JP4223737B2 - 投射用ズームレンズおよび拡大投射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、投射用ズームレンズおよび拡大投射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネル上の画像を拡大投射する液晶プロジェクタはコンピュータのデータ表示用などに用いられ、広く普及してきている。なかでも、赤・青・緑の各色画像を3枚の液晶パネルに個別に表示する3板式液晶プロジェクタは、画像が高精細であることから普及率が高い。
【0003】
3板式液晶プロジェクタにおける投射レンズは、最適なスクリーンサイズを容易に実現できるように、ズーム機能を有するものが一般的である。
3板式液晶プロジェクタに用いられる投射用ズームレンズには、一般に以下のような属性が求められる。
【0004】
3枚の液晶パネルにより強度変調された各色光束を、ダイクロイックプリズムやダイクロイックミラーといった色合成手段で合成するために、色合成手段を配備する空間が必要であり、この空間を確保できるように、焦点距離に比して長いバックフォーカスを有すること。
【0005】
カラー画像の投射には、低電力で高い光利用効率を得ることが望ましいが、各色光の光路を合成するときに、色合成手段に入射する光の角度が画角により異なると色シェーディングを発生させ易いので、光源部から投射用ズームレンズに入射する光は「光軸に対して平行に近い光束」を用いるのが好ましい。このため、平行光束を効率良く投射用ズームレンズに取り込めるよう、縮小側、即ち、液晶パネル側においてテレセントリック性を持っていること。
【0006】
低電力の光源でも明るい画像を提供できるように、光源からの光をなるべく多く取り込める「Fナンバーの小さい、明るいレンズ」であること。
【0007】
スクリーン上で3色の画像を重ね合わせたときに、各色の画素が互いにずれると良好なカラー画像を実現できず、投射画像の辺縁部等に緑、青、赤などの縁が現れて像質が損なわれるので、このような現象を軽減できるように倍率の色収差が小さく抑えられていること。
【0008】
投射画像の輪郭が歪んで見苦しくならないように、歪曲収差が許容できる範囲に抑えられていること。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記諸属性を良好に実現した投射用ズームレンズ、この投射用ズームレンズを用いる拡大投射装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の投射用ズームレンズは「平面画像を拡大してスクリーン上に投射結像させる投射用ズームレンズ」である。上記「平面画像」は、一般に液晶パネル上に表示される画像である。
【0011】
この発明の投射用ズームレンズは、図1に例示するように、拡大側から縮小側に向かって、第1群ないし第6群G1〜G6を配してなる。
【0012】
第1群G1は負の屈折力、第2群G2は正の屈折力、第3群G3は負の屈折力、第4群G4、第5群G5は「正もしくは負の屈折力」、第6群G6は正の屈折力をそれぞれ有している。
【0013】
変倍に際しては、第1群及び第6群が固定であり、第2群、第3群、第4群、及び第5群が光軸方向に移動を行い、投射距離が変化する際に、第1群の光軸方向への移動により平面画像とスクリーン面が共役に保たれる。
そして、全系の広角端における焦点距離:fw、第1群の焦点距離:f 1 、第2群の焦点距離:f 2 、第3群の焦点距離:f 3 、第6群の焦点距離:f 6 が、条件:
(1) 1.4 <|f 1 |/fw< 1.8
(2) 0.8 <f 2 /fw< 1.1
(3) 1.4 <|f 3 |/fw< 2.1
(4) 1.6 <f 6 /fw< 2.0
を満足する(請求項1)。
【0014】
この請求項1記載の投射用ズームレンズにおける「第2群」は、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正の単レンズを含むことができる(請求項2)。
【0015】
請求項1または2記載の投射用ズームレンズの「第1群」は、拡大側から縮小側へ向って順に「正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、負レンズ」を配した構成であることもできるし(請求項3)、拡大側から縮小側へ向って順に「正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、メニスカス形状の正レンズ、負レンズ」を配した構成であることもできる(請求項4)。
【0016】
上記請求項1〜4に記載の投射用ズームレンズは何れも「全群中において、第5群の屈折力が最も弱く、次いで、第4群の屈折力が2番目に弱い」構成である。
【0017】
上記請求項1〜4の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいては、第4群に非球面を用いることができる(請求項5)。
【0018】
上記請求項1〜5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、第3群を「1枚の負の単レンズで構成」することができ(請求項6)、上記請求項1〜6の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、第4群を「1枚の単レンズで構成」することができる(請求項7)。
【0019】
上記請求項1〜7の任意の1に記載の投射用ズームレンズは「変倍時の移動群である第2群から第5群の中で、第2群の移動量が他の群の移動量よりも大きい構成」とすることができる(請求項8)。
【0020】
この発明の拡大投射装置は、請求項1〜8の任意の1に記載の投射用ズームレンズを用いたことを特徴とする(請求項9)。
【0021】
この発明の投射用ズームレンズにおける「各群の屈折率配分」は、第1群が負、第2群が正、第3群が負、第4群、第5群が「正または負」、第6群が正であり、第3群に「負の屈折力」を割り当てることにより、第2群において発生する球面収差を補正するようにしている。また、第2群により軸上光線高が低くなる位置にある第3群を負の屈折力とすることは、像面湾曲に関わりの大きいペッツバール和の減少にも有効である。
【0022】
第4群には「他の群に比較して弱い屈折力」を割り当て、他の群で補正しきれない非点収差を適切な量に補正するようにしている。
【0023】
第5群と第6群は全体として、基本的には縮小側(液晶パネル等のある側)において「軸外主光線を光軸とほぼ平行にし、テレセントリック性を実現する」ための構成であり、他に、倍率色収差の補正、像面が倒れるのを防ぐ役割も担っている。屈折力を第5群、第6群に割り振ることで、屈折率配分の自由度をもたせ、高性能なレンズを実現可能としている。
【0024】
条件(1)は全長を長大化することなく、比較的長いバックフォーカスを確保するための条件で、上限を超えると、長いバックフォーカスの確保が困難となるか、レンズ全長を拡大しなければならなくなり、下限を超えると、第1群における収差が大きくなり、他の群での補正が困難となる。
【0025】
条件(2)は、変倍に際しての第2群の移動量と像性能を適切にするための条件であり、上限を超えると第2群の移動量を大きくするか、変倍比を小さく抑えなければならない。また、下限を超えると第2群での収差量が大きくなり、他の群での補正が困難となる。
【0026】
条件(3)は主に球面収差を小さく抑えるための条件であり、上限を超えると、望遠端での球面収差量が大きくなり、下限を超えると、広角端での球面収差量が大きくなる。
【0027】
条件(4)は「縮小側でのテレセントリック性」を実現するための条件であり、上限を超えると、液晶パネルから発した軸外主光線が、投射レンズに向かうに従い光軸に近寄っていく傾向となる。逆に下限を超えると、同主光線が、投射レンズに向かうに従い光軸から離れていく傾向となる。いずれの場合も、スクリーン上での色ムラ、光量損失等の原因となりやすい。
【0028】
請求項2記載の投射用ズームレンズでは、第2群を「拡大側から縮小側へ向って順に正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正レンズを含む構成」としている。複合レンズにより主として倍率色収差の補正を行い、続く正レンズに「第2群の正の屈折力の大部分」を担わせることにより、諸収差が大きくならないようにしつつ、小型で変倍比:約1.3程度を確保できるような適切な屈折力を与えることができる。
【0029】
請求項3記載の投射用ズームレンズでは、第1群を「拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス負レンズ、負レンズを配した構成」としている。最も拡大側の正レンズは主として「レトロフォーカスタイプで原理的に発生してしまう負の歪曲収差」を補正し、歪曲収差を、その絶対値の最大値で0.6%程度と非常に小さく抑えることが可能となる。
【0030】
上記メニスカス負レンズとそれに続く負レンズとは、レトロフォーカスタイプにおいて先行する負の屈折力を「レンズ性能を損なう」ことなく配分できる構成である。
【0031】
請求項4記載の投射用ズームレンズでは、第1群を「拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス負レンズ、メニスカス正レンズ、負レンズを配した構成」としている。この構成において、拡大側から3番目のメニスカス正レンズで高次の非点収差を発生させることで、画角が大きくなると急激に増大する非点収差を補正し、より画像性能を高めることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を説明する。
図1は「投射用ズームレンズを用いる拡大投射装置」の実施の1形態を示している。この投射用ズームレンズ(光軸を含む断面の端面形状により示している)を用いる拡大投射装置は、図の右側に配置される液晶パネル(図示されず)に表示される平面画像Pを拡大して拡大側のスクリーンS上に投射結像させるものである。符号PRは「色合成手段としてのダイクロイックプリズム」を示す。
【0033】
拡大投射装置の構成は「従来から知られたものと同様」である。即ち、図示されない光源側からの光は公知の適宜の手段により赤・緑・青に色分解され、ダイクロイックプリズムPRに近接して設けられた赤・緑・青用の液晶パネルを照射する。これら液晶パネルには赤画像・緑画像・青画像(図中、平面画像Pとして描いている)が個別的に表示され、光源側から照射される光束を強度変調する。
【0034】
各液晶パネルで強度変調された光束はダイクロイックプリズムPRにより「色合成」されて投射用ズームレンズに入射し、スクリーンS上に平面画像Pのカラー拡大画像を投射結像させる。
【0035】
投射用ズームレンズは、拡大側(図の左方)から縮小側(右方)へ向って順に第1ないし第6群G1〜G6を配してなる。第1群G1は負の屈折力、第2群G2は正の屈折力、第3群G3は負の屈折力を持つ。第4群G4は「弱い正の屈折力」を持ち、第5群G5は「弱い負の屈折力」を持ち、第6群G6は正の屈折力を持つ。
【0036】
図2は、図1に示した投射用ズームレンズの「広角端」におけるレンズ配置、図3は「望遠端」におけるレンズ配置を示す。図2、図3から分かるように、変倍に際して、第1群G1及び第6群G6が固定である。広角端から望遠端への変倍に際しては第2群G2、第3群G3、第4群G4、及び第5群G5は光軸方向の拡大側へ移動する。投射距離が変化する際には、第1群G1を光軸方向へ移動させて、平面画像PとスクリーンS面を共役に保つ。
【0037】
図2、図3に示した実施の形態では、第2群G2が、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正の単レンズを含み、第1群G1は、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、メニスカス形状の正レンズ、負レンズを配した構成である。
【0038】
第3群G3は「1枚の負の単レンズ」で構成され、第4群G4も「1枚の単レンズ」で構成される。さらに、変倍時の移動群である第2群G2〜第5群G5の中で、第2群G2の移動量が他の群の移動量よりも大きい。
【0039】
図4、図5に、投射用ズームレンズの実施の他の形態を、図2、図3に倣って示す。
【0040】
この投射用ズームレンズは、縮小側(図の右側)に配置される液晶パネル(図示されず)に表示される平面画像を拡大して拡大側のスクリーン上に投射結像させる投射用ズームレンズであって、拡大側(図の左方)から縮小側へ向って順に第1ないし第6群G1〜G6を配してなる。第1群G1は負の屈折力、第2群G2は正の屈折力、第3群G3は負の屈折力を持つ。第4群G4は「弱い正の屈折力」を持ち、第5群G5は「弱い負の屈折力」を持ち、第6群G6は正の屈折力を持つ。符号PRは「色合成手段としてのダイクロイックプリズム」を示す。
【0041】
図4は、この実施の形態の「広角端」におけるレンズ配置、図5は「望遠端」におけるレンズ配置を示す。図4、図5から分かるように、変倍に際して、第1群G1及び第6群G6が固定である。広角端から望遠端への変倍に際しては、第2群G2、第3群G3、第4群G4、及び第5群G5は、光軸方向に拡大側へ移動する。投射距離が変化する際には、第1群G1を光軸方向へ移動させて、平面画像PとスクリーンS面を共役に保つ。
【0042】
図4、図5に示した実施の形態では、第2群G2が、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正の単レンズを含み、第1群G1は、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、負レンズを配した構成である。
【0043】
第3群G3は「1枚の負の単レンズ」で構成され、第4群G4も「1枚の単レンズ」で構成される。さらに、変倍時の移動群である第2群G2〜第5群G5の中で、第2群G2の移動量が他の群の移動量よりも大きい。
【0044】
図6、図7に、投射用ズームレンズの実施の他の形態を、図2、図3に倣って示す。
【0045】
この投射用ズームレンズは、縮小側(図の右側)に配置される液晶パネル(図示されず)に表示される平面画像を拡大して拡大側のスクリーン上に投射結像させる投射用ズームレンズであって、拡大側(図の左方)から縮小側へ向って順に、第1ないし第6群G1〜G6を配してなる。第1群G1は負の屈折力、第2群G2は正の屈折力、第3群G3は負の屈折力を持つ。第4群G4は「弱い正の屈折力」を持ち、第5群G5も「弱い正の屈折力」を持ち、第6群G6は正の屈折力を持つ。符号PRは「色合成手段としてのダイクロイックプリズム」を示す。
【0046】
図6は、この実施の形態の「広角端」におけるレンズ配置、図7は「望遠端」におけるレンズ配置を示す。図6、図7から分かるように、変倍に際して、第1群G1及び第6群G6が固定である。広角端から望遠端への変倍に際しては、第2群G2、第3群G3、第4群G4、及び第5群G5は光軸方向の拡大側へ移動する。投射距離が変化する際には、第1群G1を光軸方向へ移動させて、平面画像とスクリーン面を共役に保つ。
【0047】
図6、図7に示した実施の形態では、第2群G2が、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正の単レンズを含み、第1群G1は、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、メニスカス形状の正レンズ、負レンズを配した構成である。
【0048】
第3群G3は「1枚の負の単レンズ」で構成され、第4群G4も「1枚の単レンズ」で構成される。さらに、変倍時の移動群である第2群G2〜第5群G5の中で、第2群G2の移動量が他の群の移動量よりも大きい。
【0049】
【実施例】
以下、具体的な実施例を挙げる。
各実施例に示す各記号の意味は以下の通りである。
i 拡大側(スクリーン側)から数えて第i番目の面(絞りの面を含む)
IMG 液晶パネル面(平面画像が表示される面)
Ri 拡大側から数えて第i番目のレンズ面の曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
Di 拡大側から数えて第i番目のレンズ面から第i+1番目の面までの軸上面間隔
Do スクリーンから第1番目のレンズ面までの距離
j 拡大側から数えて第j番目のレンズ
Nj 拡大側から数えて第j番目のレンズのd線に対する屈折率
Vj 拡大側から数えて第j番目のレンズのアッべ数 。
【0050】
非球面形状の表現は以下の式による。
Z:光軸方向の座標、h:光軸直行方向の座標、Ri:軸上曲率半径、
K:円錐定数:、A,B,C,D:高次の係数
計算基準波長:550nm(緑色)。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
(*)印をつけた面は非球面であり、非球面の各係数は以下のとおりである。
K = 158.155280
A =0.201233E-05 B =0.142569E-07 C =-0.122647E-09
D =0.412222E-12 。
【0056】
【0057】
実施例1〜3は何れも、全群中において第5群G5の屈折力が最も弱く、次いで第4群G4の屈折力が2番目に弱い。また、実施例3においては第4群に非球面(第20面)が用いられ、実施例1〜3とも前記条件(1)〜(4)を満足している。
【0058】
図8に実施例1に関する広角端における収差図、図9に実施例1に関する中間変倍位置における収差図、図10に実施例1に関する望遠端における収差図を示す。図11に実施例2に関する広角端における収差図、図12に実施例2に関する中間変倍位置における収差図、図13に実施例2に関する望遠端における収差図を示す。図14に実施例3に関する広角端における収差図、図15に実施例3に関する中間変倍位置における収差図、図16に実施例3に関する望遠端における収差図を示す。
【0059】
これらの収差図において「G」は波長550.0nmでの収差、「R」は波長620.0nmでの収差、「B」は波長460.0nmでの収差を意味し、「S」は波長550.0nmでのサジタル像面、「T」は波長550.0nmでのタンジェンシャル像面を表す。
【0060】
Fナンバは各収差図に示したように、実施例1において、広角端で1.7、中間変倍位置で1.83、望遠端で1.97であり、実施例2において、広角端で1.7、中間変倍位置で1.87、望遠端で1.99であり、実施例3において、広角端で1.7、中間変倍位置で1.87、望遠端で2.02であり、各実施例とも、広角端・中間変倍位置・望遠端の何れにおいても良好な明るさを実現している。
【0061】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、新規な投射用ズームレンズおよび拡大投射装置を実現できる。この発明の投射用ズームレンズは、各実施例に示されたように、3板式液晶プロジェクタに用いられる投射用ズームレンズに求められる属性、即ち、焦点距離に比して長いバックフォーカス、液晶パネル側におけるテレセントリック性、小さいFナンバー、倍率の色収差・歪曲収差の良好な補正、高いMTF、解像力を良好に備えている。
【0062】
従って、この発明の投射用ズームレンズを用いる拡大投射装置は、良好な画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の投射用ズームレンズを用いた拡大投射装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図2】投射用ズームレンズの実施の1形態(実施例1)の広角端におけるレンズ配置を示す図である。
【図3】図2の投射用ズームレンズの望遠端におけるレンズ配置を示す図である。
【図4】投射用ズームレンズの実施の別形態(実施例2)の広角端におけるレンズ配置を示す図である。
【図5】図4の投射用ズームレンズの望遠端におけるレンズ配置を示す図である。
【図6】投射用ズームレンズの実施の他の形態(実施例3)の広角端におけるレンズ配置を示す図である。
【図7】図6の投射用ズームレンズの望遠端におけるレンズ配置を示す図である。
【図8】実施例1の投射用ズームレンズに関する広角端における収差図である。
【図9】実施例1の投射用ズームレンズに関する中間変倍位置における収差図である。
【図10】実施例1の投射用ズームレンズに関する望遠端における収差図である。
【図11】実施例2の投射用ズームレンズに関する広角端における収差図である。
【図12】実施例2の投射用ズームレンズに関する中間変倍位置における収差図である。
【図13】実施例2の投射用ズームレンズに関する望遠端における収差図である。
【図14】実施例3の投射用ズームレンズに関する広角端における収差図である。
【図15】実施例3の投射用ズームレンズに関する中間変倍位置における収差図である。
【図16】実施例3の投射用ズームレンズに関する望遠端における収差図である。
【符号の説明】
G1 第1群
G2 第2群
G3 第3群
G4 第4群
G5 第5群
G6 第6群
PR 色合成手段としてのダイクロイックプリズム
Claims (9)
- 平面画像を拡大してスクリーン上に投射結像させる投射用ズームレンズであって、
拡大側から縮小側へ向って順に第1ないし第6群を配してなり、第1群は負の屈折力、第2群は正の屈折力、第3群は負の屈折力、第4群、第5群は正もしくは負の屈折力、第6群は正の屈折力をそれぞれ有し、全群中において、第5群の屈折力が最も弱く、次いで、第4群の屈折力が2番目に弱く、
変倍に際して第1群及び第6群が固定であり、第2群、第3群、第4群、及び第5群が光軸方向に移動を行い、
投射距離が変化する際に、第1群の光軸方向への移動により平面画像とスクリーン面が共役に保たれ、
全系の広角端における焦点距離:fw、第1群の焦点距離:f1、第2群の焦点距離:f2、第3群の焦点距離:f3、第6群の焦点距離:f6が、条件:
(1) 1.4<|f1|/fw<1.8
(2) 0.8<f2/fw<1.1
(3) 1.4<|f3|/fw<2.1
(4) 1.6<f6/fw<2.0
を満足することを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1記載の投射用ズームレンズにおいて、
第2群が、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズと負レンズからなる複合レンズ、正の単レンズを含むことを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1または2記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1群が、拡大側から縮小側へ向って順に、正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、負レンズを配した構成であることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1または2記載の投射用ズームレンズにおいて、
第1群が、拡大側から縮小側へ向かって順に、正レンズ、メニスカス形状の負レンズ、メニスカス形状の正レンズ、負レンズを配した構成であることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1〜4の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第4群に非球面を用いたことを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第3群が1枚の負の単レンズで構成されることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1〜6の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
第4群が1枚の単レンズで構成されることを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の投射用ズームレンズにおいて、
変倍時の移動群である第2群から第5群の中で、第2群の移動量が他の群の移動量よりも大きいことを特徴とする投射用ズームレンズ。 - 請求項1〜8の任意の1に記載の投射用ズームレンズを用いたことを特徴とする拡大投射装置。
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