JP4223444B2 - 携帯端末装置 - Google Patents

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Description

この発明は、携帯端末装置に関し、特に、複数のモードのうちのいずれかのモードに選択的に切替えられる携帯端末装置に関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末の普及に伴い、このような携帯端末を公共の場所で使用する際のマナーや安全性が問題となっている。このような問題を解決するために、携帯端末のユーザが自主的にその機能を制限できるよう、その動作モードを手動で切替えることができる携帯端末が広く利用されている。例えば、携帯電話のユーザは、電車や映画館等の所定の場所に入場する際に、携帯電話をいわゆるマナーモードへ手動で切替え、着信音が出力されない状態にすることができる。そして、ユーザは、所定の場所から退場した時に、携帯電話のマナーモードを手動で解除し、着信音が出力される状態に復帰させることができる。しかしながら、携帯端末の所定のモードへの切替えを手動で行うことは面倒であり、また、切替え忘れが発生することを防止することは困難である。このような観点から、携帯端末の機能を自動的に制限するような制御システムが要望されていた。
さらに、最近の高付加価値化によって、携帯端末にカメラ機能を持たせたものが普及してきている。例えば、カメラ機能を有する携帯端末を用いることにより、様々な場所での静止画又は動画の撮影が可能である。このような場合、セキュリティの観点からも、携帯端末の機能を自動的に制限するような制御システムを設けることが好ましい。
このような要求に対し、従来から、非接触式のICカードを備えた携帯電話機が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。このような携帯電話機によれば、ICカードを用いて外部装置との間で通信を行うことによって、端末装置本体を所定のモードへ自動的に切替えることができる。
このような従来の非接触ICカードを備えた携帯電話機の構成と処理について、より具体的に説明する。この携帯電話機は、ICカードと携帯電話機本体とを備え、この携帯電話機本体は、時間を測定するタイマと、このタイマの設定と携帯電話機本体を所定のモードへ切替えるための設定とを行う制御部とを備える。このような構成において、携帯電話機本体の電源をONの状態にしたまま、ユーザが携帯電話機を持って入場ゲートを通過した場合、この入場ゲートに設けられた外部装置から、所定のタイマ時間を含んだ制御信号が送信され、この制御信号がICカードによって受信される。このように制御信号が受信されると、制御部は、この制御信号に含まれるタイマ時間をカウントダウンするようにタイマを起動すると共に、携帯電話機本体を所定のモード、例えば、マナーモードに切替える。その後、タイマがタイムアウトすると、これを受けた制御部が、携帯電話機本体の動作モードを、入場ゲート通過前のモードに復帰させる。このような携帯電話機によれば、入場時には携帯電話機本体のモードを所定モードに自動的に切替えることができ、所定時間経過後には以前のモードに自動的に復帰させることができるので、ユーザの手動による切替えミス等を防止できる可能性がある。
特開2003−69670号公報
しかしながら、上述したICカードを備えた携帯電話機では、依然として、一定の状況下では自動的なモード切替えを行うことができないという問題があった。例えば、入場ゲート通過時に携帯電話機本体の電源がOFFになっている場合、ICカードは、携帯電話機本体とは別の電源、例えば、外部装置との通信による電磁誘導にて動作可能であるが、携帯電話機本体の各部は稼動できない。このため、ICカードが外部装置から制御信号を受信しても、携帯電話機本体のタイマを起動させることや携帯電話機本体を所定モードに自動的に切替えること等ができなかった。そのため、ユーザが、入場ゲート通過時に携帯電話機の電源をOFFにしておき、入場ゲート通過後に電源をONにした場合、携帯電話機の機能を自動的に制限することができず、携帯電話機が自由に使用されてしまう等、マナーやセキュリティ上の問題点を解消できなかった。
ここで、このような不具合を解決するには、携帯電話機本体の電源がOFFの場合であっても、その制御部に常に電源を供給しておけば良いとも考えられる。しかし、制御部に常に電源を供給すると、携帯電話機本体の内蔵バッテリーの電力を消費するという新たな問題が生じるために好ましくない。
この発明は、上記した点に鑑みてなされたものであって、消費電力の増加を抑えつつ、動作モードを自動的に設定することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる携帯端末装置は、例えば、複数のモードのうちのいずれかのモードに選択的に切替えられる端末装置本体と、所定の外部装置との間で無線通信を行うものであって、当該無線通信による給電にて動作する通信手段とを備えて構成される。ここで、端末装置本体は、モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、当該端末装置本体が起動された場合であってタイマ手段にて切替えタイミングが到来したと判断された場合に当該端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有して構成されることを特徴とする。また、通信手段は、モードの切替えタイミングを特定するための時間情報を外部装置から受信する受信手段と、受信手段にて受信された時間情報に基づいて、端末装置本体が起動された場合にタイマ手段による切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有することを特徴とする。
この発明によれば、例えば、ユーザが端末装置本体の電源をOFFにした状態で所定領域に入った場合においても、外部装置と通信手段との通信が無給電で行われ、モードの切替えタイミングを特定するための時間情報が受信される。そして、この時間情報に基づいて、タイマ手段による切替えタイミングの到来が監視されるように所定の設定等が実行される。そして、ユーザが端末装置本体の電源をONにした場合、この端末装置本体の本体側制御手段は、タイマ手段にて切替えタイミングが到来したと判断された場合に、当該端末装置本体を所定モードから解除する。このため、所定領域への入場時に端末装置本体の電源をOFFにしていたか、あるいはONにしていたかに関わらず、動作モードを自動的に設定することができる。また、このモード設定は、端末装置本体の本体側制御手段に常に電源を供給していなくても実行されるので、携帯端末装置の消費電力の増加を抑えることができる。
この発明によれば、上述したように、所定領域への入場時に端末装置本体の電源をOFFにしていたか、あるいはONにしていたかに関わらず、動作モードを自動的に設定することができる。また、このモード設定は、端末装置本体の本体側制御手段に常に電源を供給していなくても実行されるので、携帯端末装置の消費電力の増加を抑えることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る携帯端末装置の各実施の形態を詳細に説明する。まず、(I)本発明の基本的概念を説明した後、(II)本発明の各実施の形態について説明し、(III)最後に、本発明の各実施の形態に対する変形例について説明する。
(I)本発明の基本的概念
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、携帯端末装置が所定領域内に持ち込まれた場合、この携帯端末装置の主電源がONであるかOFFであるかを問わず、この携帯端末装置を一定時間だけ所定モードに自動的に切替えることを主たる特徴の一つとしている。例えば、携帯端末装置としての携帯電話が駅構内に持ち込まれた場合、この携帯電話を一定時間だけいわゆるマナーモードに切替えることで、着信音の鳴動を一定時間だけ停止させる。
このような特徴を有する本発明に係る携帯端末装置は、特定の状況で使用されることを前提としている。まず、この使用状況について説明する。図1は、本発明に係る携帯端末装置の使用状況を例示する説明図である。この図1に示すように、本発明においては、携帯端末装置200を有するユーザが入場ゲート201を通過し、領域202に入場することを前提としている。ここで、領域202は、携帯端末装置200を所定のモードに設定する必要が生じ得る任意の領域であり、例えば、駅構内や映画館内が該当する。また、入場ゲート201は、ユーザが領域202に入場する際に通過するもので、例えば、駅の改札口や映画館の入り口に設置することができる。この入場ゲート201には、外部装置203が設置されている。この外部装置203は、携帯端末装置200との間で無線通信を行う外部通信手段であり(特許請求の範囲における「所定の外部装置」に対応する)、携帯端末装置200に対して、変調された所定の時間情報を含む制御信号を送信する。このように送信された時間情報が携帯端末装置200で受信され、この時間情報に基づいて、所定のモードへの切替えタイミング等が自動的に設定される。
ここで、携帯端末装置200の具体的な動作状況としては、領域202内において、ユーザが携帯端末装置200の電源をONにすることを想定している。この場合、さらに以下の2つの使用状況が想定される。第1の使用状況は、ユーザが入場ゲート201を通過した際には携帯端末装置200の電源をOFFにしており、入場ゲート201を通って領域202に入場した後で電源をONにする場合である。第2の使用状況は、ユーザが入場ゲート201を通過した際に既に携帯端末装置200の電源をONにしていた場合である。本発明においては、これらいずれの使用状況においても、外部装置203と携帯端末装置200との間で無線通信を行わせ、携帯端末装置200の所定モードへの切替えタイミングの設定等を自動的に行う。さらに、本発明では、ユーザが領域202に所定時間以上滞在した場合、携帯端末装置200における所定のモードを自動的に解除する。
(II)本発明の実施の形態
次に、本発明に係る携帯端末装置の各実施の形態について説明する。ただし、これら各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態1に係る携帯端末装置について説明する。この実施の形態1は、(1)端末装置本体と通信手段とを備え、端末装置本体は、モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有し、通信手段は、時間情報を外部装置から受信する受信手段と、受信された時間情報に基づいて、タイマ手段による切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有すること、及び、(2)現在時刻情報を出力する時刻情報出力手段と、情報を記憶する記憶手段とを備え、受信手段は猶予時間情報を受信し、通信側制御手段は、受信された切替え猶予時間情報を記憶手段に記憶させると共に、受信時刻情報を時刻情報出力手段から取得して記憶手段に記憶させ、本体側制御手段は、記憶手段から前記猶予時間情報及び受信時刻情報を取得すると共に、起動時刻情報を時刻情報出力手段から取得し、タイマ情報を猶予時間情報、受信時刻情報、及び、起動時刻情報に基づいて算定し、タイマ情報に基づいてタイマ手段による監視条件の設定を行うこと、等を主たる特徴とする。
(時間情報の概念)
ここで、本実施の形態に関連する時間情報の概念について説明する。「猶予時間情報」とは、ユーザが入場ゲートを通過してから、携帯端末装置1を所定モード(例えば、スリープモード)に保持しておくべき時間である。具体的には、この猶予時間情報は、任意の方法で外部装置に予め設定されており、携帯端末装置1はこの猶予時間情報を時間情報として外部装置から取得する。また、「受信時刻情報」とは、携帯端末装置1が外部装置から猶予時間情報を受信した時刻を表す。具体的には、携帯端末装置1は、猶予時間情報の受信後、直ちに、後述する時刻情報出力手段から現在時刻情報を取得し、このように取得された現在時刻情報を受信時刻情報として取り扱う。さらに、「起動時刻情報」とは、携帯端末装置1の本体機能を担う端末装置本体が起動した時刻を表す。具体的には、端末装置本体は、起動後直ちに、後述する時刻情報出力手段から現在時刻情報を取得し、このように取得された現在時刻情報を起動時刻情報として取り扱う。
(携帯端末装置の構成の概要)
次に、本実施の形態に係る携帯端末装置1の構成について説明する。図2は、本実施の形態1に係る携帯端末装置1の構成を示す機能ブロック図である。この図2に示すように、携帯端末装置1は、制御通信部10と、端末装置本体20とを備える。
(制御通信部の構成の概要)
このうち、制御通信部10は、図示しない外部装置との間で無線通信を行うと共に、この無線通信によって取得した情報を必要に応じて記憶する通信手段であり、通信処理部11と、通信側制御部12と、記憶部13とを備える(ここで、制御通信部10、通信処理部11、通信側制御部12、及び記憶部13は、特許請求の範囲における、通信手段、受信手段、通信側制御手段、及び記憶手段にそれぞれ対応する)。この制御通信部10の具体的構成形態は任意であるが、例えば、携帯端末装置1に内蔵されたICチップとして構成することができる。
ここで、通信処理部11は、無線通信に関する処理を行う通信処理手段であり、外部装置が送信した信号をアンテナ11aを介して受信し、この信号を復調して時間情報Tを読取り、読取った時間情報Tを通信側制御部12に送出する。また、この通信処理部11は、無線通信による電磁誘導によって当該制御通信部10の起動電力を得る電力取得手段としても機能し、無線通信による電磁誘導によって発生した電力を通信側制御部12及び記憶部13へ供給する。従って、端末装置本体20の電源がONであるかOFFであるかに関わらず、制御通信部10の機能が実行可能である。
また、通信側制御部12は、制御通信部10の各部を制御する通信側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この通信側制御部12は、通信処理部11から時間情報Tである猶予時間情報を受信し、後述する時刻情報出力部40から受信時刻情報を取得する。さらに、通信側制御部12は、猶予時間情報及び受信時刻情報を記憶部13に保存する。
最後に、記憶部13は、所定の情報を記憶する不揮発性の記憶手段であり、例えば、フラッシュメモリ等を用いて構成される。以上が制御通信部10の構成要素とその機能の概要である。
(端末装置本体の構成の概要)
一方、端末装置本体20は、携帯端末装置1の主機能を実現するものであって、本実施の形態1では、携帯電話機の通話機能を実現する携帯電話機本体として構成されている。また端末装置本体20は、時間情報T等の所定の情報に基づき、自己が取り得る複数のモードのうち、所定のモードに自動的に切替えを行うものである。ここで所定のモードとは、携帯端末装置1の機能の全部又は一部を所定状態にすることを意味し、例えば、上述したマナーモード等である。このような機能を有する端末装置本体20は、本体側制御部30、時刻情報出力部40、タイマ部50、移動体通信部60、入力部70、報知部80、表示部90、及び電源部100を備える(ここで、端末装置本体20、本体側制御部30、時刻情報出力部40、及びタイマ部50は、特許請求の範囲における、端末装置本体、本体側制御手段、時刻情報出力手段、及びタイマ手段にそれぞれ対応する)。
このうち、本体側制御部30は、端末装置本体20の各部を制御する本体側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この本体側制御部30は、端末装置本体20が起動すると、後述する時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得すると共に、記憶部13が記憶する猶予時間情報及び受信時刻情報を取得する。さらに、本体側制御部30は、取得した起動時刻情報、猶予時間情報、及び受信時刻情報に基づいて、タイマ部50の設定を行い、このタイマ部50の計時状態に応じて端末装置本体20のモードの切替えを行う。
また、時刻情報出力部40は、現在時刻情報を出力する時刻情報出力手段であり、例えば、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成される。この時刻情報出力部40は、端末装置本体20の電源がOFFであっても、電源部100からの給電等にて稼動しており、現在時刻情報を出力する。タイマ部50は、所定時間を計時する計時手段であり、端末装置本体20のモードの切替えタイミングの到来を監視するために用いられる。
移動体通信部60は、無線通信を実現する通信手段であり、受話部61、送話部62、信号処理部63、及び通信処理部64を用いて構成される。通信処理部64は、さらにアンテナ64aを有する。このうち、受話部61は、音声情報を受付ける音声入力手段であり、例えばマイク等を用いて構成される。送話部62は、音声情報を出力する音声出力手段であり、例えばスピーカ等を用いて構成される。信号処理部63は、無線信号と音声又はデータとの信号変換を行う信号処理手段であり、例えばA/D変換器等を用いて構成される。通信処理部64は、アンテナ64aを介して無線信号の送受信を行う、通信処理手段であり、例えば増幅フィルタ等を用いて構成される。
入力部70は、ユーザの入力指示を受付ける入力手段であり、例えば、テンキー及びポインティングデバイス等を用いて構成される。報知部80は、所定の情報を報知する報知手段であり、例えば、音声発信手段及びバイブレータ等により構成される。表示部90は、所定の情報を表示出力する表示手段であり、ディスプレイ及びLED等を用いて構成される。ディスプレイは、例えば、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、又は発光ダイオード等を用いて構成される。
電源部100は、端末装置本体20の各構成要素へ電源を供給する電源手段であり、電源キー101と、電源制御部102と、蓄電部103とを用いて構成される。電源キー101は、例えば、ユーザの起動指示又は停止指示を受付ける電源入力手段である。電源制御部102は、電源キー101の受付ける起動指示又は停止指示に基づいて電源部100を制御し、端末装置本体20の各構成要素への電力供給を制御する電源制御手段であり、例えば、IC回路等を用いて構成される。蓄電部103は、端末装置本体20の消費する電力を蓄電する蓄電手段である。以上が端末装置本体20の構成要素とその機能である。
(処理内容)
このように構成された携帯端末装置1による処理について、以下説明する。この処理は、(1)外部装置から猶予時間情報を取得すると共に、時刻情報出力部40から受信時刻情報を取得するための処理であって、主として制御通信部10によって実行される「時間情報設定処理」と、(2)さらに時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得し、猶予時間情報、受信時刻情報、及び起動時刻情報に基づいて端末装置本体の設定を行う処理であって、主として端末装置本体20によって実行される「モード切替え処理」とに大別される。これら各処理について、まず、上述した使用状況1の場合、すなわち、ユーザが入場ゲートを通過した際には携帯端末装置1の電源をOFFにしており、入場ゲートを通って領域に入場した後で電源をONにした場合について説明する。また、ここでは、領域内において携帯端末装置1に設定すべき所定モードを「スリープモード」として説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源OFF))
まず、制御通信部10にて実行される時間情報設定処理について説明する。図3は、時間情報設定処理のフローチャートである。ユーザが携帯端末装置1を保持して入場ゲートを通過する際、制御通信部10の通信処理部11は、入場ゲートに設置された外部装置から制御信号を受信する(この際、通信による電磁誘導によって電力が供給されるので、携帯端末装置1の電源をOFFにしている場合においても、以下の各処理が実行される)。この制御信号には、変調された猶予時間情報が含まれている。このような制御信号を受信した通信処理部11は、この制御信号を復調して猶予時間情報を読取り、読取った猶予時間情報を通信側制御部12に送出する。通信側制御部12は、通信処理部11が送出した猶予時間情報を受信し(ステップS101)、当該猶予時間情報の受信後、直ちに時刻情報出力部40から受信時刻情報を取得する(ステップS102)。そして、通信側制御部12は、このように取得した猶予時間情報及び受信時刻情報を、記憶部13に保存する(ステップS103)。以上が、通信側制御部12の時間情報設定処理である。
(モード切替え処理(入場時電源OFF))
次に、端末装置本体20にて実行されるモード切替え処理について説明する。図4は、モード切替え処理のフローチャートである。ユーザが、領域内で、携帯端末装置1の電源をONにするために電源キー101を押下すると、電源制御部102は蓄電部103の端末装置本体20への電力供給を開始し、端末装置本体20の各部が起動する。
このように起動した本体側制御部30は、起動後直ちに、時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得する(ステップS201)。また、本体側制御部30は、さらに、記憶部13にて保存されている猶予時間情報及び受信時刻情報を取得する(ステップS202)。
本体側制御部30は、取得した起動時刻情報、猶予時間情報、及び受信時刻情報に基づいて、タイマ部50に設定すべきタイマ情報を算定する(ステップS203)。ここで、タイマ情報とは、スリープモードへの切替え要否を判断するための情報、及び、スリープモードへの切替えが必要な場合には当該スリープモードに切替えておくべき時間を示す情報であり、ここでは、タイマ情報=受信時刻情報+猶予時間情報−起動時刻情報として算定される。そして、本体側制御部30は、算定したタイマ情報に基づいて、端末装置本体20のスリープモードへの切替えを実行するか否かを判断する(ステップS204)。このスリープモードへの切替えを実行するか否かは、具体的には、算定したタイマ情報が正の値か否かで判断し、タイマ情報が正の値の場合には切替えを実行すると判断し(ステップS204,Yes)、正の値ではない場合(負の値又は零の場合)には切替えを実行しないと判断する(ステップS204,No)。
例えば、受信時刻情報が10時30分であり、猶予時間情報が2時間であり、起動時刻情報が11時00分である場合、タイマ情報は1.5時間となる。この場合、1.5時間は正の値であることから、端末装置本体20のスリープモードへの切替えを実行すると判断する(ステップS204,Yes)。一方、受信時刻情報が10時30分であり、猶予時間情報が2時間であり、起動時刻情報が13時00分である場合、タイマ情報は−0.5時間となる。この場合、−0.5時間は負の値であることから、端末装置本体20のスリープモードへの切替えを実行しないと判断する(ステップS204,No)。
本体側制御部30は、ステップS204において切替えを実行しないと判断した場合には、電源投入前に設定されていたモードで端末装置本体20を起動させた後、ステップS205〜S209を行うことなく本処理を終了する。この場合、端末装置本体20は、デフォルトのモード、例えば、通常着信モードで動作を開始する。これにより、ユーザは、入場ゲートを通過してから、猶予時間情報にて示される時間以上が経過した後で、携帯端末装置1の電源をONにした場合には、従来通り、電源投入前に設定されていたモードで端末装置本体20を使用することができる。
一方、本体側制御部30は、ステップS204において切替えを実行すると判断した場合には、端末装置本体20をスリープモードへ切替えた上で起動させる。この場合、端末装置本体20は、スリープモードで動作を開始する。また同時に、本体側制御部30は、ステップS203で算定したタイマ情報に基づき、解除タイミングを設定する(ステップS205)。この解除タイミングとは、端末装置本体20をスリープモードの如き所定モードから解除し、当該所定モードに切替える前のデフォルトモードにするタイミングである。具体的には、本体側制御部30は、ステップS203で算定したタイマ情報をタイマ部50に設定し、このタイマ部50にタイマ情報の計時を行わせる。このような設定を行った本体側制御部30は、タイマ部50に対してタイマ部50の計時状態の送出を指示し(ステップS206)、タイマ部50の計時状態を受信する(ステップS207)。次いで本体側制御部30は、受信したタイマ部50の計時状態に基づいて、解除タイミングが到来したか否かを監視し(ステップS208)、タイマ部50がタイマ情報の計時を終了した場合、解除タイミングが到来したと判断し(ステップS208,Yes)、端末装置本体20を所定モードから解除すると共に電源投入前に設定されていたモードに復帰させる(ステップS209)。これにより、猶予時間経過時にスリープモードを自動的に解除し、通常着信モード等に自動的に復帰させることができる。従って、ユーザは、入場ゲートを通過してから、猶予時間情報にて示される時間以上が経過する前に携帯端末装置1の電源をONにした場合には、この猶予時間が経過するまではスリープモード、猶予時間が経過した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。以上が、本体側制御部30のモード切替え処理である。
次に、ユーザが入場ゲートを通過した際に携帯端末装置1の電源を既にONにしていた場合の処理について説明する。ただし、この処理は、入場時に電源がOFFであった時の処理とほぼ共通しているため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源ON))
まず、制御通信部10にて実行される時間情報設定処理について説明する。ユーザが入場ゲートを通過した際、制御通信部10の通信側制御部12は、図3のフローチャートで説明した時間情報設定処理(図3のステップS101〜S103)を行い、それに加え、本体側制御部30に対し、報知情報を送出する。この報知情報とは、本体側制御部30に対し、制御通信部10が猶予時間情報及び受信時刻情報を取得したことを報知する情報である。以上が、通信側制御部12の時間情報設定処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。
(モード切替え処理(入場時電源ON))
次に、端末装置本体20にて実行されるモード切替え処理について説明する。ここでは、端末装置本体20、及び端末装置本体20の構成要素である本体側制御部30は、すでに起動状態である。この状態において、本体側制御部30は、通信側制御部12の送出した報知情報を受信すると、図4のフローチャートで説明したモード切替え処理と同様の処理を開始する。ここで本体側制御部30が行うモード切替え処理は、図4のフローチャートで説明したモード切替え処理と、以下の(1)〜(4)の点で異なる。まず、(1)本体側制御部30は、すでに起動状態であるため、図4のステップS201における起動時刻情報の取得を行わない。次に、(2)本体側制御部30は、図4のステップS202において、制御通信部10の記憶部13が記憶する情報のうち、猶予時間情報のみを取得し、受信時刻情報を取得しない。これは、本体側制御部30は、報知情報の受信後直ちにこのモード切替え処理を開始するためである。また、(3)本体側制御部30は、図4のステップS204におけるスリープモードへの切替えを実行するか否かの判断処理を行わない。これは、本体側制御部30は、端末装置本体20のスリープモードへの切替えを必ず実行するためである(ただし、猶予時間が0であるような特殊な場合を除く)。さらに、(4)本体側制御部30は、図4のステップS205において、タイマ情報の算定を行わず、取得した猶予時間情報をそのままタイマ部50に設定し、このタイマ情報の計時を行わせる。これも、本体側制御部30は、報知情報の受信後直ちに、このモード切替え処理を実行するためである。以上が、本体側制御部30のモード切替え処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。このような処理を行うことにより、ユーザは、入場ゲートを通過した際に携帯端末装置1の電源を既にONにしていた場合においても、入場ゲートを通過してから猶予時間が経過するまではスリープモード、猶予時間が経過した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。
(実施の形態1の効果)
このように本実施の形態1によれば、端末装置本体20の起動状態に関らず、記憶部13に猶予時間情報及び受信時刻情報を保存して、これら猶予時間情報及び受信時刻情報と、端末装置本体の起動時に取得した起動時間情報とに基づいて、端末装置本体20を所定のモードへ自動的に切替えることができる。また、タイマ情報に基づいて解除タイミングを設定することで、猶予時間経過後には所定モードを自動的に解除することができる。また、この実施の形態1では、端末装置本体20の本体側制御部30に常に電源を供給する必要が無いため、蓄電部103の電力消費を節約できる。
〔実施の形態2〕
以下、本発明の実施の形態2に係る携帯端末装置について説明する。この実施の形態2は、(1)端末装置本体と通信手段とを備え、端末装置本体は、モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有し、通信手段は、時間情報を外部装置から受信する受信手段と、受信された時間情報に基づいて、タイマ手段による切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有すること、及び、(2)現在時刻情報を出力する時刻情報出力手段と、情報を記憶する記憶手段とを備え、受信手段は、解除時刻情報を受信し、通信側制御手段は、解除時刻情報を記憶手段に記憶させ、本体側制御手段は、記憶手段から解除時刻情報を取得すると共に、起動時刻情報を時刻情報出力手段から取得し、タイマ手段にて監視されるタイマ情報を解除時刻情報及び起動時刻情報に基づいて算定し、タイマ情報に基づいてタイマ手段による監視条件の設定を行うこと、等を主たる特徴とする。
(時間情報の概念)
ここで、本実施の形態に関連する時間情報の概念について説明する。「解除時刻情報」とは、携帯端末装置の所定モードへの切替えを行った後、携帯端末装置を所定モードから解除する時刻である。具体的には、この解除時刻情報は、任意の方法で外部装置に予め設定されており、携帯端末装置は、この解除時刻情報を時間情報として外部装置から取得する。
(携帯端末装置の構成の概要)
次に、本実施の形態に係る携帯端末装置の構成について説明する。図5は、本実施の形態2に係る携帯端末装置2の構成を示す機能ブロック図である。図5において、この携帯端末装置2は、制御通信部14及び端末装置本体21を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(制御通信部の構成の概要)
制御通信部14は、図示しない外部装置との間で無線通信を行うと共に、この無線通信によって取得した情報を必要に応じて記憶する通信手段であり、通信処理部11と、通信側制御部15と、記憶部13とを備える(ここで、制御通信部14及び通信側制御部15は、特許請求の範囲における、通信手段及び通信側制御手段にそれぞれ対応する)。この制御通信部14の具体的構成形態は任意であるが、例えば、携帯端末装置2に内蔵されたICチップとして構成することができる。
通信側制御部15は、制御通信部14の各部を制御する通信側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この通信側制御部15は、通信処理部11から、時間情報Tである解除時刻情報を受信し、この解除時刻情報を記憶部13に保存する。
(端末装置本体の構成の概要)
一方、端末装置本体21は、本体側制御部31、時刻情報出力部40、タイマ部50、移動体通信部60、入力部70、報知部80、表示部90、及び、電源部100を備える(ここで、端末装置本体21及び本体側制御部31は、特許請求の範囲における、端末装置本体及び本体側制御手段にそれぞれ対応する)。
このうち、本体側制御部31は、端末装置本体21の各部を制御する本体側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この本体側制御部31は、端末装置本体21が起動すると、時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得すると共に、記憶部13が記憶する解除時刻情報を取得する。そして、本体側制御部31は、取得した起動時刻情報及び解除時刻情報に基づいて、タイマ部50の設定を行い、このタイマ部50の計時状態に応じて、端末装置本体21のモードの切替えを行う。
(処理内容)
このように構成された携帯端末装置2による処理について、以下説明する。この処理は、(1)外部装置から解除時刻情報を取得するための処理であって、主として制御通信部14によって実行される「時間情報設定処理」と、(2)さらに時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得し、解除時刻情報及び起動時刻情報に基づいて端末装置本体の設定を行う処理であって、主として端末装置本体21によって実行される「モード切替え処理」とに大別される。これら各処理について、まず、ユーザが入場ゲートを通過した際には携帯端末装置2の電源をOFFにしており、入場ゲートを通って領域に入場した後で電源をONにした場合について説明する。また、領域内において携帯端末装置2に設定すべき所定モードを「スリープモード」として説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源OFF))
まず、制御通信部14にて実行される時間情報設定処理について説明する。図6は、時間情報設定処理のフローチャートである。ユーザが携帯端末装置2を保持して入場ゲートを通過する際、制御通信部14の通信処理部11は、入場ゲートに設置された外部装置から制御信号を受信する。この制御信号には、変調された解除時刻情報が含まれている。このような制御信号を受信した通信処理部11は、この制御信号を復調して解除時刻情報を読取り、読取った解除時刻情報を通信側制御部15に送出する。通信側制御部15は、通信処理部11が送出した解除時刻情報を受信し(ステップS301)、取得した解除時刻情報を、記憶部13に保存する(ステップS302)。以上が、通信側制御部15の時間情報設定処理である。
(モード切替え処理(入場時電源OFF))
次に、端末装置本体21にて実行されるモード切替え処理について説明する。図7は、モード切替え処理のフローチャートである。ユーザが、領域内で、携帯端末装置2の電源をONにするために電源キー101を押下すると、電源制御部102は蓄電部103の端末装置本体21への電力供給を開始し、端末装置本体21の各部が起動する。
このように起動した本体側制御部31は、起動後直ちに、時刻情報出力部40から起動時刻情報を取得する(ステップS401)。また、本体側制御部31は、記憶部13にて保存されている解除時刻情報を取得する(ステップS402)。
次いで、本体側制御部31は、取得した解除時刻情報及び起動時刻情報に基づいて、タイマ部50に設定すべきタイマ情報を算定する(ステップS403)。ここで、タイマ情報は、タイマ情報=解除時刻情報−起動時刻情報として算定される。そして、本体側制御部31は、算定したタイマ情報に基づいて、端末装置本体21のスリープモードへの切替えを実行するか否かを判断する(ステップS404)。このスリープモードへの切替えを実行するか否かは、具体的には、算定したタイマ情報が正の値か否かで判断し、タイマ情報が正の値の場合に切替えを実行すると判断し(ステップS404,Yes)、正の値ではない場合(負の値又は零の場合)に切替えを実行しないと判断する(ステップS404,No)。
例えば、解除時刻情報が12時30分であり、起動時刻情報が11時00分である場合、タイマ情報は1.5時間となる。この場合、1.5時間は正の値であることから、端末装置本体21のスリープモードへの切替えを実行すると判断する(ステップS404,Yes)。一方、解除時刻情報が12時30分であり、起動時刻情報が13時00分である場合、タイマ情報は−0.5時間となる。この場合、−0.5時間は負の値であることから、端末装置本体21のスリープモードへの切替えを実行しないと判断する(ステップS404,No)。
本体側制御部31は、ステップS404において切替えを実行しないと判断した場合には、電源投入前に設定されていたモードで端末装置本体21を起動させた後、ステップS405〜S409を行うことなく本処理を終了する。この場合、端末装置本体21は、デフォルトのモード、例えば、通常着信モードで動作を開始する。これにより、ユーザは、入場ゲートを通過してから、解除時刻が到来した後で、携帯端末装置1の電源をONにした場合には、従来通り、電源投入前に設定されていたモードで端末装置本体20を使用することができる。
一方、本体側制御部31は、ステップS404において切替えを実行すると判断した場合には、端末装置本体21をスリープモードへ切替えた上で起動させる。この場合、端末装置本体21は、スリープモードで動作を開始する。また同時に、本体側制御部31は、ステップS403で算定したタイマ情報に基づき、解除タイミングを設定する(ステップS405)。このような設定を行った本体側制御部31は、タイマ部50に対してタイマ部50の計時状態の送出を指示し(ステップS406)、タイマ部50の計時状態を受信する(ステップS407)。次いで本体側制御部31は、受信したタイマ部50の計時状態に基づいて、解除タイミングが到来したか否かを監視し(ステップS408)、タイマ部50がタイマ情報の計時を終了した場合、解除タイミングが到来したと判断し(ステップS408,Yes)、端末装置本体21を所定モードから解除すると共に電源投入前に設定されていたモードに復帰させる(ステップS409)。これにより、解除時刻になるとスリープモードを自動的に解除し、通常着信モード等に自動的に復帰させることができる。従って、ユーザは、入場ゲートを通過してから、解除時刻が到来する前に携帯端末装置1の電源をONにした場合には、この解除時刻が到来するまではスリープモード、解除時刻が到来した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。以上が、本体側制御部31のモード切替え処理である。
次に、ユーザが入場ゲートを通過した際に携帯端末装置2の電源を既にONにしていた場合の処理について説明する。ただし、この処理は、入場時に電源がOFFであった時の処理とほぼ共通しているため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源ON))
まず、制御通信部14にて実行される時間情報設定処理について説明する。ユーザが入場ゲートを通過した際、制御通信部14の通信側制御部15は、図6のフローチャートで説明した時間情報設定処理(図6のステップS301〜S302)を行い、それに加え、本体側制御部31に対し、報知情報を送出する。この報知情報とは、本体側制御部31に対し、制御通信部14が解除時刻情報を取得したことを報知する情報である。以上が、通信側制御部15の時間情報設定処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。
(モード切替え処理(入場時電源ON))
次に、端末装置本体21にて実行されるモード切替え処理について説明する。ここでは、端末装置本体21、及び端末装置本体21の構成要素である本体側制御部31は、すでに起動状態である。この状態において、本体側制御部31は、通信側制御部15の送出した報知情報を受信すると、図7のフローチャートで説明したモード切替え処理と同様の処理を開始する。ここで本体側制御部31が行うモード切替え処理は、図7のフローチャートで説明したモード切替え処理と、以下の(1)〜(4)の点で異なる。まず、(1)本体側制御部30は、すでに起動状態であるため、図7のステップS401における起動時刻情報の取得を行わない。次に、(2)本体側制御部30は、報知情報の受信後直ちに、時刻情報出力部40から現在時刻情報(以降、このように取得された現在時刻情報を、報知情報の受信時刻を表す「報知時刻情報」と称する)を取得する。また、(3)図4のステップS403において、タイマ情報をタイマ情報解除時刻情報−報知時刻情報と算定する。さらに、(4)本体側制御部31は、図7のステップS404におけるスリープモードへの切替えを実行するか否かの判断処理を行わない。これは、本体側制御部31は、端末装置本体21のスリープモードへの切替えを必ず実行するためである(ただし、解除時刻がその時点の時刻であるような特殊な場合を除く)。以上が、本体側制御部31のモード切替え処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。このような処理を行うことにより、ユーザは、入場ゲートを通過した際に携帯端末装置1の電源を既にONにしていた場合においても、入場ゲートを通過してから解除時刻が到来するまではスリープモード、解除時刻が到来した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。
(実施の形態2の効果)
このように本実施の形態2によれば、端末装置本体21の起動状態に関らず、記憶部13に解除時刻情報を保存して、この解除時刻情報と端末装置本体の起動時に取得した起動時間情報とに基づいて、端末装置本体21を所定のモードへ自動的に切替えることができる。また、タイマ情報に基づいて解除タイミングを設定することで、解除時刻には所定モードを自動的に解除することができる。さらに、この実施の形態2の通信側制御部15は、実施の形態1の通信側制御部12に比して、猶予時間情報及び受信時刻情報の代わりに解除時刻情報のみ取得すれば良いので、通信側制御部15の処理内容が簡潔になり、記憶部13に保存される情報量も少なくなるため、実施の形態1に比して制御通信部14を簡素化することができる。また、この実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、端末装置本体21の本体側制御部31に常に電源を供給する必要が無いため、蓄電部103の電力消費を節約できる。
〔実施の形態3〕
以下、本発明の実施の形態3に係る携帯端末装置について説明する。この実施の形態3は、(1)端末装置本体と通信手段とを備え、端末装置本体は、モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有し、通信手段は、時間情報を外部装置から受信する受信手段と、受信された時間情報に基づいて、タイマ手段による切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有すること、及び、(2)受信手段は、猶予時間情報を受信し、通信側制御手段は、猶予時間情報をタイマ情報としてタイマ手段に監視させ、本体側制御手段は、タイマ手段にて切替えタイミングが到来したと判断された場合に当該端末装置本体を所定モードから解除すること、等を主たる特徴とする。
(携帯端末装置の構成の概要)
まず、本実施の形態に係る携帯端末装置の構成について説明する。図8は、本実施の形態3に係る携帯端末装置3の構成を示す機能ブロック図である。図8において、この携帯端末装置3は、制御通信部16及び端末装置本体22を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態1と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(制御通信部の構成の概要)
制御通信部16は、図示しない外部装置との間で無線通信を行う通信手段であり、通信処理部11と、通信側制御部17と、記憶部13とを有する(ここで、制御通信部16及び通信側制御部17は、特許請求の範囲における、通信手段及び通信側制御手段にそれぞれ対応する)。
このうち、通信側制御部17は、制御通信部16の各部を制御する通信側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この通信側制御部17は、通信処理部11から時間情報Tである猶予時間情報を受信し、この猶予時間情報に基づいて後述するタイマ部51の設定を行う。
(端末装置本体の構成の概要)
一方、端末装置本体22は、本体側制御部32、時刻情報出力部40、タイマ部51、移動体通信部60、入力部70、報知部80、表示部90、及び、電源部100を備える(ここで端末装置本体22、本体側制御部32、及びタイマ部51は、特許請求の範囲における、端末装置本体、本体側制御手段、及びタイマ手段にそれぞれ対応する)。
このうち、本体側制御部32は、端末装置本体22の各部を制御する本体側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。本体側制御部32は、端末装置本体22が起動すると、後述するタイマ部51の計時状態に基づいて端末装置本体22のモードの切替えを行う。
タイマ部51は、所定時間を計時する計時手段であり、端末装置本体22のモードの切替えタイミングの到来を監視するために用いられる。また、タイマ部51は、端末装置本体22の電源がOFFであっても、電源部100からの給電等にて稼動しており、所定時間を計時する。
(処理内容)
このように構成された携帯端末装置3による処理について、以下説明する。この処理は、(1)外部装置から猶予時間情報を取得し、取得した猶予時間情報に基づいてタイマ部51の設定処理を行うための処理であって、主として制御通信部16によって実行される「時間情報設定処理」と、(2)タイマ部51の計時状態に基づいて端末装置本体22の設定を行う処理であって、主として端末装置本体22によって実行される「モード切替え処理」とに大別される。これら各処理について、まず、ユーザが入場ゲートを通過した際には携帯端末装置3の電源をOFFにしており、入場ゲートを通って領域に入場した後で電源をONにした場合について説明する。また、領域内において携帯端末装置3に設定すべき所定モードを「スリープモード」として説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源OFF))
まず、制御通信部16にて実行される時間情報設定処理について説明する。図9は、時間情報設定処理のフローチャートである。ユーザが携帯端末装置3を保持して入場ゲートを通過する際、制御通信部16の通信処理部11は、入場ゲートに設置された外部装置から制御信号を受信する。この制御信号には、変調された猶予時間情報が含まれ、通信処理部11は、この制御信号を受信すると共に、当該制御信号を復調して猶予時間情報を読取り、読取った猶予時間情報を通信側制御部17に送出する。通信側制御部17は、通信処理部11が送出した猶予時間情報を受信する(ステップS501)。通信側制御部17は、受信した猶予時間情報に基づき、端末装置本体22の所定モードからの解除のタイミングを監視するタイマ部51の監視条件の設定を行う(ステップS502)。設定されたタイマ部51は、猶予時間情報の計時を開始する。以上が、通信側制御部17の時間情報設定処理である。
(モード切替え処理(入場時電源OFF))
次に、端末装置本体22にて実行されるモード切替え処理について説明する。図10は、モード切替え処理のフローチャートである。ユーザが、領域内で、携帯端末装置3の電源をONにするために電源キー101を押下すると、電源制御部102は蓄電部103の端末装置本体22への電力供給を開始し、端末装置本体22の各部が起動する。
このように起動した本体側制御部32は、タイマ部51に対してタイマ部51の計時状態の送出を指示し(ステップS601)、タイマ部51の計時状態を受信する(ステップS602)。
次いで本体側制御部32は、受信したタイマ部51の計時状態に基づいて、端末装置本体22の所定モードへの切替えを実行するか否かを判断する(ステップS603)。本体側制御部32が、この所定モードへの切替えを実行するか否かは、タイマ部51が猶予時間情報の計時中であるか否かで判断する。すなわち、タイマ部51が猶予時間情報の計時中である場合、切替えを実行すると判断し(ステップS603,Yes)、タイマ部51が猶予時間情報の計時中ではない場合、切替えを実行しないと判断する(ステップS603,No)。
本体側制御部32は、ステップS603において切替えを実行しないと判断した場合には、起動時のデフォルトのモードで端末装置本体22を起動させた後、ステップS604〜S607を行うことなく本処理を終了する。この場合、端末装置本体22は、デフォルトのモード、例えば、通常着信モードで動作を開始する。これにより、ユーザは、入場ゲートを通過してから、猶予時間が経過した後で、携帯端末装置1の電源をONにした場合には、従来通り、電源投入前に設定されていたモードで端末装置本体20を使用することができる。
一方、本体側制御部32は、ステップS603において切替えを実行すると判断した場合には、端末装置本体22をスリープモードへ切替えた上で起動させる。この場合、端末装置本体22は、スリープモードで動作を開始する。
この切替えを行った本体側制御部32は、再びタイマ部51に対してタイマ部51の計時状態の送出を指示し(ステップS604)、タイマ部51の計時状態を受信する(ステップS605)。次いで本体側制御部32は、受信したタイマ部51の計時状態を監視し(ステップS606)、タイマ部51がタイマ情報の計時を終了した場合、解除タイミングが到来したと判断し(ステップ606,Yes)、端末装置本体22を所定モードから解除すると共に電源投入前に設定されていたモードに復帰させる(ステップS607)。これにより、猶予時間経過後になるとスリープモードを自動的に解除し、通常着信モード等に自動的に復帰させることができる。従って、ユーザは、入場ゲートを通過してから、猶予時間が経過する前に携帯端末装置1の電源をONにした場合には、この猶予時間が経過するまではスリープモード、猶予時間が経過した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。以上が、本体側制御部32のモード切替え処理である。
次に、ユーザが入場ゲートを通過した際に携帯端末装置3の電源を既にONにしていた場合の処理について説明する。ただし、この処理は、入場時に電源がOFFであった時の処理とほぼ共通しているため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源ON))
まず、制御通信部16にて実行される時間情報設定処理について説明する。制御通信部16の通信側制御部17は、図9のフローチャートで説明した時間情報設定処理を行い、それに加え、本体側制御部32に対し、報知情報を送出する。この報知情報とは、本体側制御部32に対し、制御通信部16が猶予時間情報を取得し、タイマ部51の設定を行ったことを報知する情報である。以上が、通信側制御部17の時間情報設定処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。
(モード切替え処理(入場時電源ON))
次に、端末装置本体22にて実行されるモード切替え処理について説明する。ここでは、端末装置本体22、及び端末装置本体22の構成要素である本体側制御部32は、すでに起動状態である。この状態において、本体側制御部32は、通信側制御部17の送出した報知情報を受信すると、図10のフローチャートで説明したモード切替え処理と同様の処理を開始する。ここで本体側制御部32が行うモード切替え処理は、図10のフローチャートで説明したモード切替え処理と、以下の点で異なる。すなわち、本体側制御部32は、図10のステップS603におけるスリープモードへの切替えを実行するか否かの判断処理を行わない。これは、本体側制御部32は、端末装置本体22のスリープモードへの切替えを必ず実行するためである(ただし、猶予時間が0であるような特殊な場合を除く)。以上が、本体側制御部32のモード切替え処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。このような処理を行うことにより、ユーザは、入場ゲートを通過した際に携帯端末装置1の電源を既にONにしていた場合においても、入場ゲートを通過してから猶予時間が経過するまではスリープモード、猶予時間が経過した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。
(実施の形態3の効果)
このように本実施の形態3によれば、端末装置本体22の起動状態に関らず、通信側制御部17は、取得した猶予時間情報に基づいてタイマ部51による監視条件の設定を行う。このため、端末装置本体22の起動後、本体側制御部32は、タイマ部51の計時状態に基づいて、端末装置本体22の所定モードへの切替えを自動的に行うことができる。また、本体側制御部32は、タイマ部51の計時状態に基づいて、猶予時間経過後には所定モードを自動的に解除することができる。さらに、この実施の形態3では、通信側制御部17は、猶予時間情報の取得後直ちに、このタイマ部51による監視条件の設定を行うため、実施の形態1又は実施の形態2に比して、記憶部13に取得した猶予時間情報を保存しなくてもよく、それに加え、本体側制御部32及び通信側制御部17は、現在時刻情報を取得しなくてもよくなる。また、この実施の形態3においても、実施の形態1及び実施の形態2同様に、端末装置本体22の本体側制御部32に常に電源を供給する必要が無いため、蓄電部103の電力消費を節約できる。
〔実施の形態4〕
以下、本発明の実施の形態4に係る携帯端末装置について説明する。この実施の形態4は、(1)端末装置本体と通信手段とを備え、端末装置本体は、モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有し、通信手段は、時間情報を外部装置から受信する受信手段と、受信された時間情報に基づいて、タイマ手段による切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有すること、及び、(2)記憶手段を備え、受信手段は、猶予時間情報を受信し、通信側制御手段は、猶予時間情報を記憶手段に記憶させると共に、当該猶予時間情報が記憶された旨を示す情報を記憶手段に設定した後、本体側制御手段を起動させ、本体側制御手段は、猶予時間情報が記憶された旨の情報が記憶手段に設定されている場合には、記憶手段にて記憶されている猶予時間情報をタイマ情報としてタイマ手段に監視させると共に、猶予時間情報が記憶された旨の情報に代えて所定の初期値を記憶手段に設定すること、等を主たる特徴とする。
図11は、本実施の形態4に係る携帯端末装置4の構成を示す機能ブロック図である。図11において、この携帯端末装置4は、制御通信部18及び端末装置本体23を備える。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態1又は実施の形態3と同様であり、同一の構成及び処理を同一の符号を付して説明する。
(制御通信部の構成の概要)
制御通信部18は、図示しない外部装置との間で無線通信を行うと共に、この無線通信によって取得した情報を必要に応じて記憶する通信手段であり、通信処理部11と、通信側制御部19と、記憶部13とを有する(ここで、制御通信部18及び通信側制御部19は、特許請求の範囲における、通信手段、及び通信側制御手段にそれぞれ対応する)。
通信側制御部19は、制御通信部18の各部を制御する通信側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。この通信側制御部19は、通信処理部11から時間情報Tである猶予時間情報を受信し、受信した猶予時間情報を記憶部13に保存する。また、通信側制御部19は、記憶部13が記憶するフラグ情報を変更する。さらに、通信側制御部19は、電源制御部105に対して本体側制御部33への電力の供給を指示する。
(端末装置本体の構成の概要)
一方、端末装置本体23は、本体側制御部33、時刻情報出力部40、タイマ部51、移動体通信部60、入力部70、報知部80、表示部90、及び、電源部104を備える(ここで、端末装置本体23及び本体側制御部33は、特許請求の範囲における、端末装置本体及び本体側制御手段にそれぞれ対応する)。
このうち、本体側制御部33は、端末装置本体23の各部を制御する本体側制御手段であり、例えば、CPUやこのCPU上で実行されるプログラム等を用いて構成される。本体側制御部33は起動後、制御通信部18の記憶部13の記憶するフラグ情報に基づいて、タイマ部51の設定を行うか否か判断し、設定を行うと判断した場合、記憶部13が記憶する猶予時間情報を取得する。そして、本体側制御部33は、取得した猶予時間情報に基づいてタイマ部51の設定を行った後、フラグ情報を変更し、停止状態になる。一方、タイマ部51の設定を行わないと判断した場合、本体側制御部33は、実施の形態3で説明したモード切替え処理を行う。
また、電源部104は、端末装置本体23の各構成要素へ電源を供給する電源手段であり、電源キー101と、電源制御部105と、蓄電部103とを用いて構成される。電源制御部105は、電源キー101の受付ける起動指示又は停止指示に基づいて電源部104を制御し、端末装置本体23の各構成要素への電力供給を制御する電源制御手段であり、例えば、IC回路等を用いて構成される。さらに、電源制御部105は、通信側制御部19の指示に基づいて、本体側制御部33への電力の供給を行う。また、電源制御部105は、端末装置本体23の電源がOFFであっても、電源部104からの給電等にて稼動しており、ユーザ及び通信側制御部19の指示を受付ける。
(処理内容)
このように構成された携帯端末装置4による処理について、以下説明する。この処理は、(1)外部装置から猶予時間情報を取得すると共に、端末装置本体23を起動させるための処理であって、主として制御通信部18によって実行される時間情報設定処理と、(2)タイマ部の設定処理を行うための処理であって、主として一時的に起動された端末装置本体23によって実行されるモード切替え処理とに大別される。これら各処理について、まず、ユーザが入場ゲートを通過した際には携帯端末装置4の電源をOFFにしており、入場ゲートを通って領域に入場した後で電源をONにした場合について説明する。また、領域内において携帯端末装置4に設定すべき所定モードを「スリープモード」として説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源OFF))
まず、制御通信部18にて実行される時間情報設定処理について説明する。図12は、時間情報設定処理のフローチャートである。ユーザが携帯端末装置4を保持して入場ゲートを通過する際、制御通信部18の通信処理部11は、入場ゲートに設置された外部装置から制御信号を受信する。この制御信号には、変調された猶予時間情報が含まれ、通信処理部11は、この制御信号を受信すると共に、当該制御信号を復調して猶予時間情報を読取り、読取った猶予時間情報を通信側制御部19に送出する。通信側制御部19は、通信処理部11が送出した猶予時間情報を受信し(ステップS701)、記憶部13に保存する(ステップS702)。次に通信側制御部19は、記憶部13の保存するフラグ情報を変更する(ステップS703)。このフラグ情報とは、通信側制御部19が新たに猶予時間情報を取得したか否かを判断する基準である。通信側制御部19は、新たに猶予時間情報を受信した場合にのみこのフラグ情報を変更する。例えば、ここではフラグ情報を、0から1に変更する。さらに通信側制御部19は、電源制御部105に対し、本体側制御部33への電力供給を指示する(ステップS704)。以上が、通信側制御部19の時間情報設定処理である。
(モード切替え処理(入場時電源OFF))
次に、端末装置本体23にて実行されるモード切替え処理について説明する。図13は、モード切替え処理のフローチャートである。領域内で、通信側制御部19からの電力供給の指示、又はユーザの電源キー101の押下に基づく電力供給の指示があった場合、電源制御部105は、蓄電部103の本体側制御部33への電力供給を開始し、これによって本体側制御部33が起動する。
このように起動した本体側制御部33は、記憶部13からフラグ情報を取得する(ステップS801)。本体側制御部33は、受信したフラグ情報に基づいて、タイマ部51の設定を行うか否かを判断する(ステップS802)。具体的には、フラグ情報が通信側制御部19によって変更されているか否かで判断し、変更されている場合にタイマ部51の設定を実行すると判断し(ステップS802,Yes)、変更されていない場合にタイマ部の設定を実行しないと判断する(ステップS802,No)。
例えば、フラグ情報が1である場合、フラグ情報は通信側制御部19によって変更されているので、タイマ部51の設定を実行すると判断し(ステップS802,Yes)、フラグ情報が0である場合、フラグ情報は通信側制御部19によって変更されていないので、タイマ部51の設定を実行しないと判断する(ステップS802,No)。このようなフラグ設定を行うのは、以下の理由による。すなわち、本体側制御部33は、通信側制御部19からの指示にて起動されたのか、あるいは、ユーザの電源投入にて起動されたのかを判断できない。このため、まずフラグ情報を見ることで、フラグ情報の変更があった場合には通信側制御部19からの指示にて起動されたものと判断し、この場合には、記憶部13に記憶された猶予時間情報に基づくタイマ設定を実行するようにした。
ステップS802においてタイマ部51の設定を実行すると判断した場合(ステップS802,Yes)、本体側制御部33は、記憶部13から猶予時間情報を取得する(ステップS803)。そして、本体側制御部33は、取得した猶予時間情報に基づき、タイマ部51の監視条件の設定を行う(ステップS804)。これにより、タイマ部51は、猶予時間情報の計時を開始する。ここで、本体側制御部33は、端末装置本体23の所定モードへの切替えを行わず、タイマ部51の監視条件の設定のみ行う。さらに、本体側制御部33は、記憶部13の記憶するフラグ情報を変更する(ステップS805)。具体的には、本体側制御部33は、通信側制御部19によって変更されたフラグ情報を、変更される前の状態に戻す。例えば、フラグ情報を1から0に変更する。この変更の後、本体側制御部33は再び停止状態へ移行する(ステップS806)。
一方、ステップS802において、タイマ部51の設定を実行しないと判断した場合(ステップS802,No)、本体側制御部33は、実施の形態3で説明したモード切替え処理を行う(ステップS807)。以上が、本体側制御部33のモード切替え処理である。すなわち、ユーザが入場ゲートを通過した時には、フラグ情報が変更されているのでステップS802〜S806を実行してタイマ設定を行い、その後、ユーザにて携帯端末装置2の電源がONにされた場合には、フラグ情報が変更されていないので(ステップS805で前の状態に戻されているので)、ステップS807に移行してモード切替え処理が行われる。そして、このモード切替え処理においては、実施の形態3と同様の効果が得られる。つまり、ユーザは、入場ゲートを通過してから、猶予時間が経過する前に携帯端末装置1の電源をONにした場合には、この猶予時間が経過するまではスリープモード、猶予時間が経過した後には着信モード等にて、端末装置本体20を使用することができる。
次に、ユーザが入場ゲートを通過した際に携帯端末装置4の電源を既にONにしていた場合の処理について説明する。ただし、この処理は、入場時に電源がOFFであった時の処理とほぼ共通しているため、以下では特に異なる手順についてのみ説明する。
(時間情報設定処理(入場時電源ON))
まず、制御通信部18にて実行される時間情報設定処理について説明する。制御通信部18の通信側制御部19は、図12のフローチャートで説明した時間情報設定処理を行う。ここで、端末装置本体23はすでに起動状態であるため、図12のステップS704における電源制御部105に対する電力供給の指示を行わない。それに代わり、通信側制御部19は、本体側制御部33に対し、報知情報を送出する。この報知情報とは、本体側制御部33に対し、制御通信部18が猶予時間情報を取得したことを報知する情報である。以上が、通信側制御部19の時間情報設定処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。
(モード切替え処理(入場時電源ON))
次に、端末装置本体23にて実行されるモード切替え処理について説明する。ここでは、端末装置本体23、及び端末装置本体23の構成要素である本体側制御部33は、すでに起動状態である。この状態において、本体側制御部33は、通信側制御部19の送出した報知情報を受信すると、図13のフローチャートで説明したモード切替え処理と同様の処理を開始する。ここで本体側制御部33が行うモード切替え処理は、図13のフローチャートで説明したモード切替え処理と、以下の(1)〜(3)の点で異なる。フラグ情報の取得後、(1)本体側制御部33は、図13のステップS802におけるタイマ部の設定を実行するか否かの判断処理を行わず、タイマ部51の設定を必ず実行する。(2)図13のステップS806における停止状態への移行を行わず、(3)図13のステップS807におけるモード切替え処理を行う。これは、実施の形態3の図10で説明したモード切替え処理である。以上が、本体側制御部33のモード切替え処理のうち、入場時電源OFFの場合の処理と異なる手順についての説明である。
(実施の形態4の効果)
このように本実施の形態4によれば、通信側制御部19は、猶予時間情報を受信し記憶部13に保存する。本体側制御部33は、通信側制御部19の指示に基づいて、一時的に起動し、記憶部13の記憶する猶予時間情報に基づいてタイマ部51による監視条件の設定を行うため、その後再び起動した本体側制御部33は、タイマ部51の計時状態に基づいて、端末装置本体23の所定のモードへの切替えを行うことができる。また、本体側制御部33は、タイマ部51の計時状態に基づいて、猶予時間経過後には所定モードを自動的に解除することができる。さらに、この実施の形態4では、本体側制御部33は、通信側制御部19による猶予時間情報の取得後直ちに、猶予時間情報に基づいてタイマ部51による監視条件の設定を行う。そのため実施の形態1又は実施の形態2に比して、本体側制御部33及び通信側制御部19は、現在時刻情報を取得する必要がない。また、この実施の形態4においても、実施の形態1〜3同様に、端末装置本体23の本体側制御部33に常に電源を供給する必要が無いため、蓄電部103の電力消費を節約できる。
(III)実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
[領域について]
領域は、駅構内及び映画館に限らず、任意の領域であってよい。領域は、公共の場所に限らず、例えば私有地等であってもよい。さらに領域は、例えば映画館の座席周辺のように、所定の領域の所定の部分であってもよい。
[入場ゲートについて]
図1において、入場ゲートは領域の境界に設置されているが、これに限らず、領域の内部及び外部に設置されてもよい。
[外部装置について]
外部装置の設置場所は入場ゲートに限らず、例えば、壁、床、天井等、構造物等のいずれの場所に設置してもよい。さらに、外部装置の設置位置は、領域の境界に限らず、領域の内部及び外部であってもよい。
[携帯端末装置について]
上述した実施の形態1〜4において、端末装置本体20,21,22,及び23は携帯電話であったが、これに限らず、例えば、ポケベル等の通信機器でもよいし、通信機器に限らず、例えば、PDA、コンピュータ、映像装置、音声装置、撮像装置、ゲーム装置等の情報装置であってもよい。
また、上述した実施の形態1〜4では、ユーザが領域内で、携帯端末装置1,2,3,及び4の電源をONにすることが前提であったが、タイマ部50,51等を用いて自動的にONになるように設定されていることが前提であってもよい。また、この携帯端末装置1,2,3,及び4の電源は、この携帯端末装置1,2,3,及び4に搭載されているアプリケーションからの起動指示や、移動体通信部60が通信網を介して受信した起動指示に基づいて、ONになるように設定されていてもよい。上述したような場合において、電源制御部102,105は、それら起動指示及びタイマ部50,51からの情報に基づいて電源部100,104を制御し、携帯端末装置1,2,3,及び4の各構成要素への電力供給を制御する。
[制御通信部について]
上述した実施の形態1〜4で説明した制御通信部10,14,16,及び18は、無線ICタグ又は、例えば、フェリカ、スイカ等の無線ICカードであってもよい。制御通信部10,14,16,及び18の伝送媒体方式は、実施の形態1〜4で説明した電磁誘導方式に限らず、電磁結合方式、静電結合方式、マイクロ波方式、及び光方式であってもよい。また、実施の形態1〜4において、制御通信部10,14,16,及び18は電源を備えていないパッシブ型であったが、電源を備えるアクティブ型であってもよい。
また、制御通信部10,14,16,及び18は、無線ICタグ又は無線ICカード以外の通信手段であってもよい。制御通信部10,14,16,及び18は、例えば、赤外線通信装置、光学情報読取装置等であってもよい。
さらに外部装置と制御通信部10,14,16,及び18との間の通信距離は、短距離、中距離、及び遠距離のいずれでもよい。
[本体側制御部について]
上述した実施の形態1〜4において、本体側制御部30,31,32,及び33は、端末装置本体20,21,22,及び23を所定モードである「スリープモード」に切替えるモード切替え処理を行ったが、これに限らず、端末装置本体20,21,22,及び23の所定の機能を制限するモードである限りにおいて、いかなるモードに切替えるモード切替え処理を行ってもよい。例えば、端末装置本体20,21,22,及び23がカメラ機能を備え、そのカメラ機能を制限する場合、「撮影禁止モード」を所定モードとしてもよい。
また、上述した実施の形態1〜4において、本体側制御部30,31,32,及び33は、制御通信部10,14,16,及び18が時間情報Tの受信後、端末装置本体20,21,22,及び23の電源がONである又は電源がONにされた場合、端末装置本体20,21,22,及び23を所定モードに切替え、タイマ部50,51の計時終了後、端末装置本体20,21,22,及び23を所定モードから解除し、電源をOFFする前のモードに戻していた。しかしこれに限らず、制御通信部10,14,16,及び18が時間情報Tを受信後、端末装置本体20,21,22,及び23の電源がONである又は電源がONにされた場合であっても、端末装置本体20,21,22,及び23を所定モードに切替えず、タイマ部50,51の計時終了後、端末装置本体20,21,22,及び23を所定モードに切替えてもよい。
実施の形態4において説明した、入場時電源ONである場合の端末装置本体23にて実行されるモード切替え処理において、図13のステップS801におけるフラグ情報の取得を行っていたが、これに限らず、行わなくてもよい。また、本体側制御部33は、通信側制御部19の送信した報知情報を受信するようにしていたが、これを行う代わりに、図13のステップS801におけるフラグ情報の取得を、所定時間毎に繰返し行ってもよい。通信側制御部19によって変更されたフラグ情報を取得するまで、このフラグ情報の監視を行う。この場合、実施の形態4において説明した、入場時電源ONである場合の制御通信部18にて実行される時間情報設定処理において、通信側制御部19は本体側制御部33に対し、報知情報を送出する必要はない。
[タイマ部について]
タイマ部50,51は、本体側制御部30,31,32,及び33の送出した計時状態の送出の指示を受けて、本体側制御部30,31,32,及び33へ、その計時状態を送出しているが、これに限らず、タイマ部50,51が、自発的にその計時状態を本体側制御部30,31,32,及び33に送出するようにしてもよい。
[制御通信部が受信する情報について]
実施の形態1の制御通信部10は、猶予時間情報と受信時刻情報の両方を、外部装置から受信してもよい。また、実施の形態3の通信側制御部17は、猶予時間情報を記憶部13に保存していないが、これに限らず、猶予時間情報を記憶部13に保存してもよい。
上述した実施の形態1〜4をそれぞれ複数回行う場合、通信側制御部12,15,17,及び19の受信した猶予時間情報、受信時刻情報、又は解除時刻情報のそれぞれが、すでに前回の処理で記憶部13に保存された猶予時間情報、受信時刻情報、又は解除時刻情報の対応する値と一致する場合、通信側制御部12,15,17,及び19は、これらの情報の保存を行わなくてもよい。さらに、実施の形態1において、今回受信した猶予時間情報+今回受信した受信時刻情報=前回受信した猶予時間情報+前回受信した受信時刻情報である場合、通信側制御部12は、今回受信した猶予時間情報及び今回受信した受信時刻情報を記憶部13に保存しなくてもよい。このような処理を行う場合の効果は以下の通りである。すなわち、記憶部13は、不揮発性の記憶手段であり、情報の保存に伴い劣化が生じる。そこで、上述したように、記憶部13に対する情報の保存回数を減らすことによって、記憶部13の寿命を延ばすことができる。
さらに、上述した実施の形態1〜4において、通信側制御部12,15,17,及び19は、所定のモードに関する情報を、時間情報Tと共に外部装置から受信してもよい。ここで、所定のモードに関する情報とは、端末装置本体20,21,22,及び23の自己が取り得る複数のモードのうち、所定のモードを指定する情報である。通信側制御部12,15,17,及び19が所定のモードに関する情報として、例えば、「着信拒否モード」に対応する情報を取得した場合、本体側制御部30,31,32,及び33は、時間情報Tに基づいて、端末装置本体20,21,22,及び23を所定時間「着信拒否モード」に切替えるためのモード切替え処理を実行する。特に、端末装置本体20,21,22,及び23に対して制限したい機能が、領域毎に異なる場合、上述した処理は便利である。例えば、映画館においては端末装置本体20,21,22,及び23の着信音を制限でき、企業においては端末装置本体20,21,22,及び23のカメラ機能を制限できる。さらに、通信側制御部12,15,17,及び19は、この所定のモードを指定する情報を記憶部13へ保存してもよい。
また、上述した実施の形態1〜4において、通信側制御部12,15,17,及び19は、さらに強制解除情報を取得してもよい。この強制解除情報は、端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから解除するタイミングが訪れていなくても、端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから強制的に解除するための情報である。通信処理部11は外部装置から、変調された強制解除情報を含む信号を受信し、この信号を復調して読取った強制解除情報を通信側制御部12,15,17,及び19に送出する。本体側制御部30,31,32,及び33は、この強制解除情報に基づいて、端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから解除する処理を行う。このような処理によれば、例えば、端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから解除するタイミングが訪れる前に、ユーザが領域から退場した場合、通信処理部11が退場ゲートに設置された外部装置から受信した、変調された強制解除情報を含む信号に基づいて、本体側制御部30,31,32,及び33は、自動的に端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから強制解除する。また、例えば、緊急事態等の理由により、ユーザが端末装置本体20,21,22,及び23を所定のモードから強制解除したい場合にも便利である。
[タイマ情報について]
ここで、タイマ情報の具体的算定方法も、上述した実施の形態に限らず種々の異なる形態を取り得る。例えば、タイマ情報は、実施の形態1はタイマ情報=受信時刻情報+猶予時間情報−起動時刻情報、実施の形態2ではタイマ情報=解除時刻情報−起動時刻情報として算定したが、タイマ情報=起動時刻情報−受信時刻情報−猶予時間情報、あるいはタイマ情報=起動時刻情報−解除時刻情報等のように算定してもよい。この場合、タイマ情報は、実施の形態1又は2の場合とは正負が逆転して算定されることになるので、図4のステップS204及び図7のステップS404における判断基準も正負を逆にし、タイマ情報が負の値の場合に切替えを実行すると判断し、負の値ではない場合(正の値又は零の場合)に切替えを実行しないと判断する。
[フラグ情報について]
図12のステップS703において、通信側制御部19が、フラグ情報を0から1に変更する例を示したが、フラグ情報に限らず、新たな猶予時間情報が記憶部に記憶されたことを、起動された本体側制御部に認識させることができ得る限りにおいて、いかなる情報を用いても良い。例えば、フラグ情報に代えて、文字、記号等を用いてもよく、また値、文字、記号等の組み合わせを用いてもよい。さらに、ステップS805における本体側制御部33によるフラグ情報の変更は、ステップS804とステップS806との間で実行されるものとして説明したが、これに限らず、ステップS802とステップS806との間であれば、いずれのタイミングで実行されても良い。ここで、本体側制御部30,31,32,及び33は、不揮発性記憶手段を有していてもよい。その場合、フラグ情報は本体側制御部33の不揮発性記憶手段に保存されてもよく、保存されたフラグ情報は、通信側制御部19及び本体側制御部33によって変更される。
ここで、上述したフラグ情報は、制御通信部18が外部装置から猶予時間情報を受信したことを示しており、本体側制御部33が起動された場合にこのフラグ情報を参照することにより、猶予時間情報が受信されたか否かを判断できる点で有用である。しかし、この利点が不要である場合、フラグ情報を省略してもよい。例えば、電源制御部105が、通信側制御部19の電力供給の指示と、ユーザの電源キー101の押下とを区別して認識するようにしてもよく、これにより、電源制御部105は、ステップS802のタイマ部の設定の実行を行うか否かを判断することができるようになる。また、本体側制御部33は、猶予時間情報の取得後、記憶部13の記憶する猶予時間情報を消去するようにしてもよい。それによって、本体側制御部33は、記憶部13の猶予時間情報の記憶の有無を判断基準として、通信側制御部19の電力供給の指示と、ユーザの電源キー101の押下とを区別して認識できようになる。
本発明に係る携帯端末装置の使用状況を例示する説明図である。 実施の形態1に係る携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す通信側制御部による時間情報設定処理のフローチャートである。 図2に示す本体側制御部によるモード切替え処理のフローチャートである。 実施の形態2に係る携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5に示す通信側制御部による時間情報設定処理のフローチャートである。 図5に示す本体側制御部によるモード切替え処理のフローチャートを示す図である。 実施の形態3に係る携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図8に示す通信側制御部による時間情報設定処理のフローチャートを示す図である。 図8に示す本体側制御部によるモード切替え処理のフローチャートである。 実施の形態4に係る携帯端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図11に示す通信側制御部による時間情報設定処理のフローチャートである。 図11に示す本体側制御部によるモード切替え処理のフローチャートである。
符号の説明
1,2,3,4,200 携帯端末装置
10,14,16,18,60 通信部
11,64 通信処理部
11a,64a アンテナ
12,15,17,19 通信側制御部
13 記憶部
20,21,22,23 端末装置本体
30,31,32,33 本体側制御部
40 時刻情報出力部
50,51 タイマ部
61 受話部
62 送話部
63 信号処理部
70 入力部
80 報知部
90 表示部
100,104 電源部
101 電源キー
102,105 電源制御部
103 蓄電部
201 入場ゲート
202 領域
203 外部装置
T 時間情報

Claims (7)

  1. 携帯端末装置であって、
    複数のモードのうちのいずれかのモードに選択的に切替えられる端末装置本体と、
    所定の外部装置との間で無線通信を行うものであって、当該無線通信による給電にて動作する通信手段とを備え、
    前記端末装置本体は、前記モードの切替えタイミングの到来を監視するためのタイマ手段と、当該端末装置本体が起動された場合であって前記タイマ手段にて前記切替えタイミングが到来したと判断された場合に当該端末装置本体を所定モードから解除する本体側制御手段とを有し、
    前記通信手段は、前記モードの切替えタイミングを特定するための時間情報を前記外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された時間情報に基づいて、前記端末装置本体が起動された場合に前記タイマ手段による前記切替えタイミングの到来を監視可能とするための所定制御を行う通信側制御手段とを有すること、
    を特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記端末装置本体の起動状態に関わらず動作するものであって、現在時刻情報を出力する時刻情報出力手段と、情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記受信手段は、前記時間情報として、当該時間情報を受信してから前記所定モードを保持する時間を示す猶予時間情報を受信し、
    前記通信側制御手段は、前記受信手段にて受信された前記猶予時間情報を前記記憶手段に記憶させると共に、前記時間情報を受信した時点における前記現在時刻情報である受信時刻情報を前記時刻情報出力手段から取得して前記記憶手段に記憶させ、
    前記本体側制御手段は、前記端末装置本体が起動された場合に、前記記憶手段から前記猶予時間情報及び前記受信時刻情報を取得すると共に、前記起動が行われた時点における前記現在時刻情報である起動時刻情報を前記時刻情報出力手段から取得し、前記タイマ手段にて監視されるタイマ情報を前記猶予時間情報、前記受信時刻情報、及び、前記起動時刻情報に基づいて算定し、前記タイマ情報に基づいて前記タイマ手段による監視条件の設定を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記端末装置本体の起動状態に関わらず動作するものであって、現在時刻情報を出力する時刻情報出力手段と、情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記受信手段は、前記時間情報として、前記所定モードの解除を許容する時刻を示す解除時刻情報を受信し、
    前記通信側制御手段は、前記受信手段にて受信された前記解除時刻情報を前記記憶手段に記憶させ、
    前記本体側制御手段は、前記端末装置本体が起動された場合に、前記記憶手段から前記解除時刻情報を取得すると共に、前記起動が行われた時点における前記現在時刻情報である起動時刻情報を前記時刻情報出力手段から取得し、前記タイマ手段にて監視されるタイマ情報を前記解除時刻情報及び前記起動時刻情報に基づいて算定し、前記タイマ情報に基づいて前記タイマ手段による監視条件の設定を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  4. 前記受信手段は、前記時間情報として、当該時間情報を受信してから前記所定モードを保持する時間を示す猶予時間情報を受信し、
    前記通信側制御手段は、前記受信手段にて受信された前記猶予時間情報を前記タイマ情報として前記タイマ手段に監視させ、
    前記本体側制御手段は、前記端末装置本体が起動された場合に、前記タイマ手段にて前記切替えタイミングが到来したと判断された場合に当該端末装置本体を所定モードから解除すること、
    を特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  5. 前記端末装置本体の起動状態に関わらず動作するものであって、情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記受信手段は、前記時間情報として、当該時間情報を受信してから前記所定モードを保持する時間を示す猶予時間情報を受信し、
    前記通信側制御手段は、前記受信手段にて受信された前記猶予時間情報を前記記憶手段に記憶させると共に、当該猶予時間情報が記憶された旨を示す情報を前記記憶手段に設定した後、前記本体側制御手段を起動させ、
    前記本体側制御手段は、前記端末装置本体が起動された場合に、前記猶予時間情報が記憶された旨の情報が前記記憶手段に設定されている場合には、前記記憶手段にて記憶されている前記猶予時間情報を前記タイマ情報として前記タイマ手段に監視させると共に、前記猶予時間情報が記憶された旨の情報に代えて所定の初期値を前記記憶手段に設定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  6. 前記通信側制御手段は、受信した前記時間情報が、当該受信時点において前記記憶手段に記憶されている前記時間情報と等価である場合に、当該受信した前記時間情報を前記記憶手段に記憶させないこと、
    を特徴とする請求項2、3、又は、5に記載の携帯端末装置。
  7. 前記通信手段は、前記モードの解除を行う旨の強制解除情報を前記外部装置から受信し、
    前記本体側制御手段は、前記通信手段にて前記強制解除情報が受信された場合には、前記タイマ手段による監視状態に関わらず、前記所定モードを強制的に解除すること、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の携帯端末装置。
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