JP4205833B2 - ルアー - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、外形を魚体に似せたルアー、特に、鉛等の金属から構成されているメタルジグと呼ばれるルアーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のメタルジグと呼ばれるルアーは、外形を魚体に似せた金属製のルアー本体と、ルアー本体頭部に設けられたライン(釣糸)を結束するためのアイ(止め輪)と、ルアー本体の尾部に連結されたフック(釣針)とを有している。釣人が、アイに釣糸を係止して水面の狙ったポイントにこのルアーを投げ入れると、メタルジグはその自重によって素早く沈降する。そして、釣人が釣竿を激しく振り上げるジギングと呼ばれる操作を行うことによって、ルアーが様々なアクションをおこして、魚をおびき寄せる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このジギング操作時にルアーに様々なアクションをおこすためには、ルアーの左右のバランスに微妙な差違があるのが好ましい。このため、従来のルアーにはルアーの左右何れか一方に突起や羽等を設けて変形させ左右側面の流水抵抗を偏らせたものが知られている。
【0004】
確かに、ルアーの左右形状を変形させることによりよってジギング時のトリッキーなルアーの動きを演出できる。しかし、一方で水中でのルアーの流水抵抗を大きくするため泳動性が低下してしまう。特にメタルジグのようにルアー自体の自重が大きいものにあっては、流水抵抗の増大がリトリーブ,ジギングの操作を著しく困難にさせる。
【0005】
本発明の課題は、操作性がよく水中で様々なアクションを容易におこすことが可能なルアーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1にかかるルアーは、魚釣りに用いるルアーであって、外形を魚の形に似せて形成され、長さ方向中央付近において左右方向の一側面が切り欠かれた切欠部を有する第1金属からなるルアー本体と、ルアー本体の切欠部に配置された第1金属と比重の異なる第2金属からなる補充部とを備えている。
【0007】
このルアーは、外形を魚に似せたルアー本体の一部が切欠かれてこの切欠部を埋めるように補充部が配置さており、全体としての外形形状(魚に似せた流線型形状)は保たれている。このため、水中における流水抵抗の増大は殆ど見られない。一方で、切欠部の補充部とルアー本体とは異なる金属から形成されており、ルアーの左右の重量バランスは左右何れかに偏心する。この結果、水中において釣人がジギング等の動作を行うと、ルアーは左右に振れて様々なアクションを容易におこすことになる。なお、切欠部はルアー本体の長さ方向においてはその中央付近に形成されており、ルアーの長さ方向の重心バランスは大きく頭部側または尾部側に偏ることないので安定した水中での泳動をさらに担保できる。
【0008】
発明2にかかるルアーは、発明1のルアーであって、ルアー本体及び補充部を長さ方向に貫通するワイヤをさらに備えている。そして、このワイヤの両端はルアー本体より突出してそれぞれ釣糸係止部及び釣針係止部となっている。
【0009】
このルアーでは、ルアー本体及び補充部をワイヤが長さ方向に貫通しており、ルアー本体と補充部との密着安定性を向上させている。さらに、ワイヤの両端がそれぞれ釣糸係止部及び釣針係止部となっているので、釣針に魚がかかってルアーに大きな力が加わった際でも、このワイヤが直接釣糸及び釣針の張力を受けるのでルアーが破損しにくい。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
本発明の第1実施形態を採用したルアーは、図1及び図2に示すように、外形を魚に似せて形成した金属製のルアー本体1と、ルアー本体1の長さ方向中央付近の一側面(ルアーの腹部一側面)に配置された補充部2と、ルアー本体1の頭部に設けられた釣糸係止部3と、ルアー本体1の尾部先端に設けられた釣針係止部4とを有している。そして、この釣針係止部4にはスプリットリング5を介して釣針6が連結されている。
【0012】
ルアー本体1は真鍮からなり、外形を流線型の魚に似せて形成されている。ルアー本体1の長さ方向中央付近の一側面側は、図2に詳しく示すように椀窪み型に切り欠かれて一部が欠損した切欠部1aとなっている。また、ルアー本体1の頭部先端及び尾部後端は、ルアー本体を構成する真鍮合金がそのままそれぞれ突出してリング状に形成されており、これが釣糸係止部3と釣針係止部4とになっている。また、ルアー本体1の切欠部1aに配置される補充部2は、ルアー本体1を構成する真鍮より比重の大きいタングステンからなり、ルアー本体1の欠損部分(切欠部1a)を補充してルアー本体1の外形を流線型に保持している。
【0013】
この補充部2のルアー本体1に対する割合(別の観点から見れば、ルアー本体1における切り欠き部1aの存在比)は任意に設定し得る。もっとも、ルアー全体の比重を十分に保ちルアーの素早い水中への沈降を担保するためには、ルアー本体1と補充部2とを合わせたルアー全体の比重が10.0以上になるのが好ましい。例えば、タングステン合金の比重を13とし、真鍮の比重を9と仮定すれば、タングステン合金(補充部2)37.5%,真鍮(ルアー本体1)62.5%の存在比で構成すれば全体の比重を10.5に担保できる。
【0014】
このルアー本体1は所定形状の型に真鍮を流し込んで固めることにより形成される。このように形成したルアー本体1の切欠部1aにさらにタングステン合金を流し入れ固化させることで補充部2を配置し、表面加工を施してルアーを製造する。なお、その他いわゆる鍛造によってルア本体1を製造することもできる。
【0015】
このように構成されたルアーは、ルアー本体1の一部が切欠かれてこの切欠部1aを埋めるように補充部2が配置さており、全体としての外形形状(魚に似せた流線型形状)は保たれている。このため、水中における流水抵抗の増大は殆ど見られない。一方で、補充部2はタングステン合金からルアー本体1は真鍮から形成されており、ルアーの長さ方向における重心一はほぼ長さ方向中央付近に位置し、ルアーの左右の重量バランスは補充部2側に偏心する。この結果、水中において釣人がジギング等の動作を行うと、ルアーは左右に振れて様々なアクションを容易かつ機敏におこすことになる。なお、切欠部1aはルアー本体1の長さ方向においてはその中央付近に形成されており、ルアーの長さ方向の重心バランスは大きく頭部側または尾部側に偏ることないので安定した水中での泳動を担保できる。
【0016】
また、比較的強度面において乏しいタングステンがルアー本体の長さ方向中央付近に位置しており、障害物に衝突し易いルアーの前後付近は真鍮からなるのでルアーの耐久度も向上する。
【0017】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
本発明の第2実施形態を採用したルアーは、図3に示すように、外形を魚に似せて形成した金属製のルアー本体11と、ルアー本体11の長さ方向中央付近の一側面(ルアーの腹部一側面)に配置された補充部12と、ルアー本体11の頭部から尾部にかけて補充部12を経て長さ方向に貫通したワイヤ20と、ワイヤ20の頭部側端部に設けられた釣糸係止部13と、ワイヤ20の尾部側端部に設けられた釣針係止部14とを有している。そして、この釣針係止部14にはスプリットリング15を介して釣針16が連結されている。
【0019】
ルアー本体11は鉛からなり、外形を流線型の魚に似せて形成されている。ルアー本体11の長さ方向中央付近の一側面側は、側面より左右方向中央付近まで切り欠かれて一部が欠損した切欠部11aとなっている。このルアー本体1を貫通するワイヤ20は金属素線を撚編んだ金属ワイヤであり、両端がルアー本体1の頭部及び尾部より突出するように長さ方向に配置される。ワイヤ20の両端には金属リングがそれぞれ連結され、この金属リングが釣糸係止部13及び釣針係止部14となる。
【0020】
また、ルアー本体11の切欠部11aに配置される補充部12は、ルアー本体1を構成する鉛より比重の小さい真鍮からなり、ルアー本体11の欠損部分(切欠部11a)を補充してルアー本体11の外形を流線型に保持している。この補充部12はルアーの左右方向中心付近まで至っており、補充部12をワイヤ20が一部貫通する構造となっている。なお、補充部12のルアー本体11に対する存在比は実施形態1と同様にルアー全体の比重を考慮して適宜設定可能である。
【0021】
このルアーは、第1実施形態と同様に、所定の型内にワイヤ20を配置した上で鉛を流し入れて固化してルアー本体11を形成し、さらに切欠部11aに真鍮を流し入れて固化させることにより製造できる。
【0022】
このように構成されたルアーは、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、ルアー本体11及び補充部12をワイヤ20が長さ方向に貫通しており、ルアー本体11と補充部12との密着安定性を向上させてルアーの耐久性を向上させている。さらに、ワイヤ20の両端がそれぞれ釣糸係止部13及び釣針係止部14となっているので、釣針16に魚がかかってルアーに大きな力が加わった際でも、このワイヤ20が直接釣糸及び釣針16の張力を受けるのでルアーが破損しにくい。
【0023】
[他の実施形態]
(a)ルアー本体の形状は魚の形状に限定されるものではなく、その他様々な流線型状に加工してもよい。
【0024】
(b)釣糸係止部や釣針係止部は任意の箇所に設けることができる。
【0025】
(c)用いる金属は上記実施形態にあげるものに限定されるものではなく、その他スチール合金等周知の金属を用いることが可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係るルアーは、操作が容易であると共に簡単に水中で様々なアクションをおこすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用したルアーの全体図。
【図2】図1の断面図。
【図3】本発明の第3実施形態を採用したルアーの断面図。
【符号の説明】
1,11 ルアー本体
2,12 補充部
3,13 釣糸係止部
4,14 釣針係止部
20 ワイヤ
Claims (2)
- 魚釣りに用いるルアーであって、
外形を魚の形に似せて形成され、長さ方向中央付近において左右方向の一側面が切り欠かれた切欠部を有する第1金属からなるルアー本体と、
前記ルアー本体の切欠部に配置された前記第1金属と比重の異なる第2金属からなる補充部と
を備えたルアー。 - 前記ルアー本体及び補充部を長さ方向に貫通するワイヤをさらに備え、
前記ワイヤの両端は前記ルアー本体より突出してそれぞれ釣糸係止部及び釣針係止部となっている、請求項1に記載のルアー。
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