JP4194418B2 - シールド掘進機のセグメント組付装置 - Google Patents

シールド掘進機のセグメント組付装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、順次組み付けられたセグメント間に最後に組み付けられるKセグメントを挿入して組み付ける際に、組み付けられたセグメントを外方に押圧してKセグメントの挿入間隔を所定間隔に保持させるための組付セグメント保持手段を備えたシールド掘進機のセグメント組付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘進機におけるセグメントの組付けは、1リング毎に複数のセグメントを順次接合することによって行う。その組付工程において、複数のセグメントのうち最後のセグメント(以下Kセグメントという)を組み付ける際に、そのセグメントの組付位置と隣接するセグメント(以下隣接セグメントという)が自重により垂れ下がって組付スペースが狭くなっている場合がある。そのため、そのままの状態でKセグメントを組み付けようとすると、隣接セグメントとKセグメントとが干渉して、破損してしまうことがあった。
【0003】
そこで、隣接セグメントをシールドの径方向外方に押圧してKセグメントの挿入間隔を所定の間隔に保持させるための装置を備えたセグメント組付装置が用いられるようになっている。
【0004】
隣接セグメントを押圧する機構としては、従来より種々の装置があった。
【0005】
例えば、シールドフレームの内側に、隣接セグメントを押し上げる押し上げジャッキを設けたセグメント押し上げ装置があった(特許文献1参照)。
【0006】
また、セグメント押し上げ装置を、真円保持装置や後方デッキに設けたものもあった(特許文献2参照)。
【0007】
これらセグメント押し上げ装置によれば、上記隣接セグメントを径外側へ押し上げることによって、Kセグメントの組付スペースを確保でき、セグメント同士が干渉することがないので、破損を防止することができる。
【0008】
さらに、図9に示すように、2連の異形断面トンネルの中柱101を組み付ける際に、上部のセグメント102を押さえて持ち上げる装置として、隣り合う2つの旋回リング103に、リンク104からなる押付け部材105をそれぞれ設けたものがあった(特許文献3参照)。
【0009】
また、隣接セグメントを押し上げる装置として、セグメント把持部材の近傍に設けられセグメント把持部材と同期して周方向に回転する押上げ手段もあった(特許文献4参照)。
【0010】
【特許文献1】
特公平6−31557号公報
【特許文献2】
特許第2980578号公報
【特許文献3】
特開平8−135395号公報
【特許文献4】
実開平6−27998号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1及び特許文献2のセグメント押し上げ装置では、押し上げジャッキをシールドフレーム、真円保持装置或いは後方デッキに固定しているために、周方向における押し上げ位置が固定されてしまい、Kセグメントの組付位置を変えた場合に対応することができないといった問題があった。
【0012】
また、特許文献3の押付け部材105は、異形断面トンネルの中柱101を組み付ける際に、上部のセグメント102を押さえる装置であり、隣り合う2つの旋回リング103に設けられたものであるため、押付け部材105の押付け位置は、中柱101の取付位置と離れている。そのため、押付け部材105は軸方向に移動しないが、中柱101と干渉することはない。しかし、一般的な円形断面トンネルでは、Kセグメントの周方向長さが短いため、押付け部材の押付け位置とKセグメントの取付位置は比較的近くなる。そのため、押付け部材が押付け位置(セグメントの組付作業領域)にあると、Kセグメントの組付け前に組み付けられる周方向長さの長いセグメントを組み付ける際に、そのセグメントと押付け部材が干渉してしまうといった問題があった。
【0013】
さらに、特許文献4の押上げ手段は、セグメント把持部材と同期して周方向に回転するため、隣接セグメントを押上げると、セグメント把持部材が周方向に移動することができず、Kセグメントを組み付ける際に最終的な周方向位置の調整を行うための、微調旋回が行えないといった問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、セグメントの組付位置に拘わらずその組付位置に隣接するセグメントを押圧できると共に、セグメントが押し付け部材等の構成部材へ干渉するのを防止できるシールド掘進機のセグメント組付装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シールド掘進機に設けられた旋回リングと、該旋回リングに径方向に移動自在に設けられ掘削されたトンネル内周壁にその周方向に沿って分割されたセグメントを把持して移送し、上記トンネル内周壁に沿ってセグメントを組み付けるためのセグメント移送手段と、該セグメント移送手段により順次移送されて組み付けられたセグメント間に最後に組み付けられるKセグメントを挿入して組み付ける際に、該Kセグメントが挟まれるべく組み付けられたセグメントを外方に押圧してKセグメントの挿入間隔を所定間隔に保持させるための組付セグメント保持手段とを備えたシールド掘進機のセグメント組付装置において、上記旋回リングに、これより軸方向に所定の間隙を形成して上記セグメント移送手段を設けると共に、上記組付セグメント保持手段を周方向に沿って移動自在に設け、該組付セグメント保持手段は、上記旋回リングに周方向に沿って移動自在に基端部が支持され先端部が上記セグメント移送手段の作業領域に伸縮自在なロッド部材先端部にこれより径方向に移動自在に設けられており、上記組付セグメント保持手段を不作動時に上記間隙に待機させるように構成したことを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、組付セグメント保持手段を旋回リングに設けたことによって、Kセグメントの組付位置を変えた場合でも組み付けられた隣接セグメントを押圧できる。また、旋回リングに、これより軸方向に所定の間隙を形成してセグメント移送手段を設けると共に、旋回リングに、ロッド部材を介して組付セグメント保持手段を設けたことによって、Kセグメントの組付前に組み付けられる周方向長さの長いセグメントを組み付ける際には、組付セグメント保持手段を上記間隙に待機させることができるので、セグメントと組付セグメント保持手段とが干渉するのを防止できる。特に、旋回リングに上記組付セグメント保持手段を周方向に沿って移動自在に設け、該組付セグメント保持手段は、上記旋回リングに周方向に沿って移動自在に基端部が支持され先端部が上記セグメント移送手段の作業領域に伸縮自在なロッド部材先端部にこれより径方向に移動自在に設けられているため、組付セグメント保持手段を固定した状態で、セグメント把持部材を周方向に移動することが可能となり、Kセグメントをその組付位置に合わせる微調旋回を行うことができる。
【0017】
そして、上記組付セグメント保持手段が、上記ロッド部材の先端部に取り付けられた伸縮ロッド部材によって構成されたものが好ましい。
【0018】
また、上記組付セグメント保持手段を構成する伸縮ロッド部材の先端部には、上記組み付けられたセグメントに係合するセグメント係合部材が設けられたものが好ましい。
【0020】
また、上記セグメント移送手段が、上記旋回リングに設けられ径方向に伸縮する一対の伸縮ロッドと、これら伸縮ロッドの先端同士に架け渡して設けられ径方向に移動するフレーム部材と、このフレーム部材に周方向に沿って移動自在に設けられたセグメント把持部材と、このセグメント把持部材を周方向に沿って移動させる伸縮ジャッキとによって構成されたものが好ましい。
【0021】
さらに、上記旋回リングと上記組付セグメント保持手段との間に、組付セグメント保持手段を周方向に沿って移動させる伸縮ジャッキを介設したものが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0024】
まず、本発明の実施の形態ではない参考例としてシールド掘進機のセグメント組付装置の構成を説明する。
【0025】
図1に示すように、かかるセグメント組付装置1は、シールド掘進機2の後部に設けられており、1リング毎に複数のセグメント3を順次接合することによって組付けを行う。一般に、セグメント3は、図2に示すように、周方向長さの違う三種類のものが用いられる。まず、三種類のセグメントの中で最も周方向長さの長いセグメント(以下Aセグメントという)3aを下部から複数個(本実施の形態では三つ)組み付け、その両端上部にAセグメント3aよりも周方向長さの短いセグメント(以下Bセグメントという)3bをそれぞれ組み付け、最後にこれら二つのBセグメント3b間に最も周方向長さの短いセグメント(以下Kセグメントという)3kを組み付けて、1リング分の組付けが完了する。
【0026】
図1及び図2に示すように、セグメント組付装置1は、シールド掘進機2内で周方向に旋回する旋回リング4と、旋回リング4に径方向に移動自在に設けられ周方向に沿って分割されたセグメント3を把持して移送し、組み付けるためのセグメント移送手段(エレクタ)5とを有している。
【0027】
旋回リング4は、シールドフレーム6の内方にその内周面から所定の間隔をあけて同軸上に配置されている。旋回リング4は、その外周面をシールドフレーム6に取り付けられた複数の支持ローラ7で回転自在に支持され、図示しない駆動モータによって回転されるようになっている。旋回リング4には、支持ブラケット(図示せず)を介して一対の支持ビーム8が設けられている。支持ビーム8は、軸方向後方に延出している。
【0028】
支持ビーム8の後端には、セグメント移送手段5が設けられており、旋回リング4とセグメント移送手段5との間には、軸方向に所定の間隙9が形成されている。この間隙9が、後述する組立セグメント保持手段19の不作動時の待機場所となる。
【0029】
セグメント移送手段5は、旋回リング4に設けられた支持ビーム8の後端に設けられ略径方向に伸縮する一対の伸縮ロッド11と、これら伸縮ロッド11の先端同士に架け渡して設けられた門型のフレーム部材12と、このフレーム部材12に周方向に沿って移動自在に設けられたセグメント把持部材13と、このセグメント把持部材13を周方向に沿って移動させる伸縮ジャッキ14とによって構成されている。セグメント把持部材13は各セグメント3a、3b、3kを係脱自在に把持する。
【0030】
フレーム部材12は、伸縮ロッド11の伸縮によって径方向に移動する。セグメント把持部材13には、周方向に延びる長孔(図示せず)が形成されており、この長孔にフレーム部材12から延びるピン(図示せず)を挿入することによって、セグメント把持部材13がフレーム部材12に対して周方向に沿って移動自在となるように構成されている。伸縮ジャッキ14は、略周方向に沿って配置され、フレーム部材12とセグメント把持部材13との間に架け渡されている。伸縮ジャッキ14の伸縮によって、セグメント把持部材13が周方向に移動する。これによって、セグメント把持部材13と組付セグメント保持手段19とが、トンネル内周壁に沿って周方向に相対移動自在となる。
【0031】
図1乃至図3に示すように、旋回リング4には、これに基端部が支持され先端部がセグメント移送手段5の作業領域15に伸縮自在なロッド部材16が設けられている。ロッド部材16は、軸方向に延出したガイドロッド17と、このガイドロッド17を伸縮させる伸縮ジャッキ18とで構成されている。伸縮ジャッキ18は、ガイドロッド17と平行に配置され、ガイドロッド17のロッド部17aとシリンダ部17bとの間に架け渡されている。
【0032】
ロッド部材16を構成するガイドロッド17の先端部には、これより径方向に移動自在に組付セグメント保持手段19が設けられている。組付セグメント保持手段19は、セグメント移送手段5により順次移送されて組み付けられたBセグメント3b間に最後に組み付けられるKセグメント3kを挿入して組み付ける際に、Kセグメント3kが挟まれるべく組み付けられたBセグメント3bを外方に押圧してKセグメント3kの挿入間隔を所定の間隔に保持させるためのものである。
【0033】
図3に示すように、組付セグメント保持手段19は、ガイドロッド17の先端部に取り付けられた伸縮ロッド部材21によって構成されている。伸縮ロッド部材21は、径方向に延出して配置されたガイド筒部材22と、ガイド筒部材22内に設けられ径方向に伸縮する伸縮ジャッキ23とで構成されている。伸縮ジャッキ23の外側端部には、組み付けられたBセグメント3bに係合するセグメント係合部材24が設けられている。セグメント係合部材24には、ゴムや樹脂等からなる緩衝材25が設けられ、その表面でBセグメント3bの内周面を押圧するようになっている。
【0034】
組付セグメント保持手段19は、周方向に見てセグメント把持部材13の両側に位置するように設けられており、旋回リング4の回転と共に、セグメント移送手段5と同期して回転するようになっている。一対の組付セグメント保持手段19は、その間の距離が、Kセグメント3kの周方向長さよりも若干長くなるように配置されている。
【0035】
次に、セグメント3の組付工程を説明しながら、本参考例の作用を説明する。
【0036】
セグメント3を組み付けるに際しては、まず、ロッド部材16の伸縮ジャッキ18を縮退させて、一対の組付セグメント保持手段19を間隙9に待機(図1参照、また図3中二点鎖線にて示す)させておく。そして、旋回リング4を回転させると共に、伸縮ロッド11を伸縮させて、Aセグメント3a、Bセグメント3bを順次下部から組み付けていく。このとき、組付セグメント保持手段19は、旋回リング4とセグメント移送手段5との間に形成された間隙9に待機しているので、組み付けられるAセグメント3a及びBセグメント3bと干渉することはなく、Aセグメント3a及びBセグメント3bの組付けが円滑に行える。
【0037】
その後、Aセグメント3a及びBセグメント3bの組付けが終わると、Kセグメント3kをセグメント把持部材13で把持し、伸縮ロッド11と旋回リング4とを適宜作動させ、把持されたKセグメント3kを上部の組付位置に対向させる。
【0038】
このとき、組付セグメント保持手段19は、旋回リング4と共に回転するので、自動的にKセグメント3kの組付位置に隣接するBセグメント3bに対向する位置に移動されると共に位置決めされる。
【0039】
そして、ロッド部材16の伸縮ジャッキ18を伸長させ、組付セグメント保持手段19を、セグメント移送手段5の作業領域15に移動させる。その後、組付セグメント保持手段19の伸縮ジャッキ23を伸長させて、Bセグメント3bを押し上げる。伸縮ジャッキ23には、予めBセグメント3bが所定の位置となる伸縮長さが入力されており、その長さまで伸縮ジャッキ23を伸長させる。これによって、Bセグメント3b同士の開き角度が好適な値となり、Bセグメント3b間に位置するKセグメント3kの挿入間隔が所定間隔に保持される。
【0040】
その後、組付セグメント保持手段19で、Bセグメント3bを押圧した状態のままで、伸縮ロッド11を伸長させて、Kセグメント3kをフレーム部材12及びセグメント把持部材13と一体的に、径方向外側へ移動させる。Kセグメント3kをその組付位置に挿入する際には、伸縮ジャッキ14を伸縮させてセグメント把持部材13を、フレーム部材12に対して周方向に相対移動させる。これによって、組付セグメント保持手段19とセグメント把持部材13とが周方向に相対移動することとなり、組付セグメント保持手段19は固定された状態で、Kセグメント3kをその組付位置に合わせる微調旋回を行える。
【0041】
このとき、組付セグメント保持手段19でBセグメント3bを押し上げて、その垂れ下がりをなくしてから、Kセグメント3kの組付けを行うので、組付けスペースが確保され、セグメント3b、3k同士が干渉することなく、その破損を防止できる。
【0042】
また、一対の組付セグメント保持手段19は、その間の距離が、Kセグメント3kの周方向長さよりも長くなるように配置されているので、組付セグメント保持手段19とKセグメント3kが干渉することはない。
【0043】
参考例では、Kセグメント3kの組付位置がシールドフレーム7内の最上部に位置する場合を説明したが、Kセグメント3kの組付位置が変更された場合であっても、セグメント組付装置1は適用可能である。すなわち、かかるセグメント組付装置1では、組付セグメント保持手段19が旋回リング4に設けられているので、その周方向位置を自由に移動させることができ、周方向において、あらゆる角度でBセグメント3bを押圧することが可能となる。
【0044】
また、組付セグメント保持手段19とセグメント把持部材13とは、旋回リング4と共に同期して回転するので、組付セグメント保持手段19は、常にKセグメント3kの組付位置に対して一定の位置でBセグメント3bに当接する。従って、組付セグメント保持手段19は、Kセグメント3kの組付位置の両側のBセグメント3bを均等に押し上げることができ、Kセグメント3kの組付スペースを確実に確保できる。
【0045】
次に、図4に基づいて他の参考例を説明する。
【0046】
参考例では、組付セグメント保持手段19を構成する伸縮ロッド部材21の先端部のセグメント係合部材31が、Bセグメント3bの軸方向前端面に当接するように構成されている。セグメント係合部材31の軸方向後端には緩衝材34が設けられ、緩衝材34には軸方向後方に延出する突起部32が形成されている。Bセグメント3bの前端面には突起部32の外形と略同形の係合用孔33が形成されている。突起部32が、Bセグメント3bの前端面に形成された係合用孔33に挿入されることによって、組付セグメント保持手段19がBセグメント3bに係合する。
【0047】
この場合、セグメント係合部材31が、Bセグメント3bの前端面に係合するため、ロッド部材16の伸縮ストロークは、図3の組付セグメント保持手段19と比較して短くなっている。なお、その他の構成については、図1乃至図3の実施の形態と同様である。
【0048】
参考例によれば、Bセグメント3bの前端面にセグメント係合部材31を係合させて伸縮ロッド部材21を伸縮させることによって、Bセグメント3bを径方向外側に押し出すだけでなく、径方向内側に引き寄せることもできる。これによれば、Kセグメント3kの組付位置が下部に位置しBセグメント3bが径方向外側に垂れ下がっている場合や、Kセグメント3kの組付位置が上部や側部でBセグメント3bがAセグメント3aとの組付状態によって径方向外側へ傾いている場合であっても、Bセグメント3bを径方向内側に戻すことができる。従って、Bセグメント3b同士の開き角度が好適な値となり、Bセグメント3b間に位置するKセグメント3kの挿入間隔が所定間隔に保持され、Kセグメント3kの組付けを円滑に行うことができる。
【0049】
図5に基づいて他の参考例を説明する。
【0050】
参考例では、組付セグメント保持手段19を構成する伸縮ロッド部材21の先端部のセグメント係合部材35が、Bセグメント3bの軸方向前端面に当接するように構成されている。セグメント係合部材35の後端にはゴム等の摩擦係数が大きい緩衝材36が設けられている。ロッド部材16の伸縮ジャッキ18を伸長させてセグメント係合部材35をBセグメント3bの前端面へと押し付けることによって、セグメント係合部材35とBセグメント3bの前端面との間に摩擦力が働き係合され、組付セグメント保持手段19の伸縮ロッド部材16を伸縮させることによって、Bセグメント3bの前端面を径方向内方或いは外方へと移動される。
【0051】
これによれば、第二の実施の形態と同様の作用が得られる。
【0052】
図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0053】
図1乃至図3で示した参考例が、セグメント把持部材13と組付セグメント保持手段19とを周方向に相対移動させるために、セグメント把持部材13をフレーム部材12に対して相対移動可能に設けたのに対して、本実施の形態では、組付セグメント保持手段19を旋回リング4に対して周方向に相対移動可能に構成している。
【0054】
具体的には、旋回リング4の内周面に周方向に延びるリニアガイド等のガイド部材37を設け、そのガイド部材37に沿って移動する移動部材38に一対のロッド部材16を設け、ロッド部材16の先端部に組付セグメント保持手段19を取り付けている。ロッド部材16の前方基端部と旋回リング4の内周面との間には伸縮ジャッキ39が架け渡されている。伸縮ジャッキ39は、略周方向に沿って配置され、その両端はロッド部材16及び旋回リング4にそれぞれピン結合されている。
【0055】
伸縮ジャッキ39を伸縮させることによって、ロッド部材16及び組付セグメント保持手段19がガイド部材37に沿って移動し、旋回リング4に対して周方向に沿って移動する。これによって、セグメント把持部材13が組付セグメント保持手段19に対して周方向に移動することとなり、組付セグメント保持手段19は固定された状態で、セグメント把持部材13を周方向に移動することができるので、Kセグメント3kをその組付位置に合わせる微調旋回を行える。
【0056】
図7に基づいて他の参考例を説明する。
【0057】
参考例では、Kセグメント3kの周方向長さが変化する場合に対応すべく、Kセグメント3kの周方向長さに応じて、組付セグメント保持手段19同士の間隔を変えて、複数対(本実施の形態では二対)の組付セグメント保持手段19を設けている。具体的には、周方向長さの短いKセグメント3kの周方向両側に位置する内側の組付セグメント保持手段19aと、周方向長さの長いKセグメント(破線にて示す)3k’の周方向両側に位置する外側の組付セグメント保持手段19bとが設けられている。これら組付セグメント保持手段19a、19bは、それぞれ個別に軸方向に移動可能に構成されている。
【0058】
周方向長さが短いKセグメント3kを組み付ける場合は、内側の一対の組付セグメント保持手段19aを作業領域(図1参照)15に移動させて外側の一対の組付セグメント保持手段19bを間隙(図1参照)9へと待機させる。一方、周方向長さが長いKセグメント3kを組み付ける場合は、外側の一対の組付セグメント保持手段19bを作業領域(図1参照)15に移動させて内側の一対の組付セグメント保持手段19aを間隙(図1参照)9へと待機させる。よって、Kセグメント3k、3k’がその組付時に組付セグメント保持手段19に干渉することはない。
【0059】
これによれば、Kセグメント3kの組付位置が変更した場合のみならず、Kセグメント3kの周方向長さが変化した場合でも対応することができる。
【0060】
図8に基づいて他の実施の形態を説明する。
【0061】
本実施の形態では、Kセグメント3kの周方向長さが変化する場合に対応すべく、Kセグメント3kの周方向長さに応じて、組付セグメント保持手段19の周方向位置を移動可能に構成している。
【0062】
具体的には、旋回リング4の内周面に、周方向に沿った一対のガイド部材41が設けられており、一対のロッド部材16がガイド部材41に沿って移動自在に設けられている。ロッド部材16の先端部には組付セグメント保持手段19が設けられている。ロッド部材16の前方基端部と旋回リング4の内周面との間には伸縮ジャッキ43が架け渡されている。伸縮ジャッキ43は、略周方向に沿って配置され、その両端はロッド部材16及び旋回リング4にそれぞれピン結合されている。
【0063】
本実施の形態によれば、周方向長さの短いKセグメント3kを組み付ける場合は、伸縮ジャッキ43を伸長させて、組付セグメント保持手段19を図中実線で示す位置に移動させ、周方向長さの長いKセグメント(破線にて示す)3k’を組み付ける場合は、伸縮ジャッキ43を縮退させて、組付セグメント保持手段19を図中一点鎖線で示す位置に移動させる。よって、Kセグメント3k、3k’がその組付時に組付セグメント保持手段19に干渉することはない。
【0064】
これによれば、Kセグメント3kの組付位置が変更した場合のみならず、Kセグメント3kの周方向長さが変化した場合でも対応することができる。さらに、周方向長さがKセグメント3kとKセグメント3k’との間の長さであれば、組付セグメント保持手段19の周方向位置が調整可能であるので、長さの異なる複数のKセグメント3kに対応することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、セグメントの組付位置に拘わらず組付位置に隣接するセグメントを押圧できると共に、セグメントの組付セグメント保持手段との干渉を防止できるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態ではないシールド掘進機のセグメント組付装置の参考例を示した側方断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態ではないシールド掘進機のセグメント組付装置の参考例を示した要部拡大図である。
【図4】 本発明の実施の形態ではないシールド掘進機のセグメント組付装置の参考例を示した要部拡大図である。
【図5】 本発明の実施の形態ではないシールド掘進機のセグメント組付装置の参考例を示した要部拡大図である。
【図6】 本発明の実施の形態であるシールド掘進機のセグメント組付装置を示した要部拡大図である。
【図7】 本発明の実施の形態ではないシールド掘進機のセグメント組付装置の参考例を示した要部拡大図である。
【図8】 本発明の実施の形態であるシールド掘進機のセグメント組付装置の他の例を示した要部拡大図である。
【図9】 従来のセグメント組付装置を示した断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント組付装置
2 シールド掘進機
3a Aセグメント
3b Bセグメント
3k Kセグメント
4 旋回リング
5 セグメント移送手段
9 間隙
11 伸縮ロッド
12 フレーム部材
13 セグメント把持部材
14 伸縮ジャッキ
15 作業領域
16 ロッド部材
19 組付セグメント保持手段
21 伸縮ロッド部材
24 セグメント係合部材
31 セグメント係合部材
35 セグメント係合部材
39伸縮ジャッキ

Claims (5)

  1. シールド掘進機に設けられた旋回リングと、該旋回リングに径方向に移動自在に設けられ掘削されたトンネル内周壁にその周方向に沿って分割されたセグメントを把持して移送し、上記トンネル内周壁に沿ってセグメントを組み付けるためのセグメント移送手段と、該セグメント移送手段により順次移送されて組み付けられたセグメント間に最後に組み付けられるKセグメントを挿入して組み付ける際に、該Kセグメントが挟まれるべく組み付けられたセグメントを外方に押圧してKセグメントの挿入間隔を所定間隔に保持させるための組付セグメント保持手段とを備えたシールド掘進機のセグメント組付装置において、上記旋回リングに、これより軸方向に所定の間隙を形成して上記セグメント移送手段を設けると共に、上記組付セグメント保持手段を周方向に沿って移動自在に設け、該組付セグメント保持手段は、上記旋回リングに周方向に沿って移動自在に基端部が支持され先端部が上記セグメント移送手段の作業領域に伸縮自在なロッド部材先端部にこれより径方向に移動自在に設けられており、上記組付セグメント保持手段を不作動時に上記間隙に待機させるように構成したことを特徴とするシールド掘進機のセグメント組付装置。
  2. 上記組付セグメント保持手段が、上記ロッド部材の先端部に取り付けられた伸縮ロッド部材によって構成された請求項1記載のシールド掘進機のセグメント組付装置。
  3. 上記組付セグメント保持手段を構成する伸縮ロッド部材の先端部には、上記組み付けられたセグメントに係合するセグメント係合部材が設けられた請求項1記載のシールド掘進機のセグメント組付装置。
  4. 上記セグメント移送手段が、上記旋回リングに設けられ径方向に伸縮する一対の伸縮ロッドと、これら伸縮ロッドの先端同士に架け渡して設けられ径方向に移動するフレーム部材と、このフレーム部材に周方向に沿って移動自在に設けられたセグメント把持部材と、このセグメント把持部材を周方向に沿って移動させる伸縮ジャッキとによって構成された請求項1記載のシールド掘進機のセグメント組付装置。
  5. 上記旋回リングと上記組付セグメント保持手段との間に、組付セグメント保持手段を周方向に沿って移動させる伸縮ジャッキを介設した請求項1から4いずれかに記載のシールド掘進機のセグメント組付装置。
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