JP4206063B2 - ミストサウナ機能付き浴室暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミストサウナ機能付き浴室暖房装置に関し、詳しくはミストユニットボックス内の水漏れ発生時に漏れ水による家屋への被害をいち早く止めることができるようにする技術に関するものである。
従来から、ミストサウナを実現するにあたり、水を加熱し、ミストノズルより少量の温水をミスト状に噴霧すると共に、温風にて加熱することにより、浴室内でミストサウナ浴ができるようにしたものがある。
その一例として、ミストユニットボックス内に温水循環路と、温水循環路から分岐した温水分岐循環路と、この温水分岐循環路に接続される液−液熱交換器とをそれぞれ収納し、給湯機からの温水を温水循環路を通して暖房機本体ボックス内の空調用熱交換器に供給して浴室暖房を行ない、その一方で、温水を温水分岐循環路から液−液熱交換器に分配供給してミスト噴霧温度を上昇させるようにしたミストサウナ機能付き浴室暖房装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、ミストユニットボックス内の水周りの配管接続は施工工事によるものであるが、施工不良によって接続箇所から水漏れが発生したり、或いは液−液熱交換器の破壊による水漏れが発生することがある。この場合、ミストユニットボックスは天井裏に配置されているため、ユーザーは水漏れになかなか気がつかないものであり、これを放置しておくと、漏れ水による家屋への被害が発生する。
そこで、前記特許文献1に見られる従来例では、ミストユニットボックス内に水漏れセンサを配置して、水漏れを検出したときは警報ランプを点灯させて使用者に警告するようにしている。さらにミストユニットボックスの側壁に浴室内に連通するオーバーフローパイプを取り付け、ミストユニットボックス内の漏れ水をオバーフローによって浴室内に流すようにしているが、この従来例では、オバーフローしない溜まり水がミストユニットボックスの底部に溜まり、このためミスト運転を長期間行なわない場合は、溜まった水に雑菌が繁殖したり、腐食してカビが発生することがあり、このため再度の使用時に、汚れた溜まり水がオーバーフローによって浴室内に落ちてしまう恐れがあり、不衛生であるという問題がある。
しかも、従来例では、ミストユニットボックスの側壁に浴室内に通じるオーバーフローパイプを設けているため、浴室内の湿気がオーバーフローパイプからミストユニットボックス内に浸入してくる。このため、水漏れセンサを電極式で構成した場合にあっては、湿気の影響を受けて水漏れセンサの両端子部が短絡して、誤動作する恐れがある。さらに、ミストユニットボックス内に浸入した湿気が天井裏にも浸入して建材を腐らせるという問題もある。
そのうえ、従来例では、ミストユニットボックス内に液−液熱交換器と温水分岐循環路以外に、収空調用熱交換器に接続される温水循環路が収納されている。つまり給湯機からの温水を一旦、ミストユニットボックス内の温水循環路に供給し、そこから温水分岐循環路を通して液−液熱交換器に温水を供給するシステムであるため、ミストユニットボックス内の配管数が多くなり、このため金属製のミストユニットボックスの大型化、重量化を招くという問題もある。
特開2003−336875号公報
本発明は前記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ミストユニットボックス内での水漏れ発生時に漏れ水による家屋への被害をいち早く止めることができ、さらに漏れ水を浴室内に排出でき、安心してミストサウナ浴を楽しむことができるミストサウナ機能付き浴室暖房装置を提供することを課題とし、またミストユニットボックスに浴室内に連通する水抜き用貫通部を開設した構造でありながら、浴室の湿気の影響を受けない水漏れ検出を実現できるミストサウナ機能付き浴室暖房装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、暖房機本体1に、循環ファン60と、循環ファン60により通風される空気を熱源機82からの熱媒にて加熱する空調用熱交換器56とを設けると共に、給水路12から供給される水を前記熱媒にて加熱する液−液熱交換器11と、この液−液熱交換器11で加熱された温水を浴室10内にミスト状に噴霧するミストノズル13とを設けたミストサウナ機能付き浴室暖房装置であって、少なくとも前記液−液熱交換器11を収納したミストユニットボックス3が暖房機本体ボックス1aに取り付けてあり、前記ミストユニットボックス3の底部3aに、前記ミストユニットボックス3内の水漏れ発生時に漏れ水Wを浴室10内に流し落すための水抜き用貫通部5を開設すると共に、ミストユニットボックス3内の水漏れ発生時以外のときに水抜き用貫通部5を封止するための封止部材7を設け、この封止部材7は、漏れ水Wの重量を受けたときに水抜き用貫通部5を開く方向に撓み且つ該重量を受けなくなったときは水抜き用貫通部5を閉じる方向に撓み可能な弾性を有するフラップ弁8からなることを特徴としている。
このような構成とすることで、例えば、ミストユニットボックス3内に収納されている液−液熱交換器11の破壊による水漏れや、施工不良による水周りの配管接続箇所からの水漏れが発生した場合でも、その漏れ水Wはミストユニットボックス3の底部3aに設けた水抜き用貫通部5を通って浴室10内に流れ落ちる。従って、漏れ水Wが本装置が設置されている天井裏に漏れ出す心配がなく、家屋への被害をいち早く止めることができる。しかも水抜き用貫通部5はミストユニットボックス3の底部3aに設けられるため、漏れ水Wは浴室10内に排水されるようになり、衛生的なミストサウナ浴を安心して楽しむことができる。
また、前記ミストユニットボックス3内の水漏れ発生時以外のときに水抜き用貫通部5を封止するための封止部材7を設けたので、浴室10内の湿気が水抜き用貫通部5からミストユニットボックス3内を通って天井裏に浸入することを防止できるので、湿気による家屋への被害も確実に防止できるようになり、しかもミストユニットボックス3内への湿気の浸入も防止できるため、ミストユニットボックス3内部に設置される水漏れセンサ4が電極式で構成されている場合でも、湿気による水漏れセンサ4の誤動作を確実に防止できるようになる。
また、前記封止部材7は、漏れ水Wの重量を受けたときに水抜き用貫通部5を開く方向に撓み且つ該重量を受けなくなったときは水抜き用貫通部5を閉じる方向に撓み可能な弾性を有するフラップ弁8からなるので、フラップ弁8は漏れ水Wの重量を利用して開閉動作を行なうので、フラップ弁8を開閉駆動させるための動力が不要となり、封止部材7の構造を簡易化することができる。
また、前記ミストユニットボックス3を暖房機本体ボックス1aの上に搭載するのが好ましく、この場合、水抜き用貫通部5から流れ落ちる漏れ水Wを暖房機本体ボックス1aの吸い込みグリル等の既存の隙間を利用して、浴室10内に排水可能となる。しかも、暖房機本体ボックス1aの上にミストユニットボックス3を取り付けることによって、全体を小型化することができると共に、暖房機本体1の各部品の基本設計を変えずに、ミストサウナ機能を容易に付加できるようになる。
また、前記ミストユニットボックス3内に水漏れセンサ4を配置すると共に、水漏れセンサ4による水漏れ検出時に、装置の運転を停止する信号を送出する制御手段と、異常を報知する報知手段とを備えるのが好ましく、この場合、異常報知と同時に、熱源機82等の運転を自動停止させることで水漏れが継続しなくなり、漏れ水Wによる家屋の建材への被害をいち早く止めることができる。また報知を行なうことにより、ユーザーに水漏れをいち早く知らせることができる。
また、前記ミストユニットボックス3の外部の配管接続箇所で発生した漏れ水Wをミストユニットボックス3の内部に導入するための水受け部材9を設けるのが好ましく、この場合、ミストユニットボックス3の水抜き用貫通部5を活用して、ミストユニットボックス3外部の配管接続箇所の水漏れにも十分に対処できるようになる。
本発明にあっては、ミストユニットボックスの底部に設けた水抜き用貫通部を利用してミストユニットボックス内での水漏れ発生時に漏れ水を浴室内に排出できるので、漏れ水による家屋への被害を防止することができ、安心してミストサウナ浴を楽しむことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房装置は、図6に示すように、浴室10の天井部に設置されている。浴室10の外部には給湯機能付き熱源機82が設置され、浴室10内の壁にはリモコン操作部81が設置されている。図中の80は換気ダクトである。リモコン操作部81には、例えば、ミストサウナスイッチ、目標となる設定温度(例えば38℃〜46℃)を設定する温度スイッチ、さらに浴室暖房運転スイッチ、換気運転スイッチ、浴室乾燥スイッチ、涼風運転スイッチ、停止スイッチ等が設けられている。なおリモコン操作部81は、浴室10に設置される以外に、脱衣室側に設置されてもよく、或いはワイヤレスリモコンであってもよい。
前記ミストサウナ機能付き浴室暖房装置は、図1に示すように、浴室10内に温風を供給する暖房機本体1と、温水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ユニット2とを備えると共に、暖房機本体1を収納する樹脂製の暖房機本体ボックス1aと、ミスト噴霧ユニット2の少なくとも液−液熱交換器11を収納する金属製のミストユニットボックス3とに分離され、暖房機本体ボックス1aの上にミストユニットボックス3を搭載した状態で互いに結合されている。なお図1(a)中の54は温風吹き出し口の可動ルーバー、80は換気ダクト、85は換気ファンである。
前記暖房機本体ボックス1aの内部には、図5に示すように、吸い込みグリル57(図1(a))の近傍位置に、浴室温度を検知するサーミスター等からなる浴室温度センサ16が配置されている。また、暖房機本体1内の循環通風路185内には浴室10内の空気を吸い込んで再び浴室10内に循環させる循環ファン60が配置されると共に、空気を加熱するための空調用熱交換器56が配置されている。本例では、暖房機本体ボックス1a内に熱媒循環路29が収納され、熱媒循環路29の往路29aは熱源機82(図6)の熱媒吐出側に接続される。熱媒循環路29の復路29bは熱源機82の回収側に接続される。熱媒循環路29の途中は蛇行状に折曲されて空調用熱交換器56の一次側水路を構成している。
また、熱媒循環路29の往路29aには、空調用熱交換器56への熱媒の供給量を調節するための熱動弁28と、熱媒の温度を検知するサーミスター等からなる熱媒温度センサ30とが配置されている。熱媒温度センサ30で検知される熱媒温度は、空調用熱交換器56及び液−液熱交換器11を加熱するための温水温度である。
一方、ミスト噴霧ユニット2は、給水路12から供給される水を加熱するための液−液熱交換器11と、この液−液熱交換器11で加熱された温水をミスト状に噴霧する複数(例えば2つ)のミストノズル13と、各ミストノズル13を開閉制御するノズル開閉弁15とを備えている。本例では、ミストノズル13とノズル開閉弁15とミスト温度センサ18は暖房機本体ボックス1a内に収納されている。
ここで、ミストユニットボックス3内には、給水継手26を介して水道管51(図6)に接続される給水路12が配置されている。給水路12の上流側にはストレーナ25及び電磁弁からなる給水弁17が設けられ、給水路12の下流にはノズル開閉弁15が設けられ、給水弁17とノズル開閉弁15との間に液−液熱交換器11が配置されている。本例の液−液熱交換器11は、例えば複数の波板状の伝熱プレートを間隔をあけて積層配置したプレート式熱交換器で構成される。液−液熱交換器11の一次側水路は熱媒分岐循環路23に接続され、二次側水路は給水路12に接続されている。熱媒分岐循環路23の上流は、暖房機本体ボックス1a内の熱媒の供給量を調整自在とする水比例弁27を介して前記熱動弁28よりも手前側の熱媒循環路29の往路29aに分岐接続されており、熱媒分岐循環路23の下流は戻り管20を介して暖房機本体ボックス1a内の前記熱媒循環路29の復路29bと合流している。
また、給水路12の液−液熱交換器11とノズル開閉弁15との間からは、排水路24が分岐している。排水路24の下流は電磁弁からなる排水弁19を介して排水継手50側に接続されている。例えば、ミストサウナ運転開始の指令直後に、ノズル開閉弁15を閉じた状態で排水弁19を開くことで、液−液熱交換器11や給水路12内に溜まっている水を排水路24を通して外部の排水管52(図6)に排水可能となる。また排水路24はバキュームブレーカー21を介して大気流入路22に連通しており、排水時に排水路24内を大気圧状態とすることで、排水弁19から排水された汚れた水が排水路24内に逆流するのを防止している。
前記浴室温度センサ16、熱媒温度センサ30、ミスト温度センサ18からの各検知信号はマイクロコンピュータで構成された制御部(図示せず)に送られ、制御部はリモコン操作部81から指令されるリモコン信号に基づいて、水比例弁27、熱動弁28、給水弁17、ノズル開閉弁15をそれぞれ開閉制御してミスト噴霧を行なうと共に浴室温度を設定温度に維持する制御を行なう。
また、前記ミストユニットボックス3の内部には、水漏れセンサ4が配置されている。この水漏れセンサ4は、ミストユニットボックス3内での水漏れを常に監視して、水漏れを検知したときにユーザーにその警報を発するセキュリティ機器として機能する。なお図2、図3はミスト噴霧ユニット2とミストユニットボックス3の一例を示している。図2(a)中の矢印イ、ロは給水路12の水の流れ方向を示している。
ここで、本発明においては、図1(b)に示すように、ミストユニットボックス3の底部3aには、漏れ水Wを浴室10内に落すための水抜き用貫通部5が開設されている。この水抜き用貫通部5の位置は、例えば図3(a)のようにミストユニットボックス3の底部3aのコーナー部に寄せた位置とされる。なお図3(a)の水抜き用貫通部5以外の4つの開口穴53a〜53dは、ミストノズル13に通じる給水路12の配管用穴、液−液熱交換器11の戻り側及び往き側のそれぞれ配管用穴、バキュームブレーカー21に通じる大気流入路22の配管用穴としてそれぞれ用いられる。
前記水抜き用貫通部5には、水漏れ発生時以外のときに水抜き用貫通部5を封止するための封止部材7が設けられている。本例の封止部材7は、図4に示すように、漏れ水Wの重量を受けたときに水抜き用貫通部5を開く方向に撓み且つ該重量を受けなくなったときは水抜き用貫通部5を閉じる方向に撓み可能な弾性を有するフラップ弁8で構成されている。フラップ弁8の基端部8aには、図4(a)に示すように、ミストユニットボックス3の水抜き用貫通部5に近い下面部分にネジ70(図1)にて固着される厚肉の固着孔8cが穿孔されると共に、該下面部分のネジ止め箇所に近い位置に設けた凹所(図示せず)に挿入される回り止め凸部8dが突設されており、これによりフラップ弁8の基端部8aはネジ止めと回り止めとで確実に固着される。
前記フラップ弁8の先端部8b側は薄肉ヒレ状に形成されており、本例では図4(a)のように基端部8aから先端部8b側にいくほど徐々に上向きに傾斜している。本例では、基端部8aの上面に対する先端部8bの上面の角度が例えば、175°とされ、これによりフラップ弁8の基端部8aをミストユニットボックス3の下面に固着した状態でフラップ弁8の先端部8b側が水抜き用貫通部5の下面に対して一定の弾性力で接触して水抜き用貫通部5を封止した状態となるが、水漏れが発生してフラップ弁8の上に漏れ水Wが溜まるとその僅かな重量で下方に撓んで水抜き用貫通部5を開くようになっている。フラップ弁8の材料として例えば単結晶シリコンのような弾性材料が選ばれる。この単結晶シリコンは、一般に耐腐食性に優れ且つ撓みによる強度劣化もなく、可撓性弁の材料として好適である。
一方、暖房機本体ボックス1aの天井部には、図1(b)に示すように、前記ミストユニットボックス3の水抜き用貫通部5と連通する上部開口6が開設されている。この上部開口6は、例えば、図1(a)に示す換気ファン85の背後スペースの真上に位置しており、これにより、水抜き用貫通部5から流れ落ちる漏れ水Wは、暖房機本体ボックス1aの上部開口6から換気ファン85の背後スペースに流れ落ち、さらに暖房機本体ボックス1a下面の吸い込みグリル57等の既存の隙間から浴室10内に流れ落ちるようになっている。
また、水漏れセンサ4による水漏れ検出時には、装置の運転を停止する信号を送出するマイクロコンピュータで構成される制御手段(図示せず)と、異常を報知する報知機器(図示せず)とを設けている。なお装置の運転を停止する信号は、例えば、熱源機82の運転を止める信号、及び、ミスト噴霧ユニット2の運転を止める信号である。
しかして、ミストユニットボックス3内に収納されている液−液熱交換器11の破壊による水漏れや、施工不良による水周りの配管接続箇所からの水漏れが発生した場合は、その漏れ水Wはミストユニットボックス3の底部3aに溜まり、底部3aに設けた水抜き用貫通部5を封止しているフラップ弁8が図1(b)の仮想線のように漏れ水Wの重量を受けて下方に撓むことで、漏れ水Wが水抜き用貫通部5から浴室10内に排水される。これにより、ミストユニットボックス3内の漏れ水Wが本装置が設置されている天井裏に漏れ出すことがないため、家屋への被害をくいとめることができる。しかも異常報知と同時に、本装置の運転を自動停止するシステムとなっているため、水漏れが継続しなくなり、漏れ水Wによる家屋の建材への被害をいち早く止めることができ、その一方で警報による報知によって、ユーザーはいち早く業者に知らせて修理にとりかかることができる。
しかも、水抜き用貫通部5をミストユニットボックス3の底部3aに開設しているので、ミストユニットボックス3内の漏れ水Wは浴室10内に排水されるようになり、衛生的なミストサウナ浴を安心して楽しむことができる。
また、水漏れ発生時以外のときは、フラップ弁8は自らの弾性復帰力で水抜き用貫通部5を封止した姿勢(図1(b)の実線)を維持するので、浴室10内の湿気が水抜き用貫通部5からミストユニットボックス3内を通って天井裏に浸入することを防止できるので、湿気による家屋への被害も確実に防止できるようになる。しかもミストユニットボックス3内への湿気の浸入も防ぐことができるので、ミストユニットボックス3内に設置される電磁弁からなる給水弁17、排水弁19、水比例弁27などの電気部品が湿気にさらされる心配がなく、また、ミストユニットボックス3内に設置される水漏れセンサ4が電極式で構成されている場合でも、湿気による水漏れセンサ4の誤動作を確実に防止できるようになる。
また本例では暖房機本体ボックス1aの上にミストユニットボックス3を搭載し、ミストユニットボックス3内の漏れ水Wを暖房機本体ボックス1a内の換気ファン85の背後スペースを通って暖房機本体ボックス1a下面の吸い込みグリル57等の隙間から浴室10内に流れ落ちるので、浴室10の天井部分に水抜き用の専用の孔を別途設ける必要がなく、浴室10の天井の孔明け作業を省略できるうえに、漏れ水Wによる天井のシミ発生や腐食等を未然に防止できる利点がある。
また、暖房機本体ボックス1a内に収納される熱媒循環路29から分岐した熱媒分岐循環路23をミストユニットボックス3内に引き込んで液−液熱交換器11に接続しているため、従来例(特開2003−336875号公報)で説明した熱媒循環路がミストユニットボックス内に配置される構造と比較して、ミストユニットボックス3内の配管数が少なくなり、金属製のミストユニットボックス3の小型化、軽量化を容易に図ることができる利点がある。さらに、暖房機本体ボックス1aの上にミストユニットボックス3を取り付けることによって、全体を小型化することができる。しかも、暖房機本体1の各部品の基本設計を変えずに、ミストサウナ機能を容易に付加できる利点もある。
また、フラップ弁8の取り付けをネジ止めで行なうので、取り付けが簡易であり、しかもフラップ弁8は漏れ水Wの重量を受けたときのみ開き、重量を受けなくなると閉じる方向に撓むので、フラップ弁8を開閉駆動するための動力が一切不要となり、封止部材7の構造を簡易にできる利点もある。
さらに本例では、図1(a)のようにミストユニットボックス3の外部に、水受け部材9が設けられており、給水継手26、排水継手50等の配管接続箇所で発生した漏れ水W´を水受け部材9で受けてミストユニットボックス3の内部に導入できるようにしている。つまり外部からの漏れ水W´は一旦、水受け部材9に溜まり、ミストユニットボックス3の側壁に設けた横穴3bからミストユニットボックス3の底部3aに導かれ、さらに水抜き用貫通部5からフラップ弁8を開いて浴室10内に流れ落ちるようになる。このとき、ミストユニットボックス3内の水漏れセンサ4が異常を検出して報知するので、ユーザーは水漏れを知ることができる。従って、ミストユニットボックス3の水抜き用貫通部5を活用して、外部の水漏れにも十分に対処できるようになり、また水漏れセンサ4は、ミストユニットボックス3外部の水漏れも同時に検知する働きをする。この結果、ミストユニットボックス3外部において配管ミスなどの施工不良が発生した場合でも、外部の漏れ水W´が家屋の天井裏の建材を腐らせるといった被害をなくすことができる。
(a)は本発明の一実施形態のミスト噴霧ユニットと暖房機本体とを備えたミストサウナ機能付き浴室暖房装置の一例を示す側面図、(b)は(a)のA部の拡大図であり、フラップ弁が水抜き用貫通部を封止した状態及び漏れ水の重量でフラップ弁が下方に撓んだ状態を説明する断面図である。 (a)は同上のミスト噴霧ユニット及びミストユニットボックスの平面断面図、(b)は正面図、(c)は一部破断した正面図である。 (a)は同上のミストユニットボックスの平面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 同上の封止部材を構成するフラップ弁の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 同上のミストサウナ機能付き浴室暖房装置の内部配管構造の説明図である。 同上のミストサウナ機能付き浴室暖房装置の設置状態の説明図である。
符号の説明
1 暖房機本体
1a 暖房機本体ボックス
2 ミスト噴霧ユニット
3 ミストユニットボックス
3a 底部
4 水漏れセンサ
5 水抜き用貫通部
7 封止部材
8 フラップ弁
9 水受け部材
10 浴室
W,W´ 漏れ水

Claims (4)

  1. 暖房機本体に、循環ファンと、循環ファンにより通風される空気を熱源機からの熱媒にて加熱する空調用熱交換器とを設けると共に、給水路から供給される水を前記熱媒にて加熱する液−液熱交換器と、この液−液熱交換器で加熱された温水を浴室内にミスト状に噴霧するミストノズルとを設けたミストサウナ機能付き浴室暖房装置であって、少なくとも前記液−液熱交換器を収納したミストユニットボックスが暖房機本体ボックスに取り付けてあり、前記ミストユニットボックスの底部に、前記ミストユニットボックス内の水漏れ発生時に漏れ水を浴室内に流し落すための水抜き用貫通部を開設すると共に、前記ミストユニットボックス内の水漏れ発生時以外のときに水抜き用貫通部を封止するための封止部材を設け、この封止部材は、漏れ水の重量を受けたときに水抜き用貫通部を開く方向に撓み且つ該重量を受けなくなったときは水抜き用貫通部を閉じる方向に撓み可能な弾性を有するフラップ弁からなることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  2. 前記ミストユニットボックスを暖房機本体ボックスの上に搭載したことを特徴とする請求項1記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  3. 前記ミストユニットボックス内に水漏れセンサを配置すると共に、水漏れセンサによる水漏れ検出時に、装置の運転を停止する信号を送出する制御手段と、異常を報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  4. 前記ミストユニットボックスの外部の配管接続箇所で発生した漏れ水をミストユニットボックスの内部に導入するための水受け部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
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