JP4198825B2 - 研削装置 - Google Patents
研削装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4198825B2 JP4198825B2 JP16089699A JP16089699A JP4198825B2 JP 4198825 B2 JP4198825 B2 JP 4198825B2 JP 16089699 A JP16089699 A JP 16089699A JP 16089699 A JP16089699 A JP 16089699A JP 4198825 B2 JP4198825 B2 JP 4198825B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cylinder
- workpiece
- grinding
- grinding wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークに対して研削砥石を一定の加圧力で押圧する定圧切込型の研削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワーク端面の面粗さ向上等のために粒度の小さい研削砥石を使用する研削装置には、一定の切込速度で切込を行う定速切込型ではなく、一定の加圧力で切込を行う定圧切込型のものがある。
【0003】
例えば、図5に示す定圧切込型の研削装置は、べッド1に固定されたガイドレール2を備え、このガイドレール2上には研削砥石5を保持するホイールヘッド6を載置した切込テーブル7が、ワーク3が保持された主軸台4に対して前進及び後退可能に配置されている。また、この切込テーブル7を主軸台4側に一定の付勢力で付勢するための定圧切込シリンダ8が設けられている。
【0004】
研削時には、切換弁11が図示の位置に設定され、定圧切込シリンダ8のシリンダチューブ8a内は、後方側の第1室8bがポンプ12、前方側の第2室8cがリザーバ13側に接続され、定圧切込シリンダ8のロッド8dが切込テーブル7を前進方向に付勢する。その結果、研削砥石5が一定の加圧力でワーク3に押圧される。
【0005】
ワーク3のローディング・アンローディング時及び研削砥石5の交換時には、切換弁11が切り換えられ、上記定圧切込シリンダ8のシリンダチューブ8aの第1室8bがリザーバ13側、第2室8cがポンプ12側に接続されてロッド8dが後退し、ワーク3と研削砥石5の間に隙間が形成される。
【0006】
上記ワーク3のローディング・アンローディング時には、研削砥石5とワーク3との間に1mm程度の隙間があればよいが、研削砥石5はねじ5aによりホイールヘッド6の回転軸6aに固定されており、研削砥石5の交換時には研削砥石5とワーク3との間にねじ5aを抜き出す空間を確保するために100mm程度の隙間が必要である。そのため、ワーク3と研削砥石5が接触した状態からの定圧切込シリンダ8のロッド8dの後退量Lは、少なくとも上記研削砥石5を交換可能な100mm程度に設定する必要がある。
【0007】
一方、図6に示す研削装置は、切込テーブル7を前進及び後退可能に支持するガイドレール2と、定圧切込シリンダ8が設けられた下側テーブル15を備え、この下側テーブル15はベッド1に固定されたサーボモータ17で回転駆動されるボールネジ18により前進及び後退するようになっている。また、上記定圧切込シリンダ8のロッド8d後退量Lは、上記図5に示す研削装置の場合よりも小さく、ワーク3のローディング・アンローディングに必要な1mm程度に設定されている。
【0008】
ワーク3のローディング・アンローディングは、図5に示す装置と同様に、切換弁11を図示の位置から切り換えて、定圧切込シリンダ8のロッド8dを後退させることにより行われる。一方、研削砥石5の交換時には、ロッド8dを後退させると共に、上記サーボモータ17によりボールネジ18を駆動して下側テーブル15を後退させ、ワーク3と研削砥石5の隙間を確保する。そして、研削砥石5の交換終了後、ワーク3の端面と研削砥石5が一定距離に近づくまで下側テーブル7を前進させる。また、研削砥石5の磨耗量に応じてサーボモータ17を駆動して下側テーブル7の位置を主軸台4側に移動させることにより、上記ローディング・アンローディング時のワーク3と研削砥石5の隙間を確保している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記図5に示す研削装置では、ワーク3のローディング・アンローディング時にも研削砥石5の交換時と同じ後退量Lだけ、切込テーブル7を後退させることになる。そして、ローディング・アンローディング後に、いったん後退させた切込テーブルを再度前進させる際の送り速度は、研削砥石5がワーク3と接触した時に破損が生じないように、低速に設定する必要がある。そのため、1個のワーク3当りのローディング、研削及びアンローディングに要する時間(サイクルタイム)が長くなる。
【0010】
一方、上記図6に示す研削装置では、上記のように定圧切込シリンダ8のロッド8dの後退量Lは、上記図5に示す研削装置と比較して小さいため、サイクルタイムを短縮することができる。しかし、この研削装置の場合、サーボモータ17及び図示していないNC制御装置やボールネジ18が必要となるためコスト高となる。また、この研削装置では、上記のように研削砥石5の磨耗量に応じてサーボモータ17を駆動し、下側テーブル15の位置を補正する必要がある点で複雑な制御が必要となる。
【0011】
そこで本発明は、簡易かつ低コストの構成で研削加工に要するサイクルタイムを短縮することができる定圧切込型の研削装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、ワークを保持する主軸台と、主軸台側へ向かう前進方向と、主軸台から離反する後退方向とに移動自在であって、研削砥石を保持する切込テーブルと、切込テーブルを主軸台側に付勢し、研削砥石をワークに対して一定圧で押圧する定圧切込シリンダとを備える研削装置において、ワークのローディング・アンローディング時に、上記切込テーブルを一定距離だけ後退させる切込戻しシリンダを備え、かつ、上記一定距離がローディング・アンローディングの際にワークと研削砥石の間に設ける必要のある隙間と等しく設定されていることを特徴とする研削装置を提供するものである。
【0013】
本発明の研削装置では、ワークのローディング・アンローディング時には、切込戻しシリンダが切込テーブルを一定距離だけ後退させ、かつ、この一定距離は、ローディング・アンローディングの際にワークと研削砥石の間に設ける必要のある隙間と等しく設定されている。よって、ワークのローディング・アンローディング時の切込テーブルの前進及び後退量を必要最低限に低減することができ、その結果、1個のワークに要するローディング、研削及びアンローディングの時間(サイクルタイム)を低減することができる。
【0014】
また、本発明の研削装置は、切込戻しシリンダによりローディング・アンローディング時に切込テーブルを前進、後退させるようにしており、ボールネジ、サーボモータ等の複雑な機構を必要としないため、構造及び制御が簡易で低コストである。
【0015】
さらに、本発明の研削装置は、上記のように切込戻しシリンダによりローディング・アンローディング時の切込テーブルの後退を行うようにしているため、定圧切込シリンダは、研削砥石の交換時にのみ後退させればよい。よって、研削加工に要するサイクルタイムを増加させることなく、定圧切込シリンダの後退量を大きく設定することが可能である。そして、この後退量を大きく設定することにより、研削砥石の交換が容易になる。
【0016】
具体的には、上記定圧切込シリンダの後退可能量は、研削砥石交換時にワークと研削砥石との間に設ける必要のある隙間以上に設定される。
【0017】
さらに具体的には、上記研削装置は、上記切込テーブルと切込戻しシリンダの間に、切込テーブルに向かう前進方向と、切込テーブルから離反する後退方向とに移動自在に配置され、上記切込戻しシリンダに連結された切込戻しテーブルと、切込戻しテーブルから切込テーブルに向けて摺動自在に突出し、弾性手段により切込テーブル側に付勢されて切込テーブルに当接する中間ピストンと、該中間ピストンをロックするロック位置と、非ロック位置に設定可能なロック用シリンダとを備え、研削時には、上記切込戻しピストンが後端位置、上記ロック用シリンダが非ロック位置に設定され、上記切込テーブルは上記中間ピストンを上記弾性手段の付勢力に抗して押し込みながら前進し、ワークのローディング・アンローディング時には、上記ロック用ピストンがロック位置に設定された状態で上記切込戻しピストンが前進し、上記中間ピストンが上記切込テーブルを後退させるようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態を説明する。
図1に示す本発明の実施形態の研削装置は、ベッド21上に主軸台22、工具台23及び切込戻し機構24を備えている。
【0019】
上記主軸台22はベッド21に固定されており、図示しないチャックを内蔵した主軸27を備えている。主軸27の先端には円筒形のワーク30が固定され、図示しない回転駆動機構により主軸27と共にワーク30が回転するようになっている。
【0020】
上記工具台23は、ベッド21に固定された工具台下部31を備え、この工具台下部31の上部にはガイドレール32が設けられている。このガイドレール32には、切込テーブル34が主軸台22へ向かう前進方向(図において左向き)及び主軸台22から離反する後退方向(図において右向き)に移動可能に配置されている。また、切込テーブル34上には、ホイールヘッド35が固定されており、このホイールヘッド35の回転軸35aの先端には、研削砥石37がねじ37aにより固定されるようになっている。さらに、切込テーブル34の前端には、後述する切込戻し機構24の中間ピストン52の先端が当接する押圧部34aが設けられている。
【0021】
上記工具台下部31の後端には、定圧切込シリンダ38が固定されている。定圧切込シリンダ38のシリンダチューブ38a内はロッド38bの一端により、後方側の第1室38cと前方側の第2室38dとに仕切られている。一方、上記ロッド38dの他端は上記切込テーブル34に連結されている。
【0022】
上記シリンダチューブ38aの第1室38c及び第2室38dは、4ポート3位置型の電磁弁からなる切換弁41を介して、油圧源であるポンプ43側とリザーバ44側のいずれかに選択的に接続されるようになっている。
【0023】
図2に示すように、上記定圧切込シリンダ38のストロークS1は、切込テーブル34がワーク30と研削砥石37が接触する位置から、研削砥石37の交換に必要な距離L1(本実施例では100mm)だけ後退可能であり、かつ、研削砥石37の磨耗を考慮した距離L2だけ前進可能となるように設定されている。
【0024】
上記切込戻し機構24は、ベッド21に固定されたガイドレール46を備えている。このガイドレール46は上記工具台23のガイドレール32と同方向に延びている。ガイドレール46上には、工具台23側へ向かう前進方向(図において右向き)及び工具台23から離反する後退方向(図において左向き)に移動自在に切込戻しテーブル47が配置されている。
【0025】
上記ガイドレール46の後端側には、切込戻しシリンダ49が配設されている。この切込戻しシリンダ49のシリンダチューブ49a内は、ロッド49bの一端により後方側の第1室49cと前方側の第2室49dとに仕切られており、これら第1及び第2室49c,49dは4ポート2位置型の電磁弁からなる切換弁51によりポンプ43側とリザーバ44側のいずれか一方に選択的に接続されるようになっている。一方、ロッド49bの他端は上記切込戻しテーブル47に連結されている。切込戻しシリンダ49のストロークS2は、ワーク30のローディング・アンローディング時にワーク30と研削砥石37との間に設ける必要のある隙間と等しい1mmに設定されている。
【0026】
上記切込戻しテーブル47には、上記ガイドレール32,46の延在方向、すなわち切込テーブル34の前進及び後退方向と同方向に摺動自在な中間ピストン52が取り付けられている。この中間ピストン52の先端側は、上記切込戻しテーブル47から上記切込テーブル34に向けて突出している。一方、この中間ピストン52の基端側は切込戻しテーブル47に形成された摺動室47a内に収容されており、摺動室47aの後端壁と中間ピストン52の基端との間に、ばね54が縮装されている。このばね54により中間ピストン52は先端側に向けて弾性的に付勢されている。なお、中間ピストン52を付勢する手段はばね54に限定されず、弾性的に中間ピストン52を付勢するものであればその構成は特に限定されない。
【0027】
また、切込戻しテーブル47は、上記中間ピストン52の摺動方向と直交方向に摺動自在なロック用シリンダ55を備えている。ロック用シリンダ55のシリンダチューブ55a内は、ロッド55bにより図において下方側の第1室55cと上方側の第2室55dとに仕切られており、第1及び第2室55c,55dは4ポート2位置型の電磁弁からなる切換弁58により、ポンプ43側とリザーバ44側とに選択的に接続されるようになっている。
【0028】
図1において59で示す制御部は、上記図示しない主軸台22及び工具台23の回転駆動機構を制御するほか、上記切換弁41,51,58を制御する。
【0029】
次に、上記構成からなる研削装置の動作を説明する。
非作動時には、図1に示すように、切換弁41は定圧切込シリンダ38の第1室38cがリザーバ44側、第2室38dがポンプ43側に接続される位置に設定されており、ロッド38bは後端位置にある。また、切換弁51は切込戻しシリンダ49の第1室49cがリザーバ44側、第2室49dがポンプ43側に接続される位置に設定されており、ロッド49bは後端位置にある。さらに、切換弁58はロック用シリンダ55の第1室55cがリザーバ44側、第2室55dがポンプ43側に接続される位置に設定され、ロック用シリンダ55のロッド55bは下端位置(非ロック位置)にある。この非ロック位置では、ロッド55bの先端は中間ピストン52から離反しており、中間ピストン52はばね54の付勢力により切込テーブル34側に突出している。
【0030】
研削時には、主軸台22の主軸27及びホイールヘッド35の回転軸35aが回転駆動され、ワーク30及び研削砥石37が回転される。また、図2に示すように、切換弁41は定圧切込シリンダ38の第1室38cがポンプ43側、第2室38dがリザーバ44側に接続される位置に切り換えられ、定圧切込シリンダ38のロッド38bが突出を開始し、それに伴って切込テーブル34が前方方向に移動する。研削砥石37がワーク30に接触すると研削が開始される。研削中の切込テーブル34は定圧切込シリンダ38により前進方向に付勢され、その結果、研削砥石37はワーク30に一定圧で押圧される。また、切込テーブル34の押圧部34aにより中間ピストン52の先端が押圧され、中間ピストン52はばね54の付勢力に抗して図において左側に移動して切込戻しテーブル47内に押し込まれる。
【0031】
研削開始後一定時間が経過すると研削が終了し、上記主軸台22の主軸27及びホイールヘッド35の回転軸35aの回転駆動が停止され、ワーク30及び研削砥石37の回転が停止する。また、研削終了と同時に、図3に示すように、切換弁58はロック用シリンダ55の第1室55cがポンプ43側、第2室55dがリザーバ44側に接続される位置に切り換えられる。その結果、ロック用シリンダ55のロッド55bが図において上方に移動し、その先端が中間ピストン52に押し付けられ、中間ピストン52が固定される(ロック位置)。さらに、切換弁41は定圧切込シリンダ38の第1及び第2室38c,38dが共にリザーバ44側に接続される位置に切り換えられる。この状態では、定圧切込シリンダ38のロッド38bは、前進方向にも後退方向にも付勢されない中立状態となる。
【0032】
次に、切換弁51が、切込戻しシリンダ49の第1室49cがポンプ43側、第2室49dがリザーバ44側に接続される位置に切り換えられ、切込戻しシリンダ49のロッド49bが前進する。ロッド49bが前進することにより、切込戻しテーブル47が工具台23側へ前進する。このとき、上記のように中間ピストン52はロック用シリンダ55のロッド55bによりロックされているため、切込戻しテーブル47が前進すると、中間ピストン52に押されて切込テーブル34が後退し、上記切込戻しシリンダ49のストロークS2と等しい距離だけ、ワーク30と研削砥石37の間に隙間が生じる。この状態で、研削加工が終了したワーク30のアンローディングと、次に研削加工が行われる新たなワーク30のローディングが行われる。
【0033】
新たなワーク30のローディング後、図4に示すように、上記切換弁51は切込戻しシリンダ49の第1室49cがリザーバ44側、第2室49dがポンプ43側に接続されるように切り換えられ、切込戻しシリンダ49のロッド49bが後端位置まで後退する。また、上記切換弁58はロック用シリンダ55の第1室55cがリザーバ44側、第2室55dがポンプ43側に接続される位置に切り換えられ、ロック用シリンダ55のロッド55bが図において下方位置に移動する。その結果、中間ピストン52のロックが解除され、ばね54の付勢力により中間ピストン52が突出位置に復帰する。
【0034】
そして、この図4に示す状態から、主軸台22の主軸27及びホイールヘッド35の回転軸35aが回転駆動されると共に、切換弁41,51,58が図2に示す位置に設定され、研削加工が再開される。
【0035】
このように、本実施形態の研削装置では、ワーク30のローディング・アンローディング時には、ローディング・アンローディングの際にワーク30と砥石37の間に設定する必要のある隙間と等しく設定されているストロークS2の分だけ切込戻しシリンダ49が切込テーブル34を後退させるため、ローディング・アンローディング時の切込テーブル34の前進及び後退量を必要最低限に低減することができる。そのため、この研削装置では、サイクルタイムを低減することができる。
【0036】
一方、磨耗等により研削砥石37を交換する必要が生じた場合には、上記図1に示すように、切換弁41は、定圧切込シリンダ38の第1室38cがリザーバ44側、第2室38dがポンプ43側に接続される位置に切り換えられ、定圧切込シリンダ38のロッド38bは後端位置まで後退する。このロッド38bの後退に伴い、切込テーブル34はワーク30と研削砥石37の間に定圧切込シリンダ38の後退量(距離L1)と等距離の隙間が形成される。また、上記図1に示すように研削砥石37の交換時には、切換弁51は切込戻しシリンダ49の第1室49cがリザーバ44側、第2室49dがポンプ43側に接続される位置に設定され、切込戻しシリンダ49のロッド49bは後端位置にある。さらに、切換弁58はロック用シリンダ55の第1室55cがリザーバ44側、第2室55dがポンプ43側に接続される位置に設定され、ロック用シリンダ55のロッド55bは下端位置にあり、中間ピストン52はばね54の付勢力により切込テーブル34側に突出している。
【0037】
研削砥石37の交換後の研削再開時には、上記研削動作開始時と同様に、主軸台22の主軸27及びホイールヘッド35の回転軸35aが回転駆動されると共に、切換弁41,51,58は図2に示す位置に設定される。
【0038】
このように本実施形態の研削装置では、定圧切込シリンダ38のロッド38bを後端位置まで後退させるのは、研削砥石37の交換時のみであり、ワーク30のローディング・アンローディングは上記切込戻しシリンダ49により行われる。よって、上記定圧切込シリンダ38の後退量を大きく設定してもワーク30の研削加工のサイクルタイムが増加することがない。そして、この後退量を十分大きく設定しておけば、研削砥石37の交換時にワーク30と研削砥石37の間の十分大きな隙間が形成され、研削砥石37の交換作業の作業性が向上する。
【0039】
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記定圧切込シリンダ38、切込戻しシリンダ49及びロック用シリンダ55は、空気圧で駆動されるものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の研削装置では、ワークのローディング・アンローディング時には、切込戻しシリンダが切込テーブルを後退させ、かつ、この後退距離は、ローディング・アンローディングの際にワークと研削砥石の間に設ける必要のある隙間と等しく設定されている。よって、ワークのローディング・アンローディング時の切込テーブルの前進及び後退量を必要最低限に低減してサイクルタイムを短縮する。
【0041】
また、本発明の研削装置は、ボールネジ、サーボモータ等の複雑な機構を必要としないため、構造が簡易で低コストである。
【0042】
さらに、本発明の研削装置では、定圧切込シリンダは、研削砥石の交換時にのみ後退させればよく、研削加工に要するサイクルタイムを増加させることなく、定圧切込シリンダの後退量を大きく設定することが可能である。そして、この後退量を大きく設定することにより、研削砥石の交換が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の研削装置の非動作中及び研削砥石交換時の状態を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施形態の研削装置の研削動作中の状態を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施形態の研削装置のワークのローディング・アンローディング中の状態を示す概略図である。
【図4】 本発明の実施形態の研削装置のワークのローディング・アンローディング後の研削再開時の状態を示す概略図である。
【図5】 従来の定圧切込型の研削装置の一例を示す概略図である。
【図6】 従来の定圧切込型の研削装置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
21 ベッド
22 主軸台
23 工具台
24 切込戻し機構
27 主軸
30 ワーク
31 工具台下部
32,46 ガイドレール
34 切込テーブル
35 ホイールヘッド
37 研削砥石
38 定圧切込シリンダ
41,51,58 切換弁
43 ポンプ
44 リザーバ
47 切込戻しテーブル
49 切込戻しシリンダ
52 中間ピストン
54 ばね
55 ロック用シリンダ
Claims (3)
- ワークを保持する主軸台と、
主軸台側へ向かう前進方向と、主軸台から離反する後退方向とに移動自在であって、研削砥石を保持する切込テーブルと、
切込テーブルを主軸台側に付勢し、研削砥石をワークに対して一定圧で押圧する定圧切込シリンダと
を備える研削装置において、
ワークのローディング・アンローディング時に、上記切込テーブルを一定距離だけ後退させる切込戻しシリンダを備え、かつ、上記一定距離がローディング・アンローディングの際にワークと研削砥石の間に設ける必要のある隙間と等しく設定されていることを特徴とする研削装置。 - 上記定圧切込シリンダの後退量は、研削砥石交換時にワークと研削砥石との間に設ける必要のある隙間以上に設定されている請求項1に記載の研削装置。
- 上記切込テーブルと切込戻しシリンダの間に、切込テーブルに向かう前進方向と、切込テーブルから離反する後退方向とに移動自在に配置され、上記切込戻しシリンダに連結された切込戻しテーブルと、
該切込戻しテーブルから切込テーブルに向けて摺動自在に突出し、弾性手段により切込テーブル側に付勢されて切込テーブルに当接する中間ピストンと、
該中間ピストンをロックするロック位置と、非ロック位置に設定可能なロック用シリンダと
を備え、
研削時には、上記切込戻しピストンが後端位置、上記ロック用シリンダが非ロック位置に設定され、上記切込テーブルは上記中間ピストンを上記弾性手段の付勢力に抗して押し込みながら前進し、
ワークのローディング・アンローディング時には、上記ロック用ピストンがロック位置に設定された状態で上記切込戻しピストンが前進し、上記中間ピストンが上記切込テーブルを後退させるようにしている請求項1又は請求項2に記載の研削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16089699A JP4198825B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 研削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16089699A JP4198825B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 研削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000343423A JP2000343423A (ja) | 2000-12-12 |
JP4198825B2 true JP4198825B2 (ja) | 2008-12-17 |
Family
ID=15724713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16089699A Expired - Fee Related JP4198825B2 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 研削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4198825B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109176226A (zh) * | 2018-11-28 | 2019-01-11 | 广东工业大学 | 抛光机床及其恒压装置 |
CN112091782B (zh) * | 2020-10-10 | 2024-08-06 | 江苏准信精密技术有限公司 | 一种修磨总装 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58137542A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-16 | Nakamuratome Seimitsu Kogyo Kk | 複合旋盤における刃物台の支持装置 |
JPS59115161A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 送り装置 |
JPH0632885B2 (ja) * | 1987-05-19 | 1994-05-02 | 日清工業株式会社 | セラミックスの研削方法および装置 |
JPS6451254A (en) * | 1987-08-19 | 1989-02-27 | Sony Corp | Tool holder |
-
1999
- 1999-06-08 JP JP16089699A patent/JP4198825B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000343423A (ja) | 2000-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4198825B2 (ja) | 研削装置 | |
CN208099614U (zh) | 一种电子雕刻机 | |
KR20050013643A (ko) | 클램핑 어셈블리 | |
JP2001113462A (ja) | 研削盤 | |
JP6656558B2 (ja) | 縦型旋盤 | |
JP2000246504A (ja) | 円筒研削盤の心押台 | |
US4367611A (en) | Cage slot grinding machine | |
JP2002001656A (ja) | トラバース円筒研削盤および長尺丸棒状のワークの円筒研削方法 | |
JP4169678B2 (ja) | ホーニング加工工具 | |
JP4163275B2 (ja) | 加工装置 | |
JP4466142B2 (ja) | 振れ止め装置を備えた工作機械 | |
JP2003117794A (ja) | 砥石台をリニアモータにより創成運動させる研削盤 | |
JPH0418726Y2 (ja) | ||
US2333256A (en) | Metalworking machine | |
JPH10138118A (ja) | ホーニング盤 | |
CN117086709B (zh) | 一种高精度研磨抛光装置 | |
JP2560700Y2 (ja) | 複合研削盤におけるドレス装置 | |
JPS6317648Y2 (ja) | ||
JP2002120131A (ja) | 円筒研削盤 | |
JP3635724B2 (ja) | センタレス研削盤のアンギュラ研削方法およびその装置 | |
JPS5946735B2 (ja) | 工作機械の送り装置 | |
JP2003136399A (ja) | 工作機械のワーク保持装置 | |
JP3112318B2 (ja) | 切削加工装置及び切削加工方法 | |
JP2655071B2 (ja) | 内部スプライン用の複合研削盤 | |
JP2024039395A (ja) | 工作機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080916 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081002 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |