JP4203274B2 - 遠心鋳造機における鋳鉄管の引抜き位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遠心鋳造機によって遠心鋳造された鋳鉄管を、遠心鋳造機の金型から引抜く際に、鋳鉄管が所定位置まで確実に引抜かれたか否かを検出するための、遠心鋳造機における鋳鉄管の引抜き位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遠心鋳造機による鋳鉄管の製造は、図9に示すような遠心鋳造機1によって行なわれる。即ち、遠心鋳造機1は、溶湯10を収容する三角取鍋3と、鋳造台車7に搭載された金型2と、三角取鍋3から金型2内に溶湯10を中継・供給するシュート4及び注湯トラフ5とを備えており、金型2は、電動機8によりベルト9を介して、その軸線を回転軸として鋳造台車7に搭載された状態で高速回転する。
【0003】
三角取鍋3を傾動してその中に収容した溶湯10をシュート4に排出し、注湯トラフ5を経て金型2内に供給すると共に、鋳造台車7を油圧シリンダー等の駆動機構(図示せず)により図9に矢印Xで示す方向に後退移動させる。これによって、回転する金型2の内面全域に溶湯10が供給され、そして冷却されて凝固し、鋳鉄管11が鋳造される。金型2の他端には中子6が嵌め込まれており、中子6によって金型2内からの溶湯10の漏出が防止されると共に、鋳鉄管11の端面形状が形成される。
【0004】
このようにして遠心鋳造された鋳鉄管11は、鋳造台車7の後退限付近において、鋳造台車7の走行経路の他端側に、金型2内の鋳鉄管11に向けて水平移動可能に設けられた引抜き装置12によって、金型2内から引抜かれる。引抜き装置12は、引抜き台車13に搭載された2本の引抜きアーム14,14と、引抜きアーム14,14の各先端に装着され、互いにリンク部材15によって連結された管体内面把持用のチャッキング爪16,16とから構成されており、引抜き台車13は、金型2内の鋳鉄管11に向けて、油圧シリンダー等の駆動機構(図示せず)により前後進可能に配置されている。
【0005】
引抜き台車13を、鋳造台車7に搭載された金型2内の鋳鉄管11に向けて前進させ、引抜きアーム14,14の先端に装着されたチャッキング爪16,16を、リンク部材15により閉じた状態として鋳鉄管11内に挿入する。次いで、リンク部材15によりチャッキング爪16,16を開き、これを鋳鉄管11の管端内面に接触させて鋳鉄管11を把持せしめた上、引抜き台車13を所定位置まで後退させる。かくして、金型2内から鋳鉄管11が引抜かれる。金型7から所定位置まで引抜かれた鋳鉄管11は、次工程のために、搬出機構(図示せず)によって、引抜き経路外に搬出される。
【0006】
このように、引抜き台車13によって金型2から引抜かれた鋳鉄管11は、所定位置においてチャッキング爪16,16による把持を解放して停止され、以降は、引抜きアーム14,14を鋳鉄管11内から抜き出すために、引抜き台車13のみを後退させることが必要である。引抜かれた鋳鉄管11が所定位置で停止せずオーバーランしたり、または、所定位置より前の位置で停止するようなことがあると、鋳鉄管11の前工程及び後工程にトラブルが発生し、また、周辺機器が損傷するなどのおそれが生ずる。そのため、鋳鉄管11が金型2内から所定位置まで引抜かれ、その位置に停止しているか否かを検出する必要がある。
【0007】
この観点から、例えば、特許第2962170号公報(以下「先行技術1」という)には、所定位置まで引き抜かれた鋳鉄管の端部に当接するように、水平方向の軸心まわりに回転可能なアームに取付けられたドッグと、ドッグと一体回転するカムと、カムに係わり合うリンクと、リンクによって作動するリミットスイッチとを備え、金型から引抜かれた鋳鉄管の端部をドッグに当接させてこれを押し上げ、その動きに連動するリンクが所定量変位したときにリミットスイッチを作動させることによって、鋳鉄管が所定位置まで引抜かれたことを検知するように構成された、鋳鉄管の引抜き状況検知装置が開示されている。
【0008】
また、特許第3053739号公報(以下「先行技術2」という)には、鋳鉄管をクランプするためのクランプ機構が搭載された引抜き台車とクランプされた鋳鉄管との間の距離を検出し、その距離が所定値を超えたことを検知することにより、クランプ機構と鋳鉄管との間におけるすべりの発生を検知する手段を備えた、鋳鉄管の引抜き装置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先行技術1及び先行技術2には、次ぎのような問題がある。即ち、先行技術1は、前述したように、引抜かれた鋳鉄管の端面をドッグに当接させ、ドッグと一体回転するカムの蹴り上げによってリンクを回動変位させ、この回動変位によってリミットスイッチを作動させるようになっているので、その構造が複雑であり、高熱且つ粉塵の多い作業環境のため、装置にトラブルが発生しやすく、鋳鉄管11の引抜き位置の検出を長期間にわたって確実には行なうことができない。
【0010】
先行技術2は、クランプ機構によって鋳鉄管をクランプし、これを引抜く際に鋳鉄管を十分にクランプすることができず、鋳鉄管の引抜きが不可能になるという問題を防止するために、クランプ機構と鋳鉄管との間のすべり発生を検知したものであり、換言すれば、鋳鉄管に対するクランプ状態が適当であるか否かを検知するものであり、従って、先行技術2では、引抜き台車によって鋳鉄管が所定位置まで引抜かれ、その位置に停止しているか否かを検出することはできない。
【0011】
この発明は、上述した問題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、遠心鋳造機によって遠心鋳造された鋳鉄管を、引抜き装置の搭載された引抜き台車によって金型から引抜き、次工程のために経路外に搬出するに際し、鋳鉄管が所定位置まで引抜かれたか否かを、簡単な装置によって高熱且つ粉塵の多い作業環境下においても、長期間にわたり確実に検出することができる、遠心鋳造機における鋳鉄管の引抜き位置検出装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上述した問題を解決すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、引抜き装置の搭載された引抜き台車に、遠心鋳造された鋳鉄管の管端面に接触し得るドッグが先端に取付けられた検出ロッドを、水平移動可能に且つ弾力を付与して設置し、鋳鉄管の管端面とドッグとの接触及び離反をセンサ機構によって検知し得るようにすれば、鋳鉄管が、遠心鋳造機の金型から所定位置まで引抜かれたか否かを簡単に且つ確実に検出し得るとの知見を得た。
【0013】
この発明は、上記知見に基づきなされたものであり、遠心鋳造機によって鋳造された鋳鉄管が、引抜き台車に設けられた引抜きアームにより、遠心鋳造機に搭載された金型から所定位置まで引き抜かれたことを検出する引抜き位置検出装置であって、前記引抜き台車に、その引抜きアームと平行して水平移動可能に設けられた、前記鋳鉄管の管端面と当接し得るドッグを先端に有する検出ロッドと、前記検出ロッドの位置を検出するセンサー機構とを備え、前記検出ロッドは、前記引抜き台車の移動方向に沿って前記引抜き台車に搭載されたシリンダーの作動によって水平移動可能に取付けられたケーシング内に水平移動可能に貫挿され、前記検出ロッドには、コイルスプリングが介装され、前記コイルスプリングの弾力によって、前記検出ロッドは、前記ケーシングの先端から突出する方向に押圧され、前記センサー機構は、前記検出ロッドの後端に取付けられたセンサー金具と、前記センサー金具の位置を検出する位置検出センサーとからなり、前記位置検出センサーは、近接スイッチであり、前記近接スイッチは、前記検出ロッドと共に水平移動するセンサー金具を検出し得る位置に設置され、かくして、前記鋳鉄管の引き抜き時において、前記ケーシングを前記シリンダーにより前記鋳鉄管側に移動させると、前記検出ロッドが前進して、前記ドッグが前記鋳鉄管の管端面に当接すると共に、前記検出ロッドは、前記コイルスプリングの弾力に抗して前記ケーシング内に押し込まれ、これにより、前記センサー金具が前記位置検出センサーに近接して前記位置検出センサーはONし、前記鋳鉄管が前記所定位置まで引き抜かれて、前記ドッグが前記鋳鉄管の管端面から離れたら、前記検出ロッドは、前記コイルスプリングの弾力によって、前記ケーシングの先端から突出し、これにより、前記センサー金具が前記位置検出センサーから離れて前記位置検出センサーはOFFし、もって、前記鋳鉄管の引き抜きが前記所定位置において完了したか否かを前記位置検出センサーのON、OFF信号により検出することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の装置の一例を示す概略正面図、図2は、図1の部分概略平面図である。これらの図に示すように、遠心鋳造機により遠心鋳造された鋳鉄管11を、鋳造台車の金型(図示せず)内から引抜くための、鋳鉄管11に向けて水平移動可能な引抜き台車13には、2本の引抜きアーム14,14と、引抜きアーム14,14の各先端に装着され、互いにリンク部材15によって連結された管体内面把持用のチャッキング爪16,16とからなる引抜き装置12が搭載されており、そして、この引抜き台車13には、鋳鉄管11の引抜き位置を検出するための引抜き位置検出装置17が設けられている。遠心鋳造機は、例えば前述した図9に示す遠心鋳造機1と同一のものを用いればよい。
【0019】
引抜き位置検出装置17は、引抜き台車13に、引抜き台車13の移動方向に沿って設けられたシリンダー18と、シリンダー18に水平移動可能に取付けられた所定長さのケーシング19と、ケーシング19内に、その軸線と平行に水平移動可能に貫挿された検出ロッド20と、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21と、検出ロッド20の位置を検出するセンサー機構22とから構成されている。
【0020】
シリンダー18としてはロッドレスシリンダーが好適であり、ケーシング19は、ロッドレスシリンダー18の作動軸(図示せず)にブラケット23を介して取付けられている。従って、ケーシング19は、ロッドレスシリンダー18の作動によって、ブラケット23を介しロッドレスシリンダー18上を往復移動することができる。
【0021】
ケーシング19内にその軸線と平行に水平移動可能に貫挿されている検出ロッド20は、ケーシング19よりも長く、ケーシング19の一端より突出する先端には、鋳造台車に搭載された鋳鉄管11の管端面11aに当接し得る、断熱材の組み込まれたドッグ21が取付けられている。
【0022】
ケーシング19内の検出ロッド20には、反撥バネ型のコイルスプリング26が介装されており、コイルスプリング26の一端は、検出ロッド20の中間部に受座24を介して固定され、その他端は、ケーシング19の他端内面に受座25を介して固定されている。従って、先端にドッグ21が取付けられた検出ロッド20は、コイルスプリング26の弾力によって、ケーシング19の先端から突出する方向に押圧されている。検出ロッド20は、ケーシング19に設置されたベアリング30によって支持されており、検出ロッド20の水平移動がベアリング30によって円滑に行なわれる。
【0023】
センサー機構22は、ケーシング19の他端より突出する検出ロッド20の後端に取付けられたセンサー金具28と、センサー金具28の位置を検出する位置検出センサーとしての近接スイッチ27とから構成されている。近接スイッチ27は、検出ロッド20と共に水平移動するセンサー金具28を検出し得る位置に、検出ロッド20の側面に向け、架台29によって引抜き台車13に設置されている。このような、センサー機構22によって、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21の位置が検出される。
【0024】
次に、この発明による引抜き位置検出装置17の作動について説明する。図1及び図2は、鋳鉄管11を引抜くために引抜き台車13が鋳鉄管11に向けて移動し、その引抜きアーム14,14が鋳鉄管11の管端内に挿入された状態を示している。検出ロッド20が貫挿されたケーシング19は、ロッドレスシリンダー18の他端側、即ち鋳鉄管11側とは反対側に後退しており、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21は、鋳鉄管11の管端面11aから離隔している。従って、検出ロッド20の後端に取付けられたセンサー金具28は、引抜き台車13に設けられた近接スイッチ27から離隔している結果、センサー機構22はOFFの状態になっている。
【0025】
次いで、図3に概略正面図で、図4に図3の部分概略平面図で示すように、引抜きアーム14,14の先端に装着されたチャッキング爪16,16によって、鋳鉄管11の管体を把持せしめると共に、引抜き位置検出装置17のロッドレスシリンダー18を作動せしめ、ケーシング19をロッドレスシリンダ18の先端側、即ち鋳鉄管11側に移動させる。その結果、ケーシング19内に貫挿されている検出ロッド20は前進し、その先端のドッグ21が鋳鉄管11の管端面11aに当接すると共に、検出ロッド20は、コイルスプリング26の弾力に抗してケーシング19内に押し込まれる。
【0026】
このような検出ロッド20の前進によって、検出ロッド20の後端に取付けられたセンサー金具28が、引抜き台車13に設けられた近接スイッチ27の位置に移動する結果、センサー機構22は作動しONの状態になる。
【0027】
検出ロッド20の先端のドッグ21が鋳鉄管11の管端面11aに当接するに際し、鋳鉄管11の管種によって管端面11aの位置が変位するが、その変位は、検出ロッド20に介装されたコイルスプリング26の弾力によって吸収されるので、支障が生ずることはない。
【0028】
次いで、引抜き台車13を図3に矢印Yで示す方向に後退させ、引抜きアーム14,14のチャッキング爪16,16によって把持されている鋳鉄管11を、その管端面11aにドッグ21が当接された状態で金型内から引抜く。
【0029】
図5に概略正面図で、図6に図5の部分概略平面図で示すように、引抜かれた鋳鉄管11が引抜き台車13によって所定位置Aに到達したとき、引抜きアーム14,14のチャッキング爪16,16による管体の把持を解除して、引抜かれた鋳鉄管11を所定位置Aに停止せしめ、その後は、引抜き台車13のみを後退させる。
【0030】
このような引抜き台車13の後退によって、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21と鋳鉄管11の管端面11aとが離隔すると、ケーシング19内に貫挿されている検出ロッド20は、コイルスプリング26の弾力によって前方に突出する。その結果、検出ロッド20の後端に取付けられたセンサー金具28が近接スイッチ27の位置から離隔して、図6に示すように、両者間に隙間Bが生ずるため、センサー機構22が作動しOFFの状態になる。これによって、鋳鉄管11が、引抜き台車13により所定位置Aまで引抜かれ、その位置に正常に停止していることが検出され、引抜かれた鋳鉄管11を、次工程に円滑に移行させることができる。
【0031】
引抜き台車13が後退限基準位置まで後退した後、ロッドレスシリンダ18を作動させて、検出ロッド20が貫挿されているケーシング19を、ロッドレスシリンダ18の他端側に移動させ、図1及び図2に示した最初の状態に戻す。このように、引抜き台車13の後退と共に、引抜き位置検出装置17も後退するので、引抜かれた鋳鉄管11の次工程への搬出等をなんら支障の生ずることなく行なうことができ、引抜き位置検出装置17に鋳鉄管11が接触して損傷するなどのおそれが生ずることはない。
【0032】
また、引抜き台車13の前進時にも、必要に応じ検出ロッド20の貫挿されているケーシング19を、ロッドレスシリンダー18の他端側に後退させておけば、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21は、鋳鉄管11の管端面から離れるので、遠心鋳造機に搭載されている金型の回転等に支障の生ずることはない。
【0033】
図7に概略正面図で、図8に図7の部分概略平面図で示すように、引抜かれた鋳鉄管11が引抜き台車13によって所定位置Aに到達しても、引抜きアーム14,14のチャッキング爪16,16が鋳鉄管11の管端内面に引っかかるなどのトラブルのために、チャッキング爪16,16による管体の把持を解除することができず、鋳鉄管11が所定位置Aに停止することなく、引抜き台車13と共に後退し、オーバーランするような異常事態が生じたときには、検出ロッド20の先端に取付けられたドッグ21と鋳鉄管11の管端面11aとは離隔せず当接したままの状態となり、ケーシング19内に貫挿されている検出ロッド20の、コイルスプリング26による前方への突出が不可能になる。
【0034】
その結果、検出ロッド20の後端に取付けられたセンサー金具28が引抜き台車13に設けられた近接スイッチ27の場所に位置したままの状態になるので、センサー機構22は作動せず、ONの状態のままとなる。これによって、鋳鉄管11が、引抜き台車13の引抜き装置12から離脱していない異常事態であることが検出される。そこで、前工程や後工程の機器の作動を停止させることにより、機器の損傷等の発生は防止され、トラブルの要因を解消することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、遠心鋳造機によって遠心鋳造された鋳鉄管を、引抜き装置の搭載された引抜き台車によって金型から引抜き、次工程のために経路外に搬出するに際し、鋳鉄管が所定位置まで引抜かれたか否かを、簡単な装置によって高熱且つ粉塵の多い作業環境下においても、長期間にわたり確実に検出することができ、更に、引抜かれた鋳鉄管が所定位置に停止せずオーバーランしたような異常事態が発生した場合の処理をも的確に行ない得ることができ、工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例を示す概略正面図で、引抜き台車が鋳鉄管に向けて移動し引抜きアームが鋳鉄管の管端内に挿入されたときの状態を示している。
【図2】図1の部分概略平面図である。
【図3】本発明の装置の一例を示す概略正面図で、検出ロッド先端のドッグが、引抜かれる鋳鉄管の管端面に当接している状態を示している。
【図4】図3の部分概略平面図である。
【図5】本発明の装置の一例を示す概略正面図で、鋳鉄管が所定位置まで引抜かれてその位置に停止し、引抜き台車のみが後退している正常状態を示している。
【図6】図5の部分概略平面図である。
【図7】本発明の装置の一例を示す概略正面図で、鋳鉄管が所定位置をオーバーランして引抜き台車と共に後退している異常状態を示している。
【図8】図7の部分概略平面図である。
【図9】従来の遠心鋳造設備の全体構造を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 遠心鋳造機
2 金型
3 三角取鍋
4 シュート
5 注湯トラフ
6 中子
7 鋳造台車
8 電動機
9 ベルト
10 溶湯
11 鋳鉄管
12 引抜き装置
13 引抜き台車
14 引抜きアーム
15 リンク部材
16 チャッキング爪
17 引抜き位置検出装置
18 ロッドレスシリンダー
19 ケーシング
20 検出ロッド
21 ドッグ
22 センサー機構
23 ブラケット
24 受け座
25 受け座
26 コイルスプリング
27 近接スイッチ
28 センサー金具
29 架台
30 ベアリング
A 所定位置

Claims (1)

  1. 遠心鋳造機によって鋳造された鋳鉄管が、引抜き台車に設けられた引抜きアームにより、遠心鋳造機に搭載された金型から所定位置まで引き抜かれたことを検出する引抜き位置検出装置であって、
    前記引抜き台車に、その引抜きアームと平行して水平移動可能に設けられた、前記鋳鉄管の管端面と当接し得るドッグを先端に有する検出ロッドと、前記検出ロッドの位置を検出するセンサー機構とを備え、前記検出ロッドは、前記引抜き台車の移動方向に沿って前記引抜き台車に搭載されたシリンダーの作動によって水平移動可能に取付けられたケーシング内に水平移動可能に貫挿され、前記検出ロッドには、コイルスプリングが介装され、前記コイルスプリングの弾力によって、前記検出ロッドは、前記ケーシングの先端から突出する方向に押圧され、前記センサー機構は、前記検出ロッドの後端に取付けられたセンサー金具と、前記センサー金具の位置を検出する位置検出センサーとからなり、前記位置検出センサーは、近接スイッチであり、前記近接スイッチは、前記検出ロッドと共に水平移動するセンサー金具を検出し得る位置に設置され、かくして、前記鋳鉄管の引き抜き時において、前記ケーシングを前記シリンダーにより前記鋳鉄管側に移動させると、前記検出ロッドが前進して、前記ドッグが前記鋳鉄管の管端面に当接すると共に、前記検出ロッドは、前記コイルスプリングの弾力に抗して前記ケーシング内に押し込まれ、これにより、前記センサー金具が前記位置検出センサーに近接して前記位置検出センサーはONし、前記鋳鉄管が前記所定位置まで引き抜かれて、前記ドッグが前記鋳鉄管の管端面から離れたら、前記検出ロッドは、前記コイルスプリングの弾力によって、前記ケーシングの先端から突出し、これにより、前記センサー金具が前記位置検出センサーから離れて前記位置検出センサーはOFFし、もって、前記鋳鉄管の引き抜きが前記所定位置において完了したか否かを前記位置検出センサーのON、OFF信号により検出することを特徴とする、遠心鋳造機における鋳鉄管の引抜き位置検出装置。
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