JP4224061B2 - 多層構造膜およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばハードディスク(HD)といった磁気記録媒体に使用されることができる多層構造膜に関する。
一般に、ハードディスク(HD)といった磁気記録媒体は、基板の表面に沿って所定の膜厚で広がる下地結晶層と、この下地結晶層の表面に所定の膜厚で広がる中間結晶層とを備える。中間結晶層には例えばCrといった非磁性体が含まれる。中間結晶層の表面には磁性結晶層が広がる。磁性結晶層では磁性結晶粒同士の間に粒界は形成される。中間結晶層からのCrの偏析に基づき磁性結晶層では粒界に沿って非磁性体の壁は確立される。
下地結晶層や中間結晶層、磁性結晶層の形成にあたってスパッタリング法は実施される。加熱された基板上で下地結晶層や中間結晶層、磁性結晶層は所定の膜厚まで堆積させられる。中間結晶層では基板の熱に基づき結晶粒同士は不規則に合体する。合体に基づき結晶粒は肥大化する。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、これまで以上に中間結晶層の結晶粒を微細化することができる多層構造膜およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、対象物の表面に第1原子群を堆積させる工程と、堆積した第1原子群に熱を加えて、第1非磁性結晶層を形成する工程と、第1非磁性結晶層の表面に、第1非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含む第2原子群を堆積させて、第1非磁性結晶層よりも大きな膜厚を有する第2非磁性結晶層を形成する工程と、第2非磁性結晶層の表面に、第2非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む第3原子群を堆積させて、磁性結晶層を形成する工程と、少なくとも第2非磁性結晶層および磁性結晶層に熱を加える工程とを備える製造方法が提供される。
以上のような製造方法によれば、第1原子群の堆積にあたって第1原子のマイグレーションは確実に阻止される。第1原子群は多層構造膜全体に対して著しく小さな膜厚で堆積することから、第1原子群の結晶化にあたって個々の結晶粒の微細化および均一化は達成される。その後、再びマイグレーションが抑制されつつ十分な膜厚まで第2原子群の堆積が実施されることから、第2非磁性結晶層には微細で均一な結晶粒は確保されることができる。結晶粒の肥大化は確実に回避される。
しかも、第2非磁性結晶層および磁性結晶層が熱に曝されると、非磁性元素が第2非磁性結晶層から粒界に沿って偏析する。磁性結晶層では粒界に沿って非磁性元素の壁が確立される。磁性結晶層では、隣接する磁性結晶粒同士の間で磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。
以上のような多層構造膜の製造にあたって、第1〜第3原子群はCoおよびCrを含む合金から構成されればよい。また、第1原子群を堆積させる工程から第2非磁性結晶層および磁性結晶層に熱を加える工程まで真空状態が維持されればよい。
以上のような製造方法によれば、非磁性の下地結晶層と、下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される非磁性の第1中間結晶層と、第1中間結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1中間結晶層よりも大きな膜厚で第1中間結晶層の表面に広がる非磁性の第2中間結晶層と、第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成され、第2中間結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む磁性結晶層とを備え、第2中間結晶層は、第1中間結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒から構成されることを特徴とする多層構造膜が提供される。この多層構造膜では、磁性結晶層では粒界に沿って非磁性元素の壁が確立される。こうした壁の働きで磁性結晶粒同士の磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。
こうした多層構造膜では、磁性結晶層は、第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される第1磁性結晶層と、第1磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1磁性結晶層よりも大きな膜厚で第1磁性結晶層の表面に広がる第2磁性結晶層とを備えてもよい。このとき、第2磁性結晶層は、第1磁性結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成されればよい。この多層構造膜では、第1および第2磁性結晶層で微細で均一な結晶粒が確立されるにも拘わらず、第1および第2磁性結晶層には十分な膜厚が確保される。第1および第2中間結晶層並びに第1および第2磁性結晶層はCoおよびCrを含む合金から構成されればよい。
下地結晶層は、相互に隣接する結晶粒で構成される非磁性の第1下地結晶層と、第1下地結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1下地結晶層よりも大きな膜厚で第1下地結晶層の表面に広がる非磁性の第2下地結晶層とを備えてもよい。ここでは、第2下地結晶層は、第1下地結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒から構成されればよい。第1および第2下地結晶層では微細で均一な結晶粒が確立される。こうした多層構造膜では、第1および第2下地結晶層はTiから構成されればよい。
第2発明によれば、対象物の表面に第1原子群を堆積させる工程と、堆積した第1原子群に熱を加えて、第1非磁性結晶層を形成する工程と、第1非磁性結晶層の表面に、第1非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含む第2原子群を堆積させて、第1非磁性結晶層よりも大きな膜厚を有する第2非磁性結晶層を形成する工程と、第2非磁性結晶層の表面に、第2非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む第3原子群を堆積させて、第1磁性結晶層を形成する工程と、第1磁性結晶層の表面に第4原子群を堆積させる工程と、堆積した第4原子群に熱を加えて、第3非磁性結晶層を形成する工程と、第3非磁性結晶層の表面に、第3非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含む第5原子群を堆積させて、第3非磁性結晶層よりも大きな膜厚を有する第4非磁性結晶層を形成する工程と、第4非磁性結晶層の表面に、第4非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む第6原子群を堆積させて、第2磁性結晶層を形成する工程と、少なくとも第4非磁性結晶層および第2磁性結晶層に熱を加える工程とを備えることを特徴とする多層構造膜の製造方法が提供されてもよい。
以上のような製造方法によれば、前述と同様に、第1原子群の堆積にあたって第1原子のマイグレーションは確実に阻止される。第1原子群は多層構造膜全体に対して著しく小さな膜厚で堆積することから、第1原子群の結晶化にあたって個々の結晶粒の微細化および均一化は達成される。その後、再びマイグレーションが抑制されつつ十分な膜厚まで第2原子群の堆積が実施されることから、第2非磁性結晶層には微細で均一な結晶粒は確保されることができる。結晶粒の肥大化は確実に回避される。同様に、第3および第5原子群の堆積にあたって第3および第5原子のマイグレーションは確実に阻止される。
しかも、第4原子群に熱が加えられると、第2非磁性結晶層および第1磁性結晶層は熱に曝される。このとき、非磁性元素が第2非磁性結晶層から粒界に沿って偏析する。第1磁性結晶層では粒界に沿って非磁性元素の壁は確立される。第2磁性結晶層では、隣接する磁性粒同士の間で磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。同様に、第2非磁性結晶層並びに第1および第2磁性結晶層が熱に曝されると、非磁性元素が第2非磁性結晶層から粒界に沿って偏析する。第2磁性結晶層では粒界に沿って非磁性元素の壁は確立される。第2磁性結晶層では、隣接する磁性粒同士の間で磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。
以上のような多層構造膜の製造にあたって、第1〜第6原子群はCoおよびCrを含む合金から構成されればよい。また、第1原子群を堆積する工程から第4非磁性結晶層並びに第2磁性結晶層に熱を加える工程まで真空状態が維持されればよい。
以上のような製造方法によれば、非磁性の下地結晶層と、下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される非磁性の第1中間結晶層と、第1中間結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1中間結晶層よりも大きな膜厚で第1中間結晶層の表面に広がる非磁性の第2中間結晶層と、第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成され、第2中間結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む下側磁性結晶層と、下側磁性結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される第1非磁性結晶層と、第1非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1非磁性結晶層よりも大きな膜厚で第1非磁性結晶層の表面に広がる第2非磁性結晶層と、第2非磁性結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成され、第2非磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む上側磁性結晶層とを備え、第2中間結晶層は、第1中間結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒から構成され、第2非磁性結晶層は、第1非磁性結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成されることを特徴とする多層構造膜が提供される。この多層構造膜では、前述と同様に、磁性結晶層では粒界に沿って非磁性体の壁が確立される。こうした壁の働きで磁性粒同士の磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。
こういった多層構造膜では、下側および上側磁性結晶層は、相互に隣接する結晶粒で構成される第1磁性結晶層と、第1磁性結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1磁性結晶層よりも大きな膜厚で第1磁性結晶層の表面に広がる第2磁性結晶層とを備えればよい。このとき、第2磁性結晶層は、第1磁性結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成されればよい。この多層構造膜では、前述と同様に、第1および第2磁性結晶層で微細で均一な結晶粒が確立されるにも拘わらず、第1および第2磁性結晶層には十分な膜厚が確保される。第1および第2中間結晶層および第1および第2磁性結晶層並びに第1および第2非磁性結晶層はCoおよびCrを含む合金から構成されればよい。
以上のような多層構造膜は例えば磁気ディスクといった磁気記録媒体で利用されることができる。磁気記録媒体は、基体と、基体の表面に広がる非磁性の下地結晶層と、下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される非磁性の第1中間結晶層と、第1中間結晶層と少なくとも部分的に同一の元素を含み、第1中間結晶層よりも大きな膜厚で第1中間結晶層の表面に広がる非磁性の第2中間結晶層と、第2中間結晶層の表面に広がり、第2中間結晶層と少なくとも部分的に同一の非磁性元素を含む磁性結晶層とを備え、第2中間結晶層は、第1中間結晶層の個々の結晶粒から成長する結晶粒から構成されればよい。
こういった磁気記録媒体では、磁性結晶層では粒界に沿って非磁性元素の壁が確立される。こうした壁の働きで磁性結晶粒同士の磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。磁気情報の読み出しにあたって遷移ノイズは十分に低減されることができる。
以上のような磁気記録媒体はいわゆる垂直磁気記録媒体として構成されればよい。このとき、前述の磁性結晶層や第1および第2磁性結晶層ではその表面に直交する垂直方向に磁化容易軸が確立されればよい。こういった垂直磁気記録媒体は、表面で下地結晶層を受け止める非磁性結晶層と、表面で非磁性結晶層を受け止め、その表面に平行に規定される方向に磁化容易軸を有する裏打ち層とをさらに備えてもよい。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は記録媒体駆動装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を概略的に示す。このHDD11は、例えば平たい直方体の内部空間を区画する箱形の筐体本体12を備える。収容空間には、記録媒体としての1枚以上の磁気ディスク13が収容される。磁気ディスク13はスピンドルモータ14に装着される。スピンドルモータ14は例えば7200rpmや10000rpm、15000rpmといった高速度で磁気ディスク13を回転させることができる。筐体本体12には、筐体本体12との間で収容空間を密閉する蓋体すなわちカバー(図示されず)が結合される。
収容空間にはヘッドアクチュエータ15がさらに収容される。このヘッドアクチュエータ15はアクチュエータブロック16を備える。アクチュエータブロック16は垂直方向に延びる支軸17に回転自在に支持される。アクチュエータブロック16には、支軸17から水平方向に延びる剛体のアクチュエータアーム18が区画される。アクチュエータアーム18は磁気ディスク13の表面および裏面ごとに配置される。アクチュエータブロック16は例えば鋳造に基づきアルミニウムから成型されればよい。
アクチュエータアーム18の先端にはヘッドサスペンション19が取り付けられる。ヘッドサスペンション19は、アクチュエータアーム18の先端から前方に向かって延びる。ヘッドサスペンション19の前端には浮上ヘッドスライダ21が支持される。浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13の表面に向き合わせられる。
浮上ヘッドスライダ21にはいわゆる磁気ヘッドすなわち電磁変換素子(図示されず)が搭載される。この電磁変換素子は、例えば、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク13から情報を読み出す巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子といった読み出し素子(図示されず)と、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク13に情報を書き込む単磁極ヘッドといった書き込み素子(図示されず)とで構成されればよい。
浮上ヘッドスライダ21には、磁気ディスク13の表面に向かってヘッドサスペンション19から押し付け力が作用する。その一方で、磁気ディスク13の回転に基づき磁気ディスク13の表面で空気流が生成されると、浮上ヘッドスライダ21には浮力が作用する。ヘッドサスペンション19の押し付け力と浮力とのバランスで磁気ディスク13の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ21は浮上し続けることができる。
アクチュエータブロック16には例えばボイスコイルモータ(VCM)といった動力源22が接続される。この動力源22の働きでアクチュエータブロック16は支軸17回りで回転することができる。こうしたアクチュエータブロック16の回転に基づきアクチュエータアーム18およびヘッドサスペンション19の揺動は実現される。浮上ヘッドスライダ21の浮上中に支軸17回りでアクチュエータアーム18が揺動すると、浮上ヘッドスライダ21は半径方向に磁気ディスク13の表面を横切ることができる。こうした移動に基づき浮上ヘッドスライダ21上の電磁変換素子は磁気ディスク13上の所望の記録トラックに位置決めされる。周知の通り、複数枚の磁気ディスク13が筐体本体12内に組み込まれる場合には、隣接する磁気ディスク13同士の間で2本のアクチュエータアーム18すなわち2つのヘッドサスペンション19が配置される。
図2は本発明の第1実施形態に係る磁気ディスク13の断面構造を詳細に示す。この磁気ディスク13は、基体すなわち基板23と、この基板23の表裏面に広がる多層構造膜24とを備える。基板23は、例えば、ディスク形のSi本体25と、Si本体25の表裏面に広がる非晶質のSiO膜26とで構成されればよい。ただし、基板23にはガラス基板やアルミニウム基板が用いられてもよい。多層構造膜24に磁気情報は記録される。多層構造膜24の表面は、例えばダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜といった保護膜27や、例えばパーフルオロポリエーテル(PFPE)膜といった潤滑膜28で被覆される。
図3に示されるように、多層構造膜24は、基板23の表面に広がる裏打ち層31を備える。裏打ち層31は例えばFeTaC膜やNiFe膜といった軟磁性体から構成されればよい。ここでは、例えば膜厚300nm程度のFeTaC膜が用いられればよい。裏打ち層31では、基板23の表面に平行に規定される面内方向に磁化容易軸は確立される。
裏打ち層31の表面には配向制御層32が広がる。配向制御層32は所定の配向に揃えられる結晶粒から構成される。配向制御層32には例えばMgO膜といった非磁性体が用いられればよい。ここでは、例えば膜厚10.0〜20.0nm程度のMgO膜が用いられればよい。MgO膜では結晶粒の(100)面は所定の方向に優先配向される。
配向制御層32の表面には非磁性の第1下地結晶層33が広がる。第1下地結晶層33は、基板23の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第1下地結晶層33には例えば膜厚1.0nm以下のTi膜が用いられればよい。
第1下地結晶層33の表面には第2下地結晶層34が広がる。第2下地結晶層34では第1下地結晶層33よりも大きな膜厚が設定される。第2下地結晶層34は、第1下地結晶層33の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成される。第1下地結晶層33と第2下地結晶層34との間にはエピタキシャル成長が確立される。第2下地結晶層34には第1下地結晶層33と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。ここでは、第2下地結晶層34には例えば膜厚2.0〜5.0nm程度のTi膜が用いられればよい。
第2下地結晶層34の表面には非磁性の第1中間結晶層35が広がる。第1中間結晶層35は、第2下地結晶層34の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第1中間結晶層35には例えばCoおよびCrを含む合金が用いられればよい。ここでは、第1中間結晶層35には例えば膜厚1.0nm以下のCoCr膜が用いられればよい。
第1中間結晶層35の表面には非磁性の第2中間結晶層36が広がる。第2中間結晶層36では第1中間結晶層35よりも大きな膜厚が設定される。第2中間結晶層36は、第1中間結晶層35の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成される。第1中間結晶層35と第2中間結晶層36との間にはエピタキシャル成長が確立される。第2中間結晶層36には例えばCoおよびCrを含む合金が用いられればよい。第2中間結晶層36には第1中間結晶層35と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。ここでは、第2中間結晶層36には例えば膜厚2.0nm程度のCoCr膜が用いられればよい。
第2中間結晶層36の表面には第1磁性結晶層37が広がる。第1磁性結晶層37は、第2中間結晶層36の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第1磁性結晶層37には、第2中間結晶層36と少なくとも部分的に同一の非磁性元素が含まれればよい。第1磁性結晶層37には例えばCoおよびCrを含む合金が用いられればよい。ここでは、第1磁性結晶層37には例えば膜厚1.0nm以下のCoCrPt膜が用いられればよい。第1磁性結晶層37では結晶粒の(001)面は所定の方向に優先配向される。
第1磁性結晶層37の表面には第2磁性結晶層38が広がる。第2磁性結晶層38では第1磁性結晶層37よりも大きな膜厚が設定される。第2磁性結晶層38は、第1磁性結晶層37の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成される。第1磁性結晶層37と第2磁性結晶層38との間にはエピタキシャル成長が確立される。第2磁性結晶層38には第1磁性結晶層37と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。ここでは、第2磁性結晶層38には例えば膜厚20.0nm程度のCoCrPt膜が用いられればよい。こうした第2磁性結晶層38内では前述のエピタキシャル成長の繰り返しに基づき磁性粒同士の間に粒界39が形成される。Crといった非磁性体は粒界39に沿って偏析する。こうした偏析に基づき磁性粒同士の間にCrといった非磁性体の壁が確立される。第2磁性結晶層38では結晶粒の(001)面は所定の方向に優先配向される。第2磁性結晶層38では、基板23の表面に直交する垂直方向に磁化容易軸が揃えられる。第1および第2磁性結晶層37、38に磁気情報は記録される。
以上のような磁気ディスク13では、第1および第2磁性結晶層37、38では微細で均一な結晶粒が確立される。しかも、前述のように粒界39に沿って非磁性体の壁が確立されることから、磁性粒同士の磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。磁気情報の読み出しにあたって遷移ノイズは十分に低減されることができる。加えて、磁気ディスク13では、第1および第2磁性結晶層37、38で結晶粒の微細化が実現されるにも拘わらず、第1および第2磁性結晶層37、38には十分な膜厚が確保される。第1および第2磁性結晶層37、38の磁化容易軸は基板23の表面に直交する垂直方向に高い精度で揃えられることができる。磁気情報の読み出しにあたって高いS/N比は確保される。
次に磁気ディスク13の製造方法を詳述する。まず、ディスク形の基板23が用意される。基板23はスパッタリング装置に装着される。スパッタリング装置のチャンバ内には真空環境が確立される。チャンバ内で基板23の表面には多層構造膜24が形成される。形成方法の詳細は後述される。その後、多層構造膜24の表面には保護膜27が積層形成される。積層形成にあたって例えばCVD法(化学的気相蒸着法)が用いられる。保護膜27の表面には潤滑膜28が塗布される。塗布にあたって基板23は例えばパーフルオロポリエーテルを含む溶液に浸されればよい。
チャンバ内はFeTaCターゲットがセットされる。図4に示されるように、FeTaCターゲットから真空環境下で基板23の表面にFe原子やTa原子、C原子が降り注ぐ。いわゆるRF(高周波)スパッタリングが実施される。基板23の表面にFe原子やTa原子、C原子が堆積する。Fe原子やTa原子、C原子の堆積にあたってチャンバ内では室温が維持される。こうして基板23の表面には膜厚300nm程度の裏打ち層31すなわちFeTaC膜41が形成される。
次に、チャンバ内では、図5に示されるように、真空環境下でFeTaC膜41の表面にMgOが降り注ぐ。チャンバ内では基板23は常温(いわゆる室温)に維持される。こうしてFeTaC膜41の表面には膜厚16.7nm程度で配向制御層32すなわちMgO膜42が積層形成される。MgO膜42の堆積にあたってチャンバ内では室温が維持される結果、MgO膜42では非磁性結晶粒の(100)面が所定の方向に優先配向される。
その後、チャンバ内で基板23はTiターゲットの下まで搬送される。図6に示されるように、Tiターゲットから真空環境下でMgO膜42の表面にTi原子が降り注ぐ。MgO膜42の表面にTi原子が堆積する。Ti原子の堆積にあたって基板23の温度は例えば室温に設定される。ただし、基板23の温度は200℃以下の範囲で設定されればよい。こうした温度の設定に基づけば、基板23上でTi原子のマイグレーションは阻止される。MgO膜42の表面には膜厚0.4nm程度のTi膜43が形成される。このとき、Ti膜43では結晶粒は十分に確立されない。
こうしてMgO膜42の表面に形成されたTi膜43には熱処理が施される。Ti膜43は真空環境下で350℃の熱に曝される。熱処理は1分間にわたって持続される。熱処理にあたって基板23は例えばヒートブロック上に配置されればよい。加熱に基づきTi膜43では結晶化が引き起こされる。MgO膜42によれば、Ti膜43では結晶の配向は十分に揃えられることができる。Ti膜43では微細かつ均一な結晶粒が形成される。こうしてMgO膜42の表面には第1非磁性結晶層すなわち第1下地結晶層33が形成される。
その後、Ti膜43の表面には、図7に示されるように、真空環境下でTi原子が降り注ぐ。前述と同様に、Ti膜43の表面にはTi原子が再び堆積する。Ti原子の堆積にあたって基板23の温度は前述と同様に室温に設定される。エピタキシャル成長に基づきTi膜43の個々の結晶粒から微細かつ均一な結晶粒は形成される。Ti膜43の表面には膜厚3.6nm程度のTi膜44が形成される。こうして第1下地結晶層33より大きい膜厚を有する第2下地結晶層34が形成される。
その後、チャンバ内で基板23はCoCrターゲットの下まで搬送される。図8に示されるように、CoCrターゲットから真空環境下でTi膜44の表面に第1原子群すなわちCo原子やCr原子が降り注ぐ。Ti膜44の表面にCo原子やCr原子が堆積する。Co原子やCr原子の堆積にあたって基板23の温度は前述と同様に室温に設定される。ただし、基板23の温度は200℃以下の範囲で設定されればよい。こうした温度の設定に基づけば、基板23上でCo原子やCr原子のマイグレーションは阻止される。Ti膜44の表面には膜厚0.5nm程度のCoCr膜45が形成される。このとき、CoCr膜45では結晶粒は十分に確立されない。
こうしてTi膜44の表面に形成されたCoCr膜45に熱処理が施される。CoCr膜45は真空環境下で350℃の熱に曝される。熱処理は1分間にわたって持続される。基板23は例えばヒートブロック上に配置されればよい。加熱に基づきCoCr膜45では結晶化が引き起こされる。CoCr膜45では微細かつ均一な結晶粒が形成される。こうしてTi膜44の表面には第1非磁性結晶層すなわち第1中間結晶層35が形成される。
その後、CoCr膜45の表面には、図9に示されるように、真空環境下で第2原子群すなわちCo原子やCr原子が降り注がれる。前述と同様に、CoCr膜45の表面にはCo原子やCr原子が再び堆積する。Co原子やCr原子の堆積にあたって前述と同様に基板23の温度は室温に設定される。エピタキシャル成長に基づきCoCr膜45の個々の結晶粒から微細かつ均一な結晶粒は形成される。CoCr膜45の表面には膜厚2.0nm程度のCoCr膜46が形成される。こうして第1中間結晶層35より大きい膜厚を有する第2非磁性結晶層すなわち第2中間結晶層36が形成される。ただし、前述の第2原子群には第1中間結晶層35と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。
その後、チャンバ内で基板23はCoCrPtターゲットの下まで搬送される。図10に示されるように、CoCrPtターゲットから真空環境下でCoCr膜46の表面に第3原子群すなわちCo原子やCr原子、Pt原子が降り注ぐ。CoCr膜46の表面にCo原子やCr原子、Pt原子が堆積する。Co原子やCr原子、Pt原子の堆積にあたって基板23の温度は前述と同様に室温に設定される。ただし、基板23の温度は200℃以下の範囲で設定されればよい。こうした温度の設定に基づけば、基板23上でCo原子やCr原子、Pt原子のマイグレーションは阻止される。CoCr膜46の表面には膜厚0.5nm程度のCoCrPt膜47が形成される。このとき、CoCrPt膜47では結晶粒は十分に確立されない。ただし、前述の第3原子群には第2中間結晶層36と少なくとも部分的に同一の非磁性元素が含まれればよい。
こうしてCoCr膜46の表面に形成されたCoCrPt膜47に熱処理が施される。CoCrPt膜47は真空環境下で350℃の熱に曝される。熱処理は1分間にわたって持続される。熱処理にあたって基板23は例えばヒートブロック上に配置されればよい。加熱に基づきCoCrPt膜47では結晶化が引き起こされる。CoCrPt膜47では微細かつ均一な結晶粒が形成される。こうしてCoCr膜46の表面には第1磁性結晶層37が形成される。
その後、CoCrPt膜47の表面には、図11に示されるように、真空環境下で第4原子群すなわちCo原子やCr原子、Pt原子が降り注がれる。前述と同様に、CoCrPt膜47の表面にはCo原子やCr原子、Pt原子が再び堆積する。Co原子やCr原子、Pt原子の堆積にあたって前述と同様に基板23の温度は室温に設定される。エピタキシャル成長に基づきCoCrPt膜47の個々の結晶粒から微細かつ均一な結晶粒は形成される。こうしてCoCrPt膜48の表面には膜厚20.0nm程度のCoCrPt膜48が形成される。CoCrPt膜47内では粒界49が確立される。ただし、前述の第4原子群には、第2中間結晶層36と少なくとも同一の非磁性元素が含まれればよい。
その後、基板23に熱処理が施される。少なくともCoCr膜46やCoCrPt膜47、CoCrPt膜48は真空環境下で350℃の熱に曝される。熱処理は1分間にわたって持続される。熱処理にあたって基板23は例えばヒートブロック上に配置されればよい。CoCr膜46やCoCrPt膜47、CoCrPt膜48が高温に曝されると、図12に示されるように、Cr原子51はCoCr膜46から粒界49に沿って偏析する。こうした偏析に基づきCoCrPt膜48では粒界49に沿って非磁性体の壁は形成される。こうして第1磁性結晶層37より大きい膜厚を有する第2磁性結晶層38が形成される。
なお、前述のスパッタリングの実施にあたって、チャンバ内では、第1原子群の堆積から第原子群の堆積後の熱処理まで、すなわち、Ti膜43の形成からCoCr膜46、CoCrPt膜47およびCoCrPt膜48に熱処理が施されるまで真空状態は維持される。
以上のような磁気ディスク13の製造方法によれば、最初のTi膜43の堆積にあたってTi原子のマイグレーションは確実に阻止される。Ti膜43の膜厚は下地結晶層33、34全体の膜厚に比べて著しく小さく設定されることから、Ti膜43の結晶化にあたって個々の結晶粒の微細化および均一化は達成される。その後、再びマイグレーションが抑制されつつ十分な膜厚までTi原子の堆積が実施されることから、Ti膜44には微細で均一な結晶粒は確保されることができる。結晶粒の肥大化は確実に回避される。
同様に、最初のCoCr膜45の堆積にあたってCo原子およびCr原子のマイグレーションは確実に阻止される。CoCr膜45の膜厚は中間結晶層35、36全体の膜厚に比べて著しく小さく設定されることから、CoCr膜45の結晶化にあたって個々の結晶粒の微細化および均一化は達成される。その後、再びマイグレーションが抑制されつつ十分な膜厚までCo原子およびCr原子の堆積が実施されることから、CoCr膜46には微細で均一な結晶粒は確保されることができる。結晶粒の肥大化は確実に回避される。
同様に、最初のCoCrPt膜47の堆積にあたってCo原子やCr原子、Pt原子のマイグレーションは確実に阻止される。CoCrPt膜47の膜厚は磁性結晶層37、38全体の膜厚に比べて著しく小さく設定されることから、CoCrPt膜48の結晶化にあたって個々の結晶粒の微細化および均一化は達成される。その後、再びマイグレーションが抑制されつつ十分な膜厚までCo原子、Cr原子およびPt原子の堆積が実施されることから、CoCrPt膜48には微細で均一な結晶粒は確保されることができる。結晶粒の肥大化は確実に回避される。しかも、Ti膜43、44の働きでCoCrPt膜47、48の結晶配向は確実に揃えられる。
しかも、少なくともCoCr膜46やCoCrPt膜47、CoCrPt膜48が高温に曝されると、Cr原子がCoCr膜46から粒界49に沿って偏析する。CoCrPt膜48では粒界49に沿って非磁性体の壁が作り出される。CoCrPt膜48では、隣接する磁性粒同士の間で磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。磁気情報の読み出しにあたって高いS/N比は確保される。
図13は、本発明の第2実施形態に係る磁気ディスク13aの断面構造を詳細に示す。この磁気ディスク13aでは、多層構造膜24aは、第2中間結晶層36の表面に沿って広がる第1磁性結晶層52を備える。第1磁性結晶層52の表面には第2磁性結晶層53が広がる。第2磁性結晶層53の表面には第1非磁性結晶層54が広がる。第1非磁性結晶層54の表面には第2非磁性結晶層55が広がる。第2非磁性結晶層55の表面には第3磁性結晶層56が広がる。第3磁性結晶層56の表面には第4磁性結晶層57が広がる。その他、前述の第1実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
第1磁性結晶層52は、第2中間結晶層36の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第2磁性結晶層53は、第1磁性結晶層52の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第2磁性結晶層53では第1磁性結晶層52よりも大きな膜厚が設定される。第2磁性結晶層53には第1磁性結晶層52と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。第1および第2磁性結晶層52、53には、第2中間結晶層36と少なくとも部分的に同一の非磁性元素が含まれればよい。第1磁性結晶層52と第2磁性結晶層53との間にはエピタキシャル成長が確立される。ここでは、第1磁性結晶層52には例えば膜厚1.0nm以下のCoCrPt膜が用いられればよい。第2磁性結晶層53には例えば10.0nm程度のCoCrPt膜が用いられればよい。第1および第2磁性結晶層52、53は下側磁性結晶層を構成する。
第1非磁性結晶層54は、第2磁性結晶層53の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第1非磁性結晶層54には例えばCoおよびCrを含む合金が用いられればよい。ここでは、第1非磁性結晶層54には例えば膜厚1.0nm以下のCoCr膜が用いられればよい。第2非磁性結晶層55では第1非磁性結晶層54よりも大きな膜厚が設定される。第2非磁性結晶層55には第1非磁性結晶層54と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。第2非磁性結晶層55は、第1非磁性結晶層54の個々の結晶粒から成長する結晶粒で構成される。第1非磁性結晶層54と第2非磁性結晶層55との間にはエピタキシャル成長が確立される。第2非磁性結晶層55には例えばCoおよびCrを含む合金が用いられればよい。ここでは、第2非磁性結晶層55には例えば膜厚2.0nm程度のCoCr膜が用いられればよい。
第3磁性結晶層56は、第2非磁性結晶層55の表面に沿って相互に隣接する結晶粒で構成される。第4磁性結晶層57では第3磁性結晶層56よりも大きな膜厚が設定される。第4磁性結晶層57には第3磁性結晶層56と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。第3および第4磁性結晶層56、57には、第2非磁性結晶層55と少なくとも部分的に同一の非磁性元素が含まれればよい。第3磁性結晶層56と第4磁性結晶層57との間にはエピタキシャル成長が確立される。ここでは、第3磁性結晶層56には例えば膜厚1.0nm以下のCoCrPt膜が用いられればよい。第4磁性結晶層57には例えば10.0nm程度のCoCrPt膜が用いられればよい。第3および第4磁性結晶層56、57は上側磁性結晶層を構成する。上側および下磁性結晶層52、53、56、57に磁気情報は記録される。
以上のような磁気ディスク13aでは、下側および上側磁性結晶層では微細で均一な結晶粒が確立される。しかも、下側および上側磁性結晶層では粒界58に沿って非磁性体の壁が確立されることから、磁性粒同士の磁気的相互作用は確実に抑制されることができる。磁気情報の読み出しにあたって遷移ノイズは十分に低減されることができる。加えて、磁気ディスク13aでは、下側および上側磁性結晶層で結晶粒の微細化が実現されるにも拘わらず、下側および上側磁性結晶層には十分な膜厚が確保される。下側および上側磁性結晶層の磁化容易軸は基板23の表面に直交する垂直方向に高い精度で揃えられることができる。特に、前述の磁気ディスク13に比べて下側および上側磁性結晶層では保磁力は十分に高められることができる。磁気情報の読み出しにあたって高いS/N比は確保される。
以上のような磁気ディスク13aの製造方法を簡単に説明する。まず、ディスク形の基板23が用意される。基板23には、前述と同様に、裏打ち層31や配向制御層32、第1および第2下地結晶層33、34、第1および第2中間結晶層35、36が形成されればよい。形成にあたって例えばスパッタリング法は用いられる。
その後、CoCrPtターゲットから第2中間結晶層36の表面に真空環境下で第3原子群すなわちCo原子やCr原子、Pt原子が降り注ぐ。第2中間結晶層36の表面には膜厚0.5nm程度のCoCrPt膜が形成される。続いて、CoCrPt膜に熱処理が施される。加熱に基づき第CoCrPt膜では結晶化が引き起こされる。こうして第2中間結晶層36の表面には第1磁性結晶層52が形成される。その後、CoCrPt膜の表面には真空環境下でCo原子やCr原子、Pt原子が降り注ぐ。前述と同様に、こうしてCoCrPt膜の表面には膜厚10.0nm程度のCoCrPt膜が再び形成される。こうして第1磁性結晶層52の表面には第2磁性結晶層53が形成される。ただし、前述の第3原子群には、第2中間結晶層36と少なくとも同一の非磁性元素が含まれればよい。
続いて、CoCrターゲットから真空環境下で第2磁性結晶層53の表面に第4原子群すなわちCo原子やCr原子が降り注ぐ。こうして第2磁性結晶層53の表面には膜厚0.5nm程度のCoCr膜が形成される。こうして第2磁性結晶層53の表面に形成されたCoCr膜に熱処理が施される。加熱に基づきCoCr膜では結晶化が引き起こされる。同時に、第2中間結晶層36や第1および第2磁性結晶層52、53が高温に曝されると、Cr原子は第2中間結晶層36から粒界58に沿って偏析する。こうした偏析に基づき第1および第2磁性結晶層52、53では粒界58に沿って非磁性体の壁は形成される。こうして第2磁性結晶層53の表面には第1非磁性結晶層54が形成される。その後、真空環境下で第5原子群すなわちCo原子やCr原子が降り注がれる。こうして第1非磁性結晶層54の表面には膜厚2.0nm程度のCoCr膜が形成される。こうして第2非磁性結晶層55が形成される。ただし、前述の第5原子群には第1非磁性結晶層54と少なくとも部分的に同一の元素が含まれればよい。
続いて、CoCrPtターゲットから第2非磁性結晶層55の表面に真空環境下で第6原子群すなわちCo原子やCr原子、Pt原子が降り注ぐ。第2非磁性結晶層55の表面には膜厚0.5nm程度のCoCrPt膜が形成される。続いて、CoCrPt膜に熱処理が施される。加熱に基づきCoCrPt膜では結晶化が引き起こされる。こうして第2非磁性結晶層55の表面には第3磁性結晶層56が形成される。その後、CoCrPt膜の表面には真空環境下でCo原子やCr原子、Pt原子が降り注ぐ。前述と同様に、こうしてCoCrPt膜の表面には膜厚10.0nm程度のCoCrPt膜が再び形成される。こうして第3磁性結晶層56の表面には第4磁性結晶層57が形成される。ただし、前述の第6原子群には、第2中間結晶層36と少なくとも同一の非磁性元素が含まれればよい。
その後、第2非磁性結晶層55や第3および第4磁性結晶層56、57に熱処理が施される。第2非磁性結晶層55や第3および第4磁性結晶層56、57が高温に曝されると、Cr原子は第2非磁性結晶層55から粒界58に沿って偏析する。こうした偏析に基づき第3および第4磁性結晶層56、57では粒界58に沿って非磁性体の壁は形成される。こうして第3磁性結晶層56より大きい膜厚を有する第4磁性結晶層57が形成される。
なお、前述のスパッタリングの実施にあたって、チャンバ内では、第1原子群の堆積から第6原子群の堆積後の熱処理まで、すなわち、第1中間結晶層35の形成から第2非磁性結晶層55や第3および第4磁性結晶層56、57に熱処理が施されるまで真空状態は維持される。
なお、前述のような第1および第2磁性結晶層37、38、52、53並びに第3および第4磁性結晶層56、57では基板23の表面に平行な面内方向に磁化容易軸が揃えられてもよい。こういった場合には、第1および第2磁性結晶層37、38や第1および第2中間結晶層35、36、第1および第2下地結晶層33、34の形成にあたって前述の製造方法が利用されればよい。第1〜第4磁性結晶層52、53、56、57や第1および第2非磁性結晶層54、55の形成にあたって前述の製造方法が利用されればよい。
前述の磁気ディスク13、13aでは、配向制御層32すなわちMgO膜42に代えて、SiO膜といった分離層が裏打ち層31(FeTaC膜41)および第1下地結晶層33(Ti膜43)の間に形成されてもよい。こういった分離層は第1下地結晶層33に対して裏打ち層31の影響を断ち切ることができる。その結果、第1下地結晶層33では裏打ち層31の影響を受けずに確実に結晶配向は揃えられることができる。その他、前述の磁気ディスク13、13aでは第1および第2下地結晶層33、34にRuが用いられてもよい。
磁気記録媒体駆動装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)の内部構造を概略的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る磁気ディスクの構造を示す拡大垂直断面図である。 本発明の第1実施形態に係る磁気ディスクの構造を詳細に示す拡大垂直断面図である。 基板の表面に裏打ち層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 裏打ち層の表面に配向制御層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 配向制御層の表面に第1下地結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 第1下地結晶層の表面に第2下地結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 第2下地結晶層の表面に第1中間結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 第1中間結晶層の表面に第2中間結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 第2中間結晶層の表面に第1磁性結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 第1磁性結晶層の表面に第2磁性結晶層を形成する工程を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 粒界に沿って形成される非磁性体の壁を概略的に示す基板の拡大部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る磁気ディスクの構造を詳細に示す拡大垂直断面図である。

Claims (7)

  1. 相互に隣接するTi結晶粒で構成され、1.0nm以下で所定の膜厚を有し、熱処理に基づき結晶化される第1下地結晶層と、
    前記第1下地結晶層よりも大きな膜厚で前記第1下地結晶層の表面に広がって、前記第1下地結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長するTi結晶粒で構成される第2下地結晶層と、
    前記第2下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成されて、1.0nm以下で所定の膜厚を有する第1中間結晶層と、
    前記第1中間結晶層よりも大きな膜厚で前記第1中間結晶層の表面に広がって、前記第1中間結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成される第2中間結晶層と、
    前記第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される磁性結晶層と
    を備えることを特徴とする多層構造膜。
  2. 請求項1に記載の多層構造膜において、
    前記磁性結晶層は、
    前記第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成され、1.0nm以下で所定の膜厚を有し、熱処理に基づき結晶化される第1磁性結晶層と、
    前記第1磁性結晶層よりも大きな膜厚で前記第1磁性結晶層の表面に広がって前記第1磁性結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される第2磁性結晶層と
    を備えることを特徴とする多層構造膜。
  3. 相互に隣接するTi結晶粒で構成され、1.0nm以下で所定の膜厚を有し、熱処理に基づき結晶化される第1下地結晶層と、
    前記第1下地結晶層よりも大きな膜厚で前記第1下地結晶層の表面に広がって、前記第1下地結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長するTi結晶粒で構成される第2下地結晶層と、
    前記第2下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成されて、1.0nm以下で所定の膜厚を有する第1中間結晶層と、
    前記第1中間結晶層よりも大きな膜厚で前記第1中間結晶層の表面に広がって、前記第1中間結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成される第2中間結晶層と、
    前記第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される下側磁性結晶層と、
    前記下側磁性結晶層の表面に沿って相互に隣接する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成されて、1.0nm以下で所定の膜厚を有する第1非磁性結晶層と、
    前記第1非磁性結晶層よりも大きな膜厚で前記第1非磁性結晶層の表面に広がって、前記第1非磁性結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成される第2非磁性結晶層と、
    前記第2非磁性結晶層の表面に沿って相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される上側磁性結晶層と
    を備えることを特徴とする多層構造膜。
  4. 請求項に記載の多層構造膜において、
    前記下側および上側磁性結晶層は、
    相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成されて、1.0nm以下で所定の膜厚を有し、熱処理に基づき結晶化される第1磁性結晶層と、
    前記第1磁性結晶層よりも大きな膜厚で前記第1磁性結晶層の表面に広がって、前記第1磁性結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される第2磁性結晶層と
    を備えることを特徴とする多層構造膜。
  5. 基体と、
    基体の表面に広がるMgOから構成される非磁性結晶層と、
    前記非磁性結晶層の表面に広がって相互に隣接するTi結晶粒で構成され、1.0nm以下で所定の膜厚を有し、熱処理に基づき結晶化される第1下地結晶層と、
    前記第1下地結晶層よりも大きな膜厚で前記第1下地結晶層の表面に広がって、前記第1下地結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長するTi結晶粒で構成される第2下地結晶層と、
    前記第2下地結晶層の表面に沿って相互に隣接する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成されて、1.0nm以下で所定の膜厚を有する第1中間結晶層と、
    前記第1中間結晶層よりも大きな膜厚で前記第1中間結晶層の表面に広がって、前記第1中間結晶層の個々の結晶粒からエピタキシャル成長に基づき成長する非磁性のCoCr合金の結晶粒で構成される第2中間結晶層と、
    前記第2中間結晶層の表面に沿って相互に隣接する磁性のCoCrPt合金の結晶粒で構成される磁性結晶層と
    を備えることを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 請求の範囲第項に記載の磁気記録媒体において、前記磁性結晶層は、その表面に直交する垂直方向に磁化容易軸を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 請求の範囲第項に記載の磁気記録媒体において、表面で前記非磁性結晶層を受け止め、その表面に平行に規定される方向に磁化容易軸を有する軟磁性体から構成される裏打ち層をさらに備えることを特徴とする磁気記録媒体。
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