JP4228588B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このプラズマディスプレイ装置では、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させカラー表示を行っている。そして、基板上に隔壁によって区画された表示セルが設けられており、これに蛍光体層が形成されている構成を有する。
【0003】
このプラズマディスプレイ装置には、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化及び製造の簡便性から、現状では、プラズマディスプレイ装置の主流は、3電極構造の面放電型のもので、その構造は、一方の基板上に平行に隣接した表示電極対を有し、もう一方の基板上に表示電極と交差する方向に配列されたアドレス電極と、隔壁、蛍光体層を有するもので、比較的蛍光体層を厚くすることができ、蛍光体によるカラー表示に適している。
【0004】
このようなプラズマディスプレイ装置は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
【0005】
また、このプラズマディスプレイ装置において、消費電力を増加させることなく画面の中央付近の輝度を向上させ、画面の周辺付近の輝度を減少させるものとして、特開平06−282241号公報に記載されたものが知られている。これは、入力複合ビデオ信号を乗算器と同期分離回路に入力し、輝度修正信号発生部にて水平同期信号及び垂直同期信号の始まりと終わりで最小となり、水平同期信号及び垂直同期信号の中間点で最大となるような放物線状パルス信号を発生する。そして、水平同期信号及び垂直同期信号に基づく放物線状パルス信号を加算し、加算した信号を入力複合ビデオ信号と先の乗算器により乗算し、輝度修正を行うことで、輝度修正を行わないときに比べて画面中央付近では発光時間が長くなるために高輝度になり、画面周辺部に行くに従って発光時間が短くなるために輝度が低下していくことになる。
【0006】
ここで、人間の目は画面周辺部よりも画面中央付近に注視する傾向があるという視覚特性を持っている。そのためこの視覚特性を利用し上記の輝度修正を行うことで、消費電力を変えずに見た目の高輝度感を出すことが可能となる。なお、輝度修正信号発生部にて発生するパルスは放物線状パルス信号ではなく、方形パルス信号でも構わない。水平同期信号及び垂直同期信号に同期した方形パルス信号の振幅を同じにすると最終的な輝度修正信号は3段階の振幅を持ったパルス信号となる。つまり画面中央部では高輝度、画面中域部では中輝度、画面周辺部では低輝度となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術により輝度制御を行う場合、輝度修正パルスが放物線状パルス信号の時、消費電力を変えずに画面中央部の輝度を上げようとすると、輝度修正パルスが放物線状であるために画面周辺部の輝度が大きく低下し、画面中央部と画面周辺部とで大きな輝度差が生じていた。
【0008】
特に、画面の局地的な部分で顕著な輝度の低下が見られると視線がその部分に移る傾向にあり、結果として画面のシーンによって画質に違和感を感じることがあり、画面の周辺であっても輝度の変化率が大きいと輝度低下を認識しやすいことを見い出した。また、輝度修正パルスが方形パルス信号の時も局地的な変化率が大きいため同様の課題があった。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、見た目の輝度感を変化させずに消費電力を低減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は、画面の中央部の第1領域と、画面の周辺部の第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域での輝度を制御する輝度制御手段を備えたプラズマディスプレイ装置において、前記輝度制御手段は、全画面の平均信号レベルが所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくし、前記全画面の平均信号レベルが前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくするように制御し、かつ前記第1領域内における複数のブロック毎の平均信号レベルの分布が所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくし、前記平均信号レベルの分布が前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくするように制御するものであることを特徴とする
【0011】
すなわち、画面中央部から画面周辺部にかけて輝度を減少させ、さらに画面周辺部での顕著な輝度の低下による画質の違和感を抑制するために、画面周辺部の輝度が一定になるように輝度制御を行う。ここで平均信号レベル及び平均信号レベルのばらつきにより輝度低減特性を変化させる。以上の輝度制御により、先述の通り人間の目は画面の中心付近を注視する傾向にあるという視覚特性から、見た目の輝度感を変化させずに消費電力を低減することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、画面の中央部の第1領域と、画面の周辺部の第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域での輝度を制御する輝度制御手段を備えたプラズマディスプレイ装置において、前記輝度制御手段は、全画面の平均信号レベルが所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくし、前記全画面の平均信号レベルが前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくするように制御し、かつ前記第1領域内における複数のブロック毎の平均信号レベルの分布が所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくし、前記平均信号レベルの分布が前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくするように制御するものであることを特徴とする。
【0019】
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について、図1〜図9の図面を用いて説明する。
【0020】
ところで、人間の目は画面の中心付近を注視する傾向にあり、画面周辺部の輝度の低下に気付きにくいという傾向がある。そこで、入力映像信号に対して画面中央部から画面周辺部に行くに従って輝度低減率が大きくなる輝度低減特性を有するような輝度制御を行い、人間の視覚特性を満足するように意図的に入力映像信号を修正することで、見た目の輝度感を変化させずに消費電力の低減を図ることが可能となる。しかしながら、以上のような輝度制御を行ったとき、輝度低減特性によっては画面周辺部での輝度が大きく低下することがある。たとえ人間の目が画面周辺部での輝度の低下に気付きにくいといっても、大きく輝度が低下した場合はどうしてもその部分に視線が移ってしまい、結果的に画面全体が暗くなったような印象を受ける。
【0021】
そこで、本発明では、輝度制御手段により、画面周辺部での輝度が低下しすぎないように、画面周辺部での輝度が一定となるような制御を行う。ここで、全画面の平均信号レベルと、平均信号レベルの画面分布範囲と、画面位置を輝度低減特性を決定するパラメータとし、全画面の平均信号レベルが大きいとき、画面が全体が明るく、輝度の低下に敏感になりやすいため、大きく輝度を低減するような輝度制御は行わない。一方、全画面の平均信号レベルが小さいとき、画面全体がそれほど明るくなく、輝度を大きく低下させてもあまり気付きにくいため、輝度を大きく低減させ、消費電力の低減を図るものである。
【0022】
また、平均信号レベルの画面分布範囲が大きいとき、つまり階調の変化が大きく、平均信号レベルの大きい映像と平均信号レベルの小さい映像が画面全体に散在しているような映像のとき、大きく輝度を低減するような輝度制御を行ったとしても、画面の明るい部分のみだけが輝度が低減したように見え、輝度を比較する対象が非連続的に画面に配置されており、結果的に画面中央部での輝度と画面周辺部での輝度の相対的な感じ方に大きな差がないため、輝度を大きく低減するような輝度制御を行う。一方、平均信号レベルの画面分布が小さいとき、つまり全体的に階調の変化が少なく、平坦な画像のとき、画面の幅広い範囲で同一な階調が存在するため輝度制御による、画面中央部から画面周辺部にかけての輝度の低減が連続的に起こっていることが容易に推測され、画質に違和感を感じやすくなるため、大きく輝度を低減するような輝度制御は行わない。また、入力映像が静止画のとき、輝度を低減する方向で輝度制御を長時間に渡って行うことで、人間の目に気付かずに輝度を低減することが可能となるのである。
【0023】
図1に本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置における輝度制御手段を示しており、図において、11は水平方向距離演算部111及び垂直方向距離演算部112を有する輝度低減関数演算部、12は水平方向輝度低減率係数発生部121及び垂直方向輝度低減率係数発生部122及び平均信号レベルによる輝度低減率係数演算部123を有する輝度低減率係数発生部、13は平均信号レベル演算部131及び平均信号レベル画面分布演算部132を有する信号レベル検出部、14は下限輝度制御部141を有する画面周辺輝度制御部、15は動き検出部、16はサブフィールド(SF)処理部、17は発光制御部、18、19はセレクター、20はメモリである。また、211、212、213、214、215、216、217は乗算器、218は加算器、219は減算器である。
【0024】
図1において、輝度低減関数演算部11は、画面の位置、及び全画面での平均信号レベルのみに依存するもので、全画面での平均信号レベルをAPLとすると、輝度低減関数演算部11における輝度低減関数は、画面中心部での輝度低減率を0として画面周辺に行くに従って大きくなり、またAPLに依存する関数である。
【0025】
この輝度低減関数演算部11では、まず入力映像信号から水平同期信号及び垂直同期信号を分離し、水平同期信号を水平方向距離演算部111に入力し、また垂直同期信号を垂直方向距離演算部112に入力する。
【0026】
今、図2のように有効画面領域21の水平方向画素数をPARHとし、垂直方向のライン数をPARV、画面中心部22からの画面の任意の位置を(x,y)とし、画面周辺部へと行くに従って輝度低減率が上昇する輝度低減関数g(x,y)を考える。
【0027】
ここで水平方向距離演算部111で演算された水平方向の輝度低減率の関数h(x)に輝度低減率係数発生部12により演算された、関数h(x)にかかる係数PARHKを乗算器211により乗算した結果をPARHK*h(x)とする。同様に垂直方向距離演算部112で演算された垂直方向の輝度低減率の関数v(y)に輝度低減率係数発生部12により演算された、関数v(y)にかかる係数PARVKを乗算器212により乗算した結果をPARVK*v(y)とする。
【0028】
画面の任意の位置(x、y)で、どの程度輝度が低減しているかを表す関数g(x,y)は、水平方向の輝度低減率の関数h(x)と垂直方向の輝度低減率の関数v(y)を加算器218で加算した結果として表される。つまりg(x,y)=PARHK*h(x)+PARVK*v(y)となる。ここで関数h(x)及び関数v(y)は、それぞれ図2の画面中心部22で最小値を取る2次関数または直線とする。h(x)及びv(y)が2次関数であるとすると、h(x)=(x−PARH/2)2及びv(y)=(y−PARV/2)2となる。またh(x)及びv(y)が直線だとすると、h(x)=x−PARH/2及びv(y)=y−PARV/2となる。つまり、g(x,y)は4組の関数を取り得ることが分かる。
【0029】
次に輝度低減率係数発生部12の制御方法について説明する。まず、APL演算部131に入力された映像信号から、RGBそれぞれの信号をフィールド積分し、RGBの積分値を合計しパネル画素数で除算することによりAPLを演算する。
【0030】
また、図3のように画面を水平方向にM分割し垂直方向にN分割して各ブロック毎の平均信号レベルを求める。そして画面中央部31の第1領域内での各ブロック毎の平均信号レベルの分布をΔCCとし、画面周辺部32の第2領域内での各ブロック毎の平均信号レベルの分布をΔCAとする。ここで、ΔCCは画面中央部31の全領域における平均信号レベルをTCとし、画面中央部31の分割ブロック数をLとし、画面中央部31の各ブロック毎の平均信号レベルをTCK(K=1、2、・・・・L)として、ΔCC=Σabs(TC−TCK)と表す。なお、関数absは絶対値を表す関数とする。また、Σはabs(TC−TCK)でK=0からK=Lとしたときの総和とする。
【0031】
同様に画面周辺部32の領域内での各ブロック毎の平均信号レベルの分布をΔCAとする。ここでΔCAは画面周辺部32の全領域における平均信号レベルをTAとし、画面周辺部32の分割ブロック数をMとし、画面周辺部32の各ブロック毎の平均信号レベルをTAK(K=1、2、・・・・L)として、ΔCA=Σabs(TA−TAK)と表す。ここで、Σはabs(TA−TAK)でK=0からK=Mとしたときの総和とする。
【0032】
そして図1のAPL演算部131で演算されたAPL、及びAPL画面分布演算部132により演算されたΔCCをAPL輝度低減率係数演算部123に入力する。APL輝度低減率係数演算部123ではAPL及びΔCCに基づき、輝度低減率の係数を演算する。ここで、APLに依存する輝度低減係数をDAとし、ΔCCに依存する輝度低減係数をDBとし、DA及びDBにより決定され、APL輝度低減率係数演算部により出力される輝度低減係数をAPLCDとする。また、APLCD=DA*DBとする。
【0033】
以下にAPLCDの制御方法について説明する。まずAPLに対してある所定の閾値Aを設定する。ここで、APLが閾値Aよりも大きい画像の時は画面全体の輝度が高くなるために輝度低減制御を行うことで画面全体の輝度の変化が検知され易いため、APLによる輝度低減率を低く抑える。つまり図4(a)の様にAPLが大きい時はDAを小さくする。一方、APLが閾値Aよりも小さい画面の時は、画面全体の輝度が低いため、輝度制御により輝度を大きく落としても輝度の変化を検知されにくく、このためAPLによる輝度低減率を大きくする。つまり、図4(a)の様にAPLが小さいときはDAを大きくする。なお、APLによる輝度低減率特性を表す関数は、図4(a)の様な直線、または図4(b)の様な曲線とする。ここで、閾値Aは消費電力を優先する時は大きい値を取り、一方、原画との忠実性を優先する時は小さい値を取るものとする。
【0034】
次にΔCCに対してある閾値Bを設定する。ここでΔCCが閾値Bよりも大きい時、つまり図5(a)の様に画面中央部31内での階調が画面位置により大きく変化する画像では、輝度変化が検知されにくいため、ΔCCによる輝度低減率を大きくする。一方、ΔCCが閾値Bよりも小さい時、つまり図5(b)の様に画面中央部31内での階調が画面位置によって余り変化しない平坦な画像では、輝度変化が検知され易いため、ΔCCによる輝度低減率を低く抑える。よって図6(a)の様にΔCCが大きい時はDBを大きくし、ΔCCが小さいときはDBを小さくする。なお、ΔCCによる輝度低減率特性を表す関数は図6(a)の様な直線、または図6(b)の様な曲線とする。ここで閾値Bは消費電力を優先する時は小さい値を取り、一方、原画との忠実性を優先する時は大きい値を取るものとする。
【0035】
次にAPLCDを乗算器213、214に入力する。ここで水平方向輝度低減率係数発生部121により演算された、画面の距離のみに依存し、水平同期信号に基づく画面中心部から離れるにしたがって大きくなる水平方向の輝度低減率の係数DISHDを乗算器213に入力し、また垂直方向輝度低減率係数発生部122により演算された垂直同期信号に基づく画面中心部から離れるにしたがって大きくなる垂直方向の輝度低減率の係数DISVDを乗算器214に入力する。よって乗算器213によりAPL及び画面中央部での平均信号レベルの分布による輝度低減率の係数APLCDと水平方向の輝度低減率の係数DISHDを乗算し、演算結果がPARHKとなる。
【0036】
同様にAPL及び画面中央部での平均信号レベルの分布による輝度低減率の係数APLCDと垂直方向の輝度低減係数DISVDを乗算器214により乗算し、演算結果がPARVKとなる。
【0037】
ここで、以上の制御では、人間の目は画面中央部を注視する傾向にあり、画面周辺部の輝度の低下に気づきにくいという視覚特性を利用して周辺の輝度を上記の方法により制御してきた。しかしながら、画面周辺部の輝度が大幅に低下すると、画面周辺部だけが顕著に輝度が低いと感じることになり、結果的に本来の輝度制御を行わない画質と比べて、画質に違和感を感じるようになる。そこで画面周辺部での顕著な輝度の低下を防ぐために画面周辺部での輝度を一定にする制御を行う。
【0038】
上記輝度低減関数g(x,y)は、画面中心部での輝度低減率を0とした時の関数であるので、画面中心部での輝度を1としたときの画面の任意の位置(x,y)での画面中心部に対する相対輝度は、減算器219により1−g(x,y)と表すことができる。ここで画面周辺部32での輝度低下による画質の違和感を無くすために、下限輝度制御部141により画面周辺部32での相対輝度が一定になるように制御を行う。ここで全画面における輝度低減特性は図7のようになる。以下に下限輝度の制御方法について説明する。
【0039】
画面周辺部32での輝度の一定値つまり下限輝度値は、図1のAPL画面分布演算部132で演算されたΔCAをセレクター18に入力し、動き検出部15により入力映像が動画であると判断したとき、ΔCAはセレクター18をスルーして下限輝度制御部141に入力されることによって制御される。ΔCAによる下限輝度値の制御は、先に説明したΔCCによる輝度制御と同じ考えで行う。
【0040】
つまり図8のようにΔCAが大きい時は下限輝度値を小さくし、ΔCAが小さいときは下限輝度値の設定値を大きくする。
【0041】
次に、以上の制御により制御された下限輝度値を取りうる画面領域の面積及びそれに伴う画面中央部31での輝度低減特性をΔCCの値により制御する。ここで、入力映像が動画のときΔCCはそのままの値が下限輝度制御部141に入力される。つまり図9のように画面中央部での輝度低減特性1−g(x,y)に対して、ΔCCが大きいときは下限輝度値を取り得る画面領域の面積を大きくし、さらに輝度低減特性の変化率を変化させ、g(x,y)にΔCCで決まる1より大きい係数αを乗算し1−αg(x,y)(α>1)とする。また、ΔCCが小さいときは下限輝度値を取り得る画面領域の面積を小さくし、さらに輝度低減特性の変化率を変化させ、g(x,y)にΔCCで決まる1より小さい係数αを乗算し、1−αg(x,y)(α<1)とする。
【0042】
次に、動き検出部15により入力映像が静止画と判断されたとき、入力映像が静止画である累積時間に比例する係数τを演算する。ここで、静止画である累積時間が所定時間より短い場合、累積時間に比例する係数をτ1とし、静止画である累積時間が所定時間より長い場合、所定時間を開始時間として演算した累積時間に比例する係数をτ2とする。そしてτ1を乗算器216に入力し、τ2を乗算器217に入力する。ここで入力映像信号の変化率に対して閾値Cを設定し、動き検出部15が入力映像信号の変化率が閾値Cよりも小さいと判断した時、ΔCA及びΔCCの値を格納しておくメモリ20から、静止画時のΔCA及びΔCCの値を読み出し、それぞれの値を乗算器216、217に入力する。
【0043】
乗算器216により演算された結果は、τ1*ΔCAとなり、乗算器217により演算された結果は、τ2*ΔCCとなる。ここでτ1*ΔCA及びτ2*ΔCCは入力映像が静止画である時間に応じて徐々に大きくなる。そして、τ1*ΔCAをセレクター18に入力し、τ2*ΔCCをセレクター19に入力する。そこで、動き検出部15により入力映像が静止画であると判断したとき、セレクター18の出力をτ1*ΔCAとし、セレクター19の出力をτ2*ΔCCとし、下限輝度制御部141に入力する。ここで閾値Cは消費電力を優先する時は大きい値を取り、応答速度を優先するときは小さい値を取るものとする。
【0044】
すなわち、画面の中央部を第1領域、画面の周辺部を第2領域、前記第1領域と前記第2領域とに挟まれる部分を第3領域としたとき、前記第2領域における前記第1領域の中心からの輝度の変化率が、前記第1領域及び前記2領域での輝度の変化率よりも小さくなるように制御するもので、このような下限輝度の制御により、入力映像が静止画のとき画面周辺部及び画面中央部での輝度を時間に適応的に減少させることができる。これまでの輝度制御方法により制御された信号を乗算器215に入力し映像信号と乗算し、SF処理部16を通して発光制御部17に入力する。
【0045】
ここで、画面周辺部である第2領域の画面中央部である第1領域の中心からの輝度の変化率は、第3領域の第1領域からの輝度の変化率に比べて1/2以下となるように制御するのが望ましい。また、画面中央部の第1領域の中心の輝度は、入力される映像信号の輝度と略同じ輝度となるように制御するのが望ましい。
【0046】
以上のように本発明では、輝度制御手段により、画面周辺部での輝度が低下しすぎないように、画面周辺部での輝度が一定となるような制御を行うもので、全画面の平均信号レベルと、平均信号レベルの画面分布範囲と、画面位置を輝度低減特性を決定するパラメータとし、全画面の平均信号レベルが大きいとき、画面が全体が明るく、輝度の低下に敏感になりやすいため、大きく輝度を低減するような輝度制御は行わず、一方、全画面の平均信号レベルが小さいとき、画面全体がそれほど明るくなく、輝度を大きく低下させてもあまり気付きにくいため、輝度を大きく低減させるもので、見た目の輝度感を変化させずに消費電力の低減を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるプラズマディスプレイ装置は、画質に違和感を感じさせず、見た目の輝度の低下を感じることなく自然な形で画面全体の輝度を低下し、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置の輝度制御手段におけるブロック図
【図2】本発明のプラズマディスプレイ装置を説明するための有効画面領域図
【図3】同じく画面分割の概念図
【図4】同じく平均信号レベルによる輝度低減特性図
【図5】同じく画面中央部での平均信号レベルの分布の概念図
【図6】同じく画面周辺部での平均信号レベルの分布による輝度低減特性図
【図7】本発明のプラズマディスプレイ装置における画面中央部及び画面周辺部での輝度低減特性図
【図8】本発明のプラズマディスプレイ装置における画面周辺部での平均信号レベルの分布による画面周辺部での下限輝度制御の概念図
【図9】本発明のプラズマディスプレイ装置における画面中央部部での平均信号レベルの分布による画面中央部及び画面周辺部での輝度制御の概念図
【符号の説明】
11 輝度低減関数演算部
12 輝度低減率係数発生部
13 信号レベル検出部
14 画面周辺輝度制御部
15 動き検出部
16 サブフィールド(SF)処理部
17 発光制御部
18、19 セレクター
20 メモリ
21 有効画面領域
22 画面中心部
31 画面中央部
32 画面周辺部
111 水平方向距離演算部
112 垂直方向距離演算部
121 水平方向輝度低減率係数発生部
122 垂直方向輝度低減率係数発生部
123 輝度低減率係数演算部
131 平均信号レベル演算部
132 平均信号レベル画面分布演算部
141 下限輝度制御部
211、212、213、214、215、215、217 乗算器
218 加算器
219 減算器

Claims (1)

  1. 画面の中央部の第1領域と、画面の周辺部の第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域での輝度を制御する輝度制御手段を備えたプラズマディスプレイ装置において、前記輝度制御手段は、全画面の平均信号レベルが所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくし、前記全画面の平均信号レベルが前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくするように制御し、かつ前記第1領域内における複数のブロック毎の平均信号レベルの分布が所定の閾値よりも大きい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を大きくし、前記平均信号レベルの分布が前記閾値よりも小さい画像の時は前記第1領域の中心からの偏移に対する輝度の変化率を小さくするように制御するものであることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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