JP4209598B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置に関する。特に、検査を効率化するための回路を搭載した不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリの1つであるフラッシュメモリは、電源を遮断しても記憶情報を保持することが可能な不揮発性メモリの1つであり、情報通信分野のシステムに広く用いられている。このフラッシュメモリは、不揮発性記憶機能を実現するという特徴を有する反面、書き換えを行う場合に全データが消去してしまう点、及び書き込み時間が相対的に長くなる点において、他の半導体メモリよりも扱いにくさが生じている。このために、製造の最終段階において行う製品検査において、検査時間がどうしても長くなる傾向にあり、必要検査設備規模の増大及び製品コストの引き上げをもたらす原因ともなっている。
【0003】
図13にフラッシュメモリの構成例を示す。図13において、1は二重ゲート構造のメモリセルがアレイ状に配置されたメモリセルアレイを、2はアドレス入力端子11から入力されるアドレスの中から、メモリセルアレイ1のワード線を特定するローアドレスを受け取るローアドレスバッファを、3はローアドレスバッファ2の出力を受け、メモリセルアレイ1内の特定ワード線を選択するローデコーダを、それぞれ示している。
【0004】
また、4はアドレス入力端子11から入力されるアドレスの中から、メモリセルアレイ1のビット線を特定するカラムアドレスを受け取るカラムアドレスバッファを、5はカラムアドレスバッファ4の出力を受け、ビット線を選択するためのカラム選択ゲート6へ選択信号を出力するカラムデコーダを、それぞれ示している。
【0005】
データ読み出し動作においては、カラム選択ゲート6により選択されたビット線データが読み出し回路7により増幅され、データ出力バッファ8を介してデータ入出力端子12へ出力されることになる。一方、データ書き込み動作においては、データ入出力端子12から入力されるデータはデータ入力バッファ9により受け取られる。そして書き込み回路10によって、データ入力バッファ9の出力について、カラム選択ゲート6を介して、メモリセルへのデータ書き込みが行われる。
【0006】
ここで、13はフラッシュメモリの動作モードを制御するための制御信号入力端子を示しており、制御信号入力端子13からの信号を受けて、制御信号発生回路14が動作モードに応じたフラッシュメモリ内部の制御を行うための各種制御信号を発生する。15は動作モードに応じてフラッシュメモリ内部回路に必要となる電圧を発生する電圧発生回路を示している。
【0007】
図14にメモリセルアレイ1の構成例を示す。図14において、二重ゲート構造メモリセルの同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲートがワード線(WL0〜WLn)に共通接続されている。また、ソースがソース線(SL0〜SLi)に共通接続され、ローデコーダ3に接続されている。さらに、同一列に配置されたメモリセルのドレインがビット線(BL0〜BLm)に共通接続され、カラム選択ゲート6に接続されている。
【0008】
読み出し及び書き込み動作においては、アドレス入力端子11から入力されたローアドレスに従って、ローデコーダ3により特定のワード線が選択されるとともに、アドレス入力端子11から入力されたカラムアドレスに従って、カラム選択ゲート6により特定のビット幅のビット線が選択的に読み出し回路7又は書き込み回路10に接続される。消去動作においては、電圧発生回路15により発生された電圧が必要ノードに与えられ、全メモリセル、あるいは分割されたブロックのメモリセルが一括消去されることになる。
【0009】
製造の最終工程である製品検査において、フラッシュメモリは書き込み及び消去の時間が長いことと、書き換え回数に制限があることから、DRAMのような複雑な検査パターンを用いての検査は実施されてはおらず、図13に示すローアドレス入力バッファ2、カラムアドレスバッファ4、ローデコーダ3、カラムデコーダ5、カラム選択ゲート6で構成されるメモリ周辺回路ブロック、及びこれらの回路ブッロク間配線等の不具合を検査するためには、図15に示すデコーダチェックと呼ばれる検査方式を用いる必要がある。
【0010】
フラッシュメモリにおいては、消去後のデータが“1”、書き込み後のデータが“0”となるよう構成される。デコーダチェックにおいては、メモリセルアレイ1の記憶内容を全て消去し、すべてのデータを“1”とした後に、まず、図15(a)に示すように、左上隅の1ビットにのみ書き込みを行い“0”データとした後に、1ビットのみが書き込みされていることの読み出し確認を行う。
【0011】
次に、図15(b)に示すように、対角線上に位置する隣の1ビットに書き込みを行い、ここまで書き込んだ2ビットのデータ内容のみが書き込まれていることの読み出し確認をおこなう。以降、順次図15(c)、図15(d)と書き込みを行い、図15(e)に示すように、対角線上のメモリセル全てに書き込みを行ってから、読み出し確認を行うことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のデコーダチェックにおいては、メモリセル以外の周辺回路ブロック及び配線の検査であるにも関わらず、図15に示すようにメモリセルに対する書き込みを行う必要がある。このために、時間がかかる書き込み動作を必要とするとともに、以降のメモリセルアレイ検査のために書き込みデータをその都度消去する必要がある。したがって、製造の最終段階である製品検査において検査時間がどうしても長くなってしまい、必要検査設備規模が増大し、製品コストの引き上げの要因にもなってしまうという問題点があった。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するために、メモリセルに対する書き込みを行うことなく、メモリ周辺回路及び配線の検査を行うことができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にかかる不揮発性半導体装置は、二重ゲート構造を有するメモリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイと、メモリセルアレイ内において同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲートが共通に接続され、第1のローデコーダに接続される第1のワード線とメモリセルアレイ内において同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通に接続され、カラム選択ゲートに接続される第1のビット線とを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、同一行に配置されたメモリセルのゲートが共通接続される第2のワード線と、同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通接続される第2のビット線を備えた第1のROMと、同一行に配置されたメモリセルのゲートが共通接続される第3のワード線と、同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通接続される第3のビット線を備えた第2のROMと、メモリセルアレイと第1のROMとの間に配置された第1のスイッチと、メモリセルアレイと第2のROMとの間に配置された第2のスイッチとを備え、検査時において、第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御することにより、第1のROM及び第2のROMからのデータを読み出すことができるように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0015】
かかる構成により、メモリセルアレイのワード線端及びビット線端に接続されたROMの記憶データの読み出しを行うだけで、書き込み動作を行うことなく不揮発性半導体記憶装置におけるメモリ周辺回路ブロック及び配線の検査を行うことができ、検査時間の短縮及びコスト低減を図ることが可能となる。
【0016】
また、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、第1のスイッチを制御することにより、第1のワード線と第2のワード線とを接続又は遮断することができることが好ましい。第1のROM構成の自由度を上げることができるからである。
【0017】
また、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、第2のスイッチを制御することにより、第1のビット線と第3のビット線とを接続又は遮断することができることが好ましい。第2のROM構成の自由度を上げることができるからである。
【0018】
また、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、第1のスイッチ及び第2のスイッチが高耐圧トランジスタであることが好ましい。さらに、第1のROM及び第2のROMに配置されるメモリセルが、第1のスイッチ及び第2のスイッチを構成するトランジスタよりも低い耐圧のトランジスタで構成されることが好ましい。レイアウトサイズを抑制することができるからである。
【0019】
また、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、検査時において、第3のワード線を選択することができる第2のローデコーダをさらに備えることが好ましい。カラム系回路ブロック及び配線の検査を確実に行うことができるからである。
【0065】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体装置(フラッシュメモリ)の構成図を示している。図1において、図13と同一番号の回路ブロックは図13と同一の機能を有するものであり、特に詳細な説明は省略する。
【0066】
図1において、16及び17は、フラッシュメモリ製造工程であらかじめ、メモリセル記憶データが固定されているROM(Read Only Memory)を示している。18及び19は、メモリセルアレイ1とROM16及びROM17を切り離すためのスイッチであり、メモリセルアレイ1に対しては、図2に示すように接続されている。図2は本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体装置におけるメモリセルアレイ1及びROMセルアレイの構成図である。
【0067】
すなわち、ROM16内の同一行に配置されたメモリセルのゲートが共通接続され、スイッチ19を介して、メモリセルアレイ1の各行のワード線(WL0〜WLn)に接続されている。また、同一列に配置されたメモリセルのドレインはビット線(BLR0〜BLRk)に共通接続されており、カラム選択ゲート21に接続されている。さらに、ROM17内の同一行に配置されたメモリセルのゲートはワード線(WLR0〜WLR3)に共通接続されており、テストローデコーダ20に接続されている。そして、ドレインは共通接続されており、スイッチ18を介して、メモリセルアレイ1の各列のビット線(BL0〜BLm)に接続されている。
【0068】
本実施の形態1において、ROM16及び17のメモリセルは、レイアウト面積を小さくするために、論理回路等に用いられる低耐圧トランジスタで構成されている。また、スイッチ18及び19は、高耐圧トランジスタで構成されており、メモリセルアレイ1の書き換え時にワード線(WL0〜WLn)及びビット線(BL0〜BLm)に印加される高電圧がROMメモリセルに印加されるのを防止するために、ROM16及び17の読み出し時以外は制御信号22の制御により遮断されている。
【0069】
また、本実施の形態1においては、ROM16及び17がコンタクト方式のメモリセルである場合について説明しており、ビット線(BLR0〜BLRk、BL0〜BLm)に対するメモリセルドレインコンタクトの有無で、データ“1”又は“0”の情報を記憶している。
【0070】
ここで、図3は本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体装置におけるカラム選択ゲート21の構成図を示している。そして図3(a)は、メモリセルアレイ1及びROM16が接続されたカラム選択ゲート21における読み出し系の具体的な回路例である。
【0071】
図3(a)において、カラム選択ゲート21は、カラムデコーダ3からの選択信号30により選択的にトランスファゲート32を導通させるものであり、ビット線(BL0〜BLm)を選択的に読み出し回路5に接続するものである。
【0072】
ROM16のデータを読み出す場合には、図2に示す制御信号22によりスイッチ19を導通させるとともに、テスト信号31によりトランスファゲート33を導通させ、ROM16のビット線(BLR0〜BLRk)を読み出し回路5に接続することにより、ローデコーダ2により選択されるワード線(WL0〜WLn)に接続されたROM16内のメモリセルのデータを読み出し回路5を介して読み出すことになる。このとき、選択信号30は非活性となるよう制御されている。
【0073】
ここで、図3(b)に示すように、ROM16のメモリセルデータをワード線ごとに異なる値にしておくと、アドレス入力端子11から入力されるローアドレスにしたがって、選択されたワード線のROMデータが読み出され、入力アドレスに対応してワード線が正しく選択されていることの確認を行うことができるようになり、ロー系回路ブロック及び配線に不具合がないか否かを検査することが可能となる。
【0074】
一方、カラム系回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査については、制御信号22によりスイッチ18を導通させるとともに、テストローデコーダ20を用いてROM17のデータを読み出すことにより行うことができる。この場合、図3(a)に示したテスト信号31は活性化されず、カラム選択ゲート21はカラムデコーダ3からの選択信号30により制御されることになる。
【0075】
すなわち、図3(c)に示すように、ROM17のデータについて、各カラム方向のアドレスに応じて“0”データ書き込み位置を順次移動させるとともに、同一I/O内での“0”データ書き込み位置を順次移動させるようなデータパターンとして配置しておくことにより、これらのデータパターンの読み出しを行うことで、カラム系回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査を行うことが可能となる。
【0076】
以上のように本実施の形態1によれば、ワード線(WL0〜WLn)及びビット線(BL0〜BLm)端にROM16及びROM17を配置し、これらのROMのデータを検査に適した内容としておくことにより、フラッシュメモリセルへの書き込みを行うことなく、ROM16及びROM17の読み出し動作のみでメモリ周辺回路ブロック及び配線に不具合がないことの検査を行うことが可能となる。
【0077】
なお、本実施の形態1において、高耐圧トランジスタを用いたスイッチを介してROM16及びROM17をワード線及びビット線に接続することによって、ROM16及びROM17内のメモリセルを低耐圧トランジスタで構成することができるようになる。したがって、レイアウトサイズの増加を抑えることが可能となる。
【0078】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2にかかる不揮発性半導体装置について、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の実施の形態2にかかる不揮発性半導体装置(フラッシュメモリ)の構成図を示している。図4において、図1と同一番号の回路ブロックは図1と同一の機能を有するものであり、特に詳細な説明は省略する。
【0079】
本実施の形態2は、検査容易化のために追加する回路によるチップサイズ増加は極力抑えることが望ましいという観点から、チップサイズ増加を抑制するための方策の具体例を示すものである。図4に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端に接続されるスイッチ19及びROM16と、テスト機能付きカラム選択ゲート40を用いてメモリ周辺回路ブロック及び配線の検査を行うものである。
【0080】
次に、図5は本発明の実施の形態2にかかる不揮発性半導体装置におけるテスト機能付きカラム選択ゲート40の構成図である。図5において、スイッチ19及びROM16は図2と同様に接続されており、ROM16内のメモリセルデータを読み出す場合には、テスト信号31を活性化することによりトランスファゲート33を導通状態とすることができるようになる。
【0081】
また、カラムデコーダ3より出力されるカラム選択信号30は、メモリセルアレイ1からの読み出し動作時と同様に活性化されており、トランスファゲート32は入力アドレスに応じて選択的に導通状態となることができる。トランスファゲート50は、カラム選択信号30により選択的に導通状態となり、ROM16のデータは、トランスファゲート33及び50を介して、入力カラムアドレスに応じたビット線(BL0〜BLm)を通じて読み出し回路5に接続される。
【0082】
本実施の形態2においても、実施の形態1における図3(b)で説明したように、ROM16のメモリセルデータをワード線(WL0〜WLn)ごとに異なる値としておく。そうすることによって、入力ローアドレスに対応してROM16からアドレスごとに異なるデータが読み出され、入力カラムアドレスに応じてアドレスごとに異なるビット線(BL0〜BLm)を通じて読み出し回路5から出力される。つまり、ROM16の全データを読み出しすることにより、ワード線(WL0〜WLn)及びビット線(BL0〜BLm)が正しく選択され、メモリ周辺回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査を行うことが可能となる。
【0083】
以上のように本実施の形態2によれば、カラム選択ゲートにテスト用回路を追加することで、ワード線端にのみROMを配置するだけでメモリ周辺回路の検査を容易に行うことができ、検査容易化のためのチップ面積増加を抑えることが可能となる。
【0084】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3にかかる不揮発性半導体装置について、図面を参照しながら説明する。図6は本発明の実施の形態3にかかる不揮発性半導体装置におけるカラム選択ゲートの構成図を示している。
【0085】
実施の形態1にかかる不揮発性半導体記憶装置においては、ワード線(WL0〜WLn)端に配置されるROMにおいてワード線(WL0〜WLn)ごとに異なるデータを記憶しており、入力ローアドレスごとに異なるデータを読み出すことができる。そして、ビット線(BL0〜BLm)端に接続されるROMにおいては、ビット線(BL0〜BLm)ごとに異なるデータを記憶している。このために、カラムアドレスごとに異なるデータを読み出すことができるようになっている。
【0086】
したがって、メモリセルアレイ1のワード線本数が1024本の場合には、ROM16のビット線本数は10本必要となり、データ入出力ビット幅が16ビットの場合には、ROM17のワード線本数は16本必要となることから、チップサイズの増加が無視できないメモリセル容量となってしまう。そこで本実施の形態3においては、ROM16及び17について、セルサイズの小さな低耐圧トランジスタで形成し、高耐圧トランジスタのスイッチを介してワード線及びビット線と接続することによってチップサイズを増加させない点に特徴を有する。
【0087】
ここで、周辺回路ブロック及び配線に故障がある場合を想定すると、メモリセルアレイ1で生じる不具合の症状としては以下の3種類となる。
【0088】
すなわち、▲1▼特定ワード線又はビット線がどの入力アドレスにおいても選択されないという症状、▲2▼特定ワード線又はビット線が異なる入力アドレスにおいて複数回重複して選択されるという症状、及び▲3▼同一の入力アドレスで複数のワード線又はビット線が多重選択されるという症状の3つである。
【0089】
▲1▼に示す故障が発生する原因としては、アドレスデコード後の選択信号配線が断線している場合、アドレスデコード後の信号が非活性レベルとなる縮退故障の場合、又はアドレスデコード以前のアドレス信号あるいはデコード回路内部ノードでの“0”又は“1”レベル縮退故障の場合が考えられる。
【0090】
▲2▼又は▲3▼に示す故障が発生する原因としては、アドレスデコード後の選択信号配線間ショートがある場合、又はアドレスデコード以前のアドレス信号あるいはデコード回路内部ノードでの“0”又は“1”レベル縮退故障の場合が考えられる。
【0091】
▲1▼の故障が発生した場合には、同一ワード線及び同一ビット線に接続されるROMデータとして“0”及び“1”の両方のデータを配置しておくことで検出可能である。
【0092】
アドレスデコード後の選択信号配線間ショートにより▲2▼又は▲3▼の故障が発生した場合には、レイアウト的制約から、近接するワード線又はビット線間での故障となる。また、アドレスデコード以前のアドレス信号あるいはデコード回路内部ノードでの“0”又は“1”レベル縮退故障により、▲2▼又は▲3▼の故障が発生した場合には、任意のアドレス位置でのワード線又はビット線間で発生することはなく、規則性を持ったアドレス位置間での故障となる。
【0093】
このように、メモリの回路あるいはレイアウト的特徴から、ROMに記憶するデータとしては、あらゆる組み合せを想定したデータである必要性はない。そこで、本実施の形態3においては、図6(b)及び(c)に示すように、かかる観点に鑑みたワード線(WL0〜WLn)端に接続されるROM61の記憶データと、ビット線(BL0〜BLm)端に接続されるROM62の記憶データを構成することになる。
【0094】
具体的には、図6(b)及び(c)に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端に接続されるROM61においては、同一ワード線(WL0〜WLn)上に“0”と“1”の両方のデータを配置するとともに、同一ビット線(BLR0、BLR1)上のメモリセルに対しては、2nビット間隔で同一のデータパターンを繰り返すことがないデータとし、ビット線(BL0〜BLm)端に接続されるROM62においては、同一ビット線(BL0〜BLm)上に“0”と“1”の両方のデータを配置するとともに、同一ワード線(WLR0、WLR1)上のメモリセルに対しては、2nビット間隔で同一のデータパターンを繰り返すことがないデータとしている。
【0095】
このようにすることで、ROM61及びROM62に記憶されている記憶データを読み出すことにより、前記▲1▼〜▲3▼で説明したメモリ周辺回路の不具合を検出することが可能となる。
【0096】
また、図6に示すように、ワード線端に接続されるROM61の記憶容量をビット線2本分、ビット線端に接続されるROM61の記憶容量をワード線2本分とする場合においては、スイッチを介してROMを配置するよりも、高耐圧トランジスタを用いてROMを形成する方がレイアウト面積を縮小することが可能となる。
【0097】
すなわち、図7に示すように、ROMメモリセルを高耐圧トランジスタとすることで、ワード線端にはスイッチを介することなくROM61を配置することができ、ビット線端にもスイッチを介することなくROM62を配置することができるようになる。
【0098】
また、図6(b)に示すように、ROM61でのメモリセルデータは2ビット単位でビット線方向に“0”及び“1”データが連続しており、隣り合うメモリセルのドレインを共有化し、このドレインコンタクトの有無でデータを記憶することができる。したがって、メモリセルアレイ1のワード線ピッチでメモリセルトランジスタを配置することが容易となる。このような構成とすることにより、より少ないチップ面積で検査容易化を実現することができる。
【0099】
ここで、図6(b)及び(c)に示すROM61及びROM62のデータを、入力ローアドレス又はカラムアドレスを順次増加させて読み出す場合には、ROM61及びROM62からの読み出しデータは同一となる。したがって、図4に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端にのみROM61を接続し、テスト機能付きカラム選択ゲート40を用いた構成とすることにより、メモリセル周辺回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査を行うことができる。
【0100】
以上のように本実施の形態3によれば、ROM61及び62について高耐圧トランジスタで形成し、高耐圧トランジスタのスイッチを不要とすることによって、検査容易化のためにチップサイズを増加させることがなく、よりコストの低減を図ることが可能となる。
【0101】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4にかかる不揮発性半導体装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態4においては、検査容易化実現のために必要とされるROM容量を、より小さな面積で実現するための方策について説明する。
【0102】
デコーダチェックにおける検査容易化のために追加する回路は、製品検査においてのみ用いられる回路であり、検査実行時における印加電圧及び検査速度のみの動作保証を必要とする回路である。したがって、ROMに記憶されるデータは、検査のためにあらかじめ決められた値でよいため、ROMのメモリセルにデータを記憶する手段として多値データ記憶を用いることによって、検査容易化のための追加回路規模を縮小することが可能となる。
【0103】
具体的には、図8を参照しながら説明する。図8は本発明の実施の形態4にかかる不揮発性半導体装置におけるROMメモリセルの動作概念の説明図である。図8においては、2ビットのデータを1つのメモリセルに記憶する場合における記憶データに応じたメモリセル電流を示している。2ビットの記憶データが“11”の場合には、セル電流は零であり、2ビットの記憶データ“01”、“10”、及び“00”となるにつれて、セル電流は順次大きくなっている。
【0104】
このようなセル電流を実現する手段としては、例えば2ビットの記憶データ“00”、“01”、及び“10”に応じてメモリセルのサイズを変えるという手段が考えられる。また、2ビットの記憶データ“11”に対応するメモリセルは、メモリセルのビット線に対するドレインコンタクトを無くすることで実現することが可能である。
【0105】
また、スイッチを介してワード線端及びビット線端にROMを接続することから、ROM内に配置されたメモリセルは低耐圧トランジスタで構成することが可能である。このため、メモリセルアレイ1におけるX方向及びY方向ピッチに対して、ROMメモリセルサイズを変えて、複数のセル電流値を有するメモリセルを構成するということは容易に実現することができることになる。
【0106】
また、図8に示すような多値データ記憶手段によりデータが記憶されたメモリセルからの読み出しにおいては、図9に示す多値データ読み出し回路を用いることになる。図9は本発明の実施の形態4にかかる不揮発性半導体装置における多値データ読み出し回路の構成図である。
【0107】
図9において、91、92及び93は電流分配回路であり、メモリセルと等価な電流を電流比較回路94、95及び96に与える。Ref1、Ref2及びRef3は、図8に示す2ビットの記憶データに対応した4種類のメモリセルの中間に位置するファレンス電流源であり、電流比較回路94、95及び96により、電流分配回路91、92及び93を介して与えられるメモリセルと等価な電流と比較される。また、97はデコード回路であり、電流比較回路94、95及び96の出力をデコードすることにより、メモリセルに記憶された2ビットのデータDout1及びDout2を出力する。
【0108】
このように、低耐圧トランジスタを用いたROMメモリセルとすることにより、フラッシュメモリセルのセル配置ピッチ内で多値データ記憶手段を用いたROMメモリセルを構成できるとともに、検査条件下でのみ動作保証可能な精度で多値データ読み出し回路を構成することにより、簡単な回路構成でチップサイズの増加を抑えることが可能となる。
【0109】
多値データ記憶手段を用いる構成におけるROMをワード線(WL0〜WLn)端に接続する場合においても、ROMメモリセルの記憶データはこれまで説明してきた内容と同一である。したがって、図4に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端にROM16を接続し、テスト機能付きカラム選択ゲート40を用いる構成とすることにより、メモリセル周辺回路ブロック及び配線に不具合がないことの検査を行うことができることは明らかである。
【0110】
また上述したように、メモリセルアレイに接続されたROMデータは製品検査時のみ読み出されるものであり、製品検査条件でのみ動作保証できるものであれば良いことから、図9に示す読み出し回路は簡単な構成で実現できる。
【0111】
以上のように本実施の形態5によれば、ROMでのデータ記憶手段として多値データ記憶手段を用いることにより、検査容易化のための回路規模を縮小することができ、よりコストの低減を図ることが可能となる。
【0112】
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5にかかる不揮発性半導体装置について、図面を参照しながら説明する。図10は本発明の実施の形態5にかかる不揮発性半導体装置におけるROMメモリセルの構成図を示している。
【0113】
実施の形態1から4においては、フラッシュメモリセルの検査簡略化のために、ワード線端及びビット線端にROMを配置する手段に関して説明を行ってきた。本実施の形態5においては、検査容易化のために追加する回路によるチップ面積の増加を最小限に抑えるべく、フラッシュメモリセルを用いてROMを構成する点に特徴を有する。こうすることで、メモリセルアレイ1とROM間の分離領域が不要となる等、レイアウトサイズの縮小が可能であることに加えて、メモリセルレイアウトが容易となり、メモリセルアレイにおけるレイアウト繰り返し性が確保でき、製造面におけるメリットも大きくなる。
【0114】
図10(a)は一般的なフラッシュメモリセルの構造を示すものである。図10(a)において、基板100の表面に高濃度不純物領域であるソース101及びドレイン102が形成されており、ソース101及びドレイン102間にはチャネル層103が形成されている。チャネル103上には絶縁膜104を介してフローティングゲート105が形成され、フローティングゲート105上には絶縁膜106を介してコントロールゲート107が形成されている。
【0115】
このような構造を有するフラッシュメモリセルにおいては、フローティングゲート105に蓄積される電荷に応じてメモリセルのしきい値が変化する。メモリセルのしきい値が、コントロールゲート107に印加される読み出し時の電圧によって、メモリセルのソース101とドレイン102の間に電流が流れる状態にある場合にはデータ“0”の記憶状態であり、ソース101とドレイン102の間に電流が流れない状態にある場合には、データ“1”の記憶状態である。
【0116】
メモリセルアレイ1の構成は、図14に示すように、ビット線上の隣り合うメモリセルのドレインは共有化されてビット線に接続されているため、1ビット単位でビット線とのコンタクトの有無を制御することはできない。このために、ROMで用いられるドレインコンタクトの有無でデータ“0”又は“1”を記憶するコンタクト方式を採用することはできない。
【0117】
また、フラッシュメモリは、製造工程における配線工程で紫外線照射されるため、製造工程修了時点において、フローティングゲート105の蓄積電荷は零となっている。この状態は、一般にはコントロールゲート107に印加される読み出し時の電圧により、メモリセルのソース101とドレイン102の間に電流が流れる状態となる。
【0118】
したがって、製造工程修了時点において、コントロールゲート107に読み出し時の電圧を印加した場合においても、メモリセルのソース101とドレイン102の間に電流が流れない状態のメモリセルを作ることにより、フラッシュメモリセルを用いたROMを構成することが可能となる。
【0119】
図10(b)は、フローティングゲートを形成しないメモリセルの構成を示している。図10(a)に示すメモリセルでのフローティングゲート105形成時に、図10(b)に示すメモリセルにおいては、フローティングゲートの材料となるポリシリコンをエッチングするマスクパターンとしておくことにより、図10(b)に示す構造のメモリセルを作成することができる。図10(b)に示すメモリセルはゲート酸化膜が極端に厚いトランジスタとなり、読み出しバイアス条件下での電流が図10(a)に示すフラッシュメモリセルに比べて少なくなるメモリセル状態を作ることができる。
【0120】
また、図10(c)に示す構造のメモリセルは、図10(a)及び図10(b)に示すチャネル領域103を形成しない構造のメモリセルである。このような構造とすることにより、図10(b)と同様に、読み出しバイアス条件下での電流が図10(a)に示すフラッシュメモリセルに比べて少なくなるメモリセル状態を作ることができる。
【0121】
さらに、図10(d)に示す構造のメモリセルは、図10(b)に示すフローティングゲートを削除したメモリセル構造において、チャネル領域を形成しない構造のメモリセルである。このような構造とすることにより、読み出しバイアス条件下での電流が図10(b)及び図10(c)に比べ、さらに少なくなる。
【0122】
図10(a)、図10(b)、図10(c)又は図10(d)に示す構造のメモリセルを、ROMの記憶データ“1”及び“0“に対応させて配置することにより、フラッシュメモリセル及びフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセルを用いて、製造工程完了後に、任意のデータパターンを有するROMを形成することができる。
【0123】
図10に示すフラッシュメモリセル及びフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセルを配置したROMを、フラッシュメモリセル1のワード線(WL0〜WLn)端及びビット線(BL0〜BLm)端に接続する場合には、図1に示すスイッチ18及び19が不要となる。したがって、これらのROMは、図6に示すように、メモリセルアレイに直接接続することができる。
【0124】
図11は本発明の実施の形態5にかかる不揮発性半導体装置におけるメモリセルアレイ1及びROMセルアレイの構成図である。図11において、フラッシュメモリセル及びフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセルを配置したROMを用いて、図6に示す構成を用いたフラッシュメモリセルアレイ1、ROM61、ROM62及びテストローデコーダ65の接続を示す。
【0125】
図11において、ROM61及びROM62に用いるフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセルは、図10(c)に示す構造のものとした場合を示している。図11からも明らかなように、メモリセル配置においては、フラッシュメモリセルアレイ1とROM61及びROM62の区別はなく、フラッシュメモリセルアレイ1の容量が大きくなった場合と同様のセル配置となる。
【0126】
また、ROMに記憶されるデータは図1で示すROMの内容と同じであり、フラッシュメモリセル1のワード線(WL0〜WLn)端及びビット線(BL0〜BLm)端に接続されたROMのデータを読み出すことにより、メモリ周辺回路および配線に不具合がないことの検査が可能なこと、及び図4に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端にROM61を接続し、テスト機能付きカラム選択ゲート40を用いる構成とすることにより、メモリセル周辺回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査を行うことができることは言うまでもない。
【0127】
また、ROMをフラッシュメモリセル及びフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセルで構成する場合においては、メモリセルアレイ1とROM間における分離のための領域が不要となり、ROM面積を縮小することができる。
【0128】
そして、メモリセルアレイ1と同一のピッチでROMメモリセルを配置することが可能となり、パターン形成の精度が向上するため、歩留りの向上に有効である。
【0129】
さらに、これらのROMは検査におけるデコーダチェックのみに使用されるものであるため、検査が完了した後には、メモリセルアレイ1と同一のメモリセル構造を有するメモリセルを冗長情報記憶や、チップ固有データ記憶等、他の目的に使用することができ、極めて有用である。
【0130】
前述のように、図10に示すフラッシュメモリセルの構造を変更したメモリセル(b)、(c)及び(d)においては、フラッシュメモリセル(a)に対して3種類の異なるセル電流を有するメモリセルを実現している。したがって、これらの4種類のセルをROMの記憶データに応じて配置することにより、1つのメモリセルで2ビットの情報を記憶する多値記憶手段を用いたROMを実現することができる。図8に示す2ビットの記憶データに応じて、図10に示した、異なる4種類のセル電流を有するメモリセルを選択して配置することにより、2ビットの多値データ記憶が可能となる。
【0131】
同様に、図9に示す多値データ読み出し回路において、リファレンスの電流値を、図10に示す4種類のメモリセル構造でのセル電流に従った値とすることにより、多値のデータ読み出しを行うことができる。
【0132】
多値データ記憶手段を用いたROMにおいても、記憶されるデータは図1で示すROMの内容と同じであり、フラッシュメモリセル1のワード線(WL0〜WLn)端およびビット線(BL0〜BLm)端に接続されたROMのデータを読み出すことにより、メモリ周辺回路及び配線に不具合がないか否かの検査が可能なこと、及び図4に示すように、ワード線(WL0〜WLn)端にROM61を接続し、テスト機能付きカラム選択ゲート40を用いる構成とすることにより、メモリセル周辺回路ブロック及び配線に不具合がないか否かの検査を行うことができることは明らかである。
【0133】
以上のように本実施の形態5によれば、不揮発性半導体記憶装置の検査におけるメモリ周辺回路ブロック及び配線の検査であるデコーダチェックを、フラッシュメモリセルアレイのワード線端及びビット線端に接続されたROMの読み出しを行うだけで実現できることから、検査の短縮化を図ることが可能となる。
【0134】
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6にかかる不揮発性半導体装置の検査方法について、図面を参照しながら説明する。図12は本発明の実施の形態6にかかる不揮発性半導体装置(フラッシュメモリ)の検査方法の処理流れ図である。
【0135】
図12(a)には、一般的なフラッシュメモリの検査処理の流れ図を示している。上述したように、フラッシュメモリは製造工程における配線工程で紫外線を照射されるため、製造修了後の全てのメモリセルにおいて、フローティングゲートには電荷がない状態となっている。したがって、コンタクトテストの後に全てのメモリセルに対して読み出し動作を行いい、配線等の不良を検査初期段階で検出している。
【0136】
読み出しテストをパスしたチップに対して、全てのメモリセルに対する書き込み、及び消去テストが実施される。このテストをパスしたチップに対して、メモリ周辺回路及び配線の検査であるデコーダチェックが実施される。
【0137】
ここで、デコーダチェックは、メモリセルに対する書き込み動作を必要としているため、多くの検査時間が必要とされているとともに、次の検査のために書き込んだデータを消去する必要があった。
【0138】
そこで、デコーダチェックをパスしたチップに対して消去動作を行った後に、チェッカーデータの書き込みテスト、及び消去後におけるチェッカーバー書き込みテストを行い、パスしたチップに対しては全てのメモリセルを書き込み状態として検査を終了する。
【0139】
図12(b)に本発明の実施の形態6にかかる不揮発性半導体装置(フラッシュメモリ)の検査方法の処理流れ図を示している。図12(b)においては、コンタクトテストの後にデコーダテストを行っている。かかるデコーダテストは、前述したように、メモリセルアレイに接続されたROMデータを読み出すものである。
【0140】
かかるデコーダチェックを行うことにより、メモリ周辺回路ブロック及び配線の不良検査を行うことができるとともに、メモリセルアレイ内のワード線、ソース線及びビット線の配線不具合を検査することができる。このため、図12(a)において、書き込み及び消去を行った後に検出されていた不良を、読み出し動作での短時間の検査で、初期の段階で検出することができる。
【0141】
デコーダチェックをパスしたチップに対しては、図12(a)に示すフローでのデコーダチェック及び消去を除く検査が実施される。
【0142】
以上のように本実施の形態6によれば、検査時間の短縮化を実現するとともに、不良チップを検査の初期段階で検出することができることから、検査コストの低減を図ることが可能となる。
【0143】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置によれば、メモリセルアレイのワード線端及びビット線端に接続されたROMの記憶データの読み出しを行うだけで、不揮発性半導体記憶装置におけるメモリ周辺回路ブロック及び配線の検査を行うことが可能となり、検査時間の短縮及びコスト低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体記憶装置の構成図
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ及びROMセルアレイの構成図
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるカラム選択ゲートの構成図
【図4】 本発明の実施の形態2にかかる不揮発性半導体記憶装置の構成図
【図5】 本発明の実施の形態2にかかる不揮発性半導体記憶装置にかかるテスト機能付きカラム選択ゲートの構成図
【図6】 本発明の実施の形態3にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるカラム選択ゲートの構成図
【図7】 本発明の実施の形態3にかかる不揮発性半導体記憶装置にかかるメモリセルアレイ及びROMセルアレイの構成図
【図8】 本発明の実施の形態4にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるROMメモリセルの動作概念の説明図
【図9】 本発明の実施の形態4にかかる不揮発性半導体記憶装置における多値データ読み出し回路の構成図
【図10】 本発明の実施の形態5にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるROMメモリセル構成図
【図11】 本発明の実施の形態5にかかる不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ及びROMセルアレイの構成図
【図12】 本発明の実施の形態6にかかる不揮発性半導体記憶装置における検査方法の処理流れ図
【図13】 従来の不揮発性半導体記憶装置の構成図
【図14】 従来の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの構成図
【図15】 従来の不揮発性半導体記憶装置の検査方法におけるデコーダチェックの説明図
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ
2 ローアドレスバッファ
3 ローデコーダ
4 カラムアドレスバッファ
5 カラムデコーダ
6、21 カラム選択ゲート
7 読み出し回路
8 読み出しデータ出力バッファ
9 書き込みデータ入力バッファ
10 書き込み回路
11 アドレス入力端子
12 データ入力端子
13 制御信号入力端子
14 制御信号発生回路
15 電圧発生回路
16、17、61、62 ROM
18、19 スイッチ
20 テストローデコーダ
30 カラム選択信号
31 テスト信号
32、33、50 トランスファゲート
40、63 テスト機能付きカラム選択回路
65 テストローデコーダ
91、92、93 電流分配器
94、95、96 電流比較器
97 デコーダ
100 半導体基板
101 ソース
102 ドレイン
103 チャネル領域
104、106 絶縁膜
105 フローティングゲート
106 絶縁膜
107 コントロールゲート

Claims (6)

  1. 二重ゲート構造を有するメモリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイ内において同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲートが共通に接続され、第1のローデコーダに接続される第1のワード線と前記メモリセルアレイ内において同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通に接続され、カラム選択ゲートに接続される第1のビット線とを備えた不揮発性半導体記憶装置であって、
    同一行に配置されたメモリセルのゲートが共通接続される第2のワード線と、同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通接続される第2のビット線を備えた第1のROMと、
    同一行に配置されたメモリセルのゲートが共通接続される第3のワード線と、同一列に配置されたメモリセルのドレインが共通接続される第3のビット線を備えた第2のROMと、
    前記メモリセルアレイと前記第1のROMとの間に配置された第1のスイッチと、
    前記メモリセルアレイと前記第2のROMとの間に配置された第2のスイッチとを備え、
    検査時において、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを制御することにより、前記第1のROM及び前記第2のROMからのデータを読み出すことができるように制御する制御手段を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記第1のスイッチを制御することにより、前記第1のワード線と前記第2のワード線とを接続又は遮断することができる請求項1記載の不揮発性半導体装置。
  3. 前記第2のスイッチを制御することにより、前記第1のビット線と前記第3のビット線とを接続又は遮断することができる請求項1記載の不揮発性半導体装置。
  4. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが高耐圧トランジスタである請求項1記載の不揮発性半導体装置。
  5. 前記第1のROM及び前記第2のROMに配置されるメモリセルが、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを構成するトランジスタよりも低い耐圧のトランジスタで構成される請求項1記載の不揮発性半導体装置。
  6. 検査時において、前記第3のワード線を選択することができる第2のローデコーダをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体装置。
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