JP4219188B2 - エレベータブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータブレーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータのブレーキは、かごの移動時のみブレーキ動作が開放され、それ以外のときは常時ブレーキがかかっている状態になっている。例えば、エレベータの乗りかごの移動は基本的には巻上モータの駆動により行われるが、乗りかごが目的階床に到着するとブレーキがかかるので、利用者の乗降の際の荷重変化により乗りかごの停止位置がずれてしまうことが防止される。また、停電発生時にも自動的にブレーキがかかるようになっており、エレベータ制御回路への電源供給が停止されても乗りかごが落下しないようになっている。
【0003】
エレベータに採用されているブレーキは電磁ブレーキと呼ばれるものであり、ブレーキコイルが通電されていない状態ではバネ部材の押圧力によってブレーキシューが巻上モータのロータに押接し、その回転を拘束するようになっている。しかし、ブレーキコイルに通電が行われると、発生する電磁力によってブレーキシューがロータから離間するため、ブレーキ動作が開放され乗りかごの移動が可能になる。図22は、このようなエレベータのブレーキに対する制御を行う従来装置の説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。なお、エレベータの一般的なブレーキ制御の内容は、この他に例えば、特許文献1又は特許文献2に開示されている。
【0004】
図22(a)において、交流電源部である3相交流電源101からの交流電圧は3相整流回路102により整流されるようになっている。この3相整流回路102は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて形成されている。そして、3相交流電源101のR相はダイオードD1,D2の共通接続点に、S相はダイオードD3,D4の共通接続点に、T相はダイオードD5,D6の共通接続点に、それぞれ接続されている。
【0005】
また、ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点は、直列接続された第1の接点103及び第2の接点104を介してブレーキコイル105の一端側に接続されており、このブレーキコイル105の他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。更に、第2の接点104には分圧抵抗106が並列接続されている。
【0006】
次に、図22(a)の装置のブレーキ制御動作につき説明する。一般に、大容量、中容量のエレベータでは、最初に上記のバネ部材の押圧力に抗して電磁ブレーキを動作させるのに必要なエネルギーは大きなものとなる。したがって、ブレーキコイルの当初の励磁開始時点では高電圧を印加することによりブレーキ開放のための充分なエネルギーを確保するようにし、一旦ブレーキが開放された後は、このブレーキ開放状態を保持するのに充分なだけの低電圧をブレーキコイルに印加するような制御が行われる。本明細書では、このようにブレーキコイルに高電圧が印加される当初の期間(例えば、約0.5秒程度の期間)を「強制励磁期間」と呼び、その後に低電圧に切り換えられてブレーキ開放状態が保持される期間を「保持期間」と呼ぶことにする。
【0007】
図22(b)は、このような強制励磁期間及び保持期間における接点103,104のオンオフ状態と、ブレーキコイル105に対するブレーキ電圧、ブレーキ電流の変化状態を示す波形図である。すなわち、まず、強制励磁期間中は第1の接点103及び第2の接点104の双方がオン状態となっており、この状態では3相整流回路102により全波整流されてブレーキコイル105に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル105に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。
【0008】
次いで、保持期間に入ると第2の接点104がオフ状態となり分圧抵抗106による電圧降下が生じるので、ブレーキコイル105に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなり、したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル105に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0009】
【特許文献1】
特開平3−143884号公報
【特許文献2】
特開2001−114487号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の第1の接点103及び第2の接点104は、直流負荷遮断接点であり、交流負荷遮断接点に比べるとかなり電流容量が大きく、寸法も大きなものである。また、これら容量の大きな接点を使用していることに伴って、分圧抵抗106も電流容量が大きく、寸法も大きなものとなっている。このように、ブレーキコイルに対する給電をオンオフする接点部材に交流負荷遮断接点ではなく直流負荷遮断接点を用いているのは、強制励磁期間におけるブレーキコイル印加電圧が高くなり接点のオンオフ時に火花が発生するため、このような火花による損傷に対して交流負荷遮断接点よりも耐性の大きな直流負荷遮断接点を用いた方が適切だからである。
【0011】
そして、図22における3相整流回路102、第1の接点103、第2の接点104、分圧抵抗106等は、エレベータ昇降路の上方に位置するエレベータ機械室(通常はビルの屋上等に設置されている)内に配設されている。このエレベータ機械室内では、ある程度のスペースが確保されているので、接点103,104や分圧抵抗106等の寸法が大きいものであっても特に支障が生じることはなかった。
【0012】
一方、近時のエレベータシステムでは省スペース化が強く要請されてきており、大容量、中容量のエレベータについてもエレベータ機械室の設置が不要な所謂マシンルームレス・エレベータシステムが主流となりつつある。しかし、図22のような構成をこのようなマシンルームレス・エレベータシステムに適用した場合、上記の接点103,104や分圧抵抗106等の構成部材を所定階床の乗り場に設置された制御盤内に配設しなければならないが、この制御盤内のスペースはエレベータ機械室内のスペースに比べれば非常に小さなものである。そのため、充分な容量を有する接点部材や分圧抵抗を用いることができなかったり、あるいは制御盤内のスペースを大きくしなければならず意匠的効果を損なう等のデメリットを有するシステムとなっていた。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、マシンルームレス・エレベータシステムの制御盤内にも充分に配設できるほど小型化された部材で構成されたエレベータブレーキ制御装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての単相交流電源と、前記整流を行うブロックダイオード並びに前記接点部材としての第1及び第2の接点から成る直列接続体と、前記第2の接点に並列接続された分圧抵抗と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記直列接続体を介して、また、他端側を直接に、前記単相交流電源のそれぞれ一端側及び他端側に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部として互いに直列接続された高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源と、前記接点部材としての第1の接点及び前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、前記接点部材としての第2の接点及び前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記高電圧用単相交流電源及び前記低電圧用単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記高電圧用単相交流電源及び前記低電圧用単相交流電源の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての単相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、前記単相交流電源の他端側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、アノードが前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続されると共に、カソードが前記単相交流電源の他端側と前記第2の接点との間に接続され、この第2の接点がオフ状態のときの前記整流を行うブロックダイオードと、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部として互いに直列接続され且つ互いに逆位相の第1及び第2の単相交流電源と、前記接点部材としての第1の接点及び前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、前記接点部材としての第2の接点及び前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記第1及び第2の単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記第1及び第2の単相交流電源の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての単相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、前記単相交流電源の他端側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、前記第2の接点に並列接続された分圧抵抗と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部として互いに直列接続された高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、前記高電圧用単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、前記低電圧用単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、更に前記ダイオードD3,D4の共通接続点を前記高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部として互いに直列接続され且つ互いに逆位相の第1及び第2の単相交流電源と、前記接点部材としての順位相側第1及び第2の接点、並びに前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、前記接点部材としての逆位相側第1及び第2の接点、並びに前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、前記順位相側及び逆位相側の第2の接点にそれぞれ並列接続された順位相側及び逆位相側の分圧抵抗と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記第1及び第2の単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記第1及び第2の単相交流電源の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記順位相側及び逆位相側の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記順位相側及び逆位相側の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、前記R相用、S相用、T相用の各第2の接点に並列接続されたR相用、S相用、T相用の各分圧抵抗と、を備え、前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0022】
請求項9記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1の接点、及び前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1の接点、及び前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記接点部材としてのT相用第2の接点、及び前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点、並びに前記T相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項9記載のエレベータブレーキ制御装置において、前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とすることに代えて、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0024】
請求項11記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1の接点、及びR相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1の接点、及びS相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記接点部材としてのT相用第2の接点、及びT相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、前記T相用分圧抵抗に並列接続され、前記R相用及びS相用の各第1の接点に対するb接点動作を行うT相用第3の接点と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点、並びに前記T相用第2の接点をオン状態にし、前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0025】
請求項12記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、前記R相用及びS相用の各第2の接点に並列接続されたR相用及びS相用の各分圧抵抗と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0026】
請求項13記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1の接点、及び前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記R相用及びS相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、更に前記3相交流電源のT相負荷側端子を開放状態とし、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点、及び前記R相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0027】
請求項14記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、前記S相用第2の接点に並列接続されたS相用分圧抵抗と、前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、を備え、前記R相用及びS相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、更に前記3相交流電源のT相負荷側端子を開放状態とし、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0028】
請求項15記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての3相交流電源及び単相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第1の接点と、前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての単相用第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のT相側及び前記単相交流電源の他端側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記単相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0029】
請求項16記載の発明は、請求項15記載のエレベータブレーキ制御装置において、前記単相用第2の接点と前記ダイオードD1,D2との間に単相用分圧抵抗が介挿されている、ことを特徴とする。
【0030】
請求項17記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての3相交流電源及び単相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、直列接続されたダイオードD7,D8により形成され、前記3相整流回路に並列接続されたダイオード直列接続体と、前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第1の接点と、前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての単相用第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5,D7のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6,D8のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のT相側及び前記単相交流電源の他端側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は少なくとも前記R相用及びS相用の第1の接点をオン状態とし、前記保持期間中は前記単相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0031】
請求項18記載の発明は、請求項17記載のエレベータブレーキ制御装置において、前記単相用第2の接点と前記ダイオードD7,D8との間に単相用分圧抵抗が介挿されている、ことを特徴とする。
【0032】
請求項19記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての3相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、前記3相交流電源のT相側と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのT相用第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のS相側を前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用第1の接点及びT相用の第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0033】
請求項20記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての3相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第2の接点と、前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第2の接点と、前記3相交流電源のT相側と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのT相用第1の接点と、前記R相用第2の接点に並列接続されたR相用分圧抵抗と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のS相側を前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第2の接点並びにT相用第1の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記T相用第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0034】
請求項21記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての3相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、一端側が前記3相交流電源のR相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るR相用直列接続体と、一端側が前記3相交流電源のS相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るS相用直列接続体と、一端側が前記3相交流電源のT相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るT相用直列接続体と、前記R相用、S相用、T相用の各第2の接点に並列接続されたR相用、S相用、T相用の各分圧抵抗と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0035】
請求項22記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、前記高電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側R相用第1の接点と、前記高電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側S相用第1の接点と、前記低電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側R相用第2の接点と、前記低電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側S相用第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源のT相側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記高電圧側R相用第1の接点及び高電圧側S相用第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0036】
請求項23記載の発明は、請求項22記載のエレベータブレーキ制御装置において、前記低電圧側R相用第2の接点と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に介挿された低電圧側R相用分圧抵抗と、前記低電圧側S相用第2の接点と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に介挿された低電圧側S相用分圧抵抗と、前記低電圧側3相交流電源のT相と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に介挿された低電圧側T相用分圧抵抗と、を備えた、ことを特徴とする。
【0037】
請求項24記載の発明は、交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、前記交流電源部としての高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源と、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、上側アームを形成するダイオードD7,D9及び下側アームを形成するダイオードD8,D10がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、前記高電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側R相用第1の接点と、前記高電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側S相用第1の接点と、前記低電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD9,D10の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側R相用第2の接点と、前記低電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側S相用第2の接点と、を備え、前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5,D7,D9のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6,D8,D10のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源のT相側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、前記強制励磁期間中は前記高電圧側R相用第1の接点及び高電圧側S相用第1の接点、並びに前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点のみをオン状態とする、ことを特徴とする。
【0038】
請求項25記載の発明は、請求項24記載のエレベータブレーキ制御装置において、前記低電圧側R相用第2の接点と前記ダイオードD9,D10の共通接続点との間に介挿された低電圧側R相用分圧抵抗と、前記低電圧側S相用第2の接点と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に介挿された低電圧側S相用分圧抵抗と、前記低電圧側3相交流電源のT相と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に介挿された低電圧側T相用分圧抵抗と、を備えた、ことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1は、第1の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図1(a)において、交流電源部である単相交流電源1の一端側は、ブロックダイオード2、第1の接点3、及び第2の接点4から成る直列接続体を介してブレーキコイル5の一端側に接続されており、ブレーキコイル5の他端側は直接に単相交流電源1の他端側に接続されている。また、第2の接点4には分圧抵抗8が並列接続され、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0040】
次に、図1(a)の装置のブレーキ制御動作を、図1(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3及び第2の接点4の双方がオン状態となっており、この状態ではブロックダイオード2により半波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。なお、図1(b)に示されたブレーキ電圧の半波整流波形から明らかなように、ブレーキコイル5に対する電圧印加が遮断される期間が断続しているが、フリーホイールダイオード6の働きにより、図示されたような連続的且つ平坦なブレーキ電流を得ることができる。
【0041】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4がオフ状態となり分圧抵抗8による電圧降下が生じるので、ブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなり、したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0042】
ここで、ブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧をVBK、単相交流電源1の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBKは下式により表される。
VBK=0.45×VAC
【0043】
すなわち、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBKは単相交流電源1の電圧実効値の2分の1以下となり、保持期間中では更に低い値となる。したがって、図1(a)における第1の接点3及び第2の接点4については、従来装置のような直流負荷遮断接点ではなく交流負荷遮断接点を用いることができる。また、これに伴って分圧抵抗8の抵抗値についても従来装置よりもはるかに小さなものを用いることができる。但し、単相交流電源1の電圧実効値VAC、及び分圧抵抗8の抵抗値については、ブレーキコイル5の定格電圧を考慮しつつ適切に選定する必要がある。
【0044】
このように、図1の構成では、接点部材である第1の接点3及び第2の接点4については容量及び寸法の小さな交流負荷遮断接点を用いることができ、また、分圧抵抗8についても抵抗値を小さくすることができるので、これらの部材をマシンルームレス・エレベータシステムの制御盤内に充分に配設することが可能となる。
【0045】
なお、図2以降の構成の説明の際には、第1の接点及び第2の接点等の接点部材について交流負荷遮断接点を用いること、並びに分圧抵抗を設ける場合にはその抵抗値が従来装置よりもはるかに小さなものであること、あるいは交流電源部の電圧実効値や分圧抵抗の抵抗値等をブレーキコイル5の定格電圧を考慮しつつ適切に選定する必要があること等については、重複した説明を省略することとする。
【0046】
図2は、第2の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図2(a)において、交流電源部である高電圧用単相交流電源1A及び低電圧用単相交流電源1Bが互いに直列接続されている。また、第1の接点3及び第1のブロックダイオード2Aにより第1の直列接続体が、第2の接点4及び第2のブロックダイオード2Bにより第2の直列接続体がそれぞれ形成されている。高電圧用単相交流電源1Aの一端側はこの第1の直列接続体を介してブレーキコイル5の一端側に接続され、低電圧用単相交流電源1Bの一端側はこの第2の直列接続体を介してブレーキコイル5の同じく一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は、高電圧用単相交流電源1A及び低電圧用単相交流電源1Bの共通接続点に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0047】
次に、図2(a)の装置のブレーキ制御動作を、図2(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3のみがオン状態となっており、この状態では高電圧用単相交流電源1Aからの高電圧がブロックダイオード2Aにより半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このとき、高電圧用単相交流電源1Aの電圧実効値をVACHとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.45×VACH
【0048】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3がオフすると共に、第2の接点4がオンとなる。この状態では低電圧用単相交流電源1Bからの低電圧がブロックダイオード2Bにより半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、低電圧用単相交流電源1Bの電圧実効値をVACLとすると、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VACL
【0049】
図3は、第3の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図3(a)において、単相整流回路7は、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて構成されている。単相交流電源1の一端側は、接点部材である第1の接点3を介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、また、単相交流電源1の他端側は、接点部材である第2の接点4を介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続されている。
【0050】
そして、ブレーキコイル5の一端側は単相整流回路7のダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続されている。
【0051】
また、ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点にはブロックダイオード2のアノード側が接続されており、このブロックダイオード2のカソード側は単相交流電源1と第2の接点4との間に接続されている。
【0052】
次に、図3(a)の装置のブレーキ制御動作を、図3(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3及び第2の接点4の双方がオン状態となっており、この状態では単相整流回路7により単相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、単相交流電源1の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=0.9×VAC
【0053】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4がオフ状態となり、ダイオードD1及びブロックダイオード2により単相半波整流されるためブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VAC
【0054】
なお、図3(a)の構成では、保持期間においてブレーキコイル5に対する電圧印加が遮断される期間が断続しているにもかかわらず、図1又は図2で用いられていたフリーホイールダイオード6が設けられていないが、これはフリーホイールダイオード6をわざわざ新たに設けなくてもダイオードD1,D2又はD3,D4の経路により同様の転流動作が行われるからである。
【0055】
図4は、第4の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図4(a)において、交流電源部である第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dが互いに直列接続されている。これら交流電源1C,1Dは互いに逆位相を有するものである。そして、第1の接点3及び第1のブロックダイオード2Aにより第1の直列接続体が、第2の接点4及び第2のブロックダイオード2Bにより第2の直列接続体がそれぞれ形成されている。第1の単相交流電源1Cの一端側はこの第1の直列接続体を介してブレーキコイル5の一端側に接続され、第2の単相交流電源1Dの一端側はこの第2の直列接続体を介してブレーキコイル5の同じく一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は、第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dの共通接続点に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0056】
次に、図4(a)の装置のブレーキ制御動作を、図4(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3及び第2の接点の双方がオン状態となっており、この状態では第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dからの電圧がブロックダイオード2A,2Bにより2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、第1の単相交流電源1Cの電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.9×VAC
【0057】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4がオフ状態となり、この状態では第1の単相交流電源1Cからの電圧のみが第1のブロックダイオード2Aにより単相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、第2の単相交流電源1Dの電圧実効値をVACとすると、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VAC
【0058】
図5は、第5の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図5(a)において、単相整流回路7は、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて構成されている。単相交流電源1の一端側は、接点部材である第1の接点を介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、また、単相交流電源1の他端側は、接点部材である第2の接点を介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続されている。この第2の接点4には分圧抵抗8が並列接続されている。そして、ブレーキコイル5の一端側は単相整流回路7のダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続されている。
【0059】
次に、図5(a)の装置のブレーキ制御動作を、図5(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3及び第2の接点4の双方がオン状態となっており、この状態では単相整流回路7により単相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、単相交流電源1の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=0.9×VAC
【0060】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4がオフ状態となり、分圧抵抗8による電圧降下が生じるためブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0061】
図6は、第6の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図6(a)において、交流電源部である高電圧用単相交流電源1A及び低電圧用単相交流電源1Bが互いに直列接続されている。単相整流回路7は、上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて構成されている。高電圧用単相交流電源1Aの一端側は、接点部材である第1の接点を介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、また、低電圧用単相交流電源1Bの一端側は、接点部材である第2の接点を介して同じくダイオードD1,D2の共通接続点に接続されている。
【0062】
そして、ブレーキコイル5の一端側は単相整流回路7のダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続され、更にダイオードD3,D4の共通接続点が高電圧用単相交流電源1A及び低電圧用単相交流電源1Bの共通接続点に接続されている。
【0063】
次に、図6(a)の装置のブレーキ制御動作を、図6(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3のみがオン状態となっており、この状態では高電圧用単相交流電源1Aからの高電圧が単相整流回路7全波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このとき、高電圧用単相交流電源1Aの電圧実効値をVACHとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.9×VACH
【0064】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3がオフすると共に、第2の接点4がオンとなる。この状態では低電圧用単相交流電源1Bからの低電圧が単相整流回路7により全波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、低電圧用単相交流電源1Bの電圧実効値をVACLとすると、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.9×VACL
【0065】
図7は、第7の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図7(a)において、交流電源部である第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dが互いに直列接続されている。これら交流電源1C,1Dは互いに逆位相を有するものである。そして、順位相側第1の接点3A、順位相側第2の接点4A、及び第1のブロックダイオード2Aにより第1の直列接続体が形成されると共に、逆位相側第1の接点3B、逆位相側第2の接点4B、及び第2のブロックダイオード2Bにより第2の直列接続体が形成されている。また、順位相側第2の接点4Aには順位相側分圧抵抗8Aが並列接続されると共に、逆位相側第2の接点4Bには逆位相側分圧抵抗8Bが並列接続されている。
【0066】
第1の単相交流電源1Cの一端側はこの第1の直列接続体を介してブレーキコイル5の一端側に接続され、第2の単相交流電源1Dの一端側はこの第2の直列接続体を介してブレーキコイル5の同じく一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は、第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dの共通接続点に接続されている。
【0067】
次に、図7(a)の装置のブレーキ制御動作を、図7(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3A,3B及び第2の接点4A,4Bの全てがオン状態となっており、この状態では第1の単相交流電源1C及び第2の単相交流電源1Dからの電圧がブロックダイオード2A,2Bにより2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、単相交流電源1C,1Dの電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.9×VAC
【0068】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4A,4Bがオフ状態となり、この状態では分圧抵抗8A,8Bにより電圧降下が生じるためブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0069】
図8は、第8の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図8(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0070】
そして、R相用第1の接点3R、R相用第2の接点4R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、S相用第2の接点4S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成され、T相用第1の接点3T、T相用第2の接点4T、及びT相用ブロックダイオード2TによりT相用直列接続体が形成されている。また、R相用第2の接点4R、S相用第2の接点4S、及びT相用第2の接点4TにはそれぞれR相用分圧抵抗8R、S相用分圧抵抗8S、及びT相用分圧抵抗8Tが並列接続されている。
【0071】
第1の接点3R,3S,3Tの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相、S相、T相に接続されると共に、ブロックダイオード2R,2S,2Tのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。
【0072】
次に、図8(a)の装置のブレーキ制御動作を、図8(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S,3T及び第2の接点4R,4S,4Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9の各相の電圧がブロックダイオード2R,2S,2Tにより3相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=1.17×VAC
【0073】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4R,4S,4Tがオフ状態となり、この状態では分圧抵抗8R,8S,8Tにより電圧降下が生じるためブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0074】
図9は、第9の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b),(c)は動作波形図である。図9(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0075】
そして、R相用第1の接点3R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成され、T相用第2の接点4T、及びT相用ブロックダイオード2TによりT相用直列接続体が形成されている。
【0076】
第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Tの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相、S相、T相に接続されると共に、ブロックダイオード2R,2S,2Tのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0077】
次に、図9(a)の装置のブレーキ制御動作を、図9(b),(c)の動作波形図に基づき説明する。図9(b)は、保持期間中において第1の接点3R,3Sをオフ状態とし、第2の接点4Tのみをオン状態とした場合を示し、一方、図9(c)は、保持期間中において第2の接点4Tをオフ状態とし、第1の接点3R,3Sのみをオン状態とした場合を示している。
【0078】
まず、図9(b)の場合から説明すると、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9の各相の電圧がブロックダイオード2R,2S,2Tにより3相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=1.17×VAC
【0079】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3R,3Sがオフ状態となり、第2の接点4Tのみがオン状態となるので、3相交流電源9のT相のみの電圧がブロックダイオード2Tにより単相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VAC
【0080】
次いで、図9(c)の場合を説明すると、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9の各相の電圧がブロックダイオード2R,2S,2Tにより3相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=1.17×VAC
【0081】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4Tがオフ状態となり、第1の接点3R,3Sのみがオン状態となるので、3相交流電源9のR相及びS相のみの電圧がブロックダイオード2R,2Sにより2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0082】
ここで、図9(c)のブレーキ電圧の保持期間中における2相半波整流波形は、図4(b)及び図7(b)のブレーキ電圧の強制励磁期間中における2相半波整流波形とは明らかに異なるものである。前者は3相交流うちの2相のみを半波整流したものであるのに対し、後者は互いに逆位相の2つの単相交流をそれぞれ半波整流してこれらを足したものである。本明細書では、これらを区別するために前者すなわち図9(c)の2相半波整流を「準2相半波整流」と呼ぶことにする。図10は、この準2相半波整流による波形を他の整流波形と対比して示した参考波形図であり、(a)は3相全波整流波形、(b)は3相半波整流波形、(c)は準2相半波整流波形を示している。
【0083】
そして、準2相半波整流が行われている保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.84×VAC
【0084】
図11は、第10の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図11(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0085】
そして、R相用第1の接点3R、R相用分圧抵抗8R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、S相用分圧抵抗8S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成され、T相用第2の接点4T、T相用分圧抵抗8T、及びT相用ブロックダイオード2TによりT相用直列接続体が形成されている。また、T相用分圧抵抗8Tには、T相用第3の接点11Tが並列接続されている。この第3の接点11Tは、第1の接点3R,3Sに対するb接点動作を行うものである。
【0086】
第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Tの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相、S相、T相に接続されると共に、ブロックダイオード2R,2S,2Tのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0087】
次に、図11(a)の装置のブレーキ制御動作を、図11(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Tの全てがオン状態となっており(第3の接点11Tは第1の接点第1の接点3R,3Sのb接点動作を行うのでこのときはオフ状態である)、この状態では3相交流電源9の各相の電圧がブロックダイオード2R,2S,2Tにより3相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。但し、この状態では各相の分圧抵抗8R,8S,8Tにより電圧降下が生じている。
【0088】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3R,3Sがオフ状態となり、第2の接点4Tのみがオン状態となるので、3相交流電源9のT相のみの電圧がブロックダイオード2Tにより単相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、T相用第3の接点11Tはオン状態となっておりT相用分圧抵抗8Tによる電圧降下は生じていないので保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VAC
【0089】
図12は、第11の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図11(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0090】
そして、R相用第1の接点3R、R相用第2の接点4R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、S相用第2の接点4S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成され、T相用第2の接点4T、T相用第2の接点4T、及びT相用ブロックダイオード2TによりT相用直列接続体が形成されている。また、R相用第2の接点4R、及びS相用第2の接点4SにはそれぞれR相用分圧抵抗8R、及びS相用分圧抵抗8Sが並列接続されている。
【0091】
第1の接点3R,3S,3Tの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相、S相、T相に接続されると共に、ブロックダイオード2R,2S,2Tのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0092】
次に、図12(a)の装置のブレーキ制御動作を、図12(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S,3T、及び第2の接点4R,4S,4Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9の各相の電圧がブロックダイオード2R,2S,2Tにより3相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=1.17×VAC
【0093】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4R,4S,4Tがオフ状態となり、第1の接点3R,3S,3Tのみがオン状態となるので、3相交流電源9のR相及びS相のみの電圧がブロックダイオード2R,2Sにより準2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。但し、この状態ではR相及びS相の分圧抵抗8R,8Sにより電圧降下が生じている。
【0094】
図13は、第12の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図13(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0095】
そして、R相用第1の接点3R、R相用第2の接点4R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成されている。
【0096】
第1の接点3R,3Sの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相及びS相に接続されている。しかし、T相には何も接続されておらず、その負荷側端子は開放状態となっている。そして、ブロックダイオード2R,2Sのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0097】
次に、図13(a)の装置のブレーキ制御動作を、図13(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S、及び第2の接点4Rの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9のR相及びS相の電圧がブロックダイオード2R,2Sにより準2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.84×VAC
【0098】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4Rがオフ状態となり、第1の接点3R,3Sのみがオン状態となるので、3相交流電源9のS相のみの電圧がブロックダイオード2Sにより単相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このとき、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.45×VAC
【0099】
図14は、第13の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図14(a)において、交流電源部としての3相交流電源9は、R相、S相、T相の各相、及び中性点10を有している。この3相交流電源9には、例えば、巻線がスター結線された変圧器を用いることができる。
【0100】
そして、R相用第1の接点3R、R相用第2の接点4R、及びR相用ブロックダイオード2RによりR相用直列接続体が形成され、S相用第1の接点3S、S相用第2の接点4S、及びS相用ブロックダイオード2SによりS相用直列接続体が形成されている。また、S相用第2の接点4SにはS相用分圧抵抗8Sが並列接続されている。
【0101】
第1の接点3R,3Sの各一端側はそれぞれ3相交流電源9のR相及びS相に接続されている。しかし、T相には何も接続されておらず、その負荷側端子は開放状態となっている。そして、ブロックダイオード2R,2Sのカソード側は共通接続され、その共通接続点はブレーキコイル5の一端側に接続されている。そして、ブレーキコイル5の他端側は中性点10に接続されている。また、ブレーキコイル5にはフリーホイールダイオード6が並列接続されている。
【0102】
次に、図14(a)の装置のブレーキ制御動作を、図14(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S、及び第2の接点4R,4Sの全てがオン状態となっており、この状態では3相交流電源9のR相及びS相の電圧がブロックダイオード2R,2Sにより準2相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流は高電流レベルとなる。このとき、3相交流電源9の電圧実効値をVACとすると、強制励磁期間中のブレーキ電圧VBK1は下式により表される。
VBK1=0.84×VAC
【0103】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4R,4Sがオフ状態となり、第1の接点3R,3Sのみがオン状態となるので、3相交流電源9のS相のみの電圧がブロックダイオード2Sにより単相半波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。但し、この状態ではS相用分圧抵抗8Sにより電圧降下が生じている。
【0104】
図15は、第14の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図15(a)において、交流電源部として3相交流電源12及び単相交流電源1が用いられている。この3相交流電源12は、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、この3相交流電源12には、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。
【0105】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。そして、3相交流電源12のR相側は、接点部材であるR相用第1の接点3Rを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、3相交流電源12のS相側は、接点部材であるS相用第1の接点3Sを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続されている。また、単相交流電源1の一端側は、単相用第2の接点4M及びこれに直列接続された単相用分圧抵抗8Mを介して、ダイオードD1,D2の共通接続点に接続されている。
【0106】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13のダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。また、3相交流電源12のT相側、及び単相交流電源1の他端側は直接にダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0107】
次に、図15(a)の装置のブレーキ制御動作を、図15(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3Sのみがオン状態となっており、この状態では3相整流回路13により3相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VAC
【0108】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3R,3Sがオフ状態となり、単相用第2の接点4Mがオン状態となるので、ダイオードD1,D2及びD5,D6により単相全波整流回路が形成され、単相交流電源1のみの電圧が単相全波整流されてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。但し、この状態では単相用分圧抵抗8Mにより電圧降下が生じている。
【0109】
図15に(a)示した例では、単相用第2の接点4Mに単相用分圧抵抗8Mを直列接続しているが、この単相用分圧抵抗8Mは省略することも可能である。分圧抵抗8Mを省略した場合、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.9×VAC
【0110】
図16は、第15の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図16(a)において、交流電源部として3相交流電源12及び単相交流電源1が用いられている。この3相交流電源12は、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、この3相交流電源12には、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。
【0111】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されており、この3相整流回路13には、ダイオードD7,D8により形成されたダイオード直列接続体が並列接続されている。そして、3相交流電源12のR相側は、接点部材であるR相用第1の接点3Rを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、3相交流電源12のS相側は、接点部材であるS相用第1の接点3Sを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続されている。また、単相交流電源1の一端側は、単相用第2の接点4M及びこれに直列接続された単相用分圧抵抗8Mを介して、ダイオードD7,D8の共通接続点に接続されている。
【0112】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13及びダイオード直列接続体のダイオードD1,D3,D5,D7のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6,D8のアノード側共通接続点に接続されている。また、3相交流電源12のT相側、及び単相交流電源1の他端側は直接にダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0113】
次に、図16(a)の装置のブレーキ制御動作を、図16(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S及び単相用第2の接点4Mの全てがオン状態となっている。この状態では3相整流回路13からは3相全波整流された電圧が出力される。このとき、ダイオードD5〜D8により単相交流電源1のための単相全波整流回路が形成されており、この単相全波整流回路からも単相全波整流された電圧が出力されようとする。しかし、単相用分圧抵抗8Mにより電圧降下が生じているので、この単相全波整流回路から出力されようとする電圧は3相整流回路13から出力されようとする電圧よりも低くなっている。それ故、実際には3相整流回路13からの3相全波整流されたブレーキ電圧のみがブレーキコイル5に高電圧レベルとなって印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VAC
【0114】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3R,3Sがオフ状態となり、単相用第2の接点4Mがオン状態となるので、今度はダイオードD5〜D8により形成される単相全波整流回路からの電圧が単相全波整流され低電圧レベルとなってブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。但し、この状態では単相用分圧抵抗8Mにより電圧降下が生じている。
【0115】
なお、上記の説明から明らかなように、本実施形態ではダイオードD5,D6を強制励磁期間中に用いられる3相整流回路13と、保持期間中に用いられる単相全波整流回路との双方に兼用しているので、ダイオードD7,D8により形成されるダイオード直列接続体だけを新たに付加すればよい構成となっている。すなわち、3相整流回路13とは全く別個の単相全波整流回路をそのまま付加する必要はなくなり、整流回路を構成するダイオード数の増加が極力抑制されている。
【0116】
図16(a)に示した例では、単相用第2の接点4Mに単相用分圧抵抗8Mを直列接続しているが、この単相用分圧抵抗8Mは省略することも可能である。分圧抵抗8Mを省略した場合、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.9×VAC
【0117】
また、図16(b)に示した例では、強制励磁期間中に第1の接点3R,3S及び第2の接点4Mの全てをオン状態にしているが、第2の接点4Mについてはオフ状態にしてもよい。但し、もちろん第1の接点3R,3Sについては必ずオン状態にしなければならない。
【0118】
図17は、第16の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図17(a)において、交流電源部として3相交流電源12及び単相交流電源1が用いられている。この3相交流電源12は、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、この3相交流電源12には、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。但し、この実施形態では中性点のないデルタ結線された変圧器を用いるものとする。
【0119】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。そして、3相交流電源12のR相側は、接点部材であるR相用第1の接点3Rを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、S相側は直接にダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、T相側は、接点部材であるT相用第2の接点4Tを介してダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0120】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13のダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。
【0121】
次に、図17(a)の装置のブレーキ制御動作を、図17(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R及び第2の接点4Tの双方がオン状態となっており、この状態では3相整流回路13により3相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VAC
【0122】
次いで、保持期間に入るとT相用第2の接点4Tがオフ状態となるので、ダイオードD1,D2及びD3,D4により単相全波整流回路が形成され、単相全波整流(3相交流電源12がスター結線の場合には準2相半波整流となる)された低電圧レベルとしての電圧がブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK2は下式により表される。
VBK2=0.9×VAC
【0123】
図18は、第17の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図18(a)において、交流電源部として3相交流電源12及び単相交流電源1が用いられている。この3相交流電源12は、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、この3相交流電源12には、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。但し、この実施形態では中性点のないデルタ結線された変圧器を用いるものとする。
【0124】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。
【0125】
3相交流電源12のR相側は、接点部材であるR相用第2の接点4Rを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、S相側は、接点部材であるS相用第2の接点4Sを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、T相側は、接点部材であるT相用第1の接点3Tを介してダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。また、R相用第2の接点4RにはR相用分圧抵抗8Rが並列接続されている。
【0126】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13のダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。
【0127】
次に、図18(a)の装置のブレーキ制御動作を、図18(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第2の接点4R,4S及び第1の接点3Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相整流回路13により3相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VAC
【0128】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4R,4Sがオフ状態となるので、ダイオードD1,D2及びD5,D6により単相全波整流回路が形成され、単相全波整流(3相交流電源12がスター結線の場合には準2相半波整流となる)された低電圧レベルとしての電圧がブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。但し、この状態ではR相用分圧抵抗8Rにより電圧降下が生じている。
【0129】
図19は、第18の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図19(a)において、交流電源部として3相交流電源12が用いられている。この3相交流電源12は、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、この3相交流電源12には、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。
【0130】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。
【0131】
そして、R相用第1の接点3R及びR相用第2の接点4RによりR相用直列接続体が形成されており、このR相用第2の接点4RにはR相用分圧抵抗8Rが並列接続されている。このR相用直列接続体の一端側は3相交流電源12のR相側に接続され、他端側はダイオードD1,D2の共通接続点に接続されている。
【0132】
同様に、S相用第1の接点3S及びS相用第2の接点4SによりS相用直列接続体が形成されており、このS相用第2の接点4SにはS相用分圧抵抗8Sが並列接続されている。このS相用直列接続体の一端側は3相交流電源12のS相側に接続され、他端側はダイオードD3,D4の共通接続点に接続されている。
【0133】
同様に、T相用第1の接点3T及びT相用第2の接点4TによりT相用直列接続体が形成されており、このT相用第2の接点4TにはT相用分圧抵抗8Tが並列接続されている。このT相用直列接続体の一端側は3相交流電源12のT相側に接続され、他端側はダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0134】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13のダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。
【0135】
次に、図19(a)の装置のブレーキ制御動作を、図19(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3R,3S,3T及び第2の接点4R,4S,4Tの全てがオン状態となっており、この状態では3相整流回路13により3相全波整流されてブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12の電圧実効値をVACとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VAC
【0136】
次いで、保持期間に入ると第2の接点4R,4S,4Tがオフ状態となり分圧抵抗8R,8S,8Tによる電圧降下が生じるので、ブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなり、したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0137】
図20は、第19の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図20(a)において、交流電源部として高電圧側3相交流電源12A及び低電圧側3相交流電源12Bが用いられている。これらの3相交流電源12A,12Bは、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、これらの3相交流電源12A,12Bには、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。
【0138】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。
【0139】
高電圧側3相交流電源12AのR相側は、接点部材である高電圧側R相用第1の接点3RHを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、S相側は、接点部材である高電圧側S相用第1の接点3SHを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、T相側は直接にダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0140】
低電圧側3相交流電源12BのR相側は、接点部材である低電圧側R相用第2の接点4RL及びこれに直列接続された低電圧側R相用分圧抵抗8RLを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、S相側は、接点部材である低電圧側S相用第2の接点4SL及びこれに直列接続された低電圧側S相用分圧抵抗8SLを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、T相側は、低電圧側T相用分圧抵抗8TLを介してダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0141】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13のダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続されている。
【0142】
次に、図20(a)の装置のブレーキ制御動作を、図20(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3RH,3SHのみがオン状態となっており、この状態では高電圧側3相交流電源12Aからの3相交流電圧が3相整流回路13により3相全波整流されるのでブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は高電圧レベルとなる。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12Aの電圧実効値をVACHとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VACH
【0143】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3RH,3SHはオフ状態となり、第2の接点4RL,4SLのみがオン状態となる。この状態では、低電圧側3相交流電源12Bからの3相交流電圧が3相整流回路13により3相全波整流され、更に分圧抵抗8RL,8SL,8TLによる電圧降下も生じているのでブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0144】
図20(a)に示した例では、低電圧側3相交流電源12Bの各相に分圧抵抗8RL,8SL,8TLを介挿しているが、これらの分圧抵抗は省略することも可能である。これらの分圧抵抗を省略した場合、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は。3相交流電源12Bの電圧実効値をVACLとすると下式により表される。
VBK2=1.35×VACL
【0145】
図21は、第20の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。図21(a)において、交流電源部として高電圧側3相交流電源12A及び低電圧側3相交流電源12Bが用いられている。これらの3相交流電源12A,12Bは、図8、図9、及び図11〜図14における3相交流電源9のように中性点10を有するものである必要はない。したがって、これらの3相交流電源12A,12Bには、巻線がスター結線された変圧器又はデルタ結線された変圧器のいずれをも用いることができる。
【0146】
3相整流回路13は、上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて構成されている。また、単相整流回路14は、上側アームを形成するダイオードD7,D9及び下側アームを形成するダイオードD8,D10がブリッジ接続されて構成されている。
【0147】
高電圧側3相交流電源12AのR相側は、接点部材である高電圧側R相用第1の接点3RHを介してダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、S相側は、接点部材である高電圧側S相用第1の接点3SHを介してダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、T相側は直接にダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。
【0148】
低電圧側3相交流電源12BのR相側は、接点部材である低電圧側R相用第2の接点4RL及びこれに直列接続された低電圧側R相用分圧抵抗8RLを介してダイオードD9,D10の共通接続点に接続され、S相側は、接点部材である低電圧側S相用第2の接点4SL及びこれに直列接続された低電圧側S相用分圧抵抗8SLを介してダイオードD7,D8の共通接続点に接続され、T相側は、低電圧側T相用分圧抵抗8TLを介してダイオードD5,D6の共通接続点に接続されている。なお、低電圧側3相交流電源12Bの各相について、図示の順番が図20の場合とは逆になっていることに注意されたい。
【0149】
そして、ブレーキコイル5の一端側は3相整流回路13及び単相整流回路14のダイオードD1,D3,D5,D7,D9のカソード側共通接続点に接続されると共に、他端側はダイオードD2,D4,D6,D8,D10のアノード側共通接続点に接続されている。
【0150】
次に、図21(a)の装置のブレーキ制御動作を、図21(b)の動作波形図に基づき説明する。まず、強制励磁期間中は第1の接点3RH,3SH及び第2の接点4RL,4SLの全てがオン状態となっており、この状態では3相整流回路13からは高電圧側3相交流電源12Aの3相交流電圧が3相全波整流されて出力される。このとき、ダイオードD5〜D10により低電圧側3相交流電源12Bのための3相全波整流回路が形成されており、この3相全波整流回路からも3相全波整流された電圧が出力されようとする。しかし、3相交流電源12Bの電圧はもともと3相交流電源12Aの電圧よりも低レベルであり、更に分圧抵抗8RL,8SL,8TLにより電圧降下も生じているので、実際には上記のように3相整流回路13からの出力電圧のみが高電圧レベルのブレーキ電圧としてブレーキコイル5に印加される。したがって、この電圧印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も高電流レベルとなる。このときのブレーキ電圧VBK1は、3相交流電源12Aの電圧実効値をVACHとすると、下式により表される。
VBK1=1.35×VACH
【0151】
次いで、保持期間に入ると第1の接点3RH,3SHはオフ状態となり、第2の接点4RL,4SLのみがオン状態となる。この状態では、低電圧側3相交流電源12Bからの3相交流電圧がダイオードD5〜D10で形成される3相整流回路により3相全波整流され、更に分圧抵抗8RL,8SL,8TLによる電圧降下も生じているのでブレーキコイル5に印加されるブレーキ電圧は低電圧レベルとなる。したがって、この低電圧の印加によりブレーキコイル5に流れるブレーキ電流も低電流レベルとなる。
【0152】
なお、上記の説明から明らかなように、本実施形態ではダイオードD5,D6を強制励磁期間中に用いられる3相整流回路13と、保持期間中に用いられる3相整流回路との双方に兼用しているので、ダイオードD7,D8,D9,D10により形成される単相整流回路14だけを新たに付加すればよい構成となっている。すなわち、3相整流回路13と同様の3相整流回路を別個に付加する必要はなくなり、整流回路を構成するダイオード数の増加が極力抑制されている。
【0153】
図21(a)に示した例では、低電圧側3相交流電源12Bの各相に分圧抵抗8RL,8SL,8TLを介挿しているが、これらの分圧抵抗は省略することも可能である。これらの分圧抵抗を省略した場合、保持期間中のブレーキ電圧VBK2は。3相交流電源12Bの電圧実効値をVACLとすると下式により表される。
VBK2=1.35×VACL
【0154】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、接点部材として直流負荷遮断接点よりも容量の小さな交流負荷遮断接点を用いることができる。また、分圧抵抗を省略できたり、あるいは分圧抵抗を用いなければならない場合でも容量の小さなものとすることができる。したがって、マシンルームレス・エレベータシステムの制御盤内にも充分に配設できるほど小型化された部材で構成されたエレベータブレーキ制御装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図2】第2の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図3】第3の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図4】第4の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図5】第5の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図6】第6の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図7】第7の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図8】第8の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図9】第9の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b),(c)は動作波形図。
【図10】図9の実施形態において行われる準2相半波整流による波形を他の整流波形と対比して示した参考波形図であり、(a)は3相全波整流波形、(b)は3相半波整流波形、(c)は準2相半波整流波形を示す。
【図11】第10の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図12】第11の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図13】第12の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図14】第13の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図15】第14の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図16】第15の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図17】第16の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図18】第17の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図19】第18の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b),(c)は動作波形図。
【図20】第19の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図21】第20の発明に係るエレベータブレーキ制御装置の実施形態を示す説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図。
【図22】従来装置の説明図であり、(a)は回路構成図、(b)は動作波形図である。
【符号の説明】
1 単相交流電源
1A 高電圧用単相交流電源
1B 低電圧用単相交流電源
1C 第1の単相交流電源
1D 第2の単相交流電源
2 ブロックダイオード
2A 第1のブロックダイオード
2B 第2のブロックダイオード
2R R相用ブロックダイオード
2S S相用ブロックダイオード
2T T相用ブロックダイオード
3 第1の接点
3A 順位相側第1の接点
3B 逆位相側第1の接点
3R R相用第1の接点
3 S相用第1の接点
3T T相用第1の接点
3RH 高電圧側R相用第1の接点
3SH 高電圧側S相用第1の接点
4 第2の接点
4A 順位相側第2の接点
4B 逆位相側第2の接点
4R R相用第2の接点
4S S相用第2の接点
4T T相用第2の接点
4M 単相用第2の接点
4RL 低電圧側R相用第2の接点
4SL 低電圧側S相用第2の接点
5 ブレーキコイル
6 フリーホイールダイオード
7 単相整流回路
8 分圧抵抗
8A 順位相側分圧抵抗
8B 逆位相側分圧抵抗
8R R相用分圧抵抗
8S S相用分圧抵抗
8T T相用分圧抵抗
8M 単相用分圧抵抗
8RL 低電圧側R相用分圧抵抗
8SL 低電圧側S相用分圧抵抗
8TL 低電圧側T相用分圧抵抗
9 3相交流電源
10 中性点
11T T相用第3の接点
12 3相交流電源
12A 高電圧側3相交流電源
12B 低電圧側3相交流電源
13 3相整流回路
14 単相整流回路
101 3相交流電源
102 3相整流回路
103 第1の接点
104 第2の接点
105 ブレーキコイル
106 分圧抵抗
Claims (25)
- 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての単相交流電源と、
前記整流を行うブロックダイオード並びに前記接点部材としての第1及び第2の接点から成る直列接続体と、
前記第2の接点に並列接続された分圧抵抗と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記直列接続体を介して、また、他端側を直接に、前記単相交流電源のそれぞれ一端側及び他端側に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部として互いに直列接続された高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源と、
前記接点部材としての第1の接点及び前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、
前記接点部材としての第2の接点及び前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記高電圧用単相交流電源及び前記低電圧用単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記高電圧用単相交流電源及び前記低電圧用単相交流電源の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての単相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、
前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、
前記単相交流電源の他端側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、
アノードが前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続されると共に、カソードが前記単相交流電源の他端側と前記第2の接点との間に接続され、この第2の接点がオフ状態のときの前記整流を行うブロックダイオードと、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部として互いに直列接続され且つ互いに逆位相の第1及び第2の単相交流電源と、
前記接点部材としての第1の接点及び前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、
前記接点部材としての第2の接点及び前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記第1及び第2の単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記第1及び第2の単相交流電源の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての単相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、
前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、
前記単相交流電源の他端側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、
前記第2の接点に並列接続された分圧抵抗と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1及び第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部として互いに直列接続された高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3及び下側アームを形成するダイオードD2,D4がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、
前記高電圧用単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第1の接点と、
前記低電圧用単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4のアノード側共通接続点に接続し、更に前記ダイオードD3,D4の共通接続点を前記高電圧用単相交流電源及び低電圧用単相交流電源の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部として互いに直列接続され且つ互いに逆位相の第1及び第2の単相交流電源と、
前記接点部材としての順位相側第1及び第2の接点、並びに前記整流を行う第1のブロックダイオードから成る第1の直列接続体と、
前記接点部材としての逆位相側第1及び第2の接点、並びに前記整流を行う第2のブロックダイオードから成る第2の直列接続体と、
前記順位相側及び逆位相側の第2の接点にそれぞれ並列接続された順位相側及び逆位相側の分圧抵抗と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を、それぞれ前記第1及び第2の直列接続体を介して前記第1及び第2の単相交流電源の一端側に接続すると共に、他端側を前記第1及び第2の単相交流電源の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記順位相側及び逆位相側の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記順位相側及び逆位相側の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、
前記R相用、S相用、T相用の各第2の接点に並列接続されたR相用、S相用、T相用の各分圧抵抗と、
を備え、
前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1の接点、及び前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1の接点、及び前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記接点部材としてのT相用第2の接点、及び前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点、並びに前記T相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 請求項9記載のエレベータブレーキ制御装置において、
前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とすることに代えて、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1の接点、及びR相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1の接点、及びS相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記接点部材としてのT相用第2の接点、及びT相用分圧抵抗、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、
前記T相用分圧抵抗に並列接続され、前記R相用及びS相用の各第1の接点に対するb接点動作を行うT相用第3の接点と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の各第1の接点、並びに前記T相用第2の接点をオン状態にし、前記保持期間中は前記T相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うT相用ブロックダイオードから成るT相用直列接続体と、
前記R相用及びS相用の各第2の接点に並列接続されたR相用及びS相用の各分圧抵抗と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記R相用、S相用、T相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1の接点、及び前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記R相用及びS相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、更に前記3相交流電源のT相負荷側端子を開放状態とし、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点、及び前記R相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
R相、S相、T相の各相、及び中性点を有する、前記交流電源部としての3相交流電源と、
前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うR相用ブロックダイオードから成るR相用直列接続体と、
前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点、並びに前記整流を行うS相用ブロックダイオードから成るS相用直列接続体と、
前記S相用第2の接点に並列接続されたS相用分圧抵抗と、
前記ブレーキコイルに並列接続されたフリーホイールダイオードと、
を備え、
前記R相用及びS相用の各ブロックダイオードのカソードを共通接続し、前記ブレーキコイルの一端側をこの共通接続点に接続すると共に、他端側を前記3相交流電源の中性点に接続し、更に前記3相交流電源のT相負荷側端子を開放状態とし、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての3相交流電源及び単相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、
前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第1の接点と、
前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての単相用第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のT相側及び前記単相交流電源の他端側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記単相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 請求項15記載のエレベータブレーキ制御装置において、
前記単相用第2の接点と前記ダイオードD1,D2との間に単相用分圧抵抗が介挿されている、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての3相交流電源及び単相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
直列接続されたダイオードD7,D8により形成され、前記3相整流回路に並列接続されたダイオード直列接続体と、
前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、
前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第1の接点と、
前記単相交流電源の一端側と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての単相用第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5,D7のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6,D8のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のT相側及び前記単相交流電源の他端側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は少なくとも前記R相用及びS相用の第1の接点をオン状態とし、前記保持期間中は前記単相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 請求項17記載のエレベータブレーキ制御装置において、
前記単相用第2の接点と前記ダイオードD7,D8との間に単相用分圧抵抗が介挿されている、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての3相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第1の接点と、
前記3相交流電源のT相側と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのT相用第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のS相側を前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用第1の接点及びT相用の第2の接点の双方をオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての3相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
前記3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのR相用第2の接点と、
前記3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのS相用第2の接点と、
前記3相交流電源のT相側と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としてのT相用第1の接点と、
前記R相用第2の接点に並列接続されたR相用分圧抵抗と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記3相交流電源のS相側を前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用及びS相用の第2の接点並びにT相用第1の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記T相用第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての3相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
一端側が前記3相交流電源のR相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD1,D2の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのR相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るR相用直列接続体と、
一端側が前記3相交流電源のS相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD3,D4の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのS相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るS相用直列接続体と、
一端側が前記3相交流電源のT相側に接続されると共に他端側が前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続され、前記接点部材としてのT相用第1及び第2の接点が直列接続されて成るT相用直列接続体と、
前記R相用、S相用、T相用の各第2の接点に並列接続されたR相用、S相用、T相用の各分圧抵抗と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1及び第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記R相用、S相用、T相用の第1の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
前記高電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側R相用第1の接点と、
前記高電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側S相用第1の接点と、
前記低電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側R相用第2の接点と、
前記低電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側S相用第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源のT相側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記高電圧側R相用第1の接点及び高電圧側S相用第1の接点のみをオン状態とし、前記保持期間中は前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 請求項22記載のエレベータブレーキ制御装置において、
前記低電圧側R相用第2の接点と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に介挿された低電圧側R相用分圧抵抗と、
前記低電圧側S相用第2の接点と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に介挿された低電圧側S相用分圧抵抗と、
前記低電圧側3相交流電源のT相と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に介挿された低電圧側T相用分圧抵抗と、
を備えた、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 交流電源部からの交流電圧を整流し整流電圧を接点部材を介してブレーキコイルへ印加することによりブレーキ開放動作を行う際に、強制励磁期間中の印加電圧を高電圧とし、その後の保持期間中の印加電圧を前記接点部材のオンオフ動作により低電圧とするエレベータブレーキ制御装置において、
前記交流電源部としての高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源と、
上側アームを形成するダイオードD1,D3,D5及び下側アームを形成するダイオードD2,D4,D6がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う3相整流回路と、
上側アームを形成するダイオードD7,D9及び下側アームを形成するダイオードD8,D10がブリッジ接続されて成り、前記整流を行う単相整流回路と、
前記高電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD1,D2の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側R相用第1の接点と、
前記高電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD3,D4の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての高電圧側S相用第1の接点と、
前記低電圧側3相交流電源のR相側と前記ダイオードD9,D10の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側R相用第2の接点と、
前記低電圧側3相交流電源のS相側と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に接続された、前記接点部材としての低電圧側S相用第2の接点と、
を備え、
前記ブレーキコイルの一端側を前記ダイオードD1,D3,D5,D7,D9のカソード側共通接続点に接続すると共に、他端側を前記ダイオードD2,D4,D6,D8,D10のアノード側共通接続点に接続し、更に、前記高電圧側3相交流電源及び低電圧側3相交流電源のT相側を前記ダイオードD5,D6の共通接続点に接続し、
前記強制励磁期間中は前記高電圧側R相用第1の接点及び高電圧側S相用第1の接点、並びに前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点の全てをオン状態とし、前記保持期間中は前記低電圧側R相用第2の接点及び低電圧側S相用第2の接点のみをオン状態とする、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。 - 請求項24記載のエレベータブレーキ制御装置において、
前記低電圧側R相用第2の接点と前記ダイオードD9,D10の共通接続点との間に介挿された低電圧側R相用分圧抵抗と、
前記低電圧側S相用第2の接点と前記ダイオードD7,D8の共通接続点との間に介挿された低電圧側S相用分圧抵抗と、
前記低電圧側3相交流電源のT相と前記ダイオードD5,D6の共通接続点との間に介挿された低電圧側T相用分圧抵抗と、
を備えた、
ことを特徴とするエレベータブレーキ制御装置。
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