JP4197790B2 - ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ - Google Patents

ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ Download PDF

Info

Publication number
JP4197790B2
JP4197790B2 JP6743299A JP6743299A JP4197790B2 JP 4197790 B2 JP4197790 B2 JP 4197790B2 JP 6743299 A JP6743299 A JP 6743299A JP 6743299 A JP6743299 A JP 6743299A JP 4197790 B2 JP4197790 B2 JP 4197790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weather
route
arrival time
destination
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6743299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000258174A (ja
Inventor
匡彦 横田
真吾 長田
治美 横田
Original Assignee
ウェザー・サービス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ウェザー・サービス株式会社 filed Critical ウェザー・サービス株式会社
Priority to JP6743299A priority Critical patent/JP4197790B2/ja
Publication of JP2000258174A publication Critical patent/JP2000258174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4197790B2 publication Critical patent/JP4197790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/36Input/output arrangements for on-board computers
    • G01C21/3691Retrieval, searching and output of information related to real-time traffic, weather, or environmental conditions
    • G01C21/3694Output thereof on a road map

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置や、ネットワークを介して情報を閲覧する端末に、地図情報と気象情報を併せて表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車に搭載し、地図の表示や音声により目的地までの道案内をするナビゲーションシステムが用いられるようになってきている。カーナビゲーションシステムには、VICS(Vehicle Information and Communication System)とよばれる交通情報提供システムが運用されているものも多く、道路の混雑状況を加味した経路選択や、目的地への到着時刻の予測等に用いられている。また、インターネットと接続することにより、目的地の天気予報やレジャー情報等を取得できるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーションシステムを用いて取得できる気象情報は各地域のポイント情報であり、面的な気象情報は得られにくい。しかも、これらの気象情報は表形式で文字表示されるため、地図上の位置と天気との関係が把握しにくい。このような気象情報は、自動車の利用者にとっては充分に有益な情報であるとは言い難い。利用者が気象情報を充分活用するためには、目的地の気象情報はもちろんのこと、移動する際に通過する地域の面的な気象情報を得られることが必要である。
【0004】
また、天気は道路状況等に大きく影響するため、より的確な経路の検索や目的地への到着時刻の予測を行うためには、気象情報を考慮する必要がある。
そこで、目的地までの道案内を行うための地図上に面的な気象情報を提供することにより、目的地までの天気を視覚的に表示することができ、しかも、気象情報を加味した経路探索や交通情報の提供を行うことができる技術を提供することを本発明の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のナビゲーション装置は、現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記気象情報取得手段によって取得された気象情報を重ねて表示する表示手段とを備える(請求項1に対応)。
【0006】
より具体的には、本発明のナビゲーション装置の第1の態様は、現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置を含む一定領域について、所定面積単位に区分された各地域の気象予測値を含む気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記気象情報取得手段によって取得された各地域の気象予測値を重ねて表示する表示手段とを備える(請求項2に対応)。
【0007】
すなわち、第1態様のナビゲーション装置は、地図データの対応する位置に、気象予測値を重ねて表示するため、現在位置を含む領域の気象予報の面的な情報を提供することができる。
【0008】
ここで、気象情報取得手段は、FM放送局等の情報発信基地から発信される気象情報を受信する手段であってもよいし、情報提供サーバに格納された気象情報を、インターネットなどの電話回線網を介して取得する手段であってもよい。また、気象情報には、天気,気温,風向,風速,降水量,日照,積雪,潮位などの実況情報や、天気予報,降水確率,予想気温などの予報、および、注意報,警報,海上情報が含まれる。
【0009】
また、本発明のナビゲーション装置の第2の態様は、現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置から所定面積単位に区分された各地域への到着時刻を演算する到着時刻演算手段と、前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記到着時刻演算手段によって得られた前記各地域への推定到着時刻における気象予測値を、前記気象情報取得手段によって得られた気象情報に基づいて取得する気象予測値演算手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記気象予測値演算手段によって取得された前記各地域の推定到着時刻における気象予測値を重ねて表示する表示手段とを備える(請求項3に対応)。
【0010】
すなわち、第2態様のナビゲーション装置は、現在位置からの各地域への到着時刻における気象予測値の分布を地図上に示すため、目的地や経路設定に有効な気象情報を提供することができる。
【0011】
また、本発明のナビゲーション装置の第3の態様は、現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、目的地への経路を設定する経路設定手段と、前記経路設定手段によって設定された経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算する到着時刻演算手段と、前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を、前記気象情報取得手段によって得られた気象情報に基づいて演算する気象予測値演算手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記経路設定手段によって設定された経路,前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻,および前記気象予測値演算手段によって得られた前記経路上の気象予測値を重ねて表示する表示手段とを備える(請求項4に対応)。
【0012】
すなわち、第3態様のナビゲーション装置は、到着時刻における目的地の気象予測値や、経路上の気象予測値を取得して、地図上に表示するものである。従って、ユーザは経路上の気象情報を容易に把握することができる。
【0013】
なお、上記第3態様のナビゲーション装置は、前記到着時刻演算手段は前記現在位置および前記各経由地における気象の状態に基づいて設定された移動速度を用いて、次の経由地または前記目的地への推定到着時刻を演算するものであってもよい(請求項5に対応)。このような構成のナビゲーション装置においては、到着時刻演算手段は、気象予測値演算手段によって得られた現在位置および各経由地点の気象状態に基づいて設定された移動速度を用いて、次の経由地点または目的地への到着時刻を演算する。また、気象予測値演算手段は、到着時刻演算手段によって得られた現在地,各経由地点,および目的地への到着時刻における気象予測値を、気象情報取得手段によって取得された気象情報に基づいて取得する。
【0014】
また、本発明のナビゲーション装置の第4の態様は、現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、目的地への複数の経路を探索する経路探索手段と、前記経路探索手段によって探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算する到着時刻演算手段と、前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を、前記気象情報取得手段によって得られた気象情報に基づいて演算する気象予測値演算手段と、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択する経路選択手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記経路選択手段によって選択された経路,前記選択経路を用いた際の前記目的地への推定到着時刻,および前記選択経路上の前記気象予測値を重ねて表示する表示手段とを備える(請求項6に対応)。
【0015】
すなわち、第4態様のナビゲーション装置は、目的地までの所要時間や経路上の気象状態を考慮して最適な経路を検索するものである。従って、ユーザに最も安全で経済的な経路を提供することができる。
【0016】
また、本発明のナビゲーションシステムは、車両等に搭載されるナビゲーション装置に気象情報を提供するためのナビゲーションシステムであって、(a)現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、地図データを格納した地図データ格納手段と、前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記気象情報取得手段によって取得された気象情報を重ねて表示する表示手段とを備えるナビゲーション装置と、(b)前記ナビゲーション装置に対して気象情報を送信する気象情報送信装置とを備える(請求項7に対応)。
【0017】
また、本発明による情報提供サーバは、ネットワークを介して情報閲覧端末に情報を提供するための情報提供サーバであって、地図データを格納した地図データ格納手段と、気象情報を格納する気象情報格納手段と、前記気象情報格納手段に格納された気象情報を所定時間毎に更新する気象情報更新手段と、前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記気象情報格納手段によって取得された気象情報を重ねて表示する表示画像を生成する表示画像生成手段と、情報閲覧端末に前記表示画像を送信する送信手段とを備える(請求項10に対応)。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1〜第5実施形態は、自動車等に搭載し、モニタ上に地図の表示を行うことにより目的地までの道案内をするカーナビゲーション装置に関し、第6実施形態は、インターネットを介して、パーソナルコンピュータ等に地図情報および気象情報を提供するための情報提供サーバに関する。以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置の概要図である。また、図2は、本実施形態によるナビゲーション装置のシステム構成図である。まず、図1および図2を用いて、本実施形態のナビゲーション装置のシステム構成を説明する。なお、このナビゲーション装置のシステム構成は、後述する第2〜第5実施形態に共通である。
【0020】
本実施形態のナビゲーションシステムは、ナビゲーションユニット10と、このナビゲーションユニット10にそれぞれ接続されたGPSアンテナ21,FMアンテナ22,パルスセンサ23,および表示用モニタ25、そして、地図データ等が格納されたCD−ROM24から構成される。ナビゲーションユニット10は、GPS受信機11,FM多重受信機12,CPU13,ROM14,RAM15,およびジャイロ17とを有している。
【0021】
CPU13は、ナビゲーションシステム全体の制御を行うための制御装置であり、RAM15は、CPU13の作業領域である。そして、ROM14には、CPU13が制御を行うためのプログラムが格納されている。
【0022】
GPSアンテナ21およびGPS受信機11は、自動車の現在位置を測位するために、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信する。パルスセンサ23は、自動車の車輪の回転に応じて発生されたパルスを感知するセンサであり、自動車の移動距離を計測するために用いられる。そして、ジャイロ17は、自動車の移動方向を計測するための装置である。これらの各機器により、自動車の現在位置情報や移動情報等が得られる。
【0023】
FMアンテナ22およびFM多重受信機は、FM放送局から発信された電波を受信する。FM放送局から放送される情報には、気象に関する各種のデータや、交通情報提供システム、具体的には、VICS(Vehicle Information and Communication System)による交通情報等が含まれる。
【0024】
表示用モニタ25は、液晶パネルやCRT等からなる表示装置であり、ナビゲーションユニット10の制御内容に従って、地図や各種の情報を表示する。この表示用モニタ25の画面の下部には、自動車の利用者(以下、「ユーザ」という)がナビゲーションシステムに対して命令や入力を行うための入力装置16が備えられている。CD−ROM24には、地図データやこの地図データを用いるために必要なプログラムが格納されている。
【0025】
図3は、本第1実施形態の機能ブロック図である。本実施形態のナビゲーション装置は、位置情報取得部31、地図データ格納部32、気象データ取得部33、気象データ解析部34、表示制御部35、入力部36、および表示用モニタ25を有している。
【0026】
位置情報取得手段としての位置情報取得部31は、GPS衛星から発信される電波や、ジャイロ17、およびパルスセンサ23によって得られる情報から、自動車の現在位置の緯度や経度,高度、および自動車の移動距離や移動方向など、自動車の位置に関する情報を取得する。地図データ格納手段としての地図データ格納部32は、ユーザに現在位置や経路案内を行うために、表示用モニタ25に表示されるべき地図データを格納する。
【0027】
気象データ取得部33は、FM放送局から発信される各種情報のうち、気象情報を取得する。この気象データ33によって取得される気象データには、各地域における気温,風向,風速,降水量,日照,積雪,潮位などの実況情報や、天気予報,気温,降水確率などの予報、所定面積単位に区分された各地域の一定時間毎の天気,降水量,降水確率,気温などのガイダンスと呼ばれる情報、注意報、警報、海上情報などが含まれる。これらの気象情報は定期的に更新される。
【0028】
気象データ解析部34は、気象データ取得部33によって取得された各気象データを解析し、所定面積単位に格子状に区分された各領域(以下、これを「格子領域」という)の気象(天気,降水量,降水確率,気温など)データを各格子領域の座標に対応させた格子気象データに変換する。気象情報取得手段は、これら気象データ取得部33および気象データ解析部34によって構成される。
【0029】
表示制御部35は、ROM14およびCD−ROM24に格納されたプログラムに従って、表示用モニタ25への表示を制御する。すなわち、本実施形態では、表示制御部34は、位置情報取得部31によって取得された自動車の現在位置を地図データ格納部32に格納された地図データ上に表して、表示用モニタ25上に表示する。また、表示制御部34は、気象データ解析部34によって得られた格子気象データを地図データ上に表示するために、地図上の各格子領域を気象データの値によって色分けした表示画像データを生成して、表示用モニタ25に表示する。さらに、表示制御部21は、入力部36から入力された命令に従った処理の制御も行う。入力装置36からは、ユーザによってナビゲーションシステムの操作を行うためのコマンドやデータの入力が行われる。
【0030】
なお、本実施形態では、位置情報取得部31は、GPSアンテナ21,GPS受信機11,ジャイロ17,およびパルスセンサ23、そして、ROM14に格納されたプログラムをCPU13が実行することによって実現される。また、地図データ格納部32は、CD−ROM24によって実現される。
【0031】
また、気象データ取得部33はFMアンテナ22およびFM多重受信機12、そして、ROM14に格納されたプログラムをCPU13が実行することによって実現される。さらに、気象データ解析部34および表示制御部35はROM14およびCD−ROM24に格納されたプログラムをCPU13が実行することによって実現され、入力部36は入力装置16によって実現される。
【0032】
図4は、本第1実施形態のナビゲーションシステムのCPU13がプログラムを実行することによって実現される制御の内容を示すフローチャートであり、図5は、本実施形態において用いられるデータおよび生成される表示画像の一例を示す模式図である。ここでは、各地の天気予報を、ナビゲーションシステムの地図上に面的に表示することを例とする。
【0033】
以下、図1ないし図5を用いて、本実施形態によるナビゲーションシステムの情報提供方法を説明する。まず、ステップS101において、位置情報取得部31によって自動車の現在位置が認識される。すると、現在位置を含む所定範囲の地図データ203が地図データ格納部32から取得される(ステップS102)。
【0034】
次に、ステップS103において、上述した各種の気象データが気象情報取得部33によって取得される。すると、気象データ解析部34は、取得された気象データを解析し、各格子領域における予想天気を数値化したものと各格子領域の座標(緯度,経度等)を対応させた格子気象データテーブルを生成する(ステップS104)。これにより、図5に示すような、各格子領域毎の天気が数値化された格子気象データテーブル201がRAM15上に展開される。この格子気象データテーブルにおいて、1は晴れ,2は曇り,3は雨を、それぞれ示している。
【0035】
表示制御部35は、気象データ解析部34によって生成された格子気象データテーブル201を参照して、図5に示すように、各格子領域を天気によって色分けしたメッシュ画像データ202を生成する(ステップS105)。例えば、格子気象データテーブル201の数値が“1”(晴れ)の領域は赤色,“2”(曇り)の領域は灰色,また“3”(雨)の領域は青色に色分けされる(図5中では、“1”は無地,“2”は斜線,“3”は網目が付されている)。なお、このとき、メッシュ画像データ202は、各格子領域の大きさや座標が、地図データ203の縮尺や座標と一致するように生成される。
【0036】
表示制御部35は、さらに、ステップS102で読み出された地図データ203にステップS104で生成されたメッシュ画像データ202を重ね合わせた画像合成処理を行い、表示画像データ204を生成する(ステップS106)。これにより、表示画像データ204が表示用モニタ25上に表示される(ステップS107)。
【0037】
従って、本実施形態を用いれば、通常のナビゲーション装置で用いられる地図上に各地の天気予報が2次元的に表示される。このため、利用者は、天気予報をはじめとする気象現象の面的分布を容易に把握することができる。また、このような2次元的な天気予報を得ることにより、利用者は、目的地までのルート決定に天気予報を充分活用することができる。
【0038】
なお、ここでは、地図上に天気予報のメッシュデータを重ねて表示する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、他の気象情報を表示することも可能である。例えば、天気の代わりに降水確率や予想気温などの分布を表示してもよい。また、気象データ取得部33によって取得された実況情報を使用して、天気や気温,降水量,風量,積雪,海上の波の高さなどのデータを地図上に表示することもできる。このような気象情報を地図上に重ねて表示することにより、運転のための気象情報だけでなく、スキーやゴルフ,マリンスポーツなどのレジャー情報としても有効に利用することができる。
【0039】
〈第2実施形態〉
図6は、本発明の第2実施形態によるナビゲーションシステムの機能ブロック図である。本実施形態のナビゲーションシステムは、現在地から各格子領域までの推定到着時刻を演算する格子領域到着時刻演算部41と、この格子領域到着時刻演算部41によって得られた各時刻における各格子領域の天気の予測値を求める気象予測値演算部42とを備えることを特徴とする。以下、この図6を用いて本実施形態のナビゲーションシステムの機能構成を説明するが、前述した他の各実施形態と同一の部分に関してはその説明を省略する。
【0040】
気象データ解析部44は、気象データ取得部33によって取得された気象データを解析し、各時間毎の各格子領域の天気を各格子領域の座標に対応させた格子気象データテーブルに変換する。
【0041】
到着時刻演算手段としての格子領域到着時刻演算部41は、現在地から各格子領域に移動した場合の各格子領域への推定到着時刻を演算する。また、気象予測値演算手段としての気象予測値演算部42は、格子領域到着時刻演算部41により得られた演算結果および気象データ解析部44より得られた格子気象データテーブルに基づいて、各到着時刻における各格子領域の予測天気を演算する。そして、表示用モニタ25の表示を制御する表示制御部45は、気象予測値演算部58によって得られた予測天気を地図データ上に示した表示画像データを生成する。
【0042】
なお、本実施形態では、気象データ解析部44,格子領域到着時刻演算部57,気象予測値演算部58は、ROM14およびCD−ROM24に格納されたプログラムを、CPU13が実行することによって実現される。
【0043】
図7は、本第2実施形態によるナビゲーション装置のCPU13がプログラムを実行することによって実現される制御の内容を示すフローチャートである。また、図8は、本実施形態で用いられる各種のデータおよび表示画像の一例を示す模式図である。以下、図6ないし図8を用いて、本実施形態によるナビゲーション装置の情報提供方法を説明する。
【0044】
まず、前述した第1実施形態と同様に、位置情報取得部31により自動車の現在位置が取得され(ステップS111)、この現在位置を含む所定範囲の地図データが地図データ格納部32から読み出される(ステップS112)。次に、格子領域到着時刻演算部41は、自動車の現在位置からの各格子領域の中心点との距離と自動車の平均速度から、各格子領域への推定到着時刻を演算する(ステップS113)。ここで、自動車の平均速度は、予め一定の値に設定されたものであってもよいし、ユーザが任意に設定する値であってもよい。また、本実施形態のナビゲーションシステムをVICSなどの交通情報提供システムと併せて用いる際には、VICSにより得られた交通情報を参照して、自動車の平均速度や各格子領域への推定到着時刻が求められてもよい。図8に、格子領域到着時刻演算部41により得られた各格子領域への推定到着時刻の分布図211を示す。この分布図221において、無地の領域(a)は推定到着時刻が12時〜15時の領域であり、斜線で示された領域(b)は推定到着時刻が15時〜18時の領域、そして、網掛けで示された領域(c)は、推定到着時刻が18時〜21時の領域である。
【0045】
次に、気象データ取得部33により、各種の気象データが取得される(ステップS114)。そして、気象データ解析部44は、得られた気象データを解析し、所定面積単位に区分された各地域の所定時間毎(本実施形態では3時間毎)の天気の予測値を示す格子気象データテーブルを生成する(ステップS115)。図8に、気象データ解析部44により得られた3時間毎の天気の予測値を示す格子気象データテーブル212a〜212cを示す。各テーブル212a〜212cは、それぞれ、12時〜15時,15時〜18時,および18時〜21時の各時間における各格子領域の天気の実況値または予測値を示している。このテーブル212中においても、第1実施形態と同様に、1は晴れ,2は曇り,3は雨を表している。なお、このテーブル212の各格子領域は、分布図211の各格子領域に対応しているものとする。
【0046】
次に、気象予測値演算部42は、得られた格子気象データテーブル212に基づいて、各格子領域の推定到着時刻における天気の予測値を求める(ステップS116)。まず、分布図211の領域(a)の推定到着時刻(12時〜15時)における天気は、気象データテーブル212aにおいて対応する領域(a’)の予測値を参照して求められる。同様に、領域(b)の推定到着時刻(15時〜18時)における天気は、気象データテーブル212bにおいて対応する領域(b’)の値を参照して求められる。同様に、領域(c)の推定到着時刻(18時〜21時)における天気は気象データテーブル212cの領域(c’)の値から求められる。このようにして、各格子領域ごとに、それぞれの推定到着時刻における気象予測値データ213(図8参照)が得られる。すなわち、各格子領域への到着時刻における気象予測値は、当該到着時刻の気象予測値を示す格子気象データテーブルの、対応する領域の予測値を参照して求められる。
【0047】
そして、表示制御部45は、得られた気象予測値データ213より各格子領域を値(天気)毎に色分けしたメッシュ画像データと、地図データ格納部32より読み出された地図データとを重ね合わせた表示画像データを生成し、表示用モニタ25に表示する(ステップS117)。なお、このステップS117における処理は、第1実施形態におけるステップS105〜ステップS107(図4参照)の処理と同様である。
【0048】
このように、本実施形態では、単に天気予報を地図上に面的に示すのではなく、現在地からの各領域への推定到着時刻における天気予測値を、地図上に重ねて表示している。すなわち、本実施形態は、地図上の任意の地域の到着時刻における天気を推定し、地図上に面的に表示することにより、「行く先の天気」の分布が一目でわかるようにするものである。このため、移動時間を考慮した各地域での天気予報を一目で把握することができる。よって、本実施形態によれば、目的地や経路を決める際の判断基準として気象条件を利用することが可能となる。例えば「スキーへ行きたいが、東北方面と信州方面のどちらがよいか」などという場合に、それぞれの到着時刻や移動中の天気をひと目で比較することができるため、判断材料として非常に有効な気象情報を提供することができる。
【0049】
〈第3実施形態〉
図9は、本発明の第3実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図である。本実施形態のナビゲーション装置は、目的地までの経路を設定する経路設定部51と、設定された経路に沿って移動した場合の経由地点および目的地への到着時間を演算する到着時刻演算部52と、各経由地点,および目的地における天気の予測値を演算する気象予測値演算部53とを備えることを特徴とする。以下、この図9を用いて本実施形態のナビゲーション装置の機能構成を説明するが、システム構成など第1実施形態と同一の部分はその説明を省略する。
【0050】
経路設定手段としての経路設定部51は、ユーザによって指定された目的地までの経路を設定する。ここで設定される経路は、通常のナビゲーションシステムに用いられるルート検索機能によって設定されるものでもよいし、ユーザが任意に設定するものであってもよい。
【0051】
到着時刻演算手段としての到着時刻演算部52は、経路設定部47によって設定された経路上の各経由地点および目的地への到着時刻を演算する。そして、気象予測値演算手段としての気象予測値演算部53は、到着時刻演算部52によって得られた各経由地点および目的地への到着時刻における天気を、気象データ解析部44で得られた格子気象データテーブルに基づいて演算する。
【0052】
本実施形態では、表示制御部55は、表示用モニタ25に表示するための自動車の現在位置を地図データ上に示した画像を生成するとともに、経路設定部51および到着時刻演算部52で得られた目的地までの経路や到着時刻,および経路上の天気等を表示するための表示画像データを生成する。
【0053】
なお、本実施形態では、経路設定部51,到着時刻演算部52,および気象予測値演算部53は、ROM14およびCD−ROM24に格納されたプログラムをCPU13が実行することによって実現される。
【0054】
図10は、本第3実施形態によるナビゲーション装置のCPU13がプログラムを実行することによって実現される制御の内容を示すフローチャートである。また、図11は、本実施形態で用いられる各種のデータの一例を示す図であり、図12は、表示用モニタ25に表示される表示画像の一例を示す模式図である。以下、図9ないし図12を用いて、本実施形態によるナビゲーション装置の情報提供方法を説明する。
【0055】
まず、第1実施形態と同様に、位置情報取得部31により自動車の現在位置が取得され(ステップS121)、この現在位置を含む所定範囲の地図データが地図データ格納部42から読み出される(ステップS122)。次に、ユーザからの目的地の指定がなされると(ステップS123)、経路設定部51は現在地から目的地への経路設定を行う(ステップS124)。図11に、経路設定部51によって設定された経路図221を示している(図11中では、地図の表示を省略している)。なお、図11の経路図221の各格子は、取得される気象データの格子領域に対応している。
【0056】
次に、到着時刻演算部52は、自動車の現在位置からの各地点までの距離と自動車の平均速度から、経路設定部51によって設定された経路の各経由地点および目的地までの到着時刻を算出する(ステップS125)。ここで、自動車の平均速度は、予め一定の値に設定されたものであってもよいし、ユーザが任意に設定する値であってもよい。また、本実施形態のナビゲーションシステムをVICSと併せて用いる際には、VICSにより得られた交通情報を参照して、自動車の平均速度や各格子領域への推定到着時刻が求められてもよい。ここで、現在地における時刻を12:00とした場合、図11に示すような各経由地点および目的地への推定到着時刻データ222が得られる。
【0057】
次に、気象データ取得部33により、各種の気象データが取得される(ステップS126)。そして、気象データ解析部44は、得られた気象データを解析して各時間毎の格子気象データテーブルに変換する(ステップS127)。図11に、気象データ解析部44により得られた格子気象データテーブル223a〜223cを示す。各テーブル223a〜223cは、それぞれ、12時〜15時,15〜18時,18時〜21時の各時間における各格子領域の実況値または予測値を表している。なお、このテーブル223の各格子領域は、経路図221の各格子領域に対応しているものとする。これら各テーブル223中では、第1実施形態と同様に、1は晴れ,2は曇り,3は雨を、それぞれ示している。
【0058】
次に、気象予測値演算部53は、気象データ解析部44により得られた格子気象データテーブルを参照して、経路設定部51と到着時刻演算部52によって得られた各経由地点および目的地への到着時刻における気象予測値を演算する(ステップS128)。例えば、現在地における時刻は12:00なので、テーブル223aを参照する。このテーブル223a中の該当するデータは“1”なので、12:00における現在地の天気は「晴れ」であることがわかる(図中該当する数値に○印が付されている)。同様に、経由地点1へは15:30,経由地点2へは17:30に到着するので、それぞれテーブル223bを参照すると、経由地点1における天気は晴れであり、経由地点2における天気は曇りであることが分かる。さらに、目的地へは19:00に到着するので、テーブル223cを参照することにより、目的地の天気は雨であることが分かる。このような作業により、図11に示すような各経由地点,目的地への到着時刻における予測天気のデータ224が得られる。
【0059】
そして、表示制御部55は各ステップで得られた目的地への経路(221),各経由地点および目的地への到着時刻データ(222),そして各経由地点および目的地での到着時刻における天気(224)を、ステップS122で得られた地図データ上に示した表示画像データを生成し、表示用モニタ25に表示する(ステップS129)。これにより、図12(a)に示すような表示画像が、表示用モニタ25に表示される。また、図12(b)に示すように、各地点への到着時刻および天気を表形式で示してもよい。
【0060】
このように、本第3実施形態では、天気は地域と時間によって連続的に変化するものであることに着目し、これら2つの条件をパラメータとして、設定された経路の各経由地点および目的地における天気予報を地図上に表示している。このため、目的地までの各地点における天気予報を一目で知ることができる。しかも、本実施形態では、各地点への到着時刻に基づいた天気予報が表示されるため、ユーザは、より的確な情報を得ることができる。従って、ユーザは、運転計画などに気象情報をより有効に活用することができる。
【0061】
〈第4実施形態〉
図13は、本発明の第4実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図である。本実施形態のナビゲーションシステムでは、到着時刻演算部62は、経由地点および目的地の到着時刻を自動演算する際に、気象予測値演算部63によって得られる各領域の予想天気に応じて到着時刻を補正することを特徴とし、その他の部分を第3実施形態と同一とする。
【0062】
図14は、本第4実施形態のナビゲーション装置のCPU13がプログラムを実行することによって実現される制御の内容を示すフローチャートである。また、図15は、本実施形態で用いられる各種データの一例を示す図であり、図16は、到着時刻演算部62および気象予測値演算部63によって行われる処理の詳細を示す図である。以下、図13ないし図16を用いて、本実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を説明する。
【0063】
まず、前述の各実施形態と同様に、位置情報取得部31により自動車の現在位置情報が取得され(ステップS131)、この現在位置を含む所定範囲の地図データが地図データ格納部32から読み出される(ステップS132)。次に、ユーザからの目的地の指定がなされると(ステップS133)、経路設定部61は現在地から目的地までの経路設定を行う(ステップS134)。経路設定部61により設定された経路図231を図15(a)に示す。この図15(a)において、各格子は取得される気象データの各格子領域に対応しており、地図の表示は省略されている。また、図15(a)では、現在地から30km毎に経由地点が設定されており、経由地点2から目的地までの距離も30kmであるとする。なお、ステップS131〜ステップS134までの処理は、第3実施形態と同様である。
【0064】
次に、気象データ取得部33により、各種の気象データが取得される(ステップS135)。そして、気象データ解析部44は得られた気象データを解析し、所定時間毎、ここでは3時間毎の格子気象データテーブルを生成する。この処理によって得られた格子気象データテーブル232a〜232cを図15(b)に示す。なお、格子気象データ232a〜232cは経路図231の各格子領域に対応する各領域の天気を示している。
【0065】
以下、図15(c)および図16に示す処理手順で、各経由地点および目的地までの推定到着時刻およびそのときの各地点における予想天気が求められる。まず、気象予測値演算部62は、格子気象データテーブル232aを参照して、出発地における天気を取得する(ステップS137)。図15(c)に示すように、現在地における時刻を14:30とすると、格子気象データ232aの現在地に対応する数値(232a中○印で囲まれた数値)は“1”であるので天気は「晴れ」である。従って、気象予測値演算部63は、現在地の14:30における天気は「晴れ」であると認識する。
【0066】
次に、到着時刻演算部62によって、経由地点1への到着時刻を演算する(ステップS138)。本実施形態では、到着時刻を演算するために用いられる平均速度は天気によって変化する。本実施形態では、到着時刻演算部62は、ROM14内に保持される平均速度テーブル233を参照して、晴れまたは曇りの場合の平均時速を30km/時、雨の場合の平均速度を20km/時と設定する。ここでは、気象予測値演算部63によって得られた現在地の天気は晴れであるので、平均時速を30km/時として経由地点1への到着時刻が計算される。現在地から経由地点1までの距離は30kmであるから、経由地点1間での所要時間は1時間、すなわち、経由地点1への到着時刻は15:30であると認識される。
【0067】
次に、気象予測値演算部63によって到着時刻15:30における天気が求められる(ステップS139)。格子気象データテーブル232bより、このときの経由地点1の気象予測値は3、すなわち雨と認識であることがわかる。このようにして目的地への到着時刻が得られるまで、同様の処理が繰り返される(ステップS140;NO)。
【0068】
すなわち、到着時刻演算部62によって、経由地点1から経由地点2までの距離を30km,平均時速を20km/時とした場合の、経由地点2への到着時刻が計算される。すなわち、この間の所要時間は90分であるので、経由地点2へは17:00に到着すると判断される。このとき、気象予測値演算部63は格子気象データ232bを参照して、経由地点2における予測値は“3”、すなわち天気は雨であると認識する。従って、到着時刻演算部62は、目的地までの平均時速を20km/時として、目的地への到着時刻を計算する。経由地点2から目的地までの距離は30kmであるので、目的地までの所要時間は90分、すなわち目的地への到着時刻は18:30であると判断される。そして、気象予測値演算部63は、格子気象データテーブル231cを参照して、このときの目的地における予測値は“2”、すなわち天気は曇りであると認識する。
【0069】
このようにして、目的地への到着時刻およびそのときの天気が取得されると(ステップS140;YES)、第2実施形態と同様に、目的地への経路,各地点への推定到着時刻,および各地点での到着時刻における天気を、ステップS132で得られた地図データ上に示した表示画像データが、表示制御部65により生成される。そして、図12に示すような表示画像データが表示用モニタ25上に表示される(ステップS141)。
【0070】
すなわち、本実施形態では、到着時刻演算部62は、気象予測値演算部63によって得られた現在位置および各経由地点の気象状態に基づいて設定された移動速度を用いて、次の経由地点または目的地への到着時刻を演算する。また、気象予測値演算部63は、到着時刻演算部62によって得られた現在地,各経由地点,および目的地への到着時刻における気象予測値を、気象データテーブル232を参照して取得する。
【0071】
このように、本実施形態では、目的地までの経路上の気象条件をも考慮して、推定到着時刻を求めているので、第3実施形態よりもさらに正確な到着時刻情報および気象情報をユーザに提供することができる。
【0072】
〈第5実施形態〉
図17は、本発明の第5実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図である。本実施形態のナビゲーション装置は、目的地への複数の経路を探索する経路探索部71,目的地および経由地点への到着時刻を演算する到着時刻演算部72,目的地および各経由地点における予測気象を求める気象予測値演算部73,および目的地への複数の経路から最適な経路を選択する最適経路選択部74を有し、目的地までの経路探索を行なった際に、探索された複数の経路の中から、気象条件を含めた最も「快適」な経路を選択するものである。
【0073】
以下、図17を用いて本実施形態のナビゲーションシステムの機能構成を説明する。経路探索手段としての経路探索部71は、ユーザによって指定された目的地までの経路を探索する。通常、目的地までの経路は複数存在するので、経路探索部71によって探索される経路も複数である。このような経路探索機能は、ナビゲーションシステムに一般的に用いられているものである。
【0074】
気象予測値演手段としての気象予測値演算部73は、気象データ解析部44によって生成された格子気象データテーブルから、経路探索部71によって探索された各経路について、目的地および各経由地点における気象の予測値を演算する。また、到着時刻演算部72は、経路探索部71によって設定された各経路について、気象予測値演算部73によって得られる各地点の気象予測値を参照して、目的地および各経由地点までの推定到着時刻を演算する。そして、経路選択手段としての最適経路選択部74は、探索された各経路を用いた場合の目的地への推定到着時刻や気象予測値から、ユーザにとって最適な経路を選択する。なお、本実施形態では、経路探索部71,到着時刻演算部72,気象予測値演算部73,および最適経路選択部74は、ROM14およびCD−ROM24に格納されたプログラムをCPU13が実行することによって実現される。
【0075】
図18は、本第5実施形態によるナビゲーションシステムのCPU13がプログラムを実行することによって実現される制御の内容を示すフローチャートである。また、図19は、本実施形態で用いられる各種データの一例を示す図である。以下、図17ないし図19を用いて、本実施形態による情報提供方法を説明する。
【0076】
まず、位置情報取得部31により自動車の現在位置が取得され(ステップS151)、この現在位置を含む所定範囲の地図データが取得される(ステップS152)。
【0077】
次に、ユーザにより目的地の指定がなされる(ステップS153)と、経路探索部71は、現在地から目的地までの経路を探索する(ステップS154)。すると、図19(a)に示すように、現在地から目的地までの3通りの経路が得られる。この図19(a)において、各格子は後のステップで取得される気象データの格子領域に対応しており、地図の表示は省略されている。また、図19(a)では、得られた各経路のそれぞれに、現在地から30km毎に経由地点が設定されており、各経由地点13,22,34から目的地までの距離はいずれも30kmであるとする。
【0078】
次に、気象データ取得部33により、各種の気象データが取得される(ステップS155)。そして、気象データ解析部44により、得られた気象データが解析され、図19(b)に示すような所定時間毎、ここでは、3時間毎の格子気象データテーブル241a〜241cが生成される(ステップS156)。
【0079】
次に、到着時刻演算部72および気象予測値演算部73は、各経路のそれぞれについて、目的地への到着時刻および経路上の天気を求める(ステップS157)。このときの、各経路を用いた際の目的地への到着時刻および経路上の天気の取得方法は、第4実施形態のステップS138〜ステップS140の処理(図14参照)と同様である。これにより、図19(c)に示すような各経路における天気および推定到着時刻が得られる。
【0080】
そして、最適経路選択部74は、探索された3通りの経路の中から、「経路上の天気」と「目的地の到着時刻」の2つの条件に基づいて最適な経路を選択する(ステップS158)。経路の選択にあたっては、経路上の天気を優先する方式(方式Aとする)と、目的地への到着時刻を優先する方式(方式Bとする)とがある。ユーザは、方式Aと方式Bのどちらを採用するかを選択することができる。
【0081】
ユーザが方式Aを選択した場合、最適経路選択部74は、第1の条件である「経路上の天気」に着目し、なるべく雨の少ない地点を経由する経路を選択する。図19(c)に示すように、現在地から目的地までの経路上で雨が予想される経由地点の数は、経路1が0,経路2が2,そして経路3が0である。すなわち、雨の経由地点が最も少ない経路は、経路1と経路3である。続いて、最適経路選択部74は、第2の条件である「目的地の到着時刻」に着目する。経路1と経路3とをそれぞれ用いた場合の目的地への到着時刻を比較すると、経路1が18:30、経路3が19:30であるから、経路1のほうが目的地への到着時刻が早い。この結果、経路1が最適な経路として選択されることになる。
【0082】
また、ユーザが方式Bを選択した場合、最適経路選択部74は、第1の条件である「目的地の到着時刻」に着目し、最も早く目的地に到着する経路を選択する。すると、図19(c)より、経路1を用いた場合の到着時刻は18:30、経路2では18:30、そして、経路3では19:30である。従って、目的地への到着時刻が最も早い経路は、経路1と経路2である。続いて、最適経路選択部74は、第2の条件である「経路上の天気」に着目する。経路1と経路2の経路上の雨の経由地点の数を比較すると、経路1が0であり、経路2が2であるから、雨の経由地点の数は、経路1のほうが少ない。この結果、経路1が最適な経路として選択されることになる。
【0083】
本実施形態では、方式A,Bのいずれを用いた場合でも最適経路として選択される経路は同じであったが、各経路上での天気やその他の条件などにより、選択結果が異なる場合もある。また、方式A,Bともに、第1の条件と第2の条件を用いた場合でも、最適経路が1通りに限定されない場合には、目的地までの道のりや他の交通条件を参考にして最適経路が選択されてもよいし、ユーザがいずれかの経路を選択するものであってもよい。
【0084】
このようにして、目的地までの最適経路が選択されると、第3実施形態と同様に、目的地への最適経路,各地点への推定到着時刻,および経路上の天気を地図データ上に示した表示画像データが表示制御部75によって生成される。そして、図12に示すような表示画像が表示用モニタ25上に表示される(ステップS159)。
【0085】
このように、本実施形態では、経路選択の際に気象条件を取り入れることにより、従来の方法に比べ、より快適で経済的な経路選択が可能となる。
〈第6実施形態〉
図20は、本発明の第6実施形態による気象情報提供サーバを用いた情報提供システムの概要図であり、図21は、気象情報提供サーバ80の機能ブロック図である。本実施形態は、前述した各実施形態のナビゲーション装置の機能を情報提供サーバに備えることにより、インターネットを介して閲覧端末に地図情報や気象情報を提供するものである。ここでは、第5実施形態の機能を気象情報提供サーバに適用した場合を例として説明する。
【0086】
気象情報提供サーバ80は、インターネット76を介してパーソナルコンピュータなどの情報閲覧端末77に接続されており、通信制御部81を介してデータの授受を行っている。この気象情報提供サーバ80は、通信制御部81の他に、地図データ格納部82,探索条件取得部83,気象データ解析部84,気象データ格納部85,経路探索部86,到着時刻演算部87,気象予測値演算部88,最適経路選択部89,および制御部90を備える。
【0087】
地図データ格納手段としての地図データ格納部82は、閲覧端末77に地図情報を提供するための地図データを格納している。気象情報格納手段および気象情報更新手段としての気象データ格納部85は、放送局や通信基地局等から発信された気象情報を随時取得して格納する。従って、放送局から発信される気象情報が更新されると、気象データ格納部85に格納された気象情報も更新される。気象データ解析部84は、気象データ格納部85に格納された気象情報を解析して、所定時間毎の格子気象データテーブルを生成する。
【0088】
探索条件取得部83は、閲覧端末77によって指定された検索条件(出発地,目的地,経路選択条件など)を取得する。経路選択条件とは、目的地までの経路検索を行う際に、優先される条件(経路上の天気,到着時刻など)を示す。経路設定手段としての経路探索部86は、探索条件取得部83によって取得された出発地から目的地までの複数の経路を探索する。到着時刻演算手段としての到着時刻演算部87は、経路探索部86によって得られた各経路の経由地点および目的地への推定到着時刻を演算する。また、気象予測値演算手段としての気象予測値演算部88は、格子気象データテーブルおよび各経路上の推定到着時刻から、各経路上の気象の予測値を演算する。
【0089】
そして、最適経路選択部89は、情報閲覧端末77から得られた経路選択条件に従って、複数の経路からユーザ(情報閲覧端末77の利用者)の条件に適した経路を選択する。制御部90は、地図データ格納部82に格納された地図データ上に、最適経路や目的地への到着時刻、経路上の天気などを示した画像データを生成し、送信手段としての通信制御部81を介して情報閲覧端末77に送信する。この制御部90に表示画像生成手段が含まれる。
【0090】
なお、本実施形態の気象情報提供サーバ80において、通信制御部81は通信制御装置によって実現され、地図データ格納部82および気象データ格納部85はハードディスク等の記録装置によって実現される。また、探索条件取得部83,気象データ解析部84,経路探索部86,到着時刻演算部87,気象予測値演算部88,最適経路選択部89,および制御部90は、ROMおよびハードディスクに格納されたプログラムをCPUが実行することによって実現される。
【0091】
図22および図23は、本実施形態が用いられた際の情報閲覧端末77のディスプレイ上に表示される内容を示す。以下、本実施形態の気象情報提供サーバ80による情報提供方法を説明する。まず、ユーザが、情報閲覧端末77からインターネット76を介して、気象情報提供サーバ80に対して経路検索を行う旨の要求を行うと、図22に示すような表示画像が得られる。ユーザは、キーボード等の入力装置から出発日,出発地,目的地,経路選択条件等を入力することにより、これらのデータを気象情報提供サーバ80へ送信する。
【0092】
気象情報提供サーバ80は、検索要求および経路探索を行うために必要なデータを情報閲覧端末77から取得すると、前述した第5実施形態の情報提供方法に従って、目的地までの最適経路およびその経路上での天気の予測値などを取得する。気象情報提供サーバ80は、この探索結果を地図上に表示した画像データを生成し、この画像データを、経路探索結果として情報閲覧端末77に返却する。
【0093】
そして、図23に示すように、気象情報提供サーバ80から取得された画像データは、情報閲覧端末77のディスプレイ上に表示される。
このように、本実施形態の気象情報提供サーバを用いれば、屋内においてもユーザが手軽に目的地までの経路探索を行ったり、経路上の気象情報を取得することができる。従って、ユーザは、ドライブやレジャーの計画を立てる際に、気象情報を有効に活用することができる。
【0094】
〈変形例〉
上述した各実施形態は、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態のナビゲーション装置では、ユーザに対する気象情報の伝達は、表示モニタ25への表示のみにより行われているが、これに限らず、経路上の天気に関する情報を音声でユーザに伝える音声出力機能を備えてもよい。例えば、現在地の天気が晴れであるのに対して、途中経路上に雨の領域があれば、ユーザに対して「この先、雨になります。」といった内容を音声によって伝えることもできる。
【0095】
また、第1〜第5実施形態では、FM放送局から発信された電波をFMアンテナおよびFM多重受信機により受信することにより気象情報を取得している。しかし、ナビゲーションユニット10に携帯電話等の移動通信機器を接続して、インターネット上のサーバに格納された気象情報を取得してもよい。
【0096】
また、第2〜第5実施形態では、3時間ごとの天気の予報のデータを使用して気象予測値の演算を行っているが、他の気象要素、すなわち、気温、降水量、降水確率などの予報データも同様に使用することができる。
【0097】
なお、第1〜第5実施形態は、車載型のナビゲーション装置を想定したものであったが、船舶や航空機に搭載するナビゲーション装置に適用することにより、最適な航路を選定する上で有効となるほか、漁業における安全操業、スカイスポーツやマリンレジャーで必要な気象情報の収集など、様々な方面で有効活用することができる。また、上記各実施形態のナビゲーション装置を携帯型のナビゲーション装置に適用すれば、気象条件によって活動を左右される登山者や、広範囲にわたる気象情報を必要とする農林業従事者などにとって非常に利用価値の高いものとなる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、経路上や目的地における面的な気象情報を地図上に併せて表示することができるため、自動車等の運転を行う上で必要な気象情報を的確にユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第5実施形態によるナビゲーション装置の概要図
【図2】 本発明の第1〜第5実施形態によるナビゲーション装置のシステム構成図
【図3】 本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図
【図4】 本発明の第1実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を示すフローチャート
【図5】 本発明の第1実施形態において用いられるデータおよび生成される表示画像データを示す模式図
【図6】 本発明の第2実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図
【図7】 本発明の第2実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を示すフローチャート
【図8】 本発明の第2実施形態において用いられるデータの内容を示す図
【図9】 本発明の第3実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図
【図10】 本発明の第3実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を示すフローチャート
【図11】 本発明の第3実施形態において用いられるデータの内容を示す図
【図12】 本発明の第3実施形態において生成される表示画像データを示す模式図
【図13】 本発明の第4実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図
【図14】 本発明の第4実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を示すフローチャート
【図15】 本発明の第4実施形態において用いられるデータの内容を示す図
【図16】 本発明の第4実施形態において、到着時刻演算部62および気象予測値演算部63によって行われる処理の詳細を示す図
【図17】 本発明の第5実施形態によるナビゲーション装置の機能ブロック図
【図18】 本発明の第5実施形態のナビゲーション装置による情報提供方法を示すフローチャート
【図19】 本発明の第5実施形態において用いられるデータの内容を示す図
【図20】 本発明の第6実施形態による気象情報提供サーバを用いた情報提供システムの概要図
【図21】 本発明の第6実施形態による気象情報提供サーバの機能ブロック図
【図22】 本発明の第6実施形態において情報閲覧端末77に表示されるデータを示す図
【図23】 本発明の第6実施形態において情報閲覧端末77に表示される画像データを示す図
【符号の説明】
10 ナビゲーションユニット
11 GPS受信機
12 FM多重受信機
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 入力装置
17 ジャイロ
21 GPSアンテナ
22 FMアンテナ
23 パルスセンサ
24 CD−ROM
25 表示用モニタ
31 位置情報取得部
32 地図データ格納部
33,44 気象データ取得部
34 気象データ解析部
35,45,55,65,75 表示制御部
41 格子領域到着時刻演算部
42,53,63,73 気象予測値演算部
51,61 経路設定部
52,62,72 到着時刻演算部
71 経路探索部
74 最適経路選択部
76 インターネット
77 情報閲覧端末
80 気象情報提供サーバ

Claims (8)

  1. 現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、
    地図データを格納した地図データ格納手段と、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得する気象情報取得手段と、
    目的地への複数の経路を探索する経路探索手段と、
    前記経路探索手段によって探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算する到着時刻演算手段と、
    前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を、前記気象情報取得手段によって得られた気象情報に基づいて演算する気象予測値演算手段と、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択する経路選択手段と、
    前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記経路選択手段によって選択された選択経路,前記選択経路を用いた際の前記目的地への推定到着時刻,および前記選択経路上の前記気象予測値を重ねて表示する表示手段とを備えるナビゲーション装置。
  2. 前記到着時刻演算手段は、前記現在位置および前記各経由地における気象の状態に基づいて設定された移動速度を用いて、次の経由地または前記目的地への推定到着時刻を演算する請求項に記載のナビゲーション装置。
  3. 車両等に搭載されるナビゲーション装置に気象情報を提供するためのナビゲーションシステムであって、
    前記請求項1又は2に記載のナビゲーション装置と、
    前記ナビゲーション装置に対して気象情報を送信する気象情報送信装置とを備えるナビゲーションシステム。
  4. 自動車等の利用者に対して交通情報および気象情報を提供するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
    現在位置における緯度,経度,高度を計測するステップと、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得するステップと、
    目的地への複数の経路を探索するステップと、
    前記複数の経路を探索するステップにおいて探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算するステップと、
    前記気象情報を取得するステップにおいて得られた気象情報に基づいて、前記推定到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を演算するステップと、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択するステップと、
    地図データ上の対応する位置に、前記最適な経路を選択するステップにおいて選択された選択経路,前記選択経路を用いた際の前記目的地への推定到着時刻,および前記選択経路上の前記気象予測値を重ねて表示するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  5. 自動車等の利用者に対して交通情報および気象情報を提供する情報提供方法であって、
    現在位置における緯度,経度,高度を計測するステップと、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得するステップと、
    目的地への複数の経路を探索するステップと、
    前記複数の経路を探索するステップにおいて探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算するステップと、
    前記気象情報を取得するステップにおいて得られた気象情報に基づいて、前記推定到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を演算するステップと、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択するステップ
    地図データ上の対応する位置に、前記最適な経路を選択するステップにおいて選択された選択経路,前記選択経路を用いた際の前記目的地への推定到着時刻,および前記選択経路上の前記気象予測値を重ねて表示するステップとを含む情報提供方法。
  6. ネットワークを介して情報閲覧端末に情報を提供するための情報提供サーバであって、
    現在位置における緯度,経度,高度を計測する位置情報取得手段と、
    地図データを格納した地図データ格納手段と、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を格納する気象情報格納手段と、
    前記気象情報格納手段に格納された気象情報を所定時間毎に更新する気象情報更新手段と、
    情報閲覧端末により指定された目的地への複数の経路を探索する経路探索手段と、
    前記経路探索手段によって探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算する到着時刻演算手段と、
    前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を、前記気象情報格納手段に格納された気象情報に基づいて取得する気象予測値演算手段と、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択する経路選択手段と、
    前記地図データ格納手段に格納された地図データ上の対応する位置に、前記経路選択手段によって選択された選択経路前記選択経路を用いた際の前記到着時刻演算手段によって得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻,および前記気象予測値演算手段によって得られた前記選択経路上の気象予測値を重ねて表示する表示画像を生成する表示画像生成手段と、
    前記情報閲覧端末に前記表示画像を送信する送信手段とを備える気象情報提供サーバ。
  7. ネットワークを介して情報閲覧端末に情報を提供するための情報提供方法であって、
    現在位置における緯度,経度,高度を計測するステップと、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得するステップと、
    前記気象情報を所定時間毎に更新するステップと、
    情報閲覧端末により指定された目的地への複数の経路を探索するステップと、
    前記複数の経路を探索するステップにおいて探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算するステップと、
    前記気象情報を取得するステップにおいて得られた気象情報に基づいて、前記推定到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を取得するステップと、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択するステップと、
    地図データ上の対応する位置に、前記最適な経路を選択するステップにおいて選択された経路,前記選択経路を用いた際の前記推定到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻,および前記気象予測値を取得するステップにおいて得られた前記選択経路上の気象予測値を重ねて表示する表示画像を生成するステップと、
    報閲覧端末に前記表示画像を送信するステップとを備える気象情報提供方法。
  8. ネットワークを介して情報閲覧端末に情報を提供するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
    現在位置における緯度,経度,高度を計測するステップと、
    前記現在位置を含む所定領域に関する気象情報を取得するステップと、
    前記気象情報を所定時間毎に更新するステップと、
    情報閲覧端末により指定された目的地への複数の経路を探索するステップと、
    前記複数の経路を探索するステップにおいて探索された複数の経路のそれぞれについて、経路上の各経由地および前記目的地への推定到着時刻を演算するステップと、
    前記気象情報を格納するステップにおいて得られた気象情報に基づいて、前記推定到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻における気象予測値を取得するステップと、
    前記目的地の到着時刻を優先して選択する方式と前記各経路上の天気を優先して選択する方式とを有し、前記複数の経路について得られた前記目的地への推定到着時刻および前記各経路上の気象予測値に基づいて、前記複数の経路から最適な経路を選択するステップと、
    地図データ上の対応する位置に、前記最適な経路を選択するステップにおいて選択された経路,前記選択経路を用いた際の前記到着時刻を演算するステップにおいて得られた前記各経由地および前記目的地への推定到着時刻,および前記気象予測値を取得するステップにおいて得られた前記選択経路上の気象予測値を重ねて表示する表示画像を生成するステップと、
    情報閲覧端末に前記表示画像を送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
JP6743299A 1999-03-12 1999-03-12 ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ Expired - Fee Related JP4197790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6743299A JP4197790B2 (ja) 1999-03-12 1999-03-12 ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6743299A JP4197790B2 (ja) 1999-03-12 1999-03-12 ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000258174A JP2000258174A (ja) 2000-09-22
JP4197790B2 true JP4197790B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=13344759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6743299A Expired - Fee Related JP4197790B2 (ja) 1999-03-12 1999-03-12 ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4197790B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090728A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 クラリオン株式会社 サーバ、車載装置、情報提供システム、情報提供方法、情報装置

Families Citing this family (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4779257B2 (ja) * 2001-08-09 2011-09-28 三菱電機株式会社 ナビゲーション装置
JP3974111B2 (ja) * 2001-08-10 2007-09-12 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 交通情報出力装置
JP4194108B2 (ja) * 2001-10-12 2008-12-10 オムロン株式会社 情報処理装置、センサネットワークシステム、情報処理プログラム、および情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003130660A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Alpine Electronics Inc 施設情報提供装置
JP3687592B2 (ja) * 2001-11-14 2005-08-24 株式会社エクォス・リサーチ 天気情報表示装置
JP4035813B2 (ja) * 2002-05-21 2008-01-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 移動体位置認識システム
JP4035814B2 (ja) * 2002-05-21 2008-01-23 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 移動体集合位置提示システム
ATE477510T1 (de) 2004-02-20 2010-08-15 Harman Becker Automotive Sys Vorrichtung und verfahren zum erzeugen von umgebungsparametern und zum bestimmen von wetterinformationen
JP2006046913A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Aisin Aw Co Ltd 情報提供システム及び情報提供方法のプログラム
JP4492277B2 (ja) * 2004-09-28 2010-06-30 ノーリツ鋼機株式会社 ナビゲーションアルバムシステム
JP2006300595A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Advics:Kk ナビゲーションシステム
JP2006337182A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Xanavi Informatics Corp カーナビゲーションシステム、交通情報提供装置、カーナビゲーション装置、交通情報提供方法および交通情報提供プログラム
JP2007047148A (ja) * 2005-07-13 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp ナビゲーション装置、情報センタ装置およびこれらを用いたナビゲーションシステム
JP2007040912A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置
JP2007064653A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 到着情報通知システム
JP4878160B2 (ja) * 2006-01-04 2012-02-15 クラリオン株式会社 交通情報表示方法及びナビゲーションシステム
JP4682865B2 (ja) 2006-02-17 2011-05-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 経路探索システム、経路案内システムにおける経路案内方法、及びナビゲーション装置
JP2007292566A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Onepass:Kk 天気予報表示システム
US8793066B2 (en) 2006-06-27 2014-07-29 Microsoft Corporation Route monetization
US7610151B2 (en) 2006-06-27 2009-10-27 Microsoft Corporation Collaborative route planning for generating personalized and context-sensitive routing recommendations
US20110242324A1 (en) * 2006-10-20 2011-10-06 Pioneer Corporation Image display device, image display method, image display program, and recording medium
JP4952516B2 (ja) * 2006-11-30 2012-06-13 株式会社デンソー 天気情報報知装置、プログラム
JP2008145312A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Universal Shipbuilding Corp 最適航路探索方法
KR100756545B1 (ko) * 2006-12-21 2007-09-07 팅크웨어(주) 기상 정보 및 추정된 교통 정보를 이용한 경로 탐색 방법및 시스템
JP5102501B2 (ja) * 2007-01-24 2012-12-19 クラリオン株式会社 地図表示装置
JP4837623B2 (ja) * 2007-03-30 2011-12-14 公益財団法人鉄道総合技術研究所 強風時の鉄道運行管理方法
JP4365429B2 (ja) 2007-07-24 2009-11-18 トヨタ自動車株式会社 充電情報を表示するナビゲーション装置およびその装置を備えた車両
US8180502B2 (en) 2007-07-31 2012-05-15 Denso Corporation Apparatus and program for navigation
JP4471025B2 (ja) * 2007-07-31 2010-06-02 株式会社デンソー ナビゲーション装置、プログラム
JP4525722B2 (ja) * 2007-09-20 2010-08-18 株式会社デンソー 気象情報表示装置、プログラム
JP5004130B2 (ja) * 2007-09-28 2012-08-22 本田技研工業株式会社 情報処理システム、情報処理プログラム
US8473198B2 (en) * 2007-12-14 2013-06-25 Microsoft Corporation Additional content based on intended travel destination
JP4692559B2 (ja) * 2008-03-04 2011-06-01 株式会社デンソー 天気情報報知装置および天気情報報知装置用のプログラム
WO2009122588A1 (ja) * 2008-04-04 2009-10-08 株式会社ザナヴィ・インフォマティクス 地図表示装置
US9103693B2 (en) 2008-04-07 2015-08-11 Clarion Co., Ltd. Map display device
JP4780225B2 (ja) * 2009-09-14 2011-09-28 三菱電機株式会社 ナビゲーション装置
JP4780226B2 (ja) * 2009-09-14 2011-09-28 三菱電機株式会社 ナビゲーション装置
US8386169B2 (en) * 2010-04-29 2013-02-26 Telenav, Inc. Navigation system with route planning and method of operation thereof
JP5685010B2 (ja) * 2010-06-25 2015-03-18 株式会社ナビタイムジャパン ナビゲーションシステム、サーバ装置、端末装置、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラム
GB201018815D0 (en) 2010-11-08 2010-12-22 Tomtom Int Bv High-definition weather for improved routing and navigation systems
WO2012089280A1 (en) * 2010-12-31 2012-07-05 Tomtom International B.V. Navigation apparatus and method of providing weather condition information
JP2013221828A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Seiko Epson Corp 情報処理装置、電気的動力を備えている移動体の給電支援システム及び電気的動力を備えている移動体の給電支援方法
JP2014044661A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> キーワード出力装置、キーワード出力方法及びプログラム
DE102013100504A1 (de) * 2013-01-18 2014-07-24 Andreas F. Durst Verfahren für ein verbessertes Navigationssystem und eine Vorrichtung zur Durchführung des verbesserten Verfahrens
US10330827B2 (en) 2013-04-04 2019-06-25 Sky Motion Research, Ulc Method and system for displaying weather information on a timeline
US10495785B2 (en) 2013-04-04 2019-12-03 Sky Motion Research, Ulc Method and system for refining weather forecasts using point observations
US10203219B2 (en) 2013-04-04 2019-02-12 Sky Motion Research Ulc Method and system for displaying nowcasts along a route on a map
US20140372038A1 (en) * 2013-04-04 2014-12-18 Sky Motion Research, Ulc Method for generating and displaying a nowcast in selectable time increments
US10324231B2 (en) 2013-04-04 2019-06-18 Sky Motion Research, Ulc Method and system for combining localized weather forecasting and itinerary planning
TWI631361B (zh) 2013-06-26 2018-08-01 加拿大商天勢研究無限公司 用於在時間軸上顯示氣象資訊之方法及系統
WO2015151219A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 富士通株式会社 情報処理システムおよび情報処理方法
KR101653747B1 (ko) * 2015-12-08 2016-09-09 (주)한국해양기상기술 기상 정보를 제공하는 방법, 서버 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
CN110069578A (zh) 2017-08-23 2019-07-30 富士通株式会社 更新地图信息的方法、装置和电子设备
US11194043B2 (en) * 2018-01-18 2021-12-07 Analog Devices International Unlimited Company Radar for weather detection and dynamic control and actuation of vehicle systems
KR101982470B1 (ko) * 2018-03-21 2019-05-27 한국전력공사 해상활동 위험도 예보 시스템
KR101984546B1 (ko) * 2018-03-23 2019-05-31 부경대학교 산학협력단 해상사고 대응을 위한 기상 모니터링 시스템과 이를 이용한 기상 모니터링 방법
CN109159782B (zh) * 2018-08-21 2022-08-26 上海博泰悦臻网络技术服务有限公司 车辆的动力模式调节方法及服务器
CN109099934A (zh) * 2018-09-10 2018-12-28 贵州民族大学 一种基于标识的天气预报导航系统
CN110954127A (zh) * 2019-11-19 2020-04-03 上海博泰悦臻电子设备制造有限公司 车辆、用户终端及其导航地图主题自动调节方法
CN110986995A (zh) * 2019-11-19 2020-04-10 上海博泰悦臻电子设备制造有限公司 车辆、车机设备及其基于车机导航的天气预报方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090728A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 クラリオン株式会社 サーバ、車載装置、情報提供システム、情報提供方法、情報装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000258174A (ja) 2000-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197790B2 (ja) ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム,および気象情報提供サーバ
US7898438B2 (en) Integrated weather display and travel and navigation decision system
CA2460270C (en) Rotating map and user-centric weather prediction
US8489321B2 (en) Nature event signaling
US20090088965A1 (en) Enhancement for navigation systems for using weather information when predicting a quickest travel path
CA2158500C (en) Navigation system for an automotive vehicle
US8185299B2 (en) Route search device and route search method
US8180502B2 (en) Apparatus and program for navigation
US8560227B2 (en) Route planning apparatus and method for navigation system
US6775614B2 (en) Vehicle navigation system using live images
US20150308841A1 (en) Map display system
US9171466B2 (en) On-vehicle information terminal and information distribution system
US7971153B2 (en) Weather information display apparatus and program
JPH10307042A (ja) ナビゲーション装置
US8046710B2 (en) Weather information display device with display icon
JP2011021997A (ja) ナビゲーション装置、情報センタ、および案内システム
EP3865821A1 (en) Methods and systems for determining safe return range
JP2008039676A (ja) ナビゲーション装置、および、その表示方法
US6324468B1 (en) Process for transmitting route information which concerns a route of a vehicle in a road network between a traffic information center and a terminal in a vehicle, traffic information center and terminal
US8825349B2 (en) On-vehicle information terminal and information distribution system
US20110319099A1 (en) Navigation or mapping system and method
JP2006047246A (ja) ナビゲーション装置の経路探索方法
KR20120117639A (ko) 네비게이션 장치의 위치 결정
JPH08287393A (ja) 旅行時間提供装置及び経路計算装置
JPH1137778A (ja) リンク旅行時間補間方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141010

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees