JP2006070741A - 可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁体のリフト量又は作用角を可変させる際の駆動負荷を低減し、応答性を向上させること。
【解決手段】 内燃機関の弁体12のリフト量及び作用角を変化させる可変動弁機構10であって、クランクの回転に応じて回転するカム26と、カム26の作用力を受けて揺動する揺動アーム22と、揺動アーム22の作用力を受けて揺動し、弁体12を開閉方向に駆動するロッカーアーム16と、所定の回転位置に調整される制御軸50と、制御軸50の回転位置に応じて揺動アームの揺動範囲を変化させて、弁体12のリフト量及び作用角を変化させる可変機構と、カム26の回転力によって制御軸50を回転させる際の駆動力をアシストする手段と、を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、可変動弁機構に係り、特に、カムシャフトの回転と同期して開閉する弁のリフト量及び作用角を変化させることのできる内燃機関の可変動弁機構に関する。
従来、カムシャフトの回転と同期して開閉する弁体のリフト量を変化させる機能を有する可変動弁機構が知られている。例えば、特許第3245492号公報には、ロッカーレバーとスイングレバーにより、カムのストロークを往復弁に伝達する機構が開示されており、偏心軸を所定量回転させることにより、ロッカーレバーの傾き量が調整され、往復弁の弁ストローク経過を変化させるようにした構成が開示されている。
特許第3245492号公報 特開2002−371816号公報 特開2004−108302号公報
しかしながら、特許第3245492号公報に開示された技術では、バルブスプリング反力がロッカーレバーに加わるため、偏心軸を回転させる負荷がバルブスプリング反力によって増大するという問題が生じる。このため、偏心軸を回転させるモータの負荷が大きくなり、応答性が低下するという問題が生じる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、弁体のリフト量又は作用角を可変させる際の駆動負荷を低減し、応答性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変動弁機構であって、クランクの回転に応じて回転するカムと、前記カムの作用力を受けて揺動する揺動部材と、前記揺動部材の作用力を受けて揺動し、前記弁体を開閉方向に駆動するロッカーアームと、所定の回転位置に調整される制御軸と、前記制御軸の回転位置に応じて前記揺動部材の揺動範囲を変化させて、前記弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変機構と、前記カムの回転力を用いて、前記制御軸を回転させる際の駆動力をアシストするアシスト手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記可変機構は、前記制御軸の回転に応じて回転するアーム部材を含み、前記アシスト手段は、前記アーム部材を前記カムが設けられたカムシャフトの外周に対して回動可能に嵌合させることで構成されることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記弁体のリフト量及び作用角を小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際の前記アーム部材の回転方向と、前記カムの回転方向とを同一としたことを特徴とする。
第4の発明は、第2の発明において、前記弁体のリフト量及び作用角を小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際に前記制御軸にかかる負荷を軽減する方向に前記カムを回転させることを特徴とする。
第5の発明は、第2の発明において、前記弁体のリフト量及び作用角を保持する場合に前記制御軸にかかる負荷を軽減する方向に前記カムを回転させることを特徴とする。
第1の発明によれば、カムの回転力によって制御軸を回転させる際の駆動力をアシストすることができる。従って、弁体のリフト量及び作用角を変化させる際の応答性を高めることができ、制御軸を駆動するアクチュエータの小型化を達成することができる。
第2の発明によれば、制御軸の回転に応じて回転するアーム部材をカムが設けられたカムシャフトの外周に対して回動可能に嵌合させたため、カムシャフトとアーム部材との間のフリクションを利用して、カムシャフトの回転方向にアーム部材を回転させることができる。従って、カムの回転力を用いて、制御軸を回転させる際の駆動力をアシストすることが可能となる。
第3の発明によれば、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際のアーム部材の回転方向と、カムの回転方向とを同一としたため、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際にバルブスプリング反力が制御軸の回転の負荷となる場合であっても、カムの回転力によって制御軸を回転させる際の駆動力をアシストすることができる。
第4の発明によれば、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際に制御軸にかかる負荷を軽減する方向にカムを回転させるようにしたため、大リフト、大作用角側へ変化させる場合の制御軸の負荷を低減することができ、可変動弁動作の応答性向上を達成できる。
第5の発明によれば、弁体のリフト量及び作用角を保持する場合に制御軸にかかる負荷を軽減する方向にカムを回転させるようにしたため、バルブスプリング反力などの要因によってリフト量及び作用角を保持する場合に制御軸に対して負荷がかかる場合であっても、制御軸の負荷を軽減することができる。従って、弁体のリフト量及び作用角を保持することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明の一実施形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る可変動弁機構10を示す模式図である。また、図2は、図1に示す可変動弁機構10を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。また、図3は、可変動弁機構10を分解した状態を示す模式図である。図1〜図3に示す可変動弁機構10は、内燃機関の弁体を駆動するための機構である。ここでは、内燃機関の個々の気筒に2つの吸気弁と2つの排気弁とが備わっているものとする。そして、図1〜図3に示す構成は、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動する機構として機能するものとする。
図1〜図3に示す構成は、吸気弁または排気弁として機能する弁体12を備えている。弁体12には、それぞれ弁軸14が固定されている。弁軸14の端部は、ロッカーアーム16の一端に設けられたピボットに接している。弁軸14には、バルブスプリングの付勢力が作用しており、ロッカーアーム16は、その付勢力を受けた弁軸14により上方に付勢されている。ロッカーアーム16の他端は、油圧ラッシュアジャスタ18により回動可能に支持されている。油圧ラッシュアジャスタ18によれば、ロッカーアーム16の高さ方向の位置を油圧により自動調整することにより、タペットクリアランスを自動調整することができる。
ロッカーアーム16の中央部には、ローラ20が配設されている。ローラ20の上部には、揺動アーム22が配置されている。
また、本実施形態の可変動弁機構10は、可変動弁動作を行うための制御軸50を備えている。制御軸50には、アクチュエータ(不図示)が連結されており、このアクチュエータによって制御軸50の回転位置が所定の角度に設定される。
図3に示すように、揺動アーム22には、貫通孔からなる軸受け部22aが設けられている。軸受け部22aには制御軸50が挿入されており、揺動アーム22は制御軸50に対して回動可能に嵌合している。このように、制御軸50の外周に揺動アーム22を嵌合させることで可変動弁機構10をコンパクトに構成できる。
また、可変動弁機構10は、クランクシャフトと同期して回転するカムシャフト24を備えている。図2に示すように、カムシャフト24には内燃機関の気筒毎にカム26が設けられている。
揺動アーム22は二股構造とされ、2つの突起部22bを有している。各突起部22bの下面には揺動カム面が設けられている。揺動カム面は、同心円部22cと押圧部22dとからなり、同心円部22cは、ローラ20との接触面が軸受け部22aと同心円を構成するように設けられている。一方、押圧部22dは、その先端側の部分ほど軸受け部22aの中心からの距離が遠くなるように設けられている。2つの突起部22bは、2つの弁体12のそれぞれに対応して設けられたものであり、各突起部22bに設けられた同心円部22cと押圧部22dは、それぞれ既述したローラ20(図1参照)に接している。従って、揺動アーム22によれば、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動することができる。
また、各突起部22bの上面には、ローラ当接面22eがそれぞれ設けられている。ローラ当接面22eにはスライダーローラ28が当接する。図3に示すように、スライダーローラ28は2つの突起部22bのローラ当接面22eに対応するように2箇所に設けられている。そして、2つのスライダーローラ28の間には、カムローラ30が設けられている。スライダーローラ28及びカムローラ30には、ともにシャフト32が挿入され、中間アーム34の一端に回動可能に支持されている。
中間アーム34の他端は、コントロールアーム36に対して回動可能に支持されている。図3に示すように、コントロールアーム36はアーム部材38、アーム部材40及びアーム部材42から構成されている。そして、カム26の両側において、カムシャフト24を挟むようにしてアーム部材38に対してアーム部材40及びアーム部材42を固定することで、アーム部材38、アーム部材40及びアーム部材42に設けられた摺動面43がカムシャフト24の外周に対して嵌合するように構成されている。これにより、コントロールアーム36はカムシャフト24に対して回動自在に支持されている。このように、カムシャフト24の外周にコントロールアーム36を嵌合させることで可変動弁機構10をコンパクトに構成できる。なお、説明の便宜上、図2ではコントロールアーム36の図示を省略している。
制御軸50の外周にはギヤ50aが設けられている。また、アーム部材38の外周にはギヤ38aが設けられている。ギヤ50aとギヤ38aは互いに係合している。従って、上述したアクチュエータによって制御軸50の回転位置を所定の角度に設定することで、コントロールアーム38の回転位置を所定の角度に設定することができる。
図1に示すように、カムローラ30はカムシャフト24のカム26と当接し、カムローラ30と同軸に支持されたスライダーローラ28は揺動アーム22のローラ当接面22eに当接している。従って、カム26が回転すると、カムローラ30が押し下げられ、スライダーローラ28がローラ当接面22eを下方へ押し下げる。
可変動弁機構10が弁体12を作動させるためには、カム26とローラ当接面22eとが、カムローラ30およびスライダーローラ28を介して機械的に連結された状態を維持することが必要である。そして、この要求を満たすためには、ローラ当接面22eを、つまり、揺動アーム22を、カム26の方向に付勢することが必要である。図1に示すロストモーションスプリング80は、その付勢を実現するためのスプリングである。
ロストモーションスプリング80は、その上端がシリンダヘッド等に固定された状態で、揺動アーム22のローラ当接面22eが設けられた側と反対側の後端部を付勢している。従って、この状態において、ロストモーションスプリング80は、揺動アーム22のローラ当接面22eを上方に引き上げる方向(図1において、制御軸50を中心として揺動アーム22が反時計回りに回転する方向)の付勢力を発生する。この付勢力は、ローラ当接面22eがスライダーローラ28を上方に付勢する力として、更には、カムローラ30をカム26に押し当てる力として作用する。その結果、可変動弁機構10は、図1に示すように、カム26とローラ当接面22eとが機械的に連結された状態を維持することができる。
次に、上述した図1〜図3、及び図4、図5に基づいて、本実施形態の可変動弁機構10の動作を説明する。図4は、可変動弁機構10が弁体12に対して小さなリフトを与えるように動作している様子を示す。以下、この動作を「小リフト動作」と称す。より具体的には、図4(A)は、小リフト動作の過程で弁体12が閉弁している様子を、また、図4(B)は小リフト動作の過程で弁体12が開弁している様子を、それぞれ表している。
図4(A)において、符号θは、揺動アーム22の回転位置を表すパラメータである。以下、そのパラメータを「アーム回転角θ」とする。ここでは、便宜上、揺動アーム22のローラ当接面22eの先端部と制御軸50の中心とを結ぶ直線と、水平方向とのなす角をアーム回転角θと定義することとする。
可変動弁機構10において、揺動アーム22の回転位置、つまり、アーム回転角θは、スライダーローラ28の位置により決定される。また、スライダーローラ28の位置は、コントロールアーム36の回転位置、すなわち、制御軸50の回転位置で決定される。そして、カム26のベース円26aとローラ当接面22eとの距離はローラ当接面22eの先端側ほど大きくなるため、カムローラ30とカム26との接触およびスライダーローラ28とローラ当接面22eとの接触が維持される範囲では、図1においてコントロールアーム36が反時計回りに回転するほどスライダーローラ28の位置はローラ当接面22eの先端側に移動し、この結果、ロストモーションスプリング、バルブスプリングの作用力により揺動アーム22が反時計回りに回転する。このため、可変動弁機構10においては、スライダーローラ28が制御軸50から離れ、揺動アーム22の先端側へ移動するほど、アーム回転角θが小さくなるという現象が生ずる。
図4(A)に示す状態において、スライダーローラ28の位置は、カムローラ30がカム26との接触を保てる範囲で、つまり、カム26がカムローラ30の上方への移動を規制し得る範囲で制御軸50から最も離れた位置に設定されている。従って、図4(A)に示す状態において、アーム回転角θは、ほぼ最小の値となっている。可変動弁機構10は、この場合において、揺動アーム22の同心円部22cのほぼ中央がロッカーアーム16のローラ20に接し、その結果、弁体12が閉弁状態となるように構成されている。以下、この場合のアーム回転角θを、「小リフト時の基準アーム回転角θA0」と称す。
図4(A)に示す状態からカム26が回転すると、図4(B)に示すように、カムローラ30がカムノーズにより押圧され、スライダーローラ28がローラ当接面22e上を制御軸50の方向に移動する。これにより、ローラ当接面22eが、その面上を転動するスライダーローラ28により押し下げられる。その結果、アーム回転角θが大きくなる方向に揺動アーム22が回転し、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cから押圧部22dに移行する。
小リフト動作の際には、上記の如く基準アーム回転角θA0が小さな値とされる。このため、カム26の回転に伴うアーム回転角θの最大値も、小リフト動作の場合には比較的小さな値となる。以下、その最大値を「小リフト時の最大アーム回転角θAMAX」とする。弁体12には、アーム回転角θが最大アーム回転角θAMAXとなる時点で最大のリフトが生ずる。可変動弁機構10は、図4(B)に示すように、小リフト時の最大アーム回転角θAMAXが生じた際に、ローラ20と揺動アーム22との接触点が僅かに押圧部22dに入り込み、その結果、僅かなリフトが弁体12に生ずるように構成されている。このため、可変動弁機構10によれば、上述した小リフト動作を行うことで、カム26の回転と同期して、小さなリフトを弁体12に与えることができる。
また、この場合、カム26の作用力が現実に弁体12を押し下げる期間、つまり、カム26の回転に伴って弁体12が非閉弁状態とされる期間(クランク角幅)も比較的小さなものとなる(以下、この期間を「作用角」と称す)。従って、可変動弁機構10によれば、小リフト動作を行うことで、弁体12の作用角を小さくすることができる。
図5は、可変動弁機構10が弁体12に対して大きなリフトを与えるように動作している様子を示す。以下、この動作を「大リフト動作」と称す。より具体的には、図5(A)は、大リフト動作の過程で弁体12が閉弁している様子を、また、図5(B)は大リフト動作の過程で弁体12が開弁している様子を、それぞれ表している。
大リフト動作を行う場合は、図5(A)に示すように、スライダーローラ28の位置が制御軸50に近接した位置となるように、制御軸50の回転位置が調整される。その結果、大リフト動作の実行時には、非リフト時におけるアーム回転角θ、つまり、基準アーム回転角θA0が十分に大きな値とされる。可変動弁機構10は、その基準アーム回転角θA0において、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cの端部に位置するように構成されている。このため、大リフト動作の場合にも、弁体12は閉弁状態に維持される。
図5(A)に示す状態からカム26が回転すると、図5(B)に示すように、カムローラ30がカムノーズに押圧されることにより、アーム回転角θが大きくなる方向に揺動アーム22が回転する。その結果、揺動アーム22とローラ20との接触点が、同心円部22cから押圧部22dに移行する。大リフト動作の際には、上記の如く基準アーム回転角θA0が大きな値とされているため、カム26の回転に伴って生ずる最大アーム回転角θAMAXも大きな値となる。可変動弁機構10は、図5(B)に示すように、そのような最大アーム回転角θAMAXが生じた際に、ローラ20と揺動アーム22との接触点が、十分に押圧部22dに入り込んだ位置となるように構成されている。このため、可変動弁機構10によれば、上述した大リフト動作を行うことで、カム26の回転と同期して、大きなリフトと大きな作用角を弁体12に与えることができる。
このように構成された本実施形態の可変動弁機構10において、弁体12にリフトが発生している場合は、バルブスプリング反力がロッカーアーム16のローラ20を介して揺動アーム22の揺動カム面(押圧部22d)に伝達される。従って、揺動アーム22は、アーム回転角θが小さくなる方向の付勢力をバルブスプリングから受けている。
このため、アーム回転角θが大きくなる方向へリフト量、作用角を可変する場合、すなわち、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合は、バルブスプリング反力に対抗してコントロールアーム36を回転させる必要が生じる。従って、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合は、制御軸50を駆動するために大きなトルクが必要となる。
このため本実施形態では、図1に示すように、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合のコントロールアーム36の回転方向と、カムシャフト24の回転方向が同一方向となるようにしている。
上述したように、アーム部材38、アーム部材40及びアーム部材42に設けられた摺動面43は、カムシャフト24の外周に対して嵌合しており、コントロールアーム36はカムシャフト24に対して回動可能に嵌合している。従って、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合のコントロールアーム36の回転方向と、カムシャフト24の回転方向を同一方向とすることで、カムシャフト24の外周面と摺動面43との間に発生するフリクションを利用してコントロールアーム36を回転させることができる。これにより、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変する際のコントロールアーム36の回転をアシストすることができ、制御軸50の駆動トルクを低減することができる。
このように、本実施形態の可変動弁機構10によれば、特別な制御力軽減機構を設けることなく、可変動弁動作の際の制御軸50の駆動トルクを低減することができる。従って、可変動弁動作の際の応答性を高めることが可能となる。
図6は、本実施形態の他の構成を示す模式図である。図1〜図5に示す構成では、中間アーム34を介してコントロールアーム36の回転をスライダーローラ28及びカムローラ30に伝達しているが、図6の構成では、コントロールアーム36と一体化された長孔36aを設け、シャフト32を長孔36aに対して嵌合させることでコントロールアーム36の回転をスライダーローラ28及びカムローラ30に伝達している。
図6の構成においても、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合のコントロールアーム36の回転方向と、カムシャフト24の回転方向を同一方向とすることで、制御軸50の駆動トルクを低減することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ可変動弁動作を行う場合のコントロールアーム36の回転方向と、カムシャフト24の回転方向を同一方向としたため、カムシャフト24の回転力によってコントロールアーム36の回転をアシストすることができる。従って、制御軸50の駆動トルクを低減することができ、可変動弁の際の応答性を高めることが可能となる。また、制御軸50を駆動するアクチュエータを小型化することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る可変動弁機構を示す斜視図である。 図1に示す可変動弁機構を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。 可変動弁機構を分解した状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態の可変動弁機構が小リフト動作を行う場合の様子を示す図である。 本発明の一実施形態の可変動弁機構が大リフト動作を行う場合の様子を示す図である。 本発明の一実施形態の他の構成を示す模式図である。
符号の説明
10 可変動弁機構
12 弁体
16 ロッカーアーム
22 揺動アーム
24 カムシャフト
26 カム
36 コントロールアーム
50 制御軸

Claims (5)

  1. 内燃機関の弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変動弁機構であって、
    クランクの回転に応じて回転するカムと、
    前記カムの作用力を受けて揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材の作用力を受けて揺動し、前記弁体を開閉方向に駆動するロッカーアームと、
    所定の回転位置に調整される制御軸と、
    前記制御軸の回転位置に応じて前記揺動部材の揺動範囲を変化させて、前記弁体のリフト量及び作用角を変化させる可変機構と、
    前記カムの回転力を用いて、前記制御軸を回転させる際の駆動力をアシストするアシスト手段と、
    を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記可変機構は、前記制御軸の回転に応じて回転するアーム部材を含み、
    前記アシスト手段は、前記アーム部材を前記カムが設けられたカムシャフトの外周に対して回動可能に嵌合させることで構成されることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記弁体のリフト量及び作用角を小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際の前記アーム部材の回転方向と、前記カムの回転方向とを同一としたことを特徴とする請求項2記載の可変動弁機構。
  4. 前記弁体のリフト量及び作用角を小リフト、小作用角側から大リフト、大作用角側へ変化させる際に前記制御軸にかかる負荷を軽減する方向に前記カムを回転させることを特徴とする請求項2記載の可変動弁機構。
  5. 前記弁体のリフト量及び作用角を保持する場合に前記制御軸にかかる負荷を軽減する方向に前記カムを回転させることを特徴とする請求項2記載の可変動弁機構。
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JP2008208779A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Hitachi Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2012102633A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Suzuki Motor Corp 内燃機関の可変動弁装置

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