JP4210539B2 - 中間周波フィルタ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間周波トランスとそれに接続されるセラミックフィルタとを有する中間周波フィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の中間周波フィルタ回路を図4によって説明する。中間周波トランスT1は、互いに磁気的に結合した一次側コイルL1と二次側コイルL2を備える。一時側コイルL1は、前段のミキサ回路(図示せず)に接続される入力端子11A、11B間に接続され、コンデンサC1が一次側コイルL1に並列に接続される。また、一次側コイルL1の途中にミキサ回路へバイアス電圧を加えるタップ11C設けている。二次側コイルL2は、一端が出力端子12Aに、他端がアース用端子12Bにそれぞれ接続される。
【0003】
そして、出力端子12Aが、抵抗16を介してセラミックフィルタ13に接続される。セラミックフィルタ13は、三端子型のセラミックフィルタが用いられ、入力端子14が二次側コイルL2の出力端子12Aに接続され、出力端子15が中間周波フィルタ回路の出力端子も兼ねている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−163753(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成では、セラミックフィルタの通過中心周波数が所定の中間周波数(例えば10.7MHz)に対してずれていた場合は、そのずれの方向の帯域が広くなるために隣接妨害を受けるので、その場合は中間周波トランスの同調周波数を調整してその通過中心周波数をセラミックフィルタの通過中心周波数のずれの方向とは反対の方向に移動させることで広くなった方の帯域を狭くすることができる。
【0006】
しかし、中間周波フィルタ回路でデジタル音声放送用の広帯域の信号又はアナログ音声放送用の狭帯域の信号とを切り替えて伝送する場合には、図5に示すように、広帯域の中間周波トランスT1に広帯域セラミックフィルタ21又は狭帯域セラミックフィルタ22を切替手段23によっていずれかを接続するようにしている。
【0007】
このような場合、広帯域セラミックフィルタ21の通過中心周波数と狭帯域セラミックフィルタ22の通過中心周波数とは必ずしも一致しているとは限らないので、例えば、広帯域セラミックフィルタ21のズレによる帯域の広がりを中間周波トランスT1の調整によって狭くするように補正すると、狭帯域セラミックフィルタ22に対しては補正できないという問題ある。
【0008】
そこで、本発明は、帯域幅の異なる二種のセラミックフィルタが切替によって中間周波トランスに接続され、しかも、それらの通過中心周波数が所定の周波数からズレていた場合に、ズレの方向に広がる帯域を狭くして隣接妨害を少なくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、同調周波数可変型の中間周波トランスと、前記中間周波トランスの二次側に設けられた広帯域セラミックフィルタ及び狭帯域セラミックフィルタと、前記二種のセラミックフィルタのいずれか一方を前記中間周波トランスの二次側に接続する切替手段とを備え、前記二つのセラミックフィルタのうちその通過中心周波数が高い方のセラミックフィルタと前記切替手段とを結ぶ信号線とグランドとの間に第一のコンデンサを接続し、通過中心周波数が低い方のセラミックフィルタと前記切替手段との間を第二のコンデンサによって結合した。
【0010】
また、前記切替手段を二つのスイッチダイオードによって構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の中間周波フィルタ回路を図1及び図2によって説明する。中間周波トランス1は、互いに磁気的に結合した一次側コイルL1と二次側コイルL2を備える。一時側コイルL1は、前段のミキサ回路(図示せず)に接続される入力端子1a、1b間に接続され、コンデンサC1が一次側コイルL1に並列に接続される。また、一次側コイルL1の途中にミキサ回路へバイアス電圧を加えるタップ1c設けている。二次側コイルL2は、一端が出力端子1dに、他端がアース用端子1eにそれぞれ接続される。
【0012】
そして、出力端子1dが、切替手段2を構成する一方のスイッチダイオード2aと他方のスイッチダイオード2bの各アノードに接続される。一方のスイッチダイオード2aのカソードは通過帯域の広い広帯域セラミックフィルタ3の入力端子3aに接続され、他方のスイッチダイオード2bのカソードは通過帯域の狭い狭帯域セラミックフィルタ4の入力端子4aに接続される。二つのセラミックフィルタ3、4には三端子型のセラミックフィルタが用いられ、その通過中心周波数はほぼ所定の中間周波数(例えば10.7MHz)に一致するようになっているが、ばらつきによって若干のズレがある。
【0013】
そこで、それらのうち通過中心周波数が高い方のセラミックフィルタ、例えば広帯域セラミックフィルタ3と切替手段(一方のスイッチダイオード2a)との間にはそれらを結ぶ信号線とグランドとの間に第一のコンデンサ5を接続する。また、通過中心周波数が低い方のセラミックフィルタ(この場合は狭帯域セラミックフィルタ4)と切替手段(他方のスイッチダイオード2b)とは高周波的に直結する。広帯域セラミックフィルタ3の出力端子3bは中間周波フィルタ回路の一方の出力端子となり、狭帯域セラミックフィルタ4の出力端子4bは中間周波フィルタ回路の他方の出力端子となる。
【0014】
なお、二つのスイッチダイオード2a、2bをオン/オフに切り替えるためには中間周波トランス1との間及び二つのセラミックフィルタ3、5との間を直流的に絶縁してアノード及びカソードに切替電圧を印加するが、その具体的な回路構成は省略している。
【0015】
以上の構成では、第一のコンデンサ5はローパスフィルタの機能を有するため、通過中心周波数の高い広帯域セラミックフィルタ3の通過帯域のうち高域側が減衰して帯域が狭くなり、その結果、広帯域セラミックフィルタ3の見かけ上の通過中心周波数が低くなって狭帯域セラミックフィルタ4の通過中心周波数に近づく。そして、例えば広帯域セラミックフィルタ3のもとの通過中心周波数が所定の中間周波数よりも高い方に位置していた場合は、中間周波トランス1の調整によって全体的な通過中心周波数を所定の中間周波数に近づけることで、広帯域セラミックフィルタ3の高域側で受ける隣接妨害を軽減できる。
【0016】
図2は、通過中心周波数の高い方のセラミックフィルタ(例えば広帯域セラミックフィルタ3)と切替手段(一方のスイッチダイオード2a)との間を高周波的に直結し、通過中心周波数の低い方のセラミックフィルタ(例えば狭帯域セラミックフィルタ4)と切替手段(他方のスイッチダイオード2b)との間を第二のコンデンサ6によって結合した構成を示す。
【0017】
この構成では、第二のコンデンサ6はハイパスフィルタの機能を有するので、通過中心周波数の低い狭帯域セラミックフィルタ4の通過帯域のうち低域側が減衰して帯域が狭くなり、その結果、狭帯域セラミックフィルタ4の見かけ上の通過中心周波数が高くなって広帯域セラミックフィルタ3の通過中心周波数に近づく。そして、例えば、狭帯域セラミックフィルタ4のもとの通過中心周波数が所定の中間周波数よりも低い方に位置していた場合は、中間周波トランス1の調整によって全体的な通過中心周波数を所定の中間周波数に近づけることで、狭帯域セラミックフィルタ4の低域側で受ける隣接妨害を軽減できる。
【0018】
図3は、通過中心周波数が高い方のセラミック(例えば、広帯域セラミックフィルタ3)と切替手段(一方のスイッチダイオード2a)との間にはそれらを結ぶ信号線とグランドとの間に第一のコンデンサ5を接続し、通過中心周波数の低い方のセラミックフィルタ(例えば狭帯域セラミックフィルタ4)と切替手段(他方のスイッチダイオード2b)との間を第二のコンデンサ6によって結合した構成を示す。
【0019】
この構成では、広帯域セラミックフィルタ3の見かけ上の通過中心周波数と狭帯域セラミックフィルタ4の見かけ上の通過中心周波数とが一層近づくので双方のセラミックフィルタによる隣接妨害は一層軽減される。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の中間周波フィルタ回路は、二つのセラミックフィルタのうちその通過中心周波数が高い方のセラミックフィルタと切替手段とを結ぶ信号線とグランドとの間に第一のコンデンサを接続し、通過中心周波数が低い方のセラミックフィルタと切替手段との間を第二のコンデンサによって結合したので、二つのセラミックフィルタの見かけ上の通過中心周波数が近づき、帯域の高域側若しくは低域側で受ける隣接妨害を軽減できる。
【0021】
また、切替手段を二つのスイッチダイオードによって構成したので、中間周波トランスと二つのセラミックフィルタとの接続が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間周波フィルタ回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の中間周波フィルタ回路の他の構成を示す回路図である
【図3】本発明の中間周波フィルタ回路の他の構成を示す回路図である
【図4】従来の中間周波フィルタ回路の構成を示す回路図である
【図5】従来の中間周波フィルタ回路の他の構成を示す回路図である
【符号の説明】
1 中間周波トランス
2 切替手段
2a、2b スイッチダイオード
3 広帯域セラミックフィルタ
4 狭帯域セラミックフィルタ
5 第一のコンデンサ
6 第二のコンデンサ
Claims (2)
- 同調周波数可変型の中間周波トランスと、前記中間周波トランスの二次側に設けられた広帯域セラミックフィルタ及び狭帯域セラミックフィルタと、前記二種のセラミックフィルタのいずれか一方を前記中間周波トランスの二次側に接続する切替手段とを備え、前記二つのセラミックフィルタのうちその通過中心周波数が高い方のセラミックフィルタと前記切替手段とを結ぶ信号線とグランドとの間に第一のコンデンサを接続し、通過中心周波数が低い方のセラミックフィルタと前記切替手段との間を第二のコンデンサによって結合したことを特徴とする中間周波フィルタ回路。
- 前記切替手段を二つのスイッチダイオードによって構成したことを特徴とする請求項1に記載の中間周波フィルタ回路。
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