JP2003136399A - 工作機械のワーク保持装置 - Google Patents

工作機械のワーク保持装置

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JP2003136399A
JP2003136399A JP2001336442A JP2001336442A JP2003136399A JP 2003136399 A JP2003136399 A JP 2003136399A JP 2001336442 A JP2001336442 A JP 2001336442A JP 2001336442 A JP2001336442 A JP 2001336442A JP 2003136399 A JP2003136399 A JP 2003136399A
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piston
backward
pilot
peripheral surface
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JP2001336442A
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Inventor
Yusuke Uchida
裕介 内田
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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  • Turning (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの前進限を確実に検出することがで
きる工作機械のワーク保持装置を提供する。 【解決手段】 シリンダ29内に収容したピストン30
に前進用第1通路45を設け、シリンダ29には前進用
第2通路46を設ける。前進用第2通路46にはパイロ
ット操作逆止弁51を介して前進用圧力センサ49を接
続する。前記逆止弁51と前進用加圧通路43を第1パ
イロット通路53により連通し、前進時に前記逆止弁5
1を開放する。前進用加圧室41に作動油が供給される
とピストン30が前進され、ピストン30が前進限に移
動されると、前進用第1通路45と前進用第2通路46
が連通される。このため、前進用加圧室41から前進用
パイロット通路456及び開放状態の逆止弁51を通し
て前進用圧力センサ49に圧力が作用し、ピストン30
の前進限が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械における
ワークの保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、クランクシャフトの研削盤にお
いては、研削に際して、保持機構のチャックによりクラ
ンクシャフトをジャーナル部の両端にて保持した状態
で、ジャーナル部の軸線を中心に回転させるように構成
したものが知られている。そして、砥石車をジャーナル
部の回転軸線と直交する方向に進退移動させて、その砥
石車によりクランクピン部を研削するようになってい
る。
【0003】前記保持機構の中心部にはクランクシャフ
トのジャーナル部の両端に形成した円錐形状の係合凹部
に進入して中心位置を設定するセンタがピストンによっ
て前進又は後退移動可能に設けられている。前記センタ
によりクランクシャフトの中心を保持した状態で保持機
構のチャック爪によりジャーナル部の両端を保持する。
前記センタの前進動作が確実に行われたか否かの判断を
する装置として、次の2つのものがある。
【0004】第1の検出装置は、図7(a)の簡略図に
示すように前記ピストン30の運動と同期して前後進さ
れるセンタ19の移動軌跡に位置するように近接センサ
S1,S2を前後2箇所に設けている。又、第2の検出
装置は、図7(b)の簡略図に示すようにピストン30
を作動させる作動油の圧力をパイロット通路を経由して
検出する前進用及び後退用の圧力センサPS1,PS2
を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の検出装置
は、センタ19の先進位置又は後退位置の検出を確実に
行うことができる。しかし、回転するセンタ19の外側
方に近接スイッチS1,S2を設ける必要があるため、
前記ピストン30を収容するシリンダの外部に検出専用
の設置スペースが必要となるばかりでなく、近接センサ
S1,S2がピストン30とともにセンタ19を中心に
旋回するので、近接センサS1,S2に接続する信号線
の処理が煩雑になるという問題があった。
【0006】又、第2の検出方法は、実際にピストン3
0が作動したか否かを確実に検出できるとは限らず、単
に圧力のみが上昇したことを検出し、誤動作を生じる可
能性があるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の技術に存する問題点
を解消して、ピストンが前進限又は後退限に移動された
ことを確実に検出することができるとともに、センサが
外部に露出するのをなくして小型化することができる工
作機械におけるワークの保持装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、流体圧シリンダのピス
トンを往復運動させてワーク保持部材を前進又は後退さ
せ、ワークを保持又は解除するようにした工作機械のワ
ーク保持装置において、前記ピストン又はシリンダに対
し、前進用加圧室に圧力流体が供給されてピストンが前
進限に移動されたとき、前進用加圧室と前進限検出用圧
力スイッチとを連通する前進用パイロット通路を設け、
後退用加圧室に圧力流体が供給されてピストンが後退限
に移動されたとき、後退用加圧室と後退限検出用圧力ス
イッチとを連通する後退用パイロット通路を設けたこと
を要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記前進用パイロット通路はシリンダに対しその内
周面に開口するように、かつピストンが前進限に移動さ
れたとき、該ピストンの外周面の後端縁から開放される
ように設けられ、前記後退用パイロット通路は、シリン
ダに対しその内周面に開口するように、かつピストンが
後退限に移動されたとき、該ピストンの外周面の前端縁
から開放されるように設けられていることを要旨とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記前進用パイロット通路はピストンに対しその外
周面に開口するとともに、前進用加圧室に常時開口する
ように形成された前進用第1通路と、シリンダの内周面
に開口するとともに前進限検出用圧力スイッチに連通す
るように形成された前進用第2通路とにより構成され、
前記ピストンが前進限に移動されたとき、前記前進用第
1通路及び第2通路が連通され、一方、前記後退用パイ
ロット通路はピストンに対しその外周面に開口するとと
もに、後退用加圧室に常時開口するように形成された後
退用第1通路と、シリンダの内周面に開口するとともに
後退限検出用圧力スイッチに連通するように形成された
後退用第2通路とにより構成され、前記ピストンが後退
限に移動されたとき、前記後退用第1通路及び第2通路
が連通するように構成されていることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、前記前進用パイロット通路はピストンに対し前進用
加圧室に常時開口するとともに、外周面に開口するよう
に形成された前進用第1通路と、前記シリンダに対しそ
の内周面に開口するとともに前記前進限検出用圧力スイ
ッチに連通するように形成された前進用第2通路とによ
り構成され、前記第2通路の内周面側の開口は、常には
後退用加圧室に開放され、ピントンが前進限に移動され
たとき前記前進用第1通路の開口と連通する位置に設け
られ、前記後退用パイロット通路はピストンに対し後退
用加圧室に常時開口するとともに、外周面に開口するよ
うに形成された後退用第1通路と、前記シリンダに対し
その内周面に開口するとともに前記後退限検出用圧力ス
イッチに連通するように形成された後退用第2通路とに
より構成され、前記後退用第2通路の内周面側の開口
は、常には前進用加圧室に開放され、ピントンが後退限
に移動されたとき前記後退用第1通路の開口と連通する
位置に設けられ、前記前進用第2通路には、ピストンの
後退時の連通を阻止する連通阻止手段が設けられ、前記
後退用第2通路にはピストンの前進時の連通を阻止する
連通阻止手段が設けられていることを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記前進用第2通路にはピストンの前進時に流路を
開放し、後退時に閉鎖する連通阻止手段としての前進用
のパイロット操作逆止弁が設けられ、前記後退用第2通
路にはピストンの後退時に流路を開放し、前進時に閉鎖
する連通阻止手段としての後退用のパイロット操作逆止
弁が設けられていることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すよう
に、クランクシャフト18は、複数のジャーナル部18
aと、それらのジャーナル部18a間において偏心位置
に配置された複数のクランクピン部18bとを備えてい
る。ジャーナル部18aとクランクピン部18bとは交
互に配置され、ジャーナル部18aの両端はクランクシ
ャフト18の両端、すなわち、左端18c,右端18d
を構成している。
【0014】ベッド11上には左右一対のテーブル1
2,12が前後一対のレール13に沿って左右方向へ移
動可能に支持されている。ベッド11の両側部にはテー
ブル移動用モータ14,14が配設され、これらのモー
タ14,14により送りネジ15,15を介してテーブ
ル12,12がレール13に沿って移動されるようにな
っている。
【0015】前記各テーブル12,12上には同一の軸
線上に位置する主軸台16,16が配設され、これらの
主軸台16,16の内側部には保持機構17,17が配
設されている。各保持機構17,17には、前記軸線を
中心に等間隔をおいて配置され、軸線を中心とした半径
方向に移動可能な複数のチャック爪20,20が装備さ
れている。そして、各チャック爪20,20が内側の保
持位置に移動されることにより、ワークとしてのクラン
クシャフト18のジャーナル部18aの両端18c,1
8dが外周側から保持されるようになっている。
【0016】図1及び図2に示すように、前記各保持機
構17,17の中心には、センタ19,19が対向する
保持機構17,17側へ突出可能に挿通支持されてい
る。そして、これらのセンタ19,19の先端テーパ面
19aがクランクシャフト18の両端のテーパ状のセン
タ孔l8eに係合することにより、クランクシャフト1
8のジャーナル部18aの両端18c,18dが端面側
から挟持されるようになっている。
【0017】前記クランクシャフト18は、ジャーナル
部18a及び両端18c,18dの軸線が前記主軸台1
6,16の軸線に一致した状態で、ジャーナル部18a
の両端18c,18dにて前記保持機構17,17のチ
ャック爪20,20により保持されるとともに、センタ
19,19により挟持される。そして、この状態で、主
軸台16,16の内部に配設されたクランクシャフト回
転用主軸モータ21,21により、ジャーナル部18a
の軸線を中心に左右同期して回転されるようになってい
る。
【0018】前記両テーブル12,12の後方におい
て、ベッド11上には砥石車22,22を有する左右一
対の砥石台23,23が前記テーブル12,12の移動
方向と平行する左右方向及び直交する前後方向の移動可
能に支持されている。
【0019】次に、主軸台16,16のうち右側に回転
可能に装設された保持機構17について説明する。前記
主軸台16の内部には回転筒体25が前記主軸モータ2
1によって回転可能に支持されている。この回転筒体2
5の前端面には外側シリンダ26がボルトにより固定さ
れている。この外側シリンダ26の先端部にはハウジン
グ27が嵌合され、図示しないボルトにより締め付け固
定されている。
【0020】前記外側シリンダ26の中心孔には筒体2
8が嵌入され、ボルトによって締め付け固定されてい
る。前記筒体28の内部には横円筒状の内側シリンダ2
9が嵌入され、該内側シリンダ29の前半部は前記ハウ
ジング27の中心孔に嵌入されている。前記内側シリン
ダ29内にはピストン30が前後方向の往復動可能に収
容され、このピストン30の前端部にはホルダ31が連
結され、該ホルダ31の前半部には前記センタ19が挿
入固定されている。前記内側シリンダ29の後端開口部
には位置規制筒32が接合固定されている。この位置規
制筒32の中心孔には前記ピストン30の後端部に一体
形成したロッド部33が後方に向って貫通されている。
前記位置規制筒32の後端部に接合し、ボルトにより固
定した蓋体34によって前記ロッド部33を覆うように
している。
【0021】前記ホルダ31と内側シリンダ29との間
には、ホルダ31の前後動作を円滑に行うためのスライ
ドボール軸受35が介在されている。図3は前記ピスト
ン30付近の油圧回路構成を簡略化して示す。ピストン
30の後端面と前記位置規制筒32の前端面(内側シリ
ンダ29の後側端面)との間には前進用加圧室41が形
成されている。ピストン30の前端面と前記内側シリン
ダ29の前側端面との間には後退用加圧室42が形成さ
れている。前記前進用加圧室41は前進用加圧通路43
から供給される圧油によってピストン30を前進させ
る。又、後退用加圧室42には後退用加圧通路44から
圧油が供給され、ピストン30を後退させるようになっ
ている。
【0022】前記ピストン30には前記前進用加圧室4
1に常時連通され、ピストン30の外周面に開口する前
進用第1通路45が設けられている。又、前記内側シリ
ンダ29には後退用加圧室42と連通可能な前進用第2
通路46が設けられ、その一端は前記内側シリンダ29
の内周面に開口されている。前進用第2通路46の先端
は前進用圧力センサ49に接続されている。この実施形
態では前記第1通路45及び第2通路46により前進用
パイロット通路456を構成している。
【0023】一方、前記ピストン30には常に後退用加
圧室42と連通し、ピストン30の外周面に開口する後
退用第1通路47が設けられている。前記内側シリンダ
29には前進用加圧室41と連通可能な後退用第2通路
48が設けられ、その一端は前記内側シリンダ29の内
周面に開口されている。前記第2通路48の先端は後退
用圧力センサ50に接続されている。この実施形態では
前記第1通路47及び第2通路48により後退用パイロ
ット通路478を構成している。
【0024】前進用第2通路46の中間部には前進用の
パイロット操作逆止弁51が接続されている。又、後退
用第2通路48の中間部には後退用のパイロット操作逆
止弁52が接続されている。前記パイロット操作逆止弁
51と前記前進用加圧通路43は第1パイロット通路5
3によって連通され、前記パイロット操作逆止弁52と
後退用加圧通路44は第2パイロット通路54によって
連通されている。
【0025】前記前進用加圧通路43及び後退用加圧通
路44には電磁切換弁55を介してポンプ56、タンク
57が接続されている。図2に示すように、前記外側シ
リンダ26と筒体28との間にはピストン61が収容さ
れ、該ピストン61の前端部にはチャック駆動機構62
が設けられている。このチャック駆動機構62によって
前記チャック爪20〜20が前記クランクシャフト18
のジャーナル部18aの右端18d外周面に向って押圧
又は離間されるようになっている。
【0026】次に、前記のように構成したワーク保持装
置についてその動作を説明する。図2及び図3はセンタ
19が後退位置に保持された状態を示す。この状態にお
いて、電磁切換弁55が前進ポートに切り換えられポン
プ56が作動されると、タンク57内の油が前進用加圧
通路43を経由して前進用加圧室41に供給され、ピス
トン30が前進される。又、前記前進用加圧室41内へ
の作動油の供給と同時に第1パイロット通路53を経由
してパイロット操作逆止弁51にパイロット圧が作用し
て、該逆止弁51が開放状態に切り換えられる。後退用
加圧通路44は低圧となっているので、第2パイロット
通路54を通してパイロット圧がパイロット操作逆止弁
52に供給されず、該逆止弁52が閉鎖状態に保持され
ている。
【0027】前記ピストン30の前進移動が開始された
直後においては、後退用第1通路47と後退用第2通路
48との連通が解除され、後退用第2通路48が前進用
加圧室41と連通される。このとき、前進用加圧室41
内の圧油が第2通路48を介して後退用圧力センサ50
側に流入しようとするが、それはパイロット操作逆止弁
52によって阻止され、後退用圧力センサ50が作動さ
れることはない。
【0028】前記ピストン30が前進限に移動される
と、センタ19の先端によってクランクシャフト18の
右端18dのセンタ孔l8eが位置決め保持される。こ
の状態においては、図4に示すようにピストン30に設
けた前進用第1通路45が前進用第2通路46と連通さ
れるので、前進用加圧室41内の圧油が前進用パイロッ
ト通路456(第1通路45及び前進用第2通路46)
を経由して前進用圧力センサ49に作用し、ピストン3
0が前進限に移動されたことが検出される。
【0029】一方、前記クランクシャフト18の前進移
動が終了した後、ピストン61が前進動作されると、チ
ャック駆動機構62によってチャック爪20〜20がク
ランクシャフト18のジャーナル部18dの右端外周面
に押圧されクランプされる。
【0030】このクランプ動作が左側の保持機構17に
よっても行われ、クランクシャフト18が所定位置に保
持される。この保持状態において、前記保持機構17が
クランクシャフト回転用主軸モータ21により回転され
ると、クランクシャフト18がジャーナル部18aを中
心に旋回され、砥石車22,22の運動が数値制御によ
って行われ、クランクピン部18bの外周面が研削され
る。
【0031】クランクシャフト18の研削作業が終了す
ると、ピストン61が後退動作されて、チャック爪20
〜20のクランプが解除される。その後、前記電磁切換
弁55が後退ポートに切り換えられて、ポンプ56によ
り後退用加圧通路44を介して後退用加圧室42内に作
動油が供給される。このため、図4において、ピストン
30は後退動作を開始し、センタ19がクランクシャフ
ト18から離間される。この後退動作の開始直後におい
ては、前進用第2通路46と前進用第1通路45の連通
が解除されるが、第1パイロット通路53によるパイロ
ット圧が停止されてパイロット操作逆止弁51が閉鎖状
態となっている。このため、後退用加圧室42から前進
用第2通路46を通して前進用圧力センサ49が作動さ
れることはない。ピストン30が後退限に移動される
と、図3に示すように後退用第1通路47が後退用第2
通路48に連通される。そして、前記後退用加圧通路4
4から第2パイロット通路54を通してパイロット圧が
パイロット操作逆止弁52に供給される。すると、該パ
イロット操作逆止弁52が開放状態に保持されているた
め、後退用第2通路48から後退用圧力センサ50に圧
油が作用し、ピストン30が後退限に移動されたことが
検出される。
【0032】前記実施形態の工作機械におけるワークの
保持装置によれば、以下のような特徴を得ることができ
る。 (1)前記実施形態では、前記ピストン30に前進用及
び後退用第1通路45,47を設け、前記内側シリンダ
29に前進用及び後退用第2通路46,48を設けた。
前進用第2通路46には前進用圧力センサ49を、後退
用第2通路48には後退用圧力センサ50を接続し、前
進用及び後退用第2通路46,48にパイロット操作逆
止弁51,52を介在した。逆止弁51と前進用加圧通
路43を第1パイロット通路53により接続し、後退用
加圧通路44と逆止弁52を第2パイロット通路54に
より接続した。このためピストン30が前進限に移動さ
れたとき、それを前進用圧力センサ49によって確実に
検出することができると共に、ピストン30が後退限に
移動されたとき、それを後退用圧力センサ50によって
確実に検出することができる。
【0033】(2)前記実施形態では、圧力センサの連
通を阻止する手段として前進用及び後退用第2通路4
6,48にパイロット操作逆止弁51,52を接続し、
前進用加圧通路43と逆止弁51を第1パイロット通路
53により接続し、後退用加圧通路44と逆止弁52を
第2パイロット通路54により接続した。このため、連
通阻止手段の構成を簡素化して、コストを低減すること
ができる。
【0034】(3)前記実施形態では、内側シリンダ2
9及びピストン30に前進用パイロット通路456及び
後退用パイロット通路478を設け、前進用圧力センサ
49及び後退用圧力センサ50を作動させるようにし
た。このためセンタ19の駆動用の部材である内側シリ
ンダ29、回転筒体25を利用して通路の接続を容易に
行うことができ、従来と異なり近接センサが外部に露出
するのをなくして小型化することができる。
【0035】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ○ 図5に示す別例は、前記ピストン30に設けた前進
用第1通路45の前後方向の長さを短くすると共に、前
進用第2通路46の開口位置をピストン30のストロー
クの中心部寄りに配置している。同様に後退用第1通路
47の前後方向の長さを短くすると共に、後退用第2通
路48の開口位置をピストン30のストロークの略中心
位置に設定している。そして、前記逆止弁51,52及
び第1及び第2パイロット通路53,54を省略してい
る。
【0036】この別例では、前進用加圧室41内に前進
用加圧通路43を通して作動油が供給されると、ピスト
ン30が前進され、ピストン30が前進限に停止した状
態で前進用第1通路45と前進用第2通路46が連通さ
れる。このため、前進用圧力センサ49が作動され前進
限が検出される。このピストン30の前進移動中におい
ては、前記後退用第1通路47は内側シリンダ29の内
周面により閉塞されたままであるので、後退用圧力セン
サ50が作動されることはない。
【0037】反対に、ピストン30が前進限から後退さ
れる場合には、後退用加圧通路44から後退用加圧室4
2に作動油が供給されると、ピストン30が後退され、
ピストン30が後退限に移動される。すると、後退用第
1通路47が後退用第2通路48に連通されて後退用圧
力センサ50が作動されてピストン30が後退限に移動
されたことが確実に検出される。この後退動作中におい
ては、前進用第2通路46はピストン30の外周面によ
って閉塞されたままであるので、前進用圧力センサ49
が作動されることはない。
【0038】○ 図6に示す別例は、図5に示す構成に
おいてピストン30に設けた前進用及び後退用第1通路
45,47を省略している。この別例では前進用加圧室
41に作動油が供給されてピストン30が前進される
と、後退用第2通路48が閉塞されると共に前進用第2
通路46が閉塞状態に保持される。又、ピストン30が
前進限に移動されると、ピストン30の外周面の後端が
前進用第2通路46を通過し、前進用第2通路46が前
進用加圧室41と連通される。このため、前進用圧力セ
ンサ49が作動され、ピストン30が前進限に移動され
たことが検出される。
【0039】反対に、ピストン30が前進限にあって、
後退用加圧室42内に作動油が供給されて後退される
と、ピストン30の外周面によって後退用第2通路48
が閉塞されると共に前進用第2通路46が閉塞される。
そして、ピストン30が後退限に移動されたとき、後退
用第2通路48のみが開放されて後退用加圧室42内の
作動油が後退用圧力センサ50に作用し、ピストン30
が後退限に移動されたことが検出される。
【0040】図5及び図6に示す別例では、構造を簡素
化して製造を容易に行い、コストの低減を図ることがで
きる。 ○ 図示しないが、図1〜図4に示す実施形態におい
て、連通阻止手段の構成を逆止弁51,52及び第1及
び第2パイロット通路53,54に代えて、前進用第2
通路46の開口部及び後退用第2通路48の開口部に設
けた機械的な弁板を動作させるように構成してもよい。
【0041】○ 前記実施形態では、研削盤のワーク保
持装置として具体化したが、各種のワークを回転して加
工する旋盤や、その他の工作機械の回転シリンダあるい
は非回転シリンダを有するワーク保持装置として具体化
してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5記載の発明は、ピストンの前進限又は後退限を確実に
検出することができるとともに、センサが外部に露出す
るのをなくして小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明をクランクシャフトの研削盤の保持
機構に具体化した一実施形態を示す要部の略体回路図。
【図2】 同じくピストンが前進限に移動された略体回
路図。
【図3】 保持装置全体を示す縦断面図。
【図4】 研削盤の平面図。
【図5】 この発明の別例を示す略体回路図。
【図6】 この発明の別例を示す略体回路図。
【図7】 (a),(b)は従来のピストンの位置検出
装置を示す略体図。
【符号の説明】
16…主軸台、16…主軸台、17…保持機構、18…
ワークとしてのクランクシャフト、19…センタ、29
…内側シリンダ、30…ピストン、31…ホルダ、41
…前進用加圧室、42…後退用加圧室、43…前進用加
圧通路、44…後退用加圧通路、45…前進用第1通
路、46…前進用第2通路、456…前進用パイロット
通路、47…後退用第1通路、48…後退用第2通路、
478…後退用パイロット通路、49…前進用圧力セン
サ、50…後退用圧力センサ、51…前進用のパイロッ
ト操作逆止弁、52…後退用のパイロット操作逆止弁、
53…第1パイロット通路、54…第2パイロット通
路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダのピストンを往復運動さ
    せてワーク保持部材を前進又は後退させ、ワークを保持
    又は解除するようにした工作機械のワーク保持装置にお
    いて、 前記ピストン又はシリンダに対し、前進用加圧室に圧力
    流体が供給されてピストンが前進限に移動されたとき、
    前進用加圧室と前進限検出用圧力スイッチとを連通する
    前進用パイロット通路を設け、後退用加圧室に圧力流体
    が供給されてピストンが後退限に移動されたとき、後退
    用加圧室と後退限検出用圧力スイッチとを連通する後退
    用パイロット通路を設けた工作機械のワーク保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記前進用パイロッ
    ト通路はシリンダに対しその内周面に開口するように、
    かつピストンが前進限に移動されたとき、該ピストンの
    外周面の後端縁から開放されるように設けられ、前記後
    退用パイロット通路は、シリンダに対しその内周面に開
    口するように、かつピストンが後退限に移動されたと
    き、該ピストンの外周面の前端縁から開放されるように
    設けられている工作機械のワーク保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記前進用パイロッ
    ト通路はピストンに対しその外周面に開口するととも
    に、前進用加圧室に常時開口するように形成された前進
    用第1通路と、シリンダの内周面に開口するとともに前
    進限検出用圧力スイッチに連通するように形成された前
    進用第2通路とにより構成され、前記ピストンが前進限
    に移動されたとき、前記前進用第1通路及び第2通路が
    連通され、一方、前記後退用パイロット通路はピストン
    に対しその外周面に開口するとともに、後退用加圧室に
    常時開口するように形成された後退用第1通路と、シリ
    ンダの内周面に開口するとともに後退限検出用圧力スイ
    ッチに連通するように形成された後退用第2通路とによ
    り構成され、前記ピストンが後退限に移動されたとき、
    前記後退用第1通路及び第2通路が連通するように構成
    されている工作機械のワーク保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記前進用パイロッ
    ト通路はピストンに対し前進用加圧室に常時開口すると
    ともに、外周面に開口するように形成された前進用第1
    通路と、前記シリンダに対しその内周面に開口するとと
    もに前記前進限検出用圧力スイッチに連通するように形
    成された前進用第2通路とにより構成され、前記第2通
    路の内周面側の開口は、常には後退用加圧室に開放さ
    れ、ピントンが前進限に移動されたとき前記前進用第1
    通路の開口と連通する位置に設けられ、前記後退用パイ
    ロット通路はピストンに対し後退用加圧室に常時開口す
    るとともに、外周面に開口するように形成された後退用
    第1通路と、前記シリンダに対しその内周面に開口する
    とともに前記後退限検出用圧力スイッチに連通するよう
    に形成された後退用第2通路とにより構成され、前記後
    退用第2通路の内周面側の開口は、常には前進用加圧室
    に開放され、ピントンが後退限に移動されたとき前記後
    退用第1通路の開口と連通する位置に設けられ、前記前
    進用第2通路には、ピストンの後退時の連通を阻止する
    連通阻止手段が設けられ、前記後退用第2通路にはピス
    トンの前進時の連通を阻止する連通阻止手段が設けられ
    ている工作機械のワーク保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記前進用第2通路
    にはピストンの前進時に流路を開放し、後退時に閉鎖す
    る連通阻止手段としての前進用のパイロット操作逆止弁
    が設けられ、前記後退用第2通路にはピストンの後退時
    に流路を開放し、前進時に閉鎖する連通阻止手段として
    の後退用のパイロット操作逆止弁が設けられている工作
    機械のワーク保持装置。
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WO2011148523A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 株式会社コガネイ 流体圧アクチュエータの作動時間設定装置
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