JP4200344B2 - ポップアップ機構 - Google Patents

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JP4200344B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のセンターコンソールボックス上に構成されるアームレストやリアシートに装備されるアームレストなどに組み込んで、これらアームレストなどの高さ調節機構として好適に使用されるポップアップ機構に関し、更に詳述すると基体上に回動可能に設けた少なくとも前後一対の起倒部材に昇降体を回動可能に取り付けてリンク機構を構成し、上記起倒部材を回動させて、上記昇降体を上昇させたり、下降させたりするポップアップ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の車内には、運転席と助手席との間などに図13に示すようなセンターコンソールボックスaを設けることが行なわれており、最近では、このセンターコンソールボックスaの蓋体bにボタン操作により昇降する昇降体(図13では図示していない)を設けると共に、この昇降体にアームレスト(肘掛)eを取り付けて、上記昇降体によりこのアームレストeを上昇させてセンターコンソールボックスaをアームレストとして使用することが行なわれている。
【0003】
このようなアームレスト兼用コンソールボックスにおいて、上記昇降体を昇降させるポップアップ機構としては、従来図14〜図16に示したものがある。即ち、このポップアップ機構は、コンソールボックスaの蓋体bを基体として、該蓋体b上に起倒部材c,dを所定間隔離間して起倒可能に取り付け、この起倒部材c,dの上端部に、アームレストeを取り付けた昇降体fを回動可能に連結してリンク機構を構成し、上記両起倒部材c,dと蓋体bに固定された起倒部材c,dの基部g,gとの間にトーションスプリングh,hを配設して両起倒部材c,dを起立方向に付勢すると共に、起倒部材c,dが倒れた折り畳み時(図14の状態)及び起倒部材c,dが起立したポップアップ状態(図15の状態)でロックする長板状のロック片iを、上記昇降体fに前後方向(図中、左右方向)スライド可能でかつコイルスプリングjにより前方へと付勢された状態に取り付けたものである。
【0004】
このポップアップ機構は、図14に示されているように、両起倒部材c,dが上記トーションスプリングh,hの付勢力に抗して蓋体b上で倒れた折り畳み時では、蓋体b上面に突設されたロック突起kの鉤状に形成された先端部が上記ロック片iに形成されたロック穴mに係合し、上記トーションスプリングh,hの付勢力に抗して折り畳み状態でロックされる。このとき、上記ロック片iは、上記コイルスプリングjの付勢力により前方(図中、右側)移動限に位置し、その前端に突設されたロック凸部nが前方の起倒部材cの上端部に形成された断面略直角扇状の押し込み凹部o内に挿入された状態となっている。
【0005】
この状態から、昇降体fを上昇させてアームレストeを使用する場合は、上記ロック片iの前端部から一体に延出し、上記アームレストeの前端部から突出したロック解除片sを押圧p1する。すると、図16(A)に示したように、上記ロック片iが後方(図中、左側)にスライドし、該ロック片iに設けられた上記ロック穴mの縁部と上記ロック突起kとの係合状態が解除され、ロック状態が解除される。これにより、両起倒部材c,dがトーションスプリングh,hの付勢力により起立方向へと回動していき、昇降体fがリンク機構の作用により上昇すると共に、図16(B)に示したように、上記押圧力p1が解除されることにより上記コイルスプリングjの付勢力によって前方(図中、右側)に移動していたロック片iのロック凸部nが起倒部材cの回動運動によって押し込み凹部oの内面で後方に押圧され、再びロック片iが後方へとスライドする。そして、起倒部材cが直立状態まで回動した時点で起倒部材cの上端部内面に形成された係止凹部rと上記ロック凸部nが一致した状態となり、図15に示されているように、コイルスプリングjの付勢力によりロック片iが再び前方(図中、右側)に移動し、ロック凸部nが係止凹部r内に挿入されて両者が係合し、両起倒部材c,dが起立したポップアップ状態でロックされる。
【0006】
更に、このポップアップ状態から、昇降体fを下降させて図14の折り畳み状態に戻す場合は、再び上記ロック解除片sを押圧p2して、図16(C)に示したように、上記ロック片iを後方(図中、左側)にスライドさせる。これにより、該ロック片iに設けられた上記ロック凸部nが起倒部材cの係止凹部r内から抜け出て、ロック状態が解除される。この状態で上記昇降体fを下方へと押圧してリンク機構の作用により両起倒部材c,dを後方へと回動させて倒しながら昇降体fを押し下げていき、図16(D)に示したように、上記押圧力p2が解除されることにより、前方(図中、右側)移動限に移動していたロック片iのロック穴mの後縁部下面側に形成されたテーパー部に上記ロック突起kの先端部を当接させる。この状態で、更に昇降体fを押圧p3して押し下げることにより、上記テーパー部の作用により、ロック片iが一旦後方へとスライドしてロック突起kがロック穴m内に挿入された後、再びロック片iがコイルスプリングjの付勢力により前方へとスライドして、図14に示されているように、該ロック突起kとロック穴mとが係合し、折り畳み状態でロックされる。
【0007】
このように、このポップアップ機構によれば、ロック解除片sを押圧することにより、自動的に昇降体fを上昇させてセンターコンソールボックスaの蓋体bに取り付けたアームレストeを良好に使用することができ、使用後は、ロック解除片sを押圧してロック状態を解除すると共に、昇降体fを押下げて折り畳んでおくことができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のポップアップ機構では、上記起倒部材c,dにより昇降体fにかかる荷重を全て支えるように構成されているので、アームレストとして使用するポップアップ時には、上記起倒部材c,dを最も耐荷重特性に優れる垂直状態とする必要があり、このため必然的にポップアップ時における昇降体fの上昇幅と前後距離幅とがリンクし、これらを個別に設定できないという欠点がある。
【0009】
即ち、自動車のセンターコンソールボックスの位置や高さは、車種によって様々であり、このセンターコンソールボックスの蓋体をアームレストとして快適に使用するには、ポップアップ時の上昇幅と前後移動幅とをそれぞれ車種に応じて最適幅に設定する必要があり、車種によっては上昇幅を大きく前後移動幅は小さくすることが求められたり、また逆に上昇幅は小さく前後移動幅を大きくすることが求められる場合もある。
【0010】
しかしながら、上記従来のポップアップ機構では、上述のように、ポップアップ時には耐荷重特性の観点から起倒部材c,dを垂直に起立させる必要があるため、昇降体fの上昇幅は起倒部材c,dの支持点間距離となり、また折り畳み時には起倒部材c,dが基体b上に略水平に倒れた状態となるため、昇降体fの前後移動幅も起倒部材c,dの支持点間距離となり、上昇幅と前後移動幅とがほぼ同一距離となる。このため、昇降体fの上昇幅と前後移動幅とを個別に設定することができず、車種に応じて最適なポップアップ動作を設定することができない。
【0011】
また、上記起倒部材c,dにより荷重を支えるように構成されているため、その荷重に耐え得るように、上記起倒部材c,dと基体b及び昇降体fとを回動可能に連結する回動軸としては金属シャフトを用いざるを得ず、これが軽量化を妨げ、コスト高、組立作業の煩雑さなどを招く原因になっている。
【0012】
更に、垂直起立した状態の起倒部材c,dで荷重を支えるようになっているため、荷重の方向によっては起倒部材c,dを回動させる方向に大きな力がかかることがあり、このため起倒部材c,dを垂直に起立した状態でロックしているロック凸部nや係止凹部rなどのロック機構部に大きな負荷がかかり、これらロック機構部が破損し易いといった欠点もある。従来のポップアップ機構においてこの欠点を解消するためには、ロック凸部nや係止凹部rなどに代えてより頑強なロック手段を設ける必要があり、この場合には更に軽量化を妨げ、コスト高、組立作業の煩雑さを招くこととなる。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、リンク機構を用いたポップアップ機構において、昇降体の上昇幅と前後移動幅とを個別に設定することができ、かつ軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることが可能なポップアップ機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、基体と、一端部が該基体の上面に回動可能に連結された少なくとも前後一対の起倒部材と、該起倒部材の他端部に回動可能に取り付けられた昇降体と、上記起倒部材を一回動方向に付勢する付勢手段と、上記起倒部材が上記基体上に倒れた状態でロックするロック手段とを具備し、上記起倒部材を上記付勢手段の付勢力に抗して上記基体上に倒して上記ロック手段によりロックした折り畳み状態から上記ロック手段によるロック状態を解除し、上記起倒部材を上記付勢手段による付勢力によって所定角度回動させて上記昇降体を上昇させると共に、起倒部材が所定角度回動して該昇降体が所定位置に上昇した状態で付勢手段の付勢力による起倒部材の回動を係止して、上記昇降体が上記基体から所定高さに上昇したポップアップ状態に保持し、またこの状態から上記起倒部材を上記付勢手段の付勢力に抗して回動させて上記基体上に倒すと共に、この状態で上記ロック手段によりロックすることにより、上記基体上に上記起倒部材が倒れた折り畳み状態に保持するように構成したポップアップ機構において、上記基体の上面又は上記昇降体の下面、もしくはこれらの両方に所定高さの支柱を突設し、上記ポップアップ時に、基体上面に突設された支柱の上端が昇降体の下面に当接し、又は昇降体の下面に突設された支柱の下端が基体の上面に当接し、もしくは基体の上面及び昇降体の下面の双方に突設された両支柱の先端にそれぞれ形成された昇降方向に直交する面同士が当接して、上記支柱がポップアップ状態にある上記昇降体を支持するように構成したことを特徴とするポップアップ機構を提供するものである。
【0015】
本発明のポップアップ機構は、上記基体上に回動可能に設けた起倒部材を基体上に倒れた状態から上記付勢手段の付勢力により回動させて、該起倒部材の他端部に回動可能に取り付けられた昇降体をリンク機構により上昇させ、起倒部材が所定角度回動して昇降体が所定位置に上昇した状態で、基体又は昇降体もしくはその両方に設けた支柱を、昇降体又は昇降体に当接させ、もしくは支柱同士を当接させて起倒部材の回動を上記付勢手段の付勢力に抗して係止すると共に、昇降体が所定位置に上昇したポップアップ状態を維持するものである。
【0016】
従って、上記支柱の高さを任意に設定することにより、ポップアップ状態における起倒部材の回動角度を任意に設定することができ、これによりポップアップ時の昇降体の上昇幅と前後移動幅とを個別に設定することができるものである。しかも、昇降体にかかる荷重は、基体又は昇降体に固定された完全な剛体とすることができる上記支柱により支えられるので、基体と昇降体との間に回動可能に設けられた起倒部材で荷重を支える従来のポップアップ機構よりも耐荷重性にも優れるものである。従って、本発明ポップアップ機構によれば、自動車のセンターコンソールボックスの蓋体上に構成するアームレストのポップアップ機構とする場合などに、車種に応じて昇降体の上昇幅と前後移動幅とを個別に設定して、最適なポップアップ状態が得られるようにアームレストを昇降させることができるものである。
【0017】
また、上記のように、昇降体にかかる荷重は上記支柱により支えられ、昇降体への荷重が起倒部材にかかることがないので、起倒部材と基体及び昇降体とを連結する回動軸に大きな強度が要求されることがなく、かかる回動軸を比較的軽量な合成樹脂を用いて起倒部材と一体的に形成することができ、回動軸として金属シャフトを用いる必要がある従来のポップアップ機構に比べて、軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることができる。
【0018】
更に、昇降体にかかる荷重は上記支柱により支えられるため、ポップアップ状態を保持するロック機構部に大きな荷重がかかることもなく、ポップアップ状態を保持するロック機構は簡易なもので十分であり、また支柱を基体又は昇降体に当接させること、もしくは支柱同士を当接させることより、上記付勢手段の付勢力による起倒部材の回動を係止して、ポップアップ状態を保持するようになっているため、付勢手段の付勢力により良好にポップアップ状態を維持することが可能であり、場合によってはポップアップ状態を保持するロック機構を省略することもできる。従って、この点からも軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施例にかかるポップアップ機構により動作するポップアップユニットを示すものであり、このポップアップユニットは、図13に示したセンターコンソールボックスaの蓋体bと該蓋体b上に設けられたアームレストeとの間に組み込まれるもので、上記蓋体bに固定される基体1と、この基体1上に回動可能に取り付けられた前後一対の起倒部材2a,2bと、この起倒部材2a,2bの上端部に回動可能に連結され、上記アームレストeが取り付けられる昇降体3とを具備している。
【0020】
上記基体1は、図7に示されているように、略平板状の基板11の上面に4つの軸ホルダー12a,12a,12b,12b、2つの支柱13,13、2つのロック突起14,15、及び2つのラックギア16,16を突設したものである。
【0021】
上記軸ホルダー12a,12a,12b,12bは、断面略C字状のホルダー本体の切欠状開口部を上方に向けて基台部を介して一体に突設されたもので、基板11の上面四隅部にそれぞれ設けられている。また、上記支柱13,13は基板11上面の前後方向(長手方向)中間部両側部にそれぞれ突設された四角柱状のものであり、その上端面(先端面)は、図5〜7に示されているように、上記昇降体3の昇降方向と直交する平面となっている。
【0022】
上記ロック突起14,15は、いずれも先端部に昇降体3に取り付けられたロック片4と係合する鉤状のロック爪14a,15aが形成されたもので(図3,6参照)ある。そして、一方のロック突起14は、本ポップアップユニットを折り畳み状態で保持するための第一ロック突起であり、この第一ロック突起14は基板11の前後方向中間部幅方向中央に設けられた凹部16内に突設されており、また他方のロック突起15は、本ポップアップユニットをポップアップ状態状態で保持するための第二ロック突起であり、この第二ロック突起15は基板11の前端部幅方向中央に突設されており、この第二ロック突起15は上記第一ロック突起14よりも高く形成されている。
【0023】
また、上記ラックギア16,16は、基板11の後端部両側縁部にそれぞれ一体に立設された略リング板状の壁体であり、その外周縁部に後述するオイルダンパー28のピニオンギア281と歯合するギア(図示せず)が形成されたものである。
【0024】
更に、図7に示されているように、この基体1の基板11上面の前後方向中間部両側縁部には、折り畳み時に昇降体3に設けられた支柱35が挿入される(図2参照)凹部17,17が形成されていると共に、前端部両側部にはそれぞれ上記軸ホルダー12a,12aを前後から挟むように小壁体18a,18bが突設されており、更にこれら小壁体18a,18bとホルダー12aとの間に存して基板11に、後述する支柱部材7の挿入突起72及び係止爪73が係合する係止孔19,19が設けられている。
【0025】
次に、本例ポップアップユニットを構成する上記起倒部材2aは、上記基体1の前端部と昇降体3の前端部とを連結する前方起倒部材であり、図7に示されているように、略厚肉板状本体21aの上下両端両側部にそれぞれ一対の突片からなる凹字形状の突体22a,22a,23a,23aを一体に突設したものである。各突体22a,22a,23a,23aを構成する一対の突片間には、それぞれ回動軸24a,24a,25a,25aが一体に架設されており、また下端側の突体22a,22aを構成する内側の突片からはそれぞれ内側へ向けてバネ取付け軸26a,26aが一体に突設されている。更に、この前方起倒部材2aを構成する上記略厚肉板状本体21aの下端側幅方向中央には上下方向中間部に至るスリット状の貫通溝27aが形成されており、図3に示されているように、折り畳み時にこの貫通溝27a内に上記基体1の第二ロック突起15が挿入されるようになっている。
【0026】
また、上記起倒部材2bは、上記基体1の後端部と昇降体3の後端部とを連結する後方起倒部材であり、図7に示されているように、略厚肉板状本体21bの下端両側部にそれぞれ一対の突片からなる凹字形状の突体22b,22bを一体に突設すると共に、上端両側縁部からそれぞれ厚肉突片23b,23bを突設したものである。下端両側部に設けられた上記各突体22b,22bを構成する一対の突片間には、それぞれ回動軸24b,24bが一体に架設されていると共に、上端両側縁部に設けられた上記厚肉突片23b,23b間にも回動軸25bが一体に架設されており、また上記突体22b,22bを構成する内側の突片からはそれぞれ内側へ向けてバネ取付け軸26b,26bが一体に突設されている。更に、この後方起倒部材2bを構成する上記略厚肉板状本体21bの上端幅方向中央には薄肉板状の中央突片27bが一体に突設されており、該中央突片27bの先端部が上記回動軸25bと一体化している。また更に、上記略厚肉板状本体21bの両側面には、それぞれピニオンギア281を有するオイルダンパー28が取り付けられている。
【0027】
上記前後両起倒部材2a,2bは、それぞれその下端部が上記基体1の前後端部に回動可能に取り付けられている。即ち、図7に示されているように、両起倒部材2a,2bの下端部に設けられた各回動軸24a,24bを基体1の前後両端部上面に設けられた上記軸ホルダー12a,12bに挿入し、略Ω状の金属クリップ6を各軸ホルダー12a,12bを覆うように取付けて、上記回動軸24a,24bが挿入された各軸ホルダー12a,12bの中空部を閉塞することにより、両起倒部材2a,2bが基体1上の前後両端部に回動可能に取り付けられている。この場合、上記金属クリップ6は、その両側壁に設けられた係止穴61を軸ホルダー12a,12bの外周面に突設された係止突起121に係合させることにより、軸ホルダー12a,12bに強固に固定される。また、上記両起倒部材2a,2bのバネ取付け軸26a,26bにトーションスプリングs1,s2が取付けられ、このトーションスプリングs1,s2により起倒部材2a,2bが前方へ回動するように付勢されている。
【0028】
ここで、前方起倒部材2aの回動軸24aが連結されている前方の軸ホルダー12a,12aの外周には、支柱部材7,7が上記金属クリップ6,6の上から該軸ホルダー12a,12aを覆うように固定され、この支柱部材7,7により基体1の前端両側部上面に支柱が形成されている。即ち、図7に示されているように、上記支柱部材7は、下端面に開放したU字状の中空部71を有する略台形ブロック状の部材であり、上記金属クリップ6,6の上から軸ホルダー12a,12aを覆うようにして被せ、下端両端にそれぞれ設けられた挿入突起72及び係止爪73を基体1の上記係止孔19,19に挿入係合させることにより、基体1上に固定される。そして、この支柱部材7,7により基体1の前端両側部上面に台形ブロック状の支柱が形成される(以下、この支柱部材7,7を単に支柱7,7という)。この支柱7,7の上端面(先端面)は、図5,7に示されているように、上記昇降体3の昇降方向と直交する平面となっている。
【0029】
次に上記昇降体3は、図7に示されているように、厚肉板状の基板31の後端部に上記後方起倒部材2bの回動軸25bが挿入される軸受け凹部32を形成すると共に、幅方向中央部には、上下両面に貫通する空間部33を前後方向中間部から前端面に亘って形成したものである。上記基板31下面の後端両側部及び前後方向中間部やや前方側両端部にはそれぞれ四角柱状の支柱34,35が突設されており(図7には一側方の支柱34,35しか示していないが他側方にも同様の支柱が突設されている)、これら支柱34,35の下端面(先端面)は、図5〜7に示されているように、昇降体3の昇降方向と直交する平面となっている。また、基板31下面の前端両側部にはそれぞれ基体1に設けられた軸ホルダー12a,12bと同様の軸ホルダー12c,12cが一体に設けられている。更に、上記基板31の前後方向中央部両側部には上記空間部33を挟んで両側に、折り畳み時に上記基体1に設けられた支柱13,13が挿入される(図1参照)四角穴36,36が形成されていると共に、基板31の両側面前後両端部にはビス孔を有する取付片37a,37a,37b,37bが翼状に延出形成されている。
【0030】
この昇降体3の上記中空部33には長板状のロック片4が前後方向スライド可能に取り付けられている。即ち、ロック片4は、図7に示されているように、薄肉長板上の基板41の後端部に下面側へと膨出した袋状凹部42を形成すると共に、前後方向(長手方向)中間部やや前方側に、折り畳み時に上記基体1に突設された第二ロック突起15が挿入される(図3参照)四角貫通穴43を形成したものであり、図3,6に示されているように、上記昇降体3の中空部33内に上記袋状凹部42が挿入され、かつ中間部から前端側が昇降体3の前端面から前方へと突出した状態で、該中空部33内に前後方向スライド可能に取り付けられている。
【0031】
そして、図3,6に示されているように、このロック片4の後端面にはバネ受け凸部44が突設されており、このバネ受け凸部44と昇降体3の中空部33に設けられたバネ受け凸部38との間にコイルスプリングs3が配設され、このコイルスプリングs3によりロック片4が前方へと付勢されている。また、このロック片4の上記袋状凹部42の底壁には上記基体1に設けられた第一,第二両ロック突起14,15のロック爪14a,15aと係合するロック穴45が形成されている。
【0032】
上記昇降体3は、その前端部及び後端部が上記基体1に回動可能に取り付けられた起倒部材2a,2bの上端部にそれぞれ回動可能に連結されている。即ち、前方起倒部材2aの上端部は、その下端部と同様に回動軸25a,25aをそれぞれ昇降体3の上記軸ホルダー12c,12c内に挿入し、該軸ホルダー12c,12cにそれぞれ金属クリップ6を固定することにより、昇降体3の前端部と回動可能に連結されている。
【0033】
一方、後方起倒部材2bは、上端部の回動軸25bを昇降体3の上記軸受け凹部32内に挿入し、この回動軸25bの上から軸止クリップ5を被せて軸受け凹部32に固定するこにより、昇降体3の後端部と回動可能に連結されている。即ち、上記軸止クリップ5は断面略C字状の合成樹脂成形体であり、図7に示されているように、その上端縁部に該縁部に沿って丸棒状の嵌合バー51が一体に形成されていると共に、下側壁部の幅方向中間部にスリット52が形成されたものである。そして、図3,6に示されているように、昇降体3の軸受け凹部32に挿入された後方起倒部材2bの回動軸25b(図7参照)の上からこの軸止クリップ5を被せ、上記嵌合バー51を軸受け凹部32内に形成された嵌合溝321内に嵌入すると共に、下側壁部を昇降体3の下側へと押し込むことにより、この軸止クリップ5を昇降体3の後端部に固定し、後方起倒部材2bの上端部に形成された回動軸25bと昇降体3の後端部に設けられた軸受け凹部32とを回動可能に連結するものである。
【0034】
なお、上記各部材は、各スプリングs1〜s3及び金属クリップ6を除いて全て合成樹脂により成形されたものであり、また通常上記各部材には、軽量化と材料節減のために、肉抜き処理が施されるが、図面ではこの肉抜き部を省略している。
【0035】
この本実施例のポップアップユニットは、上述したように、図13に示したセンターコンソールボックスaの蓋体bとその上に設けられるアームレストeとの間に組み込まれるものである。即ち、基体1を蓋体b上に固定すると共に、上記昇降体3の上にアームレストeを取り付けることによって、蓋体bとアームレストeとの間に組み込まれるものである。このとき、上記ロック片4の前端部は、アームレストeの前端面から外側に突出し、操作ボタンなどが取り付けられるようになっている。
【0036】
そして、常時は図1,2,3に示したように、両起倒部材2a,2bがトーションスプリングs1,s2の付勢力に抗して基体1上に倒れた折り畳み状態で、上記第一ロック突起14のロック爪14aが上記ロック片4の袋状凹部42に設けられたロック穴45に係合してロックされている。
【0037】
この状態から、昇降体3を上昇させてアームレストとして使用する場合は、上記ロック片6を押圧p1する。すると、図8(A)に示した、上記第一ロック突起14のロック爪14aが上記ロック片4の袋状凹部42に設けられたロック穴45に係合した状態から、図8(B)に示したように、ロック片4がコイルスプリングs3の付勢力に抗して後方(図中、左側)にスライドし、該ロック片4の上記ロック穴45と上記第一ロック突起14のロック爪14aとの係合状態が解除され、ロック状態が解除される。これにより、上記両起倒部材2a,2bがトーションスプリングs1,s2の付勢力により前方へと回動していき、昇降体3がリンク機構の作用により上昇すると共に前方へと移動していく。
【0038】
そして、両起倒部材2a,2bが所定角度まで回動したとき、図5,6に示されているように、基体1の上面に突設された支柱13及び支柱7の上面に昇降体3の下面に突設された支柱34,35の下面がそれぞれ当接して、両起倒部材2a,2bの回動運動が係止され、図4〜6に示されたポップアップ状態となる。この時、図9(A)に示したように、昇降体3に取り付けられた上記ロック片4のロック穴45は、その内縁部に設けられたテーパ面が基体1に突設された第二ロック突起15の先端部に設けられたテーパ面に当接し、トーションスプリングs1,s2の付勢力及び昇降体3の荷重によって更に昇降体3が下降することにより、上記両テーパ面の作用によってロック片4が一旦後方へとスライドして再びコイルスプリングs3の付勢力により前方に移動することによって、図9(B)に示したように、第二ロック突起15のロック爪15aがロック片4のロック穴45に係合し、昇降体3が上述したポップアップ状態でロックされる。
【0039】
このポップアップ動作時における、上記トーションスプリングs1,s2の付勢力による両起倒部材2a,2bの回動運動は、後方起倒部材2bの回動運動に連動して上記ダンパー28のピニオンギア281が基体1の後端部に立設されたラックギア16,16に歯合して回転しながら移動することにより、上記ダンパー28,28により支柱2a,2bの回動速度が減速され、ゆっくりと両起倒部材2a,2bが回動し、昇降体3のポップアップ運動はゆっくりと行われる。
【0040】
このように、昇降体3をポップアップさせてアームレストとして使用するとき、本実施例のポップアップユニットにあっては、ポップアップした状態の昇降体3にかかる荷重のほとんど全てが、互いに当接した基体1側の支柱13,7と昇降体3側の支柱34,35とで支えられ、両起倒部材2a,2bや第二ロック突起15とロック片4との係合部などに大きな負荷がかかるようなことがない。従って、昇降体3にかかるほとんど全ての荷重が非常に強度の高い支柱13,7,34,35によって支えられることとなり、大きな荷重がかかってもユニットが破損するようなことがなく、極めて耐荷重性に優れるものである。
【0041】
更に、この図4〜6に示されたポップアップ状態から、昇降体3を下降させて図1〜3の折り畳み状態に戻す場合は、図6に示したように、再び上記ロック片4を押圧p2して、図9(C)に示したように、上記ロック片4をコイルスプリングs3の付勢力に抗して後方(図中、左側)にスライドさせる。これにより、該ロック片4に設けられた袋状凹部42が後方へと移動して該袋状凹部42に形成されたロック穴45と基体1に突設された第二ロック突起15のロック爪15aとの係合状態が解消され、ポップアップ状態でのロック状態が解除される。この状態で、上記昇降体3を後方へと移動させるようにして両起倒部材2a,2bをトーションスプリングs1,s2の付勢力に抗して後方へと回動させ、両起倒部材2a,2bを後方へと倒すと共に、昇降体3を後方へと移動させながら押し下げていき、図 8(C)に示したように、上記押圧力p2が解除されることにより前方(図中、右側)に移動していたロック片4のロック穴45の後端側内周縁に形成されたテーパ部に上記基体1の第一ロック突起14先端のテーパ部を当接させる。この状態で、更に昇降体3を押圧p3して押し下げることにより、上記両テーパ部の作用によりロック片4が一旦後方へとスライドして第一ロック突起14先端部がロック穴45内に挿入された後、再びロック片4がコイルスプリングs3の付勢力により前方へとスライドして、図8(A)に示されているように、該ロック突起14のロック爪14aとロック片4のロック穴45とが係合し、図1〜3に示された折り畳み状態でロックされる。
【0042】
上記折り畳み状態からポップアップ状態へと移行し、再び折り畳み状態へと移行する際の昇降体3及び両起倒部材2a,2bの動作を連続的に示せば、図10(A)〜(C)に示した通りである。即ち、図10中(A)の折り畳み状態からロック状態が解除されると、基体1上に倒れた状態の両起倒部材2a,2bが上記トーションスプリングs1,s2の付勢力により前方へと回動しながら立ち上がっていき、これに伴って昇降体3が前方へと移動しながら上昇し、(B)に示されたように両起倒部材2a,2bが直立して昇降体3が最上点に達し、更に上記トーションスプリングs1,s2の付勢力により両起倒部材2a,2bが前方へと回動して、昇降体3が最上点を超えて今度は下降しながら前方へと移動し、両起倒部材2a,2bが所定角度まで回動して昇降体3が所定位置まで下降した時点で、(C)に示されたように、基体1上に突設された支柱13,7に昇降体3の下面に突設された支柱34,35が当接して、両起倒部材2a,2bの回動運動が停止すると共に、昇降体3の下降及び前進運動が停止して、この状態でロックされ、昇降体3が所定高さyに上昇し、かつ前方にxだけ前進したポップアップ状態となる。
【0043】
そして、この状態から再び折り畳み状態に戻す場合には、図10(C)の状態で上述したようにそのロック状態を解除し、昇降体3を後方へと移動させることにより、両起倒部材2a,2bを上記トーションスプリングs1,s2の付勢力に抗して後方へと回動させる。これにより、昇降体3が後方へと移動しながら一旦上昇して、(B)に示された、両起倒部材2a,2bが直立して昇降体3が最上点に達した状態となり、更に昇降体3を後方へと移動させて両起倒部材2a,2bを後方へと回動させることにより、昇降体3が最上点を超えて今度は下降しながら後方へと移動し、両起倒部材2a,2bが基体1上にほぼ完全に倒れて昇降体3が最下点に達した(A)の折り畳み状態となり、この状態で上述のようにロックされる。
【0044】
図10に示したように、本実施例のポップアップ機構は、両起倒部材2a,2bが、上記昇降体3を最上点まで上昇させる直立角度を越えて更に前方へと回動し、一旦最上点まで上昇した昇降体3が所定高さまで下降した位置で、ポップアップ状態となるものである。
【0045】
このように、本実施例のポップアップ機構は、上記基体1上に回動可能に設けた起倒部材2a,2bを基体1上に倒れた状態から上記トーションスプリングs1,s2の付勢力により回動させて、該起倒部材2a,2bの他端部に回動可能に取り付けられた昇降体3をリンク機構により上昇,降下させ、起倒部材2a,2bが所定角度回動して昇降体3が所定位置に上昇した状態で、基体1及び昇降体3に設けられた支柱13,7と34,35とを当接させ、起倒部材2a,2bの回動を上記トーションスプリングs1,s2の付勢力に抗して係止して、昇降体3が所定位置に上昇したポップアップ状態を維持し、更にこの状態でロックするものである。
【0046】
従って、上記支柱13,7及び34,35の高さ及び突設位置を任意に設定することにより、ポップアップ状態における起倒部材2a,2bの回動角度を任意に設定することができ、これによりポップアップ時の昇降体3の上昇幅yと前後移動幅xとを個別に設定することができるものである。しかも、昇降体3にかかる荷重は、基体1及び昇降体3に固定された完全な剛体である上記支柱13,7,34,35により支えられるので、基体1と昇降体3との間に回動可能に設けられた起倒部材で荷重を支える従来のポップアップ機構に比べて遥かに耐荷重性に優れるものである。従って、このポップアップ機構によれば、自動車のセンターコンソールボックスaの蓋体b上に構成するアームレストeのポップアップ機構とする際、車種に応じて昇降体3の上昇幅yと前後移動幅xとを個別に設定して(本例では上昇幅yを短く前後移動幅xを大きく設定している)、最適なポップアップ状態が得られるようにアームレストを昇降させることができるものである。
【0047】
この場合、上記実施例のポップアップユニットでは、基体1の前方に設けた支柱7を着脱可能な支柱部材として構成したが、その他の支柱についても基体1や昇降体3に着脱可能な別体部品とすると共に、支柱の取付部を基体1や昇降体3の複数箇所に設けておくことにより、車種に応じて支柱のみを設計変更して製造し、その支柱を取り替えるだけで種々の車種に応じた最適なポップアップ状態が得られるポップアップユニットを構成することができる。これにより、支柱以外の部品を車種に応じて設計変更する必要がなく、部品の共通化によるコスト削減を図ることが可能である。
【0048】
また、上記のように、昇降体3にかかる荷重は上記支柱13,7,34,35により支えられ、昇降体3への荷重が起倒部材2a,2bにかかることがないので、起倒部材2a,2bと基体1及び昇降体3とを連結する回動軸24a,24b,25a,25bに大きな強度が要求されることがなく、従ってかかる回動軸を合成樹脂を用いて起倒部材2a,2bと一体的に形成することができ、この回動軸として金属シャフトを用いる必要がある従来のポップアップ機構に比べて、軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることができる。
【0049】
更に、昇降体3にかかる荷重は上記支柱13,7,34,35により支えられるため、ポップアップ状態を保持するロック機構部に大きな荷重がかかることがなく、ポップアップ状態を保持するロック機構は第二ロック突起15とロック片4とからなる簡易なもので十分であり、また基体1の支柱13,7と昇降体3の支柱34,35とを当接させることより、上記トーションスプリングs1,s2の付勢力による起倒部材2a,2bの回動を係止して、ポップアップ状態を保持することができるので、トーションスプリングs1,s2の付勢力により良好にポップアップ状態を維持することが可能であり、場合によっては第二ロック突起15を省略してポップアップ状態を保持するためのロック機構を省略することもできる。従って、この点からも軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることができるものである。
【0050】
なお、本発明のポップアップ機構は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更することができる。例えば、上記実施例では基体1をセンターコンソールボックスaの蓋体bに固定し、昇降体2にアームレストeを取り付けるようにポップアップユニットを構成したが、センターコンソールボックスaの蓋体bを基体1として構成するとともに、昇降体2をアームレストeとして構成することも可能である。また、折り畳み状態及びポップアップ状態でロック/アンロックを行うロック手段も、上記実施例のロック片4とロック突起14,15とを用いたものに限定されずに適宜変更することができ、この場合上述したようにポップアップ状態でロックするためのロック機構は省略することもできる。更に、ダンパーについても上記実施例とは異なるものとしてもよく、場合によっては省略することもできる。
【0051】
また、上記実施例では基体1と昇降体3との双方に支柱13,7,34,35を設けてこれら支柱同士を当接させるようにしたが、支柱は基体1又は昇降体3のいずれか一方のみに設けてもよい。更に、上記実施例では基体1側の支柱13,7の上面と昇降体3側の支柱34,35の下面とを単に当接させるように構成されているが、図11に示したように、互いに当接し合う支柱の先端面を凹部8aと凸部8bとして互いに嵌合させることにより、ポップアップ時に昇降体3にがたつきが生じることを効果的に防止することができる。また、当接する両支柱の先端面にゴム材等の弾性材81,81を配設して当接時のショックを吸収するようにしてもよい。更にまた、上記実施例では図1,2に示されているように、折り畳み時に、基体1側の支柱13は昇降体3の四角穴36内に挿入され、また昇降体3側の支柱35は、基体3の両側縁部に設けられた凹部17に挿入されるように構成したが、図12(A)〜(C)に示すように、支柱を基体や昇降体に折り畳み可能に設けてユニットの折り畳み時には支柱を基体や昇降体の内側に折り畳んでおき、ポップアップ時に自重や適宜な付勢手段によってこれを展開させて支柱とするようにしてもよい。
【0052】
更に、本発明のポップアップ機構は、上記実施例のように自動車のセンターコンソールボックス上に構成されるアームレストの昇降装置として好適に採用されるものであるが、本願発明のポップアップ機構の用途は、これに限定されるものではなく、各種椅子類の肘掛や使用態様によって基体とその基体に取り付けられた部品との相対的位置関係を変更する必要があるものに、その相対的位置関係を変更するための機構として好適に使用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明のポップアップ機構によれば、優れた耐荷重性が得られると共に、昇降体の上昇幅と前後移動幅とを個別に設定することができ、しかも軽量化、コスト削減、組立作業性の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるポップアップ機構を用いたポップアップユニットの折り畳み時を示す平面図である。
【図2】同ポップアップユニットの折り畳み時を示す側面図である。
【図3】同ポップアップユニットの折り畳み時を示す断面図である。
【図4】同ポップアップユニットのポップアップ時を示す平面図である。
【図5】同ポップアップユニットのポップアップ時を示す側面図である。
【図6】同ポップアップユニットのポップアップ時を示す断面図である。
【図7】同ポップアップユニットを示す分解斜視図である。
【図8】同ポップアップユニットの折り畳み時のロック部を示す拡大断面図であり、(A)はロック時、(B)はロック解除時、(C)はポップアップ状態から折り畳み状態へと移行させた際のロック直前の状態である。
【図9】同ポップアップユニットのポップアップ時のロック部を示す拡大断面図であり、(A)はロック直前の状態、(B)はロック時、(C)はロック解除時である。
【図10】同ポップアップユニットのポップアップ動作を順次説明する概略図であり、(A) は折り畳み時、(B)は昇降体最上点到達時、(C)はポップアップ時である。
【図11】本発明のポップアップ機構を構成する支柱の改良例を示す断面図である。
【図12】本発明のポップアップ機構を構成する支柱の他の改良例を示す概略図であり、(A)は折り畳み状態、(B)は回動中、(C)は起立状態である。
【図13】ポップアップユニットを組み込んだセンターコンソールボックスの一例を示す斜視図である。
【図14】従来のポップアップ機構の折り畳み時を示す一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図15】同従来のポップアップ機構のポップアップ状態を示す一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図16】同従来のポップアップ機構のロック動作を説明する拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基体
13,7 支柱
14 第一ロック突起(ロック手段)
2a,2b 起倒部材
3 昇降体
34,35 支柱
4 ロック片(ロック手段)
s1,s2 トーションスプリング(付勢手段)

Claims (3)

  1. 基体と、一端部が該基体の上面に回動可能に連結された少なくとも前後一対の起倒部材と、該起倒部材の他端部に回動可能に取り付けられた昇降体と、上記起倒部材を一回動方向に付勢する付勢手段と、上記起倒部材が上記基体上に倒れた状態でロックするロック手段とを具備し、上記起倒部材を上記付勢手段の付勢力に抗して上記基体上に倒して上記ロック手段によりロックした折り畳み状態から上記ロック手段によるロック状態を解除し、上記起倒部材を上記付勢手段による付勢力によって所定角度回動させて上記昇降体を上昇させると共に、起倒部材が所定角度回動して該昇降体が所定位置に上昇した状態で付勢手段の付勢力による起倒部材の回動を係止して、上記昇降体が上記基体から所定高さに上昇したポップアップ状態に保持し、またこの状態から上記起倒部材を上記付勢手段の付勢力に抗して回動させて上記基体上に倒すと共に、この状態で上記ロック手段によりロックすることにより、上記基体上に上記起倒部材が倒れた折り畳み状態に保持するように構成したポップアップ機構において、
    上記基体の上面又は上記昇降体の下面、もしくはこれらの両方に所定高さの支柱を突設し、上記ポップアップ時に、基体上面に突設された支柱の上端が昇降体の下面に当接し、又は昇降体の下面に突設された支柱の下端が基体の上面に当接し、もしくは基体の上面及び昇降体の下面の双方に突設された両支柱の先端にそれぞれ形成された昇降方向に直交する面同士が当接して、上記支柱がポップアップ状態にある上記昇降体を支持するように構成したことを特徴とするポップアップ機構。
  2. ポップアップ時における上記起倒部材の回動角度が、上記昇降体を最上点まで上昇させる直立角度を越えて更に回動した角度である請求項1記載のポップアップ機構。
  3. 上記基体の上面及び昇降体の下面の両方に支柱が突設されていると共に、上記ポップアップ時に当接し合う支柱の先端面に凹部と凸部が形成されており、これら凹部と凸部が互いに嵌合するように構成された請求項1又は2記載のポップアップ機構。
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