JPH0650220A - 加熱装置および内燃機関用加熱システム - Google Patents

加熱装置および内燃機関用加熱システム

Info

Publication number
JPH0650220A
JPH0650220A JP4220808A JP22080892A JPH0650220A JP H0650220 A JPH0650220 A JP H0650220A JP 4220808 A JP4220808 A JP 4220808A JP 22080892 A JP22080892 A JP 22080892A JP H0650220 A JPH0650220 A JP H0650220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heating device
heat sink
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4220808A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Yamashita
貴久 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Texas Instruments Japan Ltd filed Critical Texas Instruments Japan Ltd
Priority to JP4220808A priority Critical patent/JPH0650220A/ja
Priority to US08/072,827 priority patent/US5275146A/en
Priority to KR1019930014259A priority patent/KR940005875A/ko
Priority to EP93305934A priority patent/EP0582428A1/en
Publication of JPH0650220A publication Critical patent/JPH0650220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/10Heater elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
    • H05B3/12Heater elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
    • H05B3/14Heater elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B19/00Engines characterised by precombustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M31/00Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture
    • F02M31/02Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating
    • F02M31/12Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating electrically
    • F02M31/135Fuel-air mixture
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ガソリン等の内燃機関のキャブレーター又は
電子燃料噴射装置のスロットルボディのアイシングを防
止する加熱装置に関し、熱効率が良く、消費電力が少
く、小型で信頼性、耐久性に優れた装置を得る。 【構成】 加熱装置は、発熱素子10を板状に形成し、
発熱部材として正特性サーミスタを使用し、アイシング
防止に好適な発熱素子の電流特性および温度特性を得
る。さらに、発熱素子と導電性を有するヒートシンク1
6の間に、ヒートシンクの内面に一方の面が密着するよ
うに形成された、導電性があり、熱伝導性に優れた支持
部材11、12を配設する。さらに、2枚の発熱素子の
間にはばね性を有する電極部材15を配設し、発熱素子
を固定するとともに、支持部材に押しつけ、良好な導電
性と熱伝導性を実現する。又、加熱システムにおいて
は、加熱装置を、正特性サーミスタを用いたPTCタイ
マーで制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関、特にガソリ
ンエンジンのキャブレーターあるいは電子燃料噴射式シ
ステムのスロットルボディを温めるために使用される正
特性サーミスタ(PTC)を用いた加熱装置、およびそ
の制御を行うPTCを用いたタイマーを有する内燃機関
用加熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等に使用されるガソリンエ
ンジンにおいて、使用環境温度やガソリンの気化熱など
が原因となり、キャブレーターが冷え、凍りつく現象
(アイシング)を防止するための加熱装置および内燃機
関用加熱システムあるいは電子燃料噴射式システムのス
トッロルボディ部における空気中の水分の永結を防止す
るための加熱装置が開発されている。ちなみに、自動車
のエンジンにアイシングが発生した場合、急にエンジン
ブレーキがかかったのと同様な状態になり、事故の原因
となる等、安全上重大な問題となる。よって、アイシン
グの防止は自動車や二輪車の設計上重要な問題である。
【0003】図16は、従来の内燃機関用加熱システム
の概念を示す図であり、ニクロム線を加熱装置として使
用し、キャブレーター40を温める内燃機関用加熱シス
テム、及びエンジンの冷却用の水を熱源として利用し、
キャブレーター40を温める内燃機関用加熱システムが
知られている。通常、キャブレーター40にはニクロム
ヒーター50、または温水循環式ヒーター51の一方が
配設されるが、説明の便宜のため、両者を配設したキャ
ブレーター40を示してある。
【0004】以下、ニクロムヒーター50による内燃機
関用加熱システムについて述べる。ニクロムヒーター5
0はガソリンエンジンの気化器として用いられるキャブ
レーター40の最も冷える部分、具体的には、キャブレ
ーター40のスロットル弁(図示せず)の近傍に配設さ
れる。エンジン始動とともにバッテリ電源から供給され
た電流がニクロムヒーター50に流され、ヒーター50
が発熱する。この発熱によりスロットル弁の近傍を温
め、キャブレター40のアイシングを防止する。
【0005】次に、温水循環式ヒーター51による内燃
機関用加熱システムの動作について述べる。エンジン始
動とともに、キャブレーター40には図中矢印で示すよ
うに、エンジンの冷却用の水が導かれ、循環する。エン
ジン始動後、上記冷却用の水は次第に温度が上昇する。
この冷却用の水でキャブレーター40を温め、アイシン
グを防止する。なお、エンジンによっては冷却用に油を
用いることもある。この場合、上記冷却用の水に替わ
り、冷却用の油が用いられる。
【0006】また、ニクロムヒーター50に流す電流を
制御するためのタイマーの構成を図17に示す。同図に
おいて、タイマー回路60は、水晶発振子61、基準発
振回路62、および計数回路63より構成され、エンジ
ン始動時からの時間を計測し、リレー65の制御を行う
回路である。水晶発振子61は、その固有の周波数によ
って発振する素子である。基準発振回路62は、水晶発
振子61の固有の周波数に対応した電気パルスを発生す
る発振回路である。計数回路63は、基準発振回路62
で発生された前記パルスを計数し、一定数に達した際に
リレー65を駆動する回路である。以上の2つの回路は
電子回路で構成される。
【0007】リレー65は、駆動コイル66と駆動接点
67から構成され、ニクロムヒーター50と電源の間に
配設され、ニクロムヒーター50の制御を行うリレー回
路である。駆動コイル66は、タイマー回路60に接続
され、計数回路63の出力に応じて駆動接点67を開閉
するコイルである。駆動接点67は、ニクロムヒーター
50と電源間の断続を行う接点である。
【0008】以下、動作を説明する。エンジン始動後、
基準発振回路62は、水晶発振子61の固有の周波数の
パルスを発生する。このパルスは計数回路63に入力さ
れ、計数される。計数回路63は上記パルスが一定数に
なると、駆動コイル66に流れる電流を切る。これによ
り、駆動接点67が開き、ニクロムヒーター50に流れ
る電流が切られる。以上の動作により、エンジン始動か
ら一定時間経過後、ニクロムヒーター50に供給される
電流が切られることになる。上記に述べた他、ニクロム
ヒーター50に流す電流の制御には、エンジン冷却用の
水の温度あるいは雰囲気温度をバイメタルで検出し、駆
動接点の開閉を行う装置もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用加熱
システムは、次のような課題がある。加熱装置としてニ
クロム線を使用する場合、ニクロム線の周囲を絶縁体で
覆い、ニクロム線を収納するボディとの電気的絶縁を行
う必要がある。この場合、一般に、電気的に絶縁性が高
い物質は熱伝導性が低いため、ニクロム線で発熱された
熱がキャブレター側へ伝わりずらく、内燃機関用加熱シ
ステムの熱効率が低下するという課題がある。特に、オ
ートバイ用等の発電容量の少ないエンジンに適用した場
合、発熱量が十分に得られない。絶縁体のため形状も大
きくなってしまう。また、ニクロム線の抵抗値を高くす
る必要があるので、ニクロム線の径が細くなり、耐久性
に欠ける等の課題がある。
【0010】また、熱源としてエンジン冷却用の水を用
いた場合、エンジン始動からエンジン冷却用の水が温ま
るまでに時間がかかり、始動直後のアイシングを充分防
止できないという課題がある。
【0011】一方、従来のニクロムヒーターを制御する
タイマーは、以上に述べたように構成されているので、
これを自動車や二輪車のエンジンルーム等の、振動条件
および温度条件等が厳しく、さらに水が侵入するような
過酷な環境で使用するには制約が多い。また、前記ニク
ロムヒーターの電流容量が大きい場合、駆動接点も大き
くなり、よって、駆動コイルに流す電流も大きくなり、
消費電力が増える。更に、形状も大きくなるという課題
があった。
【0012】本発明は、以上に述べたような問題点に鑑
みてなされたものであり、内燃機関用加熱システムの加
熱装置として、熱効率がよく、消費電力が少なく、小型
で、信頼性が高く、耐久性に優れた加熱装置を得ること
を目的とする。
【0013】また、内燃機関用加熱システムの制御用タ
イマーとして、形状の小さいPTCを用いたタイマーと
上記加熱装置を使用し、耐環境性に優れ、上記のような
過酷な環境下で使用する上の制約が少なく、消費電力が
少ない内燃機関用加熱システムを得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の加熱装置は、対向して配置される一対の
発熱素子と、ばね性を持った導電部材からなり、上記各
発熱素子のそれぞれ対向する第1の面側に配置された電
極端子と、導電性部材からなり、上記各発熱素子の第2
の面側に配置された一対の支持部材と、上記一対の支持
部材を包囲するヒートシンク部とを有することを特徴と
する。
【0015】好適な実施態様として、前記発熱素子に正
特性サーミスタを用いている。また、上記各支持部材の
第1面には上記発熱素子を受容するための凹部が形成さ
れ、上記各支持部材の第2面は半円筒状であり、上記ヒ
ートシンク部は上記各支持部材の第2面と上記導電部材
の弾圧力をもって接触する円筒形状である。更に、上記
円筒形状のヒートシンク部の一端部に絶縁部材が取り付
けられ、上記電極端子は上記絶縁部材により保持され
る。
【0016】また、本発明の加熱装置は、導電性ヒート
シンクと、このヒートシンクに直接または間接的に支持
された平板状正特性サーミスタ素子と、この正特性サー
ミスタ素子を押圧しながら前記ヒートシンク内に挿入さ
れ、前記正特性サーミスタ素子に、一方の極性の電圧を
印加する電極部材を有し、前記ヒートシンクは他方の極
性の電極として機能する。
【0017】更に、上記目的を達成するために、本発明
の内燃機関用加熱システムは、内燃機関と、電源と、上
記電源に接続され、上記内燃機関の所定部位を加熱する
加熱装置と、上記加熱装置と上記電源の間に接続され、
所定時間後に上記電源と上記加熱装置との接続の切断す
るタイマーを有する。
【0018】好適な実施態様として、上記タイマーは、
上記電源に接続される正特性サーミスタと、上記サーミ
スタの発熱に応じて変位する変位部材と、上記変位部材
の変位に応答して上記加熱装置と上記電源との接続を切
断するスイッチ部とを有する。また、前記加熱装置は、
対向して配置される一対の発熱素子と、ばね性を持った
導電部材からなり、上記各発熱素子のそれぞれ対向する
第1の面側に配置された電極端子と、導電性部材からな
り、上記各発熱素子の第2の面側に配置された一対の支
持部材と、上記一対の支持部材を包囲するヒートーシン
ク部とを有する。
【0019】
【作用】加熱装置においては、PTCを熱源として使用
することにより、温度上昇の立ち上がり特性を向上させ
る。また、温度上昇後の消費電力を少なくする。また、
周囲を絶縁体で覆う必要がないので、熱効率が上がり、
形状が小型になる。また、導電性ヒートシンクを介し
て、直接キャブレーター(エンジン)に接地することに
より、エンジン(キャブレーター)上の配設位置の自由
度を上げている。また、加熱装置の各部分の形状が対称
的であるため、組み立てが容易である。
【0020】内燃機関用加熱装置に使用されるPTCタ
イマーにおいては、PTCで発生する熱をバイメタルで
検出し、駆動接点の開閉を行うことにより、消費電流が
少なく、形状が小さい。
【0021】
【実施例】以下、第一の実施例について説明する。図1
は、本発明の第1の加熱装置1(PTCヒーター)の構
成を示す図である。同図において、本実施例に係る加熱
装置1は、一対の発熱素子10と、一対の支持部材1
1、12と、電極支持部材13と、インシュレータ14
と、電極部材15と、ヒートシンク16とを有してい
る。
【0022】発熱素子10は板状に形成された正特性サ
ーミスタ(PTC)であり、その対向する両面には銀が
コーティングされ、また、それらの対向する面を連結す
る面は絶縁層になっている。支持部材11、12はアル
ミニュウムまたは真ちゅうから成る一対の同一部材を左
右対称に配置した導電性部材であり、それらの一方の面
は、ヒートシンク16の内壁と密着するように半円筒状
に形成され、他方の面には、発熱素子10の一面を密着
した状態で受容するように凹部が形成されている。
【0023】電極支持部材13は、その中央部に開口が
形成された絶縁性樹脂から構成され、後述するインシュ
レータ14と一体に樹脂モールド成型される。電極支持
部材13の開口内には、ベリリウム銅などの導電性ばね
材から成る板状の電極部材15が配置される。電極部材
15の一方の端部はインシュレータ14の成型時にイン
シュレータ14と一体に成型され、インシュレータ14
の項面よりその一端を突出させている。また、電極部材
15の他方の端部は、その軸方向に沿って互いに異なる
方向へ突出した2つの平面(A)が形成されるように折
曲され、これらのの平面(A)は発熱素子10の面と接
触する電極面を構成する。好適には、これらの各電極面
は、軸方向から同程度の距離だけ突出した実質的に同一
の形状であることが望ましい。
【0024】ヒートシンク16は、アルミニュウムなど
の導電性材から成る円筒状の部材であり、その一方は開
放端となっており、その開放端を介して発熱素子10、
支持部材11、12、及び電極部材15等が内部に収納
される。耐熱性の絶縁性樹脂からなるインシュレータ1
4は、円筒状にモールドが成型され、その半径方向の寸
法は開放端よりも幾分大きい。このため、インシュレー
タ14はヒートシンク16の開放端に強固にはめ込ま
れ、加熱装置1を確実に外部から密閉することができ
る。なお、インシュレータ14の取付は、必ずしも上述
のようなはめ込みに限るものではなく、場合によっては
耐熱性の絶縁性の絶縁接着材により行っても良いし、機
械的なネジ結合やビン接合であってもかまわない。さら
に、電極支持部材13は、必ずしもインシュレータ14
と一体成型である必要はなく、別個に形成された絶縁部
材であってもかまわない。
【0025】以上の構成部品によって加熱装置1が組立
てられ、この状態でインシュレータ14の頂面より突出
した電極部材15に正電圧が印加され、一方、ヒートシ
ンク16が接地される。そして、電極部材15の両側に
配置された発熱素子10及び支持部材11、12は、そ
れぞれ電極部材15の各電極面(A)によって弾性的に
押圧され、その結果、加熱素子10はしっかりと支持部
材11、12の凹部に密着され、同時に支持部材11、
12の半円筒状の面もヒートシンク16の内壁に好適に
押圧される。また、発熱素子10及び支持部材11、1
2は電極支持部材13に関して対称構造となっており、
電極部材15の各電極面(A)も同様の形状であれば、
各発熱素子10はそれぞれ実質的に等しい釣り合った押
圧力で押圧される。このため、各発熱素子10への供給
電力も均一となり、ヒートシンク16から均一な放熱を
期待することができる。さらに、対称的な押圧力である
ため、外部からの衝撃や振動などの影響を受けて支持部
材11、12が振動、あるいは変位することも抑止で
き、仮に、そのような影響を受けたとしても電極支持部
材13により支持部材11、12間の電気的な絶縁や過
度の変位を防止することができる。
【0026】図2は、発熱素子10の構成を示す図であ
る。図2において、(A)は、発熱素子10の正面図、
(B)は発熱素子10の側面図である。発熱素子10
は、板状に形成された正特性サーミスタ100の両面に
電極101a、101bが形成された構造になってい
る。この電極101a、101b間に電圧を印加し、電
流を流すことにより正特性サーミスタ100が発熱す
る。
【0027】なお、例えば、第1の加熱装置1を内燃機
関用加熱システムに適用する場合、第一の実施例におけ
るヒートシンク16の大きさは、開口部の直径7mm程
度、長さは17mm程度である。また、発熱素子10の
大きさは縦9mm程度、横4mm程度、厚さ1mm程度
である。
【0028】以下、上記各部分の組み立て方法について
述べる。2個の発熱素子10は、支持部材11、12の
凹部にはめ込まれる。2個の発熱素子10を内側に、支
持部材11、12を外側にした状態で、さらに、電極支
持部材13を挟み込み、ヒートシンク16に挿入する。
【0029】第1の加熱装置1において、電極部材15
には、正電圧が印加される。電流はさらに発熱素子1
0、支持部材11、12、およびヒートシンク16を介
して流れる。通常、エンジンは電気的に接地されている
ので、ヒートシンク16をエンジンに接触させることに
より電流の帰路を確保できる。
【0030】発熱素子10で発生した熱は、電流と同様
に発熱素子10から支持部材11、12およびヒートシ
ンク16を介してエンジン(キャブレーター40)に伝
えられる。ヒートシンク16をキャブレーター40に密
着させることができるので、熱伝導性が高く、第1の加
熱装置1を小型にすることができる。
【0031】第1の加熱装置1の構成上の変形例を以下
に述べる。図1には、発熱素子10は支持部材11側、
および12側の両方に配設する場合について示してある
が、発熱素子10は支持部材11、または支持部材12
のどちらか一方の側に配設されていてもよい。この場
合、発熱素子10の一方を、発熱素子10と同じ形状の
絶縁体のダミーで置換してもよい。
【0032】また、電極支持部材13は、開口部を有す
るように形成される場合について示してあるが、電極支
持部材13を板上に形成し、その両面あるいはどちらか
一方の面に電極部材15を配設するように構成してもよ
い。また、発熱素子10は板状に形成されているが、必
要に応じて、他の形状に形成してもよい。
【0033】第1の加熱装置1の構成上の特徴を以下に
述べる。第1の加熱装置1の構成は対称構造であり、ま
た発熱素子や支持部材も同一形状であるため、組み立て
が容易である。また、発熱素子10および、発熱素子1
0を受容する支持部材11、12の面は平面であるた
め、形成が容易である。発熱素子10は正特性サーミス
タ100を用いるので、図16に示したニクロムヒータ
ー50に比べて耐久性に優れている。また、第1の加熱
装置1の形状は、上述したように小型である。また、構
成上、ヒートシンク16で直接電気的に接地可能であ
る。このため、自動車のキャブレーター40に適用した
場合、ヒートシンク16をキャブレーター40に固定す
るのみで電気的接地が得られ、キャブレーター40への
配設が容易であり、しかも特に第1の加熱装置1に接地
用電極を設ける必要がない。
【0034】また、発熱素子10とヒートシンク16の
間に配設される支持部材11、12は金属であるため、
熱伝導性がよく、熱効率がニクロムヒーター50を使用
する場合に比べて良い。また、インシュレーター14で
第1の加熱装置1を密閉するため、第1の加熱装置1内
部にシリコングリース等を充填することもでき、このよ
うにした場合、発熱素子10とヒートシンク16の熱伝
導性をさらに大きくすることができ、熱効率をさらに上
昇させることができる。
【0035】また、電極部材15は、発熱素子10に挟
まれた形で配設されるため、電極部材15が支持部材1
1、12およびヒートシンク16と接触することがな
く、このため電極支持部材13による以外の絶縁の必要
がなく、構造が簡単である。また、電極部材15は対称
な形状を有するので、取り付けの際、方向を問わない。
また、電極部材15は図1中に(A)で示す平面部分を
有するため、発熱素子10との接触性がよく、低い接触
抵抗を得ることができる。また、発熱素子10を一つの
み配設した場合、および、2つの発熱素子10の一方を
絶縁体で置換した場合、熱の発生に方向性が生じ、局部
的に加熱する(スポットヒーターとして使用する)際に
好適となる。
【0036】以下、発熱素子10の特性を中心に述べ
る。図3は、発熱素子10の電流特性および温度特性を
示す図である。図3において、縦軸は正特性サーミスタ
100に流れる電流と発熱素子10の温度を示し、横軸
は時間を示す。発熱素子10は、正特性サーミスタ10
0に電流が流されることにより発熱するため、温度上昇
とともに抵抗値が増加する(抵抗値の温度係数が正であ
る)。
【0037】このため、通電直後には大きな電流が流
れ、電流値の変化には、図中(A)に示すようなピーク
が生じる。通電開始からこのピークが現れるまでの時間
は数秒間であり、その時には、発熱素子10は使用温度
近くまで温度上昇している。
【0038】発熱素子10は、低温時に大きな電流が流
れるため、短時間の内に高温に達する。温度の上昇に伴
い、正特性サーミスタ100の抵抗値が増加するため、
正特性サーミスタ100に流れる電流は減少し、温度上
昇は鈍化し、ついには平衡状態に達する。いわば、電流
を自動調整する機能を有している。なお、第一の実施例
における使用温度は図中に示すように約230℃であ
る。
【0039】以上述べたような正特性サーミスタ100
の抵抗値の正の温度特性は、ニクロム線においても見ら
れるが、正特性サーミスタ100を用いた場合、この特
性が顕著であり、従来の技術で述べたニクロムヒーター
50を使用する場合に比べて、温度上昇が速い(温度上
昇の立ち上がり特性が良い)。
【0040】しかも、温度上昇後の電流が、ニクロムヒ
ーター50より少なくなり、かつ、絶縁材料で発熱素子
10を覆う必要がないため熱効率が良い。例えば、同一
温度容量をもつ第1の加熱装置1とニクロムヒーター5
0を比較した場合、第1の加熱装置1の消費電力はニク
ロムヒーター50に比べ、約30%程度少なくなる。
【0041】図4は、内燃機関用加熱システムに第1の
加熱装置1を使用した場合と、温水循環式ヒーター51
を使用した場合と、内燃機関用加熱システムなしの場合
のキャブレーター40の温度を実験により計測し、比較
した図である。図4において、縦軸はキャブレーター4
0の温度、横軸はエンジン始動後の経過時間を示す。図
中(A)は第1の加熱装置1を使用した場合の温度変化
を示す線である。約1分後にはキャブレーター40温度
は10℃程度に安定し、アイシングは発生しない。
【0042】図中(B)は、温水循環式ヒーター51を
使用した場合の温度変化を示す線である。キャブレータ
ー40温度はエンジン始動後一度下がる。この際、
(D)で示す時間でアイシングが発生する。図中(C)
は、内燃機関用加熱システムなしの場合の温度変化を示
す線である。エンジン始動後、一時キャブレーター40
温度は上昇するが、その後は徐々に温度がさがり、図で
示される全ての期間においてアイシングが発生する。図
4を参照することで明らかなように、内燃機関用加熱シ
ステムに第1の加熱装置1を適用した場合、上記に述べ
た、構成上の特徴から生じる効果の他に、アイシング防
止の顕著な効果を得ることができる。
【0043】以下、第二の実施例について説明する。図
5は、本発明の第2の加熱装置2の構成を示す図であ
る。図5において、ヒートシンク16は、第1の加熱装
置1のヒートシンク16に比べて平たく形成されたヒー
トシンクである。このように形成することにより発熱素
子10が配設される面の裏と、配設されるキャブレータ
ー40の接触面積を広くしている。
【0044】なお、第二の加熱装置2のヒートシンク1
6は、第1の加熱装置1のヒートシンク16よりも小型
に形成され、比較的小型のエンジン、例えば原動機付き
自転車のエンジン等への適用が容易になっている。電極
支持部材13およびインシュレーター14は、ヒートシ
ンク16の形状に合わせて形成された電極支持部材およ
びインシュレーターである。なお、電極部材(図示せ
ず)は電極支持部材13の下面に配設されている。
【0045】第二の加熱装置2においては、第1の加熱
装置1と異なり、発熱素子10は支持部材11、12な
しに上記電極部材により直接ヒートシンク16に押しつ
けられ、固定される。上記以外の構成は第1の加熱装置
1に同じである。
【0046】図6は、第1の加熱装置1および第二の加
熱装置2がキャブレーター40上に配設される部位を示
す図である。第1の加熱装置1はキャブレーター40の
スロットル弁に近い位置に形成された穴に挿入され、配
設される。
【0047】これに対し、第二の加熱装置2は同じくキ
ャブレーター40のスロットル弁に近い位置の、キャブ
レーター40の表面に配設することができる。これによ
り、加熱装置の配設位置の自由度が増す。
【0048】以下、第三の実施例について説明する。図
7は、本発明の第3の加熱装置3の構成を示す図であ
る。第3の加熱装置3は、第1の加熱装置1の各部分の
形状を変更し、さらに構成上の効果を向上させたもので
ある。なお、第3の加熱装置3の大きさは、第1の加熱
装置1とほぼ同程度である。図7において、アースリン
グ17は、ヒートシンク16の一端に形成された溝に配
設されたリング状部材である。アースリング17をヒー
トシンク16の前記溝に配設し、キャブレターに取り付
けることにより、第3の加熱装置3の電気的接地をより
確実に行うことができる。
【0049】図8は、第3の加熱装置3のヒートシンク
16の形状を示す図である。図8において、(A)はヒ
ートシンク16の平面図である。(B)は、ヒートシン
ク16の正面図である。(C)は、ヒートシンク16の
縦断面図である。第1の加熱装置1のヒートシンク16
と比較して、第3の加熱装置3のヒートシンク16は、
以下のような特徴を有する。
【0050】ヒートシンク16の外形が、先端先細のテ
ーパー形状である。このため、キャブレターへの取り付
けが容易である。また、取り付け面とヒートシンク16
の表面が密着する。また、ヒートシンク16の先端の軸
方向に段差を設けてある。この段差は、第3の加熱装置
3をキャブレターに取り付ける際のストッパーおよび電
気的接地の役割を果たす。また、ヒートシンク16の先
端にはアースリング17を配設するための溝が設けられ
ている。
【0051】図9は、第3の加熱装置3の支持部材11
の形状を示す図である。図9において、(A)は、支持
部材11の平面図である。(B)は、支持部材11の正
面図である。(C)は、支持部材11の側面図である。
なお、支持部材12も同じ形状を有する。
【0052】図10は、アースリング17の形状を示す
図である。図10において、(A)は、アースリング1
7の平面図である。(B)は、アースリング17の正面
図である。アースリング17は、円形の一部を欠いた構
造となっており、ヒートシンク16の前記溝への配設が
容易になっている。
【0053】なお、発熱素子10は第1の加熱装置1と
同じ形状である。ここで説明を省略したその他の第3の
加熱装置3の部分は、対応する第1の加熱装置1の各部
分と同じ形状となっている。第3の加熱装置3は以上の
ような構成になっているので、ヒートシンク16の形状
で述べた効果の他、第1の加熱装置1の有する特徴およ
び効果を有するのはいうまでもない。
【0054】以下、第四の実施例について説明する。図
11は、第4の加熱装置4のヒートシンク16およびイ
ンシュレーター14の形状を示す図である。本実施例の
第4の加熱装置4は、第3の加熱装置3のヒートシンク
16の形状を変更し、さらに構成上の効果を向上させた
ものである。なお、第4の加熱装置4の大きさも第1の
加熱装置1と同程度である。
【0055】図11において、第4の加熱装置4のヒー
トシンク16の開口部付近の内面には、図中に示すよう
な段差が設けられている。この段差を設けることによ
り、インシュレーター14の挿入が容易になり、インシ
ュレーター14が所定の位置までヒートシンク16に挿
入された後は、ストッパーの役割を果たす。なお、図1
1においては、第4の加熱装置4のその他の部分は省略
されている。
【0056】第4の加熱装置4は以上のように構成され
ているので、ここで述べた特徴および効果の他、第3の
加熱装置3の有する特徴および効果を有するのはいうま
でもない。
【0057】以下、第五の実施例について説明する。図
12は、本発明の内燃機関用加熱システムに適用される
タイマー(PTCタイマー)20の構成を示す図であ
る。図12において、発熱素子10は、上述した各加熱
装置に使用されたのと同様な発熱素子である。ただし、
PTCタイマーに適用される場合は、加熱装置に適用さ
れるより低い電流値および動作温度を有するように構成
され、形状はPTCスイッチ20の形状に合わせて形成
される。
【0058】ヒートシンク16は、発熱素子10で発生
した熱をバイメタル21に伝える部材である。バイメタ
ル21は、発熱素子10の熱により変位し、トランスフ
ァーピン22を駆動し、スイッチ23の開閉を行う変位
部材である。トランスファーピン22は、バイメタル2
1の変位をスイッチ23に伝える部材である。スイッチ
23は、電線24、25間の接続、切断を行うスイッチ
である。
【0059】以下、図12を参照してPTCタイマー2
0の動作を述べる。バイメタル21の温度が一定値以下
の場合、バイメタル21の形状は、図中に実線で示すよ
うになっている。また、スイッチ23は閉じ、電線2
4、25間は接続されている。
【0060】発熱素子10に電流が流され、ヒートシン
ク16を介してバイメタル21にその熱が伝えられ、バ
イメタル21の温度が一定値以上になると、バイメタル
21は図中に点線で示すような形状に変位する。このバ
イメタル21の変位はトランスファーピン22を介して
スイッチ23に伝えられ、この結果、スイッチ23の接
点が開き、電線25、26間は切断される。
【0061】この状態は、発熱素子10に通電されてい
る間保持される。なお、PTCスイッチ20は、発熱素
子10の動作温度、発熱量、ヒートシンク16の厚さ、
およびバイメタル21の変位温度等を変更することによ
り時間設定の変更が可能である。
【0062】図13は、PTCスイッチ20を実現した
第1のPTCスイッチ5の構成を示す図である。図13
において、絶縁用インシュレータ26は、トランスファ
ーピン22とヒートシンク16を絶縁する絶縁性部材で
ある。ケース27は、第1のPTCスイッチ5を構成す
る各部分を収納するケースである。
【0063】上記以外の第1のPTCスイッチ5の各部
分は、PTCスイッチ20の各部分と同じである。第1
のPTCスイッチ5は、比較的大きな電流を扱うPTC
スイッチである。第1のPTCスイッチ5は、リレー6
5を有さず、また、タイマー回路60のと同様の動作を
電子回路なしに実現しているため、小型に形成すること
ができる。
【0064】図14は、PTCスイッチ20を実現した
第2のPTCスイッチ6の構成を示す図である。第2の
PTCスイッチ6は比較的小さな電流を扱うPTCスイ
ッチであり、第1のPTCスイッチ5に比べ、トランス
ファーピン22が省略され、ヒートシンク16はケース
27を兼ね、バイメタル21はスイッチ23を兼ねた構
成になっている。なお、第2のPTCスイッチ6は第1
のPTCスイッチ5よりもさらに小型に形成され、消費
電力も少ないので、小型のエンジンへの適用に好適とな
っている。
【0065】以上に述べたPTCスイッチ20の特徴を
以下に述べる。発熱素子10の動作温度、発熱量、ヒー
トシンク16の厚さ、およびバイメタル21の変位温度
等を変更することにより、発熱素子10への通電開始か
らスイッチ23が開くまでの時間(動作時間)を広い範
囲に設定可能である。
【0066】また、発熱素子10には、前記加熱装置と
同様に、正特性サーミスタが使用されているので、気温
により、前記動作時間が変化する。つまり、気温が低
く、エンジン始動時のキャブレーター40の温度が低い
場合、スイッチ23が開く時間が遅れ、反対に気温が高
い場合はスイッチ23の開く時間が早くなる。従って、
アイシング防止に使用される内燃機関用加熱システムの
加熱装置の制御用として好適である。
【0067】また、一度発熱素子10およびバイメタル
21の温度が上昇すると、発熱素子10に流れる電流値
は自動的に小さくなり、スイッチ23の保持のために
は、ごくわずかの電流しか要さないので、PTCスイッ
チ20の発熱素子10に流れる電流自体を制御する必要
はない。
【0068】図15は、本発明の内燃機関用加熱システ
ム7の構成を示す図である。図15において、加熱装置
は、キャブレーター40のスロットル弁41の近傍に配
設された加熱装置であり、第1の加熱装置1、第二の加
熱装置2、第3の加熱装置3、および第4の加熱装置4
のいずれかが、適用されるエンジンの規模等に応じて選
択される。
【0069】PTCスイッチ20は、上記加熱装置の制
御を行うタイマーである。PTCスイッチ20には、適
用されるエンジンの規模等に応じて、第1のPTCスイ
ッチ5および第2のPTCスイッチ6のいずれかが選択
される。
【0070】以下、動作を説明する。エンジン(図示せ
ず)が始動され、PTCスイッチ20および前記加熱装
置に電源(図示せず)より電流が流される。前記加熱装
置は発熱し、キャブレーター40を温め、アイシングを
防止する。同時に、PTCスイッチ20の発熱素子10
の温度も上昇する。PTCスイッチ20のバイメタル2
1の温度が一定値以上になった時、PTCスイッチ20
のスイッチ23が開き、前記加熱装置に供給される電流
は、PTCスイッチ20の状態保持に必要なわずかな電
流のみとなる。
【0071】ここで、PTCスイッチ20は、エンジン
始動後、キャブレーター40の温度が充分上昇する時間
が経過したのち、スイッチ23を開くように構成されて
いる。エンジン始動後、エンジン全体の温度の上昇に伴
い、キャブレーター40の温度も上昇し、前記加熱装置
の加熱なしでもアイシングは発生しなくなる。以上述べ
た内燃機関用加熱システム7は、冷却用に水または油を
使用せず、従って、前記水または油の温度を検出して前
記加熱装置の制御を行うことができない空冷式エンジン
への内燃機関用加熱システムとして好適である。
【0072】以下、内燃機関用加熱システム7の特徴を
述べる。前記加熱装置を制御するスイッチとして、PT
Cスイッチ20を使用しているため、従来の技術で述べ
たタイマー回路60に比べて、小型でしかも耐環境性に
優れ、また、使用上の制約条件が少ない。また、気温に
より動作時間が上述のように変化するので、アイシング
防止に好適な効果を得ることができる。
【0073】また、スイッチ23の保持に要する電流
が、PTCスイッチ20およびリレー65を使用する場
合に比べ、少なくてすむ。また、前記加熱装置として、
本発明の加熱装置の内のいずれかを用いるので、本発明
の加熱装置による上述した各効果を得ることができる。
【0074】本発明の加熱装置および内燃機関用加熱シ
ステムは、上記に述べたほか、種々の構成をとることが
できる。上記の各実施例は例示である。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の加熱装置お
よび内燃機関用加熱システムによれば、内燃機関用加熱
システムの加熱装置として、熱効率がよく、消費電力が
少なく、小型で、信頼性が高く、耐久性に優れた加熱装
置を得ることができる。
【0076】また、内燃機関用加熱システムの制御用タ
イマーとして、形状の小さいPTCを用いたタイマーと
上記加熱装置を使用し、耐環境性に優れ、上記のような
過酷な環境下で使用する上の制約が少なく、消費電力が
少ない内燃機関用加熱システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の加熱装置の構成を示す図であ
る。
【図2】発熱素子の構成を示す図である。
【図3】発熱素子の電流特性および温度特性を示す図で
ある。
【図4】内燃機関用加熱システムに第1の加熱装置を使
用した場合と、温水循環式ヒーターを使用した場合と、
内燃機関用加熱システムなしの場合のキャブレーターの
温度を実験により計測し、比較した図である。
【図5】本発明の第2の加熱装置の構成を示す図であ
る。
【図6】第1の加熱装置および第二の加熱装置がキャブ
レーター上に配設される部位を示す図である。
【図7】本発明の第3の加熱装置の構成を示す図であ
る。
【図8】第3の加熱装置のヒートシンクの形状を示す図
である。
【図9】第3の加熱装置の支持部材の形状を示す図であ
る。
【図10】アースリングの形状を示す図である。
【図11】第4の加熱装置のヒートシンクおよびインシ
ュレーターの形状を示す図である。
【図12】本発明の内燃機関用加熱システムに適用され
るPTCタイマーの構成を示す図である。
【図13】PTCスイッチを実現した第1のPTCスイ
ッチの構成を示す図である。
【図14】PTCスイッチを実現した第2のPTCスイ
ッチの構成を示す図である。
【図15】本発明の内燃機関用加熱システムの構成を示
す図である。
【図16】従来の内燃機関用加熱システムの構成を示す
図である。
【図17】従来のニクロムヒーターに流す電流を制御す
るタイマーを示す図である。
【符号の説明】
1・・・第1の加熱装置 2・・・第2の加熱装置 3・・・第3の加熱装置 4・・・第4の加熱装置 5・・・第1のPTCスイッチ 6・・・第2のPTCスイッチ 7・・・内燃機関用加熱システム 10・・・発熱素子 11・・・支持部材 12・・・支持部材 13・・・電極支持部材 14・・・インシュレーター 15・・・電極部材 16・・・ヒートシンク 17・・・アースリング 20・・・PTCスイッチ 21・・・バイメタル 22・・・トランスファーピン 23・・・スイッチ 24・・・電線 25・・・電線 26・・・絶縁用インシュレーター 27・・・ケース 40・・・キャブレーター 41・・・スロットル弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向して配置される一対の発熱素子と、 ばね性を持った導電部材からなり、上記各発熱素子のそ
    れぞれ対向する第1の面側に配置された電極端子と、 導電性部材からなり、上記各発熱素子の第2の面側に配
    置された一対の支持部材と、 上記一対の支持部材を包囲するヒートシンク部とを有す
    ることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】請求項1の加熱装置において、 前記発熱素子に正特性サーミスタを用いたことを特徴と
    する加熱装置。
  3. 【請求項3】請求項1、または請求項2の加熱装置にお
    いて、 上記各支持部材の第1面には上記発熱素子を受容するた
    めの凹部が形成され、上記各支持部材の第2面は半円筒
    状であり、上記ヒートシンク部は上記各支持部材の第2
    面と上記導電部材の弾圧力をもって接触する円筒形状で
    あることを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】請求項3の加熱装置において、 上記円筒形状のヒートシンク部の一端部に絶縁部材が取
    り付けられ、上記電極端子は上記絶縁部材により保持さ
    れることを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】導電性ヒートシンクと、 このヒートシンクに直接または間接的に支持された平板
    状正特性サーミスタ素子と、 この正特性サーミスタ素子を押圧しながら前記ヒートシ
    ンク内に挿入されており、前記正特性サーミスタ素子
    に、一方の極性の電圧を印加する電極部材を有し、 前記ヒートシンクは他方の極性の電極として機能するこ
    とを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】内燃機関と、 電源と、 上記電源に接続され、上記内燃機関の所定部位を加熱す
    る加熱装置と、 上記加熱装置と上記電源の間に接続され、所定時間後に
    上記電源と上記加熱装置との接続の切断するタイマーを
    有することを特徴とする内燃機関用加熱システム。
  7. 【請求項7】請求項6の内燃機関用加熱システムにおい
    て、 上記タイマーは、上記電源に接続される正特性サーミス
    タと、上記サーミスタの発熱に応じて変位する変位部材
    と、上記変位部材の変位に応答して上記加熱装置と上記
    電源との接続を切断するスイッチ部とを有することを特
    徴とする内燃機関用加熱システム。
  8. 【請求項8】請求項7の内燃機関用加熱システムにおい
    て、 対向して配置される一対の発熱素子と、前記加熱装置
    は、ばね性を持った導電部材からなり、上記各発熱素子
    のそれぞれ対向する第1の面側に配置された電極端子
    と、導電性部材からなり、上記各発熱素子の第2の面側
    に配置された一対の支持部材と、上記一対の支持部材を
    包囲するヒートーシンク部とを有することを特徴とする
    内燃機関用加熱システム。
JP4220808A 1992-07-28 1992-07-28 加熱装置および内燃機関用加熱システム Pending JPH0650220A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4220808A JPH0650220A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 加熱装置および内燃機関用加熱システム
US08/072,827 US5275146A (en) 1992-07-28 1993-06-07 Heating device and system for an internal combustion engine
KR1019930014259A KR940005875A (ko) 1992-07-28 1993-07-27 내연기관용 가열장치 및 가열시스템
EP93305934A EP0582428A1 (en) 1992-07-28 1993-07-27 Heating device and system for the internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4220808A JPH0650220A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 加熱装置および内燃機関用加熱システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0650220A true JPH0650220A (ja) 1994-02-22

Family

ID=16756888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4220808A Pending JPH0650220A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 加熱装置および内燃機関用加熱システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5275146A (ja)
EP (1) EP0582428A1 (ja)
JP (1) JPH0650220A (ja)
KR (1) KR940005875A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100515260B1 (ko) * 2002-11-05 2005-09-15 동아전기부품 주식회사 냉각수 예열장치
KR101102868B1 (ko) * 2009-04-20 2012-01-10 한라공조주식회사 피티씨 가열수단
JP2012007484A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Nikki Co Ltd Lpg加熱装置に用いるヒータユニット
KR101144260B1 (ko) * 2009-04-20 2012-05-11 한라공조주식회사 판형 열교환기
JP2013079799A (ja) * 2007-10-18 2013-05-02 Robert Bosch Gmbh 液体燃料およびこれに類するもののための加熱装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0773958A (ja) * 1993-09-03 1995-03-17 Texas Instr Japan Ltd 加熱装置
US5540198A (en) * 1995-01-10 1996-07-30 Hurner; Erwin Apparatus and process for heating fuel
JP2001193567A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Sanshin Ind Co Ltd 内燃エンジンの吸気構造
DE20121116U1 (de) * 2001-12-21 2003-04-24 Eichenauer Gmbh & Co Kg F Elektrische Heizeinrichtung zum Beheizen einer Flüssigkeit in einem Kfz
KR100440178B1 (ko) * 2002-06-28 2004-07-14 위니아만도 주식회사 전기발열소자를 사용하는 프리히터
KR100450119B1 (ko) * 2002-07-26 2004-09-30 모딘코리아 유한회사 전기발열소자를 사용하는 프리히터의 히트싱크 어셈브리
DE502004000765D1 (de) 2004-01-23 2006-07-27 Dbk David & Baader Gmbh Heizclip für eine Fluidleitung
JP2007023933A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の制御装置
DE102007012060A1 (de) * 2007-03-13 2008-09-18 Robert Bosch Gmbh Sensoranordnung zur Druckmessung
JP2013167226A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Hyundai Motor Co Ltd アイドル時間制御システム
CN102889155A (zh) * 2012-10-26 2013-01-23 中国电子科技集团公司第十三研究所 用于曲轴箱强制通风管的空气加热器及其加工方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922280Y2 (ja) * 1979-10-31 1984-07-03 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の吸気加熱装置
JPS58150066A (ja) * 1982-03-02 1983-09-06 Toyota Motor Corp 内燃機関の吸気加熱装置
GB2143708B (en) * 1983-06-23 1986-12-17 Tokai Electric Wire Heating device for heating an air-fuel mixture to be supplied to an internal combustion engine
US4628889A (en) * 1985-08-22 1986-12-16 Texas Instruments Incorporated Device to preheat a fuel mixture
NL8602782A (nl) * 1986-11-03 1988-06-01 Texas Instruments Holland Verbrandingsmotor.
DE3815306A1 (de) * 1988-05-05 1989-11-16 Eichenauer Gmbh & Co Kg F Elektrisches heizelement mit ptc-element
DD301817B5 (de) * 1989-01-02 1994-03-31 Espv Elektronik Sys Prod & Vertriebs Gmbh Selbstregelnde elektrische heizeinrichtung mit ptc-heizelementen
JP2779532B2 (ja) * 1989-12-28 1998-07-23 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 加熱装置
EP0443618B1 (en) * 1990-02-22 1995-11-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for producing a PTC thermistor

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100515260B1 (ko) * 2002-11-05 2005-09-15 동아전기부품 주식회사 냉각수 예열장치
JP2013079799A (ja) * 2007-10-18 2013-05-02 Robert Bosch Gmbh 液体燃料およびこれに類するもののための加熱装置
KR101102868B1 (ko) * 2009-04-20 2012-01-10 한라공조주식회사 피티씨 가열수단
KR101144260B1 (ko) * 2009-04-20 2012-05-11 한라공조주식회사 판형 열교환기
JP2012007484A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Nikki Co Ltd Lpg加熱装置に用いるヒータユニット

Also Published As

Publication number Publication date
US5275146A (en) 1994-01-04
KR940005875A (ko) 1994-03-22
EP0582428A1 (en) 1994-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0650220A (ja) 加熱装置および内燃機関用加熱システム
US3806854A (en) Control for automotive choke
US4419564A (en) Self-regulating electric heater for use in an early fuel evaporation system
US4422120A (en) Combination starter-protector device
US4413174A (en) Glow plug duty cycle modulating apparatus
JP2002124172A (ja) サーマルプロテクタ
US4337389A (en) Glow plug control device for diesel engines
GB1594334A (en) Thermal protection for electric motors
US5601742A (en) Heating device for an internal combustion engine with PTC elements having different curie temperatures
US20070039596A1 (en) Module for heating the intake gases of an internal combustion engine incorporating electronic temperature control
KR100258790B1 (ko) 일정 시간이 경과한 후에 모터 기동용 회로에 흐르는 전류를 차단하는 장치
US4350967A (en) Two-temperature thermally responsive fast idle control switch
EP0591537B1 (en) Thermister device of positive characteristic
JP2004274896A (ja) モータ起動装置
JPH1086851A (ja) 車両用凍結防止装置
US11319917B2 (en) Ignition coil and ignition system for a vehicle
FR2794299A1 (fr) Porte-balais a composant de commande pour alternateur de vehicule automobile
US4823064A (en) Quick reset motor starting device
JPH0635347Y2 (ja) 継電器用ヒ−タ
JPH08214505A (ja) 温度に応答する構造素子を具える電動機
JP2003173858A (ja) Ptcヒータを用いた放熱装置
JP3260179B2 (ja) 恒温槽収納型の水晶振動子およびこれを用いた水晶発振器
JP4194058B2 (ja) 正特性サーミスタ組立品
JPS5834722Y2 (ja) 正特性サ−ミスタ装置
JPH1113545A (ja) 気化器の加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406