JP4217559B2 - フレーム構造物 - Google Patents
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Description
このフレーム構造物は、建造物の骨組みとしてのフレームと、見栄えを良くするためにフレームの外周に取り付けられた化粧板とで構成される。
またこのフレーム構造物は、屋根板や壁板が取り付けられて他のブースや通路と区画するために利用されたり、照明や棚板等が取り付けられて、展示する商品やサービスを効率よく展示するために利用されている。
さらにフレームの外周に半透明の化粧板を取り付けた場合には、フレームの内部に照明を取り付けて、フレーム構造物全体を発光させたりしている。
また、鋼材に化粧板の取り付け用の貫通穴を設ける必要がないので、化粧板を取り付けずにフレームを単体で使用する場合にも、デザイン的にすっきりしていて見栄えがよい。
まず本発明におけるフレーム構造物において、フレーム単体のみについて説明する。
図1は連結されたフレームの全体を示す斜視図である。
断面が2辺からなる山形鋼を連結して直方体形状に形成された柱フレーム2の下端に、ベース部材5が取り付けられ、柱フレーム2はベース部材5を土台として立てられている。また柱フレーム2の上端には、複数の山形鋼を連結して立方体形状に形成された連結部材3が連結されている。
この梁フレーム4は、柱フレーム2と同一構成のものが用いられる。
なお本実施例では、4本の柱フレーム2を立ち上げて、隣り合う柱フレーム2の上端の連結部材3を梁フレーム4を用いて接続するが、図1では手前の2本の柱フレーム2と、それを連結する連結部材3および梁フレーム4のみを図示する。
なお図は、Z部分の形状を詳しく説明するために、柱フレーム2と連結部材3とを分解して示す。
柱フレーム2は、断面が2辺からなる山形に形成された4本の山形鋼7の各端部間を、山形鋼7よりも短い山形鋼8で溶接連結し、山形鋼7を長手方向から見たとき、各山形鋼7の谷側を外方に向けて正方形の各角に位置させて直方体形状としたものである。
また山形鋼8は、上記正方形の各辺に位置する。
また各柱フレーム2の所定位置において、隣り合う山形鋼7の辺同士が補強部材6によって連結されて、補強されている。
山形鋼7の谷側の面の長手方向所定位置に、削り加工によって凹部14が形成される。
柱フレーム2と連結部材3は、柱フレーム2の山形鋼8および連結部材3の山形鋼9にそれぞれ対応されて設けられたボルト穴10、11に差し込まれたボルトによってボルト結合される。
梁フレーム4の構成は柱フレーム2と同様の構成であり、また梁フレーム4と連結部材3の結合についても上記と同様にボルトを用いて結合する。
図3の(a)は、化粧板を取り付けた柱フレームを長手方向から見た図であり、図3の(b)は、取り付け部の拡大断面図である。また図4は、化粧板を取り付けた柱フレームの斜視図である。なお化粧板の1枚を取り外して図示する。
また図3の(b)において、図中右側の化粧板12を取り付ける2つの山形鋼7を区別する場合、山形鋼7a、7bとする。
化粧板12は、フランジ部27、28を隣り合う山形鋼7a、7bの対向して同方向に伸びる辺17a、17bにかぶせて取り付けられる。
化粧板12の両端のフランジ部27、28の内側の間隔は、辺17a、17bの各外側面(谷側の面)の間隔Dと、ほぼ整合するように設定されている。
凹部14は、ドリル加工によって深さが辺17aまたは辺17bの厚みの約半分となるように形成される。
なお凹部14の径を10ミリとするとき、取り付け穴15の径を10ミリ、マグネット13の径を8ミリとして若干の遊びをもたせるのが好ましい。
また化粧板12を柱フレーム2から強引に引き剥がそうとしても、山形鋼7に吸着したマグネット13は凹部14の内側壁に係止されて抜け出ないから、化粧板12が外れることがない。
あるいは他のマグネット引き抜き法として、フランジ部27、28から突出しているマグネット13の端面に別のマグネットを吸着させると、マグネット間の吸着力の方がマグネット13と凹部14の底部との吸着力よりも強いので、吸着させたマグネットを外方に引っ張ることにより、簡単にマグネット13を引き抜くことができる。
梁フレーム4についても上記と同様にマグネットを用いて化粧板12を取り付けることができる。
図5の(a)はベース部材を示し、図5の(b)は、図5の(a)におけるA−A断面図である。
ベース部材5は、柱フレーム2の底面積よりも大きなベース板22と、ベース板22に溶接により取り付けられた2個の固定ナット21と、ベース板22より立ち上げて形成した位置決めガイド20とで構成される。
位置決めガイド20は、柱フレーム2の底面の山形鋼8の内周縁に沿うように四角形状に立ち上げ形成される。
固定ナット21は、ベース板22の位置決めガイド20内の所定位置に取り付けられる。
ベース部材5の位置決めガイド20に、柱フレーム2の底部の内周縁を整合させてはめ込み、柱フレーム2とベース部材5との位置決めをする。
また押さえ金具23には、ボルト穴24が設けられている。
なお本実施例において山形鋼7および山形鋼8が本発明における鋼材を構成する。また柱フレーム2および梁フレーム4が本発明におけるフレームを構成する。
また、化粧板12を山形鋼7に取り付ける際にマグネットを用いるものとしたので、山形鋼7に化粧板12を取り付けるための取り付け穴を設ける必要がない。
なお、フランジ部27a、28aに設けた取り付け穴15の穴の径や、マグネットの形状等は、適宜変更が可能である。
さらに、凹部14をドリル加工により形成するものとしたが、プレス加工によって凹部を形成することもできる。
2 柱フレーム
3 連結部材
4 梁フレーム
5 ベース部材
6 補強部材
7 山形鋼
10、11、24 ボルト穴
12 化粧板
13 マグネット
14 凹部
15 取り付け穴
18 主壁
26、27、28 フランジ部
17a、17b 辺
20 位置決めガイド
21 固定ナット
22 ベース板
23 押さえ金具
25 ボルト
Claims (3)
- 複数本の鋼材を連結してフレームを形成し、該フレームの外周に化粧板を取り付けたフレーム構造物において、
前記鋼材は、前記フレームの外方に面した所定位置に凹部を有し、
前記化粧板はその両端が、隣り合う2本の前記鋼材の凹部を設けた面と対応させて、同じ側に折り曲げられてフランジ部が形成され、該フランジ部の前記鋼材の凹部と対応する位置に取り付け穴を有し、
前記化粧板のフランジ部の内側面を前記2本の鋼材の凹部を設けた面にそれぞれ当接させ、前記鋼材の凹部の深さよりも長く形成されたマグネットを前記化粧板の取り付け穴に差し込んで、前記鋼材の凹部の底部と吸着させて、前記化粧板を前記フレームに固定することを特徴とするフレーム構造物。 - 前記鋼材は山形鋼であり、
前記フレームを長手方向から見たときに、前記山形鋼がその峰を内方側に向けて四角形の各角に配置されて、該山形鋼の一辺が隣り合う他の山形鋼の一辺と平行とされ、
前記凹部は、前記一辺の外方側の面に設けられ、
前記フランジは、前記化粧板の両端が直角に折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1記載のフレーム構造物。 - 複数本の山形鋼を連結して形成したフレームであって、
該山形鋼の峰が前記フレームの内方側に向けられ、該山形鋼の一辺が隣り合う他の山形鋼の一辺と平行となるように配置され、該隣り合う山形鋼の対向する各一辺の外方側の面の所定位置に凹部を有し、
化粧板のフランジ部に設けられた取り付け穴にマグネットを差し込んで前記山形鋼の凹部の底部と吸着させて、前記化粧板を固定可能としたことを特徴とするフレーム構造物のフレーム。
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