JP4206321B2 - 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置に関するものである。
従来より、光通信分野で用いられる半導体素子や、マイクロ波帯,ミリ波帯等の高周波信号で駆動する各種半導体素子を収納する半導体素子収納用パッケージ(以下、パッケージという)には、半導体素子と外部電気回路基板とを電気的に接続するための入出力端子として同軸コネクタが用いられている。この同軸コネクタを具備したパッケージを図4に断面図で示す。同図において、21は基体、22は枠体、23は同軸コネクタ、24は蓋体、26は回路基板である。
従来の基体21は鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金等の金属やCu−Wの焼結材等から成り、そのインゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工法、または射出成形と切削加工等を施すことによって、所定の形状に製作される。基体21の上側主面の中央部には、IC,LSI,半導体レーザ(LD),フォトダイオード(PD)等の半導体素子25を載置するための載置部21aが設けられており、載置部21aには半導体素子25が載置固定される。半導体素子25は、その電極が、回路基板26の上面に被着形成されている線路導体26aにボンディングワイヤ27等を介して電気的に接続されている。つまり、線路導体26aは、その一端部が中心導体23bに、他端部が半導体素子25にそれぞれ電気的に接続される。
また、基体21の上側主面の外周部には載置部21aを囲繞するようにして枠体22が立設接合されており、枠体22は基体21とともにその内側に半導体素子25を収容する空所を形成する。この枠体22は、基体21と同様にFe−Ni−Co合金やCu−Wの焼結材等から成り、基体21と一体成形される、または基体21に銀(Ag)ろう等のろう材を介してろう付けされる、またはシーム溶接法等の溶接法により接合されることによって基体21の上側主面の外周部に立設される。
枠体22の側部には同軸コネクタ23が嵌着される貫通孔22bが形成されており、貫通孔22bに半田等の封着材を介して同軸コネクタ23が嵌着接合されている。
また、枠体22の内面の貫通孔22bの下方の部位に棚部22aが設けられ、棚部22a上面に回路基板26が設置される。回路基板26は半導体素子25と中心導体23bとを電気的に接続する線路導体26aがその上面に一端から他端にかけて形成されている。棚部22aには半田等の接合材を介して、回路基板26が固定される。
同軸コネクタ23は、Fe−Ni−Co合金等の金属から成る円筒状の外周導体23aの中心軸部分に、信号線路としてFe−Ni−Co合金等の金属から成る棒状の中心導体23bが絶縁体23cを介して固定されて成る。そして、接地導体としての外周導体23aが封着材を介して枠体22に電気的に接続されており、特性インピーダンスに整合された同軸線路モードの信号線路を形成している。また、中心導体23bが半田等から成る導電性接着材26cを介して回路基板26の線路導体26aに電気的に接続される。
また、図5に回路基板26の平面図を示すように、線路導体26aの両側には等間隔をもって同一面接地導体26bが形成されており、線路導体26aは所定の特性インピーダンスに整合されたコプレーナ線路となっている。同一面接地導体26bも線路導体26aと同様、回路基板26の上面に一端から他端にかけて形成されている。この構成により、回路基板26を母基板に多数個取りして、ダイシング加工やスライス加工等の切断加工を施すことによって、多数個取りで回路基板26を必要最小限の大きさとして効率よくかつ無駄なく製造することができる。
なお、線路導体26aおよび同一面接地導体26bは、その露出表面にNiやAuから成るメッキ金属層を1〜20μm程度の厚みに被着されることがあり、これにより、線路導体26aの酸化腐食を有効に防止することができるとともに線路導体26aとボンディングワイヤ27や同軸コネクタ23の中心導体23bとの接続性を良好なものとすることができる。回路基板26を母基板に多数個取りすることによって、複数の回路基板26を一度に電解メッキ法でメッキ金属層を被着させることができ、量産性よくメッキ金属層を被着させることができる。
そして、枠体22の上面に蓋体24をろう付け法やシームウエルド法等の溶接法によって接合し、基体21、枠体22および蓋体24から成る容器内部に半導体素子25を収容し気密に封止することによって製品としての半導体装置となる(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2003−124367号公報
しかしながら、この従来のパッケージは、回路基板26の上面の一端から他端にかけて線路導体26aおよび同一面接地導体26bが形成されていることから、中心導体23bを半田等から成る導電性接着材26cを介して回路基板26の線路導体26aに電気的に接続させる際に、導電性接着材26cが毛細管現象によって回路基板26の上面の中心導体23b側の一端まで流れることとなる。
そして、中心導体23bと線路導体26aとを接続した後の冷却時に、回路基板26の中心導体23b側の端面に回路基板26と導電性接着材26cとの熱膨張差による応力が作用する。回路基板26の端面は、母基板から個々の回路基板26に分割する際にダイシング加工やスライス加工等の切断加工が施されていることから、微細なクラックが多数形成されており、回路基板26の側面に回路基板26と導電性接着材26cとの熱膨張差による応力が作用すると、これらのクラックが成長して、回路基板26が割れ、線路導体26aが断線するという問題点があった。
また、回路基板26が切断加工される際に線路導体26aおよび同一面接地導体26bも切断加工されることから、切断された線路導体26aおよび同一面接地導体26bが切断加工面でバリとなって発生し易く、特に、線路導体26aおよび同一面接地導体26bの露出表面にNiやAuから成るメッキ金属層が被着されている場合、バリの大きさが大きくなる傾向にあった。
また、線路導体26aにおいて高周波信号を良好に伝送できるように、線路導体26aと同一面接地導体26bとの間隔を狭め、線路導体26aのインピーダンス値を整合させることが行われており、近時の半導体装置の高周波化に伴い、線路導体26aと同一面接地導体26bとの間隔が狭まる傾向にある。そのため、切断された線路導体26aと同一面接地導体26bのバリによって、線路導体26aと同一面接地導体26bとが電気的に短絡するという問題点があった。
以上の結果、線路導体26aにおいて信号を伝送させることができなくなって、パッケージに高周波信号を入出力できなくなり、内部に収容する半導体素子25を正常、かつ安定に作動させることができないという問題点を有していた。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、同軸ケーブルが接続される同軸コネクタを有する半導体素子収納用パッケージにおいて高周波信号を確実かつ良好に入出力させることである。
本発明の一つの態様によれば、半導体素子収納用パッケージは、基体と、金属製の枠体と、同軸コネクタと、回路基板とを備えている。基体は、半導体素子の載置部を含む上側主面を有している。枠体は、貫通孔が形成された側部を有しており、載置部を囲繞するように基体の上側主面に接合されている。同軸コネクタは、貫通孔に嵌着されているとともに、外周導体と中心導体と絶縁体とを含んでいる。中心導体は、外周導体の中心軸に設けられている。絶縁体は、外周導体および中心導体の間に介在されている。回路基板は、枠体の内面のうち貫通孔の下方の部位に設けられた棚部の上面、または、基体の載置部と枠体の側部との間に設けられている。回路基板は、線路導体および同一面接地導体を含む上面を有している。線路導体は、中心導体に電気的に接続された一端部と、半導体素子に電気的に接続される他端部とを有している。同一面接地導体は、線路導体の両側に設けられている。線路導体および同一面接地導体の各々の中心導体側の端は、回路基板の中心導体側の端面に達していない。線路導体と回路基板の端面との距離が、同一面接地導体と回路基板の端面との距離より大きい。
本発明の他の態様によれば、半導体装置は、上記半導体素子収納用パッケージと、半導体素子とを備えている。半導体素子は、基体の載置部に固定されており、線路導体に電気的に接続されている。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、枠体内面の貫通孔の下方の部位に設けられた棚部の上面または基体の上側主面の載置部と枠体の貫通孔が形成された一側部との間の部位に、上面に一端部が中心導体に他端部が半導体素子にそれぞれ電気的に接続された線路導体およびこの線路導体の両側に等間隔をもって形成された同一面接地導体が設けられた回路基板が設けられており、線路導体および同一面接地導体が中心導体側の端が回路基板の中心導体側の端面に達していないことから、中心導体を半田等から成る導電性接着材を介して回路基板の線路導体に電気的に接続させても、導電性接着材が毛細管現象によって回路基板の上面の中心導体側の一端まで流れるのを有効に防止し、回路基板の中心導体側の端面に回路基板と導電性接着材との熱膨張差による応力が作用するのを有効に抑制することができる。従って、回路基板が割れたり、線路導体が断線するのを有効に防止できる。
また、母基板から個々の回路基板に切断加工される際に線路導体および同一面接地導体を切断加工する必要がなく、近時の半導体装置の高周波化に伴い、線路導体と同一面接地導体との間隔を狭めても、線路導体と同一面接地導体とが電気的に短絡するのを有効に防止できる。
以上により、線路導体において信号を無駄なく良好に伝送させることができ、パッケージに高周波信号を良好に入出力させることができ、内部に収容する半導体素子を常に正常、かつ安定に作動させることができる。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、線路導体と回路基板の中心導体側の端面との距離、および同一面接地導体と回路基板の中心導体側の端面との距離がそれぞれ0.1乃至1.0mmであることから、導電性接着材が毛細管現象によって回路基板の上面の中心導体側の一端まで流れるのを有効に防止できるとともに、枠体と線路導体との間に位置する中心導体を短くしてインピーダンスが大きく変化するのを有効に防止することができる。その結果、中心導体と線路導体との間における高周波信号の伝送性をきわめて良好で信頼性の高いものとすることができる。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、線路導体と回路基板の中心導体側の端面との距離が、同一面接地導体と回路基板の中心導体側の端面との距離よりも大きいことから、枠体と線路導体との間に位置する中心導体の両側に同一面接地導体を配設することができ、中心導体の接地電位を強化して高周波信号の伝送性をより優れたものとすることができる。
本発明の半導体装置は、上記構成の半導体素子収納用パッケージと、載置部に載置されるとともに同軸コネクタに電気的に接続された半導体素子と、枠体の上面に取着された蓋体とを具備していることにより、上記本発明の半導体素子収納用パッケージを用いた高周波信号の伝送特性の優れたものとなる。
本発明の半導体素子収納用パッケージについて以下に詳細に説明する。図1は本発明のパッケージについて実施の形態の一例を示す断面図、図2は図1のパッケージにおける回路基板の平面図、図3は本発明のパッケージの実施の形態の他の例を示す断面図である。これらの図において、1は基体、2は枠体、3は同軸コネクタ、6は回路基板である。
本発明のパッケージは、上側主面に半導体素子5を載置するための載置部1aを有する基体1と、基体1の上側主面に載置部1aを囲繞するように接合され、側部に貫通孔2bが形成された金属製の枠体2と、筒状の外周導体3aおよびその中心軸に設置された中心導体3bならびにそれらの間に介在させた絶縁体3cから成るとともに貫通孔2bに嵌着された同軸コネクタ3とを具備し、枠体2内面の貫通孔2bの下方の部位に設けられた棚部2aの上面または基体1の上側主面の載置部1aと貫通孔2bが形成された枠体2の一側部との間の部位に、上面に一端部が中心導体3bに他端部が半導体素子5にそれぞれ電気的に接続された線路導体6aおよび線路導体6aの両側に等間隔をもって形成された同一面接地導体6bが設けられた回路基板6が設けられており、線路導体6aおよび同一面接地導体6bは、中心導体3b側の端が回路基板6の中心導体3b側の端面に達していない。
基体1はFe−Ni−Co合金等の金属やCu−Wの焼結材等から成り、そのインゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工法、または射出成形と切削加工等を施すことによって、所定の形状に製作される。基体1の上側主面の中央部には、IC,LSI,半導体レーザ(LD),フォトダイオード(PD)等の半導体素子5を載置するための載置部1aが設けられており、載置部1aには半導体素子5が載置固定される。半導体素子5は、その電極が、回路基板6の上面に被着形成されている線路導体6aにボンディングワイヤ7等を介して電気的に接続される。つまり、線路導体6aは、その一端部が中心導体3bに、他端部が半導体素子5にそれぞれ電気的に接続される。
また、基体1の上側主面の外周部には載置部1aを囲繞するようにして枠体2が立設接合されており、枠体2は基体1とともにその内側に半導体素子5を収容する空所を形成する。この枠体2は、基体1と同様にFe−Ni−Co合金やCu−Wの焼結材等から成り、基体1と一体成形される、または基体1にAgろう等のろう材を介してろう付けされる、またはシーム溶接法等の溶接法により接合されることによって基体1の上側主面の外周部に立設される。
枠体2の側部には同軸コネクタ3が嵌着される貫通孔2bが形成されている。貫通孔2bに同軸コネクタ3を嵌着する場合、同軸コネクタ3を嵌め込むとともにAu−Sn半田、Pb−Sn半田等の封着材を貫通孔2bとの隙間に挿入する。しかる後、加熱して封着材を溶融させ、溶融した封着材8は毛細管現象により同軸コネクタ3と貫通孔2bの内面との隙間に充填されることによって、同軸コネクタ3が貫通孔2bに封着材を介して嵌着接合される。
また、枠体2の内面の貫通孔2bの下方の部位に棚部2aが設けられ、棚部2a上面に回路基板6が設置される。または、基体1の上側主面の載置部1aと貫通孔2bが形成された枠体2の一側部との間の部位に回路基板6が設置される。回路基板6は半導体素子5と中心導体3bとを電気的に接続する線路導体6aがその上面に形成されており、下面には接地導体層が形成されている。棚部2aには半田等の接合材を載置し、接合材の上に回路基板6を接地導体層側の面(下面)が接合材側になるようにして載置する。しかる後、加熱して接合材を溶融させ、棚部2a上面に回路基板6が固定される。
同軸コネクタ3は、内部に収容する半導体素子5を外部の同軸ケーブルに電気的に接続するものであり、Fe−Ni−Co合金等の金属から成る円筒状の外周導体3aの中心軸に同じくFe−Ni−Co合金等の金属から成る中心導体3bが絶縁体3cを介して固定された構造をしている。中心導体3bを伝送する高周波信号は、貫通孔2b部において貫通孔2bの中心軸を同軸線路のモードで伝送し、特性インピーダンス値に整合されている。中心導体3bが枠体2の内面から突出して線路導体6aと半田等の導電性接着材6cにより接続された部分より載置部1a側では、高周波信号は回路基板6の上面に被着形成された線路導体6a上を伝送する。
回路基板6はアルミナ(Al)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体等の絶縁基板を具備しており、絶縁基板の上面に一端部が中心導体3bに他端部が半導体素子5にそれぞれ電気的に接続された線路導体6aおよび線路導体6aの両側に等間隔をもって形成された同一面接地導体6bが設けられているとともに、線路導体6aおよび同一面接地導体6bは、中心導体3b側の端が回路基板6の中心導体3b側の端面に達していない(図2において、線路導体6aおよび接地導体6bは回路基板6となる絶縁基板の端からそれぞれ距離A,Bを空けて形成されている)。そして、線路導体6aの一端が導電性接着材6cを介して同軸コネクタ3の中心導体3bに接続され、線路導体6aの他端が半導体素子5の電極にボンディングワイヤ7等を介して電気的に接続される。
このような構成により、中心導体3bを半田等から成る導電性接着材6cを介して回路基板6の線路導体6aに電気的に接続させても、導電性接着材6cが毛細管現象によって回路基板6の上面の中心導体3b側の一端まで流れるのを有効に防止し、回路基板6の中心導体3b側の端面に回路基板6と導電性接着材6cとの熱膨張差による応力が作用するのを有効に抑制することができる。従って、回路基板6が割れたり、線路導体6aが断線するのを有効に防止できる。
また、母基板から個々の回路基板6に切断加工される際に線路導体6aおよび同一面接地導体6bを切断加工する必要がなく、近時の半導体装置の高周波化に伴い、線路導体6aと同一面接地導体6bとの間隔を狭めても、線路導6a体と同一面接地導体6bとが電気的に短絡するのを有効に防止できる。
以上により、線路導体6aにおいて信号を無駄なく良好に伝送させることができ、パッケージに高周波信号を良好に入出力させることができ、内部に収容する半導体素子5を常に正常、かつ安定に作動させることができる。
好ましくは、線路導体6aと回路基板6の中心導体3b側の端面との距離A、および同一面接地導体6bと回路基板6の中心導体3b側の端面との距離Bがそれぞれ0.1乃至1.0mmであるのがよい。これにより、導電性接着材6cが毛細管現象によって回路基板6の上面の中心導体3b側の一端まで流れるのを有効に防止できるとともに、枠体2と線路導体6aとの間に位置する中心導体3bを短くしてインピーダンスが大きく変化するのを有効に防止することができる。その結果、中心導体3bと線路導体6aとの間における高周波信号の伝送性をきわめて良好で信頼性の高いものとすることができる。
距離Aおよび距離Bが0.1mm未満となると、線路導体6aおよび同一面接地導体6bが回路基板6の端に非常に接近し、導電性接着材6cが毛細管現象によって回路基板6の上面の中心導体3b側の一端まで流れやすくなり、導電性接着剤6cと回路基板6との熱膨張差による応力で回路基板6が割れて線路導体6aが断線する場合がある。また、切断加工時の加工バラツキによって線路導体6aおよび同一面接地導体6bが回路基板6の端に接触しやすくなり、線路導体6aと同一面接地導体6bのバリが発生して線路導体6aと同一面接地導体6bとが電気的短絡してしまう場合がある。
一方、距離Aおよび距離Bが1mmを超えると、枠体2と線路導体6aとの間に位置する中心導体3bが長くなりインピーダンスが大きく変化して、中心導体3bを伝送する高周波信号に生ずる透過損失および反射損失が大きくなる。また、回路基板6の大きさが大きいものとなって、線路導体6aから回路基板6内に放射される高周波信号の量が多くなりやすく、これが線路導体6aを伝送する高周波信号の放射損失となる。その結果、線路導体6aを伝送する高周波信号を効率よく伝送できなくなる場合がある。また、回路基板6が大きくなることによって近時の小型化傾向に適合しにくくなる。
また好ましくは、線路導体6aと回路基板6の中心導体3b側の端面との距離Aが、同一面接地導体6bと回路基板6の中心導体3b側の端面との距離Bよりも大きいのがよい。これにより、枠体2と線路導体6aとの間に位置する中心導体3bの両側に同一面接地導体6bを配設することができ、中心導体3bの接地電位を強化して高周波信号の伝送性をより優れたものとすることができる。
より好ましくは、距離Aおよび距離Bがそれぞれ0.1乃至1.0mmであるとともに、A<Bであるのがよい。これにより、回路基板6の破損を防止する効果および高周波伝送特性をより良好にする効果をよりいっそう向上させることができる。
また、線路導体6aおよび同一面接地導体6bは、載置部1a側の端が回路基板6の載置部1a側の端面に達していないのがよく、線路導体6aおよび同一面接地導体6bと回路基板6の載置部1a側の端面との距離は0.1mm以上であるのがよい。これにより、母基板から個々の回路基板6に切断加工される際に線路導体6aおよび同一面接地導体6bを切断加工する必要がなく、近時の半導体装置の高周波化に伴い、線路導体6aと同一面接地導体6bとの間隔を狭めても、載置部1a側の回路基板6の端部においても線路導6a体と同一面接地導体6bとが電気的に短絡するのを有効に防止できる。
このような回路基板6は以下のようにして作製される。例えば、セラミックグリーンシートに、Wやモリブデン(Mo)等の高融点金属粉末に適当な有機バインダ、可塑剤、溶剤等を添加混合して得た金属ペーストを、スクリーン印刷法等の厚膜形成技術により印刷塗布して、線路導体6aとなるメタライズ層を所定パターンに形成する。しかる後、セラミックグリーンシートを複数枚積層し、これを還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することにより製作される。
また線路導体6aは薄膜形成法によって形成されていてもよく、その場合、線路導体6aは窒化タンタル(TaN)、ニクロム(Ni−Cr合金)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)等から形成され、セラミックグリーンシートを焼成した後に形成される。
なお、線路導体6aは、その露出表面にNiやAuから成るメッキ金属層を1〜20μm程度の厚みに被着させておくのが好ましい。これにより、線路導体6aの酸化腐食を有効に防止することができるとともに線路導体6aとボンディングワイヤ7や同軸コネクタ3の中心導体3bとの接続性を良好なものとすることができる。
このような本発明のパッケージの載置部1aに、半導体素子5を載置固定するとともにその電極を線路導体6aにボンディングワイヤ7等を介して電気的に接続させ、しかる後、回路基板6の線路導体6aと同軸コネクタ3の中心導体3bとを半田等の導電性接着剤6cを介して電気的に接続し、最後に枠体2の上面にFe−Ni−Co合金等の金属等から成る蓋体4を半田付け法やシームウエルド法等により取着することにより製品としての半導体装置となる。
このような半導体装置は、同軸コネクタ3の外側に外部電気回路に接続される同軸ケーブルを接続させることにより内部に収容する半導体素子5が外部電気回路に電気的に接続されることとなる。
本発明の半導体素子収納用パッケージの実施例を以下に説明する。
図2の回路基板6を以下のようにして作製した。比誘電率が9.5のAl質焼結体から成る縦4mm×横4mm×厚さ0.3mmの正方形の絶縁基板の上側主面の中央に幅が0.4mmの線路導体6aを一端側から他端側にかけて直線状に一本形成した。そして、線路導体6aの両側に線路導体6aとの間隔が0.2mmになるようにし、かつ線路導体6aと平行になるようにして幅が1.5mmの同一面接地導体6bを絶縁基板の上側主面に形成した。さらに、絶縁基板の下側主面には全面に下部接地導体を形成した。
なお、線路導体6a,同一面接地導体6b,下部接地導体は、Wからなるメタライズ層にNiから成るメッキ金属層を3μm、その上にAuから成るメッキ金属層を1μm被着させることによって形成した。
線路導体6aから絶縁基板の端までの距離Aを表1に示す種々の寸法とした回路基板6を各1個ずつ合計12個作製した。なお、同一面接地導体6bから絶縁基板の端までの距離BはAと同じにした。
そして、図1に示すような、縦12.7mm×横20.8mm×厚さ1mmの長方形のFe−Ni−Co合金から成る基体1と縦12.7mm×横20.8mm×高さ8mm、厚さ1mmのFe−Ni−Co合金から成る枠体2とで構成されるパッケージを用意し、このパッケージの棚部2aの上面に回路基板6を載置固定するとともに、線路導体6aと同軸コネクタ3の中心導体3bとを導電性接着材6c(Agロウ)によって接続することにより評価用のサンプルを作製した。
そして、これらのサンプルについて、中心導体3bの枠体2の外側の一端に10GHzの高周波信号を入力し、線路導体6aの他端から出力する高周波信号を測定し、中心導体3bおよび線路導体6aを伝送する10GHzの高周波信号の透過損失(単位:dB)を求めた。そして、透過損失が−0.5dB以上の大きい値のものを合格とし、−0.5dBより小さい値のものを不合格とした。その結果、表1に示すような結果となった。
Figure 0004206321
表1において、幅Aが0.1mm未満となると不合格となったが、これは母基板から回路基板6を切断加工する際に線路導体6aおよび同一面接地導体6bにバリが発生し、線路導体6aと同一面接地導体6bとが電気的に短絡しやすくなったため、あるいは回路基板6の中心導体3b側の端部が導電性接着材6cとの熱膨張差による応力で破損しやすくなったためであると考えられる。また幅Aが1mmを超えた場合も不合格となったが、これは枠体2と線路導体6aとの間に位置する中心導体3bが長くなりインピーダンスが大きく変化したのと、線路導体6aの長さに対して回路基板6の大きさが大きくなりすぎて、線路導体6aから回路基板6内に放射する高周波信号が増えたためであると考えられる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例および実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等支障ない。
本発明は、半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置に利用できる。
本発明の半導体素子収納用パッケージについて実施の形態の一例を示す断面図である。 図1の半導体素子収納用パッケージにおける回路基板の平面図である。 本発明の半導体素子収納用パッケージについて実施の形態の他の例を示す断面図である。 従来の半導体素子収納用パッケージを示す断面図である。 図4の半導体素子収納用パッケージにおける回路基板の要部拡大平面図である。
符号の説明
1:基体
1a:載置部
2:枠体
2a:棚部
2b:貫通孔
3:同軸コネクタ
3a:外周導体
3b:中心導体
3c:絶縁体
4:蓋体
5:半導体素子
6:回路基板
6a:線路導体
6b:同一面接地導体

Claims (2)

  1. 半導体素子の載置部を含む上側主面を有している基体と、
    貫通孔が形成された側部を有しており、前記載置部を囲繞するように前記上側主面に接合された金属製の枠体と、
    前記貫通孔に嵌着されているとともに、外周導体と中心導体と絶縁体とを含んでおり、前記中心導体が前記外周導体の中心軸に設けられており、前記絶縁体が前記外周導体および前記中心導体の間に介在されている同軸コネクタと、
    前記枠体の内面のうち前記貫通孔の下方の部位に設けられた棚部の上面、または、前記基体の前記載置部と前記枠体の前記側部との間に設けられているとともに、線路導体および同一面接地導体を含む上面を有しており、前記線路導体が前記中心導体に電気的に接続された一端部と前記半導体素子に電気的に接続される他端部とを有しており、前記同一面接地導体が前記線路導体の両側に設けられている回路基板と、を備えており、
    前記線路導体および前記同一面接地導体の各々の前記中心導体側の端が、前記回路基板の前記中心導体側の端面に達しておらず、
    前記線路導体と前記端面との距離が、前記同一面接地導体と前記端面との距離より大きいことを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 請求項1記載の半導体素子収納用パッケージと、
    前記基体の前記載置部に固定されており、前記線路導体に電気的に接続された半導体素子と、
    を備えた半導体装置。
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