JP4207746B2 - 透析システムの洗浄装置 - Google Patents

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Description

透析システムの洗浄装置に関し、より詳しくは精製水製造装置と透析用装置との間に設けられた精製水通路に洗浄液を送液して洗浄する透析システムの洗浄装置に関する。
従来、血液を人工透析するための透析システムとして、精製水を精製する精製水製造装置と、精製水を使用する透析用装置とを備え、これら精製水製造装置と透析用装置とを精製水通路を介して接続した透析システムが知られている。
この様な透析システムにおいて、透析用装置については装置自体に自動洗浄機能が設けられ、透析治療が終了する毎に内部配管やタンクなどを自動的に洗浄するようになっているが、精製水製造装置や精製水を流通させる精製水通路の洗浄については、これまであまり重要視されていなかった。
しかしながら、近年、透析液のより高度な清浄化が求められ、透析液を調製する精製水を十分に清浄な状態で供給することがその要点の一つとなっている。
つまり、精製水の原水となる水道水は、通常、規定量の次亜塩素酸ナトリウムが含まれて細菌の繁殖が抑制されているが、精製水製造装置における浄化により他の不純物とともに次亜塩素酸ナトリウムも除去されるので、精製された精製水は抑制作用がなく細菌が繁殖しやすい状態にある。
このため、精製水自体は十分に清浄化されているが、精製水を流通させる精製水通路の配管内部は、洗浄せずに放置することで細菌が繁殖するおそれがあり、流通される精製水に繁殖した細菌が混入する危険性があった。
このような事情に対し、精製水通路を構成する配管に電解強酸性水からなる洗浄液を導入して、配管内部を洗浄する洗浄方法が特許文献1において開示されている。
特許第2826655号公報
精製水通路に洗浄液を流通させて洗浄する場合、精製水通路は常時透析用装置に接続されているため、流通させた洗浄液は透析用装置を介して排出させなければならず、透析用装置を予め排液可能な状態に動作させた上で精製水通路に洗浄液を流通させなければならない。
しかしながら、透析用装置は複数台備えられることが多く作業者はこれら全ての装置について、手動操作により排液状態に動作させなければならず、作業が繁雑であるという問題があった。
さらに、透析用装置に比べ精製水製造装置は継続的に使用されるため、洗浄作業は夜間や病院が休日の時など精製水製造装置を使用しない時に限られ、作業者の負担となることから作業の自動化が望まれていた。
このような問題に鑑み、本発明は上記精製水通路の洗浄を自動的に行うことの可能な透析システムの洗浄装置を提供するものである。
すなわち、本発明にかかる透析システムの洗浄装置は、精製水を精製する精製水製造装置と、この精製水製造装置にそれぞれ精製水通路を介して接続されて上記精製水を使用する複数の透析用装置とを備えた透析システムに対して、上記精製水製造装置から洗浄液を供給して各精製水通路を洗浄するようにした透析システムの洗浄装置において、
上記精製水製造装置と各透析用装置の動作を制御する制御装置を設け、
洗浄時には、上記制御装置は精製水製造装置の送液動作を制御するとともに、各透析用装置の排液動作を制御して、各透析用装置に洗浄液を流通させる排液モードと、各透析用装置への洗浄液の流入を阻止する状態とのいずれかに切り替え、
さらに制御装置は、所定の順序で所定の透析用装置を排液モードとするとともに、他の透析用装置を精製水通路への洗浄液の流入を阻止する状態として、上記所定の順序で各精製水通路に洗浄液を流通させて洗浄するようにしたことを特徴としている。
上記発明によれば、制御装置によって精製水製造装置と各透析用装置とを連動させることで、精製水通路と各透析用装置との間に配管された各精製水通路を自動的に洗浄することができる。
以下図示実施例について説明すると、図1は本発明にかかる透析システム1を示し、精製水を精製する精製水製造装置2から精製水を送液し、精製水通路に接続された3台の透析用装置3A〜3Cに供給するようになっている。
精製水製造装置2と各透析用装置3A〜3Cとの間には、精製水の流通する精製水通路4が設けられ、本実施例では当該精製水通路4は精製水製造装置2から出た1本の配管が、途中で精製水通路4A〜4Cに分岐し、それぞれ各透析用装置3A〜3Cに接続されている。また各透析用装置3A〜3Cには各装置の内部から排液するための排液通路5A〜5Cが備えられている。
上記透析用装置3A〜3Cとして、本実施例では3Aを透析液原液を所定濃度に希釈して透析液を作成し、透析用監視装置に供給する透析液供給装置3Aとし、3Bを透析用粉末を溶解して透析液供給装置3Aに供給する溶解装置3Bとし、3Cを透析液を作成して血液透析を行う個人用透析装置3Cとしている。
さらに、上記精製水製造装置2と透析用装置3A〜3Cには外部入出力端子6A〜6Dが備えられており、この外部入出力端子6A〜6Dに外部制御装置6を接続することで、精製水製造装置2の送液動作及び透析用装置3A〜3Cの排液動作を外部より制御できるようになっている。
なお、本実施例では説明の便宜上、透析用装置3A〜3Cとして透析液供給装置、溶解装置、個人用透析装置のそれぞれを1台ずつ備えているが、実際的には、透析液供給装置と溶解装置およびこれらを複数備える場合や、個人用透析装置を複数備える場合等様々で、本発明における透析システム1としては、複数台の透析用装置が精製水通路4を介して精製水製造装置2に接続されていれば良い。
精製水製造装置2は図1で示すように、原水を供給する原水通路11に接続され、この原水通路11は原水から不純物を除去する精製手段12に接続されている。
この精製手段12によって精製された精製水は貯溜タンク13によって一時的に貯溜され、この貯溜タンク13には上記精製水通路4が接続されている。そして精製水通路4には精製水を送液するための送液ポンプ14と、電磁弁15とが設けられている。また、貯溜タンク13には開閉弁13Aを備えた排出通路13Bが設けられ、貯溜タンク13から直接排液できるようになっている。
この様な精製水製造装置2から各透析用装置3A〜3Cに精製水を供給する場合には、精製水製造装置2は図示しない自己の内部制御装置によって送液動作を制御され、上記送液ポンプ14を作動させるとともに電磁弁15を開放することで、精製水を貯溜タンク13から精製水通路4へと送液するようになっている。
ここで、精製水通路4を洗浄する際に使用する洗浄液は、上記貯溜タンク13に貯えられた精製水に過酢酸からなる所定量の洗浄剤を混合することにより得られ、この洗浄液を送液ポンプ14で送液することにより貯溜タンク13から下流側にかけての洗浄が可能となる。
次に、図2を用いて透析用装置3Aとしての透析液供給装置3Aについて説明すると、透析液供給装置3Aは透析液の原液となるA原液およびB原液が貯溜されたA原液タンク21A、B原液タンク21Bと、これら原液タンク21A,21Bからの原液を混合するとともに精製水で希釈して透析液を作成する2台の第1、第2混合タンク22A,22Bと、作成された透析液を一時的に貯溜する透析液タンク23とを備えている。
上記第1、第2混合タンク22A,22Bから透析液タンク23の間には透析液通路24が設けられており、この2本の透析液通路24の途中には、上記精製水通路4Aを分岐させて接続している。
また上記2本の透析液通路24における精製水通路4Aの接続位置の下流側には上記排液通路5Aが接続され、両混合タンク22A、22Bの透析液を透析液タンク23に供給せず外部に排液できるよう構成されている。さらに分岐した精製水通路4Aにはそれぞれ上記両原液タンク21A,21Bからの原液通路26A,26Bが分岐した状態で接続されている。
そして上記精製水通路4Aの上流位置には第1電磁弁28Aが設けられ、分岐した精製水通路4Aのそれぞれには第2、第3電磁弁28B,28Cが設けられ、分岐した各原液通路26には第4〜第7電磁弁28D〜28Gが設けられている。
さらに上記透析液通路24と排液通路5Aとの連結部にはそれぞれ第1、第2三方弁29A、29Bが設けられていて、この第1、第2三方弁29A、29Bは全閉鎖することも可能となっている。これにより、透析液通路24と排液通路5Aの連通は遮断させて、各混合タンク22A、22Bと透析液タンク23を連通させるとともに、この状態から全閉鎖することで連通を遮断することが可能である。
また、各混合タンク22A、22Bと透析液タンク23の連通は遮断させて、透析液通路24と排液通路5Aを連通させることで、各混合タンク22A、22Bと排液通路5Aを連通させることができるとともに、透析液通路24を介して精製水通路4Aと排液通路5Aを連通させることができるようになっており、この状態から全閉鎖することで連通を遮断することも可能である。
さらに、透析液タンク23には第8電磁弁28Hを備えた供給通路39が設けられ、この供給通路39と排液通路5Aの間には第9電磁弁28Iを備えた排出通路40が設けられている。上記供給通路39を介して透析治療を行う図示しない透析用監視装置へ透析液が供給されるようになっている。
この透析液供給装置3Aで透析液を作成する場合には、図示しない自己の内部制御装置の動作制御によって、例えば第1、第2、第4、第5電磁弁28A,28B,28D,28Eを開放し、第3、第6、第7電磁弁28C、28F,28Gを閉鎖し、第1三方弁29Aを全閉鎖して、第2三方弁29Bは第2混合タンク22Bと透析液タンク23とが連通するように切り換えた状態として、第1混合タンク22Aに精製水、A原液、B原液を流入させて第1混合タンク22A内で透析液を作成するとともに、一方の第2混合タンク22Bからは既に作成された透析液を透析液タンク23に供給する。
そして所定時間経過ごとに上記第1電磁弁28Aを除く上記電磁弁、三方弁の開閉状態を切り換えることにより、第1混合タンク22Aと第2混合タンク22Bとで交互に透析液の作成と排出を行って連続的に透析液を透析液タンク23に供給し、供給通路39から透析用監視装置へと継続して透析液を供給できるようになっている。
図3は透析用装置3Bとしての溶解装置3Bを示し、本実施例における溶解装置3Bは例えば上記透析液供給装置3A等で使用されるA原液の作成を行うようになっている。
この溶解装置3Bは精製水に溶解してA原液となるA粉末の入れられたホッパー31と、当該ホッパー31内からA粉末を所定量ずつ落下させるフィーダ32と、上記A粉末を精製水に溶解させてA原液を作成する溶解タンク33と、作成されたA原液を貯溜する原液タンク34とを備えている。
上記溶解タンク33と原液タンク34とは原液通路35によって接続され、この原液通路35の途中には、上記精製水通路4Bと排液通路5Bとが同一箇所で接続されている。また、原液タンク34には作成したA原液を図示しない透析液供給装置に供給する供給通路36が設けられている。
そして上記精製水通路4Bにはその上流側と下流側のそれぞれに第1、第2電磁弁38A、38Bが、上記原液通路35における精製水通路4Bとの連結部よりも下流側には第3電磁弁38Cが、さらに排液通路5Bには第4電磁弁38Dが、供給通路36には第5電磁弁38Eが設けられている。
このような構成により、溶解タンク33に精製水を供給し、作成された透析液を原液タンク34に供給できるようになっている。また、溶解タンク33の透析液を原液タンク34に供給せず、排液通路5Bから外部へ排液できるようになっているとともに、精製水通路4Bから排液通路5Bへ直接排液できるようになっている。
この溶解装置3BでA原液を作成する場合には、自己で備える図示しない内部制御装置によって、第1、第2電磁弁38A、38Bを開放し、第3、第4電磁弁38C、38Dを閉鎖して、精製水通路4Bと溶解タンク33とを連通させて、溶解タンク33に精製水を供給するとともに、この状態でフィーダ32が所定量のA粉末を溶解タンク33内に供給し、溶解タンク33内でA粉末を溶解させてA原液が作成される。
その後、第2電磁弁38Bを閉鎖し、第3電磁弁38Cを開放すると、溶解タンク33と原液タンク34とが連通し、A原液が原液タンク34に流下されて供給通路36から透析液供給装置へと供給される。
図4に示す透析用装置3Cとしての個人用透析装置3Cについて説明すると、この個人用透析装置3Cには、血液透析を行う透析器41と、透析器41への新たな透析液を供給するとともに、透析器41から使用済透析液を回収する第1,第2チャンバ42A,42Bとが備えられている。
上記第1,第2チャンバ42A,42Bはそれぞれ回収液室44a、44bと、供給液室45a,45bと、これらの間の可変容積室46a,46bとに区画され、透析液の供給量と回収量を制御するようになっている。
そして上記供給液室45a,45bには上記精製水通路4Cと、供給液室45a,45bで作成された新たな透析液を透析器41に供給する供給通路48とがそれぞれ分岐して接続され、上記精製水通路4Cには原液通路47Aを介してA原液タンク43Aと、原液通路47Bを介してB原液タンク43Bとが接続されている。
また上記回収液室44a、44bには透析器41より使用済み透析液を回収する回収通路49と、回収液室44a、44bに回収された使用済み透析液を外部に排出する排液通路5Cとがそれぞれ分岐して接続されている。
そして上記回収通路49と供給通路48の先端にはそれぞれカプラ51が設けられており、個人用透析装置3C内部の接液箇所を洗浄する際には、透析器41を取り外して、上記供給通路48と回収通路49を上記カプラ51によって連結するようになっている。
また可変容積室46a,46b内にはシリコーンオイルが封入され、このシリコーンオイルの量をシリコーンオイルポンプ52A,52Bによって増減させることで、可変容積室46a,46bの容積を変化させ、これにより透析液の供給量と回収量を制御して透析時に血液からの除水を行うようになっている。
そして上記精製水通路4Cの分岐していない上流位置には第1電磁弁53Aと送液ポンプ54が設けられ、この精製水通路4Cに接続された各原液通路47A、47Bにはそれぞれ第2、第3電磁弁53B、53Cが設けられている。
また分岐した各精製水通路4Cにはそれぞれ第4、第5電磁弁53D、53Eが設けられ、供給通路48にはその分岐した位置に第6、第7電磁弁53F、53Gが設けられている。
さらに、回収通路49の分岐していない上流位置には回収ポンプ55が設けられるとともに、排液通路5Cの分岐していない下流位置には第8電磁弁53Hが設けられている。
そして回収通路49および排液通路5Cの分岐した先端はそれぞれ第1、第2三方弁56A,56Bに接続され、この第1、第2三方弁56A,56Bを介して両通路49、5Cは選択的に上記回収液室44a、44bと連通されるようになっている。
この個人用透析装置3Cで透析作業を行う場合には、自己で備える図示しない内部制御装置によって、上記送液ポンプ54および回収ポンプ55を作動させるとともに、第1、第2、第3、第8電磁弁53A,53B,53C,53Hを開放した状態において、第4〜7電磁弁53D〜53Gの開閉状態を切り換えて、第1、第2チャンバ42A、42Bの供給液室45a、45bに精製水通路4Cおよび供給通路48を交互に接続し、また、第1、第2三方弁56A、56Bの開閉状態を切り換えて回収液室44a、44bに回収通路49および排液通路5Cを交互に接続するようにする。
これにより、例えば精製水通路4Cから精製水、A原液、B原液が第2チャンバ42Bの供給液室45bに供給されて当該供給液室45b内で透析液が作成されると同時に、回収液室44bの使用済み透析液が排液通路5Cを介して外部に排出される。
一方、第1チャンバ42Aの供給液室45aからは新たな透析液が供給通路48へと送液され、この透析液は透析器41で透析を行った後、使用済み透析液として第1チャンバ42Aの回収液室44a内に回収される。このとき、シリコーンオイルポンプ52Aを作動させて可変容積室46aの容量を変化させることで、透析器41において除水を行うことができる。
そして第1チャンバ42Aと第2チャンバ42Bにおけるこれらの動作状態を交互に切り換えることで、連続的な透析動作を行っている。
なお、このような個人用透析装置3C内部の接液箇所を洗浄する場合には、供給通路48と回収通路49とをカプラ51で連結した状態において、図示しない自己の内部制御装置の制御によって、上記透析時の動作と同様に動作させることで、精製水通路4Cから供給される精製水を排液通路5Cから排出させるようになっている。
外部制御装置6は図1に示すように、精製水製造装置2および透析用装置3A〜3Cとは独立して設けられ、上述したように精製水製造装置2および透析用装置3A〜3Cが備える外部入出力端子6A〜6Dを介して接続され、これら装置の動作を外部より制御するとともに、各装置を関連づけて制御することで各々を連動させて動作させることができるようになっている。
以下に外部制御装置6が制御する各装置の具体的な動作内容について説明する。
まず、精製水製造装置2については、精製手段12を作動させて精製水を貯溜タンク13に貯溜させるとともに、送液ポンプ14を作動させ電磁弁15を開放して貯溜タンク13から精製水通路4に洗浄液および精製水を送液させ、また送液ポンプ14を停止し電磁弁15を閉鎖して送液を停止させる送液動作を制御する。さらに、開閉弁13Aを開放して排出通路13Bを介して貯溜タンク13から排液させるようになっている。
次に、透析液供給装置3Aについては、図2で示される第1〜第3電磁弁28A〜28Cを開放するとともに、第1、第2三方弁29A、29Bを透析液通路24が排液通路5Aに連通する状態として、他の電磁弁は閉鎖状態とする。透析液供給装置3Aではこの状態を排液モードとする。
これにより精製水通路4を流通される洗浄液および精製水は、精製水通路4Aから図2で太線で示す経路を通って排液通路5Aより外部へ排出される。また、この状態から第1電磁弁28Aを閉鎖させることで、洗浄液および精製水の流入を阻止するようになっており、外部制御装置6はこれら排液動作を制御するようになっている。
溶解装置3Bについては、図3で示される第1、第2、第4電磁弁38A、38B、38Dを開放させて、他の電磁弁は閉鎖状態とする。溶解装置3Bではこの状態を排液モードとする。
これにより精製水通路4を流通される洗浄液および精製水は、精製水通路4Bから図3で太線により示された経路を通って排液通路5Bより外部へ排出される。また、この状態から第1電磁弁38Aを閉鎖させることで、洗浄液および精製水の流入を阻止するようになっており、外部制御装置6はこれら排液動作を制御するようになっている。
個人用透析装置3Cについては、図4で示される第2、第3電磁弁53B、53Cが閉鎖した状態で、その他の電磁弁や三方弁は透析治療時と同様に動作させる。個人用透析装置3Cではこの状態を排液モードとする。
精製水通路4の洗浄を行う際には予め供給通路48と回収通路49がカプラ51で連結されているので、精製水通路4を流通される洗浄液および精製水は、精製水通路4Cから図4で太線で示す経路を通って排液通路5Cより外部へ排出される。また、この状態から第1電磁弁53Aを閉鎖させることで、洗浄液および精製水の流入を阻止するようになっており、外部制御装置6はこれら排液動作を制御するようになっている。
以上の構成からなる外部制御装置6による、精製水通路4の洗浄作業について説明する。
事前に精製水製造装置2では貯溜タンク13に所定量の精製水を貯溜させておき、作業者は貯溜タンク13に所定量の洗浄剤を投入して洗浄液を作成しておく。この状態で精製水製造装置2および透析用装置3A〜3Cは電源が入れられた待機状態となっている。
外部制御装置6が起動状態にあって制御開始指令が入力されると、最初に精製水通路4に洗浄液を流通させる薬液洗浄が開始される。
外部制御装置6は予め設定された制御内容に応じて、例えば、透析用装置3Aを排液モードに切り換えるとともに、透析用装置3B、3Cについては排液モードとはせず洗浄液の流入を阻止した状態とする。この状態において、送液ポンプ14を所定の能力で作動させ電磁弁15を開放させることで、貯溜タンク13内の洗浄液を精製水通路4に送液させる。
これにより送液される洗浄液は精製水通路4B、4Cからは排液されずに、透析用装置3Aを介して精製水通路4Aだけを流通して排液通路5Aから排液される。
この状態で予め設定した所定時間が経過すると、外部制御装置6は透析用装置3Aの排液モードを解除して洗浄液の流入を阻止した状態に切り換えて、精製水通路4Aについて配管内に所定時間洗浄液を貯溜させたままとするつけおき洗浄へ移行させるとともに、透析用装置3Bを排液モードに切り換える。
また透析用装置3Cについては、現状のまま洗浄液の流入を阻止した状態とする。これにより送液される洗浄液は精製水通路4A、4Cからは排液されずに、透析用装置3Bを介して精製水通路4Bだけを流通して排液通路5Bから排液される。
この状態で予め設定した所定時間が経過すると、外部制御装置6は透析用装置3Bの排液モードを解除して洗浄液の流入を阻止した状態に切り換えて、精製水通路4Bについてつけおき洗浄へ移行させるとともに、透析用装置3Cを排液モードに切り換える。
また透析用装置3Aについては、現状のまま洗浄液の流入を阻止した状態として精製水通路4Aのつけおき洗浄を継続させる。これにより送液される洗浄液は精製水通路4A、4Bからは排液されずに、透析用装置3Cを介して精製水通路4Cだけを流通して排液通路5Cから排液される。
この状態で予め設定した所定時間が経過すると、外部制御装置6は透析用装置3Cの排液モードを解除して洗浄液の流入を阻止した状態に切り換えて、精製水通路4Cについてつけおき洗浄へ移行させるとともに、精製水製造装置2の送液ポンプ14を停止させるとともに電磁弁15を閉鎖させて、精製水通路4A〜4Cの全てについてつけおき洗浄状態とする。
なお、透析用装置が3台以上存在する場合は、順次同様にして1台だけを排液モードとしそれ以外については洗浄液の流入を阻止した状態として、排液モードとなっている透析用装置に分岐して接続されている精製水通路を対象に重点的に洗浄液を流通させて洗浄する。
このように所定の順序で各透析用装置3A〜3Cを排液モードに切り換えて、各々分岐して接続されている各精製水通路4A〜4Cに所定の順序で洗浄液を流通させて洗浄するようにしているので、例えば透析液供給装置3Aと個人用透析装置3Cのように、透析治療の際の通常運転時において、精製水の使用流量が異なって排液通路5A〜5Cからの排液流量に差がある場合であっても、大きな流量で排液される精製水通路ばかりに洗浄液が集中して排液流量の小さな精製水通路で流量、水圧が不足することが防止され、精製水通路4を構成する配管の全域に渡って十分な流量、水圧により洗浄液を流通させて洗浄することができる。また、精製水製造装置2の貯溜タンク13が合わせて洗浄されるとともに、精製水通路4の始端から末端までが十分に洗浄される。
つけおき洗浄状態の継続期間中において外部制御装置6は、精製水製造装置2の開閉弁13Aを開放させて、貯溜タンク13に残っている洗浄液を排出通路13Bから排液させる。
洗浄液が排出されたら外部制御装置6は、開閉弁13Aを開放したまま精製手段12から精製水を流下させて洗浄液を洗い流した後、開閉弁13Aを閉鎖して精製水を貯溜タンク13に貯溜させる。このようにして貯溜タンク13に所定量の精製水が貯溜された後、各精製水通路4A〜4Cについて予め設定したつけおき洗浄時間が経過した順序で、洗浄液を洗い流す水洗浄に移行させるようになっている。
外部制御装置6は、例えば透析用装置3Aを排液モードに切り換えるとともに透析用装置3B、3Cについては排液モードとはせずつけおき洗浄状態を継続させる。この状態において、送液ポンプ14を所定の能力で作動させ電磁弁15を開放させることで、貯溜タンク13内の精製水を精製水通路4に送液させる。これにより送液される精製水によって精製水通路4Aの洗浄液が押し流され、透析用装置3Aを介して排液通路5Aから排液されて配管内が水洗浄される。
この状態で予め設定した所定時間が経過すると、外部制御装置6は洗浄液による洗浄時と同様に動作させて、透析用装置3Aの排液モードを解除して精製水の流入を阻止した状態に切り換えるとともに、透析用装置3Bを排液モードに切り換えて精製水を流通させて水洗浄へ移行させる。透析用装置3Cについては、現状のまま精製水の流入を阻止した状態として精製水通路4Cのつけおき洗浄を継続させる。
この状態で予め設定した所定時間が経過すると、外部制御装置6は透析用装置3Bの排液モードを解除して精製水の流入を阻止した状態に切り換えるとともに、透析用装置3Cを排液モードに切り換えて精製水を流通させて水洗浄へ移行させる。
その後、所定時間が経過したら外部制御装置6は、透析用装置3Cの排液モードを解除して精製水の流入を阻止した状態に切り換えるとともに、精製水製造装置2の送液ポンプ14の運転を停止させて一連の洗浄作業を終了させる。
このような水洗浄においても上述した薬液洗浄の場合と同様にして、所定の順序で各透析用装置3A〜3Cを排液モードに切り換えて、各々分岐して接続されている各精製水通路4A〜4Cに所定の順序で精製水を流通させているので、精製水通路4を構成する配管の全域に渡って十分な流量、水圧により精製水を流通させて、洗浄液を残留させることなく洗い流すことができる。
なお、各精製水通路4A〜4C毎の薬液洗浄時間や順序、つけおき洗浄時間、水洗浄時間や順序、および各洗浄の繰り返し回数は、外部制御装置6において事前に設定し、また自由に変更できるものとしている。
また、本実施例においては、洗浄液として精製水に過酢酸からなる洗浄剤を溶解させたものを用いているが、これに限定されず、他の洗浄剤を溶解させたものや特許文献1で開示される電解強酸性水等、必要な洗浄作用を有する液体であれば他のものを洗浄液とすることができる。
以上のように、外部制御装置6を設けて精製水製造装置2および複数の透析用装置3A〜3Cの動作を連動させて制御しているので、精製水通路4の洗浄の自動化が図られ、外部制御装置6による洗浄動作制御の開始をタイマー設定しておくことで、夜間や病院が休日の時など無人状態での洗浄が可能となる。
本実施例にかかる透析システム1およびその洗浄装置を示す概略説明図。 透析液供給装置の内部構成を示す概略図。 溶解装置の内部構成を示す概略図。 個人用透析装置の内部構成を示す概略図。
符号の説明
1 透析システム 2 精製水製造装置
3A〜3C 透析用装置 3A 透析液供給装置
3B 溶解装置 3C 個人用透析装置
4 精製水通路 5 排液通路
6 外部制御装置

Claims (4)

  1. 精製水を精製する精製水製造装置と、この精製水製造装置にそれぞれ精製水通路を介して接続されて上記精製水を使用する複数の透析用装置とを備えた透析システムに対して、上記精製水製造装置から洗浄液を供給して各精製水通路を洗浄するようにした透析システムの洗浄装置において、
    上記精製水製造装置と各透析用装置の動作を制御する制御装置を設け、
    洗浄時には、上記制御装置は精製水製造装置の送液動作を制御するとともに、各透析用装置の排液動作を制御して、各透析用装置に洗浄液を流通させる排液モードと、各透析用装置への洗浄液の流入を阻止する状態とのいずれかに切り替え、
    さらに制御装置は、所定の順序で所定の透析用装置を排液モードとするとともに、他の透析用装置を精製水通路への洗浄液の流入を阻止する状態として、上記所定の順序で各精製水通路に洗浄液を流通させて洗浄するようにしたことを特徴とする透析システムの洗浄装置。
  2. 上記制御装置は、上記精製水製造装置からの洗浄液を透析用装置に供給して精製水通路を洗浄したら、当該透析用装置の排液動作を停止させて精製水通路に洗浄液を貯溜させることを特徴とする請求項1に記載の透析システムの洗浄装置。
  3. 洗浄液は複数の精製水通路に同時に貯溜されるようになっており、上記制御装置は、精製水製造装置の送液動作を制御するとともに、各透析用装置の排液動作を制御し、所定の順序で各透析用装置を排液モードに切り換えて、上記精製水製造装置からの精製水を上記所定の順序で各精製水通路に供給して洗浄液を排出させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の透析システムの洗浄装置。
  4. 上記透析用装置は、個人用透析装置、透析液供給装置又は透析液用粉末を溶解させる溶解装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の透析システムの洗浄装置。
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