JP4219498B2 - 多重放送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばFMラジオ放送の受聴者に対して様々なサービスを提供するラジオデータシステム(RDS)方式等の多重放送を受信する多重放送受信装置に関し、より詳しくは、ダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような多重放送としては、FMラジオ放送の放送電波に当該番組放送に関連する情報や交通情報等の情報をデータとして多重化し、受信側で当該多重化されたデータを復調することで、当該FMラジオ放送の受聴者に対して様々なサービスを提供することができるRDS方式がある。
【0003】
このようなRDS方式は、主に欧州で採用されており、欧州各地を走行中であっても現在受信中の放送局であるメイン受信局と同一番組が受聴できるように放送局ネットワークが構成され、例えば放送番組の他に、現在受信中のメイン受信局の受信周波数及び、このメイン受信局と同一番組を放送中の代替局の受信周波数をリスト化した代替周波数(AF)リストがRDSデータとして放送電波に多重化されて各多重放送受信装置に配信するようなネットワーク構成としている。
【0004】
つまり、このようなRDS方式のネットワーク構成の下で、通常のシングルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、RDSデータから得られたAFリストに基づいて代替可能な同一番組を放送する代替局に追従するために、一定時間ミュートをかけることで、受信レベルの良好な代替局をサーチ受信することができる。
【0005】
しかしながら、このようなシングルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、一定時間ミュートをかけなければ、受信レベルの良好な代替局にサーチ受信することができないといった事態が生じた。
【0006】
また、このようなシングルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、前記AFリストに基づいて代替局をサーチ受信して、受信レベルの良好な代替局に切替受信しなければならない条件となったとき、現在受信中のメイン受信局と離調して、受信レベルの良好な代替局に同調するまでに、ある程度の時間を要するため、切替ノイズが発生してしまうといった事態が生じた。
【0007】
そこで、このような事態を打開すべく、近年、通常受信用のチューナと代替局追従用のチューナとを別個に設けたダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置が知られており、このようなダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、前記通常受信用のチューナでメイン受信局との通常受信を行いながら、前記代替局追従用のチューナに代替局のサーチ受信を賄わせることで、一定時間のミュートをかけることなく、受信レベルの良好な代替局に、効率良くサーチ受信することができる。
【0008】
さらに、このようなダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、代替局追従用のチューナで代替局と同調した状態で待機しておき、通常受信用のチューナで現在受信中のメイン受信局と離調すれば、瞬時に切替受信を行うことができるので、切替ノイズが発生してしまうようなことはない。
【0009】
このようにダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、代替局へのサーチ効率を大幅に向上させることができ、さらには切替ノイズを大幅に低減することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、通常受信用のチューナで受信中のメイン受信局の受信レベルが劣化した場合にのみ、代替局追従用のチューナは代替局の追従動作又は切替受信動作に使用されるため、例えば通常受信用チューナで受信中のメイン受信局の受信レベルが良好の場合には、代替局追従用のチューナは使用されないといった問題点があった。
【0011】
また、上記従来のダブルチューナ方式を採用した多重放送受信装置によれば、例えば通常受信用のチューナで受信中のメイン受信局の受信レベルが良好であっても、このメイン受信局の受信周波数に隣接する隣接局があると、この隣接局によって、現在受信中のメイン受信局の受信が妨害されてしまうといった問題点があった。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各チューナの有効活用を図りながら、メイン受信局の隣接局を監視することで、当該隣接局によるメイン受信局の受信妨害を事前に防止することができる多重放送受信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明における請求項1記載の多重放送受信装置は、放送局を受信する第1受信手段と、この第1受信手段にて受信中の放送局であるメイン受信局の受信周波数と隣接する受信周波数をサーチ受信する第2受信手段と、前記メイン受信局の受信周波数及び、このメイン受信局と同一番組放送中の代替局の受信周波数を記憶する代替周波数記憶手段と、前記第2受信手段にてサーチ受信中の受信周波数に対応する隣接局の受信レベルが所定レベル以上であるか否かを判定する隣接局レベル判定手段と、前記隣接局レベル判定手段にて隣接局の受信レベルが所定レベル以上であると判定されると、前記第1受信手段にて受信中のメイン受信局に対応する代替局の受信周波数を前記代替周波数記憶手段から読み出し、この読み出された受信周波数に基づいて前記代替局を第1受信手段に切替受信させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0014】
従って、本発明における請求項1記載の多重放送受信装置によれば、第1受信手段によるメイン受信局の受信中に、このメイン受信局に隣接する受信周波数へのサーチ受信を第2受信手段にて行い、このサーチ受信にて受信された隣接局の受信レベルが所定レベル以上となると、当該メイン受信局に受信妨害を及ぼす隣接局と判断し、第1受信手段にて受信中のメイン受信局を代替局に切替受信させるようにしたので、第2受信手段の有効活用を図りながら、メイン受信局の隣接局を監視することで、隣接局によるメイン受信局の受信妨害を事前に防止することができ、さらにはユーザーに同一番組を享受することができる。
【0015】
本発明における請求項2記載の多重放送受信装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記制御手段は、前記第2受信手段にてメイン受信局の代替局を順次受信し、各代替局の内、最良の受信レベルの代替局を第1受信手段に切替受信させることを特徴とする。
【0016】
従って、本発明における請求項2記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、第2受信手段にてメイン受信局の代替局を順次受信し、各代替局の内、最良の受信レベルの代替局を第1受信手段に切替受信させるようにしたので、受信感度の良好な状態で同一番組をユーザーに享受することができる。
【0017】
本発明における請求項3記載の多重放送受信装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、前記第2受信手段のサーチ受信対象は、前記第1受信手段にて受信中のメイン受信局の受信周波数から±100KHzの範囲内の受信周波数であることを特徴とする。
【0018】
従って、本発明における請求項3記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1又は2記載の効果に加えて、メイン受信局への受信妨害を最も及ぼしやすい、当該メイン受信局の受信周波数から±100KHzの範囲内の隣接局をサーチ受信対象とするようにしたので、隣接局によるメイン受信局を最適な範囲で監視することで、隣接局によるメイン受信局の受信妨害を最適な状態で事前に防止することができる。
【0019】
本発明における請求項4記載の多重放送受信装置は、上記請求項1、2又は3記載の構成に加えて、前記制御手段は、現在受信中のメイン受信局の放送電波から、このメイン受信局と同一番組放送中の代替局の受信周波数を抽出し、この抽出した代替局の受信周波数を代替周波数記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0020】
従って、本発明における請求項4記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1、2又は3記載の効果に加えて、現在受信中のメイン受信局に対応する代替局への切替受信を可能にする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の多重放送受信装置における実施の形態を示すRDS受信機について説明する。図1は本実施の形態に示すRDS受信機内部の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すRDS受信機1は、複数の放送局で放送される、番組放送及び該番組放送に多重されたRDSデータを含むFM多重放送を受けるアンテナ2を介して受信するメインチューナ10及びサブチューナ20からなるダブルチューナ方式である。
【0023】
前記メインチューナ10は、本願請求項1記載の第1受信手段に相当するものであり、アンテナ2で受信したFM多重放送から希望局を選択し、この希望局の受信周波数を中間周波数に変換して増幅するフロントエンド11と、このフロントエンド11で増幅された中間周波数信号をFM検波するFM検波回路12と、このFM検波回路12の検波出力信号をオーディオ信号に復調し、ステレオ放送の場合はL(左)、R(右)チャネルのオーディオ信号に分離するマルチプレクサ13と、FM検波回路12の検波出力信号から、その受信レベルを検出する受信レベル検出回路14とを有し、この受信レベル検出回路14で検出された受信レベルを、RDS受信機1全体を制御するマイコン3に伝送する、構成としている。
【0024】
また、前記マルチプレクサ13の出力端には、パワーアンプ4を介してスピーカ5が接続されている。
【0025】
さらに、メインチューナ10には、受信すべき希望局に対応する受信周波数の発振信号を発振してフロントエンド11に供給するPLL回路15が接続されており、このPLL回路15は、マイコン3からの選局指令でPLL回路15内のプログラム分周器の分周比データを変更することで、メインチューナ10で希望局に同調する受信周波数を制御するような構成としている。
【0026】
サブチューナ20は、本願請求項1記載の第2受信手段に相当するものであり、アンテナ2で受信したFM多重放送から抽出したRDSデータ内のAFリストを基に同一番組の代替局を順次受信し、この代替局の受信周波数を中間周波数に変換して増幅するフロントエンド21と、このフロントエンド21で増幅された中間周波数信号をFM検波するFM検波回路22と、このFM検波回路22の検波出力信号から、その受信レベルを検出する受信レベル検出回路25とで構成している。
【0027】
前記メインチューナ10及びサブチューナ20にて出力される各検波出力信号からRDSデータを復調する回路は、メインチューナ10のFM検波回路12からの検波出力信号とサブチューナ20のFM検波回路22からの検波出力信号とを、マイコン3の制御に応じて適宜切替選択可能とする切替回路23と、この切替回路23にて切替選択された検波出力信号から、RDSデータを復調し、この復調したRDSデータをマイコン3に伝送するRDSデコーダ24とで構成している。尚、前記切替回路23の切替タイミングは、マイコン3の制御に応じて切替られるものであり、メインチューナ10側に切り替えられた場合には主に現在受信中のRDSデータを復調するものであり、サブチューナ20側に切り替えられた場合には代替局に関わるRDSデータ復調の各目的を達成するものである。
【0028】
RDSデータには、同一番組を放送する代替局の受信周波数を示すAFリストや、番組識別(PI)コードや番組内容を示す番組形式(PTY)コードなどのデータが含まれており、このRDSデータから得られるAFリストや番組識別コード等を、マイコン3に接続したメモリ6に格納する、構成としている。
【0029】
前記サブチューナ20には、受信すべき希望局に対応する受信周波数の発振信号を発振してフロントエンド21に供給するPLL回路26が接続されており、このPLL回路26は、マイコン3からの選局指令でPLL回路26内のプログラム分周器の分周比データを変更することで、サブチューナ20にて希望局に同調する受信周波数を制御する、構成としている。
【0030】
前記マイコン3は、メインチューナ10がメイン受信局を受信している場合、前記受信レベル検出回路14にてメイン受信局の受信レベルを検出し、この受信レベルが所定レベル以上でなければ、前記メモリ6に記憶中のAFリストに基づいて、前記メイン受信局と同一番組を放送している代替局の受信周波数を順次読み出し、前記サブチューナ20による各代替局の受信動作を実行し、前記受信レベル検出回路25にて各代替局の受信レベルを検出し、最も受信レベルの良好な代替局に切替受信させるようにメインチューナ10を制御するようにしている。
【0031】
また、前記マイコン3は、メインチューナ10がメイン受信局を受信している場合、前記受信レベル検出回路14にてメイン受信局の受信レベルを検出し、この受信レベルが所定レベル以上であれば、サブチューナ20に対して現在メイン受信局の受信周波数から±100KHzの範囲内でサーチ受信を実行し、さらには、このサーチ範囲内で受信レベルが所定レベル以上の隣接局があると判定されると、前記メイン受信局と同一番組の代替局の受信周波数をAFリストから読み出し、このAFリストに基づいて最も受信レベルの良好な代替局に切替受信させるようにメインチューナ10を制御するようにしている。
【0032】
本願請求項1記載の隣接局レベル判定手段及び制御手段はマイコン3に相当するものであり、代替周波数記憶手段はメモリ6に相当するものである。
【0033】
次に本実施の形態に示すRDS受信機1の動作について説明する。図2は本実施の形態に示すRDS受信機1の隣接局検出切替処理におけるマイコン3の処理動作を示すフローチャートである。
【0034】
通常、本実施の形態に示すRDS受信機1は、メインチューナ10にて受信中のメイン受信局の受信レベルが所定レベル以上でなければ、前記メモリ6に記憶中のAFリストに基づいて、当該メイン受信局の代替局をサブチューナ20に順次受信させ、図3に示すように受信レベルの良好な代替局にメインチューナ10を切替受信させることで、常に受信レベルの良好な代替局に切替受信させるようにしている。
【0035】
これに対して、本願発明の特徴である図2に示す隣接局検出切替処理は、メインチューナ10にて受信中のメイン受信局の受信レベルが所定レベル以上であれば、メイン受信局に受信妨害を及ぼしかねない隣接局を監視することで、この隣接局による受信妨害を防止するようにした。
【0036】
図2に示すマイコン3は、メモリ6に記憶中のAFリストからメイン受信局の代替局の受信周波数を読み出し(ステップS21)、この受信周波数に基づいて、前記サブチューナ20にて代替局を受信し(ステップS22)、この受信した代替局の受信レベルを検出して記憶しておき(ステップS23)、前記AFリストに基づいて受信対象の他の代替局があるか否かを判定する(ステップS24)。
【0037】
受信対象の他の代替局がないと判定されると、これらステップS22にて受信した代替局の内、受信レベルの良好な代替局、つまり受信可能な代替局があったか否かを判定する(ステップS25)。
【0038】
受信可能な代替局があったのであれば、この代替局に関わるAFリストをメモリ6に記憶更新し(ステップS26)、サブチューナ20にて、前記メイン受信局の受信周波数から+100KHzまでの受信周波数範囲内でサーチ受信動作を開始し(ステップS27)、前記サブチューナ20にてサーチ受信中に隣接局を検出したか否かを判定する(ステップS28)。
【0039】
このサブチューナ20によるサーチ受信中に、図3に示すように隣接局を検出したのであれば、前記受信レベル検出回路25にて当該隣接局の受信レベルを検出し(ステップS29)、この隣接局の受信レベルが所定レベル以上となったか否かを判定する(ステップS30)。
【0040】
この隣接局の受信レベルが所定レベル以上となると、この隣接局はメイン受信局に受信妨害を及ぼすおそれがあるものと判断して、メモリ6に記憶中のAFリストからメイン受信局の代替局の受信周波数を読み出し(ステップS31)、この受信周波数に基づいて、前記メインチューナ10にて代替局に切替受信し(ステップS32)、この隣接局検出切替処理の処理動作を終了する。
【0041】
また、ステップS28にて隣接局を検出することができなければ、又はステップS30にて受信レベルが所定レベル以上でなければ、前記サブチューナ20によるメイン受信局の受信周波数から+100KHzのサーチ受信処理が終了したか否かを判定する(ステップS33)。
【0042】
このメイン受信局の受信周波数から+100KHzまでのサーチ受信処理を終了したのでなければ、さらなるサーチ受信処理を継続すべく(ステップS34)、ステップS28に移行する。
【0043】
また、ステップS33にてメイン受信局の受信周波数から+100KHzまでのサーチ受信処理が終了したのであれば、前記サブチューナ20にて、メイン受信局の受信周波数から−100KHzまでのサーチ受信動作を開始し(ステップS35)、このサーチ受信処理中に隣接局を検出したか否かを判定する(ステップS36)。
【0044】
この隣接局を検出すると、この隣接局の受信レベルを検出し(ステップS37)、この隣接局の受信レベルが所定レベル以上になったか否かを判定する(ステップS38)。
【0045】
この隣接局の受信レベルが所定レベル以上となると、この隣接局はメイン受信局に受信妨害を及ぼすおそれがあるものと判断して、メモリ6に記憶中のAFリストからメイン受信局の代替局の受信周波数を読み出すステップS31に移行する。
【0046】
ステップS38にて受信レベルが所定レベル以上でないと判定されると、メイン受信局の受信周波数から−100KHzまでのサーチ受信処理動作が終了したか否かを判定する(ステップS39)。
【0047】
この−100KHzまでのサーチ受信処理動作が終了したのであれば、所定時間、例えば10秒タイマをスタートし(ステップS40)、この10秒タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS41)。この10秒タイマがタイムアップしたのであれば、再度、当該処理動作を開始すべく、ステップS21に移行する。尚、メイン受信局の受信レベルが所定レベル未満となると、通常の処理動作に移行する。
【0048】
また、ステップS25にて受信可能な代替局がなければ、ステップS40に移行する。
【0049】
ステップS36にてサーチ受信処理中に隣接局を検出したのでなければ、ステップS39に移行する。このステップS39にて−100KHzまでのサーチ受信処理を終了したのでなければ、サーチ継続処理を実行すべくステップS42に移行し、ステップS36に移行する。
【0050】
本実施の形態によれば、メインチューナ10で受信中のメイン受信局の受信レベルが良好の場合には、前記メモリ6に記憶中のAFリストに基づいて、メイン受信局の代替局の受信周波数を読み出し、この順次読み出された受信周波数に基づいて、前記サブチューナ20に順次代替局を受信させ、これら順次受信した代替局の内から最も受信レベルの良好な代替局を抽出してメモリ6を記憶更新した後、サブチューナ20でメイン受信局の受信周波数に隣接する±100KHzの範囲で図3に示すように隣接局をサーチし、この隣接局の受信レベルが所定レベル以上であると判定されると、この隣接局が受信妨害を及ぼすおそれのある放送局であると判断し、前記メモリ6のAFリストに基づいて、前記メインチューナ10に切替受信させるようにしたので、サブチューナ20の有効活用を図りながら、メイン受信局の隣接局を監視することで、この隣接局によるメイン受信局の受信妨害を事前に防止することができ、さらにはユーザーに同一番組を享受することができる。
【0051】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明における請求項1記載の多重放送受信装置によれば、第1受信手段によるメイン受信局の受信中に、このメイン受信局に隣接する受信周波数へのサーチ受信を第2受信手段にて行い、このサーチ受信にて受信された隣接局の受信レベルが所定レベル以上となると、当該メイン受信局に受信妨害を及ぼす隣接局と判断し、第1受信手段にて受信中のメイン受信局を代替局に切替受信させるようにしたので、第2受信手段の有効活用を図りながら、メイン受信局の隣接局を監視することで、この隣接局によるメイン受信局の受信妨害を事前に防止することができ、さらにはユーザーに同一番組を享受することができる。
【0052】
本発明における請求項2記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、第2受信手段にてメイン受信局の代替局を順次受信し、各代替局の内、最良の受信レベルの代替局を第1受信手段に切替受信させるようにしたので、受信感度の良好な状態で同一番組をユーザーに享受することができる。
【0053】
本発明における請求項3記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1又は2記載の効果に加えて、メイン受信局への受信妨害を最も及ぼしやすい、当該メイン受信局の受信周波数から±100KHzの範囲内の隣接局をサーチ受信対象とするようにしたので、メイン受信局の隣接局を最適な範囲で監視することで、この隣接局によるメイン受信局の受信妨害を最適な状態で事前に防止することができる。
【0054】
本発明における請求項4記載の多重放送受信装置によれば、上記請求項1、2又は3記載の効果に加えて、現在受信中のメイン受信局に対応する代替局への切替受信を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重放送受信装置における実施の形態を示すRDS受信機内部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に示すRDS受信機の隣接局検出切替処理に関わる処理動作を端的に示す動作説明図である。
【図3】本実施の形態に示すRDS受信機内部の隣接局検出切替処理に関わるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 RDS受信機(多重放送受信装置)
3 マイコン(隣接局レベル判定手段、制御手段)
6 メモリ(代替周波数記憶手段)
10 メインチューナ(第1受信手段)
20 サブチューナ(第2受信手段)
Claims (4)
- 放送局を受信する第1受信手段と、
この第1受信手段にて受信中の放送局であるメイン受信局の受信周波数と隣接する受信周波数をサーチ受信する第2受信手段と、
前記メイン受信局の受信周波数及び、このメイン受信局と同一番組放送中の代替局の受信周波数を記憶する代替周波数記憶手段と、
前記第2受信手段にてサーチ受信中の受信周波数に対応する隣接局の受信レベルが所定レベル以上であるか否かを判定する隣接局レベル判定手段と、
前記隣接局レベル判定手段にて隣接局の受信レベルが所定レベル以上であると判定されると、前記第1受信手段にて受信中のメイン受信局に対応する代替局の受信周波数を前記代替周波数記憶手段から読み出し、この読み出された受信周波数に基づいて前記代替局を第1受信手段に切替受信させる制御手段とを有することを特徴とする多重放送受信装置。 - 前記制御手段は、
前記第2受信手段にてメイン受信局の代替局を順次受信し、各代替局の内、最良の受信レベルの代替局を第1受信手段に切替受信させることを特徴とする請求項1記載の多重放送受信装置。 - 前記第2受信手段のサーチ受信対象は、前記第1受信手段にて受信中のメイン受信局の受信周波数から±100KHzの範囲内の受信周波数であることを特徴とする請求項1又は2記載の多重放送受信装置。
- 前記制御手段は、現在受信中のメイン受信局の放送電波から、このメイン受信局と同一番組放送中の代替局の受信周波数を抽出し、この抽出した代替局の受信周波数を代替周波数記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1、2又は3記載の多重放送受信装置。
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