JP4215333B2 - ディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法に係り、特に、ＤＰＭＳ（ Display Power Management Signal：以下ＤＰＭＳと称す）モードを有するコンピューター本体とＵＳＢ（ Universal Serial Bus：以下ＵＳＢと称す）を介して接続されているディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年のコンピュータシステムは、図３に示すように、コンピュータ１とキーボード２、マウス３、コンピュータ１と各周辺装置との間での情報の相互伝達を制御するＵＳＢ装置４と、コンピュータ１から伝達される情報を表示画面に画像を表示するディスプレイ装置５などの周辺機器から構成される。
【０００３】
また、ＵＳＢ装置４は、図４に示すように、コンピュータ１のデータおよびクロックを伝達するアップストリームポート４１、各周辺装置との間での情報の相互伝達を制御するＵＳＢコントロール回路４２、前記ＵＳＢコントロール回路４２の制御信号を各種機器などに伝達するダウンストリームポート４３、４４、４５などから構成されている。このコンピュータ１とＵＳＢコントロール回路４２は、データ及びクロックを自由に相互に交換することができる。また、アップストリーム４１には、コンピュータ１が接続される。
【０００４】
さらに、ＵＳＢ装置を用いたコンピュータシステムのディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、図５に示すように、コンピュータ１０からの同期信号Ａの有無を判断する復帰回路５１と、復帰回路５１からの信号により補助電力を供給する補助電源５２と、マイコン５４からの信号によりメイン電力を供給するメイン電源５３と、補助電源の供給を受け動作し再び同期信号の有無を判断するマイコン５４と、補助電源の供給を受け動作するヒーター５５と、メイン電源の供給を受け動作するその他主要回路５６から構成される。
【０００５】
この従来のディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、コンピュータ１０からの同期信号Ａを受け復帰回路５１にて有無の検出信号を発生させ、補助電源５２が復帰回路５１の検出信号を受信し、マイコン５４、ヒーター５５へ電力を供給させ、マイコン５４が補助電源５２から電力を供給されると動作開始し、同期信号Ａを観察し正常な周波数範囲が入力されているか判断し、正常な同期信号と判断されると、メイン電源５３に復帰信号を送信し、メイン電源５３がマイコン５４から復帰信号を受信すると、その他主要回路５６に電力を供給し、その他主要回路５６にメイン電源５３から電力を供給されると、動作を開始して画面上に画像が表示される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、オペレータによるキーボードやマウス等のＵＳＢ機器の操作命令をＵＳＢ装置を介してコンピュータ装置に伝達され、その伝達された命令によりコンピュータ装置が同期信号を介してディスプレイ装置に信号を伝達するため、オフモードからの復帰に時間がかかるといった課題があった。
【０００７】
そこで、本発明の目的は、オペレータが操作してからディスプレイ装置の画像が表示されるまでの時間をより短くするディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明のディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、ＤＰＭＳ（Display Power Management Signal）モードを有するコンピュータとＵＳＢ（Universal Serial Bus）装置を介して接続され、復帰回路とマイコンを備えているディスプレイ装置がオフモードにある場合に、前記ＵＳＢ装置が、ＵＳＢダウンストリーム側からの信号に基づいて前記ディスプレイ装置に対して復帰信号を供給するステップと、前記ディスプレイ装置の前記復帰回路が、前記復帰信号に基づいて、前記ディスプレイ装置を待機状態にさせるステップと、前記マイコンが、前記コンピュータの同期信号が入力された時に、直ちに前記ディスプレイ装置に画像を表示させるステップとを有することを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法を図面を参照して説明する。
【００１０】
図１は、本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法のブロック構成図である。
【００１１】
図２は、本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法のフローチャートである。
【００１２】
本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、図１示すように、コンピューター１０からの同期信号を受けたとき及びＵＳＢ装置４０からの信号を受けたときに検出信号を発生する復帰回路５１、この復帰回路５１の検出信号を送信する補助電源５２、メイン電源５３、補助電源５２から電力を供給されて動作開始し、同期信号Ａを観察し正常な周波数範囲が入力されているかを判断し、正常な同期信号と判断されると、メイン電源５３に復帰信号を送信するマイコン５４、ヒーター５５、その他主要回路５６などから構成される。
【００１３】
この本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法は、図１示すように、メイン電源５３から電力を供給されて動作を開始し、図２に示す制御動作を実行することにより、まずステップＳ１で、コンピュータ１０がオフモードにあり、ディスプレイ装置５０の補助電源５１とメイン電源５２の電源が供給されない状態であると、続いてステップＳ２へ移行する。
【００１４】
その後、オペレータによりマウス３０、キーボード２０が操作されると、ＵＳＢ装置４０に信号が送られ、ＵＳＢ装置４０はダウンストリーム側から信号があったと判断し、コンピュータ１０と、ディスプレイ装置５０の復帰回路に信号を送る。復帰回路５１はＵＳＢ装置４０から信号が送られると補助電源をONし（ステップＳ３）、ステップＳ４では、ヒーター５５を加熱してステップＳ５ではマイコン５４が動作し、ディスプレイ装置は待機状態になり、同期信号が入力されると直ぐ復帰できる状態になる。
【００１５】
次いで、ステップＳ６に移行し、マイコン５４にてコンピューター１０から同期信号Ａが正常に来ているか判断する。同期信号Ａが正常でない場合は、補助電源５２に信号を送り補助電源５２の電力供給を停止させ、ステップ２へ移行し再びオフモードとなりる。
【００１６】
従って、同期信号Ａが正常である場合は、メイン電源５３に信号を送り、ステップＳ７では、メイン電源５３をONし、ステップＳ８で、その他主要回路が動作を開始しディスプレイ装置５０の画面に画像が表示され、ＵＳＢ装置のダウンストリームからの信号にてヒーター５５を暖めておき、コンピュータ１０からの同期信号Ａが来た時には、すぐディスプレイ装置５０の画面に映像が映ることとなる。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法によれば、オペレータがコンピュータをオフモードから復帰させようと、キーボード、マウス等のUSB装置を動作させた場合に、ＵＳＢ装置からディスプレイ装置に信号を送り、ディスプレイ装置を一度待機状態にさせることにより、オフモードからの復帰が従来よりもさらに早くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法のブロック構成図である。
【図２】本発明の一実施の形態によるディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法のフローチャートである。
【図３】ＵＳＢ装置を介して接続したコンピュータシステムのブロック構成図である。
【図４】ＵＳＢ装置の回路構成を示したブロック構成図である。
【図５】従来のディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法のブロック構成図である。
【符号の説明】
１０ コンピュータ
２０ キーボード
３０ マウス
４０ ＵＳＢ装置
５０ ディスプレイ装置
５１ 復帰回路
５２ 補助電源
５３ メイン電源
５４ マイコン
５５ ヒーター
５６ その他主要回路

Claims (1)

1. ＤＰＭＳ（Display Power Management Signal）モードを有するコンピュータとＵＳＢ（Universal Serial Bus）装置を介して接続され、復帰回路とマイコンを備えているディスプレイ装置がオフモードにある場合に、
   前記ＵＳＢ装置が、ＵＳＢダウンストリームポートに接続された前記ディスプレイ装置以外の装置からの信号に基づいて前記ディスプレイ装置に対して復帰信号を供給するステップと、
   前記ディスプレイ装置の前記復帰回路が、前記復帰信号に基づいて、前記ディスプレイ装置を待機状態にさせるステップと、
   前記マイコンが、前記コンピュータの同期信号が入力された時に、直ちに前記ディスプレイ装置に画像を表示させるステップと
   を有することを特徴とするディスプレイ装置のオフモードからの復帰方法。

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