JP4219380B2 - 光ファイバ、マーカ溝形成装置、その方法及び光ファイバデバイスを作成する方法 - Google Patents

光ファイバ、マーカ溝形成装置、その方法及び光ファイバデバイスを作成する方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバの位置決め技術に関し、特に、光ファイバの軸方向の位置決めを行う技術に関する。
特許文献1には、光ファイバの軸方向の位置決め技術として、光ファイバの先端面を光導波路端面に突き当てる方法が開示されている。
また、特許文献2、3には、光ファイバの軸方向の位置決め技術として、位置合わせ用壁や位置決め用部材を用い、これらを光ファイバの先端面の一部に突き当てる方法が開示されている。さらに、特許文献4には、特に端面を斜め研磨された光ファイバの先端面の一部を突き当てて位置決めする方法が開示されている。
また、特許文献5には、光ファイバの先端面にロッド状のレンズ部を接続してロッド状のレンズ部を備える光ファイバ端部を作成する方法が記載され、特許文献6には、レンズ付き光ファイバ端部の端面を斜め研磨する方法が記載されている。
特開平5−224045号公報 特開平5−241047号公報 特開2002−357737号公報 特開2005−164886号公報 特開2003−43270号公報 特開2005−165016号公報
しかし、特許文献1の方法は、光ファイバの先端面全体を光導波路端面に突き当て、当該光ファイバを当該光導波路に光結合する構成であり、取り付けられた光ファイバの出射光が空間中を伝播する空間伝播型の光モジュールには適用できない。
これに対し、特許文献2、3の方法の場合、位置合わせ用壁等を光ファイバの先端面の一部のみに突き当て、当該位置合わせ用壁等が当該光ファイバからの出射光を遮らないようにするので、空間伝播型の光モジュールにも適用できる。しかし、特許文献2,3のような方法は、反射戻り光対策に頻用される斜め研磨された端面を有する光ファイバ端部を組み込む光モジュールには適用できない。そこで本願出願人は先に、斜め研磨を有する光ファイバを突き当てることによって位置決めすることのできる、特許文献4記載の発明を提案した。
しかるに特許文献4の方法には、光ファイバ端面から入出射する空間伝播光軸の向きが、ファイバガイドを設ける基板の板面に平行なものに限られるという制約がある。つまり、基板の板面に対して例えば垂直上方、或いは下方などの、板面に平行でない向きに光を入出射させて光素子との結合を図るモジュールには、特許文献4の方法も適用できない。実際に、そのような方位に対応した傾斜を有する突き当て用の壁面を形成することは、通常の基板に対するエッチング技術では不可能だからである。すなわち、第一に、従来の技術においては、斜め端面を有する光ファイバ端部を、軸回りの方位に関する自由度を保ちながら、軸方向に関して容易に位置決めする手段が、存在しない。
また、特許文献2〜4の方法はいずれも、光ファイバの先端面の少なくとも一部に位置合わせ用壁等を突き当てなければならない。そのため、これらの方法を、特許文献5の光ファイバの先端面にロッド状のレンズ部を接続する工程での位置決めや、特許文献6のレンズ付き光ファイバ端部の端面を斜め研磨する工程での位置決めに適用することはできない。そのため、これらの工程では、異種光導波部材(光ファイバと、ロッド状のレンズ部の素材であるロッド状の光導波部)の融着接続面界を視認して、これらの加工を行う際の位置決め基準を定めるしかなかった。しかし、これらの融着接続面界を、それらの両側材料のわずかな屈折率差に基づいて視認することは、必ずしも容易ではない。すなわち、第二に、従来の技術においては、光ファイバの先端にロッドレンズを付設したり、或いは更にそれを研磨加工したりする際の位置決め基準を与える、融着接続界面以外の、視認容易なマーカ手段が、存在しない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、光ファイバの軸回りの方位に関して、特に先端面が斜め加工されている場合であっても任意に調整できる自由度を有しながら、光ファイバの先端面に部材を突き当てたり、異種光導波部材間のわずかな屈折率差を視認したりすることなく、容易に光ファイバの軸方向の位置決めを行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
第1の本発明では上記課題を解決するために、端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周にマーカ溝が切削形成された端部を有することを特徴とする光ファイバが提供される。
このような光ファイバの場合、形成されたマーカ溝を基準として、容易に光ファイバの軸方向の位置決めを行うことができる。
また、第2の本発明では上記課題を解決するために、基板に、当該基板の板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイドと、そのファイバガイド内の1つの側壁面に形成されるN(N≧2)個の第1光ファイバ押圧ばねと、を少なくとも設けてなる、光ファイバ端部のマーカ溝形成装置であって、第1光ファイバ押圧ばねは、ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接される第1エッジと、ファイバガイド内の側壁面を支点として第1エッジを当該光ファイバの側面に押し付ける第1板ばね部とを具備し、当該光ファイバを、当該第1光ファイバ押圧ばねに対向するファイバガイド内の側壁面に押し付ける構成とされ、それぞれの第1エッジが、ファイバガイドの軸方向に、所定の距離を空けて配置される、光ファイバ端部のマーカ溝形成装置が提供される。
このようなマーカ溝形成装置のファイバガイドに光ファイバを収容し、収容された光ファイバを軸回りに回転させた場合、第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジが、当該光ファイバのクラッド部の外周を切削し、当該光ファイバに所定の間隔をもつN本の平行なマーカ溝が形成される。そして、光ファイバに形成されたN本の平行なマーカ溝のうち、光ファイバ端面とする位置のマーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成することにより、第1の本発明における光ファイバ端部のマーカ溝を容易に形成できる。
また、N≧3とし、各第1エッジ間の距離を全て同一としなかった場合、へき開するマーカ溝の選択により、へき開によって形成される光ファイバ端面から、光ファイバの軸方向の位置決めに用いるマーカ溝までの距離を変化させることができる。このように、光ファイバ端面から、光ファイバの軸方向の位置決めに用いるマーカ溝までの距離を変化させることができる光ファイバは、軸方向の位置決め位置が異なる複数の用途に流用できる汎用性をもつ。
また、N≧3とし、へき開するマーカ溝を当該へき開後の光ファイバに2以上のマーカ溝が残存するように選択すれば、2以上の位置決め用マーカ溝を有する光ファイバ端部が形成できる。このように複数のマーカ溝が形成された光ファイバは、軸方向の位置決め位置が異なる複数の用途に流用できる汎用性をもつ。
また、第2の本発明において好ましくは、さらに、当該第1光ファイバ押圧ばねに対向するファイバガイド内の側壁面に形成されるM(1≦M≦N−1)個の第2光ファイバ押圧ばねを具備し、第2光ファイバ押圧ばねは、ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接される第2エッジと、ファイバガイド内の側壁面を支点として第2エッジを当該光ファイバの側面に押し付ける第2板ばね部とを具備し、全ての第2光ファイバ押圧ばねの各第2エッジは、何れかM個の第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジと、ファイバガイドの軸方向の位置がそれぞれ一致する。
このようなマーカ溝形成装置のファイバガイドに光ファイバを収容し、ファイバガイドに収容された光ファイバを、0°より大きい360°未満の角度だけ軸回りに回転させた場合、第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジと第2光ファイバ押圧ばねの各第2エッジとが、当該光ファイバのクラッド部の外周を切削して、当該光ファイバに所定の間隔をもつ平行なマーカ溝を形成する。そして、光ファイバに形成された複数の平行なマーカ溝のうち、第2エッジとファイバガイドの軸方向の位置が一致しない第1エッジのみによって形成されたマーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する。
ここで、第1エッジと第2エッジとのファイバガイドの軸方向の位置が一致する位置では、対向配置された当該第1エッジと第2エッジとによってマーカ溝(位置決め用マーカ溝)が形成される。これに対し、第2エッジとファイバガイドの軸方向の位置が一致しない第1エッジのみが存在する位置では、当該第1エッジのみによってマーカ溝(へき開用マーカ溝)が形成される。そのため、光ファイバを、0°より大きい360°未満の角度だけ軸回りに回転させてマーカ溝を形成した場合、前者の位置に形成される位置決め用マーカ溝の長さの合計は、後者の位置に形成されるへき開用マーカ溝の長さよりも長くなる。特に、光ファイバを軸回りに180°以上360°未満回転させた場合には、前者の位置に形成される位置決め用マーカ溝はクラッド部の外周を1周するが、後者の位置に形成されるへき開用マーカ溝はクラッド部の外周を1周しない。
通常、光ファイバのへき開目的のためには、クラッド部の外周を1周するマーカ溝は不要であり、むしろマーカ溝は短い方が好ましい。光ファイバのへき開はクラッド部外部のわずかな長さのマーカ溝によっても行うことができ、逆にマーカ溝が長すぎると複数のへき開面でへき開され、光ファイバ端面が平坦にならない可能性が高まるからである。一方、位置決め目的のためには、マーカ溝は長いほうが好ましく、クラッド部の外周を1周するマーカ溝であることがより望ましい。位置決め用マーカ溝の長さが長いほど、位置決め用マーカ溝を利用可能な範囲が広くなり、位置決め用マーカ溝がクラッド部の外周を1周するものであった場合、光ファイバ外周のどの方向からでも位置決め用マーカ溝を利用できるからである。よって、第2の本発明を用い、へき開用マーカ溝と位置決め用マーカ溝とを形成することは望ましい。
また、第3の本発明では、第1の本発明の光ファイバの端面に、ロッド状のレンズ部の素材であるロッド状の光導波部材を接続し、接続されたロッド状の光導波部材を、マーカ溝を基準にして定められる長さに切断又は端面研磨し、先端にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を作成する。
このように、本発明は、光ファイバの端面ではなく、クラッド部の外周に形成されたマーカ溝を軸方向の位置決めの基準とするため、光ファイバの端部に接続されたロッド状の光導波部材を加工する際の軸方向の位置決めにも適用できる。その結果、従来のように異種光導波部材間のわずかな屈折率差を視認して位置決めを行っていた場合に比べ、位置決めが著しく容易となり、作業負担が軽減される。
また、第4の本発明では、第1の本発明の光ファイバの端部、又は、第1の本発明の方法で作成される先端にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を、位置決め固定基板に位置決め固定してなる光ファイバデバイスであって、位置決め固定基板には、その板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイドと、そのファイバガイド内の1つの側壁面の定められた位置に形成される光ファイバ押圧ばねとが設けられ、光ファイバ押圧ばねは、ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接されるエッジと、ファイバガイド内の側壁面を支点としてエッジを当該光ファイバの側面に押し付ける板ばね部とを具備し、当該光ファイバを、当該光ファイバ押圧ばねに対向するファイバガイド内の側壁面に押し付ける構成とされ、光ファイバの端部は、そこに形成されたマーカ溝に光ファイバ押圧ばねのエッジが整合することで、軸方向について位置決めされている、光ファイバデバイスが提供される。
ここで、光ファイバは、そのクラッド部の外周に形成されたマーカ溝に押圧ばねのエッジが整合することで軸方向について位置決めされるため、空間伝播型の光ファイバデバイスを容易に構成できるし、必要に応じ光ファイバの軸回りの方位を別途調整することもできる。
以上のように、本発明では、光ファイバの先端面に部材を突き当てたり、異種光導波部材間のわずかな屈折率差を視認したりすることなく、容易に光ファイバの軸方向の位置決めを行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
<本形態のマーカ溝形成装置1>
図1(a)は、第1の実施形態のマーカ溝形成装置1の構成を示した平面図である。また、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図であり、図1(c)は、図1(a)のB部分の拡大図である。
図1(a)(b)に示すように、本形態のマーカ溝形成装置1は、基板10に、当該基板10の板面に対して垂直な両側壁面13a,13bを有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイド13と、そのファイバガイド13内の1つの側壁面13aに形成される2個の光ファイバ押圧ばね11,12(ともに「第1光ファイバ押圧ばね」に対応)と、を少なくとも設けてなる。各光ファイバ押圧ばね11,12は、それぞれ、ファイバガイド13に収容される光ファイバの側面に圧接されるエッジ11a,12a(ともに「第1エッジ」に対応)と、ファイバガイド13内の側壁面13aを支点11c,12cとしてエッジ11a,12aを当該光ファイバの側面に押し付ける板ばね部11b,12b(ともに「第1板ばね部」に対応)とを具備する。そして、後述のように、各光ファイバ押圧ばね11,12は、当該光ファイバを、各光ファイバ押圧ばね11,12に対向する側壁面13bに押し付ける構成となる。
本形態の基板10は、例えば、シリコン層10b,10dの表面に酸化膜である絶縁層10a,10cが形成されたシリコン基板を2層に配置してなり、ファイバガイド13及び光ファイバ押圧ばね11,12は、例えば、このような基板10をドライエッチングすること等によって形成される(製造方法については後述する)。図1(b)に示すように、本形態のファイバガイド13は断面矩形の溝である。すなわち、ファイバガイド13内の底面13cは矩形平面であり、両側壁面13a,13bは底面13cと垂直に形成された互いに平行な矩形平面である。また、ファイバガイド13の深さは、光ファイバの直径よりも浅い。すなわち、底面13cに対する両側壁面13a,13bの高さは、マーカ溝を形成する光ファイバの直径よりも低い。
また、光ファイバ押圧ばね11,12の板ばね部11b,12bの端部は、それぞれ支点11c,12cにおいて側壁面13aと一体に形成される。各板ばね部11b,12bは、自然状態で側壁面13aと所定の距離を空けて平行に配置され、各板ばね部11b,12bの先端には、対向する側壁面13b側に突起したエッジ11a,12aが一体形成される(図1(a)(c))。また、各光ファイバ押圧ばね11,12の形成位置は、光ファイバに形成するマーカ溝の位置に応じて定まる。すなわち、各光ファイバ押圧ばね11,12の形成位置は、各エッジ11a,12a間の距離が、光ファイバに形成するマーカ溝間の距離(へき開用マーカ溝及び位置決め用マーカ溝を含むマーカ溝間の距離)となるように決定される。なお、当該マーカ溝形成装置1によって位置決め用マーカ溝が形成された光ファイバ端面を、当該位置決め用マーカ溝を基準に光ファイバデバイスに固定したり、先端面の追加工を行ったりする場合の精度を考慮すると、各エッジ11a,12a間の距離(マーカ溝間の距離)はなるべく小さいほうが望ましい。一方、この距離が小さすぎると、へき開用マーカ溝のみで確実に光ファイバをへき開することが困難となる。従って、この距離は、へき開に支障を来たさない範囲でなるべく小さいことが望ましく、その値は例えば200μm程度である。
また、自然状態における、側壁面13bに対する板ばね部11b,12bやエッジ11a,12aの位置は、マーカ溝を形成する光ファイバの径によって定まる。すなわち、側壁面13bと板ばね部11b,12bの側壁面13b側の面との距離を、当該光ファイバの直径よりもわずかに長めにとり、側壁面13bと各エッジ11a,12a先端部との距離を、当該光ファイバの直径よりも短めにとる。要は、各エッジ11a,12aが光ファイバの側面を押圧しつつ、光ファイバが軸方向に回転可能となるように構成する。なお、光ファイバ押圧ばね11,12と同様な構成は、例えば、米国特許6315462号にも記載されている。
例えば、直径125μmの光ファイバに、軸方向に200μmだけ離れたへき開用マーカ溝と位置決め用マーカ溝とを形成し、へき開用マーカ溝をへき開して端面とする場合には、各構成部分の寸法は、例えば、図1(a)(c)のようになる。すなわち、図1(a)に示すように、この例の光ファイバ押圧ばね11,12は互いに同形であり、各エッジ11a,11bの先端部間の距離が200μmとなるように形成される。また、自然状態における、各板ばね部11a,12bの側壁面13b側の面と、側壁面13bとの距離は、光ファイバの直径125μmよりも2μmだけ長い127μmに形成される。また、図1(c)に例示するように、この例の場合、板ばね部11aの側壁面13a側の面と側壁面13aとの距離は9μmであり、板ばね部11bの全長は141μm、厚みは13.5μmである。また、図1(c)に例示するように、この例のエッジ11aは、板ばね部11bにおける、側壁面13b側面の先端側縁部分12μmの範囲に形成される。エッジ11aの先端部の幅は3μmに形成される。なお、これらの寸法は一例に過ぎない。
<本形態の光ファイバの端部作成方法>
次に、本形態の光ファイバの端部作成方法について説明する。
[第1工程]
第1工程では、本形態のマーカ溝形成装置1を用い、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する。
図2は、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する第1工程を説明するための図である。ここで、図2(a)(c)(e)は、第1工程の様子を示すマーカ溝形成装置1の平面図であり、図2(b)(d)(f)は、それぞれ、図2(a)(c)(e)のC−C,D−D,E−E断面図である。
本形態の第1工程では、ファイバガイド13に収容された光ファイバ20を軸回りに回転させることにより、光ファイバ押圧ばね11,12の各エッジ11a,12aが、当該光ファイバ20のクラッド部の外周を切削して、当該光ファイバ20に所定の間隔(エッジ11a,12a間の間隔)をもつ2本の平行なマーカ溝を形成する。以下、この第1工程を説明する。
まず、図2(a)〜(d)に示すように、マーカ溝形成装置1のファイバガイド13に直径125μmの光ファイバ20を収容する。この光ファイバ20の収容は、図2(a)に示すようにファイバガイド13の上に光ファイバ20を配置してから、図2(d)に示すようにガラス板30によって光ファイバ20の側面をファイバガイド13の底面13c方向に押し当てて行う。この収容過程において、マーカ溝以外の溝が光ファイバ20に形成されないようにするためである。この収容過程において、光ファイバ20の側面は、光ファイバ押圧ばね11,12の各エッジ11a,12aを側壁面13a方向に押し込む。一方、各エッジ11a,12aは、側壁面13aを支点11c,12cとした各板ばね部11b,12bの弾性力により、光ファイバ20の側面を押圧する。
図2(c)(d)に示すように、ファイバガイド13に収容された光ファイバ20は、ファイバガイド13の底面13cと、側壁面13bと、各エッジ11a,12aと、各板ばね部11b,12bの支点11c,12c部付近とによって支持される。なお、この状態で光ファイバ20の側面は、各エッジ11a,12aに圧接され、側壁面13bに押し付けられる。ここで、ファイバガイド13の深さは光ファイバ20の直径よりも浅いため、このようにファイバガイド13に収容された光ファイバ20の側面の一部(上部)は、ファイバガイド13の外に配置される(図2(d))。
次に、図2(e)(f)に示すように、引き続きガラス板30による押圧を保った状態で光ファイバ20を軸回りに回転させる。これにより、光ファイバ20の側面に圧接されている光ファイバ押圧ばね11,12のエッジ11a,12aが、当該光ファイバ20のクラッド部の外周を切削する。その結果、エッジ11a,12a間の間隔をもつ、2本の平行なへき開用マーカ溝21と端面位置決め用マーカ溝22とが、光ファイバ20のクラッド部の外周に形成される。
なお、この光ファイバ20の軸周りの回転は、例えば、ファイバガイド13の軸方向に基板10から外部にはみ出た光ファイバ20を、回転ステージに取り付けられた握持手段に握持させて行う。この場合、握持手段が光ファイバ20を握持する位置は、なるべく基板10に近いほうが望ましい。光ファイバ20の軸周り回転に伴う光ファイバの軸方向の位置ズレを防ぐためである。
また、光ファイバ20を軸周りに360°以上回転させた場合、光ファイバ20のクラッド部の外周を1周するへき開用マーカ溝21と端面位置決め用マーカ溝22とが形成される。光ファイバ20の位置決めの容易さという観点からは、端面位置決め用マーカ溝22は長く形成されることが望ましく、光ファイバ20のクラッド部の外周を1周するものであることがより望ましい。しかし、へき開のためにはクラッド部の外周を1周するへき開用マーカ溝21は必要ではなく、へき開面の精度を考慮すると、へき開用マーカ溝21は長すぎないほうがよい。また、端面位置決め用マーカ溝22についても、光ファイバ20の強度面のみを考慮すれば、クラッド部の外周を1周しないものが望ましい。要は、光ファイバ20の位置決めの容易さ面から要求される必要最小長の端面位置決め用マーカ溝22が形成されるように、光ファイバ20を軸周りに回転させることが望ましい。
[第2工程]
第1工程の後、第2工程が行われる。図3は、光ファイバのへき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程を説明するための図である。ここで、図3(a)は、第1工程によって2本の平行なマーカ溝が形成された光ファイバ20を示し、図3(b)は、へき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面が形成された光ファイバ20を示す。
図3(a)(b)に示すように、第2工程では、第1工程で光ファイバ20に形成された2本の平行なマーカ溝(へき開用マーカ溝21と端面位置決め用マーカ溝22)のうち、光ファイバ端面とする位置のへき開用マーカ溝21をへき開して光ファイバ端面を形成する。これにより、図3(b)に示すような、端面から軸方向に所定の距離(この例では200μm)だけ離れた位置において、クラッド部の外周に端面位置決め用マーカ溝22が切削形成された端部を有する光ファイバ20が形成される。
<光ファイバ端面への光導波部材接続・加工>
次に、上述のように端面位置決め用マーカ溝22が切削形成された端部を有する光ファイバ20の端面に光導波部材を接続・加工する方法を説明する。
図4は、端面位置決め用マーカ溝22が切削形成された端部を有する光ファイバ20の端面に光導波部材を接続・加工する方法を説明するための図である。
まず、端面位置決め用マーカ溝22が切削形成された端部を有する光ファイバ20(図4(a))の端面23にロッド状のレンズ部の素材であるロッド状の光導波部材を接続する。そして、接続されたロッド状の光導波部材を、端面位置決め用マーカ溝22を基準に切断面42を決定し、当該光導波部材を定められた長さに切断し、レンズ部40を形成する(図4(b))。さらに、必要に応じ、レンズ部40の切断面42を、端面位置決め用マーカ溝22を基準にして斜め研磨し、斜め研磨面43を形成してもよい。
<光ファイバデバイス>
次に、上述のように端面位置決め用マーカ溝が切削形成された端部を有する光ファイバ、又は、その先端面にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を、位置決め固定基板に位置決め固定してなる光ファイバデバイスを例示する。
[フィルタモジュール]
図5は、このような光ファイバデバイスの一例であるフィルタモジュール100の構成を例示した図である。ここで、図5(a)は、フィルタモジュール100の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のF−F断面図である。
図5(a)(b)に例示するように、この例のフィルタモジュール100では、シリコン基板等の位置決め固定基板110に、その板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバ20,120の側面を内壁面によってそれぞれ支持する2つのファイバガイド113,153が設けられる。なお、収容される光ファイバ20,120は、それぞれ、クラッド外部に端面位置決め用マーカ溝22,122が1本ずつ形成され、各先端面は斜め研磨されたものである。
この例のファイバガイド113,153は、断面が矩形に形成され、それぞれの先端部が連結部160を介して接合される。ここで、収容される光ファイバ20,120からの出射光の屈折角を考慮し、ファイバガイド113,153は、それらの軸が相互にずれた状態で配置される。ファイバガイド113,153間の連結部160には、光学フィルタ140が配置される。この光学フィルタ140は、光ファイバ20,120の一方から出射された光が当該光学フィルタ140を通過し、他方の光ファイバ20,120に光結合する位置に配置される。
また、各ファイバガイド113,153内の側壁面113a,153aの定められた位置には、光ファイバ押圧ばね111,151が設けられる。光ファイバ押圧ばね111,151は、上述したマーカ溝形成装置1と同様なものであり、ファイバガイド113,153にそれぞれ収容される光ファイバ20,120の側面に圧接されるエッジ111a,151aと、ファイバガイド113,153内の側壁面113a,153aを支点111c,151cとしてエッジ111a,151aを各光ファイバ20,120の側面に押し付ける板ばね部111b,151bとを具備する。各光ファイバ押圧ばね111,151は、ファイバガイド113,153内に収容された各光ファイバ20,120を、光ファイバ押圧ばね111,151にそれぞれ対向するファイバガイド113,153内の側壁面113b,153bに押し付ける。そして、各光ファイバ20,120の端部は、図5(b)に示すようにそれぞれ透明なガラス板130(または131)により基板上方から押圧されてファイバガイド113(または153)に収容された後、その押圧を保った状態でそれぞれ軸方向に調整されて、基板上方からの顕微鏡等を用いたガラス板130(131)越しの視認により、それらに形成された位置決め用マーカ溝22,122に、各光ファイバ押圧ばね111,151のエッジ111a,151aが整合することで(G1,G2)、軸方向について位置決めされる。さらに、その軸方向の位置を確保しながら、引続きそれぞれ軸回りにも回転調整され、各端面の同じく上方からの視認により、それぞれ端面からの空中伝播光軸が基板板面に平行に光学フィルタ140に入出射する向きに、軸回りの方位が決められる。
この状態で、ガラス板130(131)が被せられていない近傍から例えば紫外線硬化型接着剤を適用して、そのガラス板130(131)下部の光ファイバ20(120)とファイバガイド113(153)とガラス板130(131)との隙間に浸入させ、紫外線を照射してそれら全てを相互に接着固定し、減衰器等のフィルタモジュール100が構成される。
[光スイッチ]
図6(a)(b)は、光ファイバデバイスの他の例である光スイッチ200の構成を例示した平面図である。
図6(a)(b)に例示するように、この例の光スイッチ200では、シリコン基板等の位置決め固定基板210に、その板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバ221〜224の側面を内壁面によってそれぞれ支持する4つのファイバガイド241〜244が設けられる。なお、収容される光ファイバ221〜224は、それぞれ、クラッド外部に上述した端面位置決め用マーカ溝221a〜224aが1本ずつ形成され、各先端面は斜め研磨されたものである。
この例のファイバガイド241〜244は、断面が矩形に形成され、それぞれの先端部が連結部260を介し、略十字型に接合される。ここで、収容される光ファイバ221〜224からの出射光の屈折角を考慮し、端面が対向するファイバガイド241と243、及びファイバガイド242と244は、それぞれ、軸が相互にずれた状態で配置される。また、ファイバガイド241〜244の連結部260には、可動ミラー240が抜差し可能に設けられる。ここで、ファイバガイド241〜244及び可動ミラー240は、可動ミラー240が連結部260に挿入された際(図6(a))、ファイバガイド242に収容される光ファイバ222からの出射光が可動ミラー240で反射してファイバガイド241に収容される光ファイバ221に結合し、ファイバガイド243に収容される光ファイバ223からの出射光が可動ミラー240で反射してファイバガイド244に収容される光ファイバ224に結合し、可動ミラー240が連結部260から抜き出された際(図6(b))、光ファイバ221からの出射光が光ファイバ223に結合し、光ファイバ222からの出射光が光ファイバ224に結合するように構成される。
また、各ファイバガイド241〜244内の側壁面の定められた位置には、光ファイバ押圧ばね211〜214がそれぞれ設けられる。光ファイバ押圧ばね211〜214は、上述したマーカ溝形成装置1と同様なものである。光ファイバ押圧ばね211〜214は、それぞれ、ファイバガイド241〜244内に収容された各光ファイバ221〜224を、光ファイバ押圧ばね221〜224にそれぞれ対向するファイバガイド241〜244内の側壁面に押し付ける。そして、各光ファイバ221〜224の端部は、透明なガラス板230により基板上方から押圧されて各ファイバガイド241〜244に収容された後、その押圧を保った状態でそれぞれ軸方向に調整されて、基板上方からの顕微鏡等を用いたガラス板230越しの視認により、それらに形成された位置決め用マーカ溝221a〜224aに、各光ファイバ押圧ばね211〜214のエッジ211a〜214aがそれぞれ整合することで(H1〜H4)、軸方向について位置決めされる。さらに、各光ファイバ221〜224の軸回りの方位調整乃至接着固定について、基本的には上記フィルタモジュール100の場合と同様であるが、光スイッチの場合、より高精度の光結合を得るために光ファイバの軸回り方位調整は伝送光をモニタしてアクティブに行ってもよい。
また一般に、押圧用のガラス板が光ファイバのマーカ溝を覆うことなくその近傍を覆う構成にして、マーカ溝と押圧ばねのエッジとの整合をガラス板越しでなく、マーカ溝が露出した状態で視認するようにしてもよい。
なお以上では、光ファイバデバイスとして、空中伝播光軸がいずれも基板面に平行なフィルタモジュールと光スイッチとについて具体的に例示したが、本発明の位置決め用マーカ溝が切削形成された端部を有する光ファイバとそれを用いた位置決め技術とは、これ以外にも、光ファイバ端部から光ファイバを搭載する基板の板面に平行でない向きに光を入出射させる光ファイバデバイス、例えば特開平8−21930号公報に記載されるような板面に垂直な方向に光を入出射させて光素子との結合をはかる装置などにも、その光ファイバ軸回り方位調整の自由度を利用して、好適にこれを適用することができる。
<ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造方法>
次に、ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造方法を例示する。なお、以下では、図1等に示したマーカ溝形成装置1のファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造方法を説明する。しかし、この方法は、図5,図6に示したフィルタモジュールや光スイッチのファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造にも適用可能である
図7は、ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造方法を説明するための図である。ここで、図7(a)(c)(e)(g)は、ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねが形成される基板の平面図を示し、図7(a)(c)(e)(g)は、それぞれ、図7(a)(c)(e)(g)のJ−J断面図を示す。
基板10は2層構造の例えばシリコン基板を用いることができる。1層目のシリコン層10bはファイバガイド13の深さに対応する厚みに選定され、その表面に酸化膜である絶縁層10aが形成される。シリコン層10bの下面には、酸化膜である絶縁層10cが形成され、さらにその下面側に1層目のシリコン層10dが形成される。
[工程1]
まず、基板10の絶縁層10aの表面に例えば光硬化性樹脂で構成されるレジスト層1 5を被着する。そして、このレジスト層15にファイバガイド13及び光ファイバ押圧ばね11,12の形状をフォトリソによってパターニングし、エッチング除去すべき部分のレジスト層15を除去する(図7(a)(b)参照)。
[工程2]
次に、RIE(反応性イオンエッチング)装置を用いてドライエッチングを施し、絶縁層10aのレジスト層15に覆われていない部分を除去する(図7(c)(d)参照) 。
[工程3]
次に、レジスト層15を除去する(図7(e)(f)参照)。
[工程4]
次に、絶縁層10aをマスクとし、ICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置を用いたディープRIE エッチングにより、シリコン層10bに必要の深さの垂直の壁面をもつファイバガイド13及び光ファイバ押圧ばね11,12を形成する。ディープエッチングは基板10の温度条件や、プラズマの条件によっては従来型のRIE技術によっても可能であるが、ICP装置を利用するのが便利である(図7(g)(h)参照)。
<変形例>
なお、本形態では、ファイバガイドを断面矩形に形成することとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、特開2005−279919号公報にあるように、底面に凹部を有し、かつ、板面に対して垂直な両側壁面を有する溝をファイバガイドとしてもよい。
また、本形態では、ファイバガイド13内の1つの側壁面13aに2個(N=2)の光ファイバ押圧ばね11,12を具備するマーカ溝形成装置1の構成を例示した(図1等)。しかし、ファイバガイド13内の1つの側壁面13aに3個以上(N≧3)の光ファイバ押圧ばねを具備するマーカ溝形成装置としてもよい。この場合、光ファイバにN個のマーカ溝が形成される。
また、3個以上の光ファイバ押圧ばねを設け、それらのエッジ間の距離を全て同一としなかった場合、へき開するマーカ溝の選択により、へき開によって形成される光ファイバ端面から、光ファイバの軸方向の位置決めに用いるマーカ溝までの距離を変化させることができる。このように、光ファイバ端面から、光ファイバの軸方向の位置決めに用いるマーカ溝までの距離を変化させることができる光ファイバは、軸方向の位置決め位置が異なる複数の用途に流用できる汎用性をもつ。
また、この際、へき開するマーカ溝を当該へき開後の光ファイバに2以上のマーカ溝が残存するように選択すれば、2以上の位置決め用マーカ溝を有する光ファイバ端部が形成できる。このように複数のマーカ溝が形成された光ファイバは、軸方向の位置決め位置が異なる複数の用途に流用できる汎用性をもつ。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本形態のマーカ溝形成装置は、ファイバガイド内の1つの側壁面にN(N≧2)個の第1光ファイバ押圧ばねが形成され、当該第1光ファイバ押圧ばねに対向するファイバガイド内の側壁面にM(1≦M≦N−1)個の第2光ファイバ押圧ばねが形成される。以下、では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。なお、本形態では、N=2,M=1の場合を例にとって説明するが、これは本発明を限定するものではない。
<本形態のマーカ溝形成装置301>
図8は、第2の実施形態のマーカ溝形成装置301の構成を示した平面図である。
図8に示すように、本形態のマーカ溝形成装置301は、基板310に、当該基板310の板面に対して垂直な両側壁面314a,314bを有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイド314と、そのファイバガイド314内の1つの側壁面314aに形成される2個の光ファイバ押圧ばね311,312(ともに「第1光ファイバ押圧ばね」に対応)と、側壁面314bに形成される1個の光ファイバ押圧ばね313(「第2光ファイバ押圧ばね」に対応)とを少なくとも設けてなる。
図8に示すように、各光ファイバ押圧ばね311,312は、それぞれ、ファイバガイド314に収容される光ファイバの側面に圧接されるエッジ311a,312a(ともに「第1エッジ」に対応)と、ファイバガイド314内の側壁面314aを支点311c,312cとしてエッジ311a,312aを当該光ファイバの側面に押し付ける板ばね部311b,312b(ともに「第1板ばね部」に対応)とを具備する。
また、光ファイバ押圧ばね313は、ファイバガイド314に収容される光ファイバの側面に圧接されるエッジ313a(「第2エッジ」に対応)と、ファイバガイド314内の側壁面314bを支点313cとしてエッジ313aを当該光ファイバの側面に押し付ける板ばね部313b(「第3板ばね部」に対応)とを具備する。図8に示すように、この例のファイバガイド314内の側壁面314bは、その一部に凹部314baを有している。光ファイバ押圧ばね313は、この凹部314ba内面が支点313cとなるように形成される。そして、その板ばね部313bは、凹部314baの内部に配置され、エッジ313aの先端部分のみが、この凹部314baから側壁面314a側に突出する。また、光ファイバ押圧ばね313は、そのエッジ313aのファイバガイド314軸方向の位置と、光ファイバ押圧ばね312のエッジ312aのファイバガイド314軸方向の位置とが一致するように構成される。すなわち、エッジ312aとエッジ313aとを結ぶ面は、ファイバガイド314の軸方向に垂直な面となる。なお、光ファイバ押圧ばね313や凹部314baの形成は、第1の実施形態で説明した光ファイバ押圧ばね11,12やファイバガイド13の形成と同様な方法によって可能である。
以上の構成により、各光ファイバ押圧ばね311,312は、ファイバガイド314に収容した光ファイバを、各光ファイバ押圧ばね311,312に対向するファイバガイド314内の側壁面314bに押し付ける構成となり、光ファイバはファイバガイド314内軸方向全長にわたって一方の側面を側壁面314bに密着させられるので、側壁面314bは、光ファイバの軸に垂直な横方向位置を正確に定める基準となる。
<本形態の光ファイバの端部作成方法>
次に、本形態の光ファイバの端部作成方法について説明する。
図9は、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する工程を説明するための図である。ここで、図9(a)(c)は、第1工程の様子を示すマーカ溝形成装置301の平面図であり、図9(b)(d)は、それぞれ、図9(a)(c)のK−K断面図である。また、図9(e)(f)は、第2工程の様子を示すマーカ溝形成装置301の平面図であり、図9(b)(d)は、光ファイバのへき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程を説明するための図である。
[第1工程]
第1工程では、本形態のマーカ溝形成装置301を用い、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する。
本形態の第1工程では、ファイバガイド314に収容された光ファイバ320を、0°よりも大きい360°未満の角度だけ軸回りに回転させることにより、光ファイバ押圧ばね311,312,313の各エッジ311a,312a,313aが、当該光ファイバ320のクラッド部の外周を切削して、当該光ファイバ320に所定の間隔(エッジ311a,312a間の間隔)をもつ2本の平行なマーカ溝を形成する。以下、この第1工程を説明する。
まず、マーカ溝形成装置301のファイバガイド314に光ファイバ320を収容する。第1の実施形態と同様、この光ファイバ320の収容は、ファイバガイド314の上に光ファイバ320を配置してから、図9(b)に示すようにガラス板30によって光ファイバ320の側面をファイバガイド314の底面方向に押し当てて行う。この収容過程において、光ファイバ320の側面は、光ファイバ押圧ばね311,312の各エッジ311a,311bを側壁面314a方向に押し込み、光ファイバ押圧ばね313のエッジ313aを側壁面314b方向の凹部314ba内に押し込む。逆に、各エッジ311a,312aは、側壁面314aを支点311c,312cとした各板ばね部311b,312bの弾性力により、光ファイバ320の側面を側壁面314b側に押圧し、エッジ313aは、側壁面314bの凹部314ba内面を支点313cとした板ばね部311cの弾性力により、光ファイバ320の側面を側壁面314a側に押圧する。
図9(a)(b)に示すように、ファイバガイド314に収容された光ファイバ320は、ファイバガイド314の底面314cと、側壁面314bと、各エッジ311a,312aと、各板ばね部311b,312bの支点311c,312c部付近とによって支持される。ここで、光ファイバ押圧ばね313は、側壁面314bの凹部314ba内に設けられているため、光ファイバ320の側壁面314b側の側面は、平坦な凹部314ba以外の側壁面314bに密着させられ、当該光ファイバ320の端部は、まっすぐ伸びた状態でファイバガイド314に収容される。このように、光ファイバ320の端部がまっすぐ伸びた状態でファイバガイド314に収容されることにより、マーカ溝の形成を精度よく行うことが可能となる。
そして、第1の実施形態と同様、ファイバガイド314の外に配置された光ファイバ320の側面にはガラス板30が押し当てられ、押圧を保ったまま、図9(c)(d)に示すように、この状態で光ファイバ320を、0°よりも大きい360°未満の角度だけ軸回りに回転させる。これにより、光ファイバ320の側面に圧接されている光ファイバ押圧ばね311,312,313のエッジ311a,312a,313aが、当該光ファイバ320のクラッド部の外周を切削する。その結果、エッジ311a,312a間の間隔をもつ、平行なへき開用マーカ溝321と端面位置決め用マーカ溝322とが、光ファイバ320のクラッド部の外周に形成される。なお、エッジ312a,313aによって形成されるマーカ溝の光ファイバ320の軸上位置は同一となる。また、エッジ311aによって形成されるマーカ溝をへき開用マーカ溝321とし、エッジ312a,313aによって形成されるマーカ溝を端面位置決め用マーカ溝322とする。ここで、光ファイバ320の軸周りの回転は、0°よりも大きい360°未満の角度だけ行われる。よって、エッジ311aによって形成されるマーカ溝をへき開用マーカ溝321の長さは、エッジ312a,313aによって形成されるマーカ溝を端面位置決め用マーカ溝322の和よりも短い。これにより、へき開用マーカ溝321の長さをできるだけ抑えつつ、必要な長さの端面位置決め用マーカ溝322を確保できる。その結果、前述のように、必要な長さの端面位置決め用マーカ溝322を確保しつつ、へき開用マーカ溝321でのへき開を精度よく行うことが可能となる。
また、光ファイバ320を、180°以上360°未満の角度だけ軸回りに回転させた場合、エッジ312a,313aがそれぞれ切削した端面位置決め用マーカ溝322は連結される。この場合には、端面位置決め用マーカ溝322は光ファイバ320を軸周りに1周するが、エッジ311aによって形成されるへき開用マーカ溝321は光ファイバ320を1周しない。
なお、第1の実施形態と同様、この光ファイバ320の軸周りの回転は、なるべく基板310に近い位置を握持して行われることが望ましい。
[第2工程]
第1工程の後、第2工程が行われる。
図9(e)(f)に示すように、第2工程では、第1工程で光ファイバ320に形成された平行なマーカ溝のうち、エッジ313aとファイバガイド314の軸方向の位置が一致しないエッジ311aのみによって形成されたへき開用マーカ溝321をへき開して光ファイバ端面を形成する。これにより、図9(f)に示すような、端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周に端面位置決め用マーカ溝322が切削形成された端部を有する光ファイバ320が形成される。
<変形例>
なお、本形態では、ファイバガイドを断面矩形に形成することとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、特開2005−279919号公報にあるように、底面に凹部を有し、かつ、板面に対して垂直な両側壁面を有する溝をファイバガイドとしてもよい。
また、本形態では、ファイバガイド314内の1つの側壁面314aに2個(N=2)の光ファイバ押圧ばね311,312を設け、他方の側壁面314bに1個の光ファイバ押圧ばね311を設ける構成とした(図8等)。しかし、ファイバガイド314内の1つの側壁面314aにN(N≧2)個の第1光ファイバ押圧ばねを設け、対向する側壁面314bにM(1≦M≦N−1)個の第2光ファイバ押圧ばねを設け、全ての第2光ファイバ押圧ばねのエッジと、何れかM個の第1光ファイバ押圧ばねのエッジと、のファイバガイド314の軸方向の位置を一致させる構成としてもよい。この場合、光ファイバにM個の端面位置決め用マーカ溝と、N−M個のへき開用マーカ溝とを形成することができ、第1の実施形態で述べたような汎用性の高いマーカ溝が形成された光ファイバ端部を形成できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の利用分野としては、光ファイバの軸方向の位置決めを例示できる。具体的には、例えば、光ファイバモジュール製造時における光ファイバの軸方向の位置決めや、光ファイバの先端面にロッド状のレンズ部を接続してロッド状のレンズ部を備える光ファイバ端部を作成する際の位置決めや、レンズ付き光ファイバ端部の端面を斜め研磨する際の位置決め等を例示できる。
図1(a)は、第1の実施形態のマーカ溝形成装置の構成を示した平面図である。また、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図であり、図1(c)は、図1(a)のB部分の拡大図である。 図2は、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する第1工程を説明するための図である。ここで、図2(a)(c)(e)は、第1工程の様子を示すマーカ溝形成装置1の平面図であり、図2(b)(d)(f)は、それぞれ、図2(a)(c)(e)のC−C,D−D,E−E断面図である。 図3は、光ファイバのへき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程を説明するための図である。ここで、図3(a)は、第1工程によって2本の平行なマーカ溝が形成された光ファイバを示し、図3(b)は、へき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面が形成された光ファイバを示す。 図4は、端面位置決め用マーカ溝が切削形成された端部を有する光ファイバの端面に光導波部材を接続・加工する方法を説明するための図である。ここで、図4(a)は、端面位置決め用マーカ溝が切削形成された端部を有する光ファイバを示し、図4(b)は、その端面にレンズ部を接続した光デバイスを示し、図4(c)は、さらにそのレンズ部の端面を斜め研磨した光デバイスを示す。 図5は、光ファイバデバイスの一例であるフィルタモジュールの構成を例示した図である。ここで、図5(a)は、フィルタモジュールの平面図であり、図5(b)は、図5(a)のF−F断面図である。 図6(a)(b)は、光ファイバデバイスの他の例である光スイッチの構成を例示した平面図である。 図7は、ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねの製造方法を説明するための図である。ここで、図7(a)(c)(e)(g)は、ファイバガイド及び光ファイバ押圧ばねが形成される基板の平面図を示し、図7(a)(c)(e)(g)は、それぞれ、図7(a)(c)(e)(g)のJ−J断面図を示す。 図8は、第2の実施形態のマーカ溝形成装置の構成を示した平面図である。 図9は、光ファイバの端部にへき開用マーカ溝と端面位置決め用マーカ溝とを形成する工程を説明するための図である。ここで、図9(a)(c)は、第1工程の様子を示すマーカ溝形成装置の平面図であり、図9(b)(d)は、それぞれ、図9(a)(c)のK−K断面図である。また、図9(e)(f)は、第2工程の様子を示すマーカ溝形成装置の平面図であり、図9(b)(d)は、光ファイバのへき開用マーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程を説明するための図である。
符号の説明
1,301 マーカ溝形成装置
20,120,221〜224,320 光ファイバ
100 フィルタモジュール
200 光スイッチ

Claims (7)

  1. 基板に、当該基板の板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイドと、そのファイバガイド内の1つの側壁面に形成されるN(N≧2)個の第1光ファイバ押圧ばねと、を少なくとも設けてなる、光ファイバ端部のマーカ溝形成装置であって、
    前記第1光ファイバ押圧ばねは、
    前記ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接される第1エッジと、前記ファイバガイド内の側壁面を支点として前記第1エッジを当該光ファイバの側面に押し付ける第1板ばね部とを具備し、当該光ファイバを、当該第1光ファイバ押圧ばねに対向する前記ファイバガイド内の側壁面に押し付ける構成とされ、
    前記各第1エッジは、
    前記ファイバガイドの軸方向に、所定の距離を空けて配置される、
    ことを特徴とする光ファイバ端部のマーカ溝形成装置。
  2. 請求項に記載の光ファイバ端部のマーカ溝形成装置であって、
    さらに、当該第1光ファイバ押圧ばねに対向する前記ファイバガイド内の側壁面に形成されるM(1≦M≦N−1)個の第2光ファイバ押圧ばねを具備し、
    前記第2光ファイバ押圧ばねは、
    前記ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接される第2エッジと、前記ファイバガイド内の側壁面を支点として前記第2エッジを当該光ファイバの側面に押し付ける第2板ばね部とを具備し、
    全ての前記第2光ファイバ押圧ばねの各第2エッジは、
    何れかM個の前記第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジと、前記ファイバガイドの軸方向の位置がそれぞれ一致する、
    ことを特徴とする光ファイバ端部のマーカ溝形成装置。
  3. 請求項に記載される光ファイバ端部のマーカ溝形成装置を用いて、端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周にマーカ溝が切削形成された光ファイバの端部を作成する方法であって、
    前記ファイバガイドに収容された光ファイバを軸回りに回転させることにより、前記第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジが、当該光ファイバのクラッド部の外周を切削して、当該光ファイバに所定の間隔をもつN本の平行なマーカ溝を形成する第1工程と、
    前記光ファイバに形成されたN本の平行な前記マーカ溝のうち、光ファイバ端面とする位置のマーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバの端部を作成する方法。
  4. 請求項に記載される光ファイバ端部のマーカ溝形成装置を用いて、端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周にマーカ溝が切削形成された光ファイバの端部を作成する方法であって、
    前記ファイバガイドに収容された光ファイバを、0°よりも大きい360°未満の角度だけ軸回りに回転させることにより、前記第1光ファイバ押圧ばねの各第1エッジと前記第2光ファイバ押圧ばねの各第2エッジとが、当該光ファイバのクラッド部の外周を切削して、当該光ファイバに所定の間隔をもつ複数の平行なマーカ溝を形成する第1工程と、
    前記光ファイバに形成された複数の平行な前記マーカ溝のうち、前記第2エッジと前記ファイバガイドの軸方向の位置が一致しない前記第1エッジのみによって形成された前記マーカ溝をへき開して光ファイバ端面を形成する第2工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバの端部を作成する方法。
  5. 請求項に記載される光ファイバの端部を作成する方法であって、
    前記第1工程が、前記ファイバガイドに収容された光ファイバを、180°以上360°未満の角度だけ軸回りに回転させる工程である、
    ことを特徴とする光ファイバの端部を作成する方法。
  6. 先端にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を作成する方法であって、
    端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周にマーカ溝が切削形成された光ファイバの端部に、前記ロッド状のレンズ部の素材であるロッド状の光導波部材を接続する工程と、
    前記接続されたロッド状の光導波部材を、前記マーカ溝を基準にして定められる長さに切断又は端面研磨する工程と、
    を有することを特徴とする、先端にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を作成する方法。
  7. 端面から軸方向に所定の距離だけ離れた位置において、クラッド部の外周にマーカ溝が切削形成された光ファイバの端部、又は、請求項に記載される方法で作成される先端にロッド状のレンズ部を備える光ファイバの端部を、位置決め固定基板に位置決め固定して光ファイバデバイスを作成する方法であって、
    前記位置決め固定基板には、その板面に対して垂直な両側壁面を有する溝であって収容した光ファイバの側面を内壁面によって支持するファイバガイドと、そのファイバガイド内の1つの側壁面の定められた位置に形成される光ファイバ押圧ばねとが設けられ、
    前記光ファイバ押圧ばねは、
    前記ファイバガイドに収容される光ファイバの側面に圧接されるエッジと、前記ファイバガイド内の側壁面を支点として前記エッジを当該光ファイバの側面に押し付ける板ばね部とを具備し、当該光ファイバを、当該光ファイバ押圧ばねに対向する前記ファイバガイド内の側壁面に押し付ける構成とされ、
    前記光ファイバの端部
    そこに形成された前記マーカ溝に前記光ファイバ押圧ばねの前記エッジ整合することで、軸方向について位置決めし、さらにその軸方向の位置を確保しながら当該光ファイバの軸回り方位を回転調整する工程を有する
    ことを特徴とする光ファイバデバイスを作成する方法
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