JP4205852B2 - 平版印刷版用支持体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

平版印刷版用支持体の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版支持体用アルミニウム合金板の製造方法及び製造装置に関し、より詳しくは合金板を形成する際の連続鋳造圧延法の連続鋳造条件の改良により均一で、微細な組織における品質の安定した平版印刷版支持体用アルミニウム合金板を製造し得る製造方法及びその製造方法に好適に用い得る製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にアルミニウム合金板の製造方法としては、アルミニウム合金溶湯を半連続鋳造法により鋳造したスラブを、均質化熱処理後、熱間圧延、冷間圧延及び必要に応じて焼鈍を施して合金板を製造することが一般に行われている。
【0003】
それに対し、合金板を連続的により簡易な工程で製造するための、アルミニウム合金溶湯を駆動式の鋳型を使って、直接板状に鋳造する方法が種々知られている。駆動式の鋳型を使う方法としては、ハズレー法に代表される一対のベルト状駆動鋳型を用いる方法と、ハンター法、3C法に代表される一対のロール状駆動鋳型を用いる方法が知られている。ハンター法は、1対の冷却ローラを15°程度傾けて配置し、斜め上方に向かって鋳造する。3C法では、1対の冷却ローラが垂直に配置され水平方向に向かって鋳造される。これら駆動鋳型を用いる方法は、設備がコンパクトに出来るメリットがあり、特にロール状駆動鋳型を用いる方法がその点で優れている。
【0004】
ロール状駆動鋳型を用いる方法においては、アルミニウム合金溶湯(以下、適宜、Al溶湯と称する)を溶湯供給ノズルを介して1対の冷却ローラの間に供給し、その冷却ローラによって、Al溶湯の凝固と圧延を1工程で行うことが出来る。具体的には、US49,053やUS2,790,216、CA619,491、特公昭51−15968、特開昭51−89827、特開昭58−209449号等の各公報に開示されている。しかしこれらの方法では平版印刷版支持体用途の表面面質の優れたアルミニウム合金板を作ることは出来なかった。
【0005】
即ち、平版印刷版用支持体として用いられるアルミニウム合金板は、平版印刷版を製造する加工工程において、化学的エッチング、電気化学的エッチング、および陽極酸化等の表面処理が施されるため、材料の金属組織の均質性が表面品質に大きく影響を及ぼす。すなわち金属組織にばらつきがあると表面処理後の外観が不均一となり外観不良を起こしやすくなる。また、電気化学的エッチングピットが不均一になると、印刷不良も引き起こしうる。このため、金属組織の高度な均一性が要求される。ところが、前記連続鋳造圧延法は、供給されるAl溶湯に対し鋳型が連続的に移動するため、鋳造時の溶湯と可動鋳型の接触が不安定であり、かつ、可動鋳型との接触後凝固が非常に短時間に行われるため、溶湯の凝固が不安定になりやすく、これが原因で鋳造組織が不均一となる。
【0006】
それらの不具合に対して、特開平3−79798号公報や、特開平7−138717号公報には、連続鋳造して平版印刷版用支持体を製造する方法や3mm以下に連続鋳造して平版印刷版用支持体を製造する方法等が提案されている。
【0007】
また、特開平9−285845号公報には、リップルマーク、レベルラインと呼ぶ数mmピッチの周期的な表面欠陥や、離型材などのばらつきによるものと推定されるアットランダムな表面欠陥を防ぐ方法が提案されている。
【0008】
支持体を作成する場合、得られる鋳造板の厚みを薄くすることは、そのあとの圧延工程を簡略化できることから、生産効率を高くするために不可欠の要素である。しかしながら、前記の各公報に記載の改良された方法につき、本発明者らが更に検討した結果、鋳造板の厚みを薄くした場合、特に板厚を4mm以下にして鋳造を行うと、縞模様状の粗大結晶が発生したり、スネークスキンと呼ぶ表層の結晶異常が発生しやすいことがわかった。
【0009】
縞模様状の粗大結晶の発生による故障は、約5〜100mmピッチでジグザグの縞模様状に発生する欠陥で、表面の結晶だけではなく板内部の結晶に至るまで異常が認められる欠陥である。また、スネークスキンと呼ぶ故障は、約10〜100mmピッチで波状に発生する表層の結晶異常であり、Light Metals誌1997年号の747頁に紹介されている故障である。
【0010】
これらの故障が発生すると、外観品質は大幅に低下する。特に平版印刷版用支持体のように、高い表面品質が要求される用途には、全く使用できなくなる。従って、縞模様状の粗大結晶故障やスネークスキン故障を解消することが、薄く鋳造することで低コストかつ効率的に平版印刷版用Al合金支持体を製造する際に非常に重要な課題となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することであり、具体的には化学的エッチング、電気化学的エッチング、および陽極酸化等の表面処理を施す平版印刷版支持体用アルミニウム合金板を連続鋳造圧延法で製造する場合において、連続鋳造板を板厚が4mm以下とした場合においても、連続鋳造板を縞模様状の粗大結晶故障やスネークスキン故障が発生しない、均一で微細な鋳造組織を有する品質の安定した合金鋳造板を得るための平版印刷版用アルミニウム合金支持体の製造方法及びその製造方法に好適に使用し得る平版印刷版用支持体の製造装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、従来の冷却ローラを用いる製造方法において、冷却ロール径と連続鋳造板の板厚に応じて、冷却ローラの回転速度を制御することで、縞模様状の粗大結晶故障を解消し、また、ノズル形状を所定の形状にすることで、さらに、スネークスキン故障を解消できるので、均一な合金板を製造し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0013】
即ち、本発明の請求項1に記載の平版印刷版用支持体の製造方法は、アルミニウム合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して一対の冷却ローラの間に供給し、該一対の冷却ローラによってアルミニウム溶湯を凝固させつつ圧延を行って板厚が4mm以下の連続鋳造板を形成する鋳造工程と、該板厚4mm以下の連続鋳造板に冷間圧延を行って所定の厚さ、好ましくは0.1mm〜0.5mmの厚さ、のアルミニウム合金板を作成する圧延工程と、得られたアルミニウム合金板の表面に粗面化処理を行う粗面化処理工程とを有する平版印刷版用支持体の製造方法であって、前記溶湯供給ノズルの口部外縁が、前記冷却ローラに接触され、且つ、前記鋳造工程に用いる冷却ローラの周速をV(m/min)、連続鋳造板の板厚をt(m)、冷却ローラの径をD(m)としたとき、各者の関係が、式:V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)を満たす条件で鋳造することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2に係る本発明の、平版印刷版用支持体の製造装置は、アルミニウム合金溶湯を冷却ローラに供給する溶湯供給ノズルと、該溶湯供給ノズルを介して供給されたアルミニウム合金溶湯を凝固させつつ圧延を行って板厚が4mm以下の連続鋳造板を形成する一対の冷却ローラと、該板厚4mm以下の連続鋳造板を冷間圧延を行って所定の厚さ、好ましくは0.1mm〜0.5mmの厚さ、の金属板を形成する圧延手段と、金属板表面に粗面化処理を行う粗面化処理手段とを有する平版印刷版用支持体の製造装置であって、前記溶湯供給ノズル口部先端が一対の冷却ローラ間の空隙に位置するとともに、該溶湯供給ノズルの口部外周に冷却ローラとの接触を避ける逃げ部が凹設され、溶湯供給ノズルの先端口部のみが冷却ローラと接触する形状であることを特徴とする。
【0015】
この製造装置に適用される溶湯供給ノズルは、少なくとも一部が耐熱材料で構成されていることが好ましく、ノズルを構成する材質より曲げ強度が大きい材料からなる支持部材を、ノズルの幅方向に対し200mm以下の間隔に配置して、ノズル先端部を支持することが好ましい態様である。ノズルに用いられる耐熱材料としては、曲げ強度が10MPa 以上であるものが好ましく、具体的には、エンジニアリング用のファインセラミックスを用いることで、耐熱性と必要な強度とを両立できる。具体的な材料としては、例えば、ZrO2、Al23、Si34、SiC、SiO2、アルミノリチウムシリケートから選ばれる1種以上を含むセラミック材料が強度と耐熱性の観点から好ましい。なかでも、ノズル内のアルミニウムを不必要に冷却させない点では熱伝導率が低いものがよく、その観点からはZrO2、Al23、アルミノリチウムシリケートが望ましい。
前記溶湯供給ノズルは全てが前記耐熱材料で構成されていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
通常、平版印刷版用支持体としては、Al合金製の支持体が使用されている。ここで、本発明の支持体の製造方法は、下記の工程を有する。
【0017】
まず、所定の成分に調整されたアルミニウム合金溶湯を常法に従い清浄化処理工程を施し、その後鋳造工程に付す。清浄化処理には、溶湯中の水素などの不要なガスを除去するために、フラックス処理、Arガス、Clガス等を使った脱ガス処理や、セラミックチューブフィルタ、セラミックフォームフィルタ等のいわゆるリジッドメディアフィルターや、アルミナフレーク、アルミナボール等を濾材とするフィルタや、グラスクロスフィルター等を使ったフィルタリング、あるいは、前記脱ガス処理とフィルタリングを組み合わせた処理が行われる。これらの清浄化処理工程は必須ではないが、溶湯中の、非金属介在物、酸化物等の異物による欠陥、溶湯にとけ込んだガスによる欠陥を防ぐために、実施されることが望ましい。
【0018】
引き続き、Al溶湯は、連続鋳造機に送られ、溶湯供給ノズルを介して冷却ローラ間に供給され、冷却ローラと接触して厚さ1〜4mmの鋳造板が形成される(鋳造工程)。さらに、ここで得られた連続鋳造板は、冷間圧延により更に厚みを薄くされる。冷間圧延による圧延工程の効率を向上するため、連続鋳造後の板厚はできるだけ薄くすることが望ましい。
【0019】
この鋳造工程において、冷却ローラの周速をV(m/min)、連続鋳造板の板厚をt(m)、冷却ローラの径をD(m)としたとき、V、D、tの関係が、式:V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)を満たす条件で鋳造される。本発明者らは、厚さ4mm以下の薄板に連続鋳造する際、縞模様状の粗大結晶故障が発生しやすいことを見出したのは前述した通りである。この工程に使用される連続鋳造装置について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の平版印刷版用支持体の製造方法に用いられる装置における、冷却ローラ、溶湯供給ノズル、鋳造板、溶湯、溶湯メニスカス部の位置関係を示す模式図である。Al溶湯5は1対のノズル板4a、4bと図示しない側板からなる溶湯供給ノズル4の中を通って、所定の間隔Cの距離をおいて設置された一対の冷却ローラ1a、1bの間に供給される。その時、Al溶湯は、ノズル出口及び、冷却ロールの径に応じた曲率で、上下面を規定された空隙において上下方向に広がり、溶湯メニスカス部3を形成する。冷却ローラ1a、1bと接触したAl溶湯は、上ロール1a、下ロール1bそれぞれの中心方向に向かって熱が移動するため、熱移動と同方向に結晶組織が成長し、得られた連続鋳造板2の断面結晶組織は、図2に模式的に示されるような傾斜を持った層状の結晶組織になる。また、鋳造板の厚みtは4mm以下であり、ロール間のクリアランスCに略等しいか、装置及び鋳造板の弾性変形分をクリアランスCに加えた値となる。
【0020】
このような構成の装置を用いて、通常の特に制御されない条件で鋳造した場合、この結晶組織の成長における不均一に起因して、縞模様状の粗大結晶故障が発生する。縞模様状の粗大結晶が発生すると鋳造板表面には、ジグザグの縞模様が発生し、圧延や熱処理を行って平版印刷版にした場合、致命的な外観故障になる。図3は、縞模様状の粗大結晶故障が発生した鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の外観を示す写真である。酸としてはHF、HCl、HNO3の混合液を使用した。また、図4は、縞模様状の粗大結晶が発生した鋳造板の断面の結晶組織写真を示す。図2に示すような傾斜を持った層状の結晶組織になっていないことがわかる。すなわち、縞模様状の粗大結晶故障が発生すると、図2に示すような正常な凝固が起こっていないことが判明したわけである。
【0021】
本発明者らの検討によれば、溶湯メニスカス部3において、所定時間Al溶湯が滞留される結果、冷却ローラに接触し、急激に冷却される部分に至るまでの間に、メニスカス部3の内部に位置するAl溶湯がある程度冷却され、凝固が開始される部分が生じ、結果として、結晶組織の不均一が生じると推定された。そこで、鋳造速度、即ち冷却ローラの回転速度を、冷却ローラの径、板厚の減少に応じて高速にしたところ、縞模様状の粗大結晶の発生を防止し得ることを見出した。すなわち、冷却ローラの周速をV(m/min)、連続鋳造板の板厚をt(m)、冷却ローラの径をD(m)としたとき、各者の関係が、式:V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)を満たすような条件で鋳造することで縞模様状の粗大結晶故障を防止できる。即ち、鋳造速度を速くすることで、溶湯メニスカス部での溶湯の滞留時間を短くでき、ロール表面との接触によって直ちに均一な凝固が起こるように制御しうるので、鋳造後に正常な結晶組織の薄板を得ることが出来る。冷却ローラの径が大きいとローラと溶湯或いは凝固殻の接触面積が増加するので、メニスカス部が冷却されやすくなる。また、鋳造板厚が小さいと溶湯メニスカス部の体積が小さくなるので、凝固しやすくなる。従って、溶湯メニスカス部の冷却しすぎによる早すぎる凝固を防ぐため、冷却ローラの径、鋳造板厚にあわせて鋳造速度を増やすことが有効と考えられる。なお、ロール間のクリアランスCではなく、鋳造板厚tを速度決定要因としたのは、ロール間のクリアランスの弾性変形等に起因する拡がりを含めた数値として鋳造板厚がふさわしいためである。
【0022】
その結果、得られた鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の外観を図5に写真で示す。表面には縞模様状の粗大結晶の発生は見られない。この鋳造板の断面の結晶組織写真を図6に示す。この写真により、図2に示すような傾斜を持った層状の結晶組織になっていることが確認された。
【0023】
本発明の方法では、冷却ローラの周速(V(m/min))は、V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)を満たすことが必要であるが、好ましくは、8×10-5×(D/t2)(m/min)≧V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)の範囲である。速度(V)が5×10-5×(D/t2)(m/min)未満であると溶湯メニスカス部での滞留時間が長くなりすぎ、均一な組織の鋳造板が得られない。また、8×10-5×(D/t2)(m/min)を超えて速度を上げた場合、効果の向上はあまり認められず、却って、鋳造板の製造に必要な冷却時間を確保し難い場合が生じる。
【0024】
次に、スネークスキンが発生しない均一な鋳造板を得るための製造装置について検討した。本発明の製造装置においては、前記溶湯供給ノズルの形状として、ノズル先端のみが、冷却ローラと接触する構造であること、言いかえれば、ノズルの先端を除く部分においては、冷却ローラに接触しない形状であることが必要である。
【0025】
図7及び図8は従来の製造装置における溶湯供給ノズルの形状及び冷却ローラとの位置関係を示す模式図である。図7は、ノズル9aとしてその形状が一般的なものを使用し、ノズル9aとロール1aとを接触させるように配置しているが、先端Tでのみ接触させることが困難であり、結果的にノズル9a先端Tと冷却ローラ1a表面との間に隙間10が生じる。この隙間10に起因して溶湯メニスカス部が変動しやすくなり、スネークスキン故障が発生しやすくなる。
【0026】
同様に、図8もまた、ノズル9aとしてその形状が一般的なものを使用しており、ノズル9aとロール1aとが接触せず、隙間11を持った位置関係にあるよう配置されている。この場合も同様の理由で、溶湯メニスカス部が変動しやすくなり、スネークスキン故障が発生しやすくなる。スネークスキン故障は鋳造板の表面における結晶組織異常であるが、発生すると鋳造板表面には波状の模様が発生し、圧延や熱処理を行って平版印刷版にした場合、致命的な外観故障になることがわかった。図9は、スネークスキン故障が発生した鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の外観を示す写真である。
【0027】
本発明者らの検討によれば、ノズルと冷却ローラ表面との隙間に起因する溶湯メニスカス部の変動を効果的に防止することで、スネークスキン故障の発生を抑制しうる。図10は、本発明の一実施態様における溶湯供給ノズル先端と、冷却ローラの位置関係を示すものである。図10では、簡略化し、ノズル部上端側の、ノズル板7aと冷却ローラ1aのみを図示してある。下端側のノズル板と冷却ローラについても同様の位置関係である。本発明の製造装置では、溶湯供給ノズル口部外縁7aが、冷却ローラ1aに接触され、口部外周には冷却ローラとの接触を避ける逃げ部8が凹設され、ノズル7a口部先端Tのみが冷却ローラと接触している。ノズルの冷却ローラに近接する側面7aには、逃げ部(面取り部)8が全幅に設けられており、冷却ローラ1aとノズルが先端部のみで接触する構造になっている。図10に示すような構造にすることで、溶湯メニスカスが変動するスペースとなる隙間を与えないので、スネークスキン故障が発生しない優れた鋳造板を作ることができ、得られた鋳造板は優れた品質の平版印刷版用支持体の素材となる。
【0028】
また、本発明の装置においては、この溶湯供給ノズルは耐熱材料で構成されいること、さらに、ノズルを構成する材質より曲げ強度の大きい材料からなる支持部材を、ノズルの幅方向に対し200mm以下の間隔に配置して、ノズル先端部を支持することが好ましい態様である。
【0029】
即ち、前記の好ましい鋳造速度、溶湯ノズルを使用した場合においても、何らかの外的要因によって溶湯供給ノズル先端が破損した場合、溶湯メニスカス部が大きく変化するため、結果的に縞模様状の粗大結晶やスネークスキンが発生する確率が高くなる。このようなノズルの破損を効果的に防止し得る構造について、図11に示すような概略図を用いて説明する。ノズル先端が破損しなければ、溶湯メニスカスは12(斜線で示す領域)に示す位置を保つことでスネークスキンが発生せず、鋳造速度を前記した好ましい条件に保つことで、縞模様状の粗大結晶が発生しない鋳造板が得られる。しかし、応力などの外的要因によって、ノズル先端14a、14bが破損すると、メニスカスは13(太線で囲まれた領域)に示すような位置に変わり、メニスカスが不安定になるとともに、メニスカス部の溶湯滞留時間が変わるため、スネークスキンや縞模様状の粗大結晶が発生しやすくなるのである。外的要因として考えられるのは、鋳造開始直後の凝固不安定、圧延荷重の異常、鋳造板の蛇行や波打ち、振動などがある。
【0030】
このような要因で破損が起こるのは、ノズル外周の板7a、7bの強度が弱く、板全体が撓み、その変形や応力に耐えられないためである。そこで、図12に示すように、ノズル材質より高強度の材料で作った支持部15aを設けることで、ノズル先端の破損を効果的に防止しうる。また、この支持部は、ノズルの幅方向に対して、断続的に設けることで、1カ所毎の支持を確実なものとすることが出来る。
【0031】
図13はノズル先端及び支持部の概略平面図である。支持部の間隔が広すぎると支持の効果が薄れるため、間隔の上限は200mm以下が望ましい。また、狭すぎても各場所毎の支持を確実にする効果が十分得られないので、下限は20mm以上とすることが望ましい。
【0032】
このノズル先端の破損防止を確実にするためにノズルを形成する材料を選択することも有用である。従来ノズル材質としては、マリナイト、ケイ酸カルシウムなど、比較的強度の弱い耐火材が使用されていた。本発明者らは、曲げ強度が10MPa以上の材質とすることで、先端の破損防止向上効果が著しいことを見出した。具体的には、エンジニアリング用のファインセラミックスを用いると耐熱性と必要な強度を両立できるので望ましく、具体的な材料としては、例えば、ZrO2、Al23、Si34、SiC、SiO2、アルミノリチウムシリケートから選ばれる1種以上を含むセラミック材料が強度と耐熱性の観点から好ましい。なかでも、ノズル内のアルミニウムを不必要に冷却させない点では熱伝導率が低いものがよく、その観点からはZrO2、Al23、アルミノリチウムシリケートが望ましい。アルミノリチウムシリケートはケイ酸カルシウムと混合して使用することが熱伝導率の観点から更に望ましい。
前記溶湯供給ノズルは全てが前記耐熱材料で構成されていてもよい。
【0033】
このようにして形成された板厚4mm以下の連続鋳造圧延板は、その後、冷間圧延を行って板厚を薄くされる。また、その途中で、所望により中間焼鈍と呼ばれる熱処理を行い、アルミ金属結晶組織を微細化した上で再度冷間圧延を行うことも好ましい。この圧延工程により、鋳造板の厚みを支持体の基材として好適な0.1〜0.5mmに仕上げることで表面面質の優れた平版印刷版用支持体が得られる。
【0034】
また通常、所定の厚さ0.1〜0.5mmに仕上げられたAl板は平面性を改善するために、ローラレベラ、テンションレベラ等の矯正装置によって、平面性を改善しても良い。また、板巾を所定の巾に加工するため、スリッタラインを通すことも通常行われる。
【0035】
このようにして作られたAl板は表面に粗面化処理や陽極酸化処理等の表面処理を行って平版印刷版用支持体とすることが出来る。
【0036】
支持体の粗面化処理には、機械的粗面化、化学的粗面化、電気化学的粗面化が単独又は組み合わせて行われる。このようにして得られた平版印刷版用支持体の上には、従来より知られている感光層を設けて、感光性平版印刷版を得ることができる。この感光層中に用いられる感光性物質は特に限定されるものではなく、通常、感光性平版印刷版に用いられているものを使用できる。また、最近は、レーザを用いて直接画像形成できる平版印刷版も開発されており、そこに用いられるような感光層を使用してもよい。
【0037】
以下に支持体の表面処理と平版印刷版原版を得るための感光層塗布の態様を説明する。
【0038】
(機械的な粗面化処理)
アルミニウム板表面を、平均表面粗さ0.35〜1.0μmとする目的で、特開平6−135175号公報、特公昭50−40047号公報に記載されている機械的な粗面化処理を行なう。機械的粗面化処理は、第1段目の電解研磨処理の前に行うことが好ましい。毛径が0.2〜0.9mmの回転するナイロンブラシロールと、アルミニウム板表面に供給されるスラリー液で機械的に粗面化処理することが有利である。もちろんスラリー液を吹き付ける方式、ワイヤーブラシを用いた方式、凹凸を付けた圧延ロールの表面形状をアルミニウム板に転写する方式などを用いても良い。研磨剤としては公知の物が使用できるが、珪砂、石英、水酸化アルミニウムまたはこれらの混合物が好ましい。表面粗さを低くしたい場合、この機械的な祖面化処理は行われない。
【0039】
(酸性水溶液中での電解研磨処理、または、酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング処理)
機械的な粗面化によって生成した凹凸のエッジ部分を溶解し、滑らかなうねりを持つ表面を得、汚れ性能がよい印刷版を得る目的でおこなう。このときのアルミニウム板の溶解量は3〜20g/m2が好ましい。或いは、機械的な粗面化処理を行わない場合には、アルミニウム板表面に残存する圧延油等の異物を除去する目的でこのような処理を行うこともある。
【0040】
(硝酸または塩酸を主体とする水溶液中での、直流又は交流を用いた電気化学的な粗面化処理)
平均直径約0.5〜20μmのクレーターまたはハニカム状のピットをアルミニウム表面に30〜100%の面積率で生成する目的でおこなう。印刷版の非画像部の汚れにくさと耐刷力を向上する作用がある。
【0041】
(酸性水溶液中での電解研磨処理、または、酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング処理)
電気化学的な粗面化で生成した、水酸化アルミニウムを主体とするスマット成分の除去と、生成したピットのエッジ部分を滑らかにし、印刷版としたときの汚れ性能を良化させる目的でおこなう。アルミニウム板の溶解量は0.05〜5g/m2溶解することが好ましく、0.1〜3g/m2溶解することがより好ましい。特に、アルカリ水溶液で処理した場合には、その後、酸性溶液でデスマット処理を行うことが望ましい。
【0042】
(陽極酸化処理)
アルミニウム板の表面の耐磨耗性を高めるために陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用いられる電解質としては酸化皮膜を形成するものならば、いかなるものでも使用することができる。一般には硫酸、リン酸、シュウ酸、クロム酸、またはそれらの混合液が用いられる。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適宣決められる。陽極酸化の処理条件は用いる電解質によって変わるので一概に一概に特定し得ないが、一般的には電解質の濃度が1〜80wt%、液温は5〜70℃、電流密度1〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10秒〜300秒の範囲にあれば適当である。
【0043】
(陽極酸化皮膜を形成した後の親水化処理)
陽極酸化処理が施された後、アルミニウム表面は必要により親水化処理が施される。本発明に使用される親水化処理としては、米国特許第2714066号、第3181461号、第3280734号及び第3902734号各明細書に開示されているようなアルカリ金属シリケート(例えば珪酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法においては、支持体が珪酸ナトリウム水溶液中で浸漬されるか、また電解処理される。他に特公昭36−22063号広報に開示されているフッ化ジルコン酸カリウム、および、米国特許第3276868、第4153461号および第4689272号各明細書に開示されているようなポリビニルホスホン酸で処理する方法などが用いられる。
【0044】
また、砂目立て処理及び陽極酸化処理後、封孔処理を施したものも好ましい。かかる封孔処理は熱水および無機塩または有機塩を含む熱水溶液への浸漬ならびに水蒸気浴等によっておこなわれる。
【0045】
(その他)
このようにして得られた平版印刷版用支持体の上には、従来より知られている感光層を設けて、感光性平版印刷版を得ることができ、これを製版処理して得た平版印刷版は優れた性能を有している。この感光層中に用いられる感光性物質は特に限定されるものではなく、通常、感光性平版印刷版に用いられているものを使用できる。例えば特開平6−135175号公報に記載のような各種のものを使用することが出来る。
【0046】
アルミニウム板は感光層を塗布する前に必要に応じて有機下塗層(中間層)が設けられる。この下塗層に設けられる有機下塗層としては従来より知られているものを用いることができ、例えば特開平9−135175号公報に記載のものを用いることができる。感光層はネガ型でもポジ型でもよい。
【0047】
【実施例】
以下に、具体例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
(実施例1〜5、比較例1〜4)
ノズル先端の形状を図10のような構造とし、冷却ローラの径と鋳造板厚に応じて鋳造速度を下記表1に示すような条件として連続鋳造板を作り、縞模様状の粗大結晶故障とスネークスキン故障の発生率を調べた。なお、ロール径は0.275mのものと0.900mの2通りのものを用いて評価を行った。
【0048】
(比較例5、6)
鋳造条件を、ロール径0.275m、鋳造速度1.5m/minに固定し、ノズルとロールの先端の位置関係をそれぞれ従来例である図8、9に示す構造として、ノズル先端と冷却ローラとの間に0.3mm程度の空隙を設けた装置により作成した連続鋳造板をそれぞれ比較例5、6とした。
【0049】
各鋳造条件により得られた鋳造板毎に、縞模様状の粗大結晶故障、スネークスキンの発生率を調べた。結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0004205852
【0051】
表1の結果より明らかなように、本発明の条件により得られた実施例1〜4の鋳造板には、縞模様状の粗大結晶、スネークスキンの発生がみられず、均一な品質の鋳造板であった。
【0052】
なお、各鋳造板について、圧延焼鈍を行って、厚さ0.24mmの板に仕上げた後、表面に粗面化処理を行って平版印刷版用支持体として評価した結果、縞模様状の粗大結晶故障、スネークスキンが発生したサンプルからはいずれも外観故障が発生し、縞模様状の粗大結晶故障、スネークスキンの発生無いサンプルからは外観故障が発生しないことを確認した。
【0053】
(実施例6〜15、比較例7、8)
次に、連続使用によるノズルの破損とノズル材質との関連を検討するため、ノズルの材質とノズルの支持方法を表2に示す条件のようにした他は、実施例2と同様の方法で、実施例6〜15と比較例7〜8の鋳造板を作成した。本実施例では、支持部の材質はSUS303を使用したが、ノズル材質より曲げ強度が大きければこれに限定されない。
各鋳造実験を20回行い。ノズルの破損発生率を調べた。結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
Figure 0004205852
【0055】
表2の結果より明らかなように、高強度の材質を用いるか、所定の支持部を設けた各実施例においては、ノズル先端破損の発生率が低く、本発明の好ましい態様であるノズル材質、ノズル支持部構造が連続使用時におけるノズルの破損防止に有用であることがわかる。
【0056】
なお、ノズル先端が破損した鋳造板についてマクロエッチングを行って、結晶組織を調べると破損部に相当する位置にはスジ状の結晶異常、縞模様状の粗大結晶故障、スネークスキンのいずれかが発生していることがわかった。これは、ノズル先端が破損したことにより、溶湯の流れが不均一になったことと、溶湯メニスカス部が不安定になったためと考えられる。その鋳造板に圧延焼鈍を行って平版印刷版用支持体として評価した結果、いずれも外観故障が発生することを確認した。
【0057】
【発明の効果】
本発明の製造方法及び製造装置によれば、連続鋳造板を板厚が4mm以下とした場合においても、縞模様状の粗大結晶故障やスネークスキン故障が発生せず、結晶組織が均一な鋳造板を得ることができ、その結果、圧延工程を経て平版印刷版用支持体にした場合、外観故障が発生せず、均一で安定した品質の優れた平版印刷版用支持体を製造できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連続鋳造装置の、冷却ローラ、溶湯供給ノズル、鋳造板、溶湯、溶湯メニスカス部の位置関係を示す模式図である。
【図2】 正常な連続鋳造板の断面の結晶組織を示す模式図である。
【図3】 縞模様状の粗大結晶故障が発生した鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の鋳造板の表面性状を示す写真である。
【図4】縞模様状の粗大結晶故障が発生した鋳造板の断面の結晶組織を示す写真である。
【図5】縞模様状の粗大結晶故障が発生しなかった鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の鋳造板の表面性状を示す写真である。
【図6】縞模様状の粗大結晶故障が発生しなかった鋳造板の断面の結晶組織を示す写真である。
【図7】 従来技術における、溶湯供給ノズル先端と冷却ローラが離間した場合の位置関係を示す模式図である。
【図8】 従来技術における、溶湯供給ノズル先端と冷却ローラが離間した場合の位置関係を示す模式図である。
【図9】スネークスキン故障が発生した鋳造板の表面を酸でマクロエッチングした後の外観を示す写真である。
【図10】本発明の実施態様を示す、溶湯供給ノズル先端のみで冷却ローラが接触する構造のノズルと冷却ローラの位置関係を示す模式図である。
【図11】溶湯供給ノズル先端が破損した場合の状態を示す模式図である。
【図12】本発明の実施態様である、溶湯供給ノズル先端支持部を示す模式図である。
【図13】本発明の実施態様である、溶湯供給ノズル先端支持部の概略平面図である。
【符号の説明】
1a、1b 冷却ローラ
D 冷却ローラ直径
V 鋳造速度(冷却ローラ周速)
C 冷却ローラ間の間隔
2 鋳造板
t 鋳造板厚
3、12、13 溶湯メニスカス
4 溶湯供給ノズル
T 溶湯供給ノズル先端部
4a、4b,7a、7b、9a 溶湯供給ノズル板
5 Al溶湯
8 ノズルの冷却ローラ近傍面に形成された凹部(面取り部)
10、11 冷却ローラと溶湯供給ノズル先端部との隙間
14a、14b 溶湯供給ノズル先端の破損部
15a ノズルの補強用支持部

Claims (5)

  1. アルミニウム合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して一対の冷却ローラの間に供給し、該一対の冷却ローラによってアルミニウム溶湯を凝固させつつ圧延を行って板厚が4mm以下の連続鋳造板を形成する鋳造工程と、該板厚4mm以下の連続鋳造板に冷間圧延処理を行って所定の厚さのアルミニウム合金板を作成する圧延工程と、得られたアルミニウム合金板の表面に粗面化処理を行う粗面化処理工程とを有する平版印刷版用支持体の製造方法であって、
    前記溶湯供給ノズルの口部外縁が、前記冷却ローラに接触され、
    且つ、前記鋳造工程に用いる冷却ローラの周速をV(m/min)、連続鋳造板の板厚をt(m)、冷却ローラの径をD(m)としたとき、各者の関係が、式:V≧5×10-5×(D/t2)(m/min)を満たす条件で鋳造することを特徴とする平版印刷版用支持体の製造方法。
  2. アルミニウム合金溶湯を冷却ローラに供給する溶湯供給ノズルと、該溶湯供給ノズルを介して供給されたアルミニウム合金溶湯を凝固させつつ圧延を行って板厚が4mm以下の連続鋳造板を形成する一対の冷却ローラと、該板厚4mm以下の連続鋳造板を冷間圧延処理を行って所定の厚さの金属板を形成する圧延手段と、得られたアルミニウム合金板の表面に粗面化処理を行う粗面化処理手段とを有する平版印刷版用支持体の製造装置であって、
    前記溶湯供給ノズル口部先端が一対の冷却ローラ間の空隙に位置するとともに、該溶湯供給ノズルの口部外周に冷却ローラとの接触を避ける逃げ部が凹設され、溶湯供給ノズルの先端口部のみが冷却ローラと接触する形状であることを特徴とする平版印刷版用支持体の製造装置。
  3. 前記溶湯供給ノズルの少なくとも一部が、耐熱材料で構成されており、ノズルを構成する材質より曲げ強度が大きい材料からなる支持部材を、ノズルの幅方向に対し200mm以下の間隔に配置して、ノズル先端部を支持することを特徴とする請求項2に記載の平版印刷版用支持体の製造装置。
  4. 前記溶湯供給ノズルの少なくとも一部が、曲げ強度が10MPa 以上である耐熱材料で構成されることを特徴とする請求項2に記載の平版印刷版用支持体の製造装置。
  5. 前記溶湯供給ノズルを構成する耐熱材料が、ZrO2、Al23、Si34、SiC、SiO2、アルミノリチウムシリケートから選ばれる1種以上を含むセラミック材料であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の平版印刷版用支持体の製造装置。
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