JP4225137B2 - 空気調和装置の室内パネル及び空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の空調を行う空気調和装置の室内パネル及びこの室内パネルが装着される空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、店舗や飲食店などの比較的広い室内空間の空調を行う空気調和装置として、複数の吹出口が設けられた天井埋込式や天井吊下式の空気調和装置がある。
【0003】
例えば、天井埋込式の空気調和装置は、ケーシングが天井部に埋設されており、このケーシングの下端開口部に室内パネルが装着されている。この室内パネルには、中央部近傍に吸込口が形成され、この吸込口の外周には、複数の吹出口が形成されている。また、この吹出口には、吹出空気の風向調整を行うための風向調整手段が備えられている。さらに、ケーシング内には、ファンと熱交換器が備えられており、空気調和装置の運転時には、ファンによって吸込口から吸引された室内空気が熱交換器によって温度調整される。そして、温度調整された後の空気は、風向調整手段によって所定の風向に調整され、吹出口より室内へ給気される。
【0004】
また、このような空気調和装置において、例えば運転モードの切り換えは、リモコンなどの外部入力手段により行われる。そして、この外部入力手段に入力された情報に基づいて、温度調整能力や風向調整手段の最適な制御が行われる(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−10497号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような空気調和装置において、例えば室内パネルの汚れや老朽化、あるいは吹出空気の気流改善(例えば風向調整手段の改善)のために、このパネルを交換する場合、交換した室内パネルはモデルチェンジや機種の違いにより、当初の制御仕様と異なることがある。特に、交換したパネルの風向調整手段の制御仕様が既存のものと異なる場合、特許文献1に記載されているように、既存の外部入力手段では、上記風向調整手段が制御できなくなる可能性がある。この場合、所定の運転モードに応じた気流制御ができないため、空気調和装置の所定の機能が失われ、室内空間の快適性が損なわれてしまうという問題が生じる。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パネル交換時にも、空気調和装置の運転モードに応じた最適な気流制御を室内パネルで確実にできるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、空気調和装置の室内パネル(2)に形成された吸込口(3)と複数の吹出口(4)とに、それぞれ吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)とを設け、これら吸込/吹出温度センサ(16,17)の検知温度を比較して、空気調和装置の冷房、暖房、冷暖サーモオフ運転のなどの運転モードに応じた風向調整手段(52)の調整を室内パネル(2)側の独自制御で行うようにしたものである。
【0009】
具体的に、請求項1に記載の発明は、空気調和装置に装着される室内パネル(2)に、吸込口(3)と複数の吹出口(4)が形成され、上記吹出口(4)には、該吹出口(4)より給気される吹出空気の風向を調整する風向調整手段(52)と吹出空気の風量を調整する風量調整機構 (10) とが設けられている空気調和装置の室内パネルを前提としている。
【0010】
そして、この室内パネル(2)は、室内空間を走査して、輻射温度の分布を検知する輻射温度検知手段 (51) を有し、上記吸込口(3)の近傍には、該吸込口(3)に吸引される吸込空気の温度を検知するための吸込温度センサ(16)が配置され、上記吹出口(3)の近傍には、吹出空気の温度を検知するための吹出温度センサ(17)が配置され、上記風向調整手段 (52) は、吹出空気の左右の風向を調整する第1フラップ (12) と、吹出空気の上下の風向を調整する第2フラップ (13) とを有し、上記吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)との検知温度の比較により、上記室内パネル(2)が装着された空気調和装置の冷房運転、暖房運転、冷暖サーモオフ運転からなる運転モードを検出し、この運転モードに応じた風向調整手段(52)及び風量調整機構 (10)の調整を行う制御手段(53)を備え、該制御手段 (53) は、上記冷房運転及び暖房運転時に、上記輻射温度検知手段 (51) の検知情報に基づいて上記風向調整手段 (52) 及び風量調整機構 (10) を調整する一方、上記冷暖サーモオフ運転時には、吹出空気の風向が左右に変化するように上記第1フラップ (12) を連続的に揺動させ、且つ吹出空気の風向が水平吹出しとなるように第2フラップ (13) を調整すると共に、吹出空気の風量が最大となるように風量調整機構 (10) を調整することを特徴としている。
【0011】
この請求項1に記載の発明では、室内パネル(2)に形成された吸込口(3)と吹出口(4)との近傍に、それぞれ吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)とを設けている。そして、上記吸込温度センサ(16)により、吸込口(3)に導入される吸込空気の温度を検知する一方、上記吹出温度センサ(17)により、吹出口(4)より室内空間へ給気される吹出空気の温度を検知する。さらに、上記吸込空気の温度と吹出空気の温度とを、室内パネル(2)に備えられた制御手段(53)により比較する。一方、この室内パネル(2)が装着された空気調和装置本体においては、冷房運転、暖房運転、冷暖サーモオフ運転の切替が行われると、制御手段(53)は、上記吸込空気及び吹出空気の温度比較により、空気調和装置本体の運転モードを検出し、この運転モードに応じた風向調整手段(52)の調整を行う。したがって、空気調和装置本体の運転モードに応じた最適な気流制御を行うことができる。
【0012】
また、この運転モードに応じた気流制御は、室内パネル(2)に設けられた吸込/吹出温度センサ(16,17)、風向調整手段(52)、及び制御手段(53)によって、空気調和装置本体とは独立して行われる。したがって、例えば既存の空気調和装置の室内パネルをパネルの汚れや気流改善のために交換した際にも、風向調整手段の制御仕様の違いなどにより、最適な気流制御ができなくなることを防ぐことができる。すなわち、室内パネルを交換する際、この室内パネル(2)を適用することで、既存の空気調和装置に、運転モードに合わせた最適な気流制御機能を確実に付与することができる。
【0013】
本発明では、吸込/吹出温度センサ(16,17)による吸込/吹出温度の比較により、空気調和装置が冷暖サーモオフ運転を行っていることを判断すると、制御手段(53)により、室内空気の温度分布が均一化するように風向調整手段(52)を調整する。
【0014】
ところで、冷暖サーモオフ運転は、冷房や暖房の運転時に、所定の空調効果が得られ、室内の空調が必要でなくなった際に行われる。ここで、冷房や暖房運転から、冷暖サーモオフ運転に切り替わると、これまで吹出口(4)より所定の温度調整がなされていた吹出空気が、温度調整がなされていない送風空気に変更される。このため、この冷暖サーモオフ運転への切替時に、室内空間では温度分布のムラが生じやすく、室内に存在する人は、この温度分布のムラにより不快感を感じる。
【0015】
本発明では、冷暖サーモオフ運転時に、風向調整手段(52)により、室内空気の温度分布を均一化するように送風しているため、室内空間の温度分布のムラを防ぐことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項4に記載の空気調和装置の室内パネル(2)において、制御手段(53)が、輻射温度検知手段(51)の走査頻度を、室内パネル(2)が装着された空気調和装置の運転モードに応じて最適頻度に変更することを特徴とするものである。ここで、上記輻射温度検知手段(51)は、空気調和装置の運転モードに応じて、室内空間を連続的、間欠的に走査する、あるいは走査しないというように、その走査頻度を最適頻度に変更することができる。
【0017】
この請求項2に記載の発明では、輻射温度検知手段(51)の走査頻度を、制御手段(53)により、空気調和装置の運転モードに合わせて最適頻度に制御するため、輻射温度検知手段(51)の走査時間を最小限に抑えることができる。したがって、この輻射温度検知手段(51)の運転耐久性を向上することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、ケーシング(1)の開口部に室内パネルが装着される空気調和装置を前提としている。
【0019】
そして、この空気調和装置は、上記室内パネルが、請求項1又は2に記載の室内パネル(2)で構成されていることを特徴とするものである。
【0020】
この請求項3に記載の発明では、空気調和装置に請求項1又は2のいずれか1に記載の室内パネル(2)を装着しているから、室内パネル(2)側独自で、この空気調和装置の運転モードに合わせた最適な気流制御が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1,図2は、本実施形態1に係る空気調和装置の室内機(Z)を示している。この室内機(Z)は、室内の天井(50)に埋設配置される天井埋込式の空気調和装置である。
【0023】
上記室内機(Z)は、天井(50)の上側に埋設配置される矩形箱状のケーシング(1
)と、このケーシング(1)の下端開口部に室内側から装着される矩形平板状の室内パネル(2)とを備えている。この室内パネル(2)には、その中央部に位置するようにして矩形開口状の吸込口(3)が形成されている。また、この吸込口(3)の外周には、長矩形状の4つの吹出口(4)が形成されている。この吹出口(4)は、それぞれの吹出口(4)が、室内パネルの外縁に略平行で、上記吸込口(3)を囲繞するように室内パネル(2)に配置されている。
【0024】
また、ケーシング(1)内には、吸込口(3)の上部に遠心ファン(6)が設置されている。上記遠心ファン(6)の外周側には、この遠心ファン(6)を囲繞するようにして熱交換器(5)が設置されている。さらに、この遠心ファン(6)と吸込口(3)との間には、ベルマウス(7)が配置されている。また、吸込口(3)には、吸込グリル(8)とフィルタ(9)とが装着されている。一方、上記吹出口(4)の上部には、この吹出口(4)より上方へ延びる長矩形断面を有する吹出流路(14)が形成されている。この吹出流路(14)内には、詳細は後述する風量調整機構(10)と、風向調整手段(52)を構成する第1フラップ(12)(垂直フラップ)及び第2フラップ(13)(水平フラップ)とが設けられている。
【0025】
上記吸込口(3)には、吸込空気の温度を測定する吸込温度センサ(16)が設置されている。一方、吹出口(4)には、室内空間へ給気される吹出空気の温度を測定するための吹出温度センサ(17)が設けられている。また、室内パネル(2)の下面側(室内露出部)の一角部には、室内空間の輻射温度を測定するための輻射温度検知手段(51)である赤外線センサ(15)が配置されている。
【0026】
上記吸込温度センサ(16)、吹出温度センサ(17)、及び赤外線センサ(15)の検知情報が入力される制御手段(53)である制御部(18)は、吸込口(3)の内周側面に設置されている。この制御部(18)は、上記検知情報に基づいて、風量調整機構(10)、垂直フラップ(12)、及び水平フラップ(13)を制御する。
【0027】
次に、上述した室内機(Z)の各構成要素について、それぞれ詳細に説明する。
【0028】
風量調整機構(10)は、吹出口(4)より給気される吹出空気の風量を調整するためのものである。この風量調整機構(10)は、図2〜図4に示すように、1対の分配シャッタ(11,11)を備えている。この一対の分配シャッタ(11,11)は、吹出流路(14)の水平断面の長辺に沿って延びて形成され、この長辺の両壁側寄りにそれぞれ配置されている。この一対の分配シャッタ(11,11)は、図3に示すように、その一端が吹出流路(14)の側壁に沿って上下方向に形成されたガイド溝(25)に係入されている。一方、この分配シャッタ(11,11)の他端は、図3及び図4に示すように、モータ(29)により回転駆動されるギヤ(28)の径方向両側に噛合された一対のラック(27,27)の端部に連結されている。
【0029】
以上の構成により、風量調整機構(10)は、モータ(29)によって上記ギヤ(28)が正逆両方向に選択的に回転されると、これに噛合した上記一対のラック(27,27)が相互に逆方向へ移動する。この一対のラック(27,27)の移動に伴って、上記一対の分配シャッタ(11,11)は、ガイド溝(25)に沿って、その係入部が上下方向に移動すると共に、それぞれの傾斜角度を変化させる。そして、このシャッタ(11,11)の傾動により、吹出流路(14)の中央側への延出量、即ち吹出流路(14)の開口面積を増減させることができる。
【0030】
以上の風量調整機構(10)の構成において、例えば最大風量設定時には、上記吹出流路(14)の一対の分配シャッタ(11,11)が共に直立に近い姿勢で吹出流路(14)の長辺側壁寄りに収納される状態となり、上記吹出流路(14)の開口面積が拡大される。したがって、遠心ファン(6)によって、吹出口(4)から給気される吹出空気量が多くなる。一方、例えば最小風量設定時には、上記吹出流路(14)の一対の分配シャッタ(11)が共に水平に近い姿勢となり、上記吹出流路(14)の開口面積が縮小される。したがって、遠心ファン(6)によって、吹出口(4)から給気される吹出空気量が少なくなる。このように、吹出流路(14)の分配シャッタ(11)の傾斜角度を変化させることで、吹出空気量を自由に調整することができる。
【0031】
なお、上記風量調整機構(10)は上記吹出口(4,4,…)のそれぞれに対応して設けられるものであり、これらの風量調整機構(10)は、独立して個別に作動制御される。また、この風量調整機構(10)の作動制御は、前述の吸込温度センサ(16)、吹出温度センサ(17)、及び赤外線センサ(15)の検知情報に基づいて、上記制御手段(53)である制御部(18)によって行われる。
【0032】
垂直フラップ(12)は、吹出口(4)より給気される吹出空気の風向を第1の揺動方向(吹出口(4)の開口部における長辺方向(左右方向))に調整するためのものである。上記垂直フラップ(12)は、図2に示すように、吹出流路(14)の鉛直断面に沿った形状の複数のプレート体(55)を有している。このプレート体(55)は、吹出口(4)の開口面と略直角な姿勢で、吹出流路(14)内に所定の間隔で並設されている。また、このプレート体(55)と吹出流路(14)の吸込口(3)寄りの壁面との間には、該プレート体(55)を支持するための第1支軸(23)が設けられている。この構成により、上記プレート体(55)は、第1支軸(23)を中心として左右方向に傾斜角度が可変な状態となっている。また、垂直フラップ(12)には、上記プレート体(55)を連結するためのリンクバー(24)が設けられている。このリンクバー(24)は、吹出口(4)の開口部における長辺と略平行に、上記複数のプレート体(55)を連結して設置されている。また、上記吹出流路(14)内の片側短辺寄りには、このリンクバー(24)の一端と連結する第1モータ(30)が設置されている。この構成により、第1モータ(30)が駆動すると、上記リンクバー(24)が吹出流路(14)内で左右に揺動し、上記プレート体(55)は、第1支軸(23)を中心として左右方向に傾斜角度が変更される。したがって、吹出口(4)からの吹出空気を左右方向に調整することができる。また、第1モータ(30)の正転、逆転を繰り返すことで、プレート体(55)は、連続的に左右に揺動する。この場合、吹出口(4)より給気される吹出空気を左右方向にスイングして排出することができる。
【0033】
なお、上記垂直フラップ(12)は、上記吹出口(4,4,…)のそれぞれに設けられるものであり、これらの垂直フラップ(12)は、各吹出口(4,4,…)毎に独立して個別に制御される。また、この垂直フラップ(12)の作動制御は、吸込温度センサ(16)、吹出温度センサ(17)、及び赤外線センサ(15)の検知情報に基づいて、上記制御手段(53)である制御部(18)によって行われる。
【0034】
水平フラップ(13)は、吹出口(4)より給気される吹出空気の風向を第2の揺動方向(吹出口(4)より室内パネル(2)の外周に向かった上下方向)に調整するためのものである。上記水平フラップ(13)は、図2に示すように、一対の両辺が湾曲した形状を持つ帯板材で構成されている。そして、水平フラップ(13)は、この一対の湾曲した両辺が、吹出流路(14)の左右側面と近接するように、横方向に延びて形成されている。この水平フラップの両端上部には、この水平フラップ(13)を支持するための第2支軸(56)が設けられている。そして、水平フラップ(13)は、この第2支軸(56)を中心として上下方向に傾斜角度が可変な状態となっている。また、上記第2支軸(56)の一方には、図7に示すような第2モータ(31)がケーシング(1)内に連結されている。この構成により、第2モータ(31)が駆動すると、水平フラップ(13)は、第2支軸(56)を中心として上下方向に傾斜角度が変更される。したがって、吹出口(4)からの吹出空気を上下方向に調整することができる。
【0035】
また、第2モータ(31)の正転、逆転を繰り返すことで、水平フラップ(13)は、連続的に上下に揺動する。この場合、吹出口(4)より給気される吹出空気を上下方向にスイングして排出することができる。
【0036】
なお、上記水平フラップ(13)は、上記吹出口(4,4,…)のそれぞれに対応して設けられるものであり、これらの水平フラップ(13)は、連動して制御される。このため、第2モータ(31)が所定量回転すると、水平フラップ(13,13,…)の傾斜角度は、それぞれ同じ角度に変更され、吹出口(4,4,…)の吹出空気も同じ風向に調整される。また、この水平フラップ(13)の作動制御は、吸込温度センサ(16)、吹出温度センサ(17)、及び赤外線センサ(15)の検知情報に基づいて、上記制御手段(53)である制御部(18)によって行われる。
【0037】
吸込温度センサ(16)は、遠心ファン(6)によって室内より吸込口(3)へ吸引される吸込空気の温度を測定するためのものである。図2に示すように、この吸込温度センサ(16)は、上記制御部(18)のケーシング壁面に、吸込空気温度が測定可能に取り付けられている。
【0038】
吹出温度センサ(17)は、遠心ファン(6)によってケーシング(1)内より吹出口(4)を介して室内へ給気される吹出空気の温度を測定するためのものである。この吹出温度センサ(17)は、吹出流路(14)の壁面に、吹出空気温度が測定可能に取り付けられている。
【0039】
赤外線センサ(15)は、室内機(Z)が天井に設置された状態において、室内の壁面、床面あるいは人体等の躯体からの輻射熱を輻射温度として検知し、これを現在の室内温度に関する検知情報として、制御部(18)に出力するためのものである。この赤外線センサ(15)は、図1及び図2に示すように、室内パネル(2)の外周側の一角部近傍のセンサ取付穴(19)に配置されている。また、この赤外線センサ(15)には、走査機構(20)が備えられている。この走査機構(20)は、水平軸を有する第1走査モータ(21)と、鉛直軸を有する第2走査モータ(22)とを備えている。したがって、赤外線センサ(15)は、第1走査モータ(21)により水平軸を中心に所定の角度回動でき、第2走査モータ(22)により鉛直軸を中心として、360℃旋回可能となる。この構成により、上記赤外線センサ(15)は、室内空間のほとんどの領域における輻射熱を輻射温度として検知することができる。
【0040】
また、上記赤外線センサ(15)としては、例えば検知対象範囲の全域を一体的に検知する単素子型センサや、検知対象範囲を一方向に分割して分割領域毎に検知を行う一次元アレイ素子型センサや、検知対象範囲を直交する二方向に分割して分割領域毎に検知を行う二次元アレイ素子型センサなどが好適である。
【0041】
さらに、上記赤外線センサ(15)は、室内の輻射温度(人などの躯体温度や温度分布)を検知する際に、室内空間を室内機(Z)を中心として放射状に4つのエリアに仮想分割し、それぞれのエリアにおける輻射温度を検知するように構成されている。したがって、上記赤外線センサ(15)によって検知されたそれぞれのエリアの輻射温度に関する検知情報が、上記風向調整手段(52)と風量調整機構(10)を制御するための制御ファクタとして、それぞれ制御部(18)に出力される。
【0042】
−実施形態の変形例−
なお、本実施形態における、室内パネル(2)の構成は、以下のような構成としてもよい。
【0043】
本実施形態において、風量調整機構(10)は、図3に示すように、吹出流路(14)内の壁側を支点として傾動する分配シャッタ(11)を備えている。そして、この分配シャッタ(11)の一端をモータ(29)の駆動により、ガイド溝(25)に沿って上下に揺動し、吹出口(4)の開口面積を拡大、縮小して吹出空気の風量調整を行っている。しかしながら、この風量調整機構(10)は、例えば以下の構造としてもよい。
【0044】
図5に示す風量調整機構(10)は、一対の分配シャッタ(11,11)を吹出流路(14)の上部において、それぞれその短辺方向へ進退可能に構成したものである。この一対の分配シャッタ(11,11)は、ラック(27,27)とこのラック(27,27)に噛合するギヤ(28)を介して、モータ(29)の回転により進退する。この際、分配シャッタ(11,11)は、吹出流路(14)の短辺方向に水平に形成されたガイド溝(26)に沿って水平移動する。この風量調整機構(10)の構成においても、上記モータ(29)の回転により、吹出口(14)の開口面積を拡大、縮小することで、吹出空気の風量調整を行うことができる。
【0045】
図6に示す風量調整機構(10)は、一つの分配シャッタ(11)を備え、この分配シャッタ(11)の一端を吹出流路(14)の上部における一方の壁側寄りに支持し、分配シャッタ(11)を傾動可能に構成したものである。この分配シャッタ(11)は、ギヤ(28)を介してモータ(29)によって上下に傾動する。この風量調整機構(10)の構成においても、上記モータ(29)の回転により、吹出口(14)の開口面積を拡大、縮小することで、吹出空気の風量調整を行うことができる。
【0046】
また、本実施形態において、吹出口(4,4,…)にそれぞれ設けられた水平フラップ(13,13,…)は、図7に示すように、それぞれ連結されており、一つの第2モータ(31)によって連動して傾斜角度を変更し、上下方向の風向を調整するように構成されている。しかしながら、この水平フラップ(13,13,…)は、図8に示すように、それぞれ個別に第2モータ(31,31,…)を設け、この第2モータ(31,31,…)により、水平フラップ(13,13,…)をそれぞれ独立して制御してもよい。この場合、吹出口(4,4,…)により給気される吹出空気の風向を、それぞれ独立して最適な風向に調整して室内の気流制御を行うことができる。
【0047】
−運転制御−
次に、この空気調和装置における運転制御のうち、特に気流制御について詳細に説明する。
【0048】
この空気調和装置では、室内パネル(2)に設けられた制御部(18)が、吸込温度と吹出温度の温度差に基づいて、冷房、暖房、冷暖サーモオフ運転(温度調整を休止し、送風のみを行う状態)などの運転モードを検知し、それぞれの運転状態に応じた気流制御を行う。また、上記制御部(18)は、空調対象空間である室内空間(W)の輻射温度を赤外線センサ(15)により検知し、検知した輻射温度も用いて気流制御を行う。
【0049】
<空調対象空間のエリア設定>
まず、具体的な制御の前に、室内空間(W)のエリア設定について説明する。
【0050】
この実施形態では、図9に示すように、室内空間(W)を、上記室内機(Z)の各吹出口(4)に対応して、仮想的に四つのエリア(A)〜(D)に分割している。そして、各エリア(A)〜(D)について赤外線センサ(15)で検出した測定温度に基づいて、室内空間(W)の各エリア(A)〜(D)毎の平均輻射温度や、室内空間(W)の全体の平均輻射温度などを求めるようにしている。また、図9に黒丸(●)で示すように、上記室内空間(W)の各エリア(A)〜(D)のそれぞれに存在する高温部を人体位置として検知し、これも制御に反映させるようにしている。
【0051】
尚、このエリア設定については、上述のように室内空間(W)を必ず四つのエリア(A)〜(D)に区画する必要はなく、例えば図10に示すように、上記各エリア(A)〜(D)をそれぞれさらに二分して8つのエリア(A)〜(H)に基づく制御を行ってもよい。このようにエリアの数を多くすると、それだけ緻密な制御が可能となる。
【0052】
<風向調整操作>
次に、室内パネル(2)における風向調整の操作について説明する。
【0053】
まず、風量調整機構(10)の操作について説明する。
【0054】
風量調整機構(10)は、気流制御を行うとき、最大負荷となる吹出口(4)の開度を100%、最小負荷となる吹出口(4)の開度を0%として、他の箇所は比例配分により開度を決定することができる。例えば、冷房時の例を示す図11においては、エリア(A)を100%、エリア(B)を67%、エリア(C)を33%、エリア(D)を0%とした例である。ただし、0%の設定でも風量調整機構(10)は全閉ではないため、全開のときの半分程度の風量は流れる。
【0055】
次に、垂直フラップ(12)の操作について、冷房時の例を示す図12(図中の多数の数値は輻射温度(℃)を示している)を用いて説明する。
【0056】
垂直フラップ(12)は、例えば、各エリア(A)〜(D)内を多数の小エリアに細分し、各小エリアの輻射温度を比較して、負荷の大きい方向(人体の位置)に気流を向けるようにセットされる。図12の例では、エリア(A)において輻射温度が30℃の方向に風向がセットされる。エリア(B)では、垂直フラップ(12)は28℃と29℃の小エリア間でスイングするようにセットされ、エリア(C)では中央で固定されている。さらに、エリア(D)では高負荷部がエリアの両端に存在するため、エリア全域にわたってスイング(全スイング)するように制御される。
【0057】
水平フラップ(13)は、基本的に4つの吹出口(4)において連動するが、4つを独立可動にした場合は個々に風向が制御される。
【0058】
<気流制御の2つのモード>
次に、気流制御の2つのモードについて説明する。一つは温度均一化モード、もう一つはスポット空調モードであり、これらの2つのモードは、空気調和装置の運転状態(冷房、暖房、冷暖サーモオフ運転など)に合わせ、制御部(18)によって自動的に切り換えられる。
【0059】
温度均一化モードは、室内空間(W)の温度を全域に亙って均一化するような気流制御モードであり、各エリア(A)〜(D)のそれぞれに人が存在するか、吸込温度負荷が大きい場合に実行される。
【0060】
図13は、冷房時の例であり、エリア(A)〜(D)のそれぞれに人が存在する場合を示している。この例では、エリア(A)に一人、エリア(B)に二人、エリア(C),(D)にそれぞれ一人が存在している。平均輻射温度は、エリア(A)が28℃、エリア(B)が27℃、エリア(C),(D)がそれぞれ26℃になっているが、各エリア(A)〜(D)にいずれも人が存在する場合は、熱負荷に拘わらず、室内空間(W)の温度を均一化するように気流が制御される。
【0061】
このモードでは、冷房中はエリア内の平均輻射温度が高いほど、そのエリアの風量を多くするように風量調整機構(10)の開度を決定する。また、垂直フラップ(12)は、エリア(A),(B),(C)では全スイング動作を行い、エリア(D)のように高負荷部がある場合は高負荷部を中心として部分的にスイング動作を行う。水平フラップ(13)は、水平吹き出しを基本とする。以上の設定により、温度均一化モードでは、各エリア(A)〜(D)の平均輻射温度に応じた風量を広い範囲に吹き出すことで、室内空間(W)全体の温度を均一化する。
【0062】
図14は、人がすべてのエリア(A)〜(D)には存在しないが室内空間(W)が高負荷である(吸込温度が高い)場合の例を示している。この場合も、風量調整機構(10)は各エリア(A)〜(D)の平均輻射温度に応じて風量設定され、垂直フラップ(12)は、エリア(A),(B),(C)において全スイングし、エリア(D)のように高負荷部がある場合は高負荷部に対してスイング動作を行う。そして、各エリア(A)〜(D)の平均輻射温度に応じた風量を広い範囲に吹き出すことで、室内空間(W)全体の温度を均一化する。
【0063】
なお、冷暖サーモオフ時にも温度均一化モードでの運転を行う。このときには室内を温度調整しないため、各吹出口(4)の風量調整機構(10)はすべて100%の開度にセットし、上下風向を水平吹き出しあるいはスイングに、左右風向を全スイングにセットする。
【0064】
次に、スポット空調モードは、室内空間(W)の一部分を集中的に空調する気流制御モードであり、人の存在しないエリアが有り、しかも吸込温度負荷が小さい場合に実行される。
【0065】
図15に示す冷房運転のスポット空調モードでは、空気を人の方向へ向けて吹き出すように気流を制御する。具体的には、風量調整機構(10)は、エリア(B),(D)における有人吹出方向の開度が100%、エリア(A),(C)における無人吹出方向の開度が0%にセットされる。また、複数の人が存在するエリア(B)では垂直フラップ(12)が全スイングし、一人だけ存在するエリア(D)では、垂直フラップ(12)は人の居る方向を中心として部分的にスイングする。人の居ないエリア(A),(C)では、垂直フラップ(12)は中央で固定される。さらに、水平フラップ(13)は水平吹出方向にセットされる。この冷房運転のスポット空調モードでは、人の居る方向へ気流を集中させるようにして、冷風を人の周囲に直接的に供給するようにしている。
【0066】
図16に示す暖房運転のスポット空調モードでは、冷房運転時とは逆に空気を人の居ない方向へ向けて吹き出すように気流を制御する。具体的に、風量調整機構(10)は、エリア(B),(D)における有人吹き出し方向の開度が0%、エリア(A),(C)における無人吹出方向の開度が100%にセットされる。また、垂直フラップ(12)は、人が存在するエリア(B),(D)では人を避けた方向にセットされ、人が存在しないエリア(A),(C)では中央で固定される。水平フラップ(13)は、4つが連動の場合は下吹き出しを基本とする。ただし、4つの水平フラップ(13)が独立して可動である場合は、有人方向は水平吹き出しとする。
【0067】
この暖房運転のスポット空調モードでは、人の居ない方向に気流を集中させることにより室内空気を撹拌し、温風を人の周囲に間接的に供給できる。これは、暖房運転時にはドラフトによる不快感を在室者に与えないようにするためである。
【0068】
なお、スポット空調モード時は、冷房運転では設定温度を自動的に2℃高くし、暖房運転では設定温度を自動的に2℃低くして、いずれもその温度を推奨設定温度とする省エネ運転を行う。これは、室内空間(W)の一部分に気流を集中させると、温度を省エネ側に2℃程度変更しても快適性がさほど低下しないと考えられるため、このような操作を採用したものである。
【0069】
<制御内容>
次に、具体的な制御の内容について、図17〜図19に示すフローチャートに沿って説明する。
【0070】
図17のステップST1では、この空気調和装置の運転開始に伴って自動運転が実行される。自動運転は、装置の電源をオンにしただけのときは前回運転時の設定温度に基づいて行われ、電源オンと同時に新たな温度設定をしたときにはその設定温度に基づいて行われる。
【0071】
運転中は、空気調和装置の運転状態に応じた気流制御を行うために、ステップST2において、吸込温度センサ(16)により検出した吸込温度と、吹出温度センサ(17)により検出した吹出温度との温度差を判別する。そして、吸込温度と吹出温度の温度差が5℃よりも高いときはステップST3〜ステップST5(冷房気流制御)を実行し、吸込温度と吹出温度の温度差が−5℃よりも低いときはステップST6〜ステップST8(暖房気流制御)を実行する。また、上記温度差がその間(−5℃以上で5℃以下)のときは、ステップST9(サーモオフ気流制御)を実行する。
【0072】
吸込温度が吹出温度に比べて5℃より高い温度になっているときは、ステップST3で赤外線センサ(15)により室内空間(W)の各エリア(A)〜(D)を走査して輻射温度を検知した後、ステップST4で冷房気流制御のサブルーチンを実行する。ステップST5では吸込温度と吹出温度の温度差が3℃以下になったかどうかを判別し、温度差が3℃よりも大きければステップST3〜ステップST5を繰り返す一方、温度差が3℃以下になっているとサーモオフと判断し、ステップST9へ進んでサーモオフ時の気流制御を実行する。
【0073】
また、ステップST2の判別の結果、吸込温度が吹出温度に比べて−5℃より低い温度になっているときは、ステップST6で赤外線センサ(15)により室内空間(W)の各エリア(A)〜(D)を走査して輻射温度を検知した後、ステップST7で暖房気流制御のサブルーチンを実行する。ステップST8では吸込温度と吹出温度の温度差が−3℃以上になったかどうかを判別し、温度差が−3℃よりも小さければステップST6からステップST8を繰り返す一方、温度差が−3℃以上になっているとサーモオフと判断し、ステップST9へ進んでサーモオフ時の気流制御を実行する。
【0074】
ステップST9で行うサーモオフ時の気流制御は、温度均一化モードの気流制御である。具体的には、全ての吹出口(4)について風量比率(開度)を「大(100%)」に設定し、上下風向を「水平」に設定し、左右風向を「全スイング」に設定する。こうすることにより、室内空間(W)を全域にわたって均一な温度にすることが可能となる。
【0075】
その後、図20の表にも記載しているように、ステップST10において赤外線センサ(15)による輻射温度の検知を停止し、ステップST2へ戻る。サーモオフ時は温度調整をせずに送風のみを行う状態であり、輻射温度を検知する必要がないため、赤外線センサ(15)の走査をしないことにしている。その後、ステップST2へ戻って吸込温度と吹出温度の温度差を再度検出し、その温度差に応じた気流制御を繰り返す。
【0076】
(冷房気流制御)
次に、図17のステップST4に示した冷房気流制御のサブルーチンについて、図18に従って説明する。
【0077】
このフローでは、まずステップST11において、吸込温度負荷判定として、吸込温度が26℃よりも高いか、26℃以下であるかを判別する。26℃以下である場合は、ステップST12で各エリア(A)〜(D)に人が存在するかどうかの判定を行う。そして、人が偏在しているとき(室内空間(W)に人の存在するエリアと存在しないエリアがあるとき)は、ステップST13〜ステップST20でスポット空調モードの気流制御を行う。また、ステップST11で吸込温度が26℃よりも高いと判別されたときと、ステップST12で人が室内空間(W)に散在している(各エリア(A)〜(D)に人が存在している)と判別されたときは、ステップST21〜ステップST28で温度均一化モードの気流制御を行う。
【0078】
つまり、制御部(18)は、吹出方向の吸い込み温度負荷が所定レベル(26℃)以下で、しかも人体が存在する割合が所定以下である場合は、気流制御モードをスポット空調モードに切り換える一方、吹き出し方向の吸い込み温度負荷が所定レベル(26℃)より高いか、または人体の存在する割合が所定以上である(各エリア(A)〜(D)に人が存在している)ことを検知すると、気流制御モードを温度均一モードに切り換える制御を行う。このように、制御部(18)は、室内空間(W)の各エリア(A)〜(D)における人体の存在の割合や吸込温度負荷の大きさに応じて温度均一化モードとスポット空調モードを切り換える制御を行う。
【0079】
スポット空調モードでは、まずステップST13で吹出口(4)の番号を「1」にセットし、第1の吹出口(4)について制御を行う。具体的には、ステップST14で、その吹出口(4)に対応するエリア内の人の有無を判定し、人が存在しない場合はステップST15へ、人が存在する場合はステップST16へ進む。ステップST15では、人が存在しないエリアについて風量比率を「小(0%)」にセットし、上下風向を「水平」に、左右風向を「中央」にセットする。一方、ステップST16では、人が存在するエリアについて、風量比率を「大(100%)」にセットし、上下風向を「水平」にする。左右風向については、エリア内に存在する人が一人の場合は「人の方向」にセットし、エリア内に複数の人が存在する場合は「全スイング」にセットする。
【0080】
その後、ステップST17では吹出口(4)の番号に「1」を加算し、ステップST18では吹出口(4)の番号が「4」になるまでステップST14〜ステップST17の動作を繰り返す。以上により、気流制御は例えば図15の状態となる。
【0081】
4つの吹出口(4)のすべてについて制御が終了すると、ステップST19へ進んで推奨設定温度による能力自動制御を行う。この制御は、上述したように、設定温度を自動的に2℃高くして行う省エネ運転制御である。冷房運転のスポット空調モードでは人の存在する方向へ気流を集中させるため、吹出温度を若干高めに設定しても快適性がさほど低下しないと考えられることから、このような操作を採用して省エネ運転を可能にしている。
【0082】
その後、図20の表にも記載しているように、ステップST20において赤外線センサ(15)による輻射温度の検知を連続して行うようにセットし、図17のフローへ戻る。スポット空調モード時は各エリア(A)〜(D)の温度分布や人位置情報の重要度が大きいため、赤外線センサ(15)の走査を連続的に行うようにしている。
【0083】
一方、温度均一化モードでは、まず、ステップST21で吹出口(4)の番号を「1」にセットし、第1の吹出口(4)について制御を行う。具体的には、ステップST22で風量比率をエリア(A)〜(D)毎の輻射温度に比例してセットし、上下風向を水平にセットする。ステップST23では吹出方向内の輻射温度の差が大きいか小さいかを判別し、小さい場合はステップST24で左右風向を全スイングにセットする。また、吹出方向内の輻射温度の差が大きい(高負荷部が存在する)場合はステップST25へ進み、左右風向を高負荷部を中心として所定範囲でスイングにセットする。
【0084】
その後、ステップST26では吹出口(4)の番号に「1」を加算し、ステップST27では吹出口(4)の番号が「4」になるまでステップST22〜ステップST26の動作を繰り返す。以上により、気流制御は例えば図13,図14の状態となる。
【0085】
4つの吹出口(4)のすべてについて気流制御が終了すると、図20の表にも示しているように、ステップST28へ進んで赤外線センサ(15)のセンシングを15分毎に間欠的に行うようにセットした後、図1のフローチャートへ戻る。この温度均一化モードで走査を間欠的に行うようにしているのは、このモードでは垂直フラップ(12)をスイングに設定して空気を撹拌することにしており、温度分布や人位置情報の重要度が小さいからである。
【0086】
(暖房気流制御)
次に、図17のステップST7に示した暖房気流制御のサブルーチンについて、図19に従って説明する。
【0087】
このフローでは、まずステップST31において、各エリア(A)〜(D)に人が存在するかどうかの判定を行う。そして、人が偏在しているとき(室内空間(W)に人の存在するエリアと存在しないエリアがあるとき)は、ステップST32〜ステップST41でスポット空調モードの気流制御を行う。また、ステップST31で室内空間(W)に人が散在している(各エリア(A)〜(D)に人が存在している)と判別されたときは、ステップST42〜ステップST49で温度均一化モードの気流制御を行う。
【0088】
スポット空調モードでは、まずステップST32で吹出口(4)の番号を「1」にセットし、第1の吹出口(4)について制御を行う。具体的には、ステップST33で各吹出口(4)に対応するエリア内の人の有無を判定し、人が存在しない場合はステップST34へ、人が存在する場合はステップST35へ進む。ステップST34では、人が存在しないエリアについて、風量比率を「大(100%)」にセットし、上下風向を「下」に、左右風向を「中央」にセットする。一方、ステップST35では、人が存在するエリアについて、風量比率を「小(0%)」にセットし、上下風向を「水平」または「下」にセットする。左右風向については、「人を避けた方向」にセットする。
【0089】
その後、ステップST36では吹出口(4)の番号に「1」を加算し、ステップST37では吹出口(4)の番号が「4」になるまでステップST33〜ステップST36の動作を繰り返す。以上により、気流制御は例えば図16の状態となる。
【0090】
4つの吹出口(4)のすべてについて制御が終了すると、ステップST38へ進む。ステップST38では、人が存在する吹出方向の輻射温度が全平均輻射温度よりも低いかどうかを判別する。判別結果が「NO」のときは、人の周囲が相対的に高温になっている。そして、このときはステップST39で吸込温度の負荷判定を行い、負荷が小さいとき(吸込温度が23℃より高いとき)はステップST40へ進んで推奨設定温度による能力自動制御を行い、ステップST41へ進む。なお、ステップST40の能力自動制御は、上述したように、設定温度を自動的に2℃低くして行う省エネ運転制御である。
【0091】
一方、ステップST38の判別結果が「YES」のとき(人の周囲に窓があるような場合)は、人の周囲が冷えているので、ステップST40をスキップすることで能力を低下させずにステップST41に進む。また、ステップST39で吸込温度負荷が大きい(吸込温度が23℃以下である)と判断したときも、ステップST40をスキップすることで能力を低下させずにステップST41に進む。
【0092】
そして、ステップST41では、図20の表にも示すように、赤外線センサ(15)のセンシングを連続して行うようにセットして、輻射温度分布を認識しながら制御を行えるようにし、図17のフローチャートに戻る。
【0093】
以上のスポット空調モードでは、人の居ない方向へ気流を集中させ、空気を撹拌して室内空間(W)を全体的に暖めることで、ドラフトによる不快感を人に与えないようにしている。
【0094】
一方、温度均一化モードでは、まず、ステップST42で吹出口(4)の番号を「1」にセットし、第1の吹出口(4)について制御を行う。具体的には、ステップST43で風量比率を吹出口(4)毎の輻射温度に比例してセットし、上下風向を水平にセットする。ステップST44では、吹出方向内の輻射温度の差が大きいか小さいかを判別し、小さい場合はステップST45で左右風向を全スイングにセットする。また、吹出方向内の輻射温度の差が大きい場合はステップST46へ進み、左右風向を、低温部を中心とするスイング動作にセットする。
【0095】
その後、ステップST47では吹出口(4)の番号に「1」を加算し、ステップST48では吹出口(4)の番号が「4」になるまでステップST43〜ステップST47の動作を繰り返す。以上により、気流制御は例えば図13,図14の状態となる。
【0096】
4つの吹出口(4)のすべてについて制御が終了すると、ステップST49へ進む。そして、赤外線センサ(15)のセンシングを15分毎に間欠的に行うようにセットして、図17のフローチャートへ戻る。
【0097】
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、以下のような効果が発揮される。
【0098】
本実施形態において、室内パネル(2)に吸込空気センサ(16)及び吹出空気センサ(17)を設け、これらにより検知された吸込空気温度と吹出空気温度との温度差で、空気調和装置の運転モードに応じた室内パネル(2)の最適な気流制御を行うようにしている。
【0099】
より具体的には、室内パネル(2)に設けられた制御部(18)は、空気調和装置の運転時において、吸込温度センサ(16)で検知した吸込空気の温度(室内温度に相当)と吹出温度センサ(17)で検知した吹出空気の温度(空気調和装置本体の室内設定温度に相当)との温度差を判別する。
【0100】
自動運転開始直後のステップST5において、この吸込空気と吹出空気の温度差が5℃より高い場合、室内パネル(2)の気流制御は、冷房気流制御(ステップST4)へ移行する。この場合には、室内温度が空気調和装置本体の室内設定温度より比較的高い状態であるから、空気調和装置本体は通常、冷房運転を行っている。したがって、室内パネル(2)は、この空気調和装置本体の冷房運転に応じた冷房気流制御を行うことになる。
【0101】
また、吸込空気と吹出空気の温度差が−5℃より低い場合、室内パネル(2)の気流制御は、暖房気流制御(ステップST7)へ移行する。この場合には、室内温度が空気調和装置本体の室内設定温度より比較的低い状態であるから、空気調和装置本体は通常、暖房運転を行っている。したがって、室内パネル(2)は、この空気調和装置本体の暖房運転に応じた暖房気流制御を行うことになる。
【0102】
さらに、吸込空気と吹出空気の温度差が5℃以下で、−5℃以上の場合、室内パネル(2)の気流制御は、サーモオフ気流制御(ステップST9)へ移行する。この場合には、室内温度が空気調和装置本体の室内設定温度と比較的近い状態であるから、空気調和装置本体は通常、冷暖サーモオフ運転を行っている。したがって、室内パネル(2)は、この空気調和装置本体の冷暖サーモオフ運転に応じたサーモオフ気流制御を行うことになる。
【0103】
以上のように、室内パネル(2)に設けた吸込/吹出温度センサ(16,17)の検知温度を制御部(18)によって比較することで、空気調和装置本体の運転モードを判断し、室内パネル(2)は、空気調和装置本体から独立して、この運転モードに応じた気流制御を行うことできる。
【0104】
また、室内パネル(2)によって行われる気流制御は、吹出口(4)に設けた垂直フラップ(12)、水平フラップ(13)、及び風量調整機構(10)によって行われる。このため、室内パネルの各気流制御時(冷房気流制御、暖房気流制御、及びサーモオフ気流制御時)に、空気調和装置の運転モードに見合った最適で緻密な気流制御が可能となる。したがって、空気調和装置に、快適性をより向上可能な室内パネル(2)を具備させることができる。
【0105】
さらに、本実施形態において、冷暖サーモオフ運転時には、室内パネル(2)の水平フラップ(13)を「水平」、垂直フラップ(12)を「全スイング」、風量調整機構(10)の風量比率を「大」となるように制御部(18)で気流制御を行うようにしている。したがって、室内空気の温度分布が均一化されるから、室内空間の温度分布のムラを防ぎ、室内に存在する人の快適性を向上することができる。
【0106】
また、本実施形態において、室内パネル(2)に室内の輻射温度を検知するための赤外線センサ(15)を設け、この赤外線センサ(15)の検知情報に基づき、制御部(18)による最適な気流制御を行っている。より具体的に、制御部(18)は、赤外線センサ(15)により検知された室内空間の熱負荷や人位置情報に基づき、スポット空調モードや温度均一化モードへの移行判断を行い、水平フラップ(13)、垂直フラップ(12)、風量調整機構(10)を最適に調整する。したがって、室内空間の温度分布に応じた緻密な気流制御が可能となり、快適性、省エネ性に優れた室内パネル(2)を空気調和装置に具備することができる。
【0107】
さらに、本実施形態において、上記赤外線センサ(15)の走査頻度は、制御部(18)によって、空気調和装置の運転モードや室内パネル(2)の気流制御形態に応じて変更される。より具体的に、図20に示すように、冷房または暖房運転時の温度均一化モードでは、室内空間全体の空気を撹拌するように気流制御されているため、温度分布や人位置情報の重要度が小さく、赤外線センサ(15)は15分置きの間隔で走査を行う。一方、冷房または暖房運転時のスポット空調モードでは、室内空間の人の存在を最優先して気流制御されているため、温度分布や人位置情報の重要度が大きく、赤外線センサ(15)は連続的に走査を行う。さらに、冷暖サーモオフ運転時には、温度調整をせずに送風のみを行う状態であり、輻射温度を検知する必要がないため、赤外線センサ(15)は、走査を行わない。
【0108】
以上のように、赤外線センサ(15)は、各運転形態に応じて最適頻度の走査を行い、所定の気流制御を行うようにしている。このため、赤外線センサ(15)の操作時間を必要以上に長くするのを防止でき、赤外線センサ(15)の運転耐久性を向上することができる。
【0109】
【発明のその他の実施の形態】
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0110】
上記実施形態では、室内パネル(2)に赤外線センサ(15)や風量調整機構(10)を設けて、室内空間に応じた気流制御を行うようにしている。しかしながら、この赤外線センサ(15)や風量調整機構(10)を必ずしもこの室内パネル(2)に設ける必要はない。この場合、例えば、室内パネル(2)には、吸込温度センサ(16)及び吹出温度センサ(17)と、垂直フラップ(12)及び水平フラップ(13)からなる風向調整手段(52)と、制御手段(53)である制御部(18)が設けられる。そして、上記吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)で検知された温度差に基づいて、この室内パネル(2)が装着された空気調和装置の運転モードに応じた垂直フラップ(12)及び水平フラップ(13)の制御を、制御部(18)によって行う。なお、この構成においても、気流制御は室内パネル(2)単独で行われるため、例えば室内パネル(2)を交換した際に、制御仕様の違いにより風向調整手段が動作しなくなるようなことを防げる。
【0111】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、室内パネル(2)に形成された吸込口(3)と吹出口(4)との近傍に、それぞれ吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)とを設けている。そして、この吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)とによって、それぞれ検知された吸込空気と吹出空気との温度比較により、制御手段(53)で、この室内パネル(2)が装着された空気調和装置の運転モードを検出し、風向調整手段(52)を調整している。したがって、空気調和装置本体の運転モード(冷房、暖房、冷暖サーモオフ運転)に応じた最適な気流制御を行うことができる。ここで、空気調和装置の運転モードを検出し、最適な気流制御を行うための構成要素は、全て室内パネル(2)に設けられている。このため、室内パネルを交換する際にも、風向調整手段などの制御仕様の違いにより、最適な気流制御ができなくなることを防ぐことができる。したがって、既存の空気調和装置に、この室内パネル(2)を装着することで、運転モードに合わせた最適な気流制御機能を確実に付与することができる。
【0112】
また、例えば複数の空気調和装置を一つのリモコンで制御するようなグループ制御の場合、それぞれの空気調和装置の風向が同一に制御されるため、各空気調和装置の負荷状況に応じた気流制御ができなくなることがある。一方、本発明では、それぞれの空気調和装置において、室内パネル(2,2,…)の単独制御による風向調整ができるから、これらの空気調和装置の負荷状況に応じた気流制御が可能となる。
【0113】
請求項1に記載の発明によれば、冷暖サーモオフ運転時に、制御手段(53)により、室内空気の温度分布が均一化するように風向調整手段(52)を調整している。このため、室内空間の温度分布のムラを防ぎ、冷暖サーモオフ運転時にも快適性が損なわれることを防ぐことができる。
【0114】
また、複数の空気調和装置を室内に設置した場合、それぞれの空気調和装置の室内パネル(2,2,…)によって、これらの空気調和装置近傍の負荷状況や温度分布に応じた気流制御を行うことができる。このため、複数の空気調和装置が室内に設置される場合にも、室内の快適性や省エネ性を向上することができる。
【0115】
請求項2に記載の発明によれば、輻射温度検知手段(51)の走査頻度を、制御手段(53)により、空気調和装置の運転モードに合わせて最適頻度に変更している。このため、輻射温度検知手段(51)の走査時間を最小限に抑えることができる。したがって、この輻射温度検知手段(51)の運転耐久性を向上することができる。
【0116】
請求項3に記載の発明によれば、空気調和装置に本発明の室内パネル(2)を装着したため、この空気調和装置の運転モードに応じた最適な気流制御が可能となり、空気調和装置の快適性、省エネ性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る空気調和装置の室内機の概略斜視図である。
【図2】 本実施形態に係る空気調和装置の室内機の要部拡大断面図である。
【図3】 本実施形態に係る風量調整機構の要部拡大断面図である。
【図4】 本実施形態に係る空気調和装置の室内機の要部下面図である。
【図5】 本実施形態に係る風量調整機構の第1の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図6】 本実施形態に係る風量調整機構の第2の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図7】 本実施形態に係る水平フラップ構造を示す概略下面図である。
【図8】 本実施形態に係る水平フラップ構造の変形例を示す概略下面図である。
【図9】 本実施形態に係る赤外線センサの室内空間における検知範囲を示す説明図である。
【図10】 赤外線センサの室内空間における検知範囲の変形例を示す説明図である。
【図11】 本実施形態に係る冷房運転時の風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図12】 本実施形態に係る冷房運転時の風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図13】 冷房運転時における温度均一化モードの風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図14】 冷房運転時における温度均一化モードの風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図15】 冷房運転時におけるスポット空調モードの風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図16】 暖房運転時におけるスポット空調モードの風向調整動作の一例を示す説明図である。
【図17】 本実施形態に係る室内パネルの基本となる気流制御内容を示すフローチャートである。
【図18】 本実施形態に係る室内パネルの冷房運転時の気流制御内容を示すフローチャートである。
【図19】 本実施形態に係る室内パネルの暖房運転時の気流制御内容を示すフローチャートである。
【図20】 本実施形態に係る赤外線センサの走査頻度を示す説明図である。
【符号の説明】
(2) 室内パネル
(3) 吸込口
(4) 吹出口
(10) 風量調整機構
(12) 第1フラップ
(13) 第2フラップ
(15) 赤外線センサ
(16) 吸込温度センサ
(17) 吹出温度センサ
(18) 制御部
(51) 輻射温度検知手段
(52) 風向調整手段
(53) 制御手段
Claims (3)
- 吸込口(3)と複数の吹出口(4)が形成され、上記吹出口(4)には、該吹出口(4)より給気される吹出空気の風向を調整する風向調整手段(52)と吹出空気の風量を調整する風量調整機構 (10) とが設けられている空気調和装置の室内パネルであって、
室内空間を走査して、輻射温度の分布を検知する輻射温度検知手段 (51) を有し、
上記吸込口(3)の近傍には、該吸込口(3)に吸引される吸込空気の温度を検知するための吸込温度センサ(16)が配置され、
上記吹出口(3)の近傍には、吹出空気の温度を検知するための吹出温度センサ(17)が配置され、
上記風向調整手段 (52) は、吹出空気の左右の風向を調整する第1フラップ (12) と、吹出空気の上下の風向を調整する第2フラップ (13) とを有し、
上記吸込温度センサ(16)と吹出温度センサ(17)との検知温度の比較により、上記室内パネル(2)が装着された空気調和装置の冷房運転、暖房運転、冷暖サーモオフ運転からなる運転モードを検出し、この運転モードに応じた風向調整手段(52)及び風量調整機構 (10)の調整を行う制御手段(53)を備え、
上記制御手段 (53) は、上記冷房運転及び暖房運転時に、上記輻射温度検知手段 (51) の検知情報に基づいて上記風向調整手段 (52) 及び風量調整機構 (10) を調整する一方、上記冷暖サーモオフ運転時には、吹出空気の風向が左右に変化するように上記第1フラップ (12) を連続的に揺動させ、且つ吹出空気の風向が水平吹出しとなるように第2フラップ (13) を調整すると共に、吹出空気の風量が最大となるように風量調整機構 (10) を調整することを特徴とする空気調和装置の室内パネル(2)。 - 請求項1に記載の空気調和装置の室内パネル(2)において、
制御手段(53)は、輻射温度検知手段(51)の走査頻度を、室内パネル(2)が装着された空気調和装置の運転モードに応じて最適頻度に変更することを特徴とする空気調和装置の室内パネル(2)。 - ケーシング(1)の開口部に室内パネルが装着される空気調和装置であって、
上記室内パネルは、請求項1又は2に記載の室内パネル(2)で構成されていることを特徴とする空気調和装置。
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