JP4193739B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータでシートベルトを巻き取るシートベルト装置に関する。
近年、車両衝突時の安全性向上の観点から、車両衝突が予知されたとき、または、急制動したときにモータで予備的にシートベルトを巻き取るプリテンショナ機構付きのシートベルト装置が車両に搭載されている。このようなプリテンショナ機構付きのシートベルト装置として、例えば、特開2003−160024号公報に開示されているシートベルト装置がある。このシートベルト装置は、CPUと、駆動回路と、モータと、動力伝達機と、シートベルト巻取り装置とから構成されている。そして、車両の挙動に応じてCPUが駆動回路を介してモータを駆動する。モータの駆動力は動力伝達機を介してシートベルト巻取り装置に伝達され、シートベルトが巻き取られる。これにより、シートベルトのたるみがなくなるとともに、適切な拘束力が与えられ乗員を確実に保護することができる。
特開2003−160024号公報
ところで、異物の浸入等によってモータが回転することができないロック状態になると、シートベルト装置はモータによるシートベルトの巻き取りができなくなる。しかし、前述したシートベルト装置ではこのようなモータの動作不能状態を検出することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、シートベルトを巻き取る直流モータの動作不能状態を検出することができるシートベルト装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、直流モータのモータ電流とモータ回転数とから直流モータの動作不能状態を判定できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載のシートベルト装置は、シートベルト巻取り装置を介してシートベルトを巻き取る直流モータと、前記直流モータを駆動するモータ駆動手段と、前記直流モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、前記直流モータの回転数を検出するモータ回転数検出手段と、前記直流モータが回転を開始してから前記シートベルト巻取り装置が前記シートベルトの巻取りを開始するまでの時間より短い所定の時間前記モータ駆動手段で前記直流モータを駆動し前記所定の時間内の前記モータ電流が所定の電流閾値以上でありかつ前記所定の時間内の前記直流モータの回転数が所定の回転数閾値以下であるとき前記直流モータが動作不能状態であると判定するモータ動作不能状態判定手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、さらに、前記モータ回転数検出手段は、前記モータ電流のリップルの周波数に基づいて前記直流モータの回転数を検出することを特徴とする。
請求項3に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、さらに、前記モータ回転数検出手段は、前記直流モータの誘起電圧の大きさに基づいて前記直流モータの回転数を検出することを特徴とする。
請求項4に記載のシートベルト装置は、請求項1乃至3に記載のシートベルト装置において、さらに、前記直流モータと前記シートベルト巻取り装置との間に配設され、前記直流モータの発生する駆動力を前記シートベルト巻取り装置に伝達又は遮断する駆動力伝達手段を有し、前記駆動力伝達手段は、前記モータ動作不能判定手段が前記直流モータが動作不能状態であると判定したとき、前記直流モータから前記シートベルト巻取り装置への駆動力の伝達を遮断することを特徴とする。
請求項1に記載のシートベルト装置によれば、乗員にシートベルトの拘束力の変化を感じさせることなく、シートベルトを巻き取る直流モータの動作不能状態を検出することができる。シートベルト装置は、直流モータが回転を開始してからシートベルト巻取り装置がシートベルトの巻取りを開始するまでの時間より短い時間、モータ駆動手段で直流モータを駆動する。そのため、直流モータが正常であっても乗員にシートベルトの拘束力の変化を感じさせることはない。さらに、シートベルト装置は、この間の直流モータのモータ電流が所定の電流閾値以上であり、かつ、この間の直流モータの回転数が所定の回転数閾値以下であるとき、モータ動作不能状態判定手段で直流モータが動作不能状態であると判定する。
ところで、直流モータが動作不能状態にあるときに直流モータを駆動しようとすると、直流モータに印加される電圧と直流モータの抵抗とで決まる非常に大きなモータ電流が流れる。また、PWM駆動などフィードバック制御では一定電流値に制御してしまうため電流値のみでの動作不能判定はできない。しかし、直流モータは動作不能状態にあり回転できないためその回転速度はほぼ0である。そのため、直流モータのモータ電流が所定の電流閾値以上であり、かつ、直流モータの回転数が所定の回転数閾値以下であるとき、直流モータが動作不能状態であると判定することができる。
請求項2に記載のシートベルト装置によれば、モータ回転数検出手段でモータ電流のリップルの周波数に基づいて直流モータの回転数を確実に検出することができる。直流モータのモータ電流はモータ構造によって一義的に決まるリップルを含んでいる。このリップルの周波数は直流モータの回転数に比例して変化する。そのため、モータ電流のリップルの周波数によって直流モータの回転数を検出することができる。
請求項3に記載のシートベルト装置によれば、モータ回転数検出手段でモータの誘起電圧の大きさに基づいて直流モータの回転数を確実に検出することができる。直流モータの誘起電圧は回転数に比例して変化する。そのため、直流モータの誘起電圧によって直流モータの回転数を検出することができる。
請求項4に記載のシートベルト装置によれば、直流モータの動作不能に伴うシートベルト装置における不具合の発生を防止することができる。
以下に本発明に係るシートベルト装置の例を挙げ説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態におけるシートベルト装置の回路図を図1に、モータ電流の波形を図2に示す。そして、図1及び図2を参照し、構造、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、具体的構造について説明する。図1に示すように、シートベルト装置1は、直流モータ2と、シートベルト巻取り装置3と、モータ駆動回路4(モータ駆動手段)と、モータ電流検出回路5(モータ電流検出手段)と、モータ回転数検出回路6(モータ回転数検出回路)と、マイクロコンピュータ7(モータ動作不能状態判定手段)とから構成されている。
直流モータ2は、ブラシと整流子とを有し、直流電圧が印加されることで駆動力を発生するモータである。図2(a)に示すように、直流モータ2のモータ電流は、直流分と、交流分であるリップルとからなっている。図2(b)に示すように、リップルは、直流モータ2のブラシと整流子の構造によって一義的に決まる、例えば、モータ1回転当たり6回の変動成分である。図1に戻り説明する。図1に示すように、直流モータ2の電源端子はモータ駆動回路4に接続され、出力軸はシートベルト巻取り装置3に連結されている。
シートベルト巻取り装置3はシートベルトを巻き取るための装置であり、複数のギアを組合せて構成されている。シートベルト装置3は直流モータ2の出力軸に連結されている。シートベルト装置3は複数のギアを組合せて構成されているためバックラッシを有しており、例えば、直流モータ2が2〜3回転してからシートベルトの巻取りが開始される。
モータ駆動回路4は直流モータ2に電圧を印加して直流モータ2を駆動するための回路であり、Hブリッジ回路40と、駆動回路41とから構成されている。
Hブリッジ回路40は、スイッチングすることで直流モータ2に電圧を印加する回路であり、例えば、ドレイン−ソース間に寄生ダイオードを有する4つの電界効果トランジスタ40a〜40dから構成されている。電界効果トランジスタ40aのドレインはバッテリ(図略)に、ソースは電界効果トランジスタ40bのドレインにそれぞれ接続され、電界効果トランジスタ40bのソースは後述する電流検出抵抗50を介して車体に接地されている。電界効果トランジスタ40cのドレインはバッテリに、ソースは電界効果トランジスタ40dのドレインにそれぞれ接続され、電界効果トランジスタ40dのソースは電流検出抵抗50を介して車体に接地されている。電界効果トランジスタ40aと電界効果トランジスタ40bの接続点と電界効果トランジスタ40cと電界効果トランジスタ40dの接続点との間には、直流モータ2が接続されている。電界効果トランジスタ40a〜40dのゲートは駆動回路41にそれぞれ接続されている。
駆動回路41はマイクロコンピュータ7からの指令に基づきHブリッジ回路40を構成する電界効果トランジスタ40a〜40dをスイッチングするための駆動信号を出力する回路である。駆動回路41の4つの入力端子はマイクロコンピュータ7に、出力端子は電界効果トランジスタ40a〜40dのゲートにそれぞれ接続されている。
モータ電流検出回路5は、リップルが除去されたモータ電流の大きさに応じた電圧を出力する回路である。モータ電流検出回路5は、電流検出抵抗50と、第1のフィルタ回路51と、基準電源52と、第1の電流増幅回路53と、第2の電流増幅回路54と、第2のフィルタ回路55とから構成されている。
電流検出抵抗50はモータ電流を電圧に変換する、例えば5mΩの低抵抗体である。電流検出抵抗50の一端はHブリッジ回路40を構成する電界効果トランジスタ40b、40dのソースに接続され、他端は車体に接地されている。
第1のフィルタ回路51は電流検出抵抗50の電圧に含まれるHブリッジ回路40のスイッチング周波数成分を除去するためのローパスフィルタ回路であり、コンデンサ51a、51b、51eと、抵抗51c、51dとから構成されている。コンデンサ51aとコンデンサ51bとは直列接続されている。この直列接続されたコンデンサ51a、51bは電流検出抵抗50に並列接続されている。抵抗51cの一端はコンデンサ51aと電流検出抵抗50の接続点に、他端はコンデンサ51eの一端と第1の電流増幅回路53とにそれぞれ接続されている。抵抗51dの一端はコンデンサ51bと電流検出抵抗50の接続点に、他端はコンデンサ51eの他端と第1の電流増幅器53とそれぞれ接続されている。
基準電源52は第1の電流増幅回路53、第2の電流増幅回路54及び後述する第3の電流増幅回路60における増幅の基準となる基準電圧を出力する電源であり、その出力電圧は、例えば、回路用電源電圧5Vの1/2に当たる2.5Vである。
第1の電流増幅回路53は第1のフィルタ回路51を介して入力される電流検出抵抗50の電圧を基準電源52の電圧を基準にして増幅する回路であり、差動増幅器53aと、抵抗53b〜53eとから構成されている。差動増幅器53aの反転入力端子は抵抗53bを介して第1のフィルタ回路51のコンデンサ51eと抵抗51dの接続点に接続されるとともに、抵抗53cを介して差動増幅器53aの出力端子に接続されている。差動増幅器53aの非反転入力端子は抵抗53dを介して第1のフィルタ回路51のコンデンサ51eと抵抗51cの接続点に接続されるとともに、抵抗53eを介して基準電源52に接続されている。差動増幅器53aの出力端子は、さらに、第2の電流検出回路54及び第3の電流検出回路60にそれぞれ接続されている。
第2の電流増幅回路54は第1の電流増幅回路53の出力電圧を基準電源52の電圧を基準にしてさらに増幅する回路であり、差動増幅器54aと、抵抗54b〜54fとから構成されている。差動増幅器54aの反転入力端子は抵抗54bを介して基準電源52に接続されるとともに、抵抗54cを介して差動増幅器54aの出力端子に接続されている。差動増幅器54aの非反転入力端子は抵抗54dを介して第1の電流増幅回路53を構成する差動増幅器53aの出力端子に接続されるとともに、抵抗54eを介して車体に接地されている。差動増幅器54aの出力端子は、さらに、抵抗54fを介して車体に接地されている。
第2のフィルタ回路55は第2の電流増幅回路54の出力電圧に含まれるモータ電流のリップルの周波数成分を除去するためローパスフィルタ回路であり、抵抗55a、55cと、コンデンサ55bとから構成されている。抵抗55a、55cの抵抗値とコンデンサ55bの容量はモータ電流のリップルの周波数成分を除去することができる最適な値に設定されている。抵抗55aの一端は第2の電流増幅回路54を構成する差動増幅器54aの出力端子に、他端はコンデンサ55bの一端と抵抗55cの一端とにそれぞれ接続されている。コンデンサ55bの他端は車体に接地され、抵抗55cの他端はマイクロコンピュータ7に接続されている。
モータ回転数検出回路6は直流モータ2の回転数に応じたパルス信号を出力する回路であり、電流検出抵抗50と、第1のフィルタ回路51、基準電源52と、第1の電流増幅回路53と、第3の電流増幅回路60と、第3のフィルタ回路61と、波形整形回路62とから構成されている。ここで、電流検出抵抗50、第1のフィルタ回路51、基準電源52及び第1の電流増幅回路53はモータ電流検出回路5を構成する回路であり、共用してモータ回転数検出回路6を構成している。
第3の電流増幅回路60は第1の電流増幅回路53の出力電圧のリップルのみを基準電源52の電圧を基準にして増幅する回路であり、差動増幅器60aと、抵抗60b、60c、60e、60fと、コンデンサ60dとから構成されている。差動増幅器60aの反転入力端子は抵抗60bを介して基準電源52に接続されるとともに、抵抗60cを介して差動増幅器60aの出力端子に接続されている。差動増幅器60aの非反転入力端子はコンデンサ0dを介して第1の電流増幅回路53を構成する差動増幅器53aの出力端子に接続されるとともに、抵抗60eを介して車体に接地されている。差動増幅器60aの出力端子は、さらに、抵抗60fを介して車体に接地されている。
第3のフィルタ回路61は第3の電流増幅回路60の出力電圧に含まれるモータ電流のリップルの周波数成分より高い周波数成分を除去するためローパスフィルタ回路であり、抵抗61a、61cと、コンデンサ61bとから構成されている。抵抗61a、61cの抵抗値とコンデンサ61bの容量はモータ電流のリップルの周波数成分より高い周波数成分を除去することができる最適な値に設定されている。抵抗61aの一端は第3の電流増幅回路60を構成する差動増幅器60aの出力端子に、他端はコンデンサ61bの一端と抵抗61cの一端とにそれぞれ接続されている。コンデンサ61bの他端は車体に接地され、抵抗61cの他端は波形成形回路62に接続されている。
波形整形回路62は第3のフィルタ回路61のモータ電流のリップル成分に相当する出力電圧を波形成形する回路であり、差動増幅器62aと、抵抗62b〜62dとから構成されている。差動増幅器62aの反転入力端子は抵抗62bを介して第3のフィルタ回路61の抵抗61cの他端に、非反転入力端子は直列接続された抵抗62cと抵抗62dの接続点に、出力端子はマイクロコンピュータにそれぞれ接続されている。抵抗62cの一端は回路用電源5Vに接続され、抵抗62dの一端は車体に接地されている。
マイクロコンピュータ7は、モータ駆動回路4を駆動するための駆動信号を出力するとともに、モータ電流検出回路5とモータ回転数検出回路6の出力に基づいて直流モータの動作不能状態を判定する素子である。マイクロコンピュータ7の4つの出力端子は駆動回路41に、2つの入力端子は第2のフィルタ回路55の出力端子と波形成形回路62の出力端子とにそれぞれ接続されている。
次に、図1を参照して具体的動作について説明する。イグニッションスイッチ(図略)がオンされると、マイクロコンピュータ7は直流モータ2の動作チェックを開始する。マイクロコンピュータ7は、例えば、直流モータ2が2回転するのに要する時間だけ駆動回路41に駆動信号を出力する。駆動回路41は、マイクロコンピュータ7からの駆動信号に基づいてHブリッジ回路40をスイッチングし、直流モータ2に電圧を印加する。電圧が印加されることで直流モータ2にモータ電流が流れる。
このモータ電流は電流検出抵抗50で電圧に変換される。電流検出抵抗50の電圧は第1のフィルタ回路に入力されHブリッジ回路40のスイッチング周波数成分が除去される。第1のフィルタ回路51の出力電圧は第1の電流増幅回路53に入力され基準電源52の電圧2.5Vを基準として増幅される。さらに、第2の電流増幅回路54に入力され基準電源52の電圧2.5Vを基準として増幅される。第2の電流増幅回路54の出力電圧は第2のフィルタ回路55に入力されリップルの周波数成分が除去される。第2のフィルタ回路55の出力電圧は、直流モータ2の平均電流に相当する電圧であり、マイクロコンピュータ7に入力される。
また、第1の電流増幅回路53の出力電圧は第3の電流増幅回路60に入力され、第1の電流増幅回路53の出力電圧のリップルのみが基準電源52の電圧2.5Vを基準として増幅される。第3の電流増幅器60の出力電圧は第3のフィルタ回路61に入力され、リップルの周波数成分より高い周波数成分が除去される。第3のフィルタ回路61の出力電圧は波形成形回路62に入力され、パルス信号に波形成形されてマイクロコンピュータ7に入力される。
マイクロコンピュータ7は、直流モータ2の平均電流に相当するモータ電流検出回路5の出力電圧をA/D変換し、予め設定されている正常動作時のモータ電流より大きい電流閾値と比較する。また、直流モータ2の回転数に応じた周波数であるモータ回転数検出回路6のパルス信号から直流モータ2の回転数を演算し、その演算結果を予め設定されている正常動作時のモータ回転数より小さい回転数閾値と比較する。そして、マイクロコンピュータ7は、直流モータ2の平均電流に相当するモータ電流検出回路5の出力電圧が電流閾値以上であり、かつ、演算したモータ回転数が回転数閾値以下である場合、直流モータ2が動作不能状態であると判定する。
最後に具体的効果について説明する。第1の実施形態によれば、シートベルト装置1は、乗員にシートベルトの拘束力の変化を感じさせることなく、シートベルトを巻き取る直流モータ2の動作不能状態を検出することができる。また、シートベルト装置1は、モータ回転数検出回路6でモータ電流のリップルの周波数に基づいて直流モータ2の回転数を確実に検出することができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態におけるシートベルト装置の回路図を図3に示す。ここでは、第1実施形態におけるシートベルト装置との相違部分についてのみ説明し、共通する部分ついては、必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前記実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
まず、図3を参照して具体的構造について説明する。図3に示すように、シートベルト装置1は、直流モータ2と、電磁クラッチ8(駆動力伝達手段)と、シートベルト巻取り装置3と、モータ駆動回路4(モータ駆動手段)と、モータ回転数検出回路6(モータ回転数検出回路)と、マイクロコンピュータ7(モータ電流検出手段、モータ動作不能状態判定手段)とから構成されている。
電磁クラッチ8は直流モータの発生する駆動力をシートベルト巻取り装置3へ伝達又は遮断する装置である。電磁クラッチ8の一端は直流モータ2に、他端はシートベルト巻取り装置3にそれぞれ連結されるとともに、入力端子はマイクロコンピュータ7に接続されている。
また、第1実施形態における、第3の電流増幅回路60と、第3のフィルタ回路61と、波形整形回路62はなく、それらに換わって直流モータ2の回転数を演算するモータ回転数検出部がマイクロコンピュータ7内に設けられている。
次に具体的動作について説明する。マイクロコンピュータ7は、直流モータ2の平均電流に相当するモータ電流検出回路5の出力電圧をA/D変換し、予め設定されている正常動作時のモータ電流より大きい電流閾値と比較する。ところで、直流モータ2の発生する誘起電圧は直流モータ2の回転数に比例し、直流モータ2に印加される電圧と直流モータ2の抵抗による電圧降下とから演算によって求めることができる。ここで、直流モータ2に印加される電圧はモータ駆動回路4を駆動するための駆動信号から、直流モータ2の抵抗による電圧降下はモータ電流検出回路5によって検出されるモータ電流からそれぞれ演算によって求めることができる。マイクロコンピュータ7は、モータ駆動回路4を駆動するための駆動信号と、モータ電流検出回路5によって検出されるモータ電流とから、直流モータ2の発生する誘起電圧を演算する。さらに、直流モータ2の発生する誘起電圧から直流モータ2の回転数を演算し、その演算結果を予め設定されている正常動作時のモータ回転数より小さい回転数閾値と比較する。そして、マイクロコンピュータ7は、直流モータ2の平均電流に相当するモータ電流検出回路5の出力電圧が電流閾値以上であり、かつ、演算したモータ回転数が回転数閾値以下である場合、直流モータ2が動作不能状態であると判定する。さらに、マイクロコンピュータ7は、電磁クラッチ8を作動させ、直流モータ2からシートベルト巻取り装置3への駆動力の伝達を遮断する。
最後に具体的効果について説明する。第2の実施形態によれば、シートベルト装置1は、マイクロコンピュータ7のモータ回転数検出部で直流モータ2の誘起電圧の大きさに基づいて直流モータ2の回転数を確実に検出することができる。また、シートベルト装置1は、電磁クラッチ8で直流モータ2からシートベルト巻取り装置3への駆動力の伝達を遮断することにより、直流モータ2の動作不能に伴うシートベルト装置1における不具合の発生を防止することができる。
なお、上述した実施形態においては、直流モータ2の駆動力を電磁クラッチ8を介してシートベルト巻取り装置3に伝達している例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、ソレノイドにより直流モータ2の駆動力をシートベルト巻取り装置3に伝達又は遮断できるような機構としてもよい。
第1実施形態におけるシートベルト装置の回路図を示す。 モータ電流の波形を示す。 第2実施形態におけるシートベルト装置の回路図を示す。
符号の説明
1・・・シートベルト装置、2・・・直流モータ、3・・・シートベルト巻取り装置、4・・・モータ駆動回路(モータ駆動手段)、40・・・Hブリッジ回路、40a〜40d・・・電界効果トランジスタ、41・・・駆動回路、5・・・モータ電流検出回路(モータ電流検出手段)、50・・・電流検出抵抗、51・・・第1のフィルタ回路、51a、51b、51e・・・コンデンサ、51c、51d・・・抵抗、52・・・基準電源、53・・・第1の電流増幅回路、53a・・・差動増幅器、53b〜53e・・・抵抗、54・・・第2の電流増幅回路、54a・・・差動増幅器、54b〜54f・・・抵抗、55・・・第2のフィルタ回路、55a、55c・・・抵抗、55b・・・コンデンサ、6・・・モータ回転数検出回路、60・・・第3の電流検出回路、60a・・・差動増幅器、60b、60c、60e、60f・・・抵抗、60d・・・コンデンサ、61・・・第3のフィルタ回路、61a、61c・・・抵抗、61b・・・コンデンサ、62・・・波形成形回路、62a・・・差動増幅器、62b〜62d・・・抵抗、7・・・マイクロコンピュータ(モータ動作不能状態判定手段)、8・・・電磁クラッチ(駆動力伝達手段)

Claims (4)

  1. シートベルト巻取り装置を介してシートベルトを巻き取る直流モータと、前記直流モータを駆動するモータ駆動手段と、前記直流モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、前記直流モータの回転数を検出するモータ回転数検出手段と、前記直流モータが回転を開始してから前記シートベルト巻取り装置が前記シートベルトの巻取りを開始するまでの時間より短い所定の時間前記モータ駆動手段で前記直流モータを駆動し前記所定の時間内の前記モータ電流が所定の電流閾値以上でありかつ前記所定の時間内の前記直流モータの回転数が所定の回転数閾値以下であるとき前記直流モータが動作不能状態であると判定するモータ動作不能状態判定手段とを有することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記モータ回転数検出手段は、前記モータ電流のリップルの周波数に基づいて前記直流モータの回転数を検出することを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記モータ回転数検出手段は、前記直流モータの誘起電圧の大きさに基づいて前記直流モータの回転数を検出することを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  4. 前記シートベルト装置は、さらに、前記直流モータと前記シートベルト巻取り装置との間に配設され、前記直流モータの発生する駆動力を前記シートベルト巻取り装置に伝達又は遮断する駆動力伝達手段を有し、
    前記駆動力伝達手段は、前記モータ動作不能判定手段が前記直流モータが動作不能状態であると判定したとき、前記直流モータから前記シートベルト巻取り装置への駆動力の伝達を遮断することを特徴とする請求項1乃至3記載のシートベルト装置。
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