JP4194058B2 - 正特性サーミスタ組立品 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、各種ケース内に収納されて凍結防止用加熱装置の加熱源などとして使用される正特性サーミスタ組立品に係り、特に、正特性サーミスタ素子と電極板との接続構造に工夫を施すことにより、構成を簡略化して製造コストの低減を図ることができるとともに、正特性サーミスタ素子と電極板との正常な電気的接続状態を安定して確保することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、自動二輪車等のエンジンの気化器として用いられるキャブレターにおいては、使用環境やガソリン気化熱などが原因となって生じる凍結(アイシング)を防止するために各種の加熱装置が備え付けられている。この種の加熱装置としては、従来より様々な構成のものが提案され実使用に供されているが、それらの中でも、例えば、温度センサや制御回路を用いることなくキャブレター本体を安定して加熱することが可能なものの一例として、自己温度制御機能を有する正特性サーミスタ素子と電極板とからなる正特性サーミスタ組立品を加熱源として使用したものがある。図5を参照して、従来の正特性サーミスタ組立品の構成を説明する。
【0003】
ここに示す正特性サーミスタ組立品は、上下両主面に電極層11a、11bが形成された円板状の正特性サーミスタ素子11と、この正特性サーミスタ素子11の上部電極層11aに電気的に接続されたコイル状の電極12とから構成されており、正特性サーミスタ素子11の下部電極層11bが金属ケース14の凹部14aの底面に当接するように金属ケース14内に収納配置されている。ここで、符号12aは、コイル状電極12の他端に接合された給電用の電極棒であり、符号12bは、金属ケース14内への水や湿気の浸入を防止するために配置された樹脂成型品である。これら給電用電極棒12aと樹脂成型品12bは予め一体に形成されている。又、符号15は、上記樹脂成型品12bと同様に金属ケース14内への水や湿気の浸入を防止するために配置されたOリングである。
【0004】
このようにして金属ケース14内に収納された正特性サーミスタ組立品は、例えば、図6に示すように、金属ケース14の凸部14bが、L字状に形成された金属片13を介してキャブレター16に設けられた凹部に螺合等の手段によって装着されて実使用に供される。ここで、L字状金属片13は、正特性サーミスタ素子11の下部電極層11bに金属ケース14を介して電気的に接続された状態となり前記電極棒12aとともに一対の電極として機能する。従って、電極棒12aとL字状金属片13の間に所定の電圧を印加すれば、正特性サーミスタ素子11が定温発熱し、その熱が金属ケース14の凸部14bを介してキャブレター16に伝導されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の正特性サーミスタ組立品においては、次のような問題点があった。まず、従来の正特性サーミスタ組立品は、正特性サーミスタ素子に電気的に接続される電極がコイル状電極のみの片極構造であるため、別途電極部品(L字状金属片)を用意しないと実使用に供することができないという問題があった。又、これらの構成部品は、予め接続一体化されていないことから、金属ケース内への収納作業や機器(キャブレター)への取付作業をそれぞれ別々に行わなければならず作業性が悪いという問題があった。特に、金属ケース内への収納作業時においては、正特性サーミスタ素子とコイル状電極及び金属ケースの凹部底面との間に正常な電気的接続状態を確保しなければならない関係上、これらの周囲に電気絶縁物を充填することができないため、わざわざ電極棒と一体形成された樹脂成型品やOリングなどを用いた防水構造をとらなければならないため作業性が非常に悪かった。これらの問題は、構造を大型化、複雑化させて製造コストを大幅に上昇させる大きな要因となってしまう。更に、正特性サーミスタ素子とコイル状電極及び金属ケースとの電気的接続状態が、コイル状電極のバネ弾性によって保持されている構造であるため、万一、金属ケース内への収納時や実使用時に外部から大きな衝撃を受けるようなことがあると、正特性サーミスタ素子の位置がずれて正常な電気的接続状態が損なわれてしまう恐れがあった。正特性サーミスタ素子と電極部品との電気的接続状態が損なわれた場合には、所望とする発熱量を取り出すことができなくなってしまう。
【0006】
本発明はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、ケース内への収納が非常に簡単であるとともに、正特性サーミスタ素子と一対の電極板との正常な電気的接続状態を長期間安定して確保することが可能な、例えば、凍結防止用加熱装置の加熱源などとして好適な正特性サーミスタ組立品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本発明による正特性サーミスタ組立品は、上下両主面に電極層1a,1bが形成された正特性サーミスタ素子1と、該正特性サーミスタ素子1の電極層1a,1bにそれぞれ電気的に接続された第一の電極板2及び第二の電極板3とからなる正特性サーミスタ組立品において、前記第一の電極板2は、絶縁板4を保持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに当接する電極部2aと、該電極部2aから前記正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部2bとから構成されており、一方、前記第二の電極板3は、前記第一の電極板2によって保持された絶縁板4の上側から前記正特性サーミスタ素子1の全体を掴持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bに当接する電極部3aと、該電極部3aから前記正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部3bとから構成されており、且つ前記第一の電極板2と前記第二の電極板3の絶縁は、前記絶縁板4によって確保されていることを特徴とするものである。
この際、前記第一の電極板2の電極部2aは、前記絶縁板4を保持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに弾性接触するように形成されていることが考えられる。
ここで、「掴持」とは、「つかんだ状態で支持する」ことを意味している。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照して本発明の実施の形態を説明する。この実施の形態による正特性サーミスタ組立品は、正特性サーミスタ素子1、第一の電極板2、第二の電極板3及び絶縁板4から構成されている。
【0009】
まず、正特性サーミスタ素子1は、円板状に形成されたチタン酸バリウム系セラミック素子からなり、相対する上下両主面にそれぞれ銀ペースト焼き付け、アルミニウム溶射などによる電極層1a、1bが形成されている。ここで、正特性サーミスタ素子1の形状は、円板状以外に例えば角板状などとすることも考えられる。これらは、実使用に供する際に使用されるケースの内部構造などを考慮して適宜に選択すれば良い。
【0010】
正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aには、第一の電極板2が電気的に接続されている。第一の電極板2は、電極板4を保持した状態で正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに当接する電極部2aと、該電極部2aから前記正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部2bとから構成されている。構成材料は、電極として機能するものであれば良く特に限定されない。例えば、ステンレス板、アルミニウム板、銅板、りん青銅板、ニッケルメッキ真鍮板、スズメッキ真鍮板、銀メッキ真鍮板などが挙げられる。
【0011】
形状は、絶縁板4を保持した状態で正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに当接することができる形状であれば良く特に限定されない。図1及び図2には、電極部2aの形状が断面略S字状となるようにステンレス板を折り曲げ加工した電極板2の構成が示されている。このような形状とすることにより、ステンレス板のバネ弾性が更に強化されることになる。このため、後述する第二の電極板3によって、絶縁板4の上側から正特性サーミスタ素子1の全体を掴持すると、電極部2aはそれ自身のバネ弾性により正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに強固に弾性接触することになり、より確実な電気的接続状態を得ることができる。勿論、電極部2aの形状を断面略U字状としたものであっても実用上問題無いレベルの電気的接続状態を得ることができる。
【0012】
電極端子部2bは、電極部2aから正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成されている。これにより、板状の正特性サーミスタ素子を各種ケース内に収納して使用する場合など、横置きにした状態で収納することができるようになる。従って、高さの低いケースを使用することができ、ひいては加熱装置自体の小型化を図ることが可能になる。尚、図中、符号5は、電極端子部2bにスポット溶接等により接続された電源供給用のリード線であり、従来公知の絶縁被覆電線から構成されている。導体構成や絶縁被覆の種類は特に限定されないので、本発明によって得られる組立品の使用条件などを考慮して適宜に選択すれば良い。
【0013】
絶縁板4は、第一の電極板2と後述する第二の電極板3の絶縁を確保するために用いられている。第一の電極板2と第二の電極板3の絶縁を確保することができれば、その構成材料や形状などは特に限定されない。例えば、長方形状に形成された熱硬化性樹脂成型品、熱可塑性樹脂成型品、セラミック板、マイカ板などが挙げられる。図1及び図2には、長方形状に打ち抜き成型されたマイカ板4の構成が示されている。
【0014】
正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bには、第二の電極板3が電気的に接続されている。第二の電極板3は、第一の電極板2によって保持された絶縁板4の上側から正特性サーミスタ素子1の全体を掴持した状態で正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bに当接する電極部3aと、該電極部3aから正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部3bとから構成されている。構成材料は、上記第一の電極板2と同様に、ステンレス板、アルミニウム板、銅板、りん青銅板、ニッケルメッキ真鍮板、スズメッキ真鍮板、銀メッキ真鍮板などの公知の電極材料を使用することができる。
【0015】
形状は、絶縁板4の上側から正特性サーミスタ素子1の全体を掴持した状態で正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bに当接することができる形状であれば良く特に限定されない。図1及び図2には、電極部3aの形状が断面略C字状となるようにステンレス板を折り曲げ加工してなる電極板3の構成が示されている。
【0016】
電極端子部3bは、電極部3aから正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成されている。これにより、板状の正特性サーミスタ素子を各種ケース内に収納して使用する場合など、横置きにした状態で収納することができるようになる。従って、高さの低いケースを使用することができ、ひいては加熱装置自体の小型化を図ることが可能になる。尚、図中、符号5は、電極端子部3bにスポット溶接等により接続された電源供給用のリード線であり、従来公知の絶縁被覆電線から構成されている。導体構成や絶縁被覆の種類は特に限定されないので、本発明によって得られる組立品の使用条件などを考慮して適宜に選択すれば良い。
【0017】
ここで、本発明の実施の形態による正特性サーミスタ組立品をキャブレターの凍結防止用加熱装置に適用する場合の構成について、図3及び図4を参照して説明する。まず正特性サーミスタ組立品は、金属ケース6に設けられた凹部6a内に、第二の電極板3の電極部3aが金属ケース6の凹部6aの底面に当接するように収納配置され、その空隙部には電気絶縁物7が充填されて開口部が密封される。そして、この金属ケース6をキャブレター16に設けられた凹部に螺合等の手段によって装着する。そして、第一の電極板2の電極端子部2b及び第二の電極板3の電極端子部3bにそれぞれ接続された電源供給用リード線5,5に所定の電圧を印加することにより、正特性サーミスタ素子1が定温発熱し、その熱が金属ケース6の凸部を介してキャブレター本体16側に伝導されることになる。尚、この例の場合は、金属ケース6がボディアースとして機能することから第二の電極板3の電極部3aを金属ケース6の凹部6aの底面に直接接触させているが、その他の用途で使用する場合は、用途によっては金属ケース6に絶縁処理を施すか、ケース自体を絶縁材料で構成する必要がある。
【0018】
【実施例】
以下、実際に製造した正特性サーミスタ組立品の構成を図面を参照して説明する。尚、この実施例は、本発明を自動二輪車のキャブレータの凍結防止用加熱装置に適用することを想定したものである。
【0019】
この実施例による正特性サーミスタ組立品は、図1及び図2に示すように、正特性サーミスタ素子1、第一の電極板2、第二の電極板3及び絶縁板4から構成されている。ここで、図1は正特性サーミスタ組立品の斜視図、図2は正特性サーミスタ組立品の分解斜視図である。
【0020】
まず、符号1が正特性サーミスタ素子であり、この正特性サーミスタ素子1は、直径8mm、厚さ1.0mmの円板状に形成された、キュリー温度(Tc)=160℃、常温抵抗値(R25)=8Ωのチタン酸バリウム系セラミック素子からなっている。そして相対する上下両主面のそれぞれに銀ペースト焼き付けによる電極層1a、1bが形成されている。
【0021】
正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aには、厚さ0.1mmのステンレス板(SUS304)を折り曲げ加工することによって電極部2aの形状が断面略S字状となるように形成された第一の電極板2が、縦8mm、横3mm、厚さ0.5mmの長方形状に打ち抜き成型されたマイカ板4を保持した状態で弾性接触して電気的に接続されている。符号2bは、電極部2aから正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部であり、その先端部には、フッ素ゴム被覆電線からなる電源供給用リード線5がスポット溶接により接続されている。電源供給用リード線5は、本発明の必須要件ではないが、ケース収納時の作業性や加工性などを考慮して本実施例では予め接続しておいた。
【0022】
一方、正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bには、厚さ0.1mmのステンレス板(SUS304)を折り曲げ加工することによって電極部3aの形状が断面略C字状となるように形成された第二の電極板3が、第一の電極板2によって保持されたマイカ板4の上側から正特性サーミスタ素子1の全体を掴持した状態で正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bに当接して電気的に接続されている。符号3bは、電極部3aから正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部であり、その先端部には、フッ素ゴム被覆電線からなる電源供給用リード線5がスポット溶接により接続されている。電源供給用リード線5は、本発明の必須要件ではないが、ケース収納時の作業性や加工性などを考慮して本実施例では予め接続しておいた。
【0023】
ここで、本実施例による正特性サーミスタ組立品の発熱特性を評価するために、次のような試験を実施してみた。まず、正特性サーミスタ組立品を図3に示すようなアルミニウム製の金属ケース6に設けられた内径8mm、深さ7mmの凹部6a内に、第二の電極板3の電極部3aが金属ケース6の凹部6aの底面に当接するように収納配置し、その空隙部に電気絶縁物として熱硬化性のエポキシ樹脂7を充填して加熱硬化させた。次に、この金属ケース6を図4に示すようなキャブレター16に設けられた凹部に螺合によって装着し、−5℃の雰囲気中でDC12Vの電圧を印加して発熱させ、キャブレター16内の温度を測定した。
尚、比較例として、従来の正特性サーミスタ組立品(図5及び図6に示したもの)も用意し同様の試験を実施してみた。
【0024】
その結果、従来のものが30℃程度、本実施例によるものが35℃程度を示し、どちらのものも実用上十分な発熱特性を備えていることが判った。尚、この試験を実施する際に、キャブレターへの取付時間を測定してみたところ、従来のものは、電源供給用のリード線やL字状の金属片を取り付ける必要があるために30秒程かかったが、本実施例によるものは10秒で済み、取付作業性が著しく優れていることが判った。
【0025】
本実施例では更に、上記2種類の組立品を試料として以下のような冷熱サイクル試験を実施してみた。正特性サーミスタ組立品を、−40℃に保持された水中に浸漬し、その状態でDC12Vの電圧を5分間印加して発熱させた後、直ぐに85℃に保持された水中に移動してDC12Vの電圧を5分間印加して発熱させる。これを1サイクルとした冷熱サイクル試験を行い、正特性サーミスタ素子の抵抗値を測定した。
【0026】
その結果、従来のものは100サイクル程で正特性サーミスタ素子の常温抵抗値が初期値に対して5%程上昇したが、本実施例によるものは初期値に対して全く変化が無く500サイクルで1%程のずれであり、電気的接続状態が安定していることが判った。
【0027】
本発明は上記の実施例に限定されるものではない。まず、上記の実施例では、第一の電極板における電極部の形状を断面略S字状、第二の電極板における電極部の形状を断面略C字状に形成したが、それら以外の形状であっても構わない。又、この際、正特性サーミスタ素子の電極層に当接する部分の電極部形状は、どちらも平板状になっており、それぞれ電極層に面接触するようになっているが、例えば、それらの電極部の表面に電極層側に突出した突起部を設けて点接触するように構成しても構わない。こうすれば、正特性サーミスタ組立品をケース内に収納して電気絶縁物で充填する際など、仮に正特性サーミスタ素子と電極板の電極部との間に電気絶縁物が浸入してきたとしても、正特性サーミスタ素子と電極板の間の電気的接続状態が損なわれる恐れが無い。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による正特性サーミスタ組立品は、正特性サーミスタ素子と一対の電極板とが正常な電気的接続状態を保持した状態で強固に接続一体化されており、又、その構成も非常に簡単でコンパクトであることから、各種ケース内ヘの収納作業を極めて容易に行うことができる。又、この際、ケース内の空隙部に電気絶縁物を充填するようにすれば簡単に防水構造を実現することができる。従って、この組立品を利用すれば、所望とする発熱量を確実に取り出すことが可能な加熱装置を低コストで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で正特性サーミスタ組立品の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で正特性サーミスタ組立品の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で正特性サーミスタ組立品を金属ケース内に収納した状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で金属ケース内に収納した正特性サーミスタ組立品をキャブレターに装着した状態を示す図である。
【図5】金属ケース内に収納された従来の正特性サーミスタ組立品を示す図である。
【図6】キャブレターに装着された従来の正特性サーミスタ組立品を示す図である。
【符号の説明】
1…正特性サーミスタ素子
1a…上部電極層
1b…下部電極層
2…第一の電極板
2a…電極部
2b…電極端子部
3…第二の電極板
3a…電極部
3b…電極端子部
4…絶縁板
5…電源供給用リード線
6…金属ケース
7…電気絶縁物

Claims (2)

  1. 上下両主面に電極層1a,1bが形成された正特性サーミスタ素子1と、該正特性サーミスタ素子1の電極層1a,1bにそれぞれ電気的に接続された第一の電極板2及び第二の電極板3とからなる正特性サーミスタ組立品において、前記第一の電極板2は、絶縁板4を保持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに当接する電極部2aと、該電極部2aから前記正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部2bとから構成されており、一方、前記第二の電極板3は、前記第一の電極板2によって保持された絶縁板4の上側から前記正特性サーミスタ素子1の全体を掴持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の下部電極層1bに当接する電極部3aと、該電極部3aから前記正特性サーミスタ素子1の主面に対して垂直方向に延長して形成された電極端子部3bとから構成されおり、且つ前記第一の電極板2と前記第二の電極板3の絶縁は、前記絶縁板4によって確保されていることを特徴とする正特性サーミスタ組立品。
  2. 前記第一の電極板2の電極部2aは、前記絶縁板4を保持した状態で前記正特性サーミスタ素子1の上部電極層1aに弾性接触するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の正特性サーミスタ組立品。
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