JP4201759B2 - 窓組立体及びガスケット - Google Patents

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Description

本発明は、車体の窓枠に組み付けられる窓組立体及びその窓組立体に用いるガスケットに関するものである。
例えば、特許文献1(特開平11−139165号公報)に示すように、自動車の窓枠に固定式の窓板(窓ガラス)を取り付ける場合、窓板の外周縁と窓枠の内周縁との間の隙間に沿ってガスケットを装着して両者の隙間をガスケットでシールするようにしている。このガスケットは、弾性を有するポリマー材料の射出成形等により成形して、該ガスケットに窓板の外周縁を表裏両面から挟むように保持する保持溝を形成し、このガスケットの保持溝に窓板の外周縁を嵌め込むようにしている。
特開平11−139165号公報(第2頁、第2図等)
近年、自動車の窓板は、車体形状に合わせて車体の前後方向や上下方向に沿って湾曲した曲面形状に形成されることがある。一方、上述したように窓板の外周縁に沿って装着するガスケットは、成形型構造や成形性等を考慮して非曲面の平坦な直線状に成形することが望ましい。
しかし、直線状のガスケットを装着する窓板が車内側を凹面として車体の前後方向や上下方向に沿って湾曲した曲面形状の場合、この窓板の外周縁に沿って装着したガスケットが窓板の曲面形状に合わせて車内側を凹面として湾曲変形するため、ガスケットの車内側部分が長手方向に圧縮されて波状に変形する肉余り現象が発生して、ガスケットの車内側部分と窓板との間に隙間が生じることがある。このため、車外側から水を高圧で吹き付ける洗車時等に、特に窓板の下縁に装着される部分ではガスケットの車内側部分と窓板との間の隙間から水が車内側に浸入するという不具合が発生することがある。
この対策として、ガスケットを、窓板の曲面形状に合わせて予め湾曲させた形状に成形することが考えられる。しかし、この場合、ガスケットを成形する成形型の型構造が複雑化して製造コストが高くなるという欠点がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、曲面形状の窓板の外周縁に沿って装着するガスケットと窓板との間に隙間が生じることを防止して防水性を向上させることができると共に、低コストに維持することができるようにすることである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車内側を凹面として車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲するように形成された窓板と、この窓板の外周縁に沿って装着された弾性ポリマー材料製のガスケットとを備え、車体の窓枠に組み付けられる窓組立体であって、ガスケット(請求項に記載のガスケット)は、車内側の側壁と車外側の側壁と両側壁を一体に繋ぐ底壁とからなる横断面略U字形状をなして窓板の縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持する窓板保持部と、該窓板保持部の少なくとも車内側の側壁から車内側に向けて突出するリブとが一体的に設けられていると共に、該リブは、該窓板保持部の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に一体成形され、窓組立体が窓枠に組み付けられる過程で、窓板保持部の底壁が窓枠に当接する前にリブのうちの底壁側の端面が窓枠に当接してリブが前記底壁側とは反対側に向けて弾性変形することで、その弾発力により窓板保持部の車内側の側壁が窓板側に向けて押圧されるように構成され、且つ、該ガスケットは、前記窓板の全周に沿うように環状に成形されていると共に、該窓板に装着される前の状態において前記横断面略U字形状をなす窓板保持部の保持溝が全周に亘って略同一平面上に位置するように成形されていることを特徴とするものである。
この構成では、窓板の外周縁に装着したガスケットの窓板保持部が窓板の曲面形状に合わせて車内側を凹面として湾曲変形しても、窓組立体が窓枠に組み付けられる過程で、窓枠に当接して弾性変形したリブの弾発力により窓板保持部の車内側の側壁を窓板側に向けて押圧することができるため、ガスケットの窓板保持部の車内側の側壁と窓板との間に隙間が生じることを防止することができ、防水性を向上させることができる。しかも、ガスケットの窓板保持部を窓板の曲面形状に合わせて予め湾曲させた形状に成形する必要がなく、ガスケットの窓板保持部(保持溝)を直線状に成形する構成を採用することができるため、ガスケットを成形する成形型の型構造の複雑化を防止して製造コストを低コストに維持することができる。
しかも、窓板保持部の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所にリブを一体成形したので、窓板保持部の長手方向の複数箇所でリブにより車内側の側壁を窓板側に向けて押圧することができ、窓板保持部の車内側の側壁と窓板との間に隙間が生じることを窓板保持部のほぼ全長に渡って防止することができる。
更に、ガスケットは、窓板の全周に沿うように環状に成形されているので、窓板の全周をガスケットの窓板保持部で挟んで保持することができ、ガスケットの窓板への装着安定性を向上させることができる。しかも、ガスケットを装着する窓板が車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲していても、ガスケットの窓板保持部を窓板の曲面形状に合わせて予め湾曲させた形状に成形する必要はなく、ガスケットが窓板に装着される前の状態において横断面略U字形状をなす窓板保持部の保持溝が全周に亘って略同一平面上に位置するように直線的な形状に成形することができるので、ガスケットを成形する成形型の型構造を簡単化できて、成形コストを低減できると共に、ガスケットを弾性変形させてガスケットを窓板に装着することが可能となる。
この場合、請求項2,のように、リブは、車内側への突出寸法が窓板保持部の車内側の側壁の先端側から底壁側に向かって徐々に増大するように形成すると良い。このようにすれば、リブが車内側の側壁の底壁側から先端側に向かって窓板面側に傾斜した形状となるため、リブの底壁側の端面が窓枠に当接してリブが弾性変形したときの弾発力を窓板側に向けて効果的に作用させることができ、窓板保持部の車内側の側壁を窓板側に向けて効果的に押圧することができる。
また、請求項3,のように、リブは、窓板保持部の底壁よりも下方に突出するように形成すると良い。このようにすれば、窓組立体が窓枠に組み付けられたときに、窓板保持部の底壁とリブが窓枠の同一平面部分に当接する場合でも、底壁よりも先にリブを確実に窓枠に当接させて十分に弾性変形させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を2つの実施例1,2を用いて説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のリヤドア11の上部には、窓枠12が設けられ、この窓枠12とディビジョンバー13とによって仕切り形成される略三角形状のスペースに、リヤクォータウインドウ用の窓組立体14が組み付けられている。この窓組立体14は、外形が略三角形状の窓板15(窓ガラス)の外周縁に沿ってポリマー材料製のガスケット16が装着され、このガスケット16によって窓枠12と窓板15との間の隙間やディビジョンバー13と窓板15との間の隙間をシールするようになっている。また、窓板15は、車体形状に合わせて車内側を凹面として車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲した曲面形状に形成されている(図3及び図5参照)。
図2に示すように、ガスケット16は、弾性を有するポリマー材料の射出成形により、窓板15の前縁に沿って装着される前側ガスケット部17と、窓板15の上縁から後縁に沿って装着される上側ガスケット部18と、窓板15の下縁に沿って装着される下側ガスケット部19とが一体成形されることで、窓板15の全周に沿うように環状に成形されていると共に、窓板15に装着される前の状態において後述する窓板保持部26の保持溝Gが全周に亘って略同一平面上に位置するように成形されている。このガスケット16を成形する弾性ポリマー材料は、弾性を有する合成樹脂(例えばポリ塩化ビニル樹脂等)、ゴム、熱可塑性エラストマー等が用いられる。
図3及び図4に示すように、ガスケット16の下側ガスケット部19が組み付けられる窓枠12の下側部は、ドア11のインナーパネル20とアウターパネル21と両者を連結すると共に補強する補強パネル22とによって構成されている。また、下側ガスケット部19には、車内側の側壁23と車外側の側壁24と両側壁を連結する底壁25とを有する横断面略U字形状の窓板保持部26が設けられ、この窓板保持部26の両側壁間に形成された保持溝Gに窓板15の下縁部を嵌め込むことで、窓板保持部26により窓板15の下縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持するようになっている。
尚、車内側及び車外側の側壁23,24の先端に、それぞれ窓板15側に向けて僅かに突出する先細のエッジEを全周に亘って成形しておくことで、窓板15への密着を安定化させるようになっている。
更に、下側ガスケット部19の窓板保持部26には、車内側の側壁23から車内側に向けて突出する平板状の車内側リブ27と、車外側の側壁24から車外側に向けて突出する平板状の車外側リブ28とが、それぞれ窓板保持部26の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に一体成形されている(図2参照)。
この下側ガスケット部19は、窓組立体14が窓枠12に組み付けられる過程で、窓板保持部26の底壁25が補強パネル22の受け部22bに当接する前に車内側リブ27の下面と車外側リブ28の下面がそれぞれ補強パネル22の受け部22bに当接して車内側リブ27と車外側リブ28がそれぞれ上側に向けて弾性変形することで、車内側リブ27の弾発力により窓板保持部26の車内側の側壁23が窓板15側に向けて回転するように押圧され、車外側リブ28の弾発力により窓板保持部26の車外側の側壁24が窓板15側に向けて回転するように押圧されるようになっている。
また、車内側リブ27と車外側リブ28の下側先端は、それぞれ窓板保持部26の底壁25よりも下方に突出するように形成されている。これにより、窓組立体14が窓枠12に組み付けられたときに、窓板保持部26の底壁25と車内側及び車外側リブ27,28が窓枠12の同一平面部分(つまり補強パネル22の受け部22b)に当接する場合でも、底壁25よりも先に車内側及び車外側リブ27,28が確実に補強パネル22の受け部22bに当接して弾性変形するようになっている。
車内側リブ27は、窓板保持部26の底壁25から下方への突出寸法が車内側に向かって徐々に増大するように形成され、車外側リブ28は、窓板保持部26の底壁25から下方への突出寸法が車外側に向かって徐々に増大するように形成されている。これにより、車内側及び車外側リブ27,28の下面が補強パネル22の受け部22bに当接して車内側及び車外側リブ27,28が弾性変形したときの弾発力が窓板15側に向けて効果的に作用するようになっている。
更に、車内側リブ27は、窓板保持部26の車内側の側壁23から車内側への突出寸法が先端側から底壁25側に向かって徐々に増大するように形成されている。これにより、車内側リブ27が車内側の側壁23の底壁25側から先端側に向かって窓板15側に傾斜した形状となって、車内側リブ27の下面が補強パネル22の受け部22bに当接して車内側リブ27が弾性変形したときの弾発力が窓板15側に向けて更に効果的に作用するようになっている。
また、下側ガスケット部19の窓板保持部26には、車内側の側壁23の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ29と、車外側の側壁24の上部から車外側に向けて延びる車外側シールリップ30とが一体成形されている。窓組立体14が窓枠12に組み付けられたときに、車内側遮蔽リップ29がドア11の内張り31に当接して内張り31と窓板15との間の隙間を覆い隠し、車外側シールリップ30がアウターパネル21のフランジ部21a及び補強パネル22のフランジ部22aを覆い隠すと共に窓板15との間をシールするようになっている。
次に、ガスケット16の前側ガスケット部17と上側ガスケット部18の構成について説明する。但し、下側ガスケット部19と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として下側ガスケット部19と異なる部分について説明する。
図3及び図5に示すように、ガスケット16の上側ガスケット部18が組み付けられる窓枠12の上側部は、ドア11のインナーパネル20とアウターパネル21とによって構成されている。上側ガスケット部18は、窓板保持部26の保持溝Gに窓板15の上縁部を嵌め込むことで、窓板15の上縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持するようになっている。
また、上側ガスケット部18の窓板保持部26には、車内側の側壁23の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ32と、車外側の側壁24の先端部から車外側に向けて延びる車外側シールリップ33と、底壁25から上方又は後方に向けて、すなわち窓枠12の外周側に向けて延びる上向き突出片34とが一体成形されている。窓組立体14が窓枠12に組み付けられたときに、車内側遮蔽リップ32がインナーパネル20のフランジ部20aを覆い隠し、車外側シールリップ33がアウターパネル21のフランジ部21aを覆い隠すと共にシールし、上向き突出片34がインナーパネル20の受け部20bに当接するようになっている。
また、図5に示すように、ガスケット16の前側ガスケット部17が組み付けられる部分は、窓組立体14が窓枠12に組み付けられた後に前側ガスケット部17に沿ってディビジョンバー13が取り付けられるようになっている。前側ガスケット部17は、窓板保持部26の保持溝Gに窓板15の前縁部を嵌め込むことで、窓板15の前縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持するようになっている。
また、前側ガスケット部17の窓板保持部26には、車内側の側壁23の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ35と、車外側の側壁24の先端部から車外側に向けて延びる車外側シールリップ36と、底壁25からディビジョンバー13の受け部13b(前方)に向けて延びる前向き突出片37とが一体成形されている。窓組立体14が窓枠12に組み付けられた後に前側ガスケット部17に沿ってディビジョンバー13が取り付けられたときに、車内側遮蔽リップ35がディビジョンバー13の車内側部分に当接し、車外側シールリップ36がディビジョンバー13の車外側部分に当接すると共に、前向き突出片37がディビジョンバー13の受け部13bに当接して遮蔽とシール作用をするようになっている。
次に、窓組立体14を窓枠12に組み付ける際の手順を説明する。
まず、予め、窓板15の外周縁に沿ってガスケット16を装着しておく。
そして、窓枠12にディビジョンバー13を取り付ける前に、窓組立体14を保持した状態で、ガスケット16の下側ガスケット部19を窓枠12の下側部に位置合わせすると共に、上側ガスケット部18を窓枠12の上側部に位置合わせする。このとき、下側ガスケット部19の車内側及び車外側リブ27,28は、窓枠12の下側部(補強パネル22の受け部22b)に当接した状態となっている。
この後、窓組立体14を後方向に押圧して、窓組立体14を所定位置まで後方向に移動させる。このとき、窓枠12の上側部が後方に向かって下り傾斜しているため、窓組立体14を後方向に移動させると、上側ガスケット部18の上向き突出片34が窓枠12の上側部(インナーパネル20の受け部20b)に当接して弾性変形し、その弾発力により窓板15を介して窓組立体14が下向きに押圧される。これにより、下側ガスケット部19の車内側及び車外側リブ27,28が上側に向けて弾性変形し、その弾発力により下側ガスケット19の車内側及び車外側の側壁23,24が窓板15側に向けて押圧される。
その結果、下側ガスケット19の車内側の側壁23の先端部が窓板15内面に押し付けられるため、仮に、窓組立体14を窓枠12に組み付ける前に下側ガスケット部19が窓板15の曲面形状に合わせて湾曲変形したことで車内側の側壁23と窓板15内面との間に隙間が存在していたとしても、その隙間を無くすことができる。
この後、前側ガスケット部17に沿うようにディビジョンバー13を取り付けた状態で、ディビジョンバー13を窓枠12に固定する。これにより、窓組立体14を窓枠12に組み付ける作業が完了する。
以上説明した本実施例1では、窓板15の下縁に装着した下側ガスケット部19の窓板保持部26が窓板15の曲面形状に合わせて車内側を凹面として湾曲変形しても、窓組立体14が窓枠12に組み付けられる過程で、補強パネル22の受け部22bに当接して弾性変形した車内側リブ27の弾発力により窓板保持部26の車内側の側壁23を窓板15側に向けて押圧することができるため、下側ガスケット部19の窓板保持部26の車内側の側壁23と窓板15との間に隙間が生じることを防止でき、防水性を向上させることができる。しかも、下側ガスケット部19の窓板保持部26(保持溝G)を窓板15の曲面形状に合わせて予め湾曲させた形状に成形する必要がなく、下側ガスケット部19の窓板保持部26(保持溝G)を直線状に成形する構成を採用することができるため、ガスケット16を成形する成形型の型構造を複雑化せず製造コストの低コストを維持することができる。
また、本実施例1では、下側ガスケット部19の車内側リブ27を、窓板保持部26の底壁25よりも下方に突出するように形成したので、窓組立体14が窓枠12に組み付けられたときに、窓板保持部26の底壁25と車内側リブ27が窓枠12の同一平面部分(つまり補強パネル22の受け部22b)に当接する場合でも、底壁25よりも先に車内側リブ27を確実に補強パネル22の受け部22bに当接させて車内側リブ27を十分に弾性変形させることができる。
更に、本実施例1では、下側ガスケット部19の車内側リブ27を、窓板保持部26の車内側の側壁23から車内側への突出寸法が先端側から底壁25側に向かって徐々に増大するように形成したので、車内側リブ27が車内側の側壁23の底壁25側から先端側に向かって窓板15側に傾斜した形状となり、車内側リブ27の下面が補強パネル22の受け部22bに当接して車内側リブ27が弾性変形したときの弾発力を窓板15側に向けて効果的に作用させることができ、車内側の側壁23を窓板15側に向けて効果的に押圧することができる。
また、本実施例1では、下側ガスケット部19の車内側リブ27を、窓板保持部26の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に一体成形するようにしたので、窓板保持部26の長手方向の複数箇所で車内側リブ27により車内側の側壁23を窓板15側に向けて押圧することができ、窓板保持部26の車内側の側壁23と窓板15との間に隙間が生じることを窓板保持部26のほぼ全長に亘って防止することができる。
また、本実施例1では、前側ガスケット部17と上側ガスケット部18と下側ガスケット部19とを一体成形してガスケット16を窓板15の全周に沿うように環状に成形したので、窓板15の全周をガスケット16の窓板保持部26で挟んで保持することができ、ガスケット16の窓板15への装着安定性を向上させることができる。しかも、ガスケット16を装着する窓板15が車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲している場合でも、ガスケット16は、窓板15に装着される前の状態において横断面略U字形状をなす窓板保持部26の保持溝Gが全周に亘って略同一平面上に位置するように成形したので、これによってもガスケット16を成形する成形型の型構造の複雑化を防ぐことができる。
次に、図6を用いて本発明の実施例2を説明する。
本実施例2では、図6に示すように、下側ガスケット部38が組み付けられる窓枠12の下側部は、インナーパネル20とアウターパネル21とによって構成されている。下側ガスケット部38の窓板保持部39は、車内側の側壁40が車外側の側壁41よりも上方まで延びるように形成され、この車内側の側壁40から車内側に向けて突出する複数ヶの車内側リブ43が一体成形されている。この車内側リブ43は、窓板保持部39の底壁42よりも上方位置に、インナーパネル20のフランジ部20a及びアウターパネル21のフランジ部21aの先端に当接する当接面43aが形成されている。更に、窓板保持部39には、車内側の側壁40の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ44と、底壁42から下方に向けて延びる複数ヶの下向き突出片45とが一体成形されている。
下側ガスケット部38は、窓組立体14が窓枠12に組み付けられる過程で、下向き突出片45がアウターパネル21の受け部21bに当接する前に車内側リブ43の当接面43aがインナーパネル20のフランジ部20a及びアウターパネル21のフランジ部21aの先端に当接して車内側リブ43が上側に向けて弾性変形し、その弾発力により窓板保持部39の車内側の側壁40が窓板15側に向けて押圧されるようになっている。
以上説明した本実施例2においても、窓組立体14が窓枠12に組み付けられる過程で、インナーパネル20のフランジ部20a等の先端に当接して上側に向けて弾性変形した車内側リブ43の弾発力により窓板保持部39の車内側の側壁40を窓板15側に向けて押圧することができるため、下側ガスケット部38の窓板保持部39の車内側の側壁40と窓板15との間に隙間が生じることを防止することができ、防水性を向上させることができる。
、本発明の適用範囲は、リヤクォータウインドウ用の窓組立体に限定されず、フロントクォータウインドウ用の窓組立体等、他の窓組立体に広く適用して実施できる。
その他、本発明は、窓板の全体形状、ガスケットの全体形状や各部(窓板保持部、リブ、シールリップ等)の形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
例えば、リブをガスケット本体よりも硬質で剛性を有する材料で予め成形しておき、このリブを射出成形型内に配置してガスケットの射出成形と同時に一体化(インサート射出成形)するようにしても良い。或は、予め成形したリブを成形後のガスケットに嵌め込んで一体化するようにしても良い。
本発明の実施例1における窓組立体が組み付けられた自動車の側面図である。 車内側から見た窓組立体の正面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 実施例2の下側ガスケット部及びその周辺部の断面図である。
符号の説明
12…窓枠、13…ディビジョンバー、14…窓組立体、15…窓板、16…ガスケット、17…前側ガスケット部、18…上側ガスケット部、19…下側ガスケット部、23…車内側の側壁、24…車外側の側壁、25…底壁、26…窓板保持部、27…車内側リブ、28…車外側リブ、38…下側ガスケット部、39…窓板保持部、40…車内側の側壁、41…車外側の側壁、42…底壁、43…車内側リブ

Claims (6)

  1. 車内側を凹面として車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲するように形成された窓板と、この窓板の外周縁に沿って装着された弾性ポリマー材料製のガスケットとを備え、前記車体の窓枠に組み付けられる窓組立体であって、
    前記ガスケットは、車内側の側壁と車外側の側壁と両側壁を一体に繋ぐ底壁とからなる横断面略U字形状をなして前記窓板の縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持する窓板保持部と、該窓板保持部の少なくとも車内側の側壁から車内側に向けて突出するリブとが一体的に設けられていると共に、該リブは、該窓板保持部の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に一体成形され、前記窓組立体が前記窓枠に組み付けられる過程で、前記窓板保持部の底壁が前記窓枠に当接する前に前記リブのうちの前記底壁側の端面が前記窓枠に当接して前記リブが前記底壁側とは反対側に向けて弾性変形することで、その弾発力により前記窓板保持部の車内側の側壁が前記窓板側に向けて押圧されるように構成され 且つ、該ガスケットは、前記窓板の全周に沿うように環状に成形されていると共に、該窓板に装着される前の状態において前記横断面略U字形状をなす窓板保持部の保持溝が全周に亘って略同一平面上に位置するように成形されていることを特徴とする窓組立体。
  2. 前記リブは、車内側への突出寸法が前記窓板保持部の車内側の側壁の先端側から底壁側に向かって徐々に増大するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓組立体。
  3. 前記リブは、前記窓板保持部の底壁よりも下方に突出するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓組立体。
  4. 車内側を凹面として車体の前後方向及び上下方向に沿って湾曲するように形成された窓板の外周縁に沿って装着可能な弾性ポリマー材料製のガスケットであって、
    前記ガスケットは、車内側の側壁と車外側の側壁と両側壁を一体に繋ぐ底壁とからなる横断面略U字形状をなして前記窓板の縁部を車内側及び車外側の両面から挟んで保持する窓板保持部と、該窓板保持部の少なくとも車内側の側壁から車内側に向けて突出するリブとが一体的に設けられていると共に、該リブは、該窓板保持部の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に一体成形され、該ガスケットを前記窓板に装着した窓組立体が前記車体の窓枠に組み付けられる過程で、前記窓板保持部の底壁が前記窓枠に当接する前に前記リブのうちの前記底壁側の端面が前記窓枠に当接して前記リブが前記底壁側とは反対側に向けて弾性変形することで、その弾発力により前記窓板保持部の車内側の側壁が前記窓板側に向けて押圧されるように構成され、且つ、該ガスケットは、前記窓板の全周に沿うように環状に成形されていると共に、該窓板に装着される前の状態において前記横断面略U字形状をなす窓板保持部の保持溝が全周に亘って略同一平面上に位置するように成形されていることを特徴とするガスケット。
  5. 前記リブは、車内側への突出寸法が前記窓板保持部の車内側の側壁の先端側から底壁側に向かって徐々に増大するように形成されていることを特徴とする請求項に記載のガスケット。
  6. 前記リブは、前記窓板保持部の底壁よりも下方に突出するように形成されていることを特徴とする請求項又はに記載のガスケット。
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