JP4204835B2 - 粘着テープ及び粘着テープの使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着テープに関し、更に詳しくは、粘着剤と基材の間に接着剤層を有する粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着テープはその簡便性から、近年多くの分野に使用されるようになり、各種の製品が開発され多く用途で利用されている。その中で用途によっては、一旦貼り付けたテープを剥がし、その剥がした面に新たなテープを貼る場合が少なからずある。このような場合にあっては、単に「貼る」という機能だけでなく、テープを剥がした際に粘着剤(糊)が被着面に残らない機能を有することが粘着テープに要求される。こうした機能を有する粘着テープについては、従来からいくつかの提案がされ、また、実用化されているものもある。例えば、基材に下塗り層を塗布した後に粘着剤を形成することで、テープ基材と粘着剤層間の密着性、すなわち基材と粘着剤層間の投錨性を向上させ、被着体への糊残りの少ない粘着テープが提案されている(例えば特許文献1等)。また、支持体(基材)と粘着剤層及びその中間層として他の樹脂の層を設け、支持体、中間層及び粘着剤層の各層間の投錨力が優れ、従って剥離後の糊残りが無い粘着テープが提案されている(例えば特許文献2等)。
【特許文献1】
特開2000−191989号公報
【特許文献2】
特開2000−63774号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、こうした従来技術は、特定の基材や粘着剤及び中間層の組み合わせで実現できる粘着テープであり、いくつかの用途では非常に優れた機能を発揮し、上記要求を十分に満足させるものである一方、多目的な粘着テープとしては必ずしもその機能を生かすことができない場合もある。また、粘着剤と基材及びその間に塗布する接着処理剤(接着剤)からなる粘着テープを作製する場合であって、接着処理剤について種々検討されて来ているが、糊残りを完全に無くす方法はまだ見つかっていないのが実情である。特に、使用温度が200℃を超える用途では、糊残りが多く、改善が求められている。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上記のような問題点を解決すべく、投錨力を改善した接着処理剤を用いた粘着テープを提供するとともに、接着処理面に凝集力を高めた粘着剤を塗布、場合によっては下塗剤を塗布後、粘着剤を塗布して糊残りの生じない粘着テープを供給することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、この要求を満足させる方法を鋭意研究した結果、接着剤層に所定の接着処理方法を施すことによって、優れた投錨力を得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、粘着テープであって、基材の少なくとも片面に接着処理剤及び溶媒から成る接着処理溶液を塗布し、次いで、接着処理溶液中の溶媒を急激に蒸発させて、固形成分中に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂を生じさせ、しかも接着処理剤が成型化する温度に加熱することを特徴とする。接着効果のある接着剤層を更に発泡、亀裂等の手段により表面を凹凸にすることで、粘着剤がこの凹凸面に絡み付くことによる投錨効果向上を狙ったものである。
【0007】
また、こうした方法によって作製された基材(以下「中間体」という。)に粘着剤を塗布してなる粘着テープであって、接着処理剤が、その内の固形成分中に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂を有した状態で成型化されたことを特徴とする。上記のような投錨効果を有する中間体に凝集力を高めた粘着剤を塗布、場合によっては下塗剤を塗布後、粘着剤を塗布することで、剥離後の糊残りが無い粘着テープが可能となる。
【0008】
また、上記接着処理溶液が、シリカ粒子、ふっ素樹脂、界面活性剤及び水から成り、その固形成分が5〜80%であることが好ましい。こうした材料の組み合わせや組成を条件として、安定した接着処理が可能となり、均一な品質を有する粘着テープの提供が可能となる。
【0009】
上記粘着テープの基材としては、ポリイミドフィルム、ポリアミドシート、ふっ素フィルム.ガラスクロスにふっ素樹脂を含浸した含浸布を用いることが好ましい。こうした基材は、一定の耐熱性、強度などの粘着テープの特性を確保しつつ、接着処理剤および粘着剤との適応性を有して多種多様な用途に適用することが可能である。
【0010】
また、接着処理面に粘着剤を塗布するに際して、粘着剤のゲル分率は、20〜60%である。ゲル分率がかかる範囲にあれば、粘着剤の凝集力を高めることができ、高温で使用後にテープを剥がしても、糊残りの無い粘着テープを得ることができることが判明した。
【0011】
さらに、上記粘着剤が、シリコーン系粘着剤であることが好ましい。これにより、高温に対する耐性、強度、柔軟性などの粘着テープの特性を確保しつつ、接着処理剤との適応性を有して多種多様な用途に適用することが可能である。また、本発明の粘着テープの使用方法として、200℃以上で被着体に貼り合せて被着体をマスキングすることや、200℃以上で使用するヒートシール装置に用いてヒートシールすること可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
本発明の粘着テープは、接着剤層の少なくとも片面に接着処理剤及び溶媒から成る接着処理溶液を塗布し、次いで、接着処理溶液中の溶媒を急激に蒸発させて、固形成分中に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂を生じさせ、しかも接着処理剤が成型化する温度に加熱することを特徴とする。接着効果のある下塗り剤層を更に発泡、亀裂等の手段により表面を凹凸にすることで、粘着剤がこの凹凸面に絡み付くことによる投錨効果向上を狙ったものである。
【0014】
また、こうした方法によって作製された中間体は、粘着剤を塗布して粘着テープとして利用される。つまり、接着処理剤内の固形成分中に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂を有した状態で成型化されたことを特徴とする粘着テープが作製可能となり、投錨効果の優れた中間体に、凝集力を高めた粘着剤を塗布、場合によっては下塗剤を塗布後、粘着剤を塗布することで、剥離後に糊残りが無い粘着テープが可能となる。
【0015】
なお、本発明に使用される接着処理溶液は、接着処理剤と溶媒からなり、必要に応じて、架橋剤、硬化剤、有機或いは無機充填剤を添加することができる。
【0016】
接着処理剤としては、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、PFA、FEP、PTFE等のふっ素樹脂などがテープの構成に合わせて選択される。 ドライ状態での塗布量は、0.5〜20g/m2 、好ましくは1〜10g/m2 で、硬化を必要とする場合は、イソシアネート系、アミン系などの硬化剤或いはペンゾイルパーオキサイドなどのような過酸化物が使用される。塗布量が、0.5g/m2 未満の場合は加熱しても接着処理剤に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂が生ぜず、また20g/m2 を超えて塗布しても塗布量に見合った効果が得られない。
【0017】
溶媒としては、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ブチルアルコール、水など及びこれらの混合物が使用される。
【0018】
充填剤としては、メラミン樹脂,エボキシ樹脂、アクリル樹脂等のような有機樹脂粉末或いは酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、シリカなどの無機粉末が使用される。添加量としては、接着処理剤全重量の5〜80%、好ましくは10〜60%の範囲で使用される。
【0019】
加熱温度としては、使用溶媒の沸点に20を加算した温度(℃)以上で、しかも接着処理剤が成型化し、材料が事実上劣化しない限り高温で処理する方が良い。混合溶剤の場合は、最も高い溶媒の沸点を基に上記内容で、加熱温度を決定する。
【0020】
また、上記接着処理溶液が、シリカ粒子、ふっ素樹脂、界面活性剤及び水から成り、その固形成分が5〜80%であることが好ましく、さらに好ましくは10〜50%が効果的である。5%未満の場合は,加熱しても接着処理剤に連泡状態の空孔或いは/及び亀裂が生ぜず、80%を超えると接着処理溶液の粘度が増大するため、塗布面の荒れが発生して品質が安定しない。こうした材料の組み合わせや組成を条件として、安定した接着処理が可能となる。
【0021】
上記粘着テープの基材としては、ポリイミドフィルム、ポリアミドシート、ふっ素フィルム、ガラスクロスにふっ素樹脂を含浸した含浸布を用いることが好ましい。こうした基材は、耐熱性に優れるとともに、強度、加工性などの粘着テープの特性を確保しつつ、接着処理を介した粘着剤との適応性にも優れた材料である。なお、本発明に用いられる基材としては、上記以外にも、紙類、ポリエステルフィルム、金属箔などが挙げられる。
【0022】
また、接着処理面に粘着剤を塗布するに際して、粘着剤のゲル分率は20〜60%である。架橋剤の配合量として粘着剤のゲル分率が20%未満の場合は、使用後に粘着テープを剥がすと粘着剤の凝集破壊が発生し、粘着剤が被着体に残るという問題が発生する。ゲル分率が60%を超えると、粘着剤が硬くなるため粘着力が低下し、使用中に粘着テープが剃れるという問題が発生しかねない。ゲル分率がかかる範囲にあれば、粘着剤の凝集力を高めることができ、高温で使用後にテープを剥がしても、糊残りの無い粘着テープを得ることができることが判明した。
【0023】
さらに、上記粘着剤が、シリコーン系粘着剤であることが好ましい。高温に対する耐性、強度、柔軟性などの粘着テープに要求される特性を有しつつ、接着処理剤との適応性を有している。なお、シリコーン系粘着剤以外にも、ゴム系、アクリル系なども使用可能であり、用途にあわせて選択され、架橋剤としては硫黄、メラミン系樹脂、イソシアネート系樹脂、過酸化物等が使用される。
【0024】
また、粘着剤の厚さとしては、4〜70μmが一般的である。4μm未満であると、粘着力が低く使用中に剥れる可能性がある。70μmを超えても特に効果は見られず、下記するヒートシール用途では、粘着テープの厚み方向の熱伝導率が低下してかえって不都合が生じる。
【0025】
本発明の粘着テープでは、以上のような接着剤層を採用することにより、投錨力の改善を図ることができるとともに、凝集力を高めた粘着剤を塗布、場合によっては下塗剤を塗布後、粘着剤を塗布することにより、剥離後の糊残りが生じない粘着テープを供給することができる。このような粘着テープは、マスキングテープ、ヒートシール用テープ等の用途に利用すると、テープの貼り付け・取り剥がしを繰り返して使用する場合であっても、テープの糊残りを生じることなく、本発明の優れた投錨力と凝集力を活かすことができ、各用途において求められる機能を最大限満足した粘着テープとして有用である。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。各実施例における評価項目は下記の通りである。なお、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
【0027】
<評価方法>
(1)粘着力
19mm×200mmの試料を用いJIS C 2107に基づいて測定した。
(2)糊残り
試料(19mm×200mm)をステンレス板(SUS304BA板)に2kgローラ1往復で貼り合わせて室温にて30分放置し、所定温度に240時間放置した後、室温にて30分放置した。次に、テンシロン型万能引張試験機を用い、室温にて、30mm/min及び300mm/minの速度で180°方向に引き剥がし、SUS表面の粘着剤残留状態を調べた。ここで、所定温度とは、アクリル系粘着剤の場合は80℃をいい、シリコーン粘着剤の場合は200℃をいう。
(3)ゲル分率
以下に記載する方法によって求める
1) 19mm×約250mmの試料を用意する。
2) この試料を秤量する。(Ag)
3) この試料を約300mlのトルエンに48時間浸漬する。
4) 30分風乾後、120℃、2時間でトルエンを除去する。
5) 室温に取り出し、30分放置する。
6) この試料を秤量する。(Bg)
7) 試料の粘着剤を除去し、基材のみとする。
8) 基材を秤量する。(Cg)
9) 下の式1で、ゲル分率(%)を求める。
ゲル分率(%)=(B−C)/(A−C)×100 式1
(4)投錨力
試料(19mm×200mm)の糊面に、カプトン粘着テープ(日東電工製:No.360、1ミル品)の糊面をハンドロールで貼り合わせる。室温に24時間放置した後、試料の基材と粘着剤との間で引き剥がせるように試験サンプルを作成し、これをテンシロン型引張試験機により180°方向に300mm/minの速度で引き剥がし、投錨力を求めた。
【0029】
<実施例1>
ガラスクロス(鐘紡社製:商品名KS 1090)の両側にPTFE樹脂を90g/m2塗布した含浸布の片面にPFA樹脂(ダイキン工業社製:商品名ネオフロンPFA AD−2CR)100重量部に対し、シリカ(日産化学社製:商品名スノーテックス N)60重量部、界面活性剤(第一工業製薬社製:商品名ノイゲン EA−137)2重量部及び水300重量部の接着処理剤溶液をドライ状態での塗布量が1.5g/m2になるように塗布し、直ちに200℃で1分間加熱し、次に370℃で30秒間加熱した。この接着処理剤塗布面にシリコーン粘着剤100重量部に対してベンゾイルパーオキサイド2.5重量部の35%キシレン溶液をドライ状態での塗布厚が45μmになるように塗布した後、80℃に3分間続いて200℃で5分間加熱して粘着テープを得た。
【0030】
<比較例1>
ボリイミドフィルム(東レ・デュポン社製:製品名カプトンフィルム100H)の片面にアクリル樹脂(三菱レイヨン社製:商品名アクリペットVH)の10%トルエン溶液をドライ状態での塗布量が4g/m 2 となるように塗布し、直ちに170℃で5分間加熱する。次に、この接着処理面にアクリル系粘着剤(2エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=100/1:分子量70万)100重量部にイソシアネート系硬化剤5重量部を添加した30%トルエン溶液をドライ状態での塗布厚が、35μmになるよう塗布した。これを、室温に10分間放置した後、80℃で10分間加熱して硬化させて、粘着テープを得た。
【0031】
<比較例2>
ボリイミドフィルム(東レ・デュポン社製:製品名カプトンフィルム100H)の片面にアクリル樹脂(三菱レイヨン社製:商品名アクリペットVH)の10%トルエン溶液をドライ状態での塗布量が0.2g/m 2 となるように塗布し、直ちに170℃で5分間加熱する。次に、この接着処理面にアクリル系粘着剤(2エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=100/1:分子量70万)100重量部にイソシアネート系硬化剤5重量部を添加した30%トルエン溶液をドライ状態での塗布厚が、35μmになるよう塗布した。これを、室温に10分間放置した後、130℃で5分間加熱して硬化させて、粘着テープを得た。
【0032】
<比較例3>
ボリイミドフィルム(東レ・デュポン社製:製品名カプトンフィルム100H)の片面にアクリル樹脂(三菱レイヨン社製:商品名アクリペットVH)の10%トルエン溶液をドライ状態での塗布量が4g/m 2 となるように塗布し、直ちに170℃で5分間加熱する。次に、この接着処理面にアクリル系粘着剤(2エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=100/1:分子量70万)100重量部にイソシアネート系硬化剤1重量部を添加した30%トルエン溶液をドライ状態での塗布厚が、35μmになるよう塗布した。これを、室温に10分間放置した後、130℃で5分間加熱して硬化させて、粘着テープを得た。
【0033】
<比較例4>
実施例1の接着処理剤溶液塗布後の加熱温度を100℃で10分に変更した以外は同様にして、粘着テープを得た。
【0034】
<比較例5>
実施例1の接着処理剤溶液のドライ状態での塗布量を0.1g/m2に変更した以外は同様にして、粘着テープを得た。
【0035】
<比較例6>
実施例1の接着処理剤溶液のベンゾイルパーオキサイド0.5重量部に変更した以外は同様にして、粘着テープを得た。
【0036】
<試験結果>
上記4つの評価項目について、各例の試験結果を表1に示す。
【表1】
【0037】
表1の結果が示すように、実施例1については、糊残りもなく、投錨力も高く、各評価項目で適正な結果が得られた。一方、比較例1〜6については、いずれも糊残りが発生し、不適正な結果となった。特に比較例1,2,4,5については、投錨力が非常に低く、いわゆる投錨破壊の発生がみられ、比較例3および6については、投錨力は高いもののゲル分率が非常に低く、凝集力の低下によるいわゆる凝集破壊の発生がみられた。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明の粘着テープにおいては、接着効果のある接着処理剤を更に発泡、亀裂等の手段により表面を凹凸にすることで、粘着剤あるいは下塗剤がこの凹凸面に絡み付き投錨効果が大幅に向上した。
【0039】
従って、こうした方法によって作製された中間体に凝集力を高めた粘着剤を塗布、場合によっては下塗剤を塗布後、粘着剤を塗布してなる粘着テープにあっては、投錨力、凝集力が非常に優れたものとなり、剥がした際に、糊残りが生じることがないという効果が得られる。これによって、再度貼り付けをする場合であっても、被着体のクリーニングが不要となり、特に高温で使用する場合にクリ−ニングのため室温まで冷却するのを待たなければならないといった不都合が解消され、また、クリーニングのために使用しなければならない有機溶剤が不要となるという効果が得られることとなる。つまり、前者については、時間の短縮は生産性の向上に結びつき、後者については、衛生・安全面での改善が図られるという、さらに進んだ技術的効果が得られることとなる。
【0040】
また、上記接着処理溶液を特定の材料に限定し、それらの固形成分を一定範囲にすることで、さらに安定した接着処理が可能となり、投錨力が高く、均一な品質を有する粘着テープの提供が可能となる。
【0041】
同様に、粘着テープの基材としては、ポリイミドフィルム等を選択すると、一層優れた耐熱性、強度などの粘着テープの特性を確保しつつ、接着処理剤および粘着剤との適応性を有して多種多様な用途に適用することが可能である。
【0042】
また、接着処理面に粘着剤を塗布するに際して、粘着剤のゲル分率を所定の範囲にすると、粘着剤の凝集力を高めることができ、高温で使用後にテープを剥がしても、糊残りの無い粘着テープを得ることができる。
【0043】
さらに、上記粘着剤が、シリコーン系粘着剤である場合には、高温に対する耐性、強度、柔軟性などの粘着テープの特性を確保しつつ、接着処理剤との適応性を有して多種多様な用途に適用することが可能である。
Claims (3)
- 基材上の少なくとも片面に接着剤層を有し、前記接着剤層上に粘着剤層を有する粘着テープにおいて、
前記基材がポリイミドフィルム、ポリアミドシート、ふっ素フィルム、ガラスクロスにふっ素樹脂を含浸した含浸布からなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記接着剤層がふっ素樹脂、シリカ粒子、界面活性剤を含有し、
前記接着剤層の乾燥後の塗布量が0.5〜20g/m2であり、
前記接着剤層に、連泡状態の空孔或いは/及び亀裂を有し、
前記粘着剤層がシリコーン系粘着剤を含有し、
前記粘着剤層のゲル分率が20〜60%であることを特徴とする粘着テープ。 - 請求項1に記載の粘着テープを、200℃以上で被着体に貼り合せて被着体をマスキングすることを特徴とする粘着テープの使用方法。
- 請求項1に記載の粘着テープを、200℃以上で使用するヒートシール装置に用いてヒートシールすることを特徴とする粘着テープの使用方法。
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