JP4225593B2 - ベンズイミダゾール耐性菌の防除方法 - Google Patents
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Description
本発明は、耐性菌の防除方法に関する。特に、本発明は、ベンズイミダゾール(benzimidazole)殺菌剤またはチオファナート(thiophanate)殺菌剤に対して耐性になった菌の防除方法に関する。本発明方法は、N−アセトニルベンズアミドとして知られている殺菌組成物を使用する。
【0002】
植物病原菌に対して使用するための、ベンズイミダゾール殺菌剤およびチオファナート殺菌剤、例えばベノミル(メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−イルカルバメート)、フベリダゾール(2−(2’−フリル)ベンズイミダゾール)、チアベンダゾール(2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール)、カルベンダジム(メチル ベンズイミダゾール−2−イルカルバメート)、チオファナート−メチル(1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン)、チオファナート(1,2−ビス(3−エトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン)、2−(O,S−ジメチルホスホリルアミノ)−1−(3’−メトキシカルボニル−2’−チオウレイド)ベンゼン、および2−(O,O−ジメチルチオホスホリルアミノ)−1−(3’−メトキシカルボニル−2’−チオウレイド)ベンゼンは、当業界において知られている。しかし、ベンズイミダゾール殺菌剤およびチオファナート殺菌剤をある期間にわたって使用すると、その結果として、これらの殺菌剤に対して減少した感受性を有する菌株を発現する場合があり、それにより殺菌剤は、特定の菌による疾病を防除するのにほとんど効果がなくなる。純粋な培養菌として単離したときに、そのような“耐性”菌(resistant fungi)は、典型的には、これらの殺菌剤にさらされなかった場所からの菌よりも、ベンズイミダゾールおよびチオファナートに対して10倍から1,000倍以上も少ない感受性を有する。更に、1種のベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤に対して減少した感受性を現す菌は、また、しばしば、他のベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤に対しても減少した感受性を示す。
【0003】
また、ジカルボキシイミド(dicarboximide)殺菌剤、例えばプロシミドン(3−(3’,5’−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシイミド)、イプロジオン(3−(3’,5’−ジクロロフェニル)−1−イソプロピルカルバモイルイミダゾリジン−2,4−ジオン)、ビンクロゾリン(3−(3’,5’−(ジクロロフェニル)−5−メチル−5−ビニルオキサゾリジン−2,4−ジオン)およびクロゾリナート(エチル(RS)−3−(3’,5’−ジクロロフェニル)−5−メチル−2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−カルボキシレート)を使用した場合にも、その結果として、ジカルボキシイミドに対して減少した感受性を有する菌株を発現する場合がある。“ジカルボキシイミド耐性”菌は、典型的には、ジカルボキシイミドにさらされなかった場所からの菌よりも、ジカルボキシイミドに対して5倍〜200倍も少ない感受性を有する。ある種の植物の病気、例えばBotrytis cinereaおよびMonilinia fructicolaの場合においては、ジカルボキシイミドをベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤と一緒にある期間使用した場合に、ジカルボキシイミドおよびベンズイミダゾールまたはチオファナートの両方に対して減少した感受性を有する菌株を発現させる場合がある。
【0004】
それ故、耐性菌を防除するのに有効である菌毒性の化合物に対する要求がある。
【0005】
N−アセトニルベンズアミドは、ベンズイミダゾール耐性菌に対して特に有効であることが見出された。更に、1種以上のN−アセトニルベンズアミドと1種以上のベンズイミダゾール殺菌剤との混合物は、ベンズイミダゾール耐性菌およびベンズイミダゾール感受性菌を混合した個体群に適用したときに、どちらの化合物を単独で適用したときよりも、より大きな菌毒性を提供することが発現された。1種以上のN−アセトニルベンズアミドと1種以上のチオファナート殺菌剤との混合物は、チオファナート耐性菌およびチオファナート感受性菌を混合した個体群に適用したときに、どちらの化合物を単独で適用したときよりも、より大きな菌毒性を提供する。更に、1種以上のN−アセトニルベンズアミドと1種以上のジカルボキシイミド殺菌剤との混合物は、ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に耐性である1種以上の菌株およびベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に感受性である1種以上の菌株を含有する個体群に適用したときに、どちらの化合物を単独で使用したときよりも、より大きな菌毒性を提供する。
【0006】
N−アセトニルベンズアルデヒドは、当業界において知られている;例えば、米国特許第4,822,902号、参照。
【0007】
本発明は、植物の葉、植物の種子、またはそれらのための生育媒体に、構造式:
【化2】
〔式中、R3、R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、カルボキシル、ハロ、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル(alkynyl)、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)ハロアルキル、(C1−C6)ハロアルコキシ、シアノ、NO2、CONR11R12、CR6=NOR7;NHCOOR6またはNR8R9{式中、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、または(C1−C6)アルキルカルボニルである}であり;
R6は、水素、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、または(C2−C6)アルキニルであり;
R7は、水素、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、または(C1−C6)アルキルカルボニルオキシ(C1−C4)アルキルであり;
R1、R2、R11およびR12は、それぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)ハロアルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニルであり、ただしR1およびR2は、両方が水素ではない;そして
X、YおよびZは、それぞれ独立して、水素、ハロ、チオシアノ、イソチオシアノ、シアノおよび(C1−C6)アルキルスルホニルオキシであり、ただしX、YおよびZは、全て水素ではない〕
を有する少なくとも1種の化合物の殺菌有効量を適用することによって、耐性菌を防除する方法、を提供する。
【0008】
本発明の第2の態様は、化学構造式(1)を有する少なくとも1種の第1の化合物および少なくとも1種の第2の化合物を含有する殺菌組成物を適用することによって、耐性菌および感受性菌(sensitive fungi)の混合した菌株を防除する方法に関する。更に本発明は、化学構造式(1)を有する少なくとも1種の第1の化合物および少なくとも1種の、ベンズイミダゾール、チオファナート、およびジカルボキシイミドから選ばれる第2の殺菌剤を含有する殺菌組成物を適用することによって、耐性菌および感受性菌の混合した菌株を防除する方法に関する。
【0009】
また、構造式(1)を有するN−アセトニルベンズアミドの光学的対掌体(enantiomer)、金属塩および錯体および農作物栽培上許容できる塩は、本発明方法に有用な化合物の範囲に含まれる。本明細書に使用される化合物に言及して使用されるときは、用語「N−アセトニルベンズアミド」はそのような塩類も包含することが意図されている。
【0010】
本明細書において使用されている用語「(C1−C6)アルキル」は、1つの基につき1−6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味し、そしてメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルが包含される。
【0011】
用語「(C2−C6)アルケニル」は、1つの基につき2−6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルケニル基、例えばエテニル、2−プロペニル、2−ブテニル、1−メチルエテニル、2−メチル−2−プロペニル、を意味する。
【0012】
用語「(C2−C6)アルキニル」は、1つの基につき2−6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキニル基、例えばエチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、を意味する。
【0013】
用語「ハロ」は、クロロ、フルオロ、ブロモおよびヨードを包含することを意味する。
【0014】
用語「(C1−C6)アルコキシ」は、1つの基につき1−6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシ、を意味する。
【0015】
用語「(C1−C6)アルキルカルボニル」には、例えばメチルカルボニルおよびブチルカルボニル、が包含される。
【0016】
用語「(C1−C6)アルキルカルボニルオキシ(C1−C6)アルキル」には、例えばメチルカルボニルオキシメチル、メチルカルボニルオキシエチル、メチルカルボニルオキシプロピル、メチルカルボニルオキシブチル、エチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシエチル、エチルカルボニルオキシプロピル、エチルカルボニルオキシブチル、プロピルカルボニルオキシエチル、プロピルカルボニルオキシプロピル、ブチルカルボニルオキシエチル、およびブチルカルボニルオキシブチル、が包含される。
【0017】
用語「(C1−C6)アルキルスルホニルオキシ」には、例えばメチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキシ、およびブチルスルホニルオキシが包含される。
【0018】
用語「シアノ」は、構造式−CNを有する基を意味する。
【0019】
用語「チオシアノ」は、構造式−SCNを有する基を意味する。
【0020】
用語「イソチオシアノ」は、構造式−NCSを有する基を意味する。
【0021】
用語「カルボキシル」は、構造式−COOHを有する基を意味する。
【0022】
農作物栽培上許容できる塩には、例えば、金属塩例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩およびマグネシウム塩;アンモニウム塩例えばイソプロピルアンモニウム塩;およびトリアルキルスルホニウム塩例えばトリエチルスルホニウム塩、が包含される。
【0023】
好ましい態様においては、R3およびR5は、それぞれ独立して、クロロ、フルオロ、ブロモ、またはCR6=NOR7であり;R4は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、シアノ、NO2、NR8R9{式中、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素、(C1−C4)アルキル、または(C1−C6)アルキルカルボニルである};X、YおよびZは、それぞれ独立して、水素、ハロ、シアノ、チオシアノ、またはイソチオシアノであり、ただしX、Y、およびZの少なくとも1つは、ハロ、シアノ、チオシアノ、またはイソチオシアノである。更に好ましくは、XおよびYは、それぞれ水素であり、そしてZはハロである。より更に好ましくは、XおよびYは、それぞれ水素であり、そしてZはクロロである。
【0024】
非常に好ましい態様においては、R3は、クロロまたはブロモであり;R5は、CHNOCH3、クロロ、またはブロモであり;R4は、水素、NH2、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシまたはシアノであり;R1は、エチルであり;R2は、メチルであり;XおよびYは、それぞれ水素であり;そしてZは、クロロである。
本発明方法において有用な化合物には、例えば次の化合物が包含される:
N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−4−アミノ−3−クロロ−5−メトキシイミノメチルベンズアミド;
N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロベンズアミド;
N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3−ブロモ−5−メチルベンズアミド;
N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3−クロロ−5−メトキシイミノメチルベンズアミド;
N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロ−4−メチルベンズアミド;
N−(1,1−ジブロモ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロベンズアミド;
N−(1,1−ジブロモ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロ−4−メチルベンズアミド;
N−(3−チオシアノ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロベンズアミド。
【0025】
本発明方法に使用されるN−アセトニルベンズアミドは、従来の合成技術を使用して造ることができる。N−アセトニルベンズアミドを造るための合成工程は、例えば、米国特許第5,304,572号および同第5,254,584号に記載されている。
【0026】
本発明方法は、広範囲のフィトファソジェニック菌(phytopathogenic fungi)−これらの菌には、ブドウ、ジャガイモ、トマト、キュウリ、桃、リンゴ、および穀物(小麦および米が含まれる)のような作物上の、不完全菌類及び子のう菌類が包含される−を防除するのにの有用である。本発明方法は、そのような適用において、比較的低い植物毒性(phytotoxicity)を有する殺菌活性を提供する。本発明方法は、ベンズイミダゾールに対して耐性のあるフィトファソジェニック菌を防除するのに特に有用である。
【0027】
本発明方法によって許容される殺菌活性を得るためには、殺菌剤の殺菌有効量を使用しなければならない。本明細書において使用されている「殺菌有効量」は、菌の個体群を減少させ、または対照群と比較して菌によって生じる作物の損害を減少させる化合物の量であり、または化合物の混合物の量である。具体的な菌に対して使用するための個別の化合物の殺菌有効量は、使用する装置のタイプ、所望する適用の方法および回数、および防除すべき病気に依存するが、典型的には、1ヘクタールにつき活性化合物の0.01kg−20kgである。本明細書において使用されている「活性化合物」は、1種以上の殺菌剤を含有する混合物を使用するときは、全部の殺菌剤を意味する。そのときは、活性化合物の量とは、混合物中の殺菌剤の全量を意味する。
【0028】
本発明方法は、作物上のフィトファソジェニック菌を防除するのに有効であり、そして菌に対して種子、土壌、および/または葉を保護するのに使用することもできる。種子保護剤を提供するためには、活性化合物を、種子50kgにつき化合物約0.5g〜種子50kgにつき化合物約500gの用量割合において、種子上に被覆する。土壌殺菌剤を提供するためには、活性化合物を、1ヘクタールにつき化合物約0.5kg〜1ヘクタールにつき化合物約20kgの用量割合において、好ましくは1ヘクタールにつき化合物約1kg〜1ヘクタールにつき化合物約5kgの用量割合において、土壌中に混合するか、または土壌表面に適用する。
【0029】
本発明方法は、ベンズイミダゾール感受性菌株(ベンズイミダゾールにさらされていない場所からの菌株であり、それ故耐性を発現していない)に対してよりも、菌のベンズイミダゾール耐性菌株(それらの菌株に対して、ベンズイミダゾールの効果が10分の1から約1000分の1まで減少した菌株)に対してより多く有効である。同様に、本発明方法は、チオファナート感受性菌株に対してよりも、菌のチオファナート耐性菌株に対してより有効である。
【0030】
本明細書に記載されたN−アセトニルベンズアミドを、ある種の他の殺菌化合物と組み合わせて使用するときは、フィトファソジェニック菌に対する驚異的な効果が観察された。特に、ベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤に感受性の菌およびベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤に耐性の菌を混合した固体群上で、1種以上のN−アセトニルベンズアミドを、ベンズイミダゾール殺菌剤またはチオファナート殺菌剤と共に使用したときは、殺菌剤の組み合わせ物は単独で使用したどちらの殺菌剤よりも実質的により有効である。ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に耐性の菌株およびベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に感受性の菌株を含有する混合した固体群上で、1種以上のN−アセトニルベンズアミドを、ジカルボキシイミド殺菌剤と組み合わせて使用したときは、この組み合わせ物は、単独で使用したどちらの殺菌剤よりも菌に対してより有効である。
【0031】
N−アセトニルベンズアミドとの組み合わせにおいて有用なベンズイミダゾールには、例えば:メチル 1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−イルカルバメート、2−(2’−フリル)ベンズイミダゾール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、およびメチル ベンズイミダゾール−2−イルカルバメート、が包含される。
【0032】
N−アセトニルベンズアミドとの組み合わせにおいて有用なチオファナートには、例えば:1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン;1,2−ビス(3−エトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン;2−(O,S−ジメチルホスホリルアミノ)−1−(3’−メトキシカルボニル−2’−チオウレイド)ベンゼン;および2−(O,O−ジメチルチオホスホリルアミノ)−1−(3’−メトキシカルボニル−2’−チオウレイド)ベンゼン、が包含される。
【0033】
N−アセトニルベンズアミドとの組み合わせにおいて有用なジカルボキシイミドには、例えば:3−(3’,5’−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシイミド;3−(3’,5’−ジクロロフェニル)−1−イソプロピルカルバモイルイミダゾリジン−2,4−ジオン;3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチル−5−ビニルオキサゾリジン−2,4−ジオン;およびエチル(RS)−3−(3’5’−ジクロロフェニル)−5−メチル−2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−カルボキシレート、が包含される。
【0034】
本発明方法は、殺菌剤を使用するための慣用の方法を使用できる。ほとんどの適用においては、殺菌剤は農作物栽培上許容できる担体と一緒に使用される。「農作物栽培上許容できる担体」は、殺菌組成物と、生物学的に、化学的に、そして物理的に適合性(compatible)のある固体または液体である。本発明方法の使用のために適当な農作物栽培上許容できる担体には、有機溶媒および微粉砕した固体が包含される(両方とも本明細書中に例示されている)。担体の量は重要ではなく、適用の方法、防除すべき菌または菌類、および殺菌剤の化学構造に依存する。典型的な組成物においては、殺菌剤中の全ての成分の全重量に基づいて、殺菌剤の量は約1重量%〜約99重量%であり、そして担体の量は約1重量%〜約99重量%である。本発明方法のためには、殺菌組成物中の全成分の全重量に基づいて、殺菌剤の量は、1%〜90%であり、そして担体の量は10%〜99%である、のが好ましい。
【0035】
N−アセトニルベンズアミドを1種以上の他の殺菌剤と組み合わせて使用するときは、N−アセトニルベンズアミドと1種以上の他の殺菌剤との好ましい比は、防除すべき菌のタイプにより、そして各殺菌剤の相対量により、部分的に決定される。N−アセトニルベンズアミドの量は5重量%〜95重量%であり、前記の1種以上の他の殺菌剤の全部は、本明細書において「第2の」殺菌剤と呼ばれているが、この1種以上の他の殺菌剤の合計量は、95重量%〜5重量%である。ほとんどの場合においては、N−アセトニルベンズアミドの50重量%および第2殺菌剤の50重量%(これはまた、1:1の比として言及されるが)が、単独で使用されたどちらの殺菌剤よりもより有効である。担体を使用したときは、担体、N−アセトニルベンズアミドおよび第2の殺菌剤の全重量に基づいて、N−アセトニルベンズアミドの量は0.5%〜89.5%であり、第2の殺菌剤の量は0.5%〜89.5%であり、そして担体の量は10%〜99%であるのが好ましい。更に好ましくは、担体の量は10%〜99%であり、N−アセトニルベンズアミドの量4%〜86%であり、そしてもし存在するならば、第2の殺菌剤の量は4%〜86%である。
【0036】
本発明方法により、殺菌剤は、通常使用される方法、例えば慣用の高ガロン量液圧スプレー、低ガロン量スプレー、空気ブラスト、気圧スプレーおよび微粉として、植物の葉に殺菌スプレーとして適用することができる。希釈率および適用の割合は、使用する装置のタイプ、所望する適用の方法および回数、および防除すべき病気に依存するが、有効量は、典型的には、1ヘクタールにつき化合物の約0.01kg〜1ヘクタールにつき化合物の約2.0kg、好ましくは1ヘクタールにつき化合物の約0.05g〜1ヘクタールにつき化合物の約1.0kg、そして更に好ましくは1ヘクタールにつき化合物の0.1kg〜1ヘクタールにつき化合物の約0.5kg、である。本明細書に使用されている化合物の「有効量」は、混合物を使用したときは、全ての殺菌剤の全量を意味する。
【0037】
前述の目的のためには、これらの殺菌化合物は、原体または純粋な形態において、溶液としてまたは配合物として、使用できる。化合物は、通常、担体中に溶解させ、または化合物が殺菌剤として次に使用するのに適用するように配合させる。例えば、化合物は、水和剤(wettable powders)、乾燥粉末、乳剤(emulsifiable concentrates)、粉剤(dusts)、粒状配合物、エアゾール、またはフロアブル(flowable emulsion concentrates)として配合することができる。そのような配合物においては、化合物は、液体または固体の担体で増量され、乾燥したときに適当な界面活性剤が加えられる。
【0038】
殺菌活性のためには必要ないが、他の性質のためには有用でありまた必要である任意成分には、農業上の慣行に従って、助剤、例えば湿潤剤、展着剤、分散剤、固着剤、接着剤などが包含されるが、これらに限定されない。通常そのような助剤は葉に噴霧する組成物の中に含ませることが望ましい。そのような助剤は当業界において通常使用されており、そして助剤についての議論は、多くの文献の中に見出すことができ、それらの文献の中には、John W.McCutcheon,Inc.の出版物、“McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents and McCutcheon’s Functional Materials”(McCutcheon Division of MC Publishing Company,New Jerseyによって毎年出版されている)も含まれる。
【0039】
一般的に、本発明方法に利用する化合物は、適当な溶媒、例えばアセトン、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、またはジメチルスルフォキシドに溶解させることができ、そのような溶液は水で希釈することができる。溶液の濃度は、1%〜90%、好ましい範囲は5%〜50%、に変えることができる。
【0040】
乳剤の製造のためには、本発明方法によって使用される化合物を水の中に殺菌剤が分散するのを可能にする乳化剤と一緒に適当な有機溶媒または混合溶媒に溶解させることができる。乳剤における活性成分の濃度は、通常、10%〜90%であり、フロアブルにおいては、75%まで大きくすることができる。噴霧のために適当な水和剤は、化合物を、微粉砕された固体、例えばクレー、無機のケイ酸塩および炭酸塩、およびシリカと混合し、そしてそのような混合物に、湿潤剤、固着剤、および/または分散剤を添加して造ることができる。そのような配合物における活性成分の濃度は、通常、20%〜98%、好ましくは40%〜75%、の範囲である。
【0041】
粉剤は本発明の化合物、またはそれらの塩および錯体を、微粉砕された不活性固体−それらは性質において有機または無機のものでよい−と混合することによって造られる。この目的のために有用な物質には、植物(穀物)の粉末、シリカ、ケイ酸塩、炭酸塩、およびクレーが包含される。粉剤を造るための1つの便利な方法は、水和剤を微粉砕した担体で希釈することである。通常は、活性成分の約20%〜約80%を含有する粉剤濃厚物を造り、次いで1%〜10%の使用濃度に希釈する。
【0042】
本発明方法に使用される殺菌性化合物は、任意的に、生物学的活性を有する他の化合物、例えば類似のまたは補足的な殺菌活性を有する化合物または除草活性または殺虫活性を有する化合物、と組み合わせて使用してもよい。
【0043】
本発明方法に使用する殺菌化合物は、また、他の殺菌化合物と組み合わせて利用できることは当業者の認識するところであろう。これらには、次の化合物が包含される:ジチオカルバメート、例えばマネブ(maneb)、マンコゼブ(mancozeb)、チラム(thiram)、ザイラム(ziram)、ジネブ(zineb)およびプロピネブ(propineb);環状イミド、例えば、キャプタン(captan)、キャプタフォール(captafol)、およびフォルペット(folpet);無機または有機の銅殺菌剤;シムオキサニル(cymoxanil)、アシルアラニン、例えばメタラキシル(metalaxyl)、フララキシル(furalaxyl)、シプロフラム(cyprofuram)、オフレース(ofurace)、ベナラキシル(benalaxyl)およびオキサジキシル(oxadixyl);クロロタロニル(chlorothalonil);;フルアジナム(fluazinam);フォセチル−アルミニウム(fosetyl−aluminum);ジメトモルフ(dimethomorph)およびフルメトバー(flumetover);およびアミノ酸誘導体、例えばバリン誘導体〔valine derivatives(米国特許第5,453,531号に議論されている)〕;メトキシアクリレート殺菌剤、例えばメチル(E)−2−{2−〔6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ〕フェニル}−3−メトキシアクリレート;プロパノカルブ(propamocarb);ジノキャップ(dinocap);イマザリル(imazalil);硫黄;ミクロブタニル(myclobutanil);インダー(indar)、トリフォリン(triforine);ドデモルフ(dodemorph);トリデモルフ(tridemorph);ピラゾホス(pyrazophos);エチリモル(ethirimol);フェナリモル(fenarimol);ジチアノン(dithianon);ドダイン(dodine);フェンピクロニル(fenpiclonil);ピリメタニル(pyrimethanil)およびスズ殺菌剤。N−アセトニルベンズアミドと他の殺菌活性化合物との混合物との使用は、本発明方法の範囲内にあり、利益を提供する。例えば、そのような混合物は、N−アセトニルベンズアミド単独よりも広い抗菌活性スペクトルを示す。
【0044】
次の実施例は、本発明方法を例示するために提供した。
【0045】
実施例1
ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドに感受性の菌の菌株およびベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドに耐性の菌の菌株に対するN−アセトニルベンズアミドの対真菌毒性
試験用の各殺菌剤の一連の希釈液をジメチルスルフォキシドで造り、各希釈液の125マイクロリッター(μL)を溶解した成長培地(molten growth medium)の25mLに加えて殺菌剤の最終濃度を得た。使用した試験用化合物を表1に列挙した。
【0046】
ボトリティス シネレア(Botrytis cinerea)用には、成長培地は、水1Lにつき麦芽抽出物20g、グルコース20g、ペプトン1g、および寒天20gから成っていた。他の微生物用には、ジャガイモデキストロースアガー〔ディフコ ラボラトリース(Difco Laboratories)〕を使用した。試験用化合物を含有する培地を、直接、直径9cmのペトリー皿中に注入した。各処理のために、2つの複製プレートを使用した。各プレートを、成長培養菌の端から取った直径7mmのプラグ(plug)を接種した。
【0047】
べンズイミダゾールにたいするボトリティス シネレアの各菌株の感受性を表2に示した。ボトリティス シネレア菌株2は、ブドウ園(vineyard)から生じた。このブドウ園においては、ジカルボキシイミドは灰色カビ病(grey mold)にたいしてもはや有効ではなかったが、ベンズイミダゾールは有効であった。ボトリティス シネレア菌株3もブドウ園から生じたが、このブドウ園においては、ベンズイミダゾールがもはや有効ではなく、ジカルボキシイミドはまだ有効であった。ボトリティス シネレア菌株4もブドウ園から生じたが、このブドウ園においては、ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドはもはや有効ではなかった。
【0048】
ベンズイミダゾールに感受性のものと耐性を有するものの2種類のモニリニアフルクティコラ(Monilinia fructicola)(ATCC62880および62879)およびセルコスポラ ベティコラ(Cercospora beticola)(ATCC24888および24889)を、アメリカン タイプ カルチァー コレクション〔American Type Culture Collection(ATCC)〕から得た。プレートを、25℃において、2日間(ボトリティス シネレア菌株)、6日間(モニリニア フルクティコラ菌株)、14日間(セルコスポラ ベティコラ菌株)、または28日間〔ベンツリア イナエクアリス(Venturia inaequalis)〕、インキュベートし、次いでコロニーの直径を測定し、そしてEC50値(これは、菌の生育を50%防止するのに必要とする殺菌剤の量として定義される)を、50%有効プロット(median effect plot)(Chou,T.,Journal of Theoretical Biology
59,253(1976))から計算した。
【0049】
ベンツリア イナエクアリス菌株2は、果樹園から生じたが、その果樹園においては、ベンズイミダゾールは、リンゴの黒星病(scab)を防除するのにもはや有効ではなかった。
【0050】
ベンズイミダゾール感受性菌の菌株およびベンズイミダゾール耐性菌に対する化合物2および3の試験からの結果は、表2に示されている。試験用化合物2および3は、ベンズイミダゾール カーベンダジム(carbendazim)と比較される。これらのデータは、試験用化合物2および3は、ベンズイミダゾールに感受性の菌株に対してよりもベンズイミダゾールに耐性の菌株に対してより多く有効であることを示している。
【0051】
ボトリティス シネレア菌株4のためのデータは、試験用化合物が、ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に感受性の菌株に対してよりも、ベンズイミダゾールおよびジカルボキシイミドの両方に耐性の菌株に対してより有効であることを示している(例えば菌株1)。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
実施例2
ボトリティス シネレアに対する、N−アセトニルベンズアミドの単独および他の殺菌剤との組み合わせにおける、最小阻止濃度の測定
試験用の殺菌剤を1mLにつき2mgにおいてジメチルスルホキシドに溶解し、そして液体成長培地(水1Lにつき、麦芽抽出物20g、グルコース20g、およびペプトン1g)中に希釈し、殺菌剤の最終濃度を100ppmとした。濃度100ppmの殺菌剤混合物を、各化合物の100ppmの溶液の適当量を混合することによって造った。視認可能な生育を防ぐのに必要な殺菌剤の最小濃度として定義される最小阻止濃度〔Minimum inhibitory concentration(MIC)〕値を、液体成長培地中において、調製された100ppm溶液の階段倍数希釈によるマイクロタイター検定(microtiter assay)により測定した。接種源は、殺菌剤感受性菌株(表2に列挙されている菌株1)および殺菌剤耐性菌株(表2における菌株4)のボトリティス シネレア胞子の1:1混合物から成っていた。マイクロタイタープレートの各ウエルに、2×104胞子/mLの水中の泡子懸濁液100μLを接種した。プレートは、MICの測定前に25℃において4日間インキュベートした。
【0055】
表3に示されているように、N−アセトニルベンズアミド1−6とベンズイミダゾール、チオファナート、またはジカルボキシイミド殺菌剤との組み合わせ物は、N−アセトニルベンズアミド、ベンズイミダゾール、チオファナート、またはジカルボキシイミド殺菌剤の単独よりも、感受性菌株および耐性菌株の1:1混合物に対してより有効である。
【0056】
【表3】
表3
化合物 MIC(ppm)
1 1.6
2 3.1
3 6.2
4 >50
5 >50
6 100
カーベンダジム >100
ベノミル(Benomyl) >50
チアベンダゾール >50
チオファナートメチル >50
イプロジオン(Iprodione) 12.5
ビンクロゾリン(Vinclozolin) >100
1 + カーベンダジム (1:1) 0.4
1 + ベノミル(Benomyl) (1:1) 0.4
2 + ベノミル(Benomyl) (1:1) 0.8
2 + チアベンダゾール (1:1) 1.6
2 + カーベンダジム (0.2:0.8) 3.1
2 + カーベンダジム (1:1) 1.6
2 + カーベンダジム (0.8:0.2) 0.8
3 + カーベンダジム (1:1) 0.8
3 + チアベンダゾール (1:1) 1.6
3 + イプロジオン(Iprodione) (0.2:0.8) 3.1
3 + イプロジオン(Iprodione) (1:1) 6.2
3 + イプロジオン(Iprodione) (0.8:0.2) 6.2
4 + チオファナートメチル (1:1) 25
4 + ビンクロゾリン(Vinclozolin) (1:1) 6.2
4 + ベノミル(Benomyl) (0.05:0.95) 50
4 + ベノミル(Benomyl) (1:1) 12.5
4 + ベノミル(Benomyl) (0.95:0.05) 6.2
5 + チオファナートメチル (1:1) 50
5 + ビンクロゾリン(Vinclozolin) (1:1) 12.5
6 + ビンクロゾリン(Vinclozolin) (1:1) 50
6 + ビンクロゾリン(Vinclozolin) (0.75:0.25) 25
6 + カーベンダジム (1:1) 50
6 + カーベンダジム (0.95:0.05) 25
Claims (5)
- 植物の葉、植物の種子、またはそれらのための生育媒体に、構造式:
- R3およびR5は、それぞれ独立して、クロロ、フルオロ、ブロモ、およびCR6=NOR7{式中、R7は、水素、(C1−C6)アルキル、(C2−C6)アルケニル、(C2−C6)アルキニル、および(C1−C6)アルキルカルボニルオキシ(C1−C4)アルキルからなる群から選ばれる}からなる群から選ばれ;R4は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、シアノ、ニトロ、およびNR8R9{式中、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素、(C1−C6)アルキル、および(C1−C6)アルキルカルボニルからなる群から選ばれる}からなる群から選ばれ;X、YおよびZは、それぞれ独立して、水素、ハロ、シアノ、チオシアノ、およびイソチオシアノからなる群から選ばれ、そしてX、Y、およびZの少なくとも1つは、ハロ、シアノ、チオシアノ、またはイソチオシアノである、請求項1に記載の方法。
- R3は、クロロおよびブロモからなる群から選ばれ;R5は、CHNOCH3、クロロ、およびブロモからなる群から選ばれ;R4は、水素、NH2、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシおよびシアノからなる群から選ばれ;R1はエチルであり;R2はメチルであり;XおよびYは、それぞれ水素であり;そしてZはクロロである、請求項1に記載の方法。
- 前記N−アセトニルベンズアミドが、N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−4−アミノ−3−クロロ−5−メトキシイミノメチルベンズアミド;N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロベンズアミド;N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3−ブロモ−5−メチルベンズアミド;N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3−クロロ−5−メトキシイミノメチルベンズアミド;N−(1−クロロ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロ−4−メチルベンズアミド;およびN−(1,1−ジブロモ−3−メチルペンタン−2−オン−3−イル)−3,5−ジクロロベンズアミド;からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
- 前記フィトファソジェニック菌が、ベンズイミダゾール殺菌剤、チオファナート殺菌剤、またはジカルボキシイミド殺菌剤に対して耐性がある、請求項1に記載の方法。
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