JP4229030B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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Description

この発明は、可変動弁機構に係り、特に、カムシャフトの回転と同期して開閉する弁のリフト量及び作用角を変化させることのできる内燃機関の可変動弁機構に関する。
従来から、カムシャフトの回転と同期して開閉する弁体のリフト量を変化させる機能を有する可変動弁機構が開示されている。このような可変動弁装置において、特開平5−312014号公報には、カムとカムフォロワ部との接触部の潤滑において、低バルブリフト時にはデリバリパイプから供給したオイルのみによって潤滑を行い、高バルブリフト時にはカムへの潤滑用オイルの給油量を増加させるようにした可変動弁装置が開示されている。
特開平5−312014号公報
しかしながら、特開平5−312014号公報に開示された技術では、カムとカムフォロワ部が滑り接触する構成であるため、接触面に常にオイルを供給していないと潤滑不良が発生する。このため、最大リフト時のみ潤滑用オイルの給油量を増加させる方法では、低リフト時に潤滑不良が生じる虞がある。これにより、潤滑不良に起因して焼き付きが生じたり、冷却不足によってスラッジが発生するといった問題が生じる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、可変動弁機構において、相対的に移動する部材同士の当接部に向けて確実にオイルを供給することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変動弁機構であって、クランクの回転に応じて回転するカムと、前記カムの作用力を受けて揺動する揺動部材と、前記揺動部材の作用力を受けて揺動し、前記弁体を開閉方向に駆動するロッカーアームと、前記揺動部材の揺動範囲を変化させ、前記弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変機構と、前記カムの作用力が前記ロッカーアームに伝達される経路において、相対的に移動する部材同士が転がり接触する当接部に向けてオイルを噴射するオイル供給手段と、を備え、前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角の変化に応じて変化する前記当接部の位置変化に対応して、前記当接部に向けてオイルを供給することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角が大リフト、大作用角側に設定された際に、前記弁体に最大リフトが生じるタイミングでの前記当接部の位置に向けてオイルを供給することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角が小リフト、小作用角側に設定された際に、前記弁体にリフトが生じないタイミングではオイルの供給を停止することを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記オイル供給手段は、前記揺動部材に設けられ、前記当接部に向けてオイルを噴射するオイル供給孔を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、弁体のリフト量及び作用角の変化に応じて当接部の位置が変化した場合であっても、当接部に向けてオイルを供給することが可能となる。従って、確実に狙いの位置を潤滑することができ、潤滑不良の発生を抑えることができる。また、当接部において部材同士が転がり接触するため、当接部に生じるフリクションを最小限に抑えることが可能となる。
第2の発明によれば、バルブスプリング反力が最大となるタイミングで当接部の位置に向けてオイルを供給することが可能となる。従って、当接部の接触面圧(接触荷重)が最も高い場合に潤滑不良が生じてしまうことを確実に抑止できる。
第3の発明によれば、弁体のリフト量及び作用角が小リフト、小作用角側に設定された際に、弁体にリフトが生じないタイミングではオイルの供給を停止するようにしたため、アイドリングを含む低回転、軽負荷域で機関が運転されている場合などに潤滑油圧の低下を抑えることができる。また、当接部において部材同士が転がり接触するため、オイルの供給を停止した場合であってもフリクションを最小限に抑えることができる。
第4の発明によれば、弁体のリフト量及び作用角を変化させると揺動部材の揺動範囲が変化するため、オイル供給孔を揺動部材に設けることで、弁体のリフト量及び作用角の変化に応じて位置が変化する当接部に向けてオイルを供給することができる。これにより、オイルデリバリパイプが不要となり、可変動弁機構へオイルを供給する手段を簡素に構成することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の一実施形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る可変動弁機構10を示す模式図である。また、図2は、図1に示す可変動弁機構10を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。また、図3は、可変動弁機構10を分解した状態を示す模式図である。図1〜図3に示す可変動弁機構10は、内燃機関の弁体を駆動するための機構である。ここでは、内燃機関の個々の気筒に2つの吸気弁と2つの排気弁とが備わっているものとする。そして、図1〜図3に示す構成は、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動する機構として機能するものとする。
図1〜図3に示す構成は、吸気弁または排気弁として機能する弁体12を備えている。弁体12には、それぞれ弁軸14が固定されている。弁軸14の端部は、ロッカーアーム16の一端に設けられたピボットに接している。弁軸14には、バルブスプリングの付勢力が作用しており、ロッカーアーム16は、その付勢力を受けた弁軸14により上方に付勢されている。ロッカーアーム16の他端は、油圧ラッシュアジャスタ18により回動可能に支持されている。油圧ラッシュアジャスタ18によれば、ロッカーアーム16の高さ方向の位置を油圧により自動調整することにより、タペットクリアランスを自動調整することができる。
ロッカーアーム16の中央部には、ローラ20が配設されている。ローラ20の上部には、揺動アーム22が配置されている。
また、本実施形態の可変動弁機構10は、可変動弁動作を行うための制御軸50を備えている。制御軸50には、アクチュエータ(不図示)が連結されており、このアクチュエータによって制御軸50の回転位置が所定の角度に設定される。
図3に示すように、揺動アーム22には、貫通孔からなる軸受け部22aが設けられている。軸受け部22aには制御軸50が挿入されており、揺動アーム22は制御軸50に対して回動可能に嵌合している。このように、制御軸50の外周に揺動アーム22を嵌合させることで可変動弁機構10をコンパクトに構成できる。
また、可変動弁機構10は、クランクシャフトと同期して回転するカムシャフト24を備えている。図2に示すように、カムシャフト24には内燃機関の気筒毎にカム26が設けられている。
揺動アーム22は二股構造とされ、2つの突起部22bを有している。各突起部22bの下面には揺動カム面が設けられている。揺動カム面は、同心円部22cと押圧部22dとからなり、同心円部22cは、ローラ20との接触面が軸受け部22aと同心円を構成するように設けられている。一方、押圧部22dは、その先端側の部分ほど軸受け部22aの中心からの距離が遠くなるように設けられている。2つの突起部22bは、2つの弁体12のそれぞれに対応して設けられたものであり、各突起部22bに設けられた同心円部22cと押圧部22dは、それぞれ既述したローラ20(図1参照)に接している。従って、揺動アーム22によれば、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動することができる。
また、各突起部22bの上面には、ローラ当接面22eがそれぞれ設けられている。ローラ当接面22eにはスライダーローラ28が当接する。図3に示すように、スライダーローラ28は2つの突起部22bのローラ当接面22eに対応するように2箇所に設けられている。そして、2つのスライダーローラ28の間には、カムローラ30が設けられている。スライダーローラ28及びカムローラ30には、ともにシャフト32が挿入され、中間アーム34の一端に回動可能に支持されている。
中間アーム34の他端は、コントロールアーム36に対して回動可能に支持されている。図3に示すように、コントロールアーム36はアーム部材38、アーム部材40及びアーム部材42から構成されている。そして、カム26の両側において、カムシャフト24を挟むようにしてアーム部材38に対してアーム部材40及びアーム部材42を固定することで、アーム部材38、アーム部材40及びアーム部材42に設けられた摺動面43がカムシャフト24の外周に対して嵌合するように構成されている。これにより、コントロールアーム36はカムシャフト24に対して回動自在に支持されている。このように、カムシャフト24の外周にコントロールアーム36を嵌合させることで可変動弁機構10をコンパクトに構成できる。なお、説明の便宜上、図2ではコントロールアーム36の図示を省略している。
制御軸50の外周にはギヤ50aが設けられている。また、アーム部材38の外周にはギヤ38aが設けられている。ギヤ50aとギヤ38aは互いに係合している。従って、上述したアクチュエータによって制御軸50の回転位置を所定の角度に設定することで、コントロールアーム38の回転位置を所定の角度に設定することができる。
図1に示すように、カムローラ30はカムシャフト24のカム26と当接し、カムローラ30と同軸に支持されたスライダーローラ28は揺動アーム22のローラ当接面22eに当接している。従って、カム26が回転すると、カムローラ30が押し下げられ、スライダーローラ28がローラ当接面22eを下方へ押し下げる。
可変動弁機構10が弁体12を作動させるためには、カム26とローラ当接面22eとが、カムローラ30およびスライダーローラ28を介して機械的に連結された状態を維持することが必要である。そして、この要求を満たすためには、ローラ当接面22eを、つまり、揺動アーム22を、カム26の方向に付勢することが必要である。図1に示すロストモーションスプリング80は、その付勢を実現するためのスプリングである。
ロストモーションスプリング80は、その上端がシリンダヘッド等に固定された状態で、揺動アーム22のローラ当接面22eが設けられた側と反対側の後端部を付勢している。従って、この状態において、ロストモーションスプリング80は、揺動アーム22のローラ当接面22eを上方に引き上げる方向(図1において、制御軸50を中心として揺動アーム22が反時計回りに回転する方向)の付勢力を発生する。この付勢力は、ローラ当接面22eがスライダーローラ28を上方に付勢する力として、更には、カムローラ30をカム26に押し当てる力として作用する。その結果、可変動弁機構10は、図1に示すように、カム26とローラ当接面22eとが機械的に連結された状態を維持することができる。
次に、上述した図1〜図3、及び図4、図5に基づいて、本実施形態の可変動弁機構10の動作を説明する。図4は、可変動弁機構10が弁体12に対して小さなリフトを与えるように動作している様子を示す。以下、この動作を「小リフト動作」と称す。より具体的には、図4(A)は、小リフト動作の過程で弁体12が閉弁している様子を、また、図4(B)は小リフト動作の過程で弁体12が開弁している様子を、それぞれ表している。
図4(A)において、符号θは、揺動アーム22の回転位置を表すパラメータである。以下、そのパラメータを「アーム回転角θ」とする。ここでは、便宜上、揺動アーム22のローラ当接面22eの先端部と制御軸50の中心とを結ぶ直線と、水平方向とのなす角をアーム回転角θと定義することとする。
可変動弁機構10において、揺動アーム22の回転位置、つまり、アーム回転角θは、スライダーローラ28の位置により決定される。また、スライダーローラ28の位置は、コントロールアーム36の回転位置、すなわち、制御軸50の回転位置で決定される。そして、カム26のベース円26aとローラ当接面22eとの距離はローラ当接面22eの先端側ほど大きくなるため、カムローラ30とカム26との接触およびスライダーローラ28とローラ当接面22eとの接触が維持される範囲では、図1においてコントロールアーム36が反時計回りに回転するほどスライダーローラ28の位置はローラ当接面22eの先端側に移動し、この結果、ロストモーションスプリング、バルブスプリングの作用力により揺動アーム22が反時計回りに回転する。このため、可変動弁機構10においては、スライダーローラ28が制御軸50から離れ、揺動アーム22の先端側へ移動するほど、アーム回転角θが小さくなるという現象が生ずる。
図4(A)に示す状態において、スライダーローラ28の位置は、カムローラ30がカム26との接触を保てる範囲で、つまり、カム26がカムローラ30の上方への移動を規制し得る範囲で制御軸50から最も離れた位置に設定されている。従って、図4(A)に示す状態において、アーム回転角θは、ほぼ最小の値となっている。可変動弁機構10は、この場合において、揺動アーム22の同心円部22cのほぼ中央がロッカーアーム16のローラ20に接し、その結果、弁体12が閉弁状態となるように構成されている。以下、この場合のアーム回転角θを、「小リフト時の基準アーム回転角θA0」と称す。
図4(A)に示す状態からカム26が回転すると、図4(B)に示すように、カムローラ30がカムノーズにより押圧され、スライダーローラ28がローラ当接面22e上を制御軸50の方向に移動する。これにより、ローラ当接面22eが、その面上を転動するスライダーローラ28により押し下げられる。その結果、アーム回転角θが大きくなる方向に揺動アーム22が回転し、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cから押圧部22dに移行する。
小リフト動作の際には、上記の如く基準アーム回転角θA0が小さな値とされる。このため、カム26の回転に伴うアーム回転角θの最大値も、小リフト動作の場合には比較的小さな値となる。以下、その最大値を「小リフト時の最大アーム回転角θAMAX」とする。弁体12には、アーム回転角θが最大アーム回転角θAMAXとなる時点で最大のリフトが生ずる。可変動弁機構10は、図4(B)に示すように、小リフト時の最大アーム回転角θAMAXが生じた際に、ローラ20と揺動アーム22との接触点が僅かに押圧部22dに入り込み、その結果、僅かなリフトが弁体12に生ずるように構成されている。このため、可変動弁機構10によれば、上述した小リフト動作を行うことで、カム26の回転と同期して、小さなリフトを弁体12に与えることができる。
また、この場合、カム26の作用力が現実に弁体12を押し下げる期間、つまり、カム26の回転に伴って弁体12が非閉弁状態とされる期間(クランク角幅)も比較的小さなものとなる(以下、この期間を「作用角」と称す)。従って、可変動弁機構10によれば、小リフト動作を行うことで、弁体12の作用角を小さくすることができる。
図5は、可変動弁機構10が弁体12に対して大きなリフトを与えるように動作している様子を示す。以下、この動作を「大リフト動作」と称す。より具体的には、図5(A)は、大リフト動作の過程で弁体12が閉弁している様子を、また、図5(B)は大リフト動作の過程で弁体12が開弁している様子を、それぞれ表している。
大リフト動作を行う場合は、図5(A)に示すように、スライダーローラ28の位置が制御軸50に近接した位置となるように、制御軸50の回転位置が調整される。その結果、大リフト動作の実行時には、非リフト時におけるアーム回転角θ、つまり、基準アーム回転角θA0が十分に大きな値とされる。可変動弁機構10は、その基準アーム回転角θA0において、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cの端部に位置するように構成されている。このため、大リフト動作の場合にも、弁体12は閉弁状態に維持される。
図5(A)に示す状態からカム26が回転すると、図5(B)に示すように、カムローラ30がカムノーズに押圧されることにより、アーム回転角θが大きくなる方向に揺動アーム22が回転する。その結果、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cから押圧部22dに移行する。大リフト動作の際には、上記の如く基準アーム回転角θA0が大きな値とされているため、カム26の回転に伴って生ずる最大アーム回転角θAMAXも大きな値となる。可変動弁機構10は、図5(B)に示すように、そのような最大アーム回転角θAMAXが生じた際に、ローラ20と揺動アーム22との接触点が、十分に押圧部22dに入り込んだ位置となるように構成されている。このため、可変動弁機構10によれば、上述した大リフト動作を行うことで、カム26の回転と同期して、大きなリフトと大きな作用角を弁体12に与えることができる。
次に、本実施形態の可変動弁機構10において、駆動部にオイルを供給する潤滑手段について説明する。上述した構成により弁体12のリフト量、作用角を可変すると、各ローラ等の当接部の位置が変動する。具体的には、ローラ20と揺動カム面との当接部44、ローラ当接面22eとスライダーローラ28との当接部46、カムローラ30とカム26との当接部48の位置がそれぞれ変動する。従って、各当接部44,46,48にオイルを供給する場合は、当接部44,46,48の位置変動に対応させてオイルを供給することが好適である。
このため、本実施形態では、可変動弁動作に伴う各当接部44,46,48の位置の変動に応じて、オイルの供給方向を可変するようにしている。より詳細には、リフト量、作用角を可変した場合は、揺動アーム22のアーム回転角θが変化するため、揺動アーム22に設けたオイル供給孔から各当接部44,46,48へオイルを供給するようにしている。これにより、可変動弁動作に応じてオイルの供給方向を可変することが可能となる。
図4及び図5に示すように、揺動アームには3つのオイル供給孔60,62,64が設けられている。オイル供給孔60は当接部44へオイルを供給し、オイル供給孔62は当接部46へオイルを供給し、オイル供給孔64は当接部48へオイルを供給する。
各オイル供給孔60,62,64へオイルを供給するため、揺動アーム22の軸受け部22aの内径側には、凹部状の連通用油通路66が所定の角度範囲で設けられている。また、中空状の制御軸50の内部にはオイルが供給されており、制御軸50に設けられたオイル孔50bから揺動アーム22の連通用油通路66にオイルが供給されるように構成されている。そして、連通用油通路66に供給されたオイルは、各オイル供給孔60,62,64に供給される。
このように、揺動アームにオイル供給孔を設けることで、揺動アームのアーム回転角θが変化した場合に、アーム回転角θの変化に応じてオイルの供給方向(噴射方向)を可変することができる。
そして、本実施形態では、図5(B)に示す状態で、各当接部44,46,48において当接する部材同士の接触面方向(接線方向)にオイルが噴射されるように、各オイル供給孔60,62,64の方向を定めている。
図5(B)に示す状態では、可変動弁機構10が大リフト、大作用角側に設定され、かつ弁体12が最も開かれた最大リフトの状態であるため、バルブスプリングの反力が最大となっている。従って、当接部44,46,48における面圧(接触荷重)は最大となっており、当接部44,46,48におけるフリクションも最大となる。従って、図5(B)に示す状態で各当接部44,46,48に向けてオイルを供給することで、フリクションロスを最小限に抑えることが可能となる。
また、図4(B)、図5(A)に示す各状態においても、オイル孔50bと連通用油通路66が接続されており、各オイル供給孔60,62,64から各当接部44,46,48の近傍に向けてオイルが供給されるため、各当接部44,46,48を潤滑することができる。特に、本実施形態では、各当接部44,46,48において当接する部材の一方はローラから構成されるため、各当接部44,46,48における接触は転がり接触となる。従って、転がり接触とオイルの供給との相乗効果によりフリクションを確実に低減することが可能である。
一方、図4(A)に示す状態では、カムローラ30がカム26のベース円に接しているため、弁体12のリフト量は0である。従って、弁体12にバルブスプリングの反力は作用しておらず、各当接部44,46,48には接触荷重がかからないため、給油の必要性が低い。また、小リフト動作時は、アイドリングを含む低回転、軽負荷域で機関が運転されている場合が多く、オイルポンプの駆動量が低下している。このため、不必要なオイル供給を止めて潤滑油圧を確保することが好適である。従って、図4(A)に示す状態では、制御軸50のオイル孔50bと揺動アーム22の連通用油通路66が接続されないように、オイル孔50bと連通用油通路66の位置関係が規定されている。従って、図4(A)に示す状態では、各オイル供給孔60,62,64からオイルは噴射されない。これにより、リフト量、作用角の最小状態を使用するアイドリング状態を含む機関低回転域において、油圧低下を抑止することができる。この場合においても、各当接部44,46,48の潤滑は、周辺に残存しているオイルによって行うことができ、また、各当接部44,46,48において当接する部材の一方はローラから構成されるため、フリクションロスを最小限に抑えることが可能である。
図6は、可変動弁機構10を上側から見た状態を示す模式図であって、揺動アーム22に設けられたオイル供給孔60,62,64及び連通用油通路66、制御軸50に設けられたオイル孔50bの位置関係を示している。
図6中に破線で示すように、揺動アーム22の軸受け部22aに設けられた連通用油通路66は、2つの突起部22bのスラスト方向の位置に対応するように、揺動アーム22の2箇所に設けられている。当接部44,46は2つの突起部22bの近傍に位置しているため、オイル供給孔60,62は連通用油通路66から制御軸50と直交する方向に設けられ、制御軸50と直交する方向にオイルが噴射される。一方、当接部48は2つの突起部22bの間に位置するため、図6に示すように、オイル供給孔64は連通用油通路66から当接部48に向けて斜め方向に設けられる。そして、各オイル供給孔60,62,64から図6中の矢印方向にオイルが噴射される。
図4〜図6の例では、揺動アーム22の軸受け部22aの内径側に凹みを形成することで連通用油通路66を設けているが、軸受け部22aの内径に連通用油通路66に対応する開口が設けられたブッシュを挿入して固定しても良い。図7は、軸受け部22aにブッシュ70を挿入した例を示す模式図であって、図5(B)と同様に、可変動弁機構10が大リフト、大作用角側に設定された場合であって、リフト量が最大の場合を示している。
このように、軸受け部22aの内径側を加工して連通用油通路66を設ける代わりに、ブッシュ70を挿入して連通用油通路66を設けることで、加工が容易となり、製造コストを低減することが可能となる。また、ブッシュ70の材質を必要に応じて適切に選定することで、制御軸50に対する揺動アームの回転摺動抵抗を小さくすることができ、制御性を向上させることができる。
また、図4〜図6の例では、揺動アーム22の軸受け部22aの内径側に連通用油通路66を設けているが、制御軸50の外周面に沿って油通路を設けても良い。図8は、制御軸の外周面に3つの油通路72,74,76を設けた例を示す模式図であって、図6と同様に、可変動弁機構10を上側から見た状態を示している。また、図9は、図8における油通路72の延在する方向(一点鎖線I−I’の方向)に沿った断面を示す模式図であって、図5(B)と同様に、可変動弁機構10が大リフト、大作用角側に設定された場合であって、リフト量が最大の場合を示している。
図8中に破線で示すように、制御軸50の外周面に設けられた3つの油通路72,74,76は、制御軸50の外周面に設けられた連通用油通路78によって連結されている。そして、油通路74には、制御軸50の内部と連通するオイル孔50bが接続されている。制御軸50内のオイルは、オイル孔50bから油通路74へ送られ、更に連通用油通路78を経由して油通路72,76へ送られる。
一方、油通路72,74,76のスラスト方向の位置に対応して、揺動アーム22にはオイル供給孔60,62,64が設けられている。そして、制御軸40と揺動アーム22との回転位置が所定値の範囲内となると、油通路72はオイル供給孔60と接続され、油通路74はオイル供給孔64と接続され、油通路76はオイル供給孔62と接続される。図6と同様に、各オイル供給孔60,62,64は各当接部44,46,48のそれぞれにオイルを供給するものである。そして、制御軸50の油通路72,74,76とオイル供給孔60,62,64は、可変動弁機構10が大リフト、大作用角側に設定された場合、および小リフト、小作用角側に設定された場合であって最大リフトが生じるタイミングで連結されるように構成されている。従って、図4及び図5の場合と同様に、可変動弁機構10が大リフト、大作用角側に設定された場合、および小リフト、小作用角側に設定された場合であって最大リフトが生じるタイミングで、各当接部44,46,48にオイルが供給され、可変動弁機構10が小リフト、小作用角側に設定された場合であってリフトが0の場合には、各当接部44,46,48にオイルは供給されない。
このように、図8及び図9の例では、制御軸50の外周面に油通路72,74,76が設けられ、油通路72,74,76から各オイル供給孔60,62,64へオイルが供給される。この構成によれば、揺動アーム22の軸受け部22aの内径側に油通路を設ける加工が不要となるため、製造コストの低減を図ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、連続バルブリフト可変、連続作用角可変と同時にバルブタイミング可変を行う可変動弁機構10において、各当接部44,46,48に最大面圧がかかるタイミングで各当接部44,46,48に向けてオイルを噴射するようにしたため、最もフリクションが大きくなる最大リフト時に確実に狙いの位置を潤滑することができ、フリクションロスを確実に低減することができる。これにより、燃費を低減することができ、制御軸50を駆動するためのアクチュエータの小型化を達成することができる。また、各当接部44,46,48において潤滑不良が発生してしまうことを確実に抑止でき、冷却不足によるスラッジの発生を抑止できる。更に、揺動アーム22から各当接部44,46,48に向けてオイルを直接噴射することができるため、別途オイルデリバリパイプを設ける必要がなくなり、コストの低減、重量の削減が可能となる。
本発明の一実施形態に係る可変動弁機構を示す斜視図である。 可変動弁機構を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。 可変動弁機構を分解した状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態の可変動弁機構が小リフト動作を行う場合の様子を示す図である。 本発明の一実施形態の可変動弁機構が大リフト動作を行う場合の様子を示す図である。 可変動弁機構を上側から見た状態を示す模式図である。 揺動アームの軸受け部にブッシュを挿入した例を示す模式図である。 制御軸の外周面に3つの油通路を設けた例を示す模式図である。 図8の一点鎖線I−I’に沿った断面を示す模式図である。
符号の説明
10 可変動弁機構
12 弁体
16 ロッカーアーム
22 揺動アーム
26 カム
44,46,48 当接部
60,62,64 オイル供給孔

Claims (4)

  1. 内燃機関の弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変動弁機構であって、
    クランクの回転に応じて回転するカムと、
    前記カムの作用力を受けて揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材の作用力を受けて揺動し、前記弁体を開閉方向に駆動するロッカーアームと、
    前記揺動部材の揺動範囲を変化させ、前記弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変機構と、
    前記カムの作用力が前記ロッカーアームに伝達される経路において、相対的に移動する部材同士が転がり接触する当接部に向けてオイルを噴射するオイル供給手段と、を備え、
    前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角の変化に応じて変化する前記当接部の位置変化に対応して、前記当接部に向けてオイルを供給することを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角が大リフト、大作用角側に設定された際に、前記弁体に最大リフトが生じるタイミングでの前記当接部の位置に向けてオイルを供給することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記オイル供給手段は、前記弁体のリフト量及び作用角が小リフト、小作用角側に設定された際に、前記弁体にリフトが生じないタイミングではオイルの供給を停止することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構。
  4. 前記オイル供給手段は、前記揺動部材に設けられ、前記当接部に向けてオイルを噴射するオイル供給孔を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可変動弁機構。
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