框7B内部とを連通させるようになっている。
操作部材23は、外召合せ框7B内部に見付け方向にスライド移動自在に支持されており、操作部材23の一端である開閉操作部23Aは、操作用通気口21Aから室内側に突出して設けられ、操作部材23の他端は、開閉部材24に連結されている。開閉部材24は、複数の室外側通気口22を覆う大きさの板状部材から形成されるとともに、外召合せ框7Bに回動自在に軸支されている。そして、開閉部材24の先端側には、気密部材24Aが取り付けられており、開閉部材24が図7(A)に示すように、室外側通気口22を覆う閉鎖位置にある場合には、気密部材24Aが外召合せ框7Bに密接して室外側通気口22が塞がれる。一方、操作部材23の開閉操作部23Aを図7(B)のように左側に操作した場合には、開閉部材24が回動されて開放位置に移動し、気密部材24Aが外召合せ框7Bから離れ、室内外の側通気口21,22を介して室内外の空間が連通される。従って、障子2,3を閉じた状態において、操作部23Aの操作により開閉部材24を閉鎖位置に移動させれば気密性が確保できるとともに、開閉部材24を開放位置に移動させれば、室内空間に外気を取り入れる(または、内気を排気する)ことができるようになっている。
次に、引違い窓1の補助錠装置30について、図8に基づいて説明する。
図8は、補助錠装置30を示す横断面図である。
図8において、補助錠装置30は、外召合せ框7Bの室内露出面部7Cに固定された補助錠支持部材31と、この補助錠支持部材31に回動自在に支持された補助錠回動部材32とを有して構成されている。補助錠回動部材32は、指等で回動操作することにより、室内露出面部7Cと略フラットになる解錠位置と、一端部(図中、右側端部)である突出部32Aが室内露出面部7Cよりも室内側に突出する施錠位置との間を回動するようになっている。そして、施錠位置に回動された補助錠回動部材32の突出部32Aが内召合せ框7Aの見込み面に当接することで、室内外の障子2,3の開閉移動が規制されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、障子2,3を閉じた状態において室内露出面部7Cが室内側に露出し、この室内露出面部7Cの開口7Dを介してハンドル16が操作可能になり、障子2,3を閉じていない状態においては、室内露出面部7Cが内召合せ框7Aや室内側障子2のガラスパネル8に重なって、ハンドル16が操作不能になる。従って、障子2,3を閉じなければクレセント錠11を操作することができないため、空掛けを防止することができる。
(2)そして、空掛けを感知する感知部などの可動部品を設けなくても、空掛け状態であることが判別できるとともに、クレセント錠11の構造を簡単にすることができるとともに、空掛け状態で無理にクレセント錠11を操作してしまうこともないため、錠装置10の破損を防止して耐久性を高めることができる。
(3)さらに、外召合せ框7Bにクレセント錠11が内蔵され、室内露出面部7Cよりも室外寄りにハンドル16が設けられているので、室外からハンドル16を視認することができず、施錠または解錠のいずれの状態であるかが分からないとともに、クレセント錠11の位置が特定できないためガラス破り等を抑止することができ、防犯性を向上させることができる。
(4)そして、外召合せ框7Bにクレセント錠11を内蔵したことで、外召合せ框7Bの見込み寸法を大きくする必要がなく、汎用の枠や上下框4,5、戸先框6を用いることができ、引違い窓1の製造コストを抑制することができる。
(5)また、錠受け12が内召合せ框7Aの内部に設けられているので、外召合せ框7Bの室内露出面部7Cの幅寸法として、ハンドル16の操作に必要な寸法だけ確保すればよくなり、外召合せ框7Bの見付け寸法を小さくすることができる。
(6)さらに、錠受け12や鎌錠15が内外の召合せ框7A,7Bの重なる位置に設けられることで、室外のみならず室内からも見えなくなるため、防犯性がより一層高められるとともに、意匠性も向上させることができる。
(7)また、外召合せ框7Bに換気装置20により引違い窓1に換気機能を付加することができる。そして、室内側通気口21が室内露出面部7Cに形成されているので、換気機能を付加しても外召合せ框7Bの見込み寸法を大きくする必要がなく、内召合せ框7Aを加工する必要もないため、簡単かつ安価に製造することができる。
(8)また、室外から見えない位置である外召合せ框7Bの室内露出面部7Cに設けた補助錠装置30によって防犯性をより向上させることができる。そして、補助錠装置30が外召合せ框7Bに設けられているので、錠装置10の取付加工と併せて補助錠装置30の取付加工を行うことができ、加工手間を軽減することができる。さらに、外召合せ框7Bの長さ方向に沿った任意の高さ位置に補助錠装置30を取り付けることもできる。
〔第2実施形態〕
図9は、本発明の第2実施形態に係る建具である片引き窓1Aを示す横断面図である。
本実施形態の片引き窓1Aは、前記第1実施形態の引違い窓1における室外側障子3に替えて袖壁9を有した内動片引き窓である点が相違するものであって、その他の構成(室内側障子2等)は略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
片引き窓1Aは、面材としての袖壁9と、この袖壁9の室内側に開閉可能に設けられた室内側障子2とを備えて構成されている。そして、片引き窓1Aは、袖壁9の召合せ部である開口側(図9中、右側)端部と、室内側障子2の内召合せ框7Aとが重なって閉じるようになっている。また、袖壁9の召合せ部の室内側側面には、室外側に凹んだ凹部9Aが形成されている。
なお、面材としては、袖壁9のような躯体に限られず、ガラスパネルや方立等を有したサッシやカーテンウォール等の窓でもよく、その方立に凹部が形成されていてもよい。
錠装置10は、前記第1実施形態と同様にクレセント錠11と錠受け12とを有して構成され、クレセント錠11の台座13が袖壁9の凹部9Aに固定されている。そして、クレセント錠11のハンドル16は、クレセント錠11の解錠状態および施錠状態において、袖壁9の室内側側面から室内側に突出しないようになっている。このような錠装置10では、室内側障子2を閉じた状態において、ハンドル16が内召合せ框7Aの見付け方向外側(図中、左側)に位置し、凹部9Aを介して回動操作可能になる。一方、室内側障子2が閉じていない状態においは、ハンドル16が内召合せ框7Aや室内側障子2のガラスパネル8に重なって操作が不能になり、これにより空掛けが防止できるようになっている。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態においては、引違い窓1に錠装置10を設けた例を示したが、本発明の建具はこのような引違い窓1に限られず、片引き窓や上げ下げ窓等であってもよい。片引き窓としては、外動片引き窓および内動片引き窓のいずれであってもよく、外動片引き窓の場合には、室内側障子が固定障子となってその縦骨が内召合せ框となり、内動片引き窓の場合には、室外側障子が固定障子となってその縦骨が外召合せ框となる。
また、前記第1実施形態では、外召合せ框7Bにクレセント錠11を内蔵し、外召合せ框7Bの室内側側面に開口7Dを設けたが、これに限らず、外召合せ框7Bの室内側に凹みを形成し、この凹み部分にクレセント錠を取り付けるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、クレセント錠11の操作部として回動操作可能なハンドル16を用いたが、これに限らず、スライド操作可能なレバーやつまみを室内露出面部7Cまたは袖壁9の召合せ部に設けてもよい。この際、レバーやつまみは、室内側障子2が干渉しない範囲で、室内露出面部7Cや袖壁9の室内側側面よりも若干室内側に突出して設けられていてもよい。そして、レバーやつまみのスライド操作を鎌錠15の回動に変換する機構としては、適宜なリンク機構等が採用可能である。
また、前記実施形態では、錠受け12を内召合せ框7Aの内部に設けたが、これに限らず、内召合せ框7Aの室外側側面や、内召合せ框7Aの見付け方向外側面である見込み面に錠受けを設けてもよい。このように構成した場合でも、内召合せ框7Aよりも見付け寸法が大きく形成された外召合せ框7Bまたは袖壁9によって、室外から錠受けが見えなくできるため、防犯性を確保することができる。
また、前記実施形態では、引違い窓1に換気装置20や補助錠装置30を設けたが、これらの換気装置20や補助錠装置30は、本発明の建具において必須要件ではなく、省略してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る建具を示す室内側から見た正面図である。 (A),(B)は、前記建具の召合せ框に設けられた錠装置を示す斜視図である。 (A),(B)は、前記錠装置の解錠状態および施錠状態を示す横断面図である。 (A),(B)は、前記錠装置の解錠状態を示す縦断面図および側面図である。 (A),(B)は、前記錠装置の施錠状態を示す縦断面図および側面図である。 前記建具の召合せ框に設けられた換気装置を示す側面図である。 (A),(B)は、前記換気装置の動作を示す横断面図である。 前記建具の召合せ框に設けられた補助錠装置を示す横断面図である。 本発明の第2実施形態に係る建具を示す横断面図である。
符号の説明
2,3…障子、7A…内召合せ框、7B…外召合せ框、7C…室内露出面部、7D…開口、9…面材である袖壁、9A…凹部、10…錠装置、11…クレセント錠、12…錠受け、15…鎌錠部、16…操作部であるハンドル、20…換気装置、21…室内側通気口、22…室外側通気口、23A…開閉操作部、24…開閉部材、30…補助錠装置、32A…突出部。

Claims (5)

  1. 少なくとも一方が開閉可能に設けられた室内外一対の障子を備え、当該室内側障子の内召合せ框と室外側障子の外召合せ框とが重なって閉じるとともに、これら内外の召合せ框に設けられた錠装置によって施錠可能な建具であって、
    前記外召合せ框は、前記内召合せ框よりも見付け寸法が大きく、かつ前記障子を閉じた状態で当該外召合せ框の室内側側面の一部が室内空間に露出する室内露出面部を有して形成され、
    前記錠装置は、解錠位置と施錠位置との間を操作可能に前記外召合せ框に設けられたクレセント錠と、このクレセント錠が係合可能に前記内召合せ框に設けられた錠受けとを有して構成され、
    前記クレセント錠は、前記外召合せ框に内蔵されるとともに、前記錠受けに係合可能な鎌錠と、この鎌錠を回動操作するハンドルとを有して構成され、
    前記外召合せ框の室内露出面部には、前記ハンドルの回動範囲に渡って開口が設けられている建具。
  2. 前記錠受けは、前記内召合せ框の室外側側面または当該内召合せ框の内部に設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記外召合せ框の室内露出面部には、室内側通気口が形成され、
    前記外召合せ框における室外空間に露出した部分には、室外側通気口が形成され、
    前記外召合せ框の内部には、前記室内側通気口および室外側通気口の少なくとも一方を開閉する開閉部材が設けられ、この開閉部材を操作するための開閉操作部が前記室内露出面部に設けられている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記外召合せ框の室内露出面部には、見込み方向に突没自在に設けられかつ室内側に突出した状態で前記内召合せ框の見込み面に当接する突出部を有した補助錠装置が設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 面材と、この面材の室内側に開閉可能に設けられた室内側障子とを備え、当該面材の召合せ部と室内側障子の内召合せ框とが重なって閉じるとともに、これらの召合せ部および内召合せ框に設けられた錠装置によって施錠可能な建具であって、
    前記錠装置は、解錠位置と施錠位置との間を操作可能に前記面材に設けられたクレセント錠と、このクレセント錠が係合可能に前記内召合せ框に設けられた錠受けとを有して構成され、
    前記面材の召合せ部の室内側側面には、室外側に凹んだ凹部が形成され
    前記クレセント錠は、前記凹部に設けられるとともに、前記錠受けに係合可能な鎌錠と、この鎌錠を回動操作するハンドルとを有して構成され、
    前記凹部は、前記ハンドルの回動範囲に渡って開口して形成されている建具。
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