JP4203068B2 - 被削性に優れた低炭素硫黄快削鋼 - Google Patents

被削性に優れた低炭素硫黄快削鋼 Download PDF

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Description

本発明は、人体に有害であるPbを使用することなく、良好な切削仕上げ面粗さを発揮する低炭素硫黄快削鋼に関するものである。
低炭素硫黄快削鋼は、自動車のトランスミッションの油圧部品の他、特に強度をそれほど必要としないネジやプリンターシャフト等の小物部品用鋼として、汎用されている。また、更なる切削仕上げ面粗さ、切屑処理性が要求される場合には、上記低炭素硫黄快削鋼に鉛(Pb)を添加した鉛−硫黄快削鋼が用いられている。
快削鋼に含まれるPbは、被削性改善に極めて有効な元素であるが、人体への有害性が指摘され、また溶製時の鉛のヒュームや切削屑等の処理の点で問題も多く、Pbを添加することなく(Pbフリー)、良好な被削性を発揮することが求められている。
低炭素硫黄快削鋼において、Pbフリーで被削性を改善するために、これまでにも様々な技術が提案されている。例えば特許文献1では、硫化物系介在物の大きさを制御することによって被削性(仕上げ面粗さおよび切屑処理性)を改善した技術が提案されている。また特許文献2には、硫化物系介在物のサイズを制御するには、鋼中酸素を適切に制御することが重要であることが示されている。更に、鋼中の酸化物系介在物を規定することによって、被削性を改善した技術も提案されている(例えば、特許文献3)。また、特許文献4では、MnS比を規定し、鋳造直前のフリー酸素濃度を制御して被削性を改善した技術が提案されている。
一方、鋼材の化学成分組成を適切に規定することによって、被削性を改善した技術も提案されている(例えば、特許文献5〜7)。
これまで提案されている技術は、いずれも快削鋼の被削性の向上という観点では有用なものといえるが、特にフォーミング加工における仕上げ面粗さの点で、Pb含有鋼並みの良好な被削性が得られていないのが実情である。
また、Pbフリー鋼に望まれる特性としては、上記のような被削性に加えて、生産性が良好なことも重要である。こうした観点からすれば、連続鋳造方法によって製造が可能であり、表面疵などが発生せず、しかも圧延が容易に実施できることも必要な要件となる。しかしながら、連続鋳造プロセスは鋼材の被削性を良好にする上で不利であるといわれており、連続鋳造プロセスで被削性に優れた快削鋼を生産性良く製造できることも重要な課題である。
表面性状および内部品質が良好で且つ歩留まりの良い連続鋳造法で被削性(仕上げ面粗さ)に優れた快削鋼として、例えば特許文献8のような技術も提案されている。この技術では、鋼中の酸素含有量を100〜300ppmと比較的多く含有させること、およびNを従来よりも多く含有させることによって切削中に工具面に生成する構成刃先を抑制することが可能となり、歩留まりの良い連続鋳造法で被削性の優れる快削鋼が得られることが示されている。
しかしながら、酸素とNを同時に高めると、(COガス+Nガス)に起因するブローホールが発生し易くなり、鋼材の仕上げ面粗さを却って劣化させることがある。
特開2003−253390号公報 特許請求の範囲等 特開平9−31522号公報 特許請求の範囲等 特開平10−158781号公報 特許請求の範囲等 特開2005−23342号公報 特許請求の範囲等 特開2001−152281号公報 特許請求の範囲等 特開2001−152282号公報 特許請求の範囲等 特開2001−152283号公報 特許請求の範囲等 特開平5−345951号公報 特許請求の範囲等
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、ブローホールの生成を抑制しながら、Pbフリーであっても良好な被削性(特に仕上げ面粗さ)を発揮すると共に、連続鋳造法によって生産性良く製造することのできる低炭素硫黄快削鋼を提供することにある。
上記目的を達成することのできた本発明の低炭素硫黄快削鋼とは、
C :0.02〜0.15%(質量%の意味、以下同じ)、
Si:0.004%以下(0%を含まない)、
Mn:0.6〜3%、
P :0.02〜0.2%、
S :0.35〜1%、
Al:0.005%以下(0%を含まない)、
O :0.008〜0.03%
N :0.007〜0.03%を夫々含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、且つMn含有量[Mn]とS含有量[S]の比[Mn]/[S]が3〜4の範囲にあると共に、下記(1)式を満足するものである点に要旨を有するものである。
10・[C]×[Mn]−0.94+1226・[N]≦1.2…(1)
但し、[C],[Mn]および[N]は、夫々C,MnおよびNの含有量(質量%)を示す。
本発明の低炭素硫黄快削鋼においては、化学成分組成として、(1)固溶N量を0.002〜0.02%とすることや、(2)Ti,Cr,Nb,V,ZrおよびBよりなる群から選ばれる1種以上を、合計で0.02%以下(0%を含まない)に抑制することも有用であり、これらの要件を満足することによって、本発明の低炭素硫黄快削鋼の特性を更に改善することができる。また鋳造時に100〜500Gaussの磁場を付与する電磁攪拌によって製造されたものであることが好ましく、こうしたものでは表面性状が更に良好なものとなる。
本発明によれば、鋼材中におけるC,MnおよびNの含有量を所定の関係式を満足するように制御することによって、ブローホールの生成を抑制しながら、仕上げ面粗さが良好な低炭素硫黄快削鋼が、連続鋳造法を適用しても生産性良く製造できる。
快削鋼の仕上げ面粗さは、構成刃先の生成、大きさ、形状および均一性に大きく依存する。構成刃先とは、工具の刃先に被削材の一部が堆積し、それが事実上工具の一部(切れ刃)として振舞う現象であり、この生成挙動によっては仕上げ面粗さを低下させる。この構成刃先は、或る一定の条件の下でのみ生成するものであるが、通常実施されている切削条件は構成刃先が生成しやすい条件となっている。
こうした構成刃先は、この大きさの変動が致命的な欠陥を与えるものとされているのであるが、その一方で工具刃先を保護して工具寿命を向上させる効果もある。従って、構成刃先を完全になくすことは得策とはいえず、構成刃先を安定的に生成させ、その大きさや形状を均一化させることが必要になる。
構成刃先を安定的に生成させ、その大きさや形状を均一化させるためには、切削される部分における一次せん断域・二次せん断域において、微小クラックを多数生成させることが重要となる。こうした微小クラックを多数生成させるためには、クラック生成サイトを多数導入する必要がある。そして、微小クラックの生成サイトとなり得るものとして、MnS系介在物が有用であることは知られている。但し、全てのMnS系介在物が微小クラック生成サイトとして作用するものではなく、大型で球状の(即ち、幅の大きい)MnSが有効に働くことになる。前記の一次せん断域・二次せん断域でMnSが延伸することになるのであるが、延伸されて細くなり過ぎると、その殆どがマトリクスと同様になり、微小クラックの導入サイトとならないことになる。こうしたことから、被削材のMnS系介在物を予め大型・球状に制御しておく必要がある。
ところで、MnS系介在物を大型・球状化するには、一般に鋼中の酸素〈全酸素〉が影響を及ぼすことが知られており(例えば前記特許文献2)、鋼中の酸素が多くなるほど、硫化物径が大きくなるとされている。従って、MnS系介在物を大型・球状化するには、鋼中の酸素濃度をある程度増加させる必要がある。また、同時に微小クラック生成サイトとなるMnS系介在物を増加させるためには、従来の快削鋼(例えば、JIS SUM23,SUM24L)よりもMn濃度、S濃度を高める必要がある。
本発明者らの検討したところによれば、鋼中の固溶Nも微小クラックの生成に大きく関与することも判明しており、その量を適切に調整することによって、被削性の良好な快削鋼を実現できるのである。前述の一次せん断域・二次せん断域では、少し場所が異なると、非常に温度が異なる。そして、固溶Nが一定量存在すると、各位置での温度によって変形抵抗が異なるものとなる。この差異が、微小クラックの生成サイトとなるので、固溶Nを固定する成分、即ち窒化物を生成しやすい成分であるTi,Cr,Nb,V,Zr,Bを所定量以下に制御することは、固溶Nを確保する上で有効である。
上記のような2つの現象、即ち(1)MnS系介在物の大型・球状化、(2)固溶Nの増大、等によって構成刃先を安定的に生成させることが可能となり、その大きさや形状を均一化させることを見出し、その結果として鋼材のフォーミング加工における仕上げ面粗さが画期的に向上するものとなり、Pb快削鋼並の特性を発揮できたのである。
本発明の快削鋼では、その化学成分組成も適切に規定する必要があるが、その基本成分であるC,Si,Mn,P,S,Al,OおよびNにおける範囲限定理由は以下の通りである。
C:0.02〜0.15%
Cは、鋼の強度を確保する上で不可欠な元素であり、また所定量以上添加することによって仕上げ面粗さを改善する作用も有する。こうした効果を発揮させるためには0.02%以上含有させる必要がある。しかしながら、過剰に含有させると切削加工時の工具寿命が低下して被削性が悪くなり、また鋳造時のCOガス発生に起因する疵発生を誘発することになる。こうした観点から、C含有量は0.15%以下とするのが良い。尚、C含有量の好ましい下限は、0.05%であり、好ましい上限は0.12%である。
Si:0.004%以下(0%を含まない)
Siは、固溶強化による強度確保に有効な元素であるが、基本的には脱酸剤として作用してSiOを生成する。そしてこのSiOによって、介在物組成がMnO−SiO−MnS系になるのであるが、Siが0.004%を超えると、この介在物中のSiO濃度が高くなって、MnS中のO濃度を確保できなくなり、仕上げ面粗さが劣化することになる。こうした観点から、Si含有量は0.004%以下にする必要があり、好ましくは0.003%以下にするのが良い。
Mn:0.6〜3%
Mnは、焼入れ性を向上させて、ベイナイト組織の生成を促進し、被削性を向上させる作用がある。また強度確保の面でも有効な元素である。更に、Sと結合してMnSを形成し、或いはOと結合してMnOを形成し、MnO−MnS複合介在物を生成し、これによって被削性を向上させる作用がある。これらの作用を発揮させるためには、Mn含有量が0.6%以上とする必要があるが、3%を超えると、強度が上昇し過ぎて被削性が低下することになる。尚、Mn含有量の好ましい下限は1%であり、好ましい上限は2%である。
P:0.02〜0.2%
Pは、仕上げ面粗さを向上させる作用を発揮する。また切り屑中のクラック伝播を容易にすることによって、切り屑処理性を顕著に向上させる作用がある。こうした効果を発揮させるためには、P含有量は少なくも0.02%以上とする必要がある。しかしながら、P含有量が過剰になると、熱間加工性を劣化させるので、0.2%以下とする必要がある。尚、P含有量の好ましい下限は0.05%であり、好ましい上限は0.15%である。
S:0.35〜1%
Sは、鋼中でMnと結合し、MnSとなって切削加工時の応力集中源となり、切り屑の分断を容易にして被削性を高めるために有用な元素である。こうした効果を発揮させるためには、S含有量は0.35%以上とする必要がある。しかしながら、S含有量が過剰になって1%を超えると、熱間加工性の低下を招くことになり、好ましい上限は0.8%である。
Total.Al:0.005%以下(0%を含まない)
Alは固溶強化による強度の確保および脱酸に有用な元素であるが、強力な脱酸剤として働いて酸化物(Al)を形成することになる。このAlによって、介在物がMnO−Al−MnS系になるのであるが、Al含有量が0.005%を超えると、この介在物中のAl濃度が高くなり、MnS中の酸素濃度が確保できなくなり、仕上げ面粗さが悪化することになる。尚、好ましい上限は0.003%であり、より好ましくは0.001%以下とするのが良い。
O:0.008〜0.03%
Oは、Mnと結合してMnOを生成する。またMnOはSを多く含有し、MnO−MnS複合介在物が形成されることになる。そして、このMnO−MnS複合介在物は、圧延で伸延しにくく、比較的球状に近い状態で存在するので、切削加工時に応力集中源として作用する。このため、Oは積極的に添加するが、0.008%未満ではその効果が小さく、一方0.03%を超えて含有させると、鋼塊にCOガス起因の内部欠陥が発生するようになる。こうしたことから、O含有量(全酸素量)は0.008〜0.03%の範囲とする必要がある。
溶鋼中で、O(Total.Oxygen)は、MnOを生成し、またMnOはSを多く含有し、MnO−MnS複合介在物が形成されることになる。その後凝固過程で、これらMnO−MnS複合介在物を核にMnSが析出し、鋳片(連続鋳造で出来た鋳片)中に、MnSを主体とするMnO−MnS複合介在物が生成する。この鋳片が、その後、加熱後、分塊圧延、線材圧延(或は棒鋼圧延)されていくが、MnSを主体とするMnO−MnS複合介在物は、Oを多く含むほど、分塊圧延、線材圧延(或は棒鋼圧延)で、延伸しにくく、最終製品(線材や棒鋼)で、大型で球状のMnSとなる。
こうした機構を考慮した場合に、O(Total.Oxygen)は高いほど良いため、下限値は存在するが、実際には上限値も存在する。その理由を説明する。O(Total.Oxygen)は、酸化物として存在する酸素と、溶鉄中に溶解している溶存酸素(フリー酸素)から構成されている。酸化物として存在する酸素、即ちMnO中のOは非常に有用な酸素であるが、フリー酸素(O)は、凝固過程で、溶鉄中の炭素(C)と反応し、COガスになり[C+O=CO(gas)]、これがうまく抜けないとブローホールとなる。また本発明ではNも高めるため、凝固過程で、温度低下と共に、溶鋼の窒素溶解度が減少して、N+N=N(gas)となる反応が起き、ブローホールとなる。即ち、ブローホールの主成分はCO(gas)+N(gas)となる。
そこで、このCO(gas)+N(gas)の生成量を、ブローホールが発生しない範囲で、フリー酸素(O)と窒素(N)を最大とすることが本発明の主旨である。また、ブローホールが発生しても、連続鋳造の鋳型内で行なわれる電磁攪拌によって、ブローホールを外に排出できるので、成分以外にも電磁攪拌で改善の余地がある。
このような着想の下で、フリー酸素(O)が何によって決定されるかを調査した結果、主としてMn含有量[Mn]とS含有楊[S]で決定されることが判明した。従って、[C],[Mn]および[S]によってCO(gas)発生量が制御でき、これに[N]を加えた前記(1)式によって、CO(gas)+N(gas)の発生量を明確化でき、ブローホールを制御できるのである(その詳細は後述する)。
尚、溶鋼中のフリー酸素(O)は、COガス起因の内部欠陥を防止するという観点から、[C]や[N]或は電磁攪拌条件によっても異なるのであるが、およそ0.0050%以下程度となるように制御することが好ましい。尚、鋼中のO含有量(全酸素量)の好ましい下限は0.01%であり、好ましい上限は0.03%である。
N:0.007〜0.03%
Nは構成刃先の生成量に影響を与える元素であり、その含有量が仕上げ面粗さに影響を及ぼすことになる。N含有量が、0.007%未満では構成刃先の生成量が多くなり過ぎて仕上げ面粗さが劣化することになる。またNは、組織鋼中の転位上に偏析し易い性質があり、切削時に転位上へ偏析して母材を脆化させ、生成したクラックの伝播を容易にすることで切り屑破断性(切り屑処理性)も向上することになる。しかしながら、N含有量が過剰になって0.03%を超えると鋳造時に気泡(ブローホール)を発生し、鋳塊の内部欠陥や表面疵となり易いので、0.03%以下に抑える必要がある。尚、N含有量の好ましい下限は0.005%であり、好ましい上限は0.025%である。
本発明の低炭硫黄快削鋼においては、化学成分組成を上記のように規定するだけでは、本発明の目的を達成することができず、Mn含有量[Mn]とS含有量の比[Mn]/[S]を適切な範囲内に制御すると共に、前記(1)式の関係を満足させる必要がある。これらの範囲限定理由は下記の通りである。
[Mn]/[S]:3〜4
[Mn]/[S]は、熱間加工時の割れ等に影響を及ぼす重要な因子であり、S含有量に対してMnが欠乏すると([Mn]/[S]<3)、FeSが生成し易くなって、これが熱間割れの原因となる。この比[Mn]/[S]の値が3〜4の範囲内では、Sに対してMnが必要十分量確保されるため、FeSは生成せず、熱間割れが防止できるという効果が発揮されることになるが、[Mn]/[S]>4となるとその効果は飽和し、且つ[Mn]と[S]で決まるフリー酸素(O)が低下するため、仕上げ面粗さが劣化する。
10・[C]×[Mn] −0.94 +1226[N] ≦1.2
ブローホール生成防止と被削性確保の両立のためには、上記の関係を満足する必要がある。この左辺の値(10・[C]×[Mn]−0.94+1226[N])が1.2を超えて大きくなると、ブローホールが生成することになる。この左辺の好ましい値は1.1以下であり、より好ましくは0.9以下とするのが良い。
上記(1)式の関係は、様々な実験を行なうことによって求められたものであるが、その経緯について説明する。溶鋼中に溶存している炭素(C)、酸素[≒フリー酸素(O):正確にはフリー酸素とは酸素活量]、および窒素(N)は、凝固時に、まず固液分配によってミクロ偏析し、液体側に濃化する。また、液体中の(C)、(O)、(N)の溶解度は、温度低下によって減少する。即ち、ミクロ偏析で濃化する(C)、(O)および(N)が、温度低下によって溶解度が減少することによって、C+O=CO(gas)、N=1/2N(gas)の反応を起こし、その部位圧力に打ち勝つと溶鋼中の液体側に気泡が発生する。その部位の圧力とは、主として、大気圧+溶鋼静圧+液体と気体の界面エネルギー/気泡径であり、溶鋼静圧の小さい、メニスカス近傍で発生しやすいものとなる。このガス(気泡)の成分はCO(gas)とN(gas)である。このガス(気泡)が、密度差により浮上し、溶鋼から大気中へ離脱できれば、鋳片にブローホールとして残存することは無いが、これが凝固した結晶等に捕捉されると、ブローホールとして鋳片の欠陥になる。
上記の機構が推定されるので、ブローホールの生成は、炭素濃度[C]、フリー酸素濃度[O]および窒素濃度[N]に依存すると考えられる。従って、熱力学的には、下記(2)〜(7)式のように表すことができると考えられる。
CO(gas)=[C]+[O] …(2)
CO=(a・a)/Pco=fc[C]・fo[O])/Pco …(3)
logKCO=−1160/T−2.003 …(4)
=C /{1−(1−Kc)f} …(5)
=C /{1−(1−Ko)f} …(6)
Pco=(fc・fo・C ・C )/
[{1−(1−Kc)f}{1−(1−Ko)f}KCO] …(7)
まず上記(2)式(右から左に進行する場合)を考える。(2)式の反応係数KCOは、(3)式に示すように、Cの活量係数(fc)、C含有量[C]、Oの活量係数(fo)、O含有量[O]、CO分圧(Pco)によって与えられる。その数値は、(4)式で与えられる。ここでTは絶対温度である。またC含有量[C]、O濃度[O]は、ミクロ偏析した濃度となるので、(5)式および(6)式のようにSheilの式を用いて求められる。これを上記(3)式に代入すると、CO分圧(Pco)が(7)式で表されることになる。尚、fは、固相率であり、kc、koは、夫々CおよびOの平衡分配係数を示す。
一方、Nについては、同様に、下記(8)式〜(12)式のように表される。
1/2N(gas)=[N] …(8)
N2=(a)/√PN2=f[N]/√PN2 …(9)
logKN2=−518/T−1.063 …(10)
N =CN /{1−(1−K)f} …(11)
√PN2=(f・C )/{1−(1−K)f}KN2 …(12)
即ち、上記(8)式の反応係数KN2は、(9)式で表現でき、熱力学数値は(10)式で表される。またミクロ偏析した場合の溶鋼側のN濃度[N]は、(11)式で表すことができ、これを(9)式に代入すると、N分圧(PN2)は、(12)式で表される。
このようにして推定される(7)式と(12)式の分圧の和(PCO+PN2)が、下記(13)式に示すように、外圧(大気圧)と+溶鋼静圧+液体と気体の界面エネルギー/気泡径を超えた場合に、ブローホールとなる。
≧P+ρLgh+2σ/r …(13)
但し、P:融液内のガス分圧の総和
:外圧
ρLgh:液体静圧
σ:液体と気体の界面エネルギー
r:気泡径
このような物理的意味を持つ計算方法によって、計算した(PCO+PN2)に対し、ブローホールの発生頻度を検証した結果、(PCO+PN2)が1.2atmを超えるとブローホールが発生することが明らかとなった。
本発明者らは、(PCO+PN2)を指数化することを検討した。[C]および[N]はオンライン分析で簡単に測定できるが、[O]はフリー酸素計を用いて測定する必要がある。また測定によって、誤差が大きく出ることもある。そこで、フリー酸素濃度[O]が何によって決定されるかを検討したところ、Mn濃度[Mn]とS濃度(S含有量)[S]によって決定されることが明らかとなった。これは、溶鋼中で、OはMnO−MnSの酸化物−硫化物となっていることからも明らかである。このことから、ブローホールの発生の有無は[C]、[Mn]、[S]、および[N]の関係式で表せることが明確となった。その一方で、[Mn]と[S]は、[Mn]/[S]=3〜4の関係があることから、この関係をも考慮すると、ブローホールの発生の有無は、概略[C]、[Mn]および[N]の関係式で表せることが明確となったのである。
こうした着想の下で、PCOは前記(7)式より、[C]と[O]に比例するが、ここで[O]は[Mn]と関係があることから、(7)式の右辺と[Mn]等のデータから実験的に、PCO=10[C]・[Mn]−0.94が求められた。一方、PN2は、前記(12)式より、[N]に比例することから、(12)式の右辺の2乗と[N]等のデータから実験的に、PN2=1226・[N]が求められたのである。
そして、PCO+PN2(=10・[C]×[Mn]−0.94+1226[N])が大きくなると、ブローホールが発生し、表面疵が生じるのであるが、ブローホールの発生は当然ながら、仕上げ面粗さにも影響を及ぼすことになる。PCO+PN2と仕上げ面粗さの関係については、後記図1に示すようになり、表面疵の有無だけでなく、仕上げ面粗さにおいても、その閾値は1.2程度であることが明らかである。
本発明の低炭硫黄快削鋼においては、上記成分の他(残部)は基本的に鉄からなるものであるが、これら以外にも微量成分を含み得るものであり、こうした成分を含むものも本発明の技術的範囲に含まれる。また、本発明の低炭硫黄快削鋼には、不可避的に不純物(例えば、Cu,Sn,Ni等)が含まれることになるが、それらは本発明の効果を損なわない程度で許容される。
本発明の低炭硫黄快削鋼においては、必要によって、(1)固溶N量を0.002〜0.02%とすることや、(2)Ti,Cr,Nb,V,ZrおよびBよりなる群から選ばれる1種以上を、合計で0.02%以下(0%を含まない)に抑制することも有用であるが、この範囲限定理由は下記の通りである。
固溶N量:0.002〜0.02%
上述の如く、鋼中の固溶Nは微小クラックの生成に関与するものであり、その量を適切に制御することによって、被削性の良好な快削鋼を実現できる。こうした効果を発揮させるためには、鋼中の固溶N量を0.002%以上確保するのが良いが、0.02%を超えると表面疵が増加することになる。
Ti,Cr,Nb,V,ZrおよびBよりなる群から選ばれる1種以上:合計で0.02%以下(0%を含まない)
これらの元素は、Nと結合して窒化物を生成する成分であり、その量が多くなると固溶N量が減してその必要量が確保できなくなる。こうしたことから、これらの成分は合計で0.02%以下に抑制するのが良い。
発明の低炭素硫黄快削鋼を製造するに当っては、基本的には連続鋳造法によって製造することになるが、その具体的な製造手順は、例えば次のようにすれば良い。まず、転炉でCを吹き下げ、C濃度を0.04%以下として溶鋼中のフリー酸素(溶存酸素)の高い状況を作り出す。このときのフリー酸素は500ppm以上であることが好ましい。次いで、この溶鋼を出鋼する際に、Fe−Mn合金やFe−S合金等の合金を添加する。これらの合金は、不純物としてSiやAlを含有するが、転炉出鋼時の高酸素溶鋼にこれらを添加することによって、SiやAlが酸化され、SiOやAlとなり、またその後の溶鋼処理時にこれらが浮上分離し、スラグ中に入ることで、鋼中に残留するSiやAlは低減して目標とする濃度となる。この処理においては、成分調整のために添加するFe−Mn合金やFe−S合金等の70%以上を転炉出鋼時に添加して、Al,Siを低減し、溶鋼処理時に残りの30%以下を添加することが重要である。こうした、手順を踏むことによって、Si:0.004%以下が可能となる。
その鋳造時に所定の磁場を付与する電磁攪拌によって製造することが好ましい。上記のような電磁攪拌は、凝固時に生成するブローホールを低減して疵を防止し、表面性状を良好にするという観点から、行なわれているものであるが、こうした電磁攪拌を併用することはMnSの大型、球状化とブローホールの生成抑制を両立する上で極めて有用である。こうした電磁攪拌をするに際しては、付与する磁場は100〜500Gauss程度とするのが良い。磁場の強さは100Gauss未満では、電磁攪拌する効果が発揮できず、500Gaussを超えると連続鋳造鋳型内での溶鋼流速が激しくなり、モールドハウダーを巻き込む等、鋳造自体が困難となる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
3t規模の誘導炉、100tの転炉および取鍋等による溶鋼処理設備を使用して、Si,Mn,S,Al,N等の含有量を変化させて各種溶鋼を溶製した。このとき、SiおよびAlについては、添加するFe−Mn合金およびFe−S合金中のSi濃度およびAl濃度を変化させることによって調整した。このようにして得られた溶鋼を所定の鋳型に鋳造する直前に、フリー酸素プローブ(商品名「HYOP10A−C150」ヘレウスエレクトロナイト社製)を用いて測定し、フリー酸素濃度とした。
また溶鋼は、断面が300mm×430mmのブルーム連続鋳造か、或いは3t規模誘導炉の場合には、ブルーム鋳片と同様の冷却速度となるように設計した、鋳鉄製の鋳型(断面サイズ:300mm×430mm)を用いて鋳造した。このとき、必要によって鋳型に磁場を付与して電磁攪拌を行なった。
得られた鋳片(若しくは鋳塊)の表面近傍の急冷部からサンプリングし、化学分析を実施し、成分組成を測定した。その結果を、下記表1に示す。
Figure 0004203068
得られた鋳片について、1250℃で1時間加熱後分塊圧延(断面サイズ:155mm×155mm)し、その後25mmφまで圧延、酸洗して、22mmφの磨棒とし、切削試験に供した。このとき、圧延は1000℃で実施し、強制冷却により800℃から500℃までの平均冷却速度を約1.5℃/秒とした。また鋼材温度の測定は放射温度計により行った。
各鋼材について下記の方法によって固溶N量を測定すると共に、下記の条件によって切削試験をおこなった。また、切削試験後の仕上げ面の評価および鋼片の表面疵の評価基準は下記の通りである。
[固溶N量の測定]
固溶N量は、トータルN(不活性ガス融解熱伝導度法)と化合物中N(10%アセチルアセトン+1%テトラメチルアンモニウムクロリド+メタノール溶液にて溶解抽出、1μmフィルターで採取→インドフェノール吸光光度計にて測定)の差によって求めた。
[切削試験条件]
工具 :高速度工具鋼SKH4A
切削速度:100m/分
送り :0.01mm/rev
切込み :0.5mm
切削油 :塩素系の不水溶性切削油剤
切削長さ:500m:
[評価基準]
仕上げ面評価:JIS B 0601(2001)に基づく、最大高さRzによ
って、表面粗さを評価した。
表面疵評価:分塊圧延した鋼片(断面サイズ:155mm×155mm)につい
て、表面疵を調査し、自動疵見装置で探傷し、疵が無い場合を「○」、
疵が認められても手入れで除去できるものを「△」、手入れでも除去
できないものを「×」と評価した。
切削試験結果を、(1)式の左辺の値、磁場の強さ、等と共に、下記表2に示す。
Figure 0004203068
これらの結果から、明らかなように、本発明で規定する要件を満足するもの(試験No.7〜21)では、切削仕上げ面粗さ(最大高さRz)が微細になっており、良好な被削性が発揮できていることが分かる。特に、電磁攪拌を施したもの(試験No.10〜21)では、ブローホールに基づく表面疵も低減されていることが分かる。
これに対して、本発明で規定する要件のいずれかを欠くもの(試験No.1〜5では、いずれかの特性が劣化していることが分かる。
また、上記結果に基づき、(1)式の左辺の値と切削仕上げ面粗さ(最大高さRz)の関係を磁場の有無と共に図1に示す。
(1)式の左辺の値と切削仕上げ面粗さ(最大高さRz)の関係を磁場の有無と共に示したグラフである。

Claims (4)

  1. C :0.02〜0.15%(質量%の意味、以下同じ)、
    Si:0.004%以下(0%を含まない)、
    Mn:0.6〜3%、
    P :0.02〜0.2%、
    S :0.35〜1%、
    Al:0.005%以下(0%を含まない)、
    O :0.008〜0.03%、
    N :0.007〜0.03%を夫々含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であり、且つMn含有量[Mn]とS含有量[S]の比[Mn]/[S]が3〜4の範囲にあると共に、下記(1)式を満足するものであることを特徴とする被削性に優れた低炭素硫黄快削鋼。
    10・[C]×[Mn]−0.94+1226・[N]≦1.2…(1)
    但し、[C],[Mn]および[N]は、夫々C,MnおよびNの含有量(質量%)を示す。
  2. 固溶N量が0.002〜0.02%である請求項1に記載の低炭素硫黄快削鋼。
  3. Ti,Cr,Nb,V,およびZrりなる群から選ばれる1種以上を、合計で0.02%以下に抑制したものである請求項2に記載の低炭素硫黄快削鋼。
  4. 鋳造時に100〜500Gaussの磁場を付与する電磁攪拌によって製造されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の低炭素硫黄快削鋼。
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