JP5274752B2 - 化粧板 - Google Patents

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本発明は、浴室ユニット、キッチン、トイレ、シャワールーム等に用いられる化粧板に関する。
従来化粧板は、グラビア印刷により柄が印刷された化粧シートを基材に張り付けたり、また、基材に直接塗装をして柄を塗布したりして作製していた。しかしながら、グラビア印刷では、版を作製する(製版)必要がある為、大量生産には好適であるが、少量生産では生産コストが増大してしまう。
また、塗装では版を使用しないため同一柄の再現性が乏しいという問題点があった。そこで近年では、製版することなく、且つ、再現性の高い印刷が可能なインクジェット印刷で柄付けを行う化粧板が作製されている。
特開平06−10476号公報
しかし、上記のインクジェット印刷は、インクを粒子状にして基材に印刷し、その粒子状の点(ドット)の組合せにより色を再現している為、印刷面に凹凸が形成され、光沢が出難い。また、濃色部はドット数が多く、薄色部はドット数が少ない為、同一印刷面でありながら、光沢感に差異が生じる。更に、印刷層が最表面に形成されるため、印刷柄に深み感がなく、意匠性に乏しいという問題点がある。
本発明は、上記問題を解決する化粧板の提供、即ち、表面平滑性を向上させることにより、光沢及び深み感のある化粧板の提供を目的とする。
(1)本発明は、金属板からなる基板と、この基板上に配置される受理層と、この受理層に溶剤系インクを用いてインクジェット印刷されるインク層と、このインク層を覆う透光性樹脂層とを備え、前記基材の端面を曲げ加工することにより形成されたフランジを有し、前記受理層が着色層とその上面に前記着色層よりも前記溶剤系インクに対する耐溶剤性能の劣る透光性層を積層させたものであり、前記透光性樹脂層が前記フランジにかからないように前記フランジを除いた部分に形成された化粧板である。
(2)項(1)において、透光性樹脂層の上面が、受理層上面から5〜150μmである化粧板
本発明によれば、透光性樹脂層を形成することにより、表面平滑性を向上させ、光沢及び深み感のある外観を有する化粧板を作製することができる。
透光性樹脂層の厚みを5〜150μmとした場合は、深み感のある外観を得ることができる上に、インクの濃淡によらず表面平滑性を維持することができる。
透光性樹脂層がフランジにかからないようにした場合は、透光性樹脂層を形成した後にフランジ部分の折り曲げ作業を行っても、透光性樹脂層をひび割れ等させることがない。
着色層の上面に、この着色層よりも耐溶剤性の劣る透光性樹脂層を積層した場合は、板色の隠蔽又は背景色を自由に選定することができ、受理層と印刷インク及び透光性樹脂層との密着が更に向上する。
本発明にて述べる基板は、化粧板としての剛性を有するものであり、材質を制限するものではない。具体的には、鋼板等の金属板、ウレタンなどのプラスチック板、セメントなどの無機板、ガラスなどを使用した繊維強化プラスチック(FRP)板、木板等を使用することができる。但し、化粧板を水場にて使用する場合は、金属板に防錆のめっき処理を施すか、防錆性能を有するものを使用することが好ましい。
また、基板は、単板である必要はなく、複数枚の基板を積層することで形成してもよく、積層の際に異種材質のものを組み合わせても、同種材質のものを組み合わせても良い。基材の大きさ、厚さはその用途により適宜選定することができるが、基材の強度向上と複数の化粧板の連結を容易にするため端面にフランジを形成する。
本発明にて述べる受理層は、ポリエステル系、塩化ビニル系等のフィルム、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系等のプライマー等を使用することができる。更に、受理層の耐溶剤性能を落とすこと、またこれらにコロナ処理、プラズマ処理等を行うことにより、インク層と、透光性樹脂層との密着性を向上させることが好ましい。
また、着色層(着色される色としては、任意であり、白色を含む全ての色)とその着色層の上面に、着色層よりも耐溶剤性能を落とした透光性層を積層させたもの等も使用することができる。受理層の厚みは特に制限するものではないが、印刷インキを吸収し密着性を向上させ、またインクの広がりを防ぎ柄の鮮明さを確保する為、1μm〜200μmであることが好ましい。
本発明にて述べるインクは、特に制限されるものではなく、溶剤系、水系、UV系等を用いることができ、受理層と透光性樹脂層との密着を良好とする溶剤系インクを使用することが好ましい。
また、インク色は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの他、ホワイト、グレー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロー、透光色等適宜選定することができる。
印刷する柄、色、解像度は特に制限することはなく、自由な柄、色を印刷することができる。
本発明にて述べる透光性樹脂は、硬化後に透光性(無色透明、着色透明、半透明を含み、インク層を見ることができるという意味)を有するものであれば特に制限されるものではなく、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。
透光性樹脂の塗布方法は、刷毛塗り、静電塗装、スプレー塗装、ロールコーター、フローコーター等で行うことができ、特に制限するものではない。塗布する膜厚は、5μm〜150μmが好ましい。通常、溶剤系のインクジェットインクの場合、インク膜厚が厚い濃色部でその膜厚が約3μm有り、インクがない箇所との膜厚さによる凹凸を補い、表面平滑性を向上させ光沢のある外観にするには5μm以上の膜厚を備えることが好ましい。また、150μm以上になってくると、深み感がそれほど変化しなくなり、製造コストを考えると150μm以下の膜厚とすることが好ましい。
透光性樹脂を塗布する場所は、インク層上面の一部又全部に塗布することができる。この際、フランジ部に透光性樹脂を塗布しないようにしすることが好ましく、このようにすることで、フランジ部分の曲げ作業を容易に行うことができる。
また、透光性樹脂には、他特性付与のために揺変剤、湿潤・分散剤、表面調整剤、着色剤、酸化防止剤、難燃剤などを本発明の目的を損なわない範囲で使用することができる。
本発明にて述べる化粧板を次の手順で作製した。
縦2000mm、横1000mm、厚さ0.5mmの溶融亜鉛メッキ鋼鈑に、ポリエステル系白色フィルム60μmと前記ポリエステル系フィルムより耐溶剤性を落とした無色透明の変性PETフィルム20μmの受理層を積層した。その受理層上にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色から成る溶剤インクを使用したインクジェットプリンターで富士山の柄を印刷した。インクが乾燥した後、無色透明なアクリルウレタン塗料をスプレー塗装で前記基材のフランジになる部分以外に塗布した。塗布後、室温で30分間セッテイングし、その後80度で30分間強制加熱し、アクリルウレタン塗料を硬化させ、膜厚30μmの透光性樹脂層を得た。その後、基材の4辺に折り曲げ加工を施し、高さ20mmのフランジを形成した。以上により、インクジェット印刷のドットの凹凸を補い、表面平滑性を向上し光沢及び深み感のある化粧板を作製することができた。
本発明にて述べる化粧板を次の手順で作製した。
縦600mm、横450mm、厚さ1mmのアルミニウム板に白色ポリエステル系フィルム100μmと、前記ポリエステル系フィルムより耐溶剤性を落とした無色透明のポリエステルフィルム50μmの受理層を積層した。その基材の4辺を曲げ加工し、高さ20mmのフランジを形成したあと、その基材の受理層上にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色から成るUVインクを使用したインクジェットプリンターで富士山の柄を印刷した。インクは、基材に吹き付けられた直後にUVランプにより硬化させた。その後、無色透明なアクリル系UV塗料をフローコーターでフランジ以外の部分に塗布した。塗布後、UVランプで紫外線を照射し、アクリル系塗料を硬化させ、膜厚50μmの透光性樹脂層を得た。以上により、インクジェット印刷のドットの凹凸を補い、表面平滑性を向上し光沢及び深み感のある化粧板を作製することができた。

Claims (2)

  1. 金属板からなる基板と、この基板上に配置される受理層と、この受理層に溶剤系インクを用いてインクジェット印刷されるインク層と、このインク層を覆う透光性樹脂層とを備え、前記基材の端面を曲げ加工することにより形成されたフランジを有し、前記受理層が着色層とその上面に前記着色層よりも前記溶剤系インクに対する耐溶剤性能の劣る透光性層を積層させたものであり、前記透光性樹脂層が前記フランジにかからないように前記フランジを除いた部分に形成された化粧板。
  2. 請求項1において、透光性樹脂層の上面が、受理層上面から5〜150μmである化粧板。
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