JP4209151B2 - 車両用ドアハンドル - Google Patents

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信次 宮地
靖博 寺西
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NARUMI GOUKIN MANUFACTURING CO., LTD.
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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NARUMI GOUKIN MANUFACTURING CO., LTD.
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアにおけるハンドルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用ドアハンドルは、特開平8−4366号公報に例示されているように、車両用ドアのアウタパネルに取付ベースをリベット止めし、この取付ベースに支持されたロッドによりドアハンドルが枢支されると共に、ドアハンドルの両側にそれぞれカバーが配置された状態で両カバーが取付ベースに固定されているが、この場合、ドアハンドル及び両カバーを支持する取付ベースが比較的大型となって、材料費がかさむばかりでなく、車両の外観を損ねるおそれがある一方、ロッドを取付ベースにかしめる必要がある等、製造工数が増加しやすいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両用ドアハンドルの構造を簡単化することにより、ドアハンドルのコスト低減を図ろうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両用ドアハンドルは、車両用ドアのアウタパネル外面に固定され略車両前後方向に延びる支軸を保持すると共に略車両前後方向への突起をそなえたベースプレートと、
上記ベースプレートを車外側から覆って上記支軸に枢支され上記アウタパネル内方のドアロックリンク機構と連結するアームをそなえたハンドルと、
上記ハンドルと略車両前後方向の前後いずれか一方のみに隣接し上記ベースプレートに対して車外側に配置されて上記突起に固定され、ドアロック操作孔が設けられると共に上記支軸の端部が突き当たる壁面が裏側に一体形成されたカバーと
を有している。
【0005】
すなわち、車両用ドアハンドルにおけるベースプレートは支軸によりハンドルを枢支すると共に、略車両前後方向への突起にカバーが固定されていて、ベースプレート自身を容易に小型化することができ、また、ハンドルと略車両前後方向の前後いずれか一方のみにカバーが隣接配置されていて、ハンドルとカバーとを一体化、かつ、小型化することにより車両の外観を向上させることが可能となり、さらには、ハンドルと略車両前後方向の前後いずれか一方のみに隣接しベースプレートに対して車外側に配置されたカバーの裏側に、ベースプレートが保持する支軸の突き当たり壁面が一体形成されていて、カバーにより略車両前後方向における支軸の抜け止めが行われているため、ベースプレートまたはハンドルに対する支軸の取付けがそれだけ簡単化されることとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。
【0007】
板金製のベースプレート1は、平板状本体2から一対のアーム3、3が突出していると共に、端部に突起4が設けられていて、本体2に形成されたボルト孔5を挿通するボルト6により、車両用ドアのアウタパネル7に形成された凹部8の外面に固定されており、このとき、アーム3が凹部8の外面から車外側へ突き出すと同時に、突起4が本体2から略車両前後方向に延び出すこととなっている。
【0008】
樹脂製ハンドル10は、裏面に各一対のリブ11が一体成形されて、その各一対のリブ11がそれぞれ各アーム3を挟み込み、各アーム3及び各リブ11を挿通して略車両前後方向に延びる支軸12によりベースプレート1に対し回動自在に枢支され、かつ、支軸12に取り付けられたコイルばね13の一端がベースプレート1に係止されると同時に、コイルばね13の他端がハンドル10の裏面へ係合することにより、図3の矢印A方向へ弾力的に付勢されている。
【0009】
また、ハンドル10における裏面の略中央部にはスカート部14が一体成形されていて、ベースプレート本体2の下縁部を車外側から覆っており、さらに、ハンドル10に一体成形されたアーム15は、凹部8の図示しない孔部を挿通して図4のようにアウタパネル7の車室内側へ突出し、コイルばね13の付勢力に抗し支軸12を中心としてハンドル10を回動させることにより、ドア内部に配置された図示しないドアロック機構のロック作用を解除することができる。
【0010】
樹脂製カバー20は、ハンドル10と略車両前後方向に隣接配置されて、ハンドル10と一体的な外観をそなえていて、ドアキー操作用孔21が設けられており、カバー20の突起22がベースプレート本体2の突起4へねじ止めされることによりベースプレート1に固定され、また、裏側に一体成形された縦壁面23に支軸12の一端が突き当たっていて、支軸12のつば部24及びリブ11の当接とにより、支軸12の抜け止めが行われている。
【0011】
なお、図5に示されているように、ボルト6がアウタパネル7のボルト孔30を挿通する部分にねじ山が切られていないが、アウタパネル7の内側に張り付けられる図示しない補強板からはねじ山が突出するので、ナットによる締め付けには何ら障害とならないようにされている。
【0012】
上記装置においては、ドアアウタパネル7の凹部8外面に固定されたベースプレート1が支軸12を介してハンドル10を枢支すると共に、ベースプレート1の略車両前後方向突起4にカバー20の突起22がねじ止めされていて、ベースプレート1自身を容易に小型化することができるので、所要材料費の低減を図ることができ、かつ、ハンドル10及びカバー20の一体化と小型化とが比較的簡単となって、車両の外観を容易に向上させることが可能となる利点もある。
【0013】
また、ハンドル10と略車両前後方向に隣接配置されたカバー20の縦壁面23に支軸12の一端が突き当たって、支軸12の軸方向変位を抑制しており、従って、支軸12をベースプレート1のアーム3またはハンドル10のリブ11に対してかしめたり、支軸12にEリングを取り付けて支軸12の抜け止めをする必要性はなくなるので、ドアハンドルとしての構造がそれだけ簡単となり、また、組付け工数も容易に低減させることができて、製造コストの軽減を図ることが可能となる。
【0014】
さらに、ボルト6がアウタパネル7のボルト孔30を挿通する部分にねじ山が切られていれば、ボルト孔30内にねじの谷部、すなわち、空間部が局部的に存在することにより、ボルト孔30内でボルト6の遊びが出やすくなって、アウタパネル7に対するベースプレート1の取付け位置にずれが生じる結果、ベースプレート1を介してアウタパネル7に取り付けられるハンドル10の外形線がドアの輪郭線から外れるおそれがあるが、ボルト6がアウタパネル7のボルト孔30を挿通する部分にねじ山が切られていないため、ボルト孔30内でボルト6ががたつくことを確実に回避することが可能となって、アウタパネル7に取り付けられたハンドル10の外形線が所期のとおりドアの輪郭線と常に合致させることができるようになる。
【0015】
【発明の効果】
本発明にかかる車両用ドアハンドルにあっては、ベースプレートが支軸によりハンドルを枢支すると共に、ベースプレートの略車両前後方向突起にカバーが固定されていて、ベースプレート自身を容易に小型化することができるので、所要材料費の低減を図ることができ、かつ、ハンドル及びカバーの一体化と小型化とが比較的簡単となるばかりでなく、ハンドルと略車両前後方向の前後いずれか一方のみに隣接しベースプレートに対して車外側に配置されたカバーにより略車両前後方向における支軸の抜け止めが行われていて、ベースプレートまたはハンドルに対する支軸の取付けがそれだけ簡単化され、また、組付け工数も容易に低減させることができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における正面図。
【図2】上記実施形態例の背面図。
【図3】図2の III−III 縦断面拡大図。
【図4】図2のIV−IV矢視断面拡大図。
【図5】図3のV部拡大図。
【符号の説明】
1 ベースプレート
3 アーム
4 突起
7 ドアアウタパネル
10 ハンドル
11 リブ
12 支軸
13 コイルばね
20 カバー
22 突起
23 縦壁面

Claims (1)

  1. 車両用ドアのアウタパネル外面に固定され略車両前後方向に延びる支軸を保持すると共に略車両前後方向への突起をそなえたベースプレートと、
    上記ベースプレートを車外側から覆って上記支軸に枢支され上記アウタパネル内方のドアロックリンク機構と連結するアームをそなえたハンドルと、
    上記ハンドルと略車両前後方向の前後いずれか一方のみに隣接し上記ベースプレートに対して車外側に配置されて上記突起に固定され、ドアロック操作孔が設けられると共に上記支軸の端部が突き当たる壁面が裏側に一体形成されたカバーと
    を有する車両用ドアハンドル。
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