JP2009152659A - 携帯端末、その機能利用制限方法及び機能利用制限プログラム - Google Patents

携帯端末、その機能利用制限方法及び機能利用制限プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を増大させずに、携帯端末機能の利用制限を行う。
【解決手段】携帯端末は、所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段と、前記制限信号に従い、携帯端末の所定の機能の利用を禁止する制御手段と、を備える。前記制御手段は、所定のイベント発生をトリガとして(ステップS10)、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し(ステップS20)、前記機能利用制限ゾーンに入っているか否かを確認させ、前記機能利用制限ゾーンに入っている場合には、所定の機能の利用を禁止する(ステップS60)。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯端末、その機能利用制限方法及び機能利用制限プログラムに関し、特に、場所や時間に応じ、特定の機能の利用が制限される携帯端末、その機能利用制限方法及び機能利用制限プログラムに関する。
特許文献1に、公共交通機関等で、携帯電話機の動作を制限するために、電車内等に、位置情報信号を発する位置報知器を設置し、携帯電話側に、位置情報信号の受信手段と、位置情報信号の判断手段と、位置情報信号に応じた動作制御を行う構成が開示されている。
特許文献2には、上記位置報知器に相当する携帯電話制御装置に複数のフラグを設定可能な規制信号を送信させて、将来携帯電話機に新規機能が付加された場合にも規制対象に加えることができるようにした構成が開示されている。
特開2000−41282号公報 特開2007−60226号公報
しかしながら、上記した特許文献記載の構成で、機能利用制限ゾーンに入った場合に速やかに制御開始、解除を行うには、常時、上記した位置情報信号や規制信号を監視する必要があり、結果として、携帯端末の電池の持ち時間が短くなるという問題点がある。一方、上記位置情報信号等の監視間隔を長くすれば消費電流は少なくなるが、機能利用制限ゾーンに入ってもすぐに規制が働かない、また、解除されないという問題点が発生する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、機能利用制限ゾーンであるか否かにより確実かつ速やかに機能利用制限制御の開始・解除を行うとともに、上記電池の消費を抑えることができる携帯端末、その機能利用制限方法及び機能利用制限プログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段と、所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記制限信号受信手段より受信された前記制限信号に従い、携帯端末の所定の機能の利用を禁止する制御手段と、を備えることを特徴とする携帯端末が提供される。
本発明の第2の視点によれば、所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段と、前記制限信号に従い、携帯端末の所定の機能の利用を禁止する制御手段と、を備える携帯端末における機能利用制限方法であって、前記制御手段が、所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記機能利用制限ゾーンに入っているか否かを確認させ、前記機能利用制限ゾーンに入っている場合には、前記制御手段が、所定の機能の利用を禁止する携帯端末の機能利用制限方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段を備える携帯端末に実行させる機能利用制限プログラムであって、所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記機能利用制限ゾーンに入っているか否かを確認させる処理と、前記機能利用制限ゾーンに入っている場合には、所定の機能の利用を禁止する処理と、を、前記携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させる機能利用制限プログラムが提供される。
本発明によれば、機能利用の制限機能を備えた携帯端末の電力消費の削減と、機能利用の制限機能の確実な動作を両立することが可能となる。その理由は、所定のイベントが発生した場合のみ、制限信号を受信し、機能利用の制限が必要であるか否かを判定する構成を採用したことにある。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る携帯端末利用制限システムの全体構成を表した図である。
図1を参照すると、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末10と、所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーン30を形成する制限信号送信装置20と、が示されている。
制限信号送信装置20は、携帯端末10の機能の利用を制限する制限信号を送信する装置である。例えば、特許文献1に記載の位置報知器や、特許文献2に記載の携帯電話制御装置も本発明の制限信号送信装置20として用いることが可能である。
図2は、上記制限信号送信装置20より送信される制限信号の例であり、各ビットに利用制限の対象とする携帯端末の機能を設定することが可能となっている。図2の例では、256ビットの各ビットの値を設定することにより、ICチップカード(IC)、赤外線通信(赤外線)、外部メディア利用(外部メディア)、カメラ撮影(カメラ)、電話発信(発信)、着信音出力(着信音)、アラーム音出力(アラーム)、無線送信等の個々の機能毎に利用制限を掛けることが可能となっている。例えば、bit0〜bit7の値を全部1とすれば、上記全ての機能の利用が禁止されるが、bit3〜5のみを1にすることにより、カメラ撮影(カメラ)、電話発信(発信)、着信音出力(着信音)のみを禁止することが可能となる。
機能利用制限ゾーン30の大きさは特に限定するものではないが、機能利用制限を行いたい場所の広さと、送信電波が他の機器に与える影響とを考慮して決定できる。例えば、半径10m程度とすることができ、この場合、当該機能利用制限ゾーン30の大きさに応じた電力で電波の送信が行われる。
なお、複数台の制限信号送信装置を設置することにより、機能利用制限ゾーン30の大きさを広げることが可能である。
図3は、本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成を表したブロック図である。図3を参照すると、本実施形態に係る携帯端末は、無線部110と、制御部120と、操作部130と、表示部140と、音声出力部150と、外部メディア入出力部160と、カメラ部170と、制限信号解析部180と、制限信号受信部190と、を備えて構成される。
無線部110は、携帯電話網を介した音声通話に使用されるアンテナ等である。
制御部120は、ユーザの操作、外部からの信号受信等の所定のイベント発生をトリガとして、後記する制限信号解析部180及び制限信号受信部190を起動し、制限信号解析部180から送られた制限信号の内容に従い、携帯端末の特定の機能の利用制限を行うほか、上記した携帯端末10の各部を制御する。また、制御部120を構成するコンピュータに、後記する制限信号解析部180と同等の処理動作を行わせるプログラムを図示省略するメモリに格納しておき、前記コンピュータにおいて実行させることにより、制御部120を制限信号解析部180として動作させることも可能である。
操作部130は、携帯端末の各種操作を受け付けるボタン等である。音声等で、各種操作を受け付ける場合には、マイク等の音声入力手段が操作部130に相当する。
表示部140は、液晶ディスプレイ等の表示装置によって構成され、本発明では、機能の利用制限を行う場合のメッセージ表示先としても使用される。
音声出力部150は、スピーカ等であり、本発明では、機能の利用制限を行う場合のメッセージ出力先としても使用される。
外部メディア入出力部160は、フラッシュメモリ等の外部メディアへの読み書きを行う手段であり、カメラ部170は、携帯端末10の内蔵カメラ等である。
制限信号解析部180は、制御部120によって起動され、制限信号受信部190を介して、制限信号送信装置20から送信される制限信号を受信したか否かと、受信した制限信号の解析を行って、その結果を制御部120に送信する。
制限信号受信部190は、制限信号送信装置20より送信される制限信号を受信する手段であり、例えば、制限信号が近距離無線通信方式で送信されている場合には、近距離無線通信モジュールを用いることができる。
続いて、上記した携帯端末10の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
[想定例1:書店等におけるカメラ撮影禁止制御]
想定例1では、制限信号送信装置20の設置者は書店であり、制限信号送信装置20より00010000・・・00の制限信号が書店の売り場をカバーするように、送信されているものとする。図2の制限信号のフォーマットに従うと、bit3が1であるので、カメラ機能の利用が制限される。
図4は、携帯端末10の動作を表したフローチャートである。携帯端末10のユーザが書店の売り場に入った段階では、携帯端末10は、待ち受け状態のままであり(ステップS00〜ステップS10のNo〜ステップS00)、制限信号受信部190及び制限信号解析部180の起動は行われない。従って、制限信号の監視に電力が消費されることはない。
携帯端末10のユーザが、操作部130よりカメラ部170を起動する操作を行うと、制御部120は、カメラ部170の起動イベントを検出する(ステップS10のYes)。
カメラ部170の起動イベントを検出した制御部120は、制限信号受信部190及び制限信号解析部180を起動し、制限信号の受信を試みる(ステップS20)。
本想定例の場合、制限信号送信装置20よりカメラ撮影を禁止する制限信号が送信されているため(ステップS30のYes)、制限信号解析部180は、制限信号受信部190より受信した制限信号を解析する。ここで、制限信号解析部180は、カメラ機能の利用が禁止されている旨を制御部120に伝達する(ステップS40)。
制御部120は、制限信号解析部180より伝達された内容と、ステップS10で発生したイベントとに基づき、当該イベントを中止すべきか否かを判断する(ステップS50)。本想定例の場合は、カメラ部170の起動イベントを制限する制限信号を受信するため、制御部120は、カメラ部170の起動は行わず、表示部140に、現在地がカメラの使用制限エリアである旨を表示する(ステップS60)。
上記ステップS60において、表示部140への表示とは別に音声出力部150にて、現在地がカメラの使用制限エリアである旨の音声メッセージや警告音を出力するようにしてもよい。これにより、携帯端末10のユーザだけでなく、周囲にも注意を呼びかけることが可能となる。
その後、例えば、ユーザより、メッセージの確認操作が行われると、携帯端末10は、再び待ち受け状態に遷移する(ステップS00)。
一方、ステップS30で、制限信号が受信できなかった場合は、携帯端末10は、機能利用制限ゾーン(書店)から退出していると考えられるため、通常動作(カメラ部170起動)が行われる(ステップS70)。
また、ステップS30で制限信号を受信したが、その内容が、例えば、発信禁止である場合には、ステップS70でイベント制限の必要はないと判断され、通常動作(カメラ部170起動)が行われる(ステップS70)。
以上のとおり、本実施形態によれば、携帯端末10の連続使用可能時間に影響を与えることなく、無断に撮影することや、書店の雑誌や本を購入せずに撮影する(デジタル万引き)こと等の行為を有効に防止することが可能となる。
[想定例2:病院等における無線送信禁止制御]
想定例2では、制限信号送信装置20の設置者は病院や公共交通機関であり、制限信号送信装置20より00000001・・・00の制限信号が病院ロビーや列車内をカバーするように、送信されているものとする。図2の制限信号のフォーマットに従うと、bit7が1であるので、通話機能等の無線送信機能の利用が制限される。
この場合も、ステップS10において、着信を受けたユーザが携帯端末10の発信キーを押すと、制御部120は、携帯電話ネットワークからの呼び出しに応答しようとするイベントを検出し(ステップS10のYes)、制限信号受信部190及び制限信号解析部180を起動する(ステップS20)。
本想定例の場合、制限信号送信装置20より無線送信を禁止する制限信号が送信されているため(ステップS30のYes)、制限信号解析部180は、制限信号受信部190より受信した制限信号を解析する。ここで、制限信号解析部180は、無線送信が禁止されている旨を制御部120に伝達する(ステップS40)。
本想定例の場合は、携帯電話ネットワークからの呼び出しに応答しようとするイベントを制限する制限信号を受信するため、制御部120は、携帯電話ネットワークからの呼び出しへの応答の送信は行わず、表示部140に、現在地が通話制限エリアである旨を表示する(ステップS60)。
以上のとおり、本実施形態によれば、携帯端末10の連続使用可能時間に影響を与えることなく、周囲への迷惑や医療機器への影響が懸念される場所での通話を禁止することが可能となる。
同様にして、事務所や店舗等において、コンピュータや外部記憶装置に保存したデータを携帯端末10の外部メディアに転送する行為を禁ずることが可能であり、携帯端末10の連続使用可能時間に影響を与えることなく、個人情報の流出や企業秘密の漏洩を防ぐことが可能になる。
以上本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。
例えば、上記した実施形態では、カメラ部起動、電話着信に対する応答イベントを制御部120で検出した例を挙げて説明したが、制御部120で検出すべきイベントは上記した例に限られないことはもちろんである。例えば、電話発着信イベント、メール受信イベント、インターネット接続要求イベント、ICカード機能の利用要求イベント、赤外線通信機能の利用要求イベント、アラーム音発生イベント、外部メディア読出イベント、外部メディア書出イベント、メール作成イベント等を制限信号解析部180及び制限信号受信部190の起動対象イベントとし、これらのイベントによって起動される機能の利用が認められているか否かを確認することが可能となる。
また例えば、上記した制限信号解析部180は、制御部120と一体化することが可能である。
また、図2に例示した制限信号のフォーマットは、本発明の理解を助けるために例示したものであり、制限信号送信装置20の機能や、利用制限を受ける機能の数や、利用制限の態様(禁止、許可、一部許可等)等に応じて、適宜定めることが可能である。
本発明の一実施形態に係る携帯端末利用制限システムの全体構成を表した図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末利用制限システムの制限信号送信装置から送信される制限信号の構成例を表した図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成を表した図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の動作を表したフローチャートである。
符号の説明
10 携帯端末
20 制限信号送信装置
30 携帯端末の機能利用制限ゾーン
110 無線部
120 制御部
130 操作部
140 表示部
150 音声出力部
160 外部メディア入出力部
170 カメラ部
180 制限信号解析部
190 制限信号受信部

Claims (7)

  1. 所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段と、
    所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記制限信号受信手段より受信された前記制限信号に従い、携帯端末の所定の機能の利用を禁止する制御手段と、を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制限信号は、利用制限を行う携帯端末の機能を指定する所定のフォーマットで構成されており、
    前記制御手段は、前記制限信号に従って、該当する機能の利用を禁止する請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御手段は、前記制限信号に基づいて、前記発生したイベントによって起動される機能の実行を中止するか否かを決定する請求項2に記載の携帯端末。
  4. 携帯端末の、カメラ機能、通話機能、データ通信機能、音声出力機能、外部メディアアクセス機能、メール作成機能のいずれか一つの機能の利用開始をトリガとして、前記制限信号受信手段がオン動作する請求項1乃至3いずれか一に記載の携帯端末。
  5. 請求項1乃至4いずれか一に記載の携帯端末と、
    所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置と、を含む携帯端末利用制限システム。
  6. 所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段と、前記制限信号に従い、携帯端末の所定の機能の利用を禁止する制御手段と、を備える携帯端末における機能利用制限方法であって、
    前記制御手段が、所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記機能利用制限ゾーンに入っているか否かを確認させ、
    前記機能利用制限ゾーンに入っている場合には、前記制御手段が、所定の機能の利用を禁止する携帯端末の機能利用制限方法。
  7. 所定の範囲に制限信号を無線送信し、携帯端末の機能利用制限ゾーンを形成する制限信号送信装置から送信される前記制限信号を受信する制限信号受信手段を備える携帯端末に実行させる機能利用制限プログラムであって、
    所定のイベント発生をトリガとして、オフ状態にある前記制限信号受信手段を起動し、前記機能利用制限ゾーンに入っているか否かを確認させる処理と、
    前記機能利用制限ゾーンに入っている場合には、所定の機能の利用を禁止する処理と、を、前記携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させる機能利用制限プログラム。
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WO2011070863A1 (ja) * 2009-12-11 2011-06-16 シャープ株式会社 情報管理システム、携帯端末装置、サーバ装置、情報管理方法、制御プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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