JP4217675B2 - 小型トラック用貨物保護システム - Google Patents

Description

本発明は、小型トラック(pickup truck)の荷台に組み込むための貨物保護システム(cargo protecting system)に関する。この貨物保護システムは、小型トラックの荷台床部の下に、スペアタイヤなど１つ以上の貨物品用の保護された格納場所を提供することができる。

小型トラックは、ある場所から別の場所への貨物品の輸送を容易にするために一般的に使用されている。多くの大きさと構造の小型トラックが入手可能であるが、代表的な小型トラックは、木材、石材、雑貨および／または他の品目を支持することができる貨物輸送用の床部を有するトラック荷台を備えている。普通のトラック荷台は、外界に開放されているので、このようなトラックの荷台は、保護策がないと、盗難および／または環境要素による破損を受けやすい貨物を支持するのに適さない。

このような理由から、トラック覆い(truck caps)、後部座席カバー(tonneau covers)、工具箱などの保護装置が、トラック荷台内の貨物を、天候、ごみ、その他の環境要素から保護するために広く使用されている。しかし、このような保護装置は、トランク荷台の格納や輸送容量を減少させがちである。例えば、普通、トラック覆いまたは荷台の蓋は、共にトラック荷台床部の上でトラック荷台の縁部に取り付けられるが、背の高いまたは幅の広い貨物を運び、格納するためのトラック荷台の使用を著しく制限する（これらは、トラック覆いまたは荷台の蓋が取り付けられていない場合にはトラック荷台に収まる）。その他の一般的な保護装置には、後部座席カバーおよび工具箱が含まれるが、これらの保護装置は、限られた量の貨物を保護することができるだけであり、そうすることで保護されていない貨物用のトラック荷台の格納容量をかなり少なくする。要するに、トラック覆い、荷台の蓋、後部座席カバー、工具箱など現在使用可能な荷台の貨物を保護するための装置は、トラック荷台の融通性および運搬容量をかなり制限する。

しかし、通常の小型トラックは、このような保護装置を備えず、盗難および／または環境要素からの保護を必要とする貨物に対する格納の選択肢を殆ど提供しない。その結果、小型トラックの使用者は、普通、融通性／容量と貨物の保護との間で選択を行わなければならない。したがって、特定の貨物を盗難および環境条件から保護するように構成されてはいるが、保護されていないトラック荷台を有する同様のサイズの通常形小型トラックの場合に提供される保護されない貨物の運搬における完全な容量および融通性を提供するトラック荷台を有する小型トラックが必要とされている。より具体的には、スペアタイヤおよび／またはその他の貨物を盗難、湿気、ごみから実質上保護し、小型トラックの操作者によるスペアタイヤおよび／またはその他の貨物への簡単で手を汚さないアクセスができるようにする小型トラック上の安全な鍵のかかる格納場所が必要とされている。

したがって、本発明の一態様は、トラック荷台の全体的な貨物輸送能力を実質上低下させることなく、特定の貨物を環境から保護する小型トラック用の貨物保護システムを提供することである。さらに、本発明の一態様は、小型トラック上に、スペアタイヤおよび／またはその他の貨物を盗難、湿気、ごみから保護し、小型トラックの操作者によるスペアタイヤおよび／またはその他の貨物への簡単で手を汚さないアクセスができるようにする安全で鍵のかかる格納場所を提供することである。

前記およびその他の態様を達成するために、本明細書に定義する本発明の目的に沿って、小型トラック用の貨物保護システムが提供される。一実施形態では、このシステムは、小型トラックに対して固定位置にある金属製支持構造体(metal support structure)を含んでいる。荷台床部は、この金属製支持構造体によって固定的に支持される。荷台床部は、貨物を直接支持するための第１の支持面を含み、その支持面は、ある平面と共面にある。第１のチャンバは、実質上前記平面の下側に配置される。第１のチャンバは、第１および第２の開口部を有する第１のシェル（外殻）によって形成される。第１のチャンバは、前記平面の上から第１の開口部を通してアクセス可能であり、第１および第２の開口部は、スペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する。第２のチャンバは、実質上荷台床部のほぼ直下で第２の開口部に隣接して配置される。第２のチャンバは、第１のチャンバから分離しており、第２の開口部を通して第１のチャンバからアクセス可能である。第２のチャンバは、荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成することができる。

他の例示的な実施形態では、小型トラック用の貨物保護システムが提供される。このシステムは、小型トラックに対して固定位置にある金属製支持構造体を含む。荷台床部は、金属製支持構造体によって固定的に支持される。荷台床部は、貨物を直接支持するための第１の支持面を含む。第１の支持面は、ある平面と実質上共面にある。第１のチャンバは、実質上前記平面の下に配置され、第１の開口部を有する第１のシェルによって形成され、第１の開口部を通して前記平面の上からアクセス可能である。閉鎖部材(closure member)は、荷台床部に蝶番式に連結されており、貨物を直接支持するための第２の支持面を含む。該閉鎖部材は、第２の支持面が第１の支持面と実質上共面で整列し、第１の開口部を少なくとも部分的に覆う第１の位置と、第１の開口部を通して第１のチャンバへのアクセスを提供するために、閉鎖部材が少なくとも部分的に第１の開口部から取り除かれる第２の位置との間で移動可能である。閉鎖部材を第１の位置に選択的にロックするための、施錠位置と解錠（開錠）位置の間で移動可能な確保機構(securement mechanism)が設けられる。確保機構を施錠位置と解錠位置の間で移動させるための開放機構も設けられる。確保機構および開放機構はともに、閉鎖部材が第１の位置にあるとき、完全に第２の支持面の下に配置される。
本発明の他の例示的な実施形態では、小型トラック用の貨物保護システムが提供される。このシステムは、小型トラックに対して固定位置にある金属製支持構造体を含む。荷台床部は、金属製支持構造体によって固定的に支持される。荷台床部は、貨物を直接支持するための第１の支持面を含む。第１の支持面は、ある平面と実質上共面にある。第１のチャンバは、実質上前記平面の下側に配置される。第１のチャンバは、第１および第２の開口部を有する第１のシェル（外殻）によって形成される。第１のチャンバは、前記平面の上から第１の開口部を通してアクセス可能であり、第１および第２の開口部は、スペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する。第２のチャンバは、実質上荷台床部のほぼ直下で第２の開口部に隣接して配置される。第２のチャンバは、第１のチャンバから分離しており、第２の開口部を通して第１のチャンバからアクセス可能である。第２のチャンバは、荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成することができる。閉鎖部材(closure member)は、荷台床部に蝶番式に連結されており、貨物を直接支持するための第２の支持面を含む。該閉鎖部材は、第２の支持面が第１の支持面と実質上共面で整列し、第１の開口部を少なくとも部分的に覆う第１の位置と、第１の開口部を通して第１のチャンバへのアクセスを提供するために、閉鎖部材が少なくとも部分的に第１の開口部から取り除かれる第２の位置との間で移動可能である。閉鎖部材を第１の位置に選択的にロックするための、施錠位置と解錠位置の間で移動可能な確保機構(securement mechanism)が設けられる。確保機構を施錠位置と解錠位置の間で移動させるための開放機構も設けられる。確保機構および開放機構はともに、閉鎖部材が第１の位置にあるとき、完全に第２の支持面の下に配置される。

本発明のさらに他の例示的な実施形態では、小型トラック用の貨物保護システムが提供される。このシステムは、小型トラックのユニボディ(unibody)と一体の金属製支持構造体を含む。荷台床部は、金属製支持構造体によって固定的に支持される。荷台床部は、貨物を直接支持するための第１の支持面を含む。第１の支持面は、ある平面と実質上共面にある。第１のチャンバは、実質上前記平面の下に配置され、第１および第２の開口部を有する第１のシェルによって形成される。第１のチャンバは、第１の開口部を通して前記平面の上からアクセス可能であり、第１および第２の開口部はスペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する。第２のチャンバは、荷台床部のほぼ直下で第２の開口部に隣接して配置される。第２のチャンバは、第１のチャンバから分離されており、第２の開口部を通して第１のチャンバからアクセス可能である。第２のチャンバは、荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成することができる。閉鎖部材は、荷台床部に蝶番式に連結され、貨物を直接支持するための第２の支持面を含む。閉鎖部材は、第２の支持面が第１の支持面と実質上共面で整列し、第１の開口部を少なくとも部分的に覆う第１の位置と、第１の開口部を通して第１のチャンバへのアクセスを提供するために、閉鎖部材が少なくとも部分的に第１の開口部から取り除かれる第２の位置との間で移動可能である。閉鎖部材を第１の位置に選択的にロックするための施錠位置と解錠位置の間を移動可能な確保機構が設けられる。確保機構を施錠位置と解錠位置の間で移動させるための開放機構も設けられる。確保機構および開放機構はともに、閉鎖部材が第１の位置にあるとき、完全に第２の支持面の下に配置される。

本明細書に記載する貨物保護システムは、トラック荷台の全体的な貨物輸送能力および融通性を実質上低下させることなく、特定の貨物を環境から保護するのに有利である。追加の利点として、例示的な貨物保護システムは、小型トラック上に、スペアタイヤおよび／またはその他の貨物を盗難、湿気およびごみから実質上保護し、小型トラックの操作者によるスペアタイヤおよび／またはその他の貨物への簡単で手を汚さないアクセスができるようにする安全で鍵のかかる格納場所を提供することができる。本発明の追加の態様、利点および新規な特徴は、一部は、以下の説明に述べられ、一部は、当業者にとって下記を検討すれば明らかになり、あるいは本発明の実施によって学び取ることができよう。本発明の態様および利点は、添付の特許請求の範囲に具体的に示された手段および組合せによって実現され達成される。

本明細書に添付する特許請求の範囲で、本発明を具体的に示し明確に特許請求するが、本発明は、以下の説明を添付図面と併せ読めばよりよく理解されると考えられる。

本発明によれば、トラック荷台の全体的な貨物輸送能力を実質上低下させることなく、特定の貨物を環境から保護する小型トラック用の貨物保護システムが提供される。また、本発明によれば、小型トラック上に、スペアタイヤおよび／またはその他の貨物を盗難、湿気、ごみから保護し、小型トラックの操作者によるスペアタイヤおよび／またはその他の貨物への簡単で手を汚さないアクセスができるようにする安全で鍵のかかる格納場所を提供することができる。

本発明の例示的な一実施形態およびその動作を図１〜７の図および例によって以下に詳しく説明するが、図１〜７において同じ番号は、同じまたは対応する要素を示す。図１に示すように、小型トラック１０は、乗員室１３およびエンジン室９を有するキャブ部分１１を含むことができる。小型トラック１０は、貨物を保持するように構成されたトラック荷台部分１２も含むことができる。乗員室１３は、乗客用の扉（例えば２６）を２枚のみ有するように示されているが、本発明に従って建造されたトラックの荷台は、例えば、延長キャブおよび乗員キャブ（例えば４枚の乗客用の扉を備える）を含む実際上いかなるタイプの小型トラック・キャブで使用するにも適していることを理解されたい。さらに、トラック荷台部分１２は、図１で、トラック荷台の貨物輸送用の床部の各側部に沿って垂直に立ち上がる壁（例えば、この後に検討するヘッドボード、側壁、後部ゲート）を含むように示されているが、本発明に従って建造されたトラックの荷台は、平坦荷台型のトラックでよくあるような、側壁および／または後部ゲートで仕切られていない、ほぼ平坦な貨物輸送用の床部を有することもできることを理解されたい。

図１で、トラックの荷台部分１２は、小型トラック１０の移動中、貨物をトラックの荷台部分１２内に拘束するための後部ゲート２２を含む。しかし、トラックの荷台部分１２は、代替策として後部ゲート２２の代わりにネットまたは籠を含んでもよいし、あるいは何であれそのような後部の貨物拘束手段を含まなくてもよい。

図２により明確に示されているように、具体的に示されたトラックの荷台部分１２は、一般的に左側外部車体パネル２０、右側外部車体パネル２１、および後部ゲート２２の部分（例えば２２ａ）を含む複数の外部車体構成部品を含むように示されている。このような外部車体構成部品２０，２１，２２ａは、鋼、アルミニウム、プラスチック、ファイバーグラス、複合材、および／またはこれらの組合せのような様々の材料のいずれからも成形することができる。例示的な一実施形態では、１つ以上の外部車体構成部品が、塗装鋼板を含む。他の実施形態では、少なくとも１つの外部車体構成部品がプラスチックから形成される。

トラックの荷台部分１２はさらに、小型トラックの荷台の主な貨物輸送区画を実質上形成する、１つ以上の内側荷台の構成部品を含むことができる。これら内側荷台の構成部品は、例えば、荷台床部１４および閉鎖部材１６（例えば貨物の蓋のような）を含むことができる。荷台床部１４は、第１の支持面１５を含むことができ、閉鎖部材１６は、第２の支持面１７を含むことができる。第１の支持面１５は、一平面（例えば、図４に示された平面「Ｐ」）と実質上共面にあることができ、閉鎖部材１６が閉じているときには、その同じ平面に沿って第２の支持面１７と実質上共面にあることができる。図２に示す具体的に例示された実施形態では、例えば、第１の支持面１５および第２の支持面１７が、トラックの荷台部分１２の貨物輸送用の床部を実質上提供することができ、したがって、直接貨物を支持することができる。

図２では、荷台床部１４および閉鎖部材１６の両方が、盛り上がった形状（例えば１４ａおよび１６ａ）を含むように示されている。このような形状は、貨物輸送用の床部に剛性および／または組織(texture)を提供することができるが、例示的な荷台床部および／または閉鎖部材は（例えば、図１、４および５に示すように）このような形状を含まなくてもよいことを理解されたい。図２は、トラックの荷台部分１２の貨物輸送用の床部を単一の荷台床部１４および単一の閉鎖部材１６によって実質上画定されるものとしているが、例示的な一トラックの荷台は、勿論１つ以上の荷台床部によって形成される貨物輸送用の床部を１つ以上の閉鎖部材とともに有することもできることを理解されたい。トラックの荷台が複数の荷台床部を含む場合、各荷台床部は、トラック荷台の貨物輸送用の床部を形成するように実質上共面の向きにすることができる。隣接する荷台床部は、接着剤または締結具で直接連結することができ、あるいは例えば金属製支持構造体を介して間接的に結合してもよい。さらに、例示的なトラック荷台の各閉鎖部材は、荷台床部の平面の下に配置された１つ以上のチャンバを選択的に覆うように構成することができる。

内側荷台の構成部品は、左側部材１８、右側部材１９、ヘッドボード部材２３および／または後部ゲート２２の部分（例えば２２ｂ）をさらに含むことができる。側部部材１８、１９およびヘッドボード部材２３は、少なくとも荷台床部の部分に隣接する位置から上方向に延ばすことができる。部材１８、１９、２３および後部ゲートの部分２２ｂは、貨物をトラック荷台の部分１２内に拘束するのに役立つ。内側荷台の構成部品は、例えば、鋼、アルミニウム、プラスチック、ガラス繊維、複合材、および／またはこれらの組合せのような多くの材料から形成することができる。例示的な一実施形態では、内側荷台の構成部品は、複数のプラスチック板を含むことができる。例えば、荷台床部１４、左側部材１８、右側部材１９、ヘッドボード部材２３および閉鎖部材１６は、各々別のＳＭＣ（シートモールドコンパウンド）プラスチック板を含むことができる。１枚以上のこれらプラスチック板は、一体になった、または一体になっていない金属製補強用構成部品を含み、および／またはそれらに連結されていてもよい。例えば、ブレース９４、９５および９６は、例えば図６に示すように、金属で形成され、接着剤で荷台床部１４の下側に接着することができる。

内側荷台の構成部品は、下側にある金属製支持構造体で支えることができる。金属製支持構造体は、小型トラックに対してある固定された位置に配置することができ、幾つかの実施形態では、小型トラックのフレームまたはユニボディに、溶接、ボルト、またはその他の締結具などでしっかりと固定することができる。他の実施形態では、金属製支持構造体は、小型トラックのフレームまたはユニボディと一体にすることもできる。金属製支持構造体は、鋼、アルミニウム、一つ以上のその他の材料、および／またはそれらの組合せを含むことができる。

金属製支持構造体は、１つまたは複数の支持部材を含むことができる。支持部材は、１つまたは複数の内側荷台の構成部品の少なくとも一部分に対する支持および／または固定位置を提供する。例えば、図３では、例示的な金属製支持構造体が、荷台床部１４および閉鎖部材１６を下から支持するように構成された複数の支持部材２８、２９、３０、３１、３２および３３を一体的に含むように示されている。図２〜４を参照すると、荷台床部１４は、例えば、荷台床部１４の孔４４、４５、４６、４７、４８および４９を、対応する支持部材２８、２９、３０、３１、３２、３３の孔３４、３５、３６、３７、３８、３９に整列させ、次いで、ボルトまたはその他の締結具を整列した孔に挿入することにより、前記金属製支持構造体で固定して支持することができる。図３の金属製支持構造体は、また、左側支持構造体４０（例えば、左側外部車体パネル２０および／または左側部材１８の支持用）、右側支持構造体４１（例えば、右側外部車体パネル２１および／または右側部材１９の支持用）、およびヘッドボード支持構造体４２（例えば、ヘッドボード部材２３の支持用）を含むように示されている。勿論、金属製支持構造体の具体的な構成は、内側荷台構成部品の具体的なタイプおよび構成（例えば、荷台床部１４の形状）に応じて変わることを理解されたい。

図４に示すように、閉鎖部材１６を開いて第１のチャンバ７０および第２のチャンバ８６を露出させることができ、前記第２のチャンバ８６を前記第１のチャンバ７０から分離することができる。前記第１のチャンバ７０および前記第２のチャンバ８６は、ほぼまたは完全に前記平面（例えば平面「Ｐ」）の下に配置できることを理解されたい。第１のチャンバ７０は、第１のシェル７２によって実質上形成される。第１のシェル７２は、例えば、金属（例えば鋼またはアルミニウム）、プラスチック、ファイバーグラス、複合材、および／またはそれらの組合せなど多くの材料から形成することができる。第１のシェル７２は、左側面７４、右側面７５、前面７６、後面７７、および底面７８を含むことができる。第１のシェル７２は、閉鎖部材１６が閉じたとき、この閉鎖部材１６（貨物用の蓋として構成される）によって選択的に覆われるように構成された第１の開口部８０をさらに含むことができる。第１のシェル７２は、前記平面（例えば平面「Ｐ」）の上から第１の開口部を通ってアクセスすることができ、第２の開口部８２を含むこともできる。第２のチャンバ８６は、第１のチャンバ７０からこの第２の開口部８２を通ってアクセスすることができ、第１のシェル７２中で、荷台床部のほぼ直下で第２の開口部８２に隣接して配置される。本発明の一例示的実施形態では、第１の開口部８０および第２の開口部８２は各々、スペアタイヤがそこを通過するのを可能にするのに充分な大きさおよび寸法である。第１のシェル７２内に、１つ以上の排水孔（例えば８４）を設けて、第１のチャンバ７０内および／または第２のチャンバ内８６から外界への湿気の排出を容易にすることができる。同様の排水孔が第２のチャンバ８６に連結されることもある。

荷台床部１４の下側によって、またさらに第２のシェル８３によって第２のチャンバ８６を部分的に画定することができる。第２のシェル８３は、例えば金属（例えば鋼またはアルミニウム）、プラスチック、ファイバーグラス、複合材、および／またはそれらの組合せなど多くの材料から形成することができる。荷台床部１４は、第１のシェル７２の少なくとも一部分と一体的に設けることができるが（図４に示すように）、本発明の代替実施形態では、部分的にあるいは完全に荷台床部から分離して形成された第１のシェルを含むこともできることを理解されたい。本発明の一例示的実施形態では、荷台床部は一体として、第１のシェルの少なくとも一部分を提供するが、第２のシェルは、第１のシェルおよび荷台床部の両方とは別に形成することができる。他の実施形態では、荷台床部が一体として第２のシェルの少なくとも一部分を提供するが、第１のシェルは、第２のシェルおよび荷台床部の両方とは別に形成することができる。他の例示的実施形態では、第１のシェル、第２のシェルおよび荷台床部の少なくとも一部を全て一体に形成することができる。他の例示的実施形態では、第１のシェル、第２のシェルおよび荷台床部を全て別々に形成することができる。

第２のシェル８３は、格納のためにそこに挿入されたスペアタイヤ（例えば６６）を実質上囲むように構成することができ、部分的にまたは完全に荷台床部１４の下に置くことができる。それによって、第２のシェル８３は、荷台床部１４の直下にスペアタイヤをほぼ完全に格納するための場所を提供する（例えば、図４を参照）ように構成された第２のチャンバ８６を形成することができる。スペアタイヤ６６は、第２のシェル８３の底面（例えば、図５の９２）の上に直接置くことができる。あるいは、図４に示すように、スペアタイヤ６６を支持するために、第２のシェル８３に滑動的に係合してスペアタイヤを第２のチャンバと第１のチャンバの間でより容易に移動できるように構成された自由選択のスペア・タイヤ用トレイ６８を第２のチャンバ内に設けることができる。スペアタイヤ・トレイ６８は、鋼、アルミニウム、プラスチック、ガラス繊維、複合材、および／またはそれらの組合せから形成することができる。例示的一実施形態では、スペアタイヤ・トレイ６８は、プラスチックから形成される。スペアタイヤ・トレイ６８が設けられているか否かにかかわらず、スペアタイヤ６６を第１のシェル７２中の第１の開口部８０を通して第１のチャンバ７０に挿入することができ、次いで、第１のシェル７２中の第２の開口部８２を通して第１のチャンバ７０から第２のチャンバ８６に（例えば、滑らせて）挿入することができる。同様に、スペア・タイヤ６６を第１のシェル７２中の第２の開口部８２を通して第２のチャンバ８６から第１のチャンバ７０に取り出し、次いで第１のシェル７２中の第１の開口部８０を介して第１のチャンバ７０から取り出すことができる。

小型トラック用のスペアタイヤは、欠陥車輪で予期しない空気の喪失などの場合に、小型トラック上の欠陥タイヤの代わりに使用できる余分の車輪（リムの上に取り付けられた膨張したタイヤを含む）を含む。ある状況では、スペアタイヤは、欠陥タイヤと同じサイズのこともあり、したがって、欠陥タイヤの代わりとして恒久的に使用するのに適していることもあるが、他の状況では、スペアタイヤは欠陥タイヤより小さく、したがって、一時的にしか欠陥タイヤの代わりに使用するのに適していないこともある。

閉鎖部材１６は、第２の支持面１７に強度および剛性を提供するために、実質上第２の支持面１７の下にある支持板（例えば、図７の１１１）を含むことができる。支持板１１１は、様々な材料のうちのいずれからも形成することができるが、例示的一実施形態では、支持板１１１は、金属からなる。閉鎖部材１６は、様々な具体的構成のうちのどのような構成で荷台床部１４に連結することもできる。例えば、閉鎖部材を、荷台床部１４と蝶番式に連結して提供することができる。より具体的には、蝶番５６および５７で、閉鎖部材１６を直接荷台床部１４に、直接第１のシェル７２に、直接第２のシェル８３に、および／またはトラック荷台１２の他の部分に連結することができる。図６に示した実施形態では、蝶番５６および蝶番５７で、閉鎖部材１６を直接第２のシェル８３に連結している。蝶番支持板１０１は、第２のシェル８３の左側面８９上に配置されている。ボルトまたはその他の締結具を使用して、蝶番５６を、蝶番支持板１０１によって補強された左側面８９の部分にしっかりと固定することができる。同様の蝶番支持板を第２の外郭８３の右側面上に設けて（例えば図５の９０）、この面に対して蝶番５７を支持することができる。このような構成では、蝶番５６および５７が、閉鎖部材１６の第１の位置と第２の位置の間の移動またはスイングを可能にする。第１の位置では、閉鎖部材１６は閉じ、それによって、第２の支持面１７が第１の支持面１５と実質上共面で整列し、また、閉鎖部材１６が第１のチャンバ７０への第１の開口部８０を少なくとも部分的に覆う。第２の位置では、閉鎖部材１６は開き（例えば、第１の開口部８０から少なくとも部分的に取り除かれ）、第１の開口部８０を通して第１のチャンバ７０へのアクセスを提供する。

閉鎖部材１６がその閉位置に（例えば操作者によって）押し下げられるときまで閉鎖部材１６をその開位置に選択的に支持するために、蝶番５６および５７は（図７に示すように）、ばね式にすることができることが当業者には理解されよう。より具体的には、ばね５６および５７は、閉鎖部材１６を閉位置か開位置のいずれかに保持するためのトグル機能を提供することができる。図７で蝶番５６は、支持板１１１をばねアセンブリ５６ｂに連結するアーム５６ａを含むように示されており、このばねアセンブリ５６ｂは、例えば蝶番支持板１０１によって補強することができる左側面８９（図５〜６に示される）の部分に固定することができる。同様に、図７で蝶番５７は、支持板１１１をばねアセンブリ５７ｂに連結するアーム５７ａを含むように示されており、このばねアセンブリ５７ｂは、同様に蝶番支持板によって補強することができる右側面９０（図５に示される）の部分に固定することができる。勿論それに加えてあるいはその代わりに他の支持装置を設け、閉鎖部材を開および／または閉位置に選択的に保持することもできることを理解されたい。

図７に最もよく示されるように、確保機構５３は、閉鎖部材を第１の位置（例えば閉位置）に選択的にロックまたは保持するために施錠位置と解錠位置の間で移動可能とすることができる。確保機構５３は、適切な位置にあるキャッチ（例えば図４に示される６３）に選択的に係合しそれによってロックとキャッチが係合している間閉鎖部材１６を、その閉位置に保持するためのロック１０３を含むことができる。閉鎖部材１６は、次いで、ロック１０３がキャッチ６３から係脱するとき開くことができる。図７では、ロック１０３を閉鎖部材１６上に取り付けられるものとして示し、図４では、キャッチ６３を第１のシェル７２によって支持されるものとして示しているが、ある確保機構では、その代替策として閉鎖部材１６上に取り付けられたキャッチと第１のシェル７２に取り付けられたロックを含むこともできることを理解されたい。他の実施形態では、複数のロック／キャッチのセットが単一の閉鎖部材１６用に設けることもでき、あるいは確保機構の他の１つまたは複数の変形を実施することもできる。

閉鎖部材１６は、さらに開放機構を含むことができる。開放機構は（例えばリンク機構１０９を介して）確保機構に結合することができ、確保機構を施錠位置と解錠位置の間で移動させるように構成することができる。例えば、開放機構は、開信号に応答してキャッチ６３のロック１０３による選択的な係合／係脱とそれに伴う閉鎖部材１６の施錠／解錠をもたらすように構成された電気機械式操作器１０５を含むことができる。開放機構は、操作者からの電気的および／または機械的信号を受け取るように構成された１つ以上の装置を含むこともできる。このような装置は、例えば、ハンドル５４および／またはキー・シリンダ５５（例えばケーブル１０７を介して操作器１０５に連結されることもある）を含むことができる。しかし、開放機構は、その代わりに、電気的押しボタンやスイッチからなど、リモート位置または装置からの開信号および／または操作者が所有する遠隔制御装置またはかぎ隠し中の装置(key-fob device)によって発生された無線周波数信号または赤外線からの開信号を受信することもできる。

図７に示す具体的な実施形態では、確保機構５３および開放機構（操作器１０５、ハンドル５４、およびキー・シリンダ５５を含む）は、閉鎖部材１６に取り付けられるが、閉鎖部材１６がその第１の（例えば閉じている）位置にあるときには、共に第２の支持面１７の完全な下側に配置される。したがって、確保機構５３または開放機構のどの部分も第２の支持面１７を貫通して延びず、つまり第２の支持面１７の上からアクセスできない。このようにすると、閉鎖部材１６が閉じているとき、確保機構５３および開放機構を貨物、雨、ごみ、および／または瓦礫との接触から実質上保護することができ、それにより、耐久性および信頼性を最大にすることができる。勿論、確保機構および開放機構の構成は、様々な代替構成で閉鎖部材と連結できることを理解されたい。

図７に最も明確に示すように、閉鎖部材１６は、第１のシーリング要素および第２のシーリング要素を含むことができる。第１のシーリング要素は、閉鎖部材１６の全外周の回りにそれに隣接して閉鎖部材１６の下側に取り付けたガスケット１１３を含むことができる。第２のシーリング要素は、第１のシーリング要素から離れており、閉鎖部材１６の全外周の回りに少なくとも部分的にそれに隣接して閉鎖部材１６の下側に取り付けたガスケット１１５を含むことができる。例示的な一実施形態では、各ガスケット１１３および１１５は、閉鎖部材１６が閉じたときトラックの荷台部分１２の荷台床部１４中に形成された１本または複数の溝（例えば図４の８５）と接合するように構成されている。荷台床部１４中のこのような溝は１つ以上の排水孔（例えば図６の９３）を備え、１本または複数のシーリング要素（例えばガスケット１１３、１１５）を通り抜けた水分が逃げやすいようにしている。一代替実施形態では、より少ないまたは追加のシーリング要素を同様のまたは代替構成で設けて、閉鎖部材を荷台床部から選択的にシールすることもできる。

図５は、例示的なトラック荷台の部分１２の分解図を示す。図５では、トラック荷台の部分１２の左側部材１８、同じく右側部材１９、同じくヘッドボード部材２３が、荷台床部１４とは分離しているものとして示されている。左側部材１８は、荷台床部１４の左側に沿ってタブ５０に少なくとも部分的に重なるように構成することができる。同様に、右側部材１９は、荷台床部１４の右側に沿ってタブ５１に少なくとも部分的に重なるように構成することができる。さらに、ヘッドボード部材２３は、荷台床部１４の前部に沿ってタブ５２に少なくとも部分的に重なるように構成することができる。これら重なる部分は、相互接合してもよいが、このような部分を相互接触させないままにして、気泡ゴムまたは他のこのような材料で（例えば、その間の相互滑動による磨耗を防止するために）間隔を置くこともできる。しかし、本発明の一代替実施形態では、荷台の内側の１つ以上の構成部品（例えば、部材１８、１９、および２３）は、荷台床部１４と一体にできることを理解されたい。

図５では、第２のシェル８３を、左側面８９、右側面９０、前面９１、底面９２、頂部リップ８８および前部リップ８７を含むものとして示している。図６に最も明確に示されるように、第２のシェルの頂部リップ８８を、荷台床部１４の下側と噛み合い接合するように、さらに荷台床部１４に連結された１つ以上のブレース（例えば、９４、９５および９６）に接合するように構成することができる。同様に、前部リップ８７は、第１のシェル７２内の第２の開口部８２に隣接して第１のシェル７２に接合することができる。頂部リップ８８と荷台床部１４の間の接合を容易にするために、および／または前部リップ８７と第１のシェル７２の間の接合を容易にするために（それによって、第１のシェル７２を第２のシェル８３に固定するために）締結具および／または接着剤を用いることもできる。第２のシェル８３の底面９２は、金属製支持構造体の下側支持部材２４および２５（図３参照）上に配置し、それによって支持することができる。例示的な一実施形態では、底面９２は、下側支持部材２４および２５の一方または両方にボルト締めまたは締結される。しかし、一代替実施形態では、底面９２は、下側支持部材２４および２５に固定されず、単にその上に配置される。いずれの構成でも、第２のチャンバ８６内のスペアタイヤの重量は、頂部リップと荷台床部１４との接合部に歪をかける代わりに、主として下側支持部材２４および２５にかかる。金属製支持構造体は、第１のシェル７２も支持することができる。

図５〜６では、ブレース９４、９５および９６は、小型トラック１０の幅の少なくとも一部分にまたがるものとして、また、荷台床部１４の下側であるが、第２のシェル８３より上の垂直な位置に置かれるものとして示されている。第２のシェル８３の頂部リップ８８は、荷台床部１４および各ブレース９４、９５および９６を連結するものとして示されている。支持ブレース９４は、孔９７および９９を含むものとして、また、支持ブレース９６は、孔９８および１００を含むものとして示されている。図３、５および６を参照すると、荷台床部１４の孔４４に挿入されたボルトまたは他の締結具は、支持ブレース９４の孔９７を通って延び、次いで小型トラックの金属製支持構造体の、荷台床部の支持部材２８の孔３４に入ることができる。同様に、荷台床部１４の孔４５に挿入されたボルトまたは他の締結具は、支持ブレース９６の孔９８を通って延び、次いで、荷台床部の支持部材２９の孔３５に入ることができる。さらに、孔４７に挿入されたボルトまたは他の締結具は、支持ブレース９４の孔９９を通って延び、荷台床部の支持部材３１の孔３７に入ることができる。また、荷台床部１４の孔４８に挿入されたボルトまたは他の締結具は、支持ブレース９６の孔１００を通って延び、荷台床部の支持部材３２の孔３８に入ることができる。さらに、荷台床部１４の孔４６に挿入されたボルトまたは他の締結具は、荷台床部の支持部材３０の孔３６に入ることができ、孔４９に挿入されたボルトまたは他の締結具は、荷台床部の支持部材３３の孔３９に入ることができる。このようにして、荷台床部１４を、下にある、トラックの荷台部分１２の金属製支持構造体にしっかりと固定し、それによって支持することができる。

図４〜６では、第２のシェル８３の面８９、９０、９１および９２は、実質上中実（例えば、孔があいておらず連続している）で、ごみや水分の第２のチャンバ８６への侵入を実質上防止しているように示しているが、第２のシェル８３をその代わりに、ごみまたは水分の第２のチャンバ８６への侵入をより容易に可能にさせる開放形構造（例えば、孔がある、そうでなければ非連続の）として形成することもできる。第２のチャンバ８３用に、このような開放形構造が提供される場合には、スイングドアまたは他の選択的なバリアを設けて、第１のチャンバ７０から第２のチャンバ８６へのごみや水分の通過を排除するためなど、第１のチャンバ７０から第２のチャンバ８６への選択的アクセスを促進することもできる。さらに、第１の外郭７２は、実質上固体の面を有するものとして示してあるが、第１の外郭７２を、その代わりに、開放形構造として形成することもできることを理解されたい。

動作に際して、スペアタイヤ（例えば小型トラック用の）は、第２のチャンバ８６に格納することができ、その他の工具、バッテリ、車体構成部品、または貨物は、第１のチャンバ７０内に格納することができる。第１チャンバ７０へのアクセスは、閉鎖部材１６が開いているときに小型トラック１０の操作者が行うことができる。次いで、第２のチャンバ８６へのアクセスは、第１のチャンバ７０を通して実現することができる。したがって、本発明による例示的なトラックの荷台では、保護されていない貨物を輸送するためのトラック荷台の容量（例えば同様の寸法の通常のトラックの荷台に比べて）を著しく減らさずに、スペアタイヤおよび他の貨物のトラック荷台床部の下への便利な格納を促進することができる。

以上、例示および説明のために本発明の例示的実施形態および例を紹介した。これは、網羅的なものでも、本発明を前記の形態に限定するものでもない。上述の教示に照らして、数多くの変形形態が可能である。それらのいくつかは検討済みであり、その他のものは当業者には理解されよう。前述の実施形態は、本発明の原理を最もよく例示するために選択し記述したものであり、様々な実施形態が企図された具体的な用途に適する。本発明の範囲はこの文書に添付する特許請求の範囲によって定義されるものとする。

本発明は、小型トラックの保護システムとして利用することができる。

本発明の例示的一実施形態による貨物保護システムを備えるトラックの荷台を有する小型トラックの前面斜視図である。 図１の小型トラックを全体的に示す頂面図である。 特定の構成要素を取り去り、下側にある例示的な金属製支持構造体を露出した図２の小型トラックを示す頂面図である。 明確にするために、荷台床部および第２の閉鎖部材の特定の輪郭部を取り去った、閉鎖部材が開位置にある図２のトラック荷台の選択された構成要素を示す上部後斜視図である。 明確にするために、荷台床部および第２の閉鎖部材の特定の輪郭部を取り去った、図２のトラック荷台の選択された構成要素の分解斜視図である。 図２および４〜５の組立て後の構成部品を示す底面透視図である。 例示的な蝶番構造に関連する、図２および４〜５の閉鎖部材を示す底面図である。

符号の説明

９：エンジン室、１０：小型トラック、１１：キャブ部分、１２：荷台部分、
１３：乗員室、１４：荷台床部、１５：支持面、１６：閉鎖部材、
１７：支持面、１８，１９：側部部材、
２０，２１：外部車体パネル、２２：後部ゲート、２３：ヘッドボード部材、
２４，２５：支持部材、２６：乗客用扉、
２８，２９，３０，３１，３２，３３：支持部材、
３４，３５，３６，３７，３８，３９：孔、
４０，４１，４２：支持構造体、
４４，４５，４６，４７，４８，４９：孔、
５０，５１，５２：タブ、５３：確保機構、
５４：ハンドル、５５：キー・シリンダ、５６，５７：蝶番、
６３：キャッチ、６６：スペアタイヤ、
６８：トレイ、７０：チャンバ、７２：シェル（外殻）、
７４，７５：側面、７６：前面、７７：後面、７８：底面、
８０，８２：開口部、８３：シェル（外殻）、８４：排水孔、８５：溝、
８６：チャンバ、８７，８８：リップ、
８９，９０，９１，９２：面、９３：排水孔、
９４，９５，９６：ブレース、
９７、９８，９９，１００：孔、
１０１：支持板、１０３：ロック、１０５：操作器、
１０７：ケーブル、１０９：リンク機構、１１１：支持板、
１１３，１１５：ガスケット。

Claims (34)

1. 小型トラック用の貨物保護システムであって、
   小型トラックに対して固定位置にある金属製支持構造体と、
   前記金属製支持構造体によって固定的に支持され、貨物を直接支持するための第１の支持面を含み、該第１の支持面が一平面と実質上共面にある荷台床部と、
   前記平面のほぼ下側に配置され、第１および第２の開口部を有する第１のシェルによって形成され、該第１の開口部を通して前記平面の上からアクセスでき、該第１および第２の開口部がスペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する第１のチャンバと、
   前記荷台床部のほぼ直下で前記第２の開口部に隣接して配置され、前記第１のチャンバから分離され、前記第２の開口部を通して前記第１のチャンバからアクセス可能であり、該荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成された第２のチャンバと
   を備える貨物保護システム。
2. 前記金属製支持構造体が、小型トラックのユニボディと一体である請求項１記載のシステム。
3. 前記荷台床部が、プラスチックからなるものである請求項１記載のシステム。
4. 前記荷台床部が、金属製補強用構成部品をさらに含むものである請求項３記載のシステム。
5. 前記荷台床部が、一体として、前記第１のシェルの少なくとも一部分を提供する請求項１記載のシステム。
6. 前記第２のチャンバが、少なくとも部分的に第２のシェルによって形成される請求項１記載のシステム。
7. 前記第２のチャンバ内でスペアタイヤを支持するように構成され、該第２のチャンバと前記第１のチャンバの間でのより容易なスペアタイヤの移動を促進させるために前記第２のシェルに滑動的に係合するように構成されたトレイをさらに含む請求項６記載のシステム。
8. 前記第２のシェルが、接着剤で前記第１のシェルに固定される請求項６記載のシステム。
9. 前記第１および第２のシェルが前記金属製支持構造体によって支持される請求項６記載のシステム。
10. 前記荷台床部と蝶番式に連結された閉鎖部材が設けられ、該閉鎖部材が貨物を直接支持するための第２の支持面を含み、該閉鎖部材が前記第１の開口部の少なくとも一部分を選択的に覆うように構成される請求項１記載のシステム。
11. 前記閉鎖部材が、確保機構を施錠位置と解錠位置の間で移動させるための開放機構をさらに含み、該閉鎖部材が閉じたとき該確保機構および該開放機構がともに、前記第２の支持面の完全に下側に配置される請求項１０記載のシステム。
12. 前記開放機構が、ハンドルを含む請求項１１記載のシステム。
13. 前記開放機構が、キー・シリンダを含む請求項１１記載のシステム。
14. 前記荷台床部の少なくとも一部分に隣接する位置から上向きに延びる少なくとも１つの側部材をさらに含む請求項１記載のシステム。
15. 前記側部材が、前記荷台床部から分離している請求項１４記載のシステム。
16. 前記側部材が、前記荷台床部と一体になっている請求項１４記載のシステム。
17. ヘッドボード部材をさらに含む請求項１４記載のシステム。
18. 小型トラック用の貨物保護システムであって、
    小型トラックに対して固定位置にある金属製支持構造体と、
    前記金属製支持構造体によって固定的に支持され、貨物を直接支持するための第１の支持面を含み、該第１の支持面が一平面と実質上共面にある荷台床部と、
    前記平面のほぼ下側に配置され、第１および第２の開口部を有する第１のシェルによって形成され、該第１の開口部を通して前記平面の上からアクセスでき、該第１および第２の開口部がスペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する第１のチャンバと、
    前記荷台床部のほぼ直下で前記第２の開口部に隣接して配置され、前記第１のチャンバから分離され、前記第２の開口部を通して前記第１のチャンバからアクセス可能であり、該荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成された第２のチャンバと、
    前記荷台床部と蝶番式に連結されており、貨物を直接支持するための第２の支持面を含み、該第２の支持面が前記第１の支持面と実質上共面で整列しかつ前記第１の開口部の少なくとも一部分を覆う第１の位置と、該第１の開口部を通る前記第１のチャンバへのアクセスを提供するために閉鎖部材の少なくとも一部分が該第１の開口部から取り除かれる第２の位置との間を移動可能な閉鎖部材と、
    前記閉鎖部材を前記第１の位置に選択的にロックするために施錠位置と解錠位置の間で移動可能な確保機構と、
    前記確保機構を前記施錠位置と解錠位置の間で移動させ、前記閉鎖部材が前記第１の位置にあるとき、前記確保機構および開放機構がともに前記第２の支持面の完全に下側に配置される開放機構と
    を備える貨物保護システム。
19. 前記金属製支持構造体が、小型トラックのユニボディと一体である請求項１８記載のシステム。
20. 前記荷台床部が、プラスチックからなるものである請求項１８記載のシステム。
21. 前記荷台床部が、金属製補強用構成部材をさらに含むものである請求項２０記載のシステム。
22. 前記荷台床部が一体として、前記第１のシェルの少なくとも一部分を提供する請求項１８記載のシステム。
23. 前記開放機構が、ハンドルを含む請求項１８記載のシステム。
24. 前記開放機構が、キー・シリンダを含む請求項１８記載のシステム。
25. 前記第２のチャンバが、少なくとも部分的に第２のシェルによって形成される請求項１８記載のシステム。
26. 前記第２のチャンバ内でスペアタイヤを支持するように構成され、該第２のチャンバと前記第１のチャンバの間でのより容易なスペアタイヤの移動を促進させるために前記第２のシェルに滑動的に係合するように構成されたトレイをさらに含む請求項２５記載のシステム。
27. 前記第２のシェルが、前記第１のシェルに接着剤で固定される請求項２５記載のシステム。
28. 前記第１および第２のシェルが、前記金属製支持構造体によって支持される請求項２５記載のシステム。
29. 前記閉鎖部材の下側に該閉鎖部材の外周のほぼ全体にわたって取り付けられた第１のシーリング要素と、該閉鎖部材の下側に該閉鎖部材の外周の少なくとも一部分にわたって取り付けられた第２のシーリング要素とをさらに含む請求項１８記載のシステム。
30. 前記荷台床部の少なくとも一部に隣接する位置から上向きに延びる少なくとも１つの側部材をさらに含む請求項１８記載のシステム。
31. 前記側部材が、前記荷台床部から分離している請求項３０記載のシステム。
32. 前記側部材が、前記荷台床部と一体である請求項３０記載のシステム。
33. ヘッドボード部材をさらに含む請求項３０記載のシステム。
34. 小型トラック用の貨物保護システムであって、
    小型トラックのユニボディと一体である金属製支持構造体と、
    前記金属製支持構造体によって固定的に支持され、貨物を直接支持するための第１の支持面を含み、該第１の支持面が一平面と実質上共面にある荷台床部と、
    前記平面のほぼ下側に配置され、第１および第２の開口部を有する第１のシェルによって形成され、該第１の開口部を通して該平面の上からアクセス可能であり、該第１および第２の開口部がスペアタイヤの通過を可能にするのに充分な大きさおよび寸法を有する第１のチャンバと、
    前記荷台床部のほぼ直下で前記第２の開口部に隣接して配置され、前記第１のチャンバから分離しており、該第２の開口部を通って該第１のチャンバからアクセス可能であり、該荷台床部の直下にスペアタイヤのほぼ全体を格納するための場所を設けるように構成された第２のチャンバと、
    前記荷台床部と蝶番式に連結されており、貨物を直接支持するための第２の支持面を含み、該第２の支持面が前記第１の支持面とほぼ共面で整列しかつ前記第１の開口部の少なくとも一部分を覆う第１の位置と、前記第１の開口部を通る前記第１のチャンバへのアクセスを提供するために閉鎖部材の少なくとも一部分が前記第１の開口部から取り除かれる第２の位置との間を移動可能な閉鎖部材と、
    前記閉鎖部材を前記第１の位置に選択的にロックするために施錠位置と解錠位置の間で移動可能な確保機構と、
    前記確保機構を前記施錠位置と解錠位置の間で移動させ、前記閉鎖部材が前記第１の位置にあるとき、該確保機構および開放機構がともに前記第２の支持面の完全に下側に配置される開放機構と
    を備える貨物保護システム。

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