JP4204130B2 - パイプルーフ工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパイプルーフ工法に関し、特に、トンネルを掘削する以前に、パイプルーフの予定線に沿って且つトンネル横断面の上方に、複数のパイプを建て込むパイプルーフ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この様なパイプルーフ工法は、支保が困難な施工環境において、安全且つ確実にトンネル等の掘削を行うことが出来るので、広範囲に用いられている。
【0003】
図20は、パイプルーフ工法によるトンネルパイプルーフ工法の概要を示しており、パイプルーフの予定線T−Vに沿って、掘削されるべきトンネル横断面に対応する領域PTの上方或いは周囲に、複数のパイプ14・・・が建て込まれた状態が示されている。複数のパイプ14・・・を建て込むことにより、トンネル上方或いは周囲の土圧を支持する屋根(ルーフ)として機能せしめ、以てトンネル内の作業を安全ならしめているのである。
【0004】
しかし、従来のパイプルーフ工法では削孔精度が悪く且つ削孔途中の方向制御が出来ないので、長尺の掘削を行うと、掘削孔の位置が所望の位置から離隔してしまうという問題が存在する。例えば図20で示す様に、複数のパイプ14・・・の内、2点鎖線で示すパイプの様に、パイプルーフの予定線T−Vから離隔してしまい、パイプルーフとしての機能を奏することが困難になる。
【0005】
そのため従来は、図21で示す様に、拡幅部Wを断続的に設け、拡幅部W間の短い区間ごとにパイプの建て込みを行っていた。
しかし、短い区間毎にパイプの建て込みを行った結果、掘削孔の掘削、パイプの建て込み、モルタルやセメントミルク等の注入材の注入、といった作業を多数回繰り返して行わなければならず、作業に費される労力が多大となってしまう。
さらに、従来のパイプルーフ工法においては、曲線部分はごく一部の例外を除いて施工できず、直線部のみの施工となる。例外的に、曲線部分を施工する方法は、パイプの口径が大きい場合のみ行われ、施工コストが高額となってしまうので、さほど実用化はされていないのが現状である。図22において、パイプルーフの予定線T−Vが湾曲している場合には、直線状のパイプ14の端部14Eはパイプルーフの予定線から離隔してしまい、パイプルーフとしての機能を発揮する事が困難となってしまう。
【0006】
その他の従来技術として、例えばフォアパイリング工法が存在する。
しかし、フォアパイリング工法では、削孔と掘削と支保工で段取り替えが必要である。
また、図23で示す様に、フォアパイリング工法では余掘部分ADCを必要とするが、余剰掘削部分ADSの多量の掘削土の処理コスト、及び掘削部分へ注入するべき注入剤のコストが無視出来ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、掘削或いはパイプ建て込みを直線或いは曲線に限らず、また特に100mを超える長距離のパイプルーフの予定線に沿って高精度にて行うことが出来て、しかも、掘削についての余剰部分が発生しない様なパイプルーフ工法の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者は種々研究の結果、測定器で掘削位置を測定し、掘削方向或いは掘削軌道を修正しつつ、水平孔掘削機によって長尺のドリルロッドを押し、引き、回転させて地盤を掘削(或いは削孔)、進行する所謂「リードドリル工法」を応用すれば、パイプルーフ工法或いはフォアパイリング工法によるパイプルーフ工法に極めて有効であると判断した。
【0009】
本発明によれば、ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)をパイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程を有し、前記水平孔掘削機(10)は、ドリルロッド(12)を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しており、パイプルーフの予定線(T−V)は湾曲しており、前記掘削する工程により掘削された掘削孔(H)内にパイプ(14)を建て込む工程と、所定本数のパイプ(14)を建て込んだ後にパイプ(14)の内外に注入材(MS)を注入する工程とを含み、前記掘削孔(H)を掘削する工程では測定器で掘削位置を測定し掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線(T−V)に沿ってドリルロッド(12)及び掘削ビットを進行せしめるパイプルーフ工法において、ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)をパイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程の次に、ドリルロッド(12)にガイド管(34)を取り付け且つ先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)にガイド管(34)の大径リングを通し、ドリルロッド(12)が先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)に案内されて掘削を行い、以って、先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)と連結して建て込まれる様にパイプ建て込み用の掘削孔(H2)を掘削するようになっている。
【0010】
また本発明によれば、先端に掘削ビットを有するドリルロッド(12)をパイプ(14B−1)内に挿入し、該パイプ(14B−1)の先端から掘削ビットが突出した状態で水平孔掘削機(10)を用いて地盤を掘削し、パイプ建て込み用の掘削孔(H)の掘削とパイプ(14B−1)の建て込みとを同時に行う工程を有し、前記水平孔掘削機(10)は、ドリルロッド(12)を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しており、パイプルーフの予定線(T−V)は湾曲しており、ドリルロッド(12)及び掘削ビットを回収する工程と、所定本数のパイプ(14B−1)を建て込んだ後にパイプ(14B−1)の内外に注入材(MS)を注入する工程とを含み、掘削及び建て込みを行う工程では測定器で掘削位置を測定し掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線(T−V)に沿ってドリルロッド(12)及びパイプ(14B−1)を進行せしめるパイプルーフ工法において、パイプ建て込み用の掘削孔(H)の掘削とパイプ(14B−1)の建て込みとを同時に行う工程の次に、後発的に建て込まれるパイプ(14B−2)にガイド管(34A)を取り付け且つ先行して建て込まれたパイプ(14B−1)にガイド管(34A)の大径リングを通し、後発のパイプ(14B−2)は先行して建て込まれたパイプ(14B−1)に案内されつつ掘削及び建て込みを行い、以って、先行して建て込まれたパイプ(14B−1)と連結して建て込まれるようになっている。
【0016】
本発明の実施に際して、ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)パイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程で、先行して建て込まれたパイプ(14A)に設けた継手(14J)とドリルロッド(12A)に設けた継手(12J)とを係合して、ドリルロッド(12A)はパイプ(14A)の継手(14J)で案内されつつ掘削を行い、以って、先行して建て込まれたパイプ(14A)と連結して建て込まれる様にパイプ建て込み用の掘削孔を掘削するのが好ましい。
【0017】
また、パイプ建て込み用の掘削孔の掘削とパイプの建て込みとを同時に行う場合において、パイプ(14A、14A−1、14A−2)の外周面よりも半径方向外方の領域に継手(14J)が設けられており、パイプ建て込み用の掘削孔(H)の掘削とパイプ(14A−2)の建て込みとを同時に行う工程で、先行して建て込まれたパイプ(14A、14A−1)の外周面より半径方向外側に設けた継手(14J)と、後発して掘削を行っているパイプ(14A−2)の外周面より半径方向外側に設けた継手(14J)とを係合して、後発のパイプ(14A−2)は先行するパイプ(14A−1)の継手(14J)で案内されつつ掘削を行い、以って、先行して建て込まれたパイプ(14A−1)と連結して建て込まれる様にパイプ建て込みを行うのが好ましい。
【0018】
ここで、掘削孔の掘削工程がパイプの建て込み工程に先行する場合には、ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)パイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程で、ドリルロッド(12)にガイド管(34)を取り付け且つ先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)にガイド管(34)の大径リングを通し、ドリルロッド(12)が先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)に案内されて掘削を行い、以って、先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)と連結して建て込まれる様にパイプ建て込み用の掘削孔(H2)を掘削するのが好ましい。
【0019】
そして、パイプ建て込み用の掘削孔の掘削とパイプの建て込みとを同時に行う場合には、パイプ建て込み用の掘削孔(H2)の掘削とパイプ(14B−2)の建て込みとを同時に行う工程で、後発的に建て込まれるパイプ(14B−2)にガイド管(34A)を取り付け且つ先行して建て込まれたパイプ(14B−1)にガイド管(34A)の大径リングを通し、後発のパイプ(14B−2)は先行して建て込まれたパイプ(14B−1)に案内されつつ掘削及び建て込みを行い、以って、先行して建て込まれたパイプ(14B−1)と連結して建て込まれるのが好ましい。
【0020】
さらに本発明の実施に際しては、パイプ同士が間隔を空けて建て込まれる様にする事が可能である。
【0021】
ここで本発明では、ドリルロッド及び掘削ビットを用いて、或いはドリルロッドをパイプの内側に位置せしめて、掘削孔の掘削を行う際に、測定器で掘削位置を測定し、掘削方向或いは掘削軌道を修正しつつ、水平孔掘削機を用いて、ドリルロッド或いはパイプを操作して地盤を掘削(或いは削孔)する。
【0022】
係る構成を具備する本発明によれば、掘削孔を掘削するに際して、掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線に沿ってドリルロッド及び掘削ビットを進行せしめているので、掘削方向或いは掘削軌道が所望の軌道からずれてしまったならば、直ちに軌道修正することが出来る。
同様に、長尺のドリルロッドを長尺のパイプ内に挿入し、該パイプの先端から掘削ビットが突出した状態で地盤の掘削と、長尺のパイプの建て込みとを同時に行うに際しては、掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線に沿ってドリルロッド及び長尺のパイプを進行せしめているので、掘削軌道が所望の軌道からずれても、直ちに軌道修正することが出来る。
【0023】
すなわち本発明によれば、長尺のドリルロッドや長尺のパイプを用いて、長尺の掘削或いはパイプ建て込みを、掘削予定線に沿って、高精度にて行うことが出来る。そして、長尺のドリルロッドや長尺のパイプを用いることが出来る結果、拡幅部を設ける必要が無く、また、短い区間毎に区切って施工する必要が無くなる。
【0024】
また、長尺のパイプを複数埋め込むので、フォアパイリング工法の様な余剰掘削部分は発生しない。
【0025】
さらに、継手同士の係合或いはガイド管を使用することにより、先行して建て込まれたパイプを、隣接する掘削孔を掘削するドリルロッド或いは後発的に立て込まれるパイプの案内部材として利用することが出来るので、所定の線形で、複数のパイプを迅速に建て込むことが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1−図19を参照して、本発明の実施形態について説明する。ここで、図中、同一の部材には同一の符号を付してある。
【0027】
図1−図5は、本発明によるトンネル掘削及びその補助工法、より詳細にはパイプルーフ工法によって支保工を構成するトンネル断面の概要を示している。
図1において、符号Gはトンネルを掘削しようとする地盤を示し、符号PTで示すのが掘削するべきトンネルの横断面に対応する領域であり、2点鎖線T−Vは掘削しようとするトンネルの予定線を示しており、符号10は水平孔掘削機を示している。
【0028】
水平孔掘削機10は、ドリルロッド12を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しており、方向を制御しながらドリルロッド12先端の図示しないビットにより、トンネルのパイプルーフの予定線T−V直上に沿って地盤Gを掘削する。より詳細には、トンネル横断面に対応する領域PTの直上及び周囲の位置を、パイプルーフの予定線T−Vに沿って掘削するのである。
なお図1において、ドリルロッド12を用いて掘削される掘削孔(図1では点線で示す)は、符号Hで示されている。
【0029】
次に、図2で示す様に、ドリルロッド12(図1)を用いて方向を制御しつつ掘削された掘削孔Hに、水平孔掘削機10により、パイプルーフ用の鋼管(或いはパイプ)14を建て込む。ここで水平孔掘削機10は、ドリルロッド12のみならず、パイプ14を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しているのである。
【0030】
明確には図示されていないが、ドリルロッド12を用いて掘削された掘削孔Hに、パイプ14を建て込むのに代えて、パイプ14自体により削孔を行っても良い。この場合においても、先端に掘削ビットを備えた長尺のパイプ14を、水平孔掘削機10により、回転し、押し込み、引き込むことにより、地盤Gをパイプルーフの予定線T−Vに沿って掘削するのである。
【0031】
図3において、ドリルロッド12を用いて掘削してパイプ14を建て込み、或いは、パイプ14自体で削孔した後に、図示しないモルタル注入機構により、パイプ14内外にモルタルを注入する。なお、図3中の符号14Mは、内外にモルタルを注入したパイプを示している。
【0032】
この様に、内外にモルタルを注入したパイプ14Mを所定数だけ構成した後に、図4及び図5で示す様に、パイプルーフの予定線T−Vに沿って、トンネルTを掘削する。ここで、トンネルTの天井部分は、パイプ14及び注入されたモルタルにより、支保工を形成する事が出来る。
【0033】
ここで、パイプ14の配置に際して、図4及び図5で示す様に円弧状に配置することに限定するものではない。図6で示す様に、パイプルーフ工法では、トンネル横断面の予定形状、或いは、地下構造物SGを避ける様に、パイプ14・・・を配置出来るのである。
なお、パイプルーフ工法の実施に際して、本発明は複数のパイプを一定間隔で建て込むことも、図6で示す様に、間隔を空けずに建て込むこともできる。より詳細に述べると、隣り合う複数のパイプの離隔或いは接触については、図25で示す様に、3通りの態様が存在する。すなわち、図25の(イ)で示す様に、隣り合うパイプ14、14及び周囲のグラウト充填部50、50の双方とも離隔している態様と、図25の(ロ)で示す様に、パイプ14、14は離隔しているがグラウト充填部50、50は接触している態様と、図25(ハ)で示す様に、パイプ14、14同士が接触している(当然にグラウト充填部50、50同士も接触している)態様、とがある。そして、パイプ同士が隙間無く建て込まれた状態としては、図25(ロ)の状態と、図25(ハ)の状態の双方が該当する。図25(ロ)の状態では、パイプ同士がグラウトを介して一体化されており、パイプ周辺土砂の崩落防止効果や止水効果は問題ない。
【0034】
図7−図16は、ドリルロッドを用いた掘削(図1参照)及びパイプ14を建て込む際における種々の実施形態を示している。
図7は、ドリルロッド12を用いた掘削行程、及びパイプ14を一定間隔で建て込む工程における最も基本的な実施形態を示している。
【0035】
図7において、先ず(a)で示す様に、ドリルロッド12(図1参照:図7では図示せず)の先端には、計測装置20及び掘削用のビット22が設けられている。ここで計測装置20は、ビット22により地盤Gのどの部分が掘削されているかを検出する。またベントサブ21は、計画線T−Vに沿って掘削が行われる様に制御するための装置である。また、ビット22は、地盤Gの土質等により適宜選定される。なお、ドリルロッド12先端、計測装置20、ビット22は、「掘削編成」と総称され、全体が符号30で示されている。
【0036】
図7の(a)において、矢印Dは掘削編成による掘削・進行方向である。
【0037】
所定の掘削孔Hの掘削が完了したならば、図7の(b)で示す様に、掘削孔Hから掘削編成を引き抜いて回収する。図7の(b)において、矢印Pは、掘削編成30の引き抜き方向を示している。
【0038】
そして、図7の(c)で示す様に、穿孔された掘削孔Hにパイプルーフ用のパイプ14を挿入する。ここでパイプ14は、掘削孔Hの曲率等に追従出来る程度の可撓性を有しており、図1の水平孔掘削機10(図7では図示せず)等により建て込まれる。なお、図7の(c)における矢印D14は、パイプ14の挿入方向或いは建て込み方向を示している。
【0039】
パイプ14を掘削孔Hに建て込んだならば、図7の(d)で示す通り、セメントミルク或いはモルタル等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)する。これにより、図3で符号14Mによって示す様な、内外にモルタルを注入したパイプが形成される。
【0040】
図8も、ドリルロッド12を用いた掘削行程、及びパイプ14を一定間隔で建て込む工程における他の実施形態を示している。
先ず、図8の(a)で示す様に、先端に掘削ビット22sを設けたドリルロッド12を長尺のパイプ14の内側に挿入し、掘削ビット22sのみがパイプ14の先端よりも突出している様な形態に構成する。そして、水平孔掘削機10(図8では図示せず)を用いて掘削編成による掘削とパイプ14の建て込みとを同時に行う。
ここでビット22sは、その外径が可変に構成されており、掘削時にはパイプ14の外径よりも大きいが、後述する掘削編成回収時にはパイプ14の内径よりも小さくなるタイプのビットである。
【0041】
所定の掘削孔Hの掘削が完了したならば、ビット22sの外径がパイプ14の内径よりも小さくなるまでを縮径して、図8の(b)で示す様に、掘削孔Hから掘削編成30(ドリルロッド12先端、計測装置20、ベントサブ21、ビット22s)を引き抜いて回収する。
但し、図8の(b)で示す通り、パイプ14はそのまま残留する。
【0042】
そして、図8の(c)で示す通り、セメントミルク或いはモルタル、薬液、自硬性泥水等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)する。これにより、図3で符号14Mによって示す様な、内外にモルタルを注入したパイプが形成される。
【0043】
図9は、ドリルロッド12を用いた掘削行程、及びパイプ14を一定間隔で建て込む工程におけるさらに別の実施形態を示している。
図9の(a)においては、上述した図8の実施形態における(a)で示す工程と同様に、先端に掘削ビット22Aを設けたドリルロッド12を長尺のパイプ14の内側に挿入し、掘削ビット22Aのみがパイプ14の先端よりも突出している様な形態に構成し、水平孔掘削機10(図9では図示せず)を用いて掘削編成による掘削とパイプ14の建て込みとを同時に行う。
【0044】
明確には図示されていないが、図9の実施形態で用いられる掘削ビット22Aは、外径が縮小するタイプではない。このビット22Aは、所定の掘削孔Hが掘削されたならば、ロッド12或いは計測装置20(図9では図示せず:図7参照)から簡単に切り離し可能な構成となっている。なお掘削ビット22Aを切り離す構造については、既存の切り離し可能な掘削ビットをそのまま適用すれば良い。
【0045】
所定の掘削孔Hの掘削が完了したならば、図9の(b)で示す様に、ビット22Aをロッド12或いは計測装置20(図9では図示せず:図7参照)から切り離し、パイプ14をそのまま残留して、掘削孔Hからビット22A以外の掘削編成30を引き抜いて回収する。換言すれば、図9の実施形態では、ビット22Aが埋め殺しになる点で、図8の実施形態とは相違するのである。
【0046】
そして、図9の(c)で示す通り、セメントミルク或いはモルタル、薬液、自硬性泥水等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)して、図3で符号14Mによって示す様な、内外にモルタルを注入したパイプを形成するのである。
【0047】
図7−図9では、ドリルロッド12を用いた掘削行程、及びパイプ14を一定間隔で建て込む工程における実施形態を示した。
【0048】
図10−図16は、前工程で建て込まれたパイプとの隙間を無くした状態で隣接するべきパイプの建て込みを行う際における実施形態が示されている。
【0049】
図10の実施形態では、先ず工程(a)において、ロッド12先端の掘削編成30により、水平孔掘削機10(図10では図示せず)を用いて、地盤Gに掘削孔Hを掘削する。
所定の掘削孔Hが掘削されたならば、図10の(b)で示す様に、ドリルロッド12及び掘削編成30を矢印P方向に引き抜く。
そして工程(c)において、パイプ14Aの建て込みを行う。
【0050】
ここで、図10で示す工程(a)、(b)、(c)については、図7の実施形態における工程(a)、(b)、(c)と概略同一である。但し、図10で示す実施形態で用いられるパイプ14Aには、継手14Jが設けられている点で異なっている。
【0051】
次に、図10の(d)で示す通り、パイプ14Aの継手14Jと係合する様な継手12Jを有するロッド12A及び先端の掘削編成により、掘削孔Hと連続する掘削孔H2を掘削する。この際に、図10の(d)及び(e)で示されている様に、ロッド12Aの継手12Jがパイプ14Aの継手14Jと係合した状態で、矢印D方向に掘削が行われる。そして、継手14J及び継手12Jがガイド部材として作用して、ロッド12A及び先端の掘削編成(ビット22、計測装置20)が掘削孔Hに連続した状態(隙間の無い状態:図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)で掘削孔H2を掘削する様に案内するのである。
【0052】
パイプ14Aの継手14Jで案内された状態で所定の掘削孔H2が掘削されたならば、ロッド12A及び先端の掘削編成を引き抜く。そして、図10の(f)で示す様に、掘削孔H2にパイプ14Aを建て込む。
図10の(f)からも明らかな様に、新たに建て込まれるパイプ14Aの継手14Jは、既に建て込まれているパイプの継手14Jと係合している。換言すれば、隣接するべきパイプ14Aの継手14J同士の係合により、新たに建て込まれるパイプが案内されて、建て込まれたパイプ14Aが連続した状態、或いは隙間の無い状態(図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)となるのである。
【0053】
所定本数のパイプ14Aが隣接するパイプ14A同士が隙間無く(図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)建て込まれたならば、図10の(g)で示す様に(図示の簡略化のため、2本のパイプのみが建て込まれた状態で示す)、セメントミルク或いはモルタル等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)するのである。
【0054】
図11は、パイプ14Aに設けられる継手14Jの形状を例示しており、図11の(a)で符号J−1で示す雄・雌の継手は二港湾形と呼ばれ、(b)で示す継手はWL(A)形と呼ばれ、(c)で示す継手はWL(B)形と呼ばれ、(d)で示す継手はCH形と呼ばれる。
さらに図11(e)で示すような継手を使用する事も可能である。図11(e)で示す継手は、雄継手・雌継手を組み合わせたものであり、継手部分における捩れ或いはローリング現象を防止する効果を有する。
【0055】
図12の実施形態では、先ず(a)で示す様に、先端に掘削ビット22sを設けたドリルロッド12が、継手14Jを設けた長尺のパイプ14Aの内側に配置されており、掘削ビット22sのみがパイプ14Aの先端よりも突出している。そして、水平孔掘削機10(図12では図示せず)を用いて掘削編成(ドリルロッド12先端、計測装置、ビット22s)による掘削と、パイプ14Aの建て込みとを同時に行う。
ビット22sは、その外径が変化するタイプであり、掘削時にはパイプ14の外径よりも大きいが、掘削編成回収時にはパイプ14の内径よりも小さく縮径される。
【0056】
所定の掘削孔Hの掘削が完了したならば、ビット22sの外径をパイプ14の内径よりも小さくなるまでを縮径して、図12の(b)で示す様に、パイプ14Aを残留したまま、掘削孔Hからドリルロッド12及びビット22を引き抜いて回収する。
ここで、図12で示す工程(a)、(b)は、パイプ14Aに継手14Jが設けられている点を除けば、図8の実施形態における工程(a)、(b)と概略同一である。
【0057】
次に、図12の(c)で示す通り、建て込まれたパイプ14A(図12(c)では符号14A−1で示す)に隣接した位置で、図12の(a)で示す様な構成を有するビット22s、ロッド12、パイプ14A−2によって、掘削孔H2の掘削と当該パイプ14A−2の建て込みとを同時に行う。
ここで、掘削及び建て込みを同時に行う際に、先行して建て込まれたパイプ14A−1の継手14Jと、後発的に建て込まれたパイプ14A−2の継手14Jとが係合した状態で、矢印D方向に掘削が行われる。すなわち、先行するパイプ14A−1の継手14Jがガイド部材として作用して、先行して掘削された掘削孔Hに連続して、或いは隙間の無い状態で、掘削孔H2が掘削される様に、後発のパイプ14A−2を案内するのである。
【0058】
先行パイプ14A−1の継手14Jで案内された状態で所定の掘削孔H2が掘削されたならば、図12の(b)で示す様に、ロッド12A及び先端の掘削編成を引き抜く。ここで、パイプ14A−1とパイプ14A−2とは、継手14J同士の係合により、建て込まれたパイプ14Aが連続した状態となる。
【0059】
所定本数(図12でも、図示の簡略化のため2本のみ示す)の隣接するパイプ14A同士が隙間無く(図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)建て込まれたならば、図12の(d)で示す様に、セメントミルク或いはモルタル等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)するのである。
【0060】
図13で示す実施形態は、使用する掘削ビット22Aは、外径が縮小するタイプではない。このビット22Aは、所定の掘削孔Hが掘削されたならば、ロッド12或いは計測装置20(図13では図示せず:図7参照)から簡単に切り離し可能な構成となっている。
その他については、図12の実施形態と概略同様である。
【0061】
図14の実施形態では、先ず工程(a)において、ロッド12先端の掘削編成30により、水平孔掘削機10(図14では図示せず)を用いて、地盤Gに掘削孔Hを掘削する。所定の掘削孔Hが掘削されたならば、図14の(b)で示す様に、ドリルロッド12及び掘削編成30を矢印P方向に引き抜く。
【0062】
そして工程(c)において、パイプ14Bの建て込みを行う。ここで、図14の(c)及び(d)で示す様に、パイプ14Bにはガイド管34が取り付けられており、そして、ガイド管34のもう一方の側は、掘削編成30を有するロッド12に取り付けられている。すなわち、掘削編成30を有するロッド12とパイプ14Bとは、ガイド管34を介して連結されている。従って、パイプ14Bが掘削孔Hに建て込まれるのと同時に、該掘削孔Hに連続する掘削孔H2が掘削されるのである。
【0063】
パイプ14Bが掘削孔Hに建て込まれたならば、ロッド12及びガイド管34を回収する(図14の(e)の状態)。
【0064】
そして、図14の(f)で示す様に、掘削孔H2に新たなパイプ14B−2を建て込むが、このパイプ14B−2も、ガイド管34を介してロッド12に連結している。従って、パイプ14B−2の建て込みと同時に、掘削孔H2に連続する新たな掘削孔H3が、ロッド先端の掘削編成30により掘削される。
【0065】
この様にして所定本数のパイプ14Bの建て込みが完了したならば(図14の(g)では、図示を簡略化するため3本のみ示す)、セメントミルク或いはモルタル等MSをパイプ14Bの内側に充填(中込注入)し、パイプ14Bの外側に充填(裏込注入)するのである。
【0066】
図15の実施形態では、先ず(a)で示す様に、先端に掘削ビット22sを設けたドリルロッド12が、長尺のパイプ14B−1の内側に配置されており、掘削ビット22sのみがパイプ14B−1の先端よりも突出している。そして、水平孔掘削機10(図15では図示せず)を用いて掘削編成による掘削と、パイプ14B−1の建て込みとを同時に行う。
ビット22sは、その外径が変化するタイプであり、掘削時にはパイプ14B−1の外径よりも大きいが、掘削編成回収時にはパイプ14B−1の内径よりも小さく縮径される。
【0067】
所定の掘削孔Hの掘削が完了したならば、ビット22sの外径をパイプ14B−1の内径よりも小さくなるまでを縮径して、図15の(b)で示す様に、パイプ14B−1を残留したまま、掘削孔Hからドリルロッド12及びビット22sを引き抜いて回収する。
【0068】
次に、図15の(c)、(d)で示す通り、建て込まれたパイプ14B−1にガイド管34Aの一方のリング部R−1を通し、他方のリング部R−2を後発的に建て込まれるパイプ14B−2に取り付ける。このパイプ14B−2は、パイプ14B−1と同様に、ビット22s等と組み合わせて、掘削孔H2の掘削と、当該パイプ14B−2の建て込みとを同時に行う様に構成されている。但し、パイプ14B−2では、ガイド管34Aにより、先行して建て込まれたパイプ14B−1により案内されるので、掘削孔Hと掘削孔H2とは連続し、且つ、パイプ14B−1と14B−2とは隙間を空けること無く(図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)建て込まれるのである。
【0069】
隣接するパイプ14B同士が隙間無く(図25の(ロ)、(ハ)で示す状態)建て込まれたならば、図12の(d)で示す様に(図示の簡略化のため、2本のみパイプを示す)、セメントミルク或いはモルタル等MSをパイプ14の内側に充填(中込注入)し、パイプ14の外側に充填(裏込注入)する。
【0070】
図16で示す実施形態は、使用する掘削ビット22Aは、外径が縮小するタイプではない。このビット22Aは、所定の掘削孔Hが掘削されたならば、ロッド12或いは計測装置20(図16では図示せず:図7参照)から簡単に切り離し可能な構成となっている。
その他については、図15の実施形態と概略同様である。
【0071】
上述した本発明の実施形態の作用について、図17−図23を参照して、従来技術と比較しつつ説明する。
上述した本発明によれば、ドリルロッド12による掘削或いはパイプ14(14A、14B)の建て込みに際して、掘削ビット22(22s、22A)による掘削或いは削孔の方向に誤差が生じた場合には、方向修正を行うことが出来るので、長尺の掘削及びパイプ建て込みを、パイプルーフの予定線T−Vに沿って、高精度にて行うことが出来る。明確には示されていないが、図17において、符号50で示す箇所は掘削或いはパイプ建て込みに際して軌道修正した箇所である。
この点で、図20で示す様に、掘削方向の精度を高くすることが出来ず、長尺の掘削或いはパイプ建て込みを行うと、掘削孔の位置やパイプの位置がパイプルーフの予定線T−Vから離隔してしまう従来技術に比較して、本発明は優れている。
【0072】
また、従来技術において、掘削孔の位置やパイプの位置がパイプルーフの予定線T−Vから離隔しない様にするためには、図21で示す様に、拡幅部Wを設けて、短い区間毎に施工しなればならない。これに対して図示の実施形態によれば、拡幅部Wを設けずに、長尺のドリルロッド22による掘削と、長尺のパイプの建て込みとを行うことが可能なのである。
【0073】
さらに上述の実施形態によれば、長尺のドリルロッド22による掘削と、長尺のパイプの建て込みとを行うので、図18において符号B−Bで示す領域で曲線ボーリングを行う場合には、当該領域において方向修正を連続的に行えば良い。
一方、従来技術では、曲線部分には掘削やパイプ建て込みを行うことは殆ど実用化されていない。
【0074】
これに加えて、図19で示す様に、本発明によれば長距離(長尺)範囲に亘ってパイプによる先受けが行われる。そのため、図23で示す従来のフォアパイリング工法の様に、トンネルの余剰掘削部分が発生しないのである。
【0075】
図6及び図10以下の実施形態は、主としてパイプ14間の間隔を無くする様に連結して施工する場合を示しているが、図7から図9までの実施形態によって図24で示すように、パイプ14間の間隔を空けて施工する事も勿論可能である。なお、図24は、トンネル掘削工事におけるパイプルーフ工法に本発明を適用した場合を正面から示しており、図24中の符号Tで示す領域はトンネル断面である。
【0076】
図示の実施形態はあくまでも例示であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記載ではない。換言すれば、本発明は図示の実施形態の変形等を、その技術的範囲に包含するものである。例えば、図示の実施形態においては、パイプ建て込み工程が注入材注入工程に先行しているが、パイプ建て込み用掘削孔に注入材を注入・充填した後にパイプを建て込む事が可能である。或いは、注入材を混在した泥水を充填しつつパイプ建て込み用掘削孔を削孔して、削孔工程と注入材注入工程とを同時に行う事も可能である。
【0077】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列挙する。
(1) 掘削或いはパイプ建て込みを、パイプルーフの予定線に沿って、長距離に亘って高精度にて行うことが出来る。
(2) 拡幅部Wを設ける必要が無く、また、短い区間毎に区切って施工する必要が無い。従って、トンネル掘削及びトンネル掘削補助工法の全工期を短縮する事が出来る。
(3) 余剰掘削部分が減少する。
(4) 掘削及びパイプ建て込みを効率善く行うことが出来る。
(5) 隣接するパイプ間に隙間を生じさせること無く、或いはグラウト材充填領域に隙間を生じさせること無く、複数のパイプを建て込むことが出来る。
(6) 湾曲したパイプルーフの予定線に沿って、施工する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における掘削工程を示す図。
【図2】図1の実施形態におけるパイプ建て込み工程の要部を示す図。
【図3】図1の実施形態においてパイプ建て込みが完了した状態を示す図。
【図4】図1の実施形態において、トンネルを掘削する工程を示す図。
【図5】図4のトンネル坑口付近を拡大して示す図。
【図6】複数のパイプルーフを連結して曲線状に建て込んだ状態を示す図。
【図7】パイプルーフ建て込みの1実施形態を示す図。
【図8】図7とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図9】図7、図8とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図10】図7−図9とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図11】継手の例を示す図。
【図12】図7−図11とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図13】図7−図12とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図14】図7−図13とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図15】図7−図14とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図16】図7−図15とは異なる、パイプルーフ建て込みの実施形態を示す図。
【図17】本発明の実施形態の作用効果を説明するための図。
【図18】図17とは異なる、本発明の実施形態の作用効果を説明するための図。
【図19】図17、図18とは異なる、本発明の実施形態の作用効果を説明するための図。
【図20】従来のパイプルーフ工法の問題点を説明する図。
【図21】従来のパイプルーフ工法の別の問題点を説明する図。
【図22】従来のパイプルーフ工法のさらに別の問題点を説明する図。
【図23】従来のパイプルーフ工法のその他の問題点を説明する図。
【図24】間隔を空けてパイプを配置する実施形態を示す正面断面図。
【図25】隣り合うパイプの位置関係を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
G・・・トンネルを掘削しようとする地盤
PT・・・掘削するべきトンネルの横断面に対応する領域
T−V・・・トンネルの掘削予定線
10・・・水平孔掘削機
12・・・ドリルロッド
H、H2、H3・・・掘削孔
14、14A、14B、14M・・・パイプ
12J・・・ドリルロッドに設けた継手
14J・・・パイプに設けた継手
20・・・計測装置
21・・・ベントサブ
22、22s、22A・・・掘削用ビット
30・・・掘削編成
MS・・・セメントミルク或いはモルタル等
34、34A・・・ガイド管
W・・・拡幅部

Claims (2)

  1. ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)をパイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程を有し、前記水平孔掘削機(10)は、ドリルロッド(12)を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しており、パイプルーフの予定線(T−V)は湾曲しており、前記掘削する工程により掘削された掘削孔(H)内にパイプ(14)を建て込む工程と、所定本数のパイプ(14)を建て込んだ後にパイプ(14)の内外に注入材(MS)を注入する工程とを含み、前記掘削孔(H)を掘削する工程では測定器で掘削位置を測定し掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線(T−V)に沿ってドリルロッド(12)及び掘削ビットを進行せしめるパイプルーフ工法において、ドリルロッド(12)と掘削ビットと水平孔掘削機(10)とを用いてパイプ建て込み用の掘削孔(H)をパイプルーフの予定線(T−V)に沿って掘削する工程の次に、ドリルロッド(12)にガイド管(34)を取り付け且つ先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)にガイド管(34)の大径リングを通し、ドリルロッド(12)が先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)に案内されて掘削を行い、以って、先行して建て込まれるパイプ(14B、14B−1)と連結して建て込まれる様にパイプ建て込み用の掘削孔(H2)を掘削することを特徴とするパイプルーフ工法。
  2. 先端に掘削ビットを有するドリルロッド(12)をパイプ(14B−1)内に挿入し、該パイプ(14B−1)の先端から掘削ビットが突出した状態で水平孔掘削機(10)を用いて地盤を掘削し、パイプ建て込み用の掘削孔(H)の掘削とパイプ(14B−1)の建て込みとを同時に行う工程を有し、前記水平孔掘削機(10)は、ドリルロッド(12)を回転させたり、押し込んだり、引き込む機能を有しており、パイプルーフの予定線(T−V)は湾曲しており、ドリルロッド(12)及び掘削ビットを回収する工程と、所定本数のパイプ(14B−1)を建て込んだ後にパイプ(14B−1)の内外に注入材(MS)を注入する工程とを含み、掘削及び建て込みを行う工程では測定器で掘削位置を測定し掘削軌道を修正しつつパイプルーフの予定線(T−V)に沿ってドリルロッド(12)及びパイプ(14B−1)を進行せしめるパイプルーフ工法において、パイプ建て込み用の掘削孔(H)の掘削とパイプ(14B−1)の建て込みとを同時に行う工程の次に、後発的に建て込まれるパイプ(14B−2)にガイド管(34A)を取り付け且つ先行して建て込まれたパイプ(14B−1)にガイド管(34A)の大径リングを通し、後発のパイプ(14B−2)は先行して建て込まれたパイプ(14B−1)に案内されつつ掘削及び建て込みを行い、以って、先行して建て込まれたパイプ(14B−1)と連結して建て込まれることを特徴とするパイプルーフ工法。
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