JP4218775B2 - パンチ用のリテーナ、及びボタンダイ用のリテーナ - Google Patents

パンチ用のリテーナ、及びボタンダイ用のリテーナ Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一端に大径の肩部が形成されたパンチ或いはボタンダイを、その肩部で保持してプレス金型の取付部材、例えば、パンチの場合にはパンチホルダに取り付けるパンチ或いはボタンダイ用のリテーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パンチ用のリテーナとして、例えば図9に示すものが知られている。すなわち、このリテーナは、一端に大径の肩部が形成されたショルダーパンチ(ここではノックピン穴付きの丸パンチ)60をその肩部61で保持するリテーナ本体62を有し、ショルダーパンチ60は、肩部61の端面63がリテーナ本体62の一端面64と同一面を形成するようにリテーナ本体62に保持され、そして、リテーナ本体62の一端面64全体にバッキングプレート65を当接させた状態で、リテーナ本体62をプレス金型のパンチホルダ66にボルト67により取り付けるようになっている。バッキングプレート65は、ショルダーパンチ60の軸方向に作用する力を分散してこの力がパンチホルダ66に直接加わらないようにし、これによって、パンチホルダ66の変形や破損等を防止するために設けてある。また、図9において、符号68はショルダーパンチ60をパンチホルダ66に位置決めをするためのセンターノックピンであり、符号69、70は、センターノックピン68を中心とするリテーナ本体62の角度位置を決めるノックピンであり、符号71、72はノックピン69、70の落下防止用のスクリュープラグである。そして、バッキングプレート65には、ボルト67が挿通するボルト逃げ孔73と、3つのノックピン68〜70がそれぞれ挿通するノックピン逃げ孔74〜76が形成されている。そして、このパンチ用のリテーナでは、リテーナ本体62の一端面64の全体とパンチホルダ66の取付面との間にバッキングプレート65を介在させかつショルダーパンチ60を所定の位置に位置決めした状態で、リテーナ本体62がパンチホルダ66にボルト67により取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のパンチ用リテーナでは、リテーナ本体62の一端面64全体とパンチホルダ66の取付面との間にバッキングプレート65を介在させているので、バッキングプレート65を、リテーナ本体62の複雑な外形と同じ形状でかつリテーナ本体62の一端面全体に当接する大きさに加工する必要があり、バッキングプレート65の加工が非常に難しく、製造コストが増大してしまうという問題があった。また、バッキングプレート65は、前記軸方向に作用する力の分散に寄与しない無駄な部分を多く含み、そのためバッキングプレート65にボルト逃げ孔73やノックピン逃げ孔74〜76を加工しなければならず、これによっても製造コストが増大してしまうという問題があった。
さらに、リテーナ本体62の取付け状態で、バッキングプレート65のボルト逃げ孔73とこの孔73に挿通したボルト67との間、及びバッキングプレート65のノックピン逃げ孔74〜76とこれらの孔にそれぞれ挿通するノックピン68〜70との間にそれぞれ隙間があるため、リテーナ本体62に対するバッキングプレート65の位置が一定しない。すなわち、バッキングプレート65がリテーナ本体62から片方に出っ張った状態でリテーナ本体62がパンチホルダ66に取付けられてしまう場合がある。このような場合、出っ張ったバッキングプレート65の一部がプレス加工時に他の部品と干渉する虞れがあるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その課題は加工を容易にして製造コストの低減を図り、プレス加工時における他部材との干渉を防止したパンチ用リテーナを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係るパンチ用のリテーナは、三角形の3つの角に円弧状の丸みを付けた三角形状の横断面を有し、パンチホルダの取付面に当接させる一端面と他端面とがほぼ平行に構成され、一端面と他端面との間で一端面に垂直な方向に貫通し、軸部の一端に刃先が、他端に大径の肩部が形成され、端面中央に位置決め用のセンターノックピンが嵌合するノックピン穴が形成されているショルダーパンチが、前記一端面側から挿入されるパンチ取付孔と,
前記三角形状の横断面における1つの角部の近傍に設けられ、その軸心Bが、前記パンチ取付孔の軸心Aと三角形状の横断面の中心とを結ぶ線上にあって、その横断面の中心から前記パンチ取付孔の軸心Aとは反対側にずれた位置に設けられており、前記パンチ取付孔の軸心Aと平行に両端面間で貫通し、ボルトが他端面側から挿入されるボルト取付孔と,
前記一端面に開口し、ノックピンが嵌合する小径孔部と、ノックピンの下端に当接してその落下を阻止するスクリューボルトの雄ねじ部が螺合するねじ孔部とがそれぞれ形成され、前記パンチ取付孔の軸心Aと前記ボルト取付孔の軸心Bを結ぶ直線に関してほぼ対称な位置に設けられる2つのノックピン孔と,
とからなり,
前記ショルダーパンチを、前記肩部で保持して該ショルダーパンチの肩部の端面とプレス金型のパンチホルダとの間に剛性を有するバッキングプラグを介在させた状態で、前記プレス金型のパンチホルダに直接かつ着脱自在に取り付けるようにした
ことを特徴とする。
このように構成することによって、リテーナ本体を取付部材に取付けた状態で、パンチ或いはボタンダイの肩部の端面と取付部材との間に肩部の端面全体を覆う大きさのバッキングプラグが介在するので、パンチの軸方向に作用する力がバッキングプラグで分散されて取付部材に直接加わらない。そして、バッキングプラグは、パンチの肩部の端面全体を覆う大きさで、パンチの軸方向に作用する力を分散するのに必要な最低限の大きさに加工すればよく、上記従来技術のようにリテーナ本体の複雑な外形と同じ形状にかつリテーナ本体の端面全体に当接する大きさに加工する必要がない。そのため、バッキングプラグの加工が容易になる。また、ノックピン穴付きのパンチを使用する場合、バッキングプラグにはそのノックピン穴に嵌合するセンターノックピンが挿通する貫通孔だけを設ければよく、この点でもパッキングプラグの加工が容易になる。また、ノックピン穴のないパンチを使用する場合、バッキングプラグに孔明け加工をする必要がなく、加工がより一層容易になる。さらに、肩部の端面全体を覆う大きさのバッキングプラグが肩部の端面と取付部材との間に介在した状態で、リテーナ本体が取付部材に直接取り付けられるので、バッキングプラグがリテーナ本体から出っ張ったりしない。
【0005】
また、請求項2に係るパンチ用のリテーナは、請求項1に係るパンチ用のリテーナの前記パンチ取付孔には、前記ショルダーパンチの軸部が隙間なく嵌合し、他端面に開口した小径孔部と、一端面に開口し、バッキングプラグを収容するプラグ収容部と、該プラグ収容部に連続してこの収容部の奥側に、該収容部より小さい内径に形成され、前記ショルダーパンチの肩部が遊嵌する大きさの内径を有し、前記小径孔部との間に段差部が形成され、該段差部によって、肩部収容部に収容される肩部が係止される肩部収容部とが設けられており,
前記ボルト取付孔には、前記他端面に開口しボルトの頭部を収容する大径の頭部収容部と、一端面に開口しボルトのねじ部が挿通する小径孔部とが設けられており,
前記2つのノックピン孔は、前記ノックピンを前記小径孔部及び前記ノックピン穴に嵌合し、前記ねじ孔部に前記スクリューボルトの雄ねじ部を螺合するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、パンチの取付時には、パンチをリテーナ本体の取付孔に挿入してその肩部をリテーナ本体の肩部収容部に収容させてから、バッキングプラグをプラグ収容部に収容させる。これによって、バッキングプラグを、パンチの肩部の端面全体を覆うほぼ一定の位置でリテーナ本体に取り付けることができる。また、プラグ収容部に収容させてあるバッキングプラグをリテーナ本体から簡単に取り外すことができる。
【0006】
また、請求項3に係るボタンダイ用のリテーナは、三角形の3つの角に円弧状の丸みを付けた三角形状の横断面を有し、ダイホルダの取付面に当接させる一端面と他端面とがほぼ平行に構成され、一端面と他端面との間で一端面に垂直な方向に貫通し、軸部の一端に刃先が、他端に大径の肩部が形成され、端面中央に位置決め用のセンターノックピンが嵌合するノックピン穴が形成されているショルダーパンチの刃先が挿通する円形孔と、該円形孔と同心の逃げ孔とを有し、該円形孔の上端の内周縁が刃先になっているボタンダイ取付孔と,
前記三角形状の横断面における1つの角部の近傍に設けられ、その軸心Bが、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと三角形状の横断面の中心とを結ぶ線上にあって、その横断面の中心から前記ボタンダイ取付孔の軸心Aとは反対側にずれた位置に設けられており、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと平行に両端面間で貫通し、ボルトが他端面側から挿入されるボルト取付孔と,
前記一端面に開口し、ノックピンが嵌合する小径孔部と、ノックピンの下端に当接してその落下を阻止するスクリューボルトの雄ねじ部が螺合するねじ孔部とがそれぞれ形成され、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと前記ボルト取付孔の軸心Bを結ぶ直線に関してほぼ対称な位置に設けられる2つのノックピン孔と,
とからなり,
前記ボタンダイを、前記肩部で保持して該ボタンダイの肩部の端面とプレス金型のダイホルダとの間に剛性を有するバッキングプラグを介在させた状態で、前記プレス金型のダイホルダに直接かつ着脱自在に取り付けるようにした
ことを特徴とす
このように構成することによって、ボタンダイの取付位置を簡単にかつ正確に決めることができる。
【0007】
また、請求項4に係るボタンダイ用のリテーナは、請求項3に係るボタンダイ用のリテーナの前記ボタンダイ取付孔には、前記ボタンダイが隙間なく嵌合し、他端面に開口した小径の円形孔と、一端面に開口し、バッキングプラグを収容するプラグ収容部と、該プラグ収容部に連続してこの収容部の開口側に、該収容部より小さい内径に形成され、前記ボタンダイの肩部が遊嵌する大きさの内径を有し、前記円形孔との間に段差部が形成され、該段差部によって、肩部収容部に収容される肩部が係止される肩部収容部とが設けられており,
前記ボルト取付孔には、前記他端面に開口しボルトの頭部を収容する大径の頭部収容部と、一端面に開口しボルトのねじ部が挿通する小径孔部とが設けられており,
前記2つのノックピン孔は、前記ノックピンを前記小径孔部及び前記ノックピン穴に嵌合し、前記ねじ孔部に前記スクリューボルトの雄ねじ部を螺合するように構成した
ことを特徴とする。
このように構成することによって、ノックピン穴付きのボタンダイで、リテーナ本体に回り止めされて保持されかつ取付部材に対する取付角度が重要となる異形ボタンダイ(異形の孔を有するもの)を使用する場合に、2つのノックピン穴の一方を使った取付角度がずれてしまっても、他方のノックピン孔を使ってそのボタンダイを正しい角度位置で取付部材に取り付けることができる。
また、ノックピン穴のないボタンダイで、リテーナ本体に回り止めされて保持されかつ取付部材に対する取付角度が重要となる異形ボタンダイを使用する場合にも、そのボタンダイを正しい角度位置で取付部材に取り付けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパンチ用のリテーナの実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。図1は本例のパンチ用のリテーナによるパンチの取付状態を示す縦断面図、図2は図1に示すパンチ用のリテーナを下から見た図で、その取付範囲を示す説明図、図3は図1と同じリテーナによるパンチの取付状態を図1とは異なる断面で示す縦断面図、図4は図1に示すリテーナを右斜め下方から見た斜視図、図5は本例のパンチ用のリテーナを使用したプレス金型の概略構成を示す縦断面図である。
【0009】
本例のパンチ用のリテーナ1は、図1に示すように、軸部2の一端に刃先3が形成され、その他端に大径の肩部4が形成されたショルダーパンチ7を、その肩部4で保持してプレス金型のパンチホルダ(取付部材)8に取り付けるのに使用される。本例で使用されるショルダーパンチ7は、その刃先3が円形の丸パンチであり、その肩部4の端面中央に位置決め用のセンターノックピン5が嵌合するノックピン穴6が形成されている。
パンチ用のリテーナ1は、図1及び図2に示すように、ショルダーパンチ7をその肩部4で保持してパンチホルダ8に取り付けられるリテーナ本体9と、リテーナ本体9をパンチホルダ8に取り付けるため及び位置決めするための付属品とからなる。この付属品は、センターノックピン5、バッキングプラグ10、ボルト11、位置決め用のノックピン12、及び、ノックピン12の落下防止用のスクリュープラグ13(図3参照)からなっている。
【0010】
リテーナ本体9は、ショルダーパンチ7の肩部4の端面(図1で上面)とパンチホルダ8との間に剛性を有するバッキングプラグ10を介在させた状態で、パンチホルダ8に直接かつ着脱自在に取り付けられる。すなわち、リテーナ本体9は、その端面がパンチホルダ8の取付面に当接した状態で、ボルト11によりパンチホルダ8に締結される。また、バッキングプラグ10は例えば金属製であり、その中心部にはセンターノックピン5が挿通するノックピン逃げ孔(貫通孔)14が穿設されている。そして、ショルダーパンチ7は、パンチホルダ8にその取付面15に対しほぼ垂直な姿勢で取り付けられるようになっている。
【0011】
また、リテーナ本体9は、三角形の3つの角に円弧状の丸みを付けた三角形状の横断面を有し、パンチホルダ8の取付面15に当接させる一端面16と他端面17とがほぼ平行になっている。このリテーナ本体9には、一端面16と他端面17との間で一端面16に垂直な方向に貫通し、ショルダーパンチ7が一端面16側から挿入されるパンチ取付孔18と、該取付孔18の軸心A(図2参照)と平行に両端面16,17間で貫通し、ボルト11が他端面17側から挿入されるボルト取付孔19とが設けられている。パンチ取付孔18はリテーナ本体9の三角形状の横断面における1つの角部の近傍に設けられている。一方、ボルト取付孔19の軸心Bは、パンチ取付孔18の軸心Aと三角形状の横断面の中心とを結ぶ線上にあって、その横断面の中心から軸心Aとは反対側にずれた位置に設けられている(図2参照)。
【0012】
パンチ取付孔18には、ショルダーパンチ7の軸部2が隙間なく嵌合し、他端面17に開口した小径孔部20と、一端面16に開口し、バッキングプラグ10を収容するプラグ収容部21と、該プラグ収容部21に連続してこの収容部21の奥側に、この収容部21より小さい内径に形成されかつショルダーパンチ7の肩部4を収容する肩部収容部22とが設けられている。
肩部収容部22は、ショルダーパンチ7の肩部4が遊嵌する大きさの内径を有し、小径孔部20との間に段差部23を形成している。この段差部23によって、肩部収容部22に収容される肩部4が係止される。小径孔部20は、肩部4を肩部収容部22に収容させた状態で刃先3及び軸部2の一部が外部へ突出するように作られている。そして、プラグ収容部21は、バッキングプラグ10が遊嵌する大きさの内径を有し、この内径より小さい内径の肩部収容部22との間に段差部24(図3参照)が形成されている。ここで、肩部収容部22の深さ(a)は肩部4の厚み(b)より小さく、プラグ収容部21の深さ(c)はバッキングプラグ10の厚み(d)より大きく、そして、(a)+(c)=(b)+(d)となっている。すなわち、肩部4を肩部収容部22にさせた状態で、バッキングプラグ10をプラグ収容部21に収容させると、バッキングプラグ10が肩部4に載置されかつバッキングプラグ10の端面がリテーナ本体9の一端面と同一面を形成するようになっている。
【0013】
ボルト取付孔19には、リテーナ本体9の他端面17に開口しボルト(六角穴付きボルト)11の頭部を収容する大径の頭部収容部25と、一端面16に開口しボルト11のねじ部が挿通する小径孔部26とが設けられている。
また、センターノックピン5をバッキングプラグ10のノックピン逃げ孔14に挿通させてその一端側をショルダーパンチ7のノックピン穴6に嵌合させ、センターノックピン5の他端側をパンチホルダ8に設けたセンターノックピン穴27に嵌合させることにより、パンチホルダ8へのショルダーパンチ7の取付位置が位置決めされるようになっている。
【0014】
さらに、リテーナ本体9には、図2及び図3に示すように、一端面16に垂直な方向で貫通し、ショルダーパンチ7の取付位置を位置決めした後に、センターノックピン5を中心に調節可能なリテーナ本体9の角度位置を決めるノックピン12用の2つのノックピン孔28、29が設けられている。2つのノックピン孔28,29は、軸心A,Bを結ぶ直線に関してほぼ対称な位置に設けられている。
【0015】
図2に示すノックピン孔28,29には、図3に示すように、リテーナ本体9の一端面16に開口し、ノックピン12が嵌合する小径孔部30と、ノックピン12の下端に当接してその落下を阻止するスクリューボルト13の雄ねじ部31が螺合するねじ孔部32とがそれぞれ形成されている。スクリューボルト13には、工具を差し込むための六角孔33が設けられている。そして、ノックピン12によってリテーナ本体9の角度位置を決める際には、リテーナ本体9の角度位置を調節した後、2つのノックピン孔28、29の一方と合致するノックピン穴34をパンチホルダ8に設けるか或いはあらかじめノックピン穴34をパンチホルダ8の所定位置に設けておき、ノックピン12を2つのノックピン孔28、29の一方に挿入して小径孔部30及びノックピン穴34に嵌合させ、さらに、スクリューボルト13の雄ねじ部31をねじ孔部32に螺合させ、工具を六角孔33に差し込んでスクリューボルト13をねじ込んでいく。
【0016】
次に、上記の構成を有するパンチ用のリテーナ1によってショルダーパンチ7をプレス金型のパンチ取付部材8、例えば図5に示すようなピアス、カムピアス型のパンチホルダ8に取り付ける作業及びショルダーパンチ7を取り外す作業について説明する。
図5に示すピアス、カムピアス型では、ショルダーパンチ7が固定されるパンチホルダ(取付部材)8として、3つの部材が示されている。すなわち、ガイドポスト35により案内されて上下動する上型36の一部を構成するパンチホルダ8、上型36の下降に連動して斜め左下方へ進むように構成された傾斜カムユニット37のパンチホルダ8(斜め方向移動体)、及び上型36の下降に連動して水平右方向へ進むように構成された水平ユニット38のパンチホルダ8(水平方向移動体)の3つの部材がある。これら3つのパンチホルダ8の各取付面15に、ショルダーパンチ7が垂直な姿勢でパンチ用のリテーナ1によって着脱自在に取り付けられる。また、同図において符号39はダイホルダであり、符号40はダイホルダ39に載置された製品(被加工物)である。
【0017】
まず、ショルダーパンチ7をリテーナ本体9のパンチ取付孔18にプラグ収容部21側から挿入し、刃先3と軸部2の一部をリテーナ本体9の他端面17側から突出させ、肩部4を肩部収容部22に収容させると、肩部4が段差部23で係止されて保持される。この後、バッキングプラグ10をプラグ収容部21に収容させる。これによって、バッキングプラグ10が肩部4に載置される。
次に、センターノックピン5をバッキングプラグ10のノックピン逃げ孔14に通してその一端側をショルダーパンチ7のノックピン穴6に嵌合させ、その他端側をパンチホルダ8に設けたセンターノックピン穴27に嵌合させる。これによって、パンチホルダ8へのショルダーパンチ7の取付位置が決まる。
この位置決め後、ボルト11によってリテーナ本体9をパンチホルダ8に仮止めした状態で、2つのノックピン孔28、29の一方と合致するノックピン穴34をパンチホルダ8に設け、或いはあらかじめパンチホルダ8の所定位置にノックピン孔34を設けておき、ノックピン12をノックピン孔28、29の一方に挿入してその小径孔部30とパンチホルダ8のノックピン穴34に嵌合させる。これによって、ショルダーパンチ7の取付位置及び取付角度が決まる。この後、スクリューボルト13の雄ねじ部31をノックピン孔28、29の一方のねじ孔部32に螺合させ、工具を六角孔33に差し込んでスクリューボルト13をねじ込んでいく。これによって、スクリューボルト13がノックピン12の下端を受けてノックピン12の落下を防止する。
この後、ボルト11をボルト取付孔19に他端面17側から挿入し、その雄ねじ部をパンチホルダ8に設けたボルト用ねじ穴41に螺合させて締め込んでいく。これによって、リテーナ本体9がパンチホルダ8に着脱自在に取り付けられ、ショルダーパンチ7がパンチホルダ8の所定の位置でかつ正しい角度位置に取付面15に垂直な姿勢で取り付けられる。
【0018】
なお、本例のようにショルダーパンチ7として丸パンチを使用する場合には、ショルダーパンチ7の位置決め後に上述したようなリテーナ本体9の角度位置の調節を行う必要はない。ところが、ショルダーパンチとして、リテーナ本体9に回り止めされて保持されかつパンチホルダ8に対する取付角度が重要となる異形パンチ(刃先が異形のもの)を使用する場合には、この異形パンチを正しい向きでパンチホルダ8に取り付ける必要があるので、ショルダーパンチ7の位置決め後にリテーナ本体9の角度位置を調節する必要がある。すなわち、ショルダーパンチ7の位置決め後、バッキングプラグ10の端面とリテーナ本体9の一端面16とをパンチホルダ8の取付面15に当接させた状態で、センターノックピン5を中心にリテーナ本体9の角度位置を調節する。この角度調節は、図2に示すように、パンチ取付孔18の軸心Aを中心に360度の範囲にわたって行うことができる。
この角度調節後、ボルト11によってリテーナ本体9をパンチホルダ8に仮止めした状態で、2つのノックピン孔28、29の一方と合わせてノックピン穴34をパンチホルダ8に穴明けし、或いはあらかじめパンチホルダ8の所定位置にノックピン孔34を穴明けしておき、ノックピン12をノックピン孔28、29の一方の小径孔部30とパンチホルダ8のノックピン穴34とに嵌合させる。この後、スクリューボルト13の雄ねじ部31をノックピン孔28、29の一方のねじ孔部32に螺合させ、スクリューボルト13をねじ込んでいく。
【0019】
ここで、ショルダーパンチ7の向きが正しい角度位置からずれている場合、ノックピン12を抜いてリテーナ本9の角度位置を再度調節し、この角度位置でノックピン孔28、29の他方に合わせてパンチホルダ8に別のノックピン孔を穴明けし或いはあらかじめ取付部材の所定位置に穴明けしてある別のノックピン穴と、他方のノックピン孔とにノックピン12を嵌合させる。この後、スクリューボルト13の雄ねじ部31をノックピン孔28、29の他方のねじ孔部32に螺合させ、スクリューボルト13をねじ込んでいく。これによって、ノックピン12の下端がスクリューボルト13で支えられてノックピン12の落下が防止される。この後、ボルト11によってリテーナ本体9をパンチホルダ8に締結する。このようにして、異形パンチを所定の取付位置でかつ正しい角度位置でパンチホルダ8に取り付けることができる。
【0020】
以上説明したように、本例のパンチ用のリテーナ1では、リテーナ本体9をパンチホルダ8に取付けた状態で、ショルダーパンチ7の肩部4の端面とパンチホルダ8との間に、肩部4の端面全体を覆う大きを有しかつ剛性のあるバッキングプラグ10が介在するので、ショルダーパンチ7の軸方向に作用する力(例えば抜き切断力)がバッキングプラグ10で分散されてパンチホルダ8に直接加わらない。
本例のパンチ用のリテーナによれば、バッキングプラグ10は、ショルダーパンチ7の円形の肩部4の端面全体を覆う大きさで、ショルダーパンチ7の軸方向に作用する力を分散する最低限の大きさにかつ円形に加工すればよいので、バッキングプラグ10の加工が容易になり、パンチ用のリテーナの製造コストを低減することができる。また、バッキングプラグ10は、上述の大きさであればよく、上記従来技術のバッキングプレートと比べてはるかに小さな形状で作れる。そのため、従来技術のバッキングプレートのように、複数のノックピン逃げ孔やボルト逃げ孔を加工しなくてすみ、これによってもパンチ用のリテーナの製造コストを低減することができる。さらに、肩部4の端面全体を覆う大きさのバッキングプラグ10が肩部4の端面とパンチホルダー8との間に介在した状態で、リテーナ本体9がパンチホルダ8に直接取り付けられる。すなわち、バッキングプラグ10がプラグ収容部21に収容された状態で、同一面を形成するバッキングプラグ10の端面とリテーナ本体9の一端面16とがパンチホルダ8の取付面15に当接してリテーナ本体9がパンチホルダ8に取り付けられる。そのため、バッキングプラグ10がリテーナ本体9から出っ張ったりしない。したがって、プレス加工中に、バッキングプラグが他部材と干渉したりしない。
【0021】
また、本例によれば、ショルダーパンチ7の取付時には、ショルダーパンチ7をリテーナ本体9のパンチ取付孔18に挿入してその肩部4をリテーナ本体9の肩部収容部22に収容させてから、バッキングプラグ10をプラグ収容部21に収容させる。これによって、バッキングプラグ10をショルダーパンチ7の肩部4の端面全体を覆うほぼ一定の位置でリテーナ本体9に取り付けることができる。また、バッキングプラグ10はプラグ収容部21に収容させてあるだけなので、バッキングプラグ10をリテーナ本体9から簡単に外すことができる。
【0022】
また、本例によれば、センターノックピン5をバッキングプラグ10のノックピン逃げ孔14に通してその一端側をショルダーパンチ7のノックピン穴6に嵌合させ、センターノックピン5の他端側をパンチホルダ8のセンターノックピン穴27に嵌合させることにより、パンチホルダ8へのショルダーパンチ7の取付位置を決めることができる。そのため、ノックピン穴6とセンターノックピン5、及び、センターノックピン5とセンターノックピン穴27がそれぞれ隙間なく嵌合するように作ることにより、パンチホルダ8へのショルダーパンチ7の取付位置を正確に決めることができる。
【0023】
また、本例によれば、リテーナ本体9に2つのノックピン孔28,29を設けてあるので、ショルダーパンチ7として、ノックピン穴6付きで、リテーナ本体9に回り止めされて保持されかつパンチホルダ8に対する取付角度が重要となる異形パンチを使用する場合に、2つのノックピン穴28,29の一方を使った取付角度がずれてしまっても、他方のノックピン孔を使ってそのパンチ或いはボタンダイを正しい角度位置でパンチホルダ8に取り付けることができる。具体的には、センターノックピン5によってパンチホルダ8に対する異形パンチの取付位置を決めた後に、ボルト11によりその異形パンチを仮止めした状態で、そのパンチが正しい角度位置となるようにリテーナ本体9の角度位置を調節する。この角度位置で2つのノックピン孔28,29の一方に合わせてパンチホルダ8に穴明けしたノックピン穴34或いはあらかじめパンチホルダ8に穴明けしてあるノックピン穴34と、一方のノックピン孔とにノックピン12を嵌合させる。ここで、そのパンチの取付角度が正しい角度位置からずれている場合、ノックピン12を抜いてリテーナ本体9の角度位置を再度調節し、この角度位置で他方のノックピン孔に合わせてパンチホルダ8に穴明けした或いはあらかじめパンチホルダ8に穴明けしてある別のノックピン穴と、他方のノックピン孔とにノックピン12を嵌合させる。このようにして、ノックピン穴6付きの異形パンチを正しい角度位置でパンチホルダ8に取り付けることができる。
また、ノックピン穴のないパンチで、リテーナ本体9に回り止めされて保持されかつパンチホルダ8に対する取付角度が重要となる異形パンチを使用する場合にも、そのパンチを正しい角度位置でパンチホルダ8に取り付けることができる。具体的には、リテーナ本体9に設けてある2つのノックピン孔28,29の一方と、あらかじめパンチホルダ8に穴明けしてある位置決め用のノックピン穴とにノックピン12を嵌合させることにより、パンチホルダ8に対する異形パンチの取付位置を決め、リテーナ本体9の角度位置を調節する。この後、他方のノックピン孔と、このノックピンに合わせてパンチホルダ8に穴明けした或いはあらかじめパンチホルダ8に穴明けしてある別のノックピン穴とにもう1本のノックピン12を嵌合させる。このようにして、ノックピン穴のない異形パンチを正しい角度位置でパンチホルダ8に取り付けることができる。
【0025】
次に、本発明に係るボタンダイ用のリテーナの実施の形態の一例を図7及び図8に基づいて説明する。なお、本例の説明において、上記のパンチ用のリテーナ1と同様の部位には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
本例のボタンダイ用のリテーナ1Aは、ボタンダイ42を、その肩部43で保持して図5に示すようなプレス金型のダイホルダ(取付部材)39に取り付けるものである。このボタンダイ42は、図1に示すショルダーパンチ7(刃先3の横断面が円形の丸パンチ)の刃先3が挿通する円形孔44と、この円形孔と同心の逃げ孔45とを有する。円形孔44の上端の内周縁が刃先になっている。
【0026】
そして、このボタンダイ用のリテーナ1Aは、図7及び図8に示すように、ボタンダイ42をその肩部43で保持するリテーナ本体9と、リテーナ本体9をダイホルダ39に取り付けるための付属品とからなる。この付属品は、バッキングプラグ10、ボルト11、2つのノックピン(図示略)、及び該両ノックピンを上から押さえる2つのスクリュープラグ13からなっている。
すなわち、ボタンダイ用のリテーナ1Aでは、図1及び図2に示すパンチ用のリテー1とは異なり、ボタンダイ42を位置決めをするための前記センターノックピン5を用いることができない。そのため、2つのノックピン(図示略)を使用する必要があり、両ノックピンによりダイホルダ39へのボタンダイ42の取付位置及びその角度位置を位置決めするようになっている。そして、リテーナ本体9は、ボタンダイ42の肩部43の端面(図8で下面)とダイホルダ39との間に剛性を有するバッキングプラグ10を介在させた状態で、ダイホルダ39に直接かつ着脱自在に取り付けられる。
【0027】
このように、本例のボタンダイ用のリテーナ1Aでは、リテーナ本体9をダイホルダ39に取付けた状態で、ボタンダイ42の肩部43の端面とダイホルダ39との間に肩部43の端面全体を覆う大きさのバッキングプラグ10が介在するので、ボタンダイ42の軸方向に作用する力がバッキングプラグ10で分散されてダイホルダ39に直接加わらない。
本例のボタンダイ用のリテーナ1Aによれば、バッキングプラグ10は、ボタンダイ42の円形の肩部43の端面全体を覆う大きさで、ボタンダイ42の軸方向に作用する力を分散するのに必要な最低限の大きさにかつ円形に加工すればよいので、バッキングプラグ10の加工が容易になり、製造コストを低減することができる。また、バッキングプラグ10は、上記のパンチ用のリテーナ1と同様に、肩部4の端面全体を覆う大きさで前記最低限の大きさであればよく、小さな形状で使われるので、上記従来技術のバッキングプレートように複数のノック逃げ孔やボルト逃げ孔を加工しなくてすみ、これによっても製造コストを低減することができる。さらに、リテーナ本体9の取付状態でバッキングプラグ10がリテーナ本体9から出っ張ったりせず、プレス加工中に、バッキングプラグ10が他部材と干渉したりしない。
また、本例によれば、バッキングプラグ10がプラグ収容部21に収容されているので、バッキングプラグ10をリテーナ本体9から簡単に外すことができる。
【0028】
なお、本例では、バッキングプラグ10を収容するプラグ収容部21をリテーナ本体9に設けてあるが、本発明はこれに限定されるものでなく、プラグ収容部をダイホルダ39側に、或いはリテーナ本体9とダイホルダ39の両方に設けてもよい。
さらに、本例では、ボタンダイ42として、図1に示すショルダーパンチ7
(丸パンチ)の刃先3が挿通する孔で、上端の内周縁が刃先となっている円形孔44を有するものを示してあるが、本発明はこれに限定されず、ショルダーパンチ7として断面が異形の刃先を有する異形パンチを使用する場合には、このパンチの刃先が挿通する異形孔を有する異形ボタンダイにも適用される。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工を容易にして製造コストの低減を図ることができるとともに、プレス加工時における他部材との干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパンチ用のリテーナの実施の形態の一例を示す図で、このリテーナによるパンチの取付状態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すパンチ用のリテーナを下から見た図で、その取付範囲を示す説明図である。
【図3】図1と同じリテーナによるパンチの取付状態を図1とは異なる断面で示す縦断面図である。
【図4】図1に示すパンチ用のリテーナを右斜め下方から見た斜視図である。
【図5】図1のパンチ用のリテーナを使用したプレス金型の概略構成を示す縦断面図である。
【図6】図1に示すパンチ用のリテーナの変形例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るボタンダイ用のリテーナの実施の形態の一例を示す平面図である。
【図8】図7に示すボタンダイ用のリテーナによるボタンダイの取付状態を示す縦断面図である。
【図9】従来のパンチ用のリテーナを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…………………………………………………パンチ用のリテーナ
1A………………………………………………ボタンダイ用のリテーナ
4…………………………………………………肩部
5…………………………………………………センターノックピン
6…………………………………………………ノックピン穴
7…………………………………………………ショルダーパンチ(パンチ)
8…………………………………………………パンチホルダ(取付部材)
9…………………………………………………リテーナ本体
10………………………………………………バッキングプレート
11………………………………………………ボルト
12………………………………………………ノックピン
14………………………………………………ノックピン逃げ孔(貫通孔)
15………………………………………………取付面
18………………………………………………パンチ取付孔(取付孔)
21………………………………………………プラグ収容部
22………………………………………………肩部収容部
27………………………………………………センターノックピン穴
28,29………………………………………ノックピン孔
39………………………………………………ダイホルダ(取付部材)

Claims (4)

  1. 三角形の3つの角に円弧状の丸みを付けた三角形状の横断面を有し、パンチホルダの取付面に当接させる一端面と他端面とがほぼ平行に構成され、一端面と他端面との間で一端面に垂直な方向に貫通し、軸部の一端に刃先が、他端に大径の肩部が形成され、端面中央に位置決め用のセンターノックピンが嵌合するノックピン穴が形成されているショルダーパンチが、前記一端面側から挿入されるパンチ取付孔と,
    前記三角形状の横断面における1つの角部の近傍に設けられ、その軸心Bが、前記パンチ取付孔の軸心Aと三角形状の横断面の中心とを結ぶ線上にあって、その横断面の中心から前記パンチ取付孔の軸心Aとは反対側にずれた位置に設けられており、前記パンチ取付孔の軸心Aと平行に両端面間で貫通し、ボルトが他端面側から挿入されるボルト取付孔と,
    前記一端面に開口し、ノックピンが嵌合する小径孔部と、ノックピンの下端に当接してその落下を阻止するスクリューボルトの雄ねじ部が螺合するねじ孔部とがそれぞれ形成され、前記パンチ取付孔の軸心Aと前記ボルト取付孔の軸心Bを結ぶ直線に関してほぼ対称な位置に設けられる2つのノックピン孔と,
    とからなり,
    前記ショルダーパンチを、前記肩部で保持して該ショルダーパンチの肩部の端面とプレス金型のパンチホルダとの間に剛性を有するバッキングプラグを介在させた状態で、前記プレス金型のパンチホルダに直接かつ着脱自在に取り付けるようにした
    ことを特徴とするパンチ用のリテーナ。
  2. 前記パンチ取付孔には、前記ショルダーパンチの軸部が隙間なく嵌合し、他端面に開口した小径孔部と、一端面に開口し、バッキングプラグを収容するプラグ収容部と、該プラグ収容部に連続してこの収容部の奥側に、該収容部より小さい内径に形成され、前記ショルダーパンチの肩部が遊嵌する大きさの内径を有し、前記小径孔部との間に段差部が形成され、該段差部によって、肩部収容部に収容される肩部が係止される肩部収容部とが設けられており,
    前記ボルト取付孔には、前記他端面に開口しボルトの頭部を収容する大径の頭部収容部と、一端面に開口しボルトのねじ部が挿通する小径孔部とが設けられており,
    前記2つのノックピン孔は、前記ノックピンを前記小径孔部及び前記ノックピン穴に嵌合し、前記ねじ孔部に前記スクリューボルトの雄ねじ部を螺合するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンチ用のリテーナ。
  3. 三角形の3つの角に円弧状の丸みを付けた三角形状の横断面を有し、ダイホルダの取付面に当接させる一端面と他端面とがほぼ平行に構成され、一端面と他端面との間で一端面に垂直な方向に貫通し、軸部の一端に刃先が、他端に大径の肩部が形成され、端面中央に位置決め用のセンターノックピンが嵌合するノックピン穴が形成されているショルダーパンチの刃先が挿通する円形孔と、該円形孔と同心の逃げ孔とを有し、該円形孔の上端の内周縁が刃先になっているボタンダイ取付孔と,
    前記三角形状の横断面における1つの角部の近傍に設けられ、その軸心Bが、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと三角形状の横断面の中心とを結ぶ線上にあって、その横断面の中心から前記ボタンダイ取付孔の軸心Aとは反対側にずれた位置に設けられており、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと平行に両端面間で貫通し、ボルトが他端面側から挿入されるボルト取付孔と,
    前記一端面に開口し、ノックピンが嵌合する小径孔部と、ノックピンの下端に当接してその落下を阻止するスクリューボルトの雄ねじ部が螺合するねじ孔部とがそれぞれ形成され、前記ボタンダイ取付孔の軸心Aと前記ボルト取付孔の軸心Bを結ぶ直線に関してほぼ対称な位置に設けられる2つのノックピン孔と,
    とからなり,
    前記ボタンダイを、前記肩部で保持して該ボタンダイの肩部の端面とプレス金型のダイホルダとの間に剛性を有するバッキングプラグを介在させた状態で、前記プレス金型のダイホルダに直接かつ着脱自在に取り付けるようにした
    ことを特徴とするボタンダイ用のリテーナ。
  4. 前記ボタンダイ取付孔には、前記ボタンダイが隙間なく嵌合し、他端面に開口した小径の円形孔と、一端面に開口し、バッキングプラグを収容するプラグ収容部と、該プラグ収容部に連続してこの収容部の開口側に、該収容部より小さい内径に形成され、前記ボタンダイの肩部が遊嵌する大きさの内径を有し、前記円形孔との間に段差部が形成され、該段差部によって、肩部収容部に収容される肩部が係止される肩部収容部とが設けられており,
    前記ボルト取付孔には、前記他端面に開口しボルトの頭部を収容する大径の頭部収容部と、一端面に開口しボルトのねじ部が挿通する小径孔部とが設けられており,
    前記2つのノックピン孔は、前記ノックピンを前記小径孔部及び前記ノックピン穴に嵌合し、前記ねじ孔部に前記スクリューボルトの雄ねじ部を螺合するように構成した
    ことを特徴とする請求項に記載のボタンダイ用のリテーナ。
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