JP4225982B2 - 遊技盤の着脱補助機構 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技釘および入賞具を有して所定の遊技領域が形成され、この遊技領域が遊技機前面のガラス扉に臨むように配設される遊技盤を備え、遊技球を打球発射装置により遊技領域に打ち出して遊技を行う遊技機に関し、さらに詳細にはこのような遊技機において遊技盤の着脱時に遊技盤を仮支持する遊技盤の着脱補助機構に関する。
上記のような遊技機としてパチンコ機、アレンジボール機、いわゆる雀球遊技機などがある。この種の遊技機の代表例として例示されるパチンコ機では、案内レールで囲まれた遊技領域内に多数本の遊技釘や風車、種々の入賞具等が所定のゲージ設定で配設された遊技盤を有し、この遊技盤の遊技領域に打球発射装置から遊技球を打ち出して入賞具に落入させ入賞条件に応じた賞球の払出を受けることで、その賞球の増減を通して遊技を展開するように構成されている。
遊技盤は、上下の球皿や打球発射装置の操作ハンドルなどが設けられた前枠の前面側もしくは後面側、または、遊技球を貯留するタンク部材や球払出装置などの賞球機構が設けられて前枠の裏側に配設される裏機構部材の前面側に取り付けられ、前枠の前面側に横開き開閉可能に取り付けられたガラス扉を通して遊技領域を遊技者に臨ませるように構成される。
ここで、遊技盤の取付構造は、機種変更時における組み立て工程の対応の迅速化や遊技施設における遊技盤の交換作業容易化等のため着脱交換可能に構成することが望ましい。そして、遊技盤の着脱交換に当たっては遊技盤側の構成部材と前枠側の構成部材との位置関係を一定の位置精度内に維持させる構成が好ましい。このため、例えば、遊技盤を前枠の裏面側から着脱させる形態(本明細書において便宜的に「前枠後方着脱形態」という)の遊技機にあっては、前枠の裏面側に遊技盤の基板となる化粧板の外形寸法よりもわずかに(例えば巾方向に1mm程度)大きめな枠寸法を有する額縁状の収容枠を形成するとともに、収容枠には前方の支持面から裏面方向に向けて突出する位置決めピンを設け、化粧板には位置決めピンと嵌脱自在に係合する位置決め孔を形成して、これらを嵌合させることで遊技盤の着脱交換に拘わらず相互の位置関係が一定となるように構成している。収容枠にはこのようにして枠内に収容された遊技盤を固定保持する閉鎖クランプが設けられており、作業者がこの閉鎖クランプを操作することで遊技盤が収容枠に固定保持される。
上記のような従来の遊技盤取付構造では、作業者が遊技盤を着脱する際に、収容枠と化粧板とのわずかな隙間を利用して遊技盤をはめ込みあるいは引き出し操作せざるを得ない。ところが、遊技盤は大きさが概ね縦470mm×横420mm程度、質量が3〜5kg程度あり、その前面側には多数本の遊技釘が突出している。このため、遊技盤を装着するときには遊技盤に前方視界が遮られて収容枠の位置を正確に認識しにくく、わずかな隙間を利用して大型かつ重量のある遊技盤を装着する作業は熟練した作業者にとっても煩雑かつ重労働であるという問題があった。
一方、遊技盤を取り外すときには、閉鎖クランプによる係止を解除して収容枠から遊技盤を手前に引き抜く作業を行うが、遊技盤の位置決め孔が収容枠側の位置決めピンに嵌合した状態にあり、大型かつ重量のある遊技盤を片手で支持しながら嵌合状態を解除させなければならないという問題があった。また遊技機によっては遊技盤前面のセルが収容枠の前方支持面に張り付いた状態となっている場合もあり、このような嵌合状態や張り付き状態を解除させて遊技盤を取り外す作業中に、遊技盤が収容枠から急に滑り出て遊技盤を落下させるおそれがあるという問題もあった。とくに、遊技機を遊技施設に設置した後の盤面交換作業は遊技盤の着脱を習熟していない作業者が行うことが多く、熟練作業者でなくても容易に遊技盤の着脱交換を行うことができる遊技機が求められていた。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、遊技盤の着脱作業を容易化し作業性を向上させた遊技機を提供することを目的とする。
上記問題を解決して目的を達成するため、本発明は、前枠に取り付けられて遊技球を発射する打球発射装置と、前枠の前面側に開閉可能に取り付けられたガラス扉と、遊技釘および入賞具を有して所定のゲージ設定に形成された遊技領域がガラス扉に臨むように配設される遊技盤とを備え、遊技球を打球発射装置により遊技領域に打ち出して遊技を行う遊技機において、前枠の上部に遊技盤の側面を囲む左右の枠部および遊技盤の下面を支持する下方枠部を有し遊技盤を後方から着脱可能に収容する収容枠が設けられ、前枠の下部に、遊技盤との係合を解除し収容枠の下側(例えば、実施形態における遊技補助盤15の裏面側)に折りたたんで収容した収容姿勢と、前枠から後方に突出させて遊技盤の下面を支持可能な仮支持姿勢とに出没変位可能な遊技盤仮受け部材が備えられている。この遊技盤仮受け部材は、左右に延びる軸廻りに回動自在に取り付けられた円筒状のローラ部材を有し、仮支持姿勢において、ローラ部材が収容枠における下方枠部の後方に位置するとともに当該ローラ部材の円筒頂部が下方枠部の上面よりもわずかに高い位置に配設され、遊技盤を前記収容枠に着脱するときにローラ部材により遊技盤の下面を仮支持可能に設けられて遊技盤の着脱補助機構が構成される。
なお、前記遊技盤は、遊技盤の側部に設けられた揺動ヒンジ部材と収容枠の側部に設けられた固定ヒンジ部材との係合を利用して収容枠の後方に横開き開閉および着脱が可能に配設され、遊技盤が収容枠に収容された状態から後方に揺動させたときに、遊技盤の下面がローラ部材に乗り上げて支持されるように構成することが好ましい。
このような構成の遊技盤の着脱補助機構では、収容枠の下側に位置して、遊技盤の着脱方向である後方に出没変位可能な遊技盤仮受け部材が備えられており、遊技盤を着脱する作業時に、遊技盤仮受け部材を後方に突出変位させた仮支持姿勢において遊技盤を仮支持させることができるように構成されている。遊技盤仮支持部材には、ローラ部材が設けられており、仮支持姿勢においてローラ部材が下方枠部の後方に位置するとともに、ローラ部材の円筒頂部が収容枠における下方枠部の上面よりもわずかに高い位置に配設される。このため、遊技盤を装着しようとする作業者は、遊技盤収容部の下側に収容されていた遊技盤仮受け部材を後方に突出変位させて仮支持可能な状態に設定し、装着しようとする遊技盤を一旦この遊技盤仮受け部材のローラ部材に仮支持させた状態で細かい位置合わせを行うことができ、これにより容易に遊技盤を装着させることができる。
また遊技盤を取り外す際に遊技盤仮受け部材を突出させておき、取り外し過程の遊技盤を一旦遊技盤仮受け部材に支持させることで、無理な姿勢をとることなく両手で搬出に適宜な位置を把持して遊技盤を取り外すことができる。さらに、例えば取り外し作業中に遊技盤が急に滑り出たような場合であっても、滑り出た遊技盤が遊技盤仮受け部材に支持されるため、遊技盤を落下させるおそれを大幅に低減させることができる。
従って、このような遊技盤の着脱補助機構を備えた遊技機によれば、熟練作業者でなくとも容易に遊技盤の着脱作業を行うことができ、作業性を向上させた遊技機を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る遊技盤の着脱補助機構を備えた遊技機の代表例として、遊技盤を前枠の裏面側から着脱する前枠後方着脱形態のパチンコ機PMを図1〜図3に例示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMを正面側から見た正面図、図2はパチンコ機PMを裏面側から見た背面図、図3は裏セット盤を取り外した状態の前枠の背面図である。なお、図2および図3では遊技盤の裏面中央部の記載を省略している。
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの左側縁に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、常には右側縁に設けられた施錠装置4を利用して外枠1に閉鎖施錠された状態で保持される。
前枠2の正面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状をなし中央部に取り付けられたポリカーボネート板やガラス板等の透明板材を通して遊技盤20を透視可能なガラス扉5、および球皿に貯留された遊技球を整列させて1個ずつ打球発射装置9に導く上球皿6が、ともに左側縁に内蔵されたヒンジ機構により横開き開閉および着脱が可能に組付けられ、常には施錠装置4および図示省略するロック機構を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。前枠2の下部には遊技球を貯留する下球皿7設けられ、この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
前枠2の上部には、遊技盤20を収容保持する収容枠11が形成されている。収容枠11は、前枠2から裏面方向に立設された壁面構成の左右ならびに下方の枠部と、これらの枠部の前方に額縁状に形成された前方支持部(図3では点線で示す)とを有し前枠2と一体に成形される。収容枠11における左右枠部の内面寸法は遊技盤20の幅寸法よりも1〜2mm程度大きく形成され、前方支持部の上下所定位置に支持面から裏面方向に突出し先端部がテーパ状に形成された位置決めピン11p,11pが突出成形されている。収容枠11の後縁部には、遊技盤20および裏セット盤30をそれぞれ横開き開閉並びに着脱可能に支持する固定ヒンジ部材12,13が上下に所定間隔をおいてねじ固定されるとともに、収容枠11に収容した遊技盤20を固定する閉鎖クランプ14(14a,14b,14c)が回動操作可能に取り付けられている。
遊技盤20は板厚19mm程度の積層合板を図示する所定形状に切断およびルーター加工して、その表面に所定意匠のセルを貼り付けた化粧板(ベニヤとも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、帯状の外レール24aおよび内レール24bが円弧状に固設され、これらの案内レール24a,24bで囲まれた内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域PAには、多数本の遊技釘とともにランプ風車25aや一般風車25b等の風車25、一般入賞具26aや始動入賞具26b並びに大入賞口を備えたアタッカー26c等の入賞具26、および遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置28などが取り付けられ、遊技領域PAの下端には入賞具26に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口27が設けられている。
背面視における化粧板21の右側部の上下に遊技盤揺動ヒンジ部材22,23が取り付けられており、これらの遊技盤揺動ヒンジ部材22,23を収容枠11側の上下の固定ヒンジ部材12,13に係合させて揺動させあるいは係脱させることで、遊技盤20が横開き開閉および着脱可能に支持される。また、収容枠11の前方支持部と当接する化粧板21の所定位置には、前方支持部に突出成形された位置決めピン11p,11pと嵌脱可能な位置決め孔21p,21pが穿設されている。このため、固定ヒンジ部材12,13と遊技盤揺動ヒンジ部材22,23とからなる遊技盤ヒンジ機構を利用して遊技盤20を収容枠11に横開き開閉可能に支持させ、位置決めピン11p,11pと位置決め孔21p,21pとの嵌合を利用して遊技盤20を位置決めさせ、閉鎖クランプ14を回動操作して遊技盤を固定することで、遊技盤20が前枠2に対して一定の位置関係にセット保持される。
前枠2の裏面下部には、遊技球を外レール24aに向けて発射する打球発射装置9、および操作ハンドル8の回動操作を受けて打球発射装置9の作動を制御する発射装置制御基板B2が取り付けられる。前枠2におけるこれらの装置9および基板B2と収容枠11との間の上下中間領域には、遊技補助盤15と称される補助機構部が形成され、その前面側に打球発射装置9によって打ち出された遊技球を外レール24aに向けて案内する発射レールや、遊技領域PAに到達できずに打球発射装置9側に戻ってきたファール球を下球皿7に排出させるファール球回収経路部材、遊技の展開状況に応じた効果音を発生させるスピーカなどが取り付けられている。遊技補助盤15は上球皿6の背後に位置しており、常には閉鎖保持される上球皿6によりその前面側が覆われている。
前枠2の背後に位置して、裏セット盤(裏機構盤とも称される)30が取り付けられる。裏セット盤30は、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの方形状をなし中央に表裏貫通する窓口31wを有して一体成形された基枠体31をベースとして構成される。基枠体31の側縁部には上下に所定間隔をおいて裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33が固定されており、この上下の裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33を収容枠11側の上下の固定ヒンジ部材12,13に係合させて揺動させあるいは係脱させることで、裏セット盤30が前枠2の背後に横開き開閉および着脱可能に装備され、常には3カ所の閉鎖レバー34を利用して前枠2の背面を覆うように閉鎖保持される。
裏セット盤30には、窓口31wを取り囲むようにして賞球を払い出すための賞球装置や遊技球の処理経路が設けられる。すなわち、基枠体31の裏面側には、遊技球の貯留・供給を行うタンク部材41、タンク部材41から供給される遊技球を整列させて流下させる整列樋部材42、整列樋部材から供給される遊技球を受けて所定数量の遊技球を待機保持させる賞球待機通路43、賞球待機通路43に待機された遊技球を所定の入賞条件等に基づいて払い出す球払出装置45、球払出装置45から払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く賞球払出経路47などの賞球装置よび賞球経路が設けられている。また、基枠体31の前面側には、窓口31wの下方に位置して遊技盤20の裏面側に排出されたアウト球およびセーフ球、球抜き機構によって賞球経路から排出された抜き球等を集合させる集合経路が形成され、基枠体31の裏面側には集合経路と繋がって集合された遊技球を遊技施設側の回収バケットに排出させる球排出経路が形成されている。
また、裏セット盤30の裏面各部には、パチンコ機PMの作動を統括的に制御するメイン基板B1や、メイン基板B1からの指令信号に基づいて球払出装置の作動制御を行う球払出基板B3、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板B4、これらの制御基板や各種電子機器等に電力を供給する電源基板B5などの回路基板が着脱交換可能に取り付けられ、各回路基板や電子機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されてパチンコ機PMが構成される。
パチンコ機PMは、ガラス扉5、上球皿6、裏セット盤30等がそれぞれ閉鎖され、前枠2が外枠1に閉鎖施錠された状態で遊技に供される。遊技は上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより開始され、上球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ打球発射装置9に送られ操作ハンドル8の回動操作角度に応じた強度で遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、機体の上部には図4および図5に示すように、外枠1に対して前枠2を開放状態に保持させる前枠開放保持機構150と、開放された前枠2に対して裏セット盤30を開放保持させる裏セット盤開閉保持機構160とが設けられている。
ここで、図4は、前枠開放保持機構150により外枠1に対して前枠2を開放状態に保持させ、裏セット盤開放保持機構160により前枠2に対して裏セット盤30を開放保持させた状態の平面図を示し、図5は前枠開放保持機構150により開放保持された前枠2の背面図を示している。なお、以降では前枠2を背面側から見た構成を主として説明するため、説明の便宜上、図3における左右方向を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう側(パチンコ機PMの前面側)を前方、手前側(同裏面側)を後方と称して説明する。
前枠開放保持機構150は、基端部が外枠1に水平面内に揺動可能に取り付けられた前枠開放保持部材151と、前枠2における収容枠11の上方に取り付けられた係合部材155とからなり、前枠2を開放させて前枠開放保持部材151の先端部を係合部材155に係合させることで、外枠1に対して前枠2を開放状態に保持させる。
前枠開放保持部材151は、例えば、所定線径のみがき鋼棒の両端に旋削や転造等によりねじ部を形成し、基端側および先端側を図示するクランク状の形状に曲げ加工し、必要に応じて所要の表面処理を施すとともに、両側の所定位置にワッシャ152(152a,152b)をカシメ締結し、あるいはスナップリング等を嵌着固定して構成する。前枠開放保持部材151は、基端側の揺動端部151aを外枠1に穿設された取付孔に外枠下面側から挿入し、外枠1の上面に設けられたザグリ穴側の上方から座金を介してナット153aを締め付けることで、この取付穴の軸まわりに水平旋回可能に取り付けられる。なお、必要に応じてナット153aまたはねじ部に緩み止め処理を施し、あるいは穴深さに応じた長さのカラー等を嵌挿してナット153aを締め付けることにより、ナット153aの緩みを防止して前枠開放保持部材151を常時滑らかに揺動させることができる。また、前枠開放保持部材の先端側の係合端部151bにはナット153bが螺合されている。
係合部材155には前枠開放保持部材の係合端部151bを受容可能な凹状の係合部155a,155bが形成されており、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段で図示する形状に構成し、あるいは金属材料を用いて鋳物やダイキャスト、板金部材の溶接構造等により図示する形状に構成する。係合部材155は前枠開放保持部材の係合端部151bを係合させたときに、前枠2と外枠1とがなす開き角が所定の2段階の開放保持角となるように、係合部が2カ所に形成されており、収容枠11上方の所定位置にねじ止めされる。
ここで、上記2段階の開放保持角は、例えば、係合端部151bを一方の係合部155aに係止させたときに前枠2の開き角が90度となり、他方の係合部155bに係止させたときの開き角が、遊技島SBの配設ピッチや隣り合うパチンコ機との位置関係から開放可能な最大の開き角(例えば100度)となるように設定される。これにより作業者は係合端部151bを上記いずれかの係合部155a,155bに係合させることで、所望の開放角度で前枠2を開放保持させることができる。なお、係合部155a,155bの配設高さは遊技盤20の上面や裏セット盤30の上面よりも上方に設定されており、前枠開放保持部材151を用いて前枠2を開放保持させた状態でも、遊技盤20や裏セット盤30を自由に開放・閉鎖しあるいは着脱交換できるように構成されている。
外枠1の上面部材の内側には、前枠開放保持部材151を格納したときに前枠開放保持部材151の先端部を掛支して収容保持する掛支部材158が設けられている(図では外枠1の上面に取り付けられた掛支部材158をその取付面側から見た状態を示している)。このため、作業を終了した作業者が、前枠開放保持部材151を揺動させて係合端部151b側を掛支部材158に掛支させることで、前枠開放保持部材151を格納姿勢に収容保持させることができ、この格納姿勢を保持させて前枠2を閉鎖することができる。
一方、裏セット盤開放保持機構160は、正面視における外枠1の右側面部材の内側に揺動可能に枢結された裏セット盤開放保持部材161を主体として構成される。裏セット盤開放保持部材161は、図4中に部分拡大図を示すように、略円筒状に形成された基端部161aとこの基端部から延びて先端がフック状に形成された係止部161bとからなり、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により一体成形される。
裏セット盤開放保持部材161は、その基端部161aが、正面視における外枠1の右側面部材の内側にリベット等の締結手段により垂直面内に回動可能に枢結され、この開放保持部材161を回動させることで先端の係止部161bを外枠1の前面側に突出させ、あるいは外枠1の内側に収容させることができる。先端の係止部161bはフック状に形成されており、この係止部161bを外枠1の前方に突出させたときに、裏セット盤30のタンク部材41の後方壁面をこの係止部161bと外枠1の前端面との間に挟持するようにして係止保持可能に構成されている。
このため、開放保持部材161を回動させて先端の係止部161bを外枠1の前面側に突出させ、開放させた裏セット盤30のタンク部材41に係止部161bを係合させることで裏セット盤30を開放状態に保持させることができ、また開放保持部材161を回動させて先端の係止部161bを下方(または上方)に位置させることで、裏セット盤開放保持部材161を外枠1の内側に収容して裏セット盤30および前枠2を閉鎖することができる。
従って、上記のように構成される前枠開放保持機構150および裏セット盤開放保持機構160によれば、前枠2を開放して前枠開放保持部材151を揺動展開し先端の係合端部151bを左右いずれかの係合部155a,155bに係合させることで、前枠2を所望の開放角度位置に保持させることができ、またこのように前枠2を開放させた状態で裏セット盤30を後方に開き、開放保持部材の係止部161bをタンク部材41に係合させることで、裏セット盤30を開放状態に保持させることができる。これにより、作業者は前枠2および裏セット盤30をともに開放保持させた状態で遊技盤20の着脱作業等を行うことができる。
なお、前枠開放保持機構150により前枠2が開放保持された状態において、係合端部151bに螺合されたナット153bを締め付けることにより、前枠2を開放状態に固定することも可能である。これにより、例えば遊技盤20の着脱交換時に作業者が誤って遊技盤20の上端部を前枠開放保持部材151に当接させ、係合端部151bと係合部(155aまたは155b)との係合を解除するような外力が作用しても、ナット153bの締結力により係合が解除されることがなく、前枠2の開放状態を強固に維持させることができる。
さて、このようにして開放状態が保持される前枠2の裏面側に、遊技時に前枠2の裏面側に収容され、遊技盤20の着脱時に遊技盤の着脱方向に突出変位させて遊技盤20を仮支持可能な遊技盤仮受け部材を有した遊技盤の着脱補助機構50,60,70,80,90が設けられる。図6〜図10に第1実施例の着脱補助機構50を示しており、まず、これらの図面を参照して着脱補助機構50の構成について説明する。なお、図6は着脱補助機構50の構成を説明するための分解斜視図、図7は収容姿勢にある着脱補助機構50を裏面側から見た背面図、図8は着脱補助機構50における収容姿勢(A)〜中間状態(B)〜仮支持姿勢 (C)にわたる変化を示す説明図(側断面図)、図9は仮支持姿勢にある着脱補助機構50を裏面側から見た背面図、図10は仮支持姿勢にある着脱補助機構50を上方から見た平面図(部分断面図)である。
着脱補助機構50は、前枠2における遊技補助盤15の裏面側にねじ固定されるベース部材51、ベース部材51の上部に揺動可能に枢支される遊技盤仮受け部材52、ベース部材51の下部に揺動可能に取り付けられて遊技盤仮受け部材52を突出変位させた角度位置で支持する支持部材53を主体として構成される。なお、着脱補助機構50では、遊技盤仮受け部材52と支持部材53とが揺動変位する形態のため、これらの部材の構成を説明するにあたっては、図6に示す姿勢の方向をもって前後左右と称して説明する。
ベース部材51は、基板となるベース部51aと、このベース部51aから上方に延びるとともに前方にオフセット成型された位置決め部51b、位置決め部51bの左右端部が直角に折り曲げられて後方に突出する固定ヒンジ部51c、ベース部51aの下端部が左右に張り出されその端部が直角に折り曲げられて後方に突出する支持部51dなどからなる。
ベース部51aにはベース部材51を取り付けるための3カ所のねじ孔51hが形成され、位置決め部51bには前枠2に対するベース部材51を位置決めするための2カ所の位置決め孔51pが、左右の固定ヒンジ部51cには枢結ピン55を受容して遊技盤仮受け部材52を揺動可能に枢支する固定ヒンジ孔51qが、左右の支持部51dには支持部材53を揺動可能に支持するための支持孔51rが、それぞれ形成されている。
このように、位置決め部51bをベース部51aよりも前方にオフセットして形成し、この位置決め部51bの左右を後方に折り曲げて固定ヒンジ部51cを形成しているため、ベース部材51を固定するための取付ボス16aが遊技補助盤15の前面側に突出することがなく、かつ左右の固定ヒンジ孔51q(すなわち遊技盤仮受け部材52の揺動軸)を収容枠11から後方に突出させることなく収容枠の厚さ内に配設している。なお、ベース部材51は、所定板厚の冷間圧延鋼板やステンレス鋼板等をパンチングやプレス成形等の公知の加工手段により図示する形状に成型し、必要に応じて所要の表面処理を行って構成する。
遊技盤仮受け部材52は、遊技盤20を支持する支持面部52aと、この支持面部52aから前方に延びるとともに下方にオフセット成形された逃げ部52b、逃げ部52bの左右端部が直角に折り曲げられて下方に突出する揺動ヒンジ部52c、支持面部52aの左右端部が直角に折り曲げられて下方に突出する支持受け部52dなどからなる。揺動ヒンジ部52cには枢結ピン55を受容して左右の固定ヒンジ部51cに揺動可能に支持される揺動ヒンジ孔52qが形成され、支持受け部52dには支持部材53と係合する長孔状の支持受け孔52rが形成されるとともに、この支持受け孔52rに支持部材53を受容するための切り欠き部52sが形成されている。
遊技盤仮受け部材52における支持面部52aは、遊技盤仮受け部材52がベース部材51に枢結され、支持部材53により仮支持姿勢(図8(C)の状態)に係止されたときに支持面部52aの上面が収容枠11の上面よりもわずかに高くなるように形成される。また左右の支持受け部52dはこれらの内面間隔がベース部51aの幅よりも大きく、かつ支持受け部52dの外面間隔が左右の支持部51dの内面間隔よりも小さくなるように相互間隔を設定している。遊技盤仮受け部材52は、ベース部材51と同様の板材を用い同様の加工手段により形成される。
支持部材53は、遊技盤仮受け部材52の左右の支持受け孔52rと係脱可能な支持バー部53aと、この支持バー部の左右が直角に折り曲げられて平行に延びる支持脚部53b、左右支持脚部53bの先端側が支持バー部53aと平行にそれぞれ左右外方に屈曲され端部に雄ネジが形成されるとともにその基端側にフランジ部が設けられた揺動軸部53cなどから構成される。
支持部材53は、左右の支持脚部53bの内面間隔が支持バー部53a側で支持受け部52dの外面間隔よりも幾分大きく設定される一方、揺動軸部53c側で狭められたΩ形に形成されており、左右の支持受け部52dを挟むように係合して遊技盤仮受け部材52を左右にぶれることなく支持するとともに、着脱補助機構50の幅寸法を小型に構成している。支持部材53は、例えば所定線径のみがき鋼棒の両端に旋削や転造等によりねじ部を形成したうえで図示する形状に曲げ加工し、必要に応じて所要の表面処理を施すとともに、両側の所定位置にワッシャをカシメ締結しあるいはスナップリング等を嵌着固定して構成する。
遊技盤仮受け部材52と支持部材53とは、それぞれ枢結ピン55およびナット57を利用してベース部材51に取り付けられる。遊技盤仮受け部材52は、左右の揺動ヒンジ部52cに形成された揺動ヒンジ孔52qと左右の固定ヒンジ部51cに形成された固定ヒンジ孔51qとを位置合わせして連通させ、これらの孔部を貫通するように枢結ピン55挿通させて、突出した先端側にEリング56を嵌着することで固定ヒンジ部51cに揺動自在に枢結される。支持部材53は、左右支持脚部53b,53bの間隔を狭めるように弾性変形させて、先端の雄ネジ部を左右の支持孔51r,51rに挿通させ、突出した端部にナット57,57を螺合させることで支持部51d,51dに揺動可能に支持される。
こうして組み立てられた部分組立体が遊技補助盤15に取り付けられる。遊技補助盤(前枠2における収容枠11の下部領域)15の裏面側には、遊技盤着脱補助機構50を取り付けるための機構取付部16が設けられている。機構取付部16には、位置決め部51bに形成された2カ所の位置決め孔51pと係合してベース部材51の上下左右位置及び角度姿勢を規定する位置決めピン16p、およびベース部材51が位置決めされたときにベース部51aに形成された3カ所のねじ孔51hと位置整合するねじ受容部を有した円筒状の取付ボス16aが突出成型されるとともに、遊技補助盤15の下方のリブには左右の支持脚部53bの幅および線形に合わせた切り欠き部16cが形成されている。
このため、作業者がベース部材51の2カ所の位置決め孔51pを位置決めピン16pに嵌合させて位置決めし、各ねじ孔51hにねじ58を挿通させて取付ボス16aにねじ止めすることにより、ベース部材51を含む部分組立体が遊技補助盤15の所定位置に位置決め固定される。
このように構成される遊技盤の着脱補助機構50は、図7に示す収納姿勢と、図9および図10に示す仮支持姿勢とに変位させることができる。図8には着脱補助機構50の収容姿勢(A)〜中間状態(B)〜仮支持姿勢(C)にわたる変化の態様を示しており、以下この図8を主に参照しながら着脱補助機構50の作用について説明する。
パチンコ機PMが遊技に供される遊技時には、着脱補助機構50が図8(A)に示す収容姿勢に保持される。この収容姿勢では、支持部材53は支持孔51rに支持された揺動軸部53cを揺動軸として支持バー部53aが垂下した状態に配設され、左右の支持脚部53bが遊技補助盤15の下方のリブに形成された切り欠き部16cに収容される。遊技盤仮受け部材52は枢結ピン55を揺動軸として支持面部52aが前枠の裏面下方を向くように垂下する。
前述したように、左右の支持受け部52dはこれらの内面間隔がベース部51aの幅よりも大きく、かつ支持受け部52dの外面間隔が左右の支持部51dの内面間隔よりも小さくなるように相互間隔を設定している。このため遊技盤仮受け部材52を収容姿勢にしたときに、左右の支持受け部52dがベース部材51に当接することなく、ベース部51aの左右側方に位置してコンパクトに収容される。また遊技盤仮受け部材52の揺動軸が収容枠11の後端面よりも内側に設けられ、逃げ部52bが支持面部52aよりも前方にオフセット成形されているため、収容姿勢において遊技盤仮受け部材52の各部が後方に大きく突出するようなことがない。このため着脱補助機構50はわずかな厚さ(前後方向寸法)に折りたたむことができ、前枠2と裏セット盤30との間に収容保持させることができる。
上記のような収容姿勢から、遊技盤20を仮支持可能な仮支持姿勢に変化させるときには、図8(B)に示すように、遊技盤仮受け部材52を枢結ピン55まわりに上方に揺動させ、支持部材53を揺動軸部53cまわりに上方に揺動変位させて、支持部材の支持バー部53aを切り欠き部52sを通して支持受け孔52r内に導入する。そして、遊技盤仮受け部材52を下方に揺動させ支持部材53を裏面方向に傾動させて支持バー部53aを支持受け孔52rの後方に移動させ、支持バー部53aを支持受け孔52rの後端部と係合させることで、着脱補助機構50が図8(C)に示すような仮支持姿勢に設定される。
仮支持姿勢では、遊技盤仮受け部材52が収容枠11の裏面方向(すなわち遊技盤20の着脱方向)に突出した状態で係止され、支持面部52aの上面が収容枠11の上面よりもわずかに高い位置で平行に配設される(図9を参照)。支持部材53は支持受け部52dと支持部51dとの間を繋ぐ梁として機能し、支持面部52aに上方から作用する荷重に抗して、遊技盤仮受け部材52を仮支持姿勢に保持させる。支持部材53における左右の支持脚部53bは、左右の支持受け部52dを外側から挟み込むように位置しており、支持面部52aに荷重が作用したときに、係合が外れたりねじれが生じたりし難い構成となっている。なお、支持バー部53aに図6中に二点鎖線で示すように、左右の支持受け部52dの内面間隔に合わせたなカラー53kを固設し、あるいは内面間隔に合わせた左右位置にスナップリングを嵌着等することにより、上記抗力をより高めた構成とすることも可能である。
さて、このようにして着脱補助機構50を仮支持姿勢に設定し、遊技盤20の着脱作業を行う。まず、遊技盤20を収容枠11に装着する場合について説明する。作業者は、既述した前枠開放保持機構150および裏セット盤開放保持機構160を利用して前枠2および裏セット盤30を図4に示すように開放保持させた状態で、図中に二点鎖線で示すように遊技盤20を斜めに搬入する。そして遊技盤20の左右位置が収容枠11の左右位置と概略一致すると思われる位置で、一旦、遊技盤20を遊技盤仮受け部材52の支持面部52a上に載置し、着脱補助機構50に仮支持させる。
次いで、このように遊技盤20が仮支持された状態で、遊技盤20の位置を微調整し、右側縁上下に取り付けられた遊技盤揺動ヒンジ部材22,23を収容枠11側の固定ヒンジ部材12,13に位置合わせして係合させる。前述したように、支持面部52a上面の高さ位置は収容枠11上面の高さ位置よりもわずかに高く設定されており、作業者は遊技盤20(化粧板21)の下端面を支持面部52aに支持させた状態で、遊技盤20の前後・左右位置を微調整しあるいは支持面部を支点として水平および垂直面内に自由に遊技盤20を傾動させることができる。このため、作業者は容易に遊技盤揺動ヒンジ部材22,23を固定ヒンジ部材12,13に位置合わせして係合させることができる。
こうして上下のヒンジ部材12,22、13,23が相互に係合されると、遊技盤20はこれらのヒンジ部材の係合軸まわりに横開き開閉可能になる。そこで、作業者は遊技盤20を前方に押圧して支持面部52a上を滑らせ、遊技盤20を収容枠11に収容させる。そして閉鎖クランプ14を利用して化粧板21の裏面側を係止し遊技盤20を収容枠11に係止保持させる。
あとは、前述したと逆の手順(図8(C)→(B)→(A))で着脱補助機構50を折りたたみ、裏セット盤開放保持機構160による裏セット盤30の開放保持を解除して裏セット盤30を前枠2の裏側を覆うように閉じて閉鎖レバー34により閉鎖保持させ、前枠開放保持機構150による前枠2の開放保持を解除して前枠2を外枠1に閉鎖させることで、通常の遊技状態に復帰される。
一方、遊技盤20を収容枠11から取り外す場合には、上記と同様にして前枠2および裏セット盤30を開放保持させ着脱補助機構50を仮支持姿勢に設定した状態で、閉鎖クランプ14による遊技盤20の閉止状態を解除させ、化粧板21の上縁部に指をかけて遊技盤20を手前に引き出し、遊技盤を横開きしてその下面を支持面部52aに仮支持させる。
次いで、遊技盤20が仮支持された状態で、遊技盤20を搬出するのに適宜な部位、例えば化粧板21の左右側縁部を把持し、遊技盤20を上方に引き上げて遊技盤揺動ヒンジ部材22,23と固定ヒンジ部材12,13との係合を解除させる。あるいは、支持面部52aを支点として遊技盤20を左傾させ、遊技盤揺動ヒンジ部材22,23と固定ヒンジ部材12,13との係合を解除させる。そして、遊技盤20を図4中に二点鎖線で示すように斜めに引き出し、遊技盤20を収容枠11から取り外す。
あとは、適宜新たな遊技盤や保守点検が終了した遊技盤を前述した手順で収容枠11に取り付け、前述同様に着脱補助機構50を折りたたんで、裏セット盤30および前枠2を閉鎖することで、通常の遊技状態に復帰される。
従って、このような遊技盤の着脱補助機構50によれば、大型かつ重量物の遊技盤であっても、熟練者によることなく容易に着脱作業することができる。また、着脱補助機構50では、この機構を使用するときに遊技盤仮受け部材52を遊技盤20の着脱方向に突出変位させ、この機構を使用しないときに前枠2と裏セット盤30との間に収容させる形態のため、収容枠11を後方に延出させるような機構に比べて使用時における遊技盤仮受け部材52の突出量を大きく取って着脱作業を容易化することができるとともに、前枠または裏セット盤の厚さを増加させることなくコンパクトに構成することができる。
次に、本発明に係る第2実施例の遊技盤の着脱補助機構60について説明する。この着脱補助機構60は、全体として前述した着脱補助機構50と略同様の形態を備え、着脱補助機構50における支持部材53、この支持部材53を支持する支持部51dならびに支持受け部52dの構成が異なっている。そこで、図8(A)(B)(C)に対応して、着脱補助機構60における収容姿勢(A)〜中間状態(B)〜仮支持姿勢 (C)の変化を図11に示し、以下この図を参照して着脱補助機構60について簡潔に説明する。なお、着脱補助機構50と同様構成の部分に同一番号を付して重複説明を省略する。
着脱補助機構60は、遊技補助盤15の裏面側にねじ固定されるベース部材51′、ベース部材51′の上部に揺動可能に枢支される遊技盤仮受け部材52′、ベース部材51′の下部に揺動可能に取り付けられて遊技盤仮受け部材52′を突出変位させた角度位置で支持する支持部材63を主体として構成される。
ベース部材51′は、ベース部51a、位置決め部51b、固定ヒンジ部51c、およびベース部51aの下端部から左右に張り出されその端部が直角に折り曲げられて後方に突出する支持部61dなどからなり、支持部61dの構成を除いて前述したベース部材51と同様に構成される。左右の支持部61dには上端が開放されて支持部材63を受容可能なU字状の支持溝61rが形成されている。左右の支持部61dの内面間隔は、遊技盤仮受け部材52′における左右の支持受け部62の外面間隔よりもわずかに大きく設定されている。
遊技盤仮受け部材52′は、支持面部52a、逃げ部52b、揺動ヒンジ部52c、および支持面部52aの左右端部が直角に折り曲げられて下方に突出する支持受け部62dなどからなり、支持受け部62dの構成を除いて前述した遊技盤仮受け部材52と同様に構成される。左右の支持受け部62dの内面間隔はベース部51aの幅よりも幾分大きく設定されるとともに、各支持受け部62dには支持部材63を摺動可能に支持する長孔状の支持受け孔62rが形成されている。
支持部材63は、全体として上辺の一部が開いた角形リング形態をなし、左右の支持溝61rと係脱可能な支持バー部63a、支持バー部の左右が直角に折り曲げられて平行に延びる支持脚部63b、左右支持脚部63bの先端が支持バー部63aと平行に左右内側に屈曲された摺動軸部63cなどから構成される。支持部材63は、所定線径のみがき鋼棒を曲げ加工し所要の表面処理を施して構成される。
遊技補助盤裏面の機構取付部16には、前述同様の取付ボス16a、位置決めピン16pが突出成形されるとともに、収容枠11の下方のリブには支持バー部63aの幅に合わせて凹状の切り欠き溝16gが形成されている。
遊技盤仮受け部材52′は、前述同様に枢結ピン55を利用してベース部材51′に揺動可能に枢結され、支持部材63は上辺を開くように弾性変形させて左右の摺動軸部63cを左右の支持受け孔62rに係合させる。そして、位置決め部51bに形成された2カ所の位置決め孔51pを、遊技補助盤15側の位置決めピン16pに嵌合させて位置決めし、ねじ孔にねじ58を挿通させて取付ボス16aにねじ止めすることにより、部分組立体が所定位置に位置決め固定される。そして、このように構成された着脱補助機構60は、収容姿勢と仮支持姿勢とに変化させることができる。
パチンコ機PMが遊技に供される遊技時には、着脱補助機構60は図11(A)に示す収容姿勢に保持される。この収容姿勢では、遊技盤仮受け部材52′が枢結ピン55を揺動軸として垂下し、左右の支持受け部62dがそれぞれベース部51aの左右側方に収容される。また、支持部材63は、長穴状に形成された支持受け孔62rを利用して摺動軸部63cが支持受け孔62rの上方に移動し、支持バー部63aが遊技補助盤15の下方のリブに形成された切り欠き溝16gに収容される。このように着脱補助機構60はわずかな厚さおよび高さ寸法に折りたたむことができ、前枠2と裏セット盤30との間にコンパクトに収容保持させることができる。
上記収容姿勢から、仮支持姿勢に変化させるときには、図11(B)に示すように、遊技盤仮受け部材52′の下端部を引き出すようにして枢結ピン55まわりに揺動させ、遊技盤仮受け部材52′とともに引き上げられる支持部材63の支持バー部63aを左右支持部61dの支持溝61r内に導入する。そして、遊技盤仮受け部材52′を下方に揺動させて、支持バー部63aを支持溝61rの下端部に、摺動軸部63cを支持受け孔62rの後端部にそれぞれ係合させることで、着脱補助機構60が図11(C)に示す仮支持姿勢に設定される。
仮支持姿勢では、遊技盤仮受け部材52′が前述した着脱補助機構50における遊技盤仮受け部材52と同様の突出位置及び高さに配設され、前述同様に遊技盤20を着脱して同様の効果を得ることができる。なお、左右の支持受け孔62rの外側に位置する摺動軸部63cにEリング等を嵌着して位置ズレを防止する構成としてもてもよく、あるいは左右の摺動軸部63cを図6中に二点鎖線で示したカラー53kのような部材で連結固定することも好ましい実施形態である。また支持バー部63aに左右支持部61の内面間隔に合わせたカラー等を固設してもよい。
次に、本発明に係る第3実施例の遊技盤の着脱補助機構70について説明する。図12〜図15に着脱補助機構70を示しており、まず、これらの図面を参照して着脱補助機構70の構成について説明する。なお、図12は着脱補助機構70の構成を説明するための分解斜視図、図13および図14は仮支持姿勢にある着脱補助機構70を裏面側から見た背面図および平面図、図15は着脱補助機構70における収容姿勢(A)と仮支持姿勢 (B)とを示す側断面図である。
着脱補助機構70は、前枠2における遊技補助盤15の裏面側にねじ固定されるベース部材71、ベース部材71の上部に揺動可能に枢支される遊技盤仮受け部材72、ベース部材71の下部に揺動可能に取り付けられて遊技盤仮受け部材72を突出変位させた角度位置で支持する支持部材73、および遊技盤仮受け部材72に回動自在に取り付けられるローラ部材74を主体として構成される。
ベース部材71は、基板となるベース部71aと、このベース部71aの上下中間部に前方に凸形状に成形された位置決め部71b、ベース部71aの上端中央部が切り欠かれて左右に2分割されるとともにその上端部がカーリング成型されて形成された固定ヒンジ部71c、ベース部71aの下端部が左右に張り出されその端部が直角に折り曲げられて後方に突出する支持部71dなどからなる。
ベース部71aにはベース部材71を取り付けるための4カ所のねじ孔71hが形成され、位置決め部71bには前枠2に対するベース部材71の左右方向位置を位置決めするための位置決め孔71p、カーリング成型された左右の固定ヒンジ部71cには枢結ピン75を受容して遊技盤仮受け部材72を揺動可能に枢支する固定ヒンジ孔71q、左右の支持部71dには支持部材73を揺動可能に支持するための支持孔71rがそれぞれ形成されている。ベース部材71は、所定板厚の冷間圧延鋼板やステンレス鋼板等をパンチングやプレス成形等の公知の加工手段により図示する形状に成型し、必要に応じて所要の表面処理を行って構成する。
遊技盤仮受け部材72は、遊技盤20を支持するベースとしての支持ベース部72aと、この支持ベース部72aから前方に延び固定ヒンジ部71cの間隔に合わせて左右側部が切り落とされるとともにその前端部がカーリング成型された揺動ヒンジ部72c、支持ベース部72aの後端部が支持部材の線形に合わせてU字状に曲げ成型された支持受け部72d、支持ベース部72aの左右端部が直角に折り曲げられて上方に突出するローラ支持片部72eなどからなる。左右の揺動ヒンジ部72cには枢結ピン75を受容して左右の固定ヒンジ部71cに揺動可能に支持される揺動ヒンジ孔72qが形成され、左右のローラ支持片部72eにはローラ枢結ピン77を受容してローラ部材74を回動可能に支持するローラ支持孔72sが形成されている。
このように、固定ヒンジ部71cおよび揺動ヒンジ部72cをカーリング成型により構成して揺動機構を薄型に構成しているため、ベース部材71を固定する取付ボス16aが遊技補助盤15の前面側に突出することがなく、かつ遊技盤仮受け部材72の揺動軸を収容枠11の後方に突出させることなく収容枠の厚さ内に配設している。また、ベース部材における位置決め部71bの突設位置は、図15(A)に示すように、遊技盤仮受け部材72を垂下させた収容姿勢において支持受け部72dがこの位置決め部71bの裏側(凹部)に収容されるように設定されている。なお、遊技盤仮受け部材72は、ベース部材71と同様の板材を用い同様の加工手段により形成される。
ローラ部材74は、左右のローラ支持片部72eの内面間隔に合わせて形成された円筒状のローラであり、例えば、ポリアセタール樹脂やポリエチレン、硬質ウレタン等の樹脂材料を射出成形等の成形手段で図示するローラ状に形成し、あるいはアルミ合金等の金属棒材の軸心にローラ枢結ピン75を挿通させる軸孔74aを穿孔して図示するローラ形状に形成する。ローラ部材74は、着脱補助機構70が組み付けられ仮支持姿勢にされたときにローラ部材74の頂部が収容枠11の上面よりもわずかに高くなるように配設される。
支持部材73は、支持受け部72dの支持受け溝72rと係脱可能な支持バー部73aと、この支持バー部の左右が直角に折り曲げられて平行に延びる支持脚部73b、左右支持脚部73bの先端側が支持バー部73aと平行にそれぞれ左右外方に屈曲され端部に雄ネジが形成されるとともにその基端側にフランジ部が設けられた揺動軸部73cなどから構成される。支持部材73は、左右の支持脚部73bの内面間隔がベース部材71や遊技盤仮受け部材72の左右幅、枢結ピン75,77の全長よりも幾分大きく設定されている。支持部材73は、例えば所定線径のみがき鋼棒の両端に旋削や転造等によりねじ部を形成したうえで図示する形状に曲げ加工し、必要に応じて所要の表面処理を施すとともに、両側の所定位置にワッシャをカシメ締結しあるいはスナップリング等を嵌着固定して構成する。
ベース部材71、遊技盤仮受け部材72、支持部材73およびローラ部材74は、それぞれ枢結ピン75、ローラ枢結ピン77およびナット57等を利用して組み立てられる。すなわち、遊技盤仮受け部材72は、ベース部材71の左右の固定ヒンジ部71cの間に揺動ヒンジ部72cを嵌挿して、固定ヒンジ孔71qと揺動ヒンジ孔72qとを連通させ、これらの孔部を貫通するように枢結ピン75挿通させ、突出した先端側にEリング76を嵌着することで固定ヒンジ部71cに揺動自在に枢結される。ローラ部材74も同様に軸孔74aを左右のローラ支持孔72sに位置合わせしてローラ枢結ピン77を挿通させ、突出した先端側にEリング78を嵌着することでローラ支持片部72eに回動自在に枢結される。また、支持部材73は、左右支持脚部73b,73bの間隔を狭めるように弾性変形させて、先端の雄ネジ部を左右の支持孔71r,71rに挿通させ、突出した端部にナット57,57を螺合させることで支持部71d,71dに揺動可能に支持される。
一方、遊技補助盤15の裏面側には、上記のように部分組立された着脱補助機構70を取り付けるための機構取付部17が設けられている。機構取付部17には、遊技補助盤15から裏面方向に突出する壁面により枠状の凹部を形成し、位置決め部71bと係合してベース部材71の上下方向位置および角度姿勢を規定する係合枠17bが形成され、この係合枠内に位置決め孔71pと係合してベース部材71の左右位置を規定する位置決めピン17pが形成されている。また、この係合枠17bの上下にはベース部71aに形成された4カ所のねじ孔71hと位置整合するねじ受容部を有した円筒状の取付ボス17aが突出成型されている。
このため、作業者がベース部材71の位置決め部71bを係合枠17bに係合させ、位置決め孔71pを位置決めピン17pに嵌合させることでベース部材71が位置決めされ、各ねじ孔71hにねじ58を挿通させて取付ボス17aにねじ止めすることにより、ベース部材71を含む部分組立体が遊技補助盤15の所定位置に位置決め固定される。そして、このように構成された着脱補助機構70は、図15(A)(B)に示す収容姿勢と仮支持姿勢とに変化させることができる。
パチンコ機PMが遊技に供される遊技時には、着脱補助機構70が図15(A)に示す収容姿勢に保持される。この収容姿勢では、遊技盤仮受け部材72が枢結ピン75を揺動軸として垂下し、先端の支持受け部72dが位置決め部71bの裏側の凹部に収容される。ここで、支持部材63においては、左右の支持脚部73bの内面間隔を枢結ピン75やローラ枢結ピン77の全長よりも幾分大きく設定しており、また支持脚部73bは、仮支持姿勢を表す図15(B)からも明らかなように、ベース部材71と遊技盤仮受け部材72と支持部材73とで形成する直角三角形の斜辺に相当する。このため、支持部材73は揺動軸部73cを中心に前方に揺動させたときに、左右の支持脚部73bがベース部71および遊技盤仮受け部材72の左右側方を通過可能であり、また先端の支持バー部73aは枢結ピン75の上方を通過して遊技補助盤15の裏面に当接するまで揺動させることができる。従って、着脱補助機構70は、図15(B)に示すように、わずかな厚さおよび高さ寸法に折りたたむことができ、前枠2と裏セット盤30との間にコンパクトに収容保持させることができる。
上記のような収容姿勢から仮支持姿勢に変化させるときには、支持バー部73aを手前に引き出すように支持部材73を揺動変位させ、遊技盤仮受け部材72を枢結ピン55まわりに上方に揺動させて、支持バー部73aを支持ベース部72aの下方に位置させる。次いで遊技盤仮受け部材72を下方に揺動させて支持バー部73aを支持ベース部72aの下面に当接させ、支持バー部73aを後方に移動させて支持受け溝72rに係合させる。これにより着脱補助機構70が図15(B)に示すような仮支持姿勢に設定される。
仮支持姿勢では、遊技盤仮受け部材72が収容枠11の裏面方向に突出した状態で係止され、ローラ部材74の頂部が収容枠11の上面よりもわずかに高い位置に配設される(図13を参照)。支持部材73は支持受け部72dと支持部71dとの間を繋ぐ梁として機能し、支持ベース部72aに上方から作用する荷重に抗して、遊技盤仮受け部材72を仮支持姿勢に保持させる。支持バー部73aは支持受け部72dの全幅にわたって支持受け溝72rに係合保持され、ローラ部材74に作用する荷重をこの係合部全体で支持する。また本構成の着脱補助機構70ではベース部材71と遊技盤仮受け部材72との揺動機構として枢結ピン75との係合長さが長い蝶番類似の構成としている。このため、遊技盤仮受け部材72に大きな荷重が作用しても枢結部や係合部に損傷が生じたりねじれが生じたりすることがなく、耐荷重の大きな着脱補助機構となっている。
さて、このようにして仮支持姿勢に設定された着脱補助機構70の作用について説明する。なお、遊技盤20の着脱操作については第1実施例の着脱補助機構50について既述しており、その操作の大半が同様であるため、ここでは、遊技盤20を収容枠11から取り外す場合についてのみ簡潔に説明する。
作業者は、既述した前枠開放保持機構150および裏セット盤開放保持機構160を利用して前枠2および裏セット盤30を図4に示すように開放保持させ、着脱補助機構70を仮支持状体に設定した状態で、閉鎖クランプ14による遊技盤20の閉止状態を解除させ、化粧板21の上縁部に指をかけて遊技盤20を手前に引き出し、遊技盤20をローラ部材74に仮支持させる。ローラ部材74はその頂部の高さ位置が収容枠11の上面よりも幾分高く配設されているが、ローラ部材74の回動作用により円滑にローラ面に乗り上げ、遊技盤揺動ヒンジ部材22,23が固定ヒンジ部材12,13からわずかに浮き上がるようにしてローラ部材74に支持される。
次いで、作業者は遊技盤20を搬出するのに適宜な部位、例えば化粧板21の左右側縁部を把持し、遊技盤20を上方に引き上げて遊技盤揺動ヒンジ部材22,23と固定ヒンジ部材12,13との係合を解除させ、遊技盤20を図4中に二点鎖線で示すように斜めに引き出し、遊技盤20を収容枠11から取り外す。
従って、このような遊技盤の着脱補助機構70によれば、大型かつ重量物の遊技盤であっても、熟練者によることなく容易に着脱作業することができる。また、着脱補助機構70では、この機構を使用するときに遊技盤仮受け部材72を遊技盤20の着脱方向に突出変位させ、この機構を使用しないときに前枠2と裏セット盤30との間に収容させる形態のため、収容枠11を後方に延出させるような機構に比べて使用時における遊技盤仮受け部材72の突出量を大きく取って着脱作業を容易化することができるとともに、前枠または裏セット盤の厚さを増加させることなくコンパクトに構成することができる。
なお、以上説明した第1実施例から第3実施例の着脱補助機構50,60,70では、各機構の構成部分を適宜組み合わせて構成することができる。例えば、第1実施例の支持バー部53aにこの軸まわりに回動可能なローラ部材を付設するとともに、支持面部52aにローラ部材の頂部を突出させる孔部を形成し、仮支持姿勢において遊技盤の開放角度に応じて支持面部またはローラ部材で遊技盤を支持するように構成してもよい(図12中の二点鎖線を参照)。また、第3実施例の遊技盤仮受け部材72にローラ部材74を設けずに、第1実施例の遊技盤仮受け部材52のように逃げ部52bおよび支持受け部52aを設けて支持面部で遊技盤を支持するように構成してもよい。
また、第1実施例から第3実施例の着脱補助機構50,60,70では、遊技盤仮受け部材52,62,72がベース部材51,61,71を介して揺動可能に支持されるともに、支持部材53,63,73がベース部材に形成された支持部に支持される構成を例示したが、ベース部材を用いることなく、遊技盤仮受け部材を遊技補助盤に直接的に揺動可能に支持させ、あるいは支持部材の支持部を遊技補助盤に形成する構成とすることもできる。
次に、本発明に係る第4実施例の遊技盤の着脱補助機構80について説明する。図16〜図19に着脱補助機構80を示しており、これらの図面を参照して着脱補助機構80について説明する。なお、図16は着脱補助機構80の構成を説明するための分解斜視図、図17〜図19はそれぞれ仮支持姿勢にある着脱補助機構80の側面図(部分側断面図)、背面図および平面図である。
着脱補助機構80は、前枠2における遊技補助盤15の裏面側にねじ固定されるベース部材81、ベース部材81に水平旋回可能かつ上下方向(軸の延びる方向)に摺動可能に支持される支軸82、支軸82の上端部に結合された遊技盤仮受け部材83、支軸82に設けられた雌ネジ部82aに螺合されベース部81に形成された係止溝81sに沿って移動可能に取り付けられたサムスクリュー85などから構成される。
ベース部材81は、左右のベース部81aと、左右のベース部81aの間に支軸82の軸径に合わせて円筒面状に曲げ加工され上下に延びる軸支持部81bを主として構成され、左右ベース部81aの所定位置にはベース部材81を固定するためのねじ孔81hが形成され、軸支持部81bにはサムスクリュー85を案内するためにL字状に溝加工された係止溝81sが形成されている。
係止溝81sにおける水平溝部の溝幅はサムスクリューの雄ネジ部よりもわずかに大きめに設定されている。一方、上下に延びる鉛直溝部の溝幅は遊技盤仮受け部材83を収容させた角度位置から遊技盤仮受け部材の上端面(支持面部83a)が収容枠11の下端面に当接しない角度位置まで旋回できるように、雄ネジ部が鉛直溝部内を左右に旋回できるように設定されている。ベース部材81は所定板厚の金属板を公知の加工手段を用いて図示する形状に成型し、必要に応じて所要の表面処理を行って構成する。
支軸82は、所定外径の金属パイプをベースとして構成され、所定の軸方向位置にパイプを貫通して雌ネジ部82aが形成されている。支軸82の上端部には雌ネジ部82aの軸線に対して所定のラジアル方向角度(例えば雌ネジ部の軸線と遊技盤仮受け部材の延びる方向の相対角度が45度)となるように、遊技盤仮受け部材83が固着される。なお、図16では雌ネジ部82aを表すためにベース部材81の一部を破断して表示している。
遊技盤仮受け部材83は、遊技盤20を支持する支持面部83aと、この支持面部83aから前方に延びるとともに下方にオフセット成形された逃げ部83bから構成される。支持面部83aは、遊技盤仮受け部材83が後述する仮支持姿勢に係止されたときに支持面部83aの上面が収容枠11の上面よりもわずかに高くなるように形成される。逃げ部83bには支軸82の内径と略同径の円孔が形成されており、この円孔の上方から支軸82に段付プラグ状の固定部材を圧入する等の手段により、図示するように遊技盤仮受け部材83が支軸82の上端部に上記所定角度をもって固着される。なお、支持面部83aと逃げ部83bとの間には、支持面部83aに作用する荷重によって遊技盤仮受け部材83が撓み変形しないように、剛性を向上させるリブ83cがプレス成形されている。
一方、遊技補助盤15の裏面側には、着脱補助機構80を取り付けるための機構取付部18が形成されている。機構取付部18には、支軸82の外周面に合わせた支持面を有して上下に延びる支持レール部18b、ベース部81aに形成されたねじ孔81hと位置整合するねじ受容部を有した円筒状の取付ボス18aが突出成型されている。また、収容枠11にはこの機構取付部18の右方(固定ヒンジ12,13側)に位置して収容枠11から後方に突出する第2支持面部18tが形成されている。
このように構成される各部材の組み付けに当たっては、ベース部材81の軸支部81bに支軸82を係合させ、支軸82の円筒外周面を支持レール部18bに支持させるようにベース部材81および支軸82を機構取付部18に配設する。次いでベース部材81の4カ所のねじ孔18hを位置決めボス18aと位置合わせし、裏面側からねじ58を挿通させてねじ止めする。そして、サムスクリュー85の雄ネジ部を係止溝81sを通して支軸82の雌ネジ部82aに螺合締結させることで、サムスクリュー85がこの係止溝81sに沿って移動する範囲内で支軸82および遊技盤仮受け部材83の上下および回転移動が許容され、サムスクリュー85を締め込むことで支軸82が当該位置でベース部材81に係止保持される。
以上のようにして構成される着脱補助機構80では、サムスクリュー85を緩めて支軸82を上下動および回転動させることで、遊技盤仮受け部材83を各図に実線で示す仮支持姿勢と、二点鎖線で付記する収容姿勢とに変化させることができる。
すなわち、サムスクリュー85を緩めて係止溝81sに沿って支軸82を上動させ、この係止溝81sの上端位置から水平に延びる水平溝部に沿って支軸82を右方向に水平旋回させることで、支持面部83aが水平旋回されて遊技補助盤15の後方(すなわち遊技盤20の着脱方向)に突出し、この位置でサムスクリュー85を締め込むことで遊技盤仮受け部材83が仮支持姿勢に保持される。仮支持姿勢では、遊技盤仮受け部材の支持面部83aに遊技盤20(化粧板21)を仮支持させることができ、この仮支持姿勢において既述した着脱補助機構50,60と同様に遊技盤20を容易に着脱することができる。
遊技盤20の着脱作業が終了した後には、サムスクリュー85を緩めて遊技盤仮受け部材83を左方向に水平旋回させ、サムスクリュー85の雄ネジ部が係止溝81sの鉛直溝部にかかる位置まで旋回させ、下方にスライド移動させて下端位置まで移動させる。この下端位置では支持面部83aが収容枠11の下面よりも低く位置し、この下端位置で左回りに旋回させることで各図に二点鎖線で示すように遊技盤仮受け部材83が収容枠11の下部に収容され、この位置でサムスクリュー85を締め込むことで収容姿勢に保持される。
従って、このような遊技盤の着脱補助機構80によれば、大型かつ重量物の遊技盤であっても、熟練者によることなく容易に着脱作業することができる。また、着脱補助機構80では、この機構を使用するときに遊技盤仮受け部材83を旋回させることで遊技盤20の着脱方向に突出変位させ、この機構を使用しないときに前枠2と裏セット盤30との間に収容させる形態のため、遊技盤仮受け部材83を適宜大型化することが可能であり、使用時における遊技盤仮受け部材83の突出量を大きく取って着脱作業を容易化することができるとともに、前枠または裏セット盤の厚さを増加させることなくコンパクトに構成することができる。
なお、本実施例における機構取付部18には収容枠11から後方に突出する第2支持面部18tが形成されており、遊技盤20を取り外すときのように細かい位置決め操作が不要の場合には、着脱補助機構80を収容姿勢にしたまま第2支持面部18tのみを利用して遊技盤20の取り外し作業を行うことも可能である。また、仮支持姿勢における支持部83aの高さ位置と第2支持面部18tの高さ位置とを同一高さとすることにより両者を併用するように構成することもできる。なお、本実施例では係止溝81sをL字状に形成した例を示したが、係止溝81sは仮支持姿勢において上方から作用する荷重を支持可能な水平部を有し、収容姿勢において遊技盤仮受け部材83を収容枠11の下部に位置させるように構成されていればよく、例えば左右に延びる水平部と斜めに延びる斜面部とを設けてスロープ状に形成してもよい。
次に、本発明に係る第5実施例の遊技盤の着脱補助機構90について、図20および図21を参照して説明する。この着脱補助機構90は前述した着脱補助機構80と同様に上下摺動および回転動が可能な支軸および遊技盤仮受け部材を有し、支軸を上動および回動させることで遊技盤仮受け部材を仮支持姿勢と収容姿勢とに変位させる着脱補助機構である。なお、図20は仮支持姿勢にある着脱補助機構90の背面図および同機構における係止溝の部分拡大図、図21は仮支持姿勢にある着脱補助機構90の側面図(部分側断面図)および部分拡大図である。
着脱補助機構90は、遊技補助盤15の裏面側にねじ固定されるベース部材91、ベース部材91に水平旋回可能かつ上下方向(軸の延びる方向)に摺動可能に支持される支軸92、支軸92の上端部に結合された遊技盤仮受け部材93、遊技盤仮受け部材93の先端側と支軸92の下端部との間に張り渡された支柱94、支軸92に設けられた雌ネジ部に螺合されベース部91に形成された係止溝91sに沿って移動可能に取り付けられたボルト95、支軸92の上部に支軸の外周を取り巻くように配設されて上下方向に付勢力を発生するコイルバネ96、支軸92に挿通されてコイルバネ96の下端面を支持するワッシャ97などから構成される。
ベース部材91は、左右のベース部91aと、左右のベース部91aの間に支軸92の軸径に合わせて円筒面状に曲げ加工され上下に延びる軸支持部91bを主として構成され、左右ベース部91aの所定位置には前枠2に対するベース部材91を位置決めするための2カ所の位置決め孔91pおよびベース部材91を固定するための4カ所のねじ孔が形成され、軸支持部91bにはボルト95の雄ネジ部を案内するために雄ネジ部の外径よりも幾分大きめの溝幅でコの字状に溝加工された係止溝91sが形成されている。ベース部材91は所定板厚の金属板を公知の加工手段を用いて図示する形状に成型し、必要に応じて所要の表面処理を行って構成する。
支軸92は、所定外径の金属パイプをベースとして構成され、所定の軸方向位置にパイプを貫通して雌ネジ部92aが形成されている。遊技盤仮受け部材93は、遊技盤20を支持する支持面部93a、この支持面部93aから前方に延びるとともに下方にオフセット成形された逃げ部93b、支持面部の後端が下方に直角に折り曲げられて形成された支持受け部93dなどから構成される。遊技盤仮受け部材93は、例えば逃げ部93aに支軸92の外径と略同一径の円孔を形成し、この円孔に支軸92を挿通させて、支持面部の延びる方向をねじ孔部92aの軸線と同一方向合わせた状態で、カシメやスポット溶接の手段により支軸92の上端部に固着される。なお、支持面部93aは、遊技盤仮受け部材93が後述する仮支持姿勢に係止されたときに支持面部93aの上面が収容枠11の上面よりもわずかに高くなるように設定される。また、支持面部93aと逃げ部93bとの間には、支持面部93aに作用する荷重に対する抗力を向上させるリブ93cがプレス成形されている。
支柱94は支柱部と、この支柱部の両端が平坦にプレスされて形成されたタブ部とからなり、上下のタブ部が平行になるように折り曲げられるとともに、上方のタブ部にボルトを螺合させる雌ネジが形成され、下方のタブ部にボルトを挿通させる円孔が穿設されて構成されている。
一方、遊技補助盤15の裏面側には、着脱補助機構90を取り付けるための機構取付部19が形成されている。機構取付部19には、支軸92の外周面に合わせた支持面を有して上下に延びる支持レール部19b、ベース部91aに形成された2カ所の位置決め孔91pと係合してベース部材91の位置を規定する位置決めピン19p、およびベース部材91が位置決めされたときにベース部91aに形成された4カ所のねじ孔と位置整合するねじ受容部を有した円筒状の取付ボス19aが突出成型されている。
このように構成される各部材の組み付けに当たっては、支軸92の下端からコイルバネ96およびワッシャ97を挿通させ、ワッシャ97を軸支部91bの上方に位置させるようにベース部材91に支軸92を係合させ、このように係合させた状態のままベース部材91および支軸92を機構取付部19に配設して支軸92の前面側を支持レール部19bに支持させる。次いでベース部材91の2カ所の位置決め孔91pを位置決めピン19pに嵌合させて位置決めし、4カ所のねじ孔19hにねじ58を挿通して位置決めボス19aにねじ止めする。
次に、支柱94の上端のタブ部を遊技盤仮受け部材93の支持受け部93dにねじ止めし、ボルト95の雄ネジ部を支柱下端のタブ部における円孔、および軸支持部91bに形成された係止溝91sを通して支軸92の雌ネジ部92aに螺合締結させる。これにより、ボルト95がこの係止溝91sに沿って移動可能な範囲内で支軸92(および遊技盤仮受け部材93並びに支柱94)の上下および回転移動が許容され、ボルト95を締め込むことで支軸92が当該位置でベース部材91に係止保持される。
以上のようにして構成される着脱補助機構90では、ボルト95を緩めて支軸92を上下動および回転動させることで、遊技盤仮受け部材93を各図に実線で示す仮支持姿勢と、図20中に二点鎖線で付記する収容姿勢とに変化させることができる。
すなわち、図20に二点鎖線で示す収容姿勢から、ボルト95を緩めて支柱94を手前に引き出すように支軸92を左方向に旋回させると、ボルト95の雄ネジ部が係止溝91sの水平溝部に沿って移動し雄ネジ部が上下方向に延びる溝部に到達するまで遊技盤仮受け部材93が水平旋回される。ボルト95の雄ネジ部が上下に延びる溝部に到達すると、コイルバネ96の付勢力によって支軸92が上動され、係止溝91sの上縁まで移動される。遊技盤仮受け部材93と支柱94はこの支軸92の移動に伴って支軸92とともに上動される
次いで、この上端位置から右方に延びる水平溝部に沿って支軸92を右方向に旋回させると、支持面部93aが遊技補助盤15の盤面に直交して後方に突出する仮支持姿勢に位置し、この位置でボルト95を締め込むことで遊技盤仮受け部材93が仮支持姿勢に保持される。この仮支持姿勢では、遊技盤仮受け部材の支持面部93aに遊技盤20(化粧板21)を仮支持させることができ、既述した着脱補助機構50,60と同様に遊技盤20を容易に着脱することができる。
遊技盤20の着脱作業が終了した後には、ボルト95を緩めて遊技盤仮受け部材93を左方に水平旋回させ、雄ネジ部が係止溝91sの水平溝部の左端位置に至るまで旋回させた後に、支持面部93を上方から押圧して上下に延びる溝部に沿って下方にスライド移動させ、下端位置から右方に延びる水平溝に沿って水平旋回させることで、図20に二点鎖線で示すように遊技盤仮受け部材93が収容枠11の下部に収容され、この位置でボルト95を締め込むことで収容姿勢に保持される。
従って、このような遊技盤の着脱補助機構90によれば、大型かつ重量物の遊技盤であっても、熟練者によることなく容易に着脱作業することができる。また、着脱補助機構90では、この機構を使用するときに遊技盤仮受け部材93を旋回させて遊技盤20の着脱方向に突出変位させ、この機構を使用しないときに前枠2と裏セット盤30との間に収容させる形態のため、遊技盤仮受け部材93を適宜大型化することで使用時における遊技盤仮受け部材93の突出量を大きく取って着脱作業を容易化することができるとともに、前枠または裏セット盤の厚さを増加させることなくコンパクトに構成することができる。
また、着脱補助機構90では支柱94により遊技盤仮受け部材93の先端部を支持する構成のため、比較的重量がある遊技盤でも遊技盤仮受け部材93が撓んだり変形したりすることがなく、安定して遊技盤を仮支持することができる。さらに本機構では、コイルバネ96により遊技盤仮受け部材93を上方に付勢配設する構成のため、操作性が良好な着脱補助機構を提供できるとともに、遊技中などにボルト95の締め込みが緩んだような場合であっても振動等を生じさせることがない着脱補助機構を提供することができる。
なお、実施例では遊技盤20が揺動ヒンジ部材22,23と固定ヒンジ部材12,13とで構成されるヒンジ機構により収容枠11に横開き開閉可能に支持される例を開示したが、遊技盤についてヒンジ機構を有しない遊技機であっても同様に構成することができ、着脱補助機構50〜90を利用して遊技盤を仮支持させることで、収容枠に対する細かい位置合わせを行い、あるいは搬出しやすい部位を把持して容易に遊技盤の着脱作業を行うことができる。
また、実施例では遊技盤仮受け部材において遊技盤を支持する支持面部を平坦に形成した例を開示したが、支持面部の後端側に上方に突出するストッパ部を設けてもよい。このような構成では遊技盤の取り外し作業中に急に遊技盤が滑り出たような場合でもストッパ部で遊技盤を受け止め、より効果的に遊技盤の落下を防止することができる。さらに、各実施例は着脱補助機構を遊技補助盤の裏面側に一カ所設けた例を示したが遊技盤の開閉形態等に応じて複数設ける構成としてもよい。
さらに、実施例では収容枠11が前枠2の裏面側に形成され、遊技盤20が前枠2の裏面側から着脱される前枠後方着脱形態のパチンコ機PMについて、本願発明を適用した構成例を説明したが、例えば、ガラス扉5を開いた状態で遊技盤を前枠の正面側から着脱する形態(前枠前方着脱形態)の遊技機や、遊技盤を裏セット盤の前面側または裏面側に着脱する形態(裏機構前方着脱形態または裏機構後方着脱形態)の遊技機についても、適宜変更して適用することが可能である。
以上説明したように、本発明では、遊技盤20を後方から着脱可能に収容する収容枠11の下側に位置して、後方に出没変位可能な遊技盤仮受け部材が設けられ、遊技機PMが遊技に供されるときに収容枠11の下側(遊技機内部)に収容でき、遊技盤20を着脱させるときに前枠2から後方に突出変位させて遊技盤20を仮支持可能に配設されて、遊技盤の着脱補助機構が構成される。
このような構成の遊技盤の着脱補助機構では、遊技盤を着脱する作業時に遊技盤仮受け部材を遊技盤の着脱方向(後方)に突出変位させて仮支持させることができるため、遊技盤を装着しようとする作業者は、遊技盤を一旦この遊技盤仮受け部材に仮支持させた状態で細かい位置合わせを行うことができ、これにより容易に遊技盤を装着させることができる。また遊技盤を取り外す際に一旦遊技盤仮受け部材に支持させることで、適宜搬出に適した位置を両手で把持して遊技盤を取り外すことができる。さらに、例えば取り外し作業中に遊技盤が急に滑り出たような場合であっても、滑り出た遊技盤が遊技盤仮受け部材に支持されるため、遊技盤を落下させるおそれを低減させることができる。従って、このような遊技盤の着脱補助機構を備えた遊技機によれば、熟練作業者でなくとも容易に遊技盤の着脱作業を行うことができ、作業性を向上させた遊技機を提供することができる。
本発明に係る着脱補助機構を備える遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。 上記パチンコ機における裏セット盤を取り外した状態の前枠の背面図である。 前枠開放保持機構および裏セット盤開放保持機構の作用を示す平面図である。 前枠開放保持機構の構成を示す背面図である。 第1実施例の着脱補助機構の構成を説明するための分解斜視図である。 収容姿勢にある第1実施例の着脱補助機構を裏面側から見た背面図である。 第1実施例の着脱補助機構の収容姿勢(A)〜中間状態(B)〜仮支持姿勢 (C)にわたる変化を示す説明図(側断面図)である。 仮支持姿勢にある第1実施例の着脱補助機構を裏面側から見た背面図である。 仮支持姿勢にある第1実施例の着脱補助機構を上方から見た平面図(部分断面図)である。 第2実施例の着脱補助機構における収容姿勢(A)〜中間状態(B)〜仮支持姿勢 (C)にわたる変化を示す説明図(側断面図)である。 第3実施例の着脱補助機構の構成を説明するための分解斜視図である。 仮支持姿勢にある第3実施例の着脱補助機構を裏面側から見た背面図である。 仮支持姿勢にある第3実施例の着脱補助機構を上方から見た平面図である。 第3実施例の着脱補助機構における収容姿勢(A)と仮支持姿勢 (B)とを示す説明図(側断面図)である。 第4実施邸の着脱補助機構の構成を説明するための分解斜視図である。 仮支持姿勢にある第4実施例の着脱補助機構の側面図(部分断面図)である。 仮支持姿勢にある第4実施例の着脱補助機構の背面図である。 仮支持姿勢にある第4実施例の着脱補助機構の平面図である。 仮支持姿勢にある第5実施例の着脱補助機構の背面図である。 仮支持姿勢にある第5実施例の着脱補助機構の側面図(部分断面図)である。
符号の説明
B1 メイン基板
B2 発射装置制御基板
B3 球払出制御基板
B4 ランプ・音声制御基板
B5 電源基板
PA 遊技領域
PM パチンコ機
SB 遊技島
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 操作ハンドル
9 打球発射装置
11 収容枠
12,13 固定ヒンジ部材
14a,14b,14c 閉鎖クランプ
15 遊技補助盤
16 機構取付部(第1,第2実施例)
(16a 取付ボス、16c 切り欠き部、16p 位置決めピン、
16g 切り欠き溝)
17 機構取付部(第3実施例)
(17a 取付ボス、17b 位置決め枠、17p 位置決めピン)
18 機構取付部(第4実施例)
(18a 取付ボス、18b 支持レール、18t 第2支持面部)
19 機構取付部(第5実施例)
(19a 取付ボス、19b 支持レール、19p 位置決めピン)
20 遊技盤
21 化粧板
22,23 遊技盤揺動ヒンジ部材
24 案内レール(24a 外レール、24b 内レール)
25a,25b 風車
26 入賞具
(26a 一般入賞具、26b 始動入賞具、26c アタッカー)
27 アウト口
28 図柄表示装置
30 裏セット盤
31 基枠体(31w 窓口)
32,33 裏セット盤揺動ヒンジ部材
34 閉鎖レバー
40 賞球装置
41 タンク部材
42 整列樋部材(42a 偏向出口)
43 賞球待機通路
45 賞球カセット
46 賞球検出センサ
47賞球払出経路
50 遊技盤支持機構(第1実施例)
51 ベース部材
(51a ベース部、51b 位置決め部、51c 固定ヒンジ部、 51d 支持部、51h ねじ孔、51p 位置決め孔、 51q 固定ヒンジ孔、51r 支持孔)
52 遊技盤仮受け部材
(52a 支持面部、52b 逃げ部、52c 揺動ヒンジ部、52d 支持受け部、52q 揺動ヒンジ孔、52r 支持受け孔、52s 切り欠き部)
53 支持部材
(53a 支持バー部、53b 支持脚部、53c 揺動軸部)
55 枢結ピン
56 Eリング
57 ナット
58 ねじ
60 遊技盤支持機構(第2実施例)
51′ ベース部材(61d 支持部、61r 支持溝)
52′ 遊技盤仮受け部材(62d 支持受け部、62r 支持受け孔)
63 支持部材(63a 支持バー部、63b 支持脚部、63c 摺動軸部)
70 遊技盤支持機構(第3実施例)
71 ベース部材
(71a ベース部、71b 位置決め部、71c 固定ヒンジ部、
71d 支持部、71h ねじ孔、71p 位置決め孔、
71q 固定ヒンジ孔、71r 支持孔)
72 遊技盤仮受け部材
(72a 支持ベース部、72c 揺動ヒンジ部、72d 支持受け部、
72e ローラ支持片部、72q 揺動ヒンジ孔、72r 支持受け溝、
72s ローラ支持孔)
73 支持部材(73a 支持バー部、73b 支持脚部、73c 揺動軸部)
74 ローラ部材(74a 軸孔)
75 枢結ピン
76 Eリング
77 ローラ枢結ピン
78 Eリング
80 遊技盤支持機構(第4実施例)
81 ベース部材
(81a ベース部、81b 軸支持部、81h ねじ孔、81s 係止溝)
82 支軸(82a 雌ネジ部)
83 遊技盤仮受け部材(83a 支持面部、83b 逃げ部、83c リブ)
85 サムスクリュー
90 遊技盤支持機構(第5実施例)
91 ベース部材
(91a ベース部、91b 軸支持部、91p 位置決め孔、91s 係止溝)
92 支軸(92a 雌ネジ部)
93 遊技盤仮受け部材
(93a 支持面部、93b 逃げ部、93c リブ、93d 支持受け部)
94 支柱
95 ボルト
96 コイルバネ
97 ワッシャ
150 前枠開放保持機構
151 前枠開放保持部材(151a 揺動端部、151b 係合端部)
152a,152b ワッシャ
153a,153b ナット
155 係合部材(155a,155b 係合部)
158 掛支部材
160 裏セット盤開放保持機構
161 裏セット盤開放保持部材(161a 基端部、161b 係止部)

Claims (2)

  1. 前枠と、前記前枠に取り付けられて遊技球を発射する打球発射装置と、前記前枠の前面側に開閉可能に取り付けられたガラス扉と、遊技釘および入賞具を有して所定の遊技領域が形成され前記遊技領域が前記ガラス扉に臨むように配設される遊技盤とを備え、前記遊技球を前記打球発射装置により前記遊技領域に打ち出して遊技を行う遊技機において、
    前記前枠の上部に、前記遊技盤の側面を囲む左右の枠部および前記遊技盤の下面を支持する下方枠部を有し前記遊技盤を後方から着脱可能に収容する収容枠が設けられ、
    前記前枠の下部に、前記遊技盤との係合を解除し前記収容枠の下側に折りたたんで収容した収容姿勢と、前記前枠から後方に突出させて前記遊技盤の下面を支持可能な仮支持姿勢とに出没変移可能な遊技盤仮受け部材を備え、
    前記遊技盤仮受け部材は、左右に延びる軸廻りに回動自在に取り付けられた円筒状のローラ部材を有し、前記仮支持姿勢において、前記ローラ部材が前記下方枠部の後方に位置するとともに当該ローラ部材の円筒頂部が前記下方枠部の上面よりもわずかに高い位置に配設され、前記遊技盤を前記収容枠に着脱するときに前記ローラ部材により前記遊技盤の下面を仮支持可能に構成されることを特徴とする遊技盤の着脱補助機構。
  2. 前記遊技盤は、前記遊技盤の側部に設けられた揺動ヒンジ部材と前記収容枠の側部に設けられた固定ヒンジ部材との係合を利用して前記収容枠の後方に横開き開閉および着脱が可能に配設され、
    前記遊技盤が前記収容枠に収容された状態から後方に揺動させたときに、前記遊技盤の下面が前記ローラ部材に乗り上げて支持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技盤の着脱補助機構。
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