JP4199556B2 - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられ車室内から後方を視認するための車両用ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ミラー装置、例えば電動格納式の車両用ドアミラー装置では、車体側にドアミラーステーが略車両幅方向に張り出した状態で固定されており、このドアミラーステーにドアミラー本体部が格納位置及び使用位置である展開位置間を回動可能に支持されている。図9には従来の電動格納式の車両用ドアミラー装置100が示されており、以下に簡単に説明する。
【0003】
車両用ドアミラー装置100は、格納機構102を備えており、格納機構102はスタンド104を有している。スタンド104は車体側に固定されており、スタンド104には支持軸106が一体に設けられている。
【0004】
また、格納機構102はケース部材108を備えており、ケース部材108の内部に支持軸106が挿入された状態でケース部材108が支持軸106に回転自在に支持されている。ケース部材108は車両後方視認用のミラー(図示省略)に連結されており、ケース部材108はミラーと常に一体に回動する。ケース部材108の内部には駆動モータ110が固定的に収容されると共に、支持軸106にはギアプレート112が回転自在に挿通されており、駆動モータ110の駆動によりギアプレート112に回転力が付与される。
【0005】
支持軸106にはギアプレート112の上方においてクラッチプレート114が挿通されており、クラッチプレート114は支持軸106に対し回転不能に嵌合している。支持軸106には、クラッチプレート114の上方において圧縮コイルスプリング116が貫通されると共に圧縮コイルスプリング116の上方においてプッシュナット118が固定されており、圧縮コイルスプリング116がプッシュナット118に係止されてクラッチプレート114を付勢することで、クラッチプレート114がギアプレート112に押し付けられて摩擦係合している。
【0006】
ここで、駆動モータ110が作動してギアプレート112に回転力が付与されると、クラッチプレート114がギアプレート112の回転を阻止することで、ギアプレート112に作用する回転力の反力によってケース部材108が支持軸106廻りに回動し、ミラーが格納または展開される。一方、ケース部材108に所定値以上の外力が作用した際には、クラッチプレート114とギアプレート112との摩擦係合力に抗してギアプレート112がケース部材108と共にクラッチプレート114に対し回転することで、ギアプレート112の損傷が防止される構成である。
【0007】
ところで、クラッチプレート114によってギアプレート112の支持軸106廻りの回転を阻止するために、ギアプレート112とクラッチプレート114とを凹凸嵌合させた構成の車両用ミラー装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。図9に示す車両用ドアミラー装置100は、この構成を備えており、以下、この点について補足する。
【0008】
車両用ドアミラー装置100では、ギアプレート112の上面に凹設された挿入谷120にクラッチプレート114の下面から突設された挿入山122が入り込んで、これらが凹凸嵌合している。図示は省略するが、挿入谷120及び挿入山122は、それぞれ支持軸106と同軸の円周に沿って等間隔で複数設けられており、またそれぞれの周方向端部が傾斜面とされている。
【0009】
これにより、クラッチプレート114は、通常、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって挿入山122の頂部が挿入谷120の底部に押し付けられた状態で、挿入山122の傾斜した周(長手)方向端部が挿入谷120の傾斜した周方向端部に係合しており、ギアプレート112の支持軸106廻りの回転を阻止する。
【0010】
そして、ケース部材108に所定値以上の外力が作用した際には、クラッチプレート114は、互いに係合する挿入山122及び挿入谷120の傾斜した端部が上記外力(回転力)を軸方向の押圧力に変換することによって、挿入山122の傾斜した端部を挿入谷120の傾斜した端部と摺動させつつ、圧縮コイルスプリング116の付勢力に抗して上方へ移動する。すると、クラッチプレート114の挿入山122がギアプレート112の挿入谷120から抜け出して、該ギアプレート112の支持軸106廻りの回転が許容され、上記と同様に外力によるギアプレート112の損傷が防止される。また、この外力によってミラーが格納位置または展開位置に達すると、クラッチプレート114は、圧縮コイルスプリング116の付勢力によって、その挿入山122が元に入り込んでいた挿入谷120とは別の挿入谷120に入り込み(下方に移動し)、ギアプレート112の回転を阻止する状態に復帰する。すなわち、上記外力が作用すると、クラッチプレート114は支持軸106と摺動しつつ上下動するようになっている。
【0011】
このように、ギアプレート112とクラッチプレート114とが凹凸嵌合した構成では、これらが単に摩擦係合する構成と比較して確実にギアプレート112とクラッチプレート114とが係合するため、圧縮コイルスプリング116の付勢力(ばね定数)を小さくして、ケース部材108とスタンド104との摺動抵抗を低減することができる。そして、挿入山122を有し上下動するクラッチプレート114は、軽量化や生産性を考慮して挿入山122を除く板厚が薄くされている。具体的には、クラッチプレート114は、その軸心から挿入山122(押圧力の作用部位)までの距離が10mmである場合に、その板厚が略3mmとされていた。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−36955号公報
【特許文献2】
特開2002−274268号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き従来の車両用ドアミラー装置100では、上記の通りクラッチプレート114の板厚が薄いため、換言すれば、クラッチプレート114における支持軸106との嵌合部位の軸方向長さが小さかったため、クラッチプレート114が支持軸106の軸線に対し傾いた状態で上下動する場合に、該クラッチプレート114の内縁部の支持軸106に対する食い付きが生じるという問題があった。この食い付きは、ミラーの格納または展開に必要な外力を過大にして、例えば、手動によるミラーの格納または展開を不能としたり、ギアプレート112を破損する原因となったりする。
【0014】
本発明は、上記事実を考慮して、クラッチ部材の傾きを抑制し、所定の外力で安定して作動する車両用ミラー装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用ミラー装置は、車体に対し固定された支持軸と、後方視認用のミラーに固定されると共に前記支持軸の軸心廻りに回転自在とされ、駆動モータを保持する連結保持部材と、前記支持軸を挿通させて該支持軸の軸心廻りの回転自在とされ、前記駆動モータの回転力が伝達されるギアプレートと、前記支持軸に回転不能かつ軸方向に摺動可能に嵌合し、通常は付勢力により前記ギアプレートに押し付けられて該ギアプレートの前記支持軸に対する回転を阻止し、前記連結保持部材に所定値以上の外力が作用した際に、該外力に基づく押圧力によって前記付勢力に抗して軸方向に移動し前記ギアプレートの前記支持軸に対する回転を許容するクラッチ部材と、を備え、前記クラッチ部材の前記支持軸との嵌合部位の長さをh、該クラッチ部材における前記押圧力の作用部位と軸心との距離をL、該支持軸と該クラッチ部材との静摩擦係数をμとしたときに、h≧4×μ×Lであることを特徴としている。
【0016】
請求項1記載の車両用ミラー装置では、駆動モータが作動すると、該駆動モータの回転力が、付勢力によって押し付けられたクラッチ部材により支持軸に対する回転が阻止されたギアプレートに伝達される。すると、この回転力の反力によって、駆動モータを保持した連結保持部材がミラーと共に支持軸(ギアプレート)廻りに回動する。これにより、例えば、ミラーが車体に対し格納または展開される。
【0017】
一方、連結保持部材に所定値以上の外力、すなわち連結保持部材を支持軸廻りに回動させる成分を含む外力が作用すると、この外力に基づく押圧力が(例えば、連結保持部材またはギアプレートを介して)クラッチ部材に作用し、クラッチ部材は上記付勢力に抗して支持軸と摺動しつつ軸方向に移動し、ギアプレートの支持軸に対する回転を許容する。これにより、上記外力によって、ミラーに固定された連結保持部材及びギアプレートが共に支持軸の軸心廻りに回転し、該外力によるミラーの展開または格納が可能とされる一方、該外力によるギアプレートの破損(過荷重)が防止される。
【0018】
ここで、前記クラッチ部材の前記支持軸との嵌合部位の長さをh、該クラッチ部材における軸心と前記外力の作用部位との距離をL、該支持軸と該クラッチ部材との静摩擦係数をμとしたときに、h≧4×μ×Lであるため、クラッチ部材の支持軸に対する傾きが抑制され、クラッチ部材は、傾いた状態でも所定の外力で安定してギアプレートの支持軸に対する回転を許容する。具体的には、支持軸に対し傾いた状態で嵌合しているクラッチ部材が、軸方向移動する際に受ける軸方向の押圧力Fは、付勢力をFs、クラッチ部材が支持軸から受ける径方向の力をRとすると、F=Fs+2×μ×Rであり、クラッチ部材の回転モーメントの釣り合いによりF×L=R×hであるから、これらの式から付勢力Fsに対する押圧力Fの荷重比αは、α=F/Fs=h/(h−2×μ×L)となる。そして、上記の通りh≧4×μ×Lであるから、1<α≦2となる。これにより、クラッチ部材は、ギアプレートに押し付けられる付勢力Fsの2倍以下の押圧力Fによって、確実に軸方向に移動してギアプレートの支持軸に対する回転を許容するため、上記外力によって、ギアプレートを損傷することなく、連結保持部材すなわちミラーが安定して支持軸廻りに回転する。
【0019】
このように、請求項1記載の車両用ミラー装置では、クラッチ部材の傾きを抑制し、所定の外力で安定して作動する。
【0020】
請求項2記載の発明に係る車両用ミラー装置は、請求項1記載の車両用ミラー装置において、前記クラッチ部材は、前記支持軸に嵌合する筒状部と、該筒状部の軸方向一端部から径方向外側へ延設され前記ギアプレートに押し付けられる円板部とで構成された、ことを特徴としている。
【0021】
請求項2記載の車両用ミラー装置では、クラッチ部材が筒状部と円板部とで構成されているため、換言すれば、クラッチ部材が支持軸に回転不能に嵌合する機能とギアプレートに押し付けられる機能とを分けたため、クラッチ部材は、その支持軸への嵌合長さを大きく維持しつつ、全体として軽量化が図られている。また、クラッチ部材は、全体として厚肉円筒状に形成されることがないため、例えば、樹脂成形による構成される場合、成形性すなわち生産性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両用ミラー装置としての車両用ドアミラー装置10について、図1乃至図8に基づいて説明する。
【0023】
図8には、車両用ドアミラー装置10が概略の分解斜視図にて示されている。この図に示される如く、車両用ドアミラー装置10は、フレーム12を備えており、フレーム12には保持部材14が固定されている。保持部材14は車両後方視認用のミラー16を保持している。これにより、フレーム12は保持部材14を介してミラー16を保持している。
【0024】
また、フレーム12には格納機構18が固定されており、格納機構18は車両のドア(図示省略)に固定されたドアミラーステー20に取り付けられている。以上により、格納機構18は、フレーム12及び保持部材14を介してミラー16を支持している。格納機構18は、ミラー16を回動して、車両のドアに対し起立した展開位置またはドアに略沿って折り畳んだ格納位置に位置させる機構であるが、その構成については後述する。
【0025】
フレーム12、保持部材14及び格納機構18は、ドアミラーバイザ22に収納されている。ドアミラーバイザ22は、車両前方側のバイザーカバー24と車両後方側のバイザーリム26とが接合されて構成されており、バイザーカバー24とバイザーリム26とは共にフレーム12に固定されている。
【0026】
格納機構18の断面図である図1にも示される如く、格納機構18は、スタンド28を備えており、スタンド28はドアミラーステー20に固定されている。このスタンド28からは、略円筒状に形成された支持軸30が一体に立設されている。これにより、支持軸30は、スタンド28、ドアミラーステー20を介して車体に固定されている。
【0027】
スタンド28には、支持軸30と同軸的な所定の円周に沿って複数のスタンド谷32(図8では図示省略)が等間隔で凹設されている。スタンド谷32は、後述するケース部材36の格納位置、展開位置におけるスタンド28に対する位置決め用とされている。また、支持軸30には、その外面の周方向における一部が上部から下端に亘り切り欠かれて平面部34が形成されている(図3及び図8参照)。平面部34は互いに平行となるように2つ設けられており、これにより、支持軸30の上部から下端近傍に亘る周面は平面視略楕円形状とされている。
【0028】
また、図2にも示される如く、格納機構18は連結保持部材としてのケース部材36を備えており、ケース部材36は略箱状に形成されている。図1に戻り、ケース部材36には、その底板部36Aを貫通するように円筒状の支持筒部38が一体に形成されている。支持筒部38の内周面は支持軸30の外周面(平面部34形成部分を除く)に対応しており、この支持筒部38には支持軸30が下方から挿通されている。これにより、ケース部材36は、その内部に挿入された支持軸30に支持筒部38において軸支され、該支持軸30対し回転自在とされている。そして、ケース部材36は、フレーム12に固定されており、該フレーム12及び保持部材14を介して連結されたミラー16と常に支持軸30廻りの一体回転可能とされている。
【0029】
このケース部材36の底板部36Aの外(下)面には、ディテントプレート40が固着されている。ディテントプレート40の下面からは、スタンド28のスタンド谷32に入り込むケース山42が突設されている。ケース山42は、スタンド谷32内で周方向に移動可能とされており、格納位置で周方向の一端部をスタンド谷32の周方向一端部に係合させ、展開位置で周方向他端部をスタンド谷32の周方向他端部に係合させるようになっている。
【0030】
ケース部材36の内部には、駆動モータ44が固定的に収容されている。図2の3−3断面図である図3にも示される如く、駆動モータ44の出力軸44Aにはウォーム46が取り付けられており、ウォーム46にはヘリカルギア48が噛合している。ヘリカルギア48にはシャフトウォーム50が一体に設けられており、ヘリカルギア48とシャフトウォーム50とは常に一体に回転する。
【0031】
また、ケース部材36の内部には、格納機構18を構成する略円筒状のギアプレート52が設けられている。ギアプレート52は、その内周面が支持軸30の外周面(平面部34形成部分を除く)に対応しており、支持軸30に挿通されて回転自在に軸支されている。ギアプレート52の外周面には周歯52Aが形成されており、ギアプレート52は周歯52Aにおいてシャフトウォーム50に噛合している。これにより、駆動モータ44の回転力が、ウォーム46、ヘリカルギア48、及びシャフトウォーム50を介してギアプレート52に伝達される構成である。
【0032】
図4にも示される如く、ギアプレート52の上面には、所定数(本実施の形態では4つ)の挿入谷54が凹設されており、各挿入谷54は周方向に沿って等間隔で配置されている。各挿入谷54は、それぞれ底側よりも開口(上)側が周方向に広がるように該周方向の両端部が傾斜面54Aとされており、断面視で略台形状に形成されている。
【0033】
さらに、図1に示される如く、ケース部材36の内部におけるギアプレート52の上方には、格納機構18を構成するクラッチ部材56が配置されている。図5(A)に示される如く、クラッチ部材56は、略円筒状に形成された筒状部58と、筒状部58の下端部から径方向外側に延設された円環状の円板部60を備えている。クラッチ部材56を構成する筒状部58の軸心部は、平面部34を有する支持軸30の外周面に対応して軸方向視で略楕円形状に形成された貫通孔56Aとされている。この貫通孔56Aに支持軸30が嵌合(挿通)されることで、クラッチ部材56は支持軸30に対し回転不能とされている。そして、クラッチ部材56は、支持軸30に対し軸線(上下)方向に摺動可能とされている。
【0034】
図5(B)にも示される如く、このクラッチ部材56を構成する円板部60の下面からは、所定数(本実施の形態では4つ)の挿入山62が突設されており、各挿入山62は周方向に沿って等間隔で配置されている。各挿入山62は、それぞれギアプレート52の挿入谷54に対応して周方向両端部にそれぞれ傾斜面62Aを有する台形状に形成されており、挿入谷54に入り込んだ状態で、周方向両側の傾斜面62Aがそれぞれ対応する傾斜面54Aに当接するようになっている。これにより、クラッチ部材56がギアプレート52に係合されている。
【0035】
また、支持軸30の上端近傍にはプッシュナット64が固定されている。このプッシュナット64と円板部60上面との間には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング66が軸心部に支持軸30を挿通させて配置されている。そして、円板部60の挿入山62を挿入谷54に入り込ませて該円板部60の下側に当接しているギアプレート52が、スタンド28の上面に当接しているケース部材36の支持筒部38上端面に係合した状態(図1の状態)で、圧縮コイルスプリング66は圧縮状態とされている。
【0036】
このため、圧縮コイルスプリング66は、常時、クラッチ部材56をギアプレート52側へ付勢している。この状態で、クラッチ部材56の筒状部58は、圧縮コイルスプリング66内に挿入されている。なお、クラッチ部材56の寸法については、後述する。
【0037】
以上により、車両用ドアミラー装置10では、駆動モータ44が作動して該駆動モータの回転力がギアプレート52に伝達されると、クラッチプレート56がギアプレート52の支持軸30に対する回転を阻止することで、上記回転力の反力でケース部材36が格納方向または起立方向へ回動する構成である。
【0038】
また、各ケース山42の一端部が各スタンド谷32の一端部に係合することでケース部材36の回動が係止されてミラー16が格納位置に停止される一方、各ケース山42の他端部が各スタンド谷32の他端部に係合することでケース部材36の回動が係止されてミラーが展開(起立)位置に停止されるようになっている。
【0039】
さらに、ドアミラーバイザ22が外力を受けてケース部材36に所定値以上の外力が作用した際には、この外力(の一部)が各挿入谷54、各挿入山62の傾斜面54A、62Aによって支持軸30の軸線方向の押上(押圧)力に変換されて、クラッチ部材56が圧縮コイルスプリング66の付勢力に抗して上方に移動することで、各挿入谷54への各挿入山62挿入(係合)状態が解除される構成である。
【0040】
これにより、ギアプレート52の支持軸30に対する回転が許容され、上記外力によってミラー16が格納方向または展開方向に移動するようになっている。そして、ミラー16が格納位置または展開位置まで達すると、各挿入山62が各挿入谷54(元に係合していた挿入谷54とは略90°ずれた挿入谷54)へ再度入り込むようになっている。すなわち、ギアプレート52の挿入谷54(傾斜面54A)と、クラッチ部材56の挿入山62(傾斜面62A)とは、互いに係合してギアプレート52とクラッチ部材56との相対回転を阻止する機能の他に、所定値以上の外力によってクラッチ部材56に押上力を作用させるカム機能を備えている。
【0041】
以下、クラッチ部材56を圧縮コイルスプリング66の付勢力に抗して上方へ移動させる力と、クラッチ部材56の寸法との関係を図6に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、図6ではクラッチ部材56を平板状としている。
【0042】
図6に模式図にて示される如く、ケース部材36にこれを支持軸30廻りに回動させるような所定値以上の外力が作用すると、クラッチ部材56の挿入山62には、上記の如く挿入谷54と挿入山62とによって作用方向を変換された軸方向の押上力(外力に基づく押圧力)Fが作用する。一方、クラッチ部材56には、圧縮コイルスプリング66の付勢力Fsが全周に亘り略均一に作用している。
【0043】
このとき、クラッチ部材56が支持軸30に対し傾いていると、押上力Fは、一つの挿入山62に作用する。また、傾いているクラッチ部材56における貫通孔56Aの内縁部が、軸心に対し対称となる2ヶ所で支持軸30に接触する。このため、クラッチ部材56には、支持軸30との各接触部位において、該支持軸30から受ける径方向力Rがそれぞれ作用する。
【0044】
以上により、クラッチ部材56が上方へ移動する直前の押上力Fは、クラッチ部材56と支持軸30との静摩擦係数をμとすると、軸線方向の力の釣り合いから、F=Fs+2×μ×Rとなる。また、クラッチ部材56の軸心から押上力Fの作用点までの距離をL、クラッチ部材56の高さ(すなわち、貫通孔56Aの長さ)をhとすると、クラッチ部材56に作用するモーメントの釣り合いから、F×L=R×h(=R×h+R×0、または、R×h/2+R×h/2)となる。これらの式から、クラッチ部材56を上方へ移動させるのに要する押上力Fの付勢力Fsに対する荷重比αは、α=F/Fs=h/(h−2×μ×L)となる。
【0045】
この式から、荷重比αは、図7に示される如く、クラッチ部材56の高さhが大きいほど小さくなり、高さhが大きいほど1に漸近することが判る。そして、本発明では、この荷重比αを2以下(1<α≦2)とすべく、h≧4×μ×Lとしているが、本実施の形態では、荷重比αを、より好ましい範囲である1.5以下(1<α≦1.5)とするようにクラッチ部材56の高さhを決めている。具体的には、h≧6×μ×Lであり、静摩擦係数μを0.1、距離Lを10mmとして、クラッチ部材56の高さhを6mm以上としている。この高さhは、図5(A)にも示される如く、貫通孔56Aの軸方向長さである。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0047】
上記構成の車両用ドアミラー装置10では、クラッチ部材56の挿入山62がギアプレート52の挿入谷54に入り込んでクラッチ部材56がギアプレート52に係合した状態で、該クラッチ部材56が圧縮コイルスプリング66の付勢力によってギアプレート52に押し付けられている。このため、通常は、ギアプレート52の支持軸30に対する回転がクラッチ部材によって阻止される。
【0048】
この状態で駆動モータ44が作動すると、駆動モータ44の回転力は、ウォーム46、ヘリカルギア48及びシャフトウォーム50を介してギアプレート52に伝達される。すると、クラッチプレート56がギアプレート52の支持軸30に対する回転を阻止していることにより、ギアプレート52に作用する回転力の反力でケース部材36が支持軸30廻りに回動する。これにより、ケース部材36にフレーム12、保持部材14を介して固定されたミラー16(ドアミラーバイザ22)が格納方向または起立方向へ回動される。
【0049】
そして、各ケース山42の一端部が各スタンド谷32の一端部に係合するとケース部材36の回動が規制されてミラー16が格納位置に停止される一方、各ケース山42の他端部が各スタンド谷32の他端部に係合するとケース部材36の回動が規制されてミラー16が展開(起立)位置に停止される。
【0050】
さらに、ケース部材36に所定値以上の(駆動モータ44等によるギアプレート52の回転力よりも大きい)外力が作用した際には、この外力の一部が挿入山62及び挿入谷54の傾斜面62A、54Aによって押上力Fに変換されてクラッチ部材56に作用する。すると、クラッチ部材56が圧縮コイルスプリング66の付勢力に抗して上方へ移動し、各挿入山62がギアプレート52の挿入谷54から抜け出る。
【0051】
これにより、ギアプレート52のクラッチプレート56すなわち支持軸30に対する回転が許容され、ギアプレート52は、その上面(挿入谷54間の部分)を挿入山62の下端面と摺動させつつ回転する。すなわち、ギアプレート52は、ケース部材36に作用する外力によって、ケース部材36と共に支持軸30廻りに回転し、ミラー16(ドアミラーバイザ22)が格納方向または起立方向へ回動する。このため、ギアプレート52が外力に対し回転により非常回避して損傷が防止され、また、ミラー16の手動による格納または展開が可能とされる。
【0052】
また、挿入谷54から抜け出た挿入山62は、ミラー16が格納位置または展開位置に達すると、挿入谷に54へ再度入り込み、クラッチ部材56が圧縮コイルスプリング66の付勢力で下降する。これにより、車両用ドアミラー装置10は、クラッチ部材56によってギアプレート52の支持軸30に対する回転が阻止された状態に復帰する。
【0053】
ここで、上記の如くクラッチ部材56は、その高さhを6mm以上としているため、高さが3mmである従来のクラッチプレート114と比較して、支持軸30に対する傾きが抑制される。そして、この高さhが6mm以上と大きいため、換言すれば、クラッチ部材56に作用する外力によるモーメント(F×L)に抗するモーメント(R×h)におけるモーメントの腕が長くなるため、径方向力Rが小さくなる。
【0054】
このため、径方向力Rを抗力とする支持軸30とクラッチ部材56との間の静摩擦力(μ×R)が小さくなり、クラッチ部材56が支持軸30に対し傾いた場合でも、該クラッチ部材56は圧縮コイルスプリング66の付勢力及び上記静摩擦力に抗して確実に上方へ移動してギアプレート52の回転を許容する。
【0055】
より具体的には、上記の通り、圧縮コイルスプリング66による付勢力Fsの1.5倍以上の押上力Fが作用すると、クラッチ部材56は確実に上方へ移動してギアプレート52の回転を許容する。比較のために、高さ3mmのクラッチプレート114が支持軸30(116)に対し傾いた場合に上方へ移動するのに要する荷重比α’を示すと、上記式からα’=h/(h−2×μ×L)であるから、静摩擦係数μ=0.1、距離L=10mmを代入すると、α’=3となる。このように、従来の車両用ドアミラー装置100では外力に基づく押上力F’が付勢力Fsの3倍以上でなければクラッチプレート114が確実にギアプレート112の回転を許容しないのに対し、本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置10では、クラッチ部材56が支持軸30に対し傾いた場合にでも、外力に基づく押上力Fが付勢力Fsの1.5倍以上であると確実にギアプレート52の回転を許容する。このため、手動でミラー16を格納方向または展開方向へ動かせないといった不具合がなくなる。また、ギアプレート52が外力に対し確実に保護されるため、ギアプレート52に要求される強度を小さくして軽量化を図ることも可能である。
【0056】
このように、本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置10では、クラッチ部材56の傾きを抑制し、格納機構18が所定の外力で安定して作動する。
【0057】
また、車両用ドアミラー装置10では、クラッチ部材56を筒状部58と円板部60とで構成したため、換言すれば、クラッチ部材56が支持軸30に回転不能に嵌合する機能とギアプレート52に押し付けられる機能とを分けたため、クラッチ部材56は、単に厚肉化する構成と比較して、高さh(支持軸30への嵌合長さ)を大きく維持しつつ、全体として軽量化が図られている。さらに、クラッチ部材56は、全体として厚肉円筒状に形成されることがないため、例えば、樹脂成形による構成される場合、成形性すなわち生産性が向上する。
【0058】
なお、上記の実施の形態では、荷重比αを1.5以下とすべくクラッチ部材56の高さhが、h≧6×μ×Lより得られる構成としたが、本発明は、h≧4×μ×Lすなわち荷重比αが2以下であれば足り、上記実施の形態に係る構成に限定されることはない。また、L=10mm、μ=0.1である構成に限定されないことは言うまでもない。
【0059】
また、上記の実施の形態では、クラッチ部材56が、その挿入山62とギアプレート52の挿入谷54とによって上下動する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、クラッチ部材56は、通常は圧縮コイルスプリング66の付勢力よってギアプレート52に圧接され、所定値以上の外力が作用したときに、ギアプレート52よりも径方向外側に張り出した部分がケース部材36の底板部36A内面側に設けられたカム部に乗り上げて上方に移動する構成であっても良い。
【0060】
さらに、上記の実施の形態では、クラッチ部材56が筒状部と円板部とを有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、クラッチ部材56が全体として平板(円環)状または円筒状に形成されても良い。
【0061】
さらにまた、上記の実施の形態では、ギアプレート52が支持軸30に直接的に軸支された構成としたが、本発明はこれに限定されず、ギアプレート52は、支持軸30の軸心廻りに回転可能であれば足り、例えば、クラッチ部材56に同軸的かつ相対回転可能に嵌合して支持軸30の軸心廻りに回転可能とされても良く、支持筒部38に回転可能に軸支されても良い。前者の場合や後者においてケース部材36が支持筒部38においてクラッチ部材56を介して支持軸30に軸支される場合には、クラッチ部材56の筒状部58を円板部60の下側に配置することも可能である。
【0062】
さらにまた、上記の実施の形態では、連結保持部材として略箱状のケース部材36を備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、連結保持部材はフレーム12に支持筒部38を一体に設けた如き部材であっても良い。したがって、連結保持部材は、駆動モータ44を収容しなくても良く、クラッチ部材56やギアプレート52を収容しなくても良い。また、ケース部材36(連結保持部材)は、支持軸30に直接的に軸支される構成に限られず、例えば、スタンド28に支持軸30と同軸的に設けられた円筒部の内周または外周において軸支されても良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両用ミラー装置は、クラッチ部材の傾きを抑制し、所定の外力で安定して作動するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成する格納機構の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成する格納機構の正面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成するギアプレートの平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成するクラッチ部材を示す図であって、(A)は正面図、(B)は底面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成するクラッチ部材に作用する力を説明する模式図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を構成するクラッチ部材の高さと荷重比との関係を示す線図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の分解斜視図である。
【図9】従来の車両用ドアミラー装置の断面図である。
【符号の説明】
10 車両用ドアミラー装置
16 ミラー
30 支持軸
36 ケース部材(連結保持部材)
44 駆動モータ
52 ギアプレート
56 クラッチ部材
58 筒状部(クラッチ部材)
60 円板部(クラッチ部材)

Claims (2)

  1. 車体に対し固定された支持軸と、
    後方視認用のミラーに固定されると共に前記支持軸の軸心廻りに回転自在とされ、駆動モータを保持する連結保持部材と、
    前記支持軸を挿通させて該支持軸の軸心廻りの回転自在とされ、前記駆動モータの回転力が伝達されるギアプレートと、
    前記支持軸に回転不能かつ軸方向に摺動可能に嵌合し、通常は付勢力により前記ギアプレートに押し付けられて該ギアプレートの前記支持軸に対する回転を阻止し、前記連結保持部材に所定値以上の外力が作用した際に、該外力に基づく押圧力によって前記付勢力に抗して軸方向に移動し前記ギアプレートの前記支持軸に対する回転を許容するクラッチ部材と、
    を備え、前記クラッチ部材の前記支持軸との嵌合部位の長さをh、該クラッチ部材における前記押圧力の作用部位と軸心との距離をL、該支持軸と該クラッチ部材との静摩擦係数をμとしたときに、h≧4×μ×Lであることを特徴とする車両用ミラー装置。
  2. 前記クラッチ部材は、前記支持軸に嵌合する筒状部と、該筒状部の軸方向一端部から径方向外側へ延設され前記ギアプレートに押し付けられる円板部とで構成された、ことを特徴とする請求項1記載の車両用ミラー装置。
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