JP4192563B2 - 相談業務システム、サーバ、相談業務端末、及びプログラム - Google Patents
相談業務システム、サーバ、相談業務端末、及びプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、顧客の相談事案に適した画像(文字データを含む)を顧客に提示することによって顧客との相談業務を円滑に遂行するシステムおよびその関連機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、顧客とサービス提供者側の相談員とが対話しながら、顧客の相談事案に対応する画面(以下、相談事案画面という)を顧客に提示することによって顧客との相談業務を円滑に遂行する端末装置(以下、相談業務端末という)が存在する。このような相談業務端末の一種としては、例えば、銀行や消費者金融などの金融機関、鉄道や航空などの交通機関、デパートやスーパーマーケットなどの流通機関、その他で利用されている窓口装置(例えば、特許文献1参照)がある。
【0003】
窓口装置は、例えば、銀行や鉄道などの窓口に配置され、サービス提供者側の相談員が顧客に直接接客しながら種々の業務(例えば、銀行においては口座の開設契約やローンの契約など、鉄道においては切符の販売など)を行う接客対話型の装置である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−112595号公報 (段落0002〜段落0004、図19)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の相談業務端末は、一人の顧客または1グループの顧客に対して、一人の相談員が対応するように構成されていた。
【0006】
しかしながら、従来の相談業務端末では、近年、様々な分野において、業務内容が高度化してきているため、一人の相談員では充分に対応しきれない場合があった。例えば、銀行業では、銀行本来の業務である金銭の貸出業務の内容(例えば種類や貸出条件、金額、金利、返還方法、約款、その他など)が多様化している上、普通銀行が信託業務を行うようになった。しかも、銀行本来の業務でない保険業務や証券売買業務なども行うようになった。このような業務内容の高度化に対応するためには、各相談員に高度な知識・経験を習得させる必要がある。しかしながら、各相談員に高度な知識・経験を習得させるためには、各相談員に高度な教育プログラムを施す必要があるとともに、多大な時間が必要になる。しかも、各相談員が習得できる知識・経験には限界やバラツキがある。そのため、顧客との相談業務において、一人の相談員では充分に対応しきれない場合があった。したがって、従来の相談業務端末では、円滑な相談業務の遂行ができない場合があった。
【0007】
そこで、本件出願人は、専門的な知識・経験を保有する支援員を遠隔地に配置し、支援員が顧客との相談業務を支援できるシステム(以下、相談業務システムという)の開発を試みた。この相談業務システムの構成は、サーバと、相談業務端末と、顧客との相談業務を支援するための複数の端末(以下、相談業務支援端末という)とからなり、相談業務端末を操作する相談員が支援要請した場合に、サーバが、適切な支援を行うことのできる支援員が操作する相談業務支援端末を選択し、選択した相談業務支援端末と相談業務端末とを接続する。そして、相談業務支援端末を介して支援員に支援させるというものである。
【0008】
ところで、この相談業務システムは、以下の方法で、相談業務端末と相談業務支援端末に相談事案画面を表示させて、顧客との相談業務を遂行することを想定していた。
【0009】
すなわち、相談業務端末においては、相談事案を顧客に説明する上で参照すべきデータが記載された相談事案画面を表示し、顧客に相談事案画面を見せながら、相談員に相談業務を遂行させる。しかしながら、この方法では、画面に多くのデータが小さな文字で表示されるため、顧客が確認しながら読むのに時間がかかる。しかも、顧客に見せることのできないデータ(以下、秘匿データという)は画面に表示することができないので、秘匿データがある場合は、秘匿データなどが記載された冊子状の補助資料を別途用意し、相談員に補助資料を参照させながら相談業務を遂行させる。この場合は、相談員は相談事案画面と一致するページを探して秘匿データを参照しながら顧客に説明する必要があるため、相談業務を遂行するのに時間がかかる。また、参照すべきデータが記載されていない相談事案画面を表示する代わりに、冊子状の補助資料を別途用意し、相談員に補助資料を参照させながら相談業務を遂行させる場合もある。この場合も、相談員は相談事案画面と一致するページを探して参照すべきデータを参照しながら顧客に説明する必要があるため、相談業務を遂行するのに時間がかかる。
【0010】
また、相談業務支援端末においては、支援員に、相談業務端末が表示している画像を口頭で相談員に確認させることによって同じ画像を表示させ、冊子状の補助資料を参照させながら、顧客または相談員に説明させる。この場合も、支援員は相談事案画面と一致するページを探して必要なデータ(秘匿データや参照すべきデータなど)を参照しながら顧客に説明する必要があるため、相談業務を遂行するのに時間がかかる。
【0011】
このように、一つの画面に相談事案画面と参照すべきデータとを表示する場合は、画面に多くのデータが小さな文字で表示されるため、顧客が確認しながら読むのに時間がかかるという課題(すなわち、画面の構成が煩雑になるため、顧客がデータを理解するのに時間がかかるという課題)が生じる。
【0012】
また、補助資料を用いる場合は、補助資料を作成し配布するのにコストがかかるという課題や、表示している相談事案画面と一致するページを探して必要なデータを参照しながら顧客に説明する必要があるため、相談業務を遂行するのに時間がかかるという課題(すなわち、顧客を待たせてしまうという課題)が生じる。
【0013】
この発明は、上記の課題を解決するために、補助資料を簡易な操作で短時間に表示できる相談業務システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る相談業務システムは、サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する1乃至複数の相談業務端末と、相談業務端末のそれぞれが操作できかつ相談業務端末の顧客用表示部及び相談員用表示部に仮想画面を表示させるための共有アプリケーションを格納するサーバとを有する。サーバは、共有アプリケーションと、顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、顧客用コンテンツと相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、相談事案画面に含まれるデータとデータに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、共有アプリケーションを実行する処理部とを備える。係る構成において、サーバの処理部は、相談事案画面を含む仮想画面を相談業務端末に表示させる場合に、共有アプリケーションに従って、コンテンツ特定用データに基づいて、顧客用コンテンツと相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの顧客用コンテンツと相談員用コンテンツとを格納部から読み出して合成することにより、仮想画面を作成し、作成された仮想画面を相談事案画面を含む顧客用画像と相談事案画面を含まない相談員用画像とに分割して相談業務端末に出力する。これにより、サーバは、相談業務端末に、仮想画面の中の顧客用画像を顧客用表示部に表示させるとともに、仮想画面の中の相談員用画像を相談員用表示部に表示させる。すなわち、サーバは、相談業務端末による操作に基づいて共有アプリケーションを実行し、その実行結果である画像を作成する。共有アプリケーションの実行結果である画像は、相談業務端末によって表示される相談事案画面を含む仮想画面の画像となる。さらに、サーバの処理部は、相談業務端末での相談員の操作によって、相談業務端末に表示された仮想画面の中の相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、共有アプリケーションに従って、リンクデータテーブルに基づいて、指定されたデータにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された補助資料を格納部から読み出して仮想画面の中の相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、仮想画面の更新画像を作成し、作成された仮想画面の更新画像を相談事案画面を含む顧客用画像と補助資料を含む相談員用画像とに分割して相談業務端末に出力する。これにより、サーバは、相談業務端末に、仮想画面の更新画像の中の顧客用画像を顧客用表示部に表示させるとともに、仮想画面の更新画像の中の相談員用画像を相談員用表示部に表示させる。
【0015】
このように構成された相談業務システムでは、サーバがリンクデータテーブルを用いて、相談事案画面と補助資料とを含む仮想画面の画像を作成する。例えば、顧客が参照すべきデータがある場合に、顧客または相談員にそのデータを特定させることで、そのデータにリンク付けされた補助資料の画像が仮想画面上に展開され、これによって端末に補助資料を表示させることができる。そのため、一つの画面に相談事案画面と参照すべきデータとを表示する場合に、画面の構成が煩雑になるため、顧客がデータを理解するのに時間がかかるという課題を解決することができる。また、補助資料を用いる場合に、補助資料を作成し配布するのにコストがかかるという課題や、顧客を待たせてしまうという課題を解決することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図は、この発明を理解できる程度に、構成要素の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してあるにすぎない。また、各図において、共通する要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。なお、以下、サービス提供者を銀行として説明する。また、相談業務端末の操作者を相談員または行員といい、相談業務支援端末の操作者を支援員またはオペレータという。
【0017】
<システムの全体構成>
図1は本発明に係る相談業務システムの構成を示す図で、図2は相談業務端末の構成を示す図で、図3は相談業務支援端末の構成を示す図である。
【0018】
図1に示されるように、相談業務システム1は、通信網3を介して接続された、サーバ5や相談業務端末7、相談業務支援端末17などによって構成される。なお、以下、相談業務端末7と相談業務支援端末17を総称する場合は、端末という。
【0019】
相談業務システム1の構成機器は、通常、本部部門31と店舗部門33−1〜33−nとに分かれて配置される。本部部門31側の構成機器は、例えばサーバ5−1〜5−nや相談業務支援端末17−1〜17−nなどである。また、店舗部門33−1〜33−n側の構成機器は、例えば相談業務端末7やその他の図示しない端末である。なお、図1に示される例では、本部部門31は一つしか設けられていないが、複数設けられている場合もある。また、図1に示される例では、相談業務端末7は各店舗33−1〜33−nに1台づつしか配置されていないが、実際の構成では各店舗33−1〜33−nに任意の台数配置されることになる。
【0020】
本部部門31の構成機器と各店舗部門33−1〜33−nの構成機器は、バーチャルプライベートネットワーク装置(VPN装置)37やルータ39などの相互接続装置、および、インターネットなどの通信網3を介して接続される。なお、VPN装置37は、通信のセキュリティを保護するための接続装置である。VPN装置37は、通信時に、端末を識別して特定の端末同士を接続することにより、他の端末が特定の端末同士の接続に介入するのを防止する。ルータ39は、IPパケットを宛先ホストに届けるための中継機能を備えた接続装置である。近年ではVPN機能を有するルータも存在するので、VPN装置37とルータ39は、一体にすることも可能である。
【0021】
係る相談業務システム1において、通信網3は、画像を通信可能なブロードバンド網である。通信網3は、インターネット回線網や無線通信網などの公衆回線網でもよいが、広域ローカルエリアネットワーク(広域LAN)などの専用の回線網である方が好ましい。
【0022】
サーバ5−1〜5−nは、後述する各種の機能を実現するための、様々なプログラムやデータを格納する図示せぬ格納部と、様々な演算を実行する図示せぬ処理部とを備えている。例えば、サーバ5−1〜5−nの1乃至複数は、各端末(相談業務端末7、相談業務支援端末17)がともに操作できる後述の図5に示される共有アプリケーションプログラム(以下、共有アプリケーションという)502を格納し、端末による操作に基づいて共有アプリケーション502を実行する。したがって、共有アプリケーション502の実行は、端末ではなく、サーバ(すなわち、サーバ5−1〜5−nのいずれか)によって行われ、端末は、サーバによって行われた共有アプリケーション502の実行結果である画像を表示するだけである。なお、以下、共有アプリケーション502を格納し実行するサーバを、共有サーバという。また、サーバ5−1が共有サーバであるものとして説明する。
【0023】
相談業務端末7は、顧客との相談業務を遂行するための装置であり、共有サーバ5−1に格納された共有アプリケーション502を操作することができる。
【0024】
相談業務端末7は、相談業務端末としての機能を実現するためのプログラムがインストールされたコンピュータによって構成される。相談業務端末7を構成するコンピュータは、例えば図示しないTVカメラやマイク、スピーカを備え、これらによってTV会議を実行することができる。相談業務端末7は、図2に示されるように、テーブルを挟んで顧客と相談員とが対面するように構成され、また、顧客の相談事案に適した画像を表示する表示部(以下、顧客用表示部という)7Aと、相談員用の画像を表示する表示部(以下、相談員用表示部という)7Bとが設けられている。なお、顧客用表示部7Aは顧客側と相談員側とから視認できるように配置され、相談員用表示部7Bは顧客側から視認できず相談員側から視認できるように配置されている。また、図2に示される相談員用表示部7Bは表示機能と入力機能を兼ねたタッチパネルとなっているが、入力機能を別体の装置(例えばキーボードやペン入力装置など)として分離してもよい。
【0025】
相談業務支援端末17は、相談業務を支援するための装置であり、共有サーバ5−1に格納された共有アプリケーション502を操作することができる。相談業務支援端末17は、相談業務支援端末としての機能を実現するためのプログラムがインストールされたコンピュータによって構成される。なお、相談業務支援端末17は、相談業務端末7が二つの表示部を備えているので、これと対応できるように二つの表示部を備えるのが好ましい。例えば、図3に示される相談業務支援端末17は、相談業務端末7の顧客用表示部7Aに対応する第1の表示部17Aと、相談業務端末7の相談員用表示部7Bに対応する第2の表示部17Bとを備えている。そして、相談業務支援端末17は、第1の表示部17Aに顧客用表示部7Aに表示された画像8Aと同じ画像(またはその画像8Aを一部に含む画像)18Aを表示し、第2の表示部17Bに相談員用表示部7Bに表示された画像8Bと同じ画像(またはその画像8Bを一部に含む画像)18Bを表示している。
【0026】
相談業務システム1は、外部の機器(例えば、外部のコンピュータ群や提携者のコンピュータ群など)と接続される。これによって、相談業務システム1の各機器は、外部のコンピュータ群や提携者のコンピュータ群などから様々な情報を取得することができる。特に、相談業務システム1は、提携者のコンピュータ群と接続された場合に、提携者のコンピュータ群を相談業務支援端末とし、提携者を相談業務の支援員として活用することができるので、より専門性の高い相談業務への対応が可能となる。なお、提携者は、個人の場合もあれば組織の場合もある。
【0027】
<サーバの構成>
図4は本部部門31に配置された各サーバ5−1〜5−nの主な機能例を示す図で、図5は共有サーバに格納されたプログラム例を示す図である。
【0028】
サーバ5−1〜5−nの各々は、図4に示される機能の1乃至複数を実行する。なお、1台のサーバにて全ての機能を実行するように構成することも可能であるが、ここでは各サーバ5−1〜5−nが一つの機能を実行するものとして説明する。
【0029】
主な機能の第1として、共有サーバとしての機能がある。共有サーバとしての機能とは、共有アプリケーションを格納し、端末からの操作に基づいて共有アプリケーションを実行することである。共有サーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、インターネット接続プログラム、端末管理プログラム、共有アプリケーション、操作履歴ファイルなどを格納する。ここで、インターネット接続プログラムは、インターネットを介して外部と通信を実行するためのプログラムである。端末管理プログラムは、後述の操作制御権がどの端末に属するかを管理するためのプログラムである。共有アプリケーションは、相談業務端末7と相談業務支援端末17とがともに操作でき、相談業務端末7または相談業務支援端末17からの操作に基づいて後述の仮想画面を作成するためのアプリケーションである。操作履歴ファイルは、現在遂行中の相談業務における、相談業務端末7または相談業務支援端末17からの操作履歴を記録するためのファイルである。
【0030】
共有サーバは、相談員や支援員による入力の制御や、画面表示の制御を行うことができる。特に、相談員や支援員による入力の制御では、チャット形式(遠隔地にいる人物同士で文字によりコミュニケーションを図る形式)によるデータの送受信および画面表示を可能とする。また、画面表示の制御では、注釈を表示させたり、顧客用の画像8A,18Aを相談業務端末7の顧客用表示部7Aや相談業務支援端末17の第1の表示部17Aに表示させたり、相談員用の画像8B,18Bを相談業務端末7の相談員用表示部7Bや相談業務支援端末17の第2の表示部17Bに表示させることができる。また、コンテンツサーバから任意の画像や資料を取得して、説明の手順に合わせて顧客用の画像8A,18Aや相談員用の画像8B,18Bを表示させることができる。また、共有サーバは、相談業務支援端末17からの操作による印刷指示に対して、相談業務端末7に備えられた図示しないプリンタに印字させることができる。
【0031】
主な機能の第2として、認証サーバとしての機能がある。認証サーバとしての機能とは、通信を行う端末や人物などを特定して、その認証を行うことである。認証サーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、インターネット接続管理プログラム、セキュリティ保護プログラム、顧客データベース(以下、顧客DBという)、クライアントデータベース(以下、クライアントDBという)などを格納する。ここで、インターネット接続管理プログラムは、システム内の機器がインターネットを介して通信する際に、各機器の接続を管理したり、システム内へのウィルスの侵入を防止するためのプログラムである。セキュリティ保護プログラムは、セキュリティレベルが設定されているデータにアクセスする操作者や端末の権限を管理するためのプログラムである。顧客データベース(以下、顧客DBという)は、顧客に関するデータを記録・管理するデータベースである。クライアントデータベース(以下、クライアントDBという)は、各端末の操作者に関するデータを記録・管理するためのデータベースである。
【0032】
主な機能の第3として、データベースサーバ(以下、DBサーバという)としての機能がある。DBサーバとしての機能とは、顧客に関するデータや、表示部に表示する画像を特定する後述のプロンプタデータ、端末の操作履歴などを格納し、管理することである。DBサーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、履歴管理プログラム、前述の顧客DB、プロンプタデータベース、操作履歴データベース(以下、操作履歴DBという)などを格納する。ここで、履歴管理プログラムは、操作履歴DBに記録された操作履歴に基づいて、後述の仮想画面を作成するプログラムである。プロンプタデータベースは、後述のプロンプタデータを記録・管理するデータベースである。操作履歴DBは、共有サーバから出力される操作履歴を登録するデータベースである。
【0033】
主な機能の第4として、オートマティックコールディストリビューター(以下、ACDという)サーバとしての機能がある。ACDサーバとしての機能とは、端末間の通信において発呼側の端末を着呼側の端末に適性に割り振りし、端末間の接続を制御/管理することである。ACDサーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、着信呼分配プログラム、前述のクライアントDBなどを格納する。ここで、着信呼分配プログラムは、発呼側の端末を着呼側の端末に割り振るためのプログラムである。なお、割り振りされた発呼側の端末と着呼側の端末は、VPN装置37によって識別されて接続される。ところで、ACDサーバは、発呼側の端末と着呼側の端末が接続された後も通信の制御権を持ち、発呼側の端末と着呼側の端末間の通信を制御する。しかしながら、発呼側の端末と着呼側の端末が接続された後は制御権をVPN装置37に移し、VPN装置37が発呼側の端末と着呼側の端末間の通信を制御するようにしてもよい。この場合、ACDサーバを介さずに発呼側の端末と着呼側の端末間の通信を行うことになるので、タイムラグの少ない円滑な通信を行うことができる。
【0034】
主な機能の第5として、コンテンツサーバとしての機能がある。コンテンツサーバとしての機能とは、相談業務に合わせて作成された各種の画像を格納し、いずれかのサーバにて各種のアプリケーションが実行された場合に、そのサーバに画像を提供することである。コンテンツサーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、コンテンツ管理プログラム、コンテンツデータベース(以下、コンテンツDBという)などを格納する。ここで、コンテンツDBは各種コンテンツの画像を記録・管理するためのデータベースであり、コンテンツ管理プログラムは共有サーバやDBサーバなどから所定のコンテンツの読み出しがなされた場合に該当するコンテンツの画像をコンテンツDBからこれらに出力するためのプログラムである。
【0035】
主な機能の第6として、チャネルサーバとしての機能がある。チャネルサーバとしての機能とは、コンピュータによる顧客の分析結果(例えば顧客の信用度や預金額、顧客に提供すべきサービスの種類など)や、相談員によって入力されるデータ(例えば、顧客の好印象や悪印象、前回相談員から次回相談員への申し送り事項など)、その他を格納し、いずれかのサーバにて各種のアプリケーションが実行された場合に、これらのデータ(以下、チャネルデータという)をそのサーバに提供することである。チャネルサーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、前述のインターネット接続管理プログラム、チャネルプログラム、前述の顧客DB、前述のプロンプタDBなどを格納する。ここで、チャネルプログラムは、チャネルデータを表示するための画面(以下、チャネル画面という)の画像を作成するためのプログラムである。なお、ここに提示したチャネルデータや、後述のチャット形式やその他により相談業務支援端末から相談業務端末に出力される顧客との相談業務を補助するデータなど、顧客に秘匿することが好ましいデータを、特に、秘匿データという。
【0036】
主な機能の第7として、TV会議サーバとしての機能がある。TV会議サーバとしての機能とは、端末間同士で図示しないカメラやマイクによって取得した画像や音声を送受信することによって、TV会議を実行することである。TV会議サーバは、このような機能を実現するために、例えば、図4に示されるような、前述のインターネット接続管理プログラム、ゲートキーパプログラム、ビデオオンデマンドプログラム(以下、VOD−プログラムという)、前述のクライアントDBなどを格納する。ここで、ゲートキーパプログラムは、端末間の通信に、他の端末が割り込むのを防止するためのプログラムである。VOD−プログラムは、TV会議サーバやDBサーバに予め登録された動画像や静止画像を特定の端末に配信するためのプログラムである。
【0037】
なお、以下、サーバ5−1が共有サーバ、サーバ5−2が認証サーバ、サーバ5−3がDBサーバ、サーバ5−4がACDサーバ、サーバ5−5がコンテンツサーバ、サーバ5−6がチャネルサーバ、サーバ5−7がTV会議サーバであるものとして説明する。
【0038】
図5に示されるように、共有サーバ5−1は、例えば、オペレーティングシステム(以下、OSという)501と、共有アプリケーション502と、丸や線、文字などの注釈(アノテーション)を描画するためのアノテーションソフトウェア503などを格納する。共有サーバ5−1は、共有アプリケーション502を実行することにより、その実行結果である画像を含む画面(図11を用いて後述する仮想画面200)を作成し、相談業務端末7、相談業務支援端末17に出力する。また、共有サーバ5−1は、アノテーションソフトウェア503を実行することにより、仮想画面200の画像にアノテーションを付す。
【0039】
なお、アノテーションを付す方法としては、仮想画面200の最前面にアノテーションを入力するウィンドウを展開して、そこにアノテーションを入力する形式が一般的である。しかしながら、この方法では、仮想画面200の最前面にウィンドウが展開されるため、仮想画面200の大部分がウィンドウの下に隠れてしまう。そのため、仮想画面200のウィンドウの下に隠れている画像(文字を含む)が見えなくなるとともに、ウィンドウの下にデータを入力する領域がある場合にデータを入力することができなくなるという問題が生じる。
【0040】
このような課題が生じないようにするためには、例えば、アノテーションを入力するウィンドウを展開するのではなく、丸や線、文字などのアノテーションを直接仮想画面200の画像上に付すことが好ましい。この実施の形態では、アノテーションを付す方法として、アノテーションを入力するウィンドウを展開するのではなく、アノテーションを直接仮想画面200の画像上に付すものとして説明する。
【0041】
<端末の構成>
図6は端末の主要部の構成を示す図で、図7は端末の機能例を示す図で、図8は端末に格納されたプログラム例を示す図である。
【0042】
図6に示されるように、端末(相談業務端末7、相談業務支援端末17)の主要部は、例えば、中央処理装置(CPU)101や主記憶装置103、表示部105、ポインティングデバイス107、キーボード109、補助記憶装置111、送受信装置113、バス115によって構成される。中央処理装置101は、バス115を介して各部の制御を行うとともに、ポインティングデバイス107(例えばマウスなど)やキーボード109からの入力に基づいて、表示部105(例えばCRTや液晶ディスプレイなど)に各種の画像を表示する。主記憶装置103は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などであり、各種のデータやプログラムを格納する。また、補助記憶装置111は、ハードディスクドライブなどであり、各種のデータやプログラムを格納する。送受信装置113は、モデムやLANボードなどである。
【0043】
図7に示されるように、端末(例えば、相談業務端末7)は、インターネットの接続・管理機能や、ターミナルサービスの管理機能、相談業務遂行機能などを備える。なお、インターネットの接続・管理機能とは、共有サーバ5−1や外部のコンピュータ群、提携者のコンピュータ群などと接続して、共有アプリケーション502の操作や、各種のコンテンツの画像や資料の取得を実行する機能である。ターミナルサービスの管理機能とは、TV会議や、チャット形式による文字データの送受信、履歴管理、その他を実行するために、相談業務支援端末17やその他の端末と接続したり、共有サーバと共同して後述の操作制御権を管理するための機能である。相談業務遂行機能とは、相談業務を遂行するために、顧客の相談事案に適した各種の画面を表示したり、TV会議や、チャット形式による文字データの送受信、履歴管理、その他を実行するための機能である。相談業務端末7は、これらの機能を実現するための各種プログラムやデータを格納している。
【0044】
図8に示されるように、端末(相談業務端末7や相談業務支援端末17)は、例えば、OS701と、共有サーバ5−1に格納された共有アプリケーション502を操作するための共有アプリケーション702と、共有サーバ5−1を操作する制御権を管理する入力制御モジュール703などを格納する。
【0045】
<システムの動作>
図9は相談業務システムの動作を示すフローチャートである。図10は画面の配置例を示す図で、図11は仮想画面の一例を示す図で、図12は顧客用表示部の初期画面例を示す図で、図13は相談員用表示部の初期画面例を示す図で、図14はチャネル画面の一例を示す図で、図15〜図17は相談員用表示部の画面例を示す図で、図18は相談業務支援端末の初期画面例を示す図で、図19は相談業務支援端末の画面例を示す図で、図20は顧客用表示部の画面例を示す図で、図21,図22は相談員用表示部の画面例を示す図で、図23〜図25は各サーバの動作を示す図である。
【0046】
(相談業務端末の起動)
図9に示されるように、まず、共有サーバ5−1が起動される(ステップ(以下、Sという)101)。
【0047】
次に、相談員は、業務開始時に、相談業務端末7の図示しない電源スイッチを押下する。これにより、相談業務端末7が、システムにログオンし(S102)、共有サーバ5−1との接続を開始する。このとき、認証サーバ5−2が、相談業務端末7を識別する。相談業務端末7が予め登録された適正な端末である場合に、認証サーバ5−2は認証を行い、その結果を共有サーバ5−1に通知する。これによって、共有サーバ5−1は、相談業務端末7との接続を許容する。また、相談業務端末7が登録されていない不適正な端末である場合に、認証サーバ5−2は認証を行わず、共有サーバ5−1も相談業務端末7との接続を許容しない。共有サーバ5−1は、相談業務端末7からの接続を受けた場合に、例えば、図11に示される仮想画面200の画像を作成する。
【0048】
なお、仮想画面200の画像は、例えば、図11に示されるように、領域51や53,55,57,59,61などを含む。領域51は、テレビ会議が行われる際に、後述のテレビ会議用の画像87が表示される領域である。領域53は、顧客と相談員とによって参照される画像(例えば、予め想定された顧客の相談事案に対応する画面(以下、相談事案画面という)の画像や共有アプリケーション502の実行結果である画像など)が表示される領域である。領域55は、相談業務を遂行する上で必要となる説明の手順や要点などが表示される領域である。領域57は、チャネルサーバ5−6によって作成されるチャネルデータを表示するための画面(以下、チャネル画面という)の画像が表示される領域である。領域59,61は、それぞれ、共有アプリケーション502やその他のアプリケーションを操作するため各種のメニューバーが表示される領域である。なお、領域53,55,57の中にも、選択可能な項目やメニューバーが設けられている場合がある。選択可能な項目やメニューバーが押下されると、これらにリンク付けされた画像の表示や、アプリケーションの実行が行われる。
【0049】
仮想画像200の画像は、以下のようにして作成される。
【0050】
図23に示されるように、共有サーバ5−1は、相談事案画面を仮想画面200の所定の位置に組み込んで表示するための第1の表示アプリケーション151と、相談業務を補助するための資料(以下、補助資料という)を仮想画面200の所定の位置に組み込んで表示するための第2の表示アプリケーション152と、相談事案画面に含まれるデータが顧客または相談員によって指定された場合に、そのデータとリンク付けされた補助資料を表示させるための表示監視アプリケーション153とを格納している。なお、ここでは、顧客用表示部7Aの領域53に表示する画像が相談事案画面の画像であり、相談員用表示部7Bの領域57に表示するチャネル画面の画像71が補助資料の画像であるものとして説明する。
【0051】
共有サーバ5−1によって作成される仮想画面200の画像は、例えばコンテンツサーバ5−5に、図11の点線から左側の領域の画像201Aと点線から右側の領域の画像201Bとに分割されて格納されている。共有サーバ5−1は、顧客用表示部7Aに表示する画像8Aと相談員用表示部7Bに表示する画像8Bとの組み合せを特定するためのプロンプタデータを格納しており、プロンプタデータによって特定された画像をコンテンツサーバ5−5から取得して合成する。これによって、図11に示される仮想画面200の画像を作成する。なお、プロンプタデータの構成は、例えば、<工程番号,画像201Aの背景部分となる画像のURL,画像201Bの背景部分となる画像のURL,領域53に組み込まれる画像のURL,領域55に組み込まれる画像のURL,…>のようになっている。共有サーバ5−1は、プロンプタデータの顧客用表示部7Aに表示する画像8AのURLに基づいて、コンテンツサーバ5−5から画像201Aを取得するとともに、プロンプタデータの相談員用表示部7Bに表示する画面のURLに基づいて、コンテンツサーバ5−5から画像201Bを取得し、これらを合成する。なお、プロンプタデータの構成は、前述の形式以外にも様々な変形が可能である。例えば、<工程番号,画像201Aの背景部分となる画像の名称,画像201Bの背景部分となる画像の名称,領域53に組み込まれる画像の名称,領域55に組み込まれる画像の名称,…>のようにすることも可能である。
【0052】
また、仮想画面200の中の領域53には、複数の選択項目が表示されている。ここでは、領域53に表示された画像が相談事案画面であり、選択項目が相談事案画面に含まれるデータとなる。顧客または相談員は、ある選択項目を指定する。DBサーバ5−3は、選択項目と補助資料(ここでは、領域57に表示する画像71)とをリンク付けするプロンプタデータのテーブル(以下、リンクデータテーブルという)154を格納している。なお、リンクデータテーブル154の構成は、例えば、図23に示されるように、<リンク元のアドレス,リンク先のアドレス>のようになっている。共有サーバ5−1の表示監視アプリケーション153は、第1の表示アプリケーション151によって表示されている領域53の選択項目のデータを取得し、ある選択項目が指定された場合に、DBサーバ5−3のリンクデータテーブル154を参照して、リンク先のアドレスを取得する。そして、リンク先のアドレスを第2の表示アプリケーション152に通知する。第2の表示アプリケーション152は、リンク先のアドレスによって特定された画像(すなわち、補助資料である画像71)をチャネルサーバ5−6から取得して仮想画面200の領域57に組み込む。なお、リンクデータテーブル154の構成は、前述の形式以外にも様々な変形が可能である。このようにして、この実施の形態では、相談事案に対応する補助資料を簡単な操作で適宜表示することができるため、補助資料を探す必要がなくなり、顧客を待たせることがなくなり、相談業務にかかる時間を短縮することができる。また、この実施の形態では、一つのアプリケーション画面内にすべての情報を表示するのではなく、別のアプリケーション画面に分割してその中に補助資料を表示することができる。このとき、画面全体の画像を一つのアプリケーションによって作成するのではなく、画面の中に存在するいくつかの領域(例えば領域51,53,55,57)毎に専用の表示アプリケーションが対応付けられており、その専用の表示アプリケーションが対応付けられた領域の画像を作成する。このようにして作成した画像は、顧客が確認するデータのみを一つのアプリケーション画面内にまとめて表示されるので、顧客はデータを確認する時間を短縮することができる。また、領域毎に対応付けられた専用の表示アプリケーションが、各領域の画像を作成するので、共有アプリケーション502の構成を簡単にすることができ、処理速度を向上させることができる。
【0053】
なお、図23に示される第1の表示アプリケーション151と第2の表示アプリケーション152は、図24のように変更してもよい。すなわち、第1の表示アプリケーション151と第2の表示アプリケーション152は、第1の表示アプリケーション151が秘匿データを含まない画像201Aの表示制御を行い、第2の表示アプリケーション152が秘匿データを含む画像201Bの表示制御を行うというように、画像を表示する領域を限定するように動作してもよい。これにより、秘匿データを、相談員のみが視認できる相談員用表示部7Bに表示することができるので、補助資料を作成して配布するのにコストがかかるという課題を解決することができる。
【0054】
また、図25に示されるように、共有サーバ5−1は、仮想画面200の画像を相談業務端末7と相談業務支援端末17とに出力することができる。これにより、相談業務支援端末17は、相談業務端末7が現在表示している画像を表示することができる。そのため、遠隔地にいる支援員が、相談業務端末が表示している画像を口頭で相談員に確認することによって同じ画像を表示する手続きをなくすことができ、相談業務にかかる時間を短縮することができる。
【0055】
相談業務端末7は、共有サーバ5−1から仮想画面200の画像を取得する。仮想画面200の画像は、顧客用の画像(すなわち、顧客に視認させるための画像)と相談員用の画像(すなわち、顧客に秘匿した状態で相談員に視認させるための画像)とが含まれる。図11に示される例では、点線から左側の領域の画像201Aが顧客用の画像であり、点線から右側の領域の画像201Bが相談員の画像である。相談業務端末7は、仮想画面200の画像を画像201Aと201Bとに分割し、画像201Aを図10に示される顧客用の画像8Aとして顧客用表示部7Aに、画像201Bを図10に示される相談員用の画像8Bとして相談員用表示部7Bに表示する。図10に示されるように、顧客用表示部7Aは、顧客側と相談員側とから視認できるように配置され、相談員用表示部7Bは顧客側から視認できず相談員側から視認できるように配置されている。そのため、相談員は、顧客の相談事案に適したデータを顧客に見せながら、かつ、秘匿データを参照しながら、相談業務を遂行することができる。なお、図11には入力箇所を特定するための矢印が示されていないが、実際の画像には矢印が予め定められた位置に表示されている。この矢印は、相談員が相談業務端末7の図示しないポインティングデバイス(例えば、マウスなど)を操作することにより、顧客用表示部7Aと相談員用表示部7Bの、両方の画面の中を自在に移動する。相談員は、この矢印を操作することによって、各種の操作(例えば、両方の画面の中に表示された選択可能な項目の選択操作や、両方の画面の中に表示された所定の欄へのデータの入力操作、両方の画面の中に表示された画像(例えば領域53,55,57,59,61などに表示された画像)の表示位置や領域の大きさを変える操作など)を行うことができる。
【0056】
なお、顧客用表示部7Aと相談員用表示部7Bに表示された画像の中には、表示位置が、顧客用表示部7Aと相談員用表示部7Bのいずれか一方に限定されたものがある。例えば、機密性の高いデータなどを含む画像は、顧客に秘匿しなければならない。この様な画像は、表示位置を限定するデータ(以下、表示位置限定データという)が対応付けられている。表示位置限定データは、例えば、本部部門31にいる人物によって画像または画像に含まれるデータに限定をかけるべきであるか否かが判断され、限定をかけるべきであると判断された場合に、その画像またはデータと対応付けられて、サーバ(例えば共有サーバ5−1やDBサーバ5−3、コンテンツサーバ5−5、チャネルサーバ5−6など)に登録される。共有サーバ5−1は、表示位置限定データと対応付けられた画像またはデータがある場合に、その画像またはデータを含む画像の表示位置を、例えば、顧客用表示部7Aに移動できないように、限定する。なお、画像の表示位置の限定やその解除は、相談業務端末7を操作することによって任意に行うことができるようにしてもよい。この場合、例えば、相談員が、図示しないポインティングデバイスにより表示位置の限定や解除を行う画像を特定し、図11,図13に示される設定バー90を押下して、表示位置の限定や解除を行う操作を実行することにより、行うことができる。
【0057】
仮想画面200の画像は、共有サーバ5−1が相談業務端末7からの接続を受ける以前に作成しておいてもよい。また、仮想画面200の画像は、用途や仕様などに応じて様々な変形が可能である。
【0058】
(顧客対応開始)
次に、顧客がローンの申し込みなどの相談を行うために来店したものとする。相談員は、顧客との相談業務を開始するために、図11,図13に示される顧客対応開始バー77を押下する。なお、顧客対応開始バー77は、顧客との相談業務の開始を指示するメニューバーである。このとき、ACDサーバ5−4(または認証サーバ5−2やDBサーバ5−3)は、相談業務端末7を管理するデータベースのデータを、「未接続」状態から「起動中」状態に、そして「起動中」状態から「対応中」状態に更新する。これにより、相談業務端末7は、共有サーバ5−1に格納された共有アプリケーション502を実行させることができるようになる。なお、共有アプリケーション502の実行は、共有サーバ5−1が作成した仮想画面200の画像内に表示された各種のデータ入力欄へのデータの入力や図11に示されるメニューバー59,61の押下などによって行われる。また、共有アプリケーション502の実行は、端末ではなく、共有サーバ5−1によって行われ、端末は、共有サーバ5−1によって行われた共有アプリケーション502の実行結果である仮想画面200の画像を表示するだけである。
【0059】
ここで、顧客との相談業務が開始されたものとする。このとき、相談業務端末7は、図12に示される画像を顧客用表示部7Aに、図13に示される画像を相談員用表示部7Bに表示している。相談員は、例えば、図12の領域53の中に表示される選択項目の中から顧客の相談事案に該当する項目を押下する。すると、共有サーバ5−1は、チャネルサーバ5−6から図14に示される画像71を取得し、画像71を仮想画面200の領域57の中に組み込む。なお、画像71は、顧客に関する秘匿データ(以下、チャネルデータという)を表示するための画面(チャネル画面)の画像である。画像71は、顧客の相談事案に応じて変更されるようにしてもよい。共有サーバ5−1は、領域57に画像71を組み込んだ仮想画面200の画像を相談業務端末7に出力する。これにより、相談業務端末7は、図15に示される画像、すなわち、領域57に画像71が組み込まれた画像を相談員用表示部7Bに表示する。
【0060】
この後、相談員は、操作者のコードを入力する領域73に自身のコードを入力するとともに、例えば、口座番号などの顧客を特定するためのデータを入力して、顧客対応開始バー77を押下する。なお、顧客を特定するためのデータは、氏名や生年月日、電話番号などでもよいが、口座番号であれば顧客を一人の人物に特定できるので、口座番号が好ましい。
【0061】
この後、共有サーバ5−1は、領域73に入力された相談員のコードを認証サーバ5−2に出力する。認証サーバ5−2は、領域73に入力された相談員のコードとデータベースに格納されたデータとを照合し、相談員のコードに応じて実行が許容されている操作を示すデータを共有サーバ5−1に出力する。これにより、共有サーバ5−1は、相談員により操作された内容が許容された操作である場合にその操作に基づいて演算を実行し、相談員により操作された内容が許容されていない操作である場合にその操作に基づく演算を中断する。ここでは、相談員により操作された内容が許容された操作であるものとする。
【0062】
この後、共有サーバ5−1は、顧客を特定するためのデータに基づいてチャネルサーバ5−6から顧客のチャネルデータを取得し、図16に示される画像を作成する。そして、作成した図16に示される画像を相談業務端末7に出力する。これにより、相談業務端末7は、図16に示される画像を相談員用表示部7Bに表示する。相談員は、図16に示される画像を見ながら顧客との相談業務を遂行する。このとき、相談員は、チャネルデータとして保存すべきデータがあれば、そのデータを図16に示される画像の所定の箇所に入力する。なお、図16に示される画像では、顧客対応開始バー77の代わりに、顧客との相談業務の終了を指示するための顧客対応終了バー79が配置されている。
【0063】
ところで、共有サーバ5−1は、相談業務端末7や相談業務支援端末17の操作により共有アプリケーション502が実行される都度(例えば、仮想画面200の画像が変更されたり、仮想画面の中の領域51,53,55,57,59,61などの画像の配置位置や内容が変更される都度)、操作履歴を記録する。操作履歴の記録は、例えば、前述のプロンプタデータの形式によって行うことができる。例えば、相談員が、顧客のチャネルデータを変更したものとする。この場合、共有サーバ5−1が、相談員用表示部7Bの領域57に表示された画像(すなわち、図14〜図17に示されるチャネルデータを表示するための画面の画像(以下、チャネル画像という)71)をチャネルサーバ5−6に出力する。チャネルサーバ5−6は、共有サーバ5−1から取得したチャネル画像71を格納し、チャネル画像71を格納した領域を特定するデータ(例えば、URLやアドレス、画像名など)を共有サーバ5−1に出力する。なお、以下、チャネル画像71を格納した領域を特定するデータを、チャネル画像格納データという。共有サーバ5−1は、例えば、<工程番号,画像201Aの背景部分となる画像のURL,画像201Bの背景部分となる画像のURL,領域53に組み込まれる画像のURL,領域55に組み込まれる画像のURL,チャネル画像71の表示領域,チャネルサーバのID,チャネル画像格納データ,…>の形式で格納する。これにより、共有サーバ5−1は、相談業務端末7や相談業務支援端末17による操作履歴を記録する。なお、操作履歴は、顧客との相談業務が終了すると、DBサーバ5−3に出力され、DBサーバ5−3によって保存される。
【0064】
(相談業務支援端末の起動)
次に、相談業務支援端末17が起動されるものとする。このとき、支援員は、相談業務支援端末17の図示しない電源スイッチを押下する。これにより、相談業務支援端末17が、システムにログオンする(S103)。このとき、相談業務支援端末17は、まだ相談業務端末7と接続されておらず、待機中の状態となっている。そして、ACDサーバ5−4(または認証サーバ5−2やDBサーバ5−3)は、相談業務支援端末17を管理するデータベースのデータを、「未接続」状態から「待機中」状態に更新する。なお、相談業務システム1は、顧客との相談業務が遂行されている間、相談業務支援端末17側から相談業務端末7に接続できないようにすることが好ましい。これにより、例えば、相談者の意志に反して、第三者が顧客との相談業務に割り込むのを防止できるので、相談員を顧客との会話に専念させることができる。また、共有サーバ5−1や相談業務端末7、その周辺機器が誤動作するのを防止できる。また、不必要な接続がないので、通信トラフィックの増大を防止でき、システムの通信状態を良好に保つことができるとともに、支援要請時に接続可能な相談業務支援端末17がなくなるのを防止できる。
【0065】
(支援要請)
次に、顧客との相談業務において、支援員に支援を要請する場合が発生したものとする。このとき、相談員は、例えば、図16に示される接続バー81を押下し、これに応じて表示された図17に示される選択項目の中から該当する相談事案の項目を押下する。なお、接続バー81は、相談業務支援端末17との接続を指示するメニューバーである。この操作に基づいて、共有サーバ5−1は、接続バー81が押下された支援要請元のデータ(例えば相談業務端末7のIDや相談事案の種別、顧客の氏名、相談員の氏名など)をACDサーバ5−4に出力する。ACDサーバ5−4は、複数の相談業務支援端末17−1〜17−nの中から、現在接続することができ、かつ、相談事案に最適な対応ができる支援員が操作する端末を選択する。この後、VPN装置37は、接続バー81が押下された相談業務端末7とACDサーバ5−4が選択した相談業務支援端末17とを接続する。
【0066】
このとき、相談業務支援端末17は、初期時において、例えば、図18に示される画像を表示している。図18中、点線から左側の領域の画像18Aは第1の表示部17Aに表示される画像であり、また点線から右側の領域の画像18Bは第2の表示部17Bに表示される画像である。図18は、背景画面の中に、何らかのプログラムを表示するウィンドウが開いた状態を示している。
【0067】
相談業務支援端末17は、ACDサーバ5−4によって選択されると、ACDサーバ5−4から出力される支援要請元のデータを取得する。そして、相談業務支援端末17は、例えば、図19に示されるように、支援要請元のデータを示す画像85を第1の表示部17Aまたは第2の表示部17Bに表示する。なお、支援要請元のデータとは、例えば、相談事案の種別や顧客の氏名、相談員の氏名、前回相談員から次回相談員への申し送り事項、その他である。サービス提供者は、これらの中から任意に1乃至複数を選択して支援要請元のデータとして設定できる。また、ここでは、支援要請元のデータを出力するサーバは、ACDサーバ5−4としたが、ACDサーバ5−4以外のサーバとすることも可能である。
【0068】
(支援の了承/拒否)
相談業務支援端末17は、支援要請に対して、支援の了承または拒否を行うことができる。
【0069】
例えば、相談業務支援端末17は、支援要請を了承する場合に、支援員によって画像85の中の「はい」と表示されたキーが押下され、これにより、支援を了承する信号をACDサーバ5−4に出力する。支援を了承する信号を取得したACDサーバ5−4は、支援を了承した相談業務支援端末17を特定するデータ(相談業務支援端末17のIDなど)を共有サーバ5−1に出力する。共有サーバ5−1は、現在の共有アプリケーション502の実行結果である画像(すなわち、仮想画面200の画像)を、支援を了承した相談業務支援端末17に出力する。このとき、共有サーバ5−1は、相談業務端末7の顧客用表示部7Aに表示されている画像を第1の表示部17Aに表示すべき画像として相談業務支援端末17に出力し、また相談業務端末7の相談員用表示部7Bに表示されている画像を第2の表示部17Bに表示すべき画像として相談業務支援端末17に出力する。これにより、相談業務支援端末17は、相談業務端末7が現在表示している画像と同じ画像を表示する。なお、相談業務支援端末17は、表示した画像18Aまたは画像18Bの拡大や縮小などの操作ができるように構成してもよい。ただし、この場合、相談業務支援端末17内部の図示しない画像描写用のメモリに展開されている画像の大きさが変るだけで、共有アプリケーション502は実行されず、したがって、共有サーバ5−1が作成する仮想画面200の画像は変化しないし、相談業務端末7が表示する画像8Aまたは画像8Bも変化しない。
【0070】
相談業務支援端末17は、支援要請を拒否する場合に、支援員によって画像85の中の「いいえ」と表示されたキーが押下され、これにより、支援を拒否する信号をACDサーバ5−4に出力する。支援を拒否する信号を取得したACDサーバ5−4は、支援を了承する相談業務支援端末17が見つかるまで、支援可能な相談業務支援端末17を検索して、同様の工程を繰り返す。
【0071】
このようにして、相談業務支援端末17は、相談業務端末7からの支援要請に対して、支援の了承または支援の拒否を行うことができる。そして、支援の了承を行った場合に、相談業務支援端末17は相談業務端末7の操作による共有アプリケーション502の実行結果である画像を表示することができるので、相談業務支援端末17を操作する支援員は顧客との相談業務の内容を把握することができ、これによって、相談業務の支援を行うことができるようになる。
【0072】
(支援開始)
支援員によって画像85の中の「はい」と表示されたキーが押下された場合に、共有サーバ5−1は、相談業務端末7が現在表示している画像(すなわち、仮想画面200の画像)を選択された相談業務支援端末17に出力する。これにより、相談業務支援端末17は、相談業務端末7が現在表示している画像と同じ画像を表示する(S104)。図20は、相談業務端末7が現在顧客用表示部7Aに表示している画像例である。また、相談業務端末7が現在相談員用表示部7Bに表示している画像例は図16である。なお、図20の中の、TV会議画像87は、相談業務端末7が表示する場合に、支援員の顔画像となり、相談業務支援端末17が表示する場合に、顧客または相談員の顔画像となる。相談業務支援端末17は、当初の状態(すなわち、入力制御許可バー82が押下されていない状態)では、共有サーバ5−1の共有アプリケーション502を操作する制御権(以下、操作制御権という)を保有しておらず、仮想画面200の画像を表示することと接続バー81を押下することによって接続を切断することしかできない。なお、共有サーバ5−1は、相談業務支援端末17側からの操作によって操作制御権が相談業務支援端末17に与えられないように制御している。
【0073】
次に、相談員は、相談業務支援端末17に操作制御権を与えるために、入力制御許可バー82を押下する。この操作に基づいて、共有サーバ5−1は入力起動モジュール703を起動し(S105)、相談業務端末7は相談業務支援端末17に操作制御権を与える(S106)。これによって、相談業務支援端末17は、共有アプリケーション502を操作できるようになる。
【0074】
支援員は、相談業務支援端末17により共有アプリケーション502を操作することによって顧客との相談業務を支援する(S107)。このとき、支援員による支援は、例えば、アノテーションの表示や、チャット形式やテレビ会議形式の会話、相談業務支援端末17からの共有アプリケーション502の操作の実行などによって行われる。
【0075】
アノテーションの表示は、例えば、支援員が、相談業務支援端末17により共有サーバ5−1に格納されたアノテーションソフトウェア503を起動し(S201)、仮想画面200の画像に図21に示されるようなアノテーションを付す(S202))ことによって、行われる。図21の例では、点線の楕円で囲まれた領域1000内の、太線で描かれた丸や、引出し線、「利率」や「3.05」の文字がアノテーションである。図21に示されるように、アノテーションは、仮想画面200の画像が隠れないように、丸や線、文字を、仮想画面200の画像の上に直接描画される。アノテーションの種類(例えば、丸や楕円、四角や三角、文字や予め定められた図柄など)は、以下のようにして選択することができる。例えば、種類を選択するためのウィンドウがアノテーションソフトウェア503に予め設定されているので、このウィンドウを開いて、マウスなどのポインティングデバイスによって任意の種類を指定する。丸や楕円、四角や三角、予め定められた図柄などのアノテーションは、ポインティングデバイスを操作することによって描写することができる。文字のアノテーションは、ポインティングデバイスによって表示位置を定め、キーボードによって任意の文字を入力することによって描写することができる。
【0076】
このようなアノテーションの表示による支援は、相談員と支援員との会話を顧客に秘匿した状態で行うことができるので、会話の内容を顧客に秘匿したい場合に好適である。特に、相談員は、仮想画面200の画像を視認しながら秘匿データを視認することができるので、仮想画面200の画面を参照させつつ秘匿データも視認させたい場合に好適である。
【0077】
また、チャット形式の会話による支援は、相談員が、例えば、図16に示されるチャットバー91を押下することによって、行われる。このとき、共有サーバ5−1は、図22に示される画像(すなわち、図16に示される画像にチャット用のウィンドウ93が組み合わされた画像)を作成し、相談業務端末7と相談業務支援端末17に出力する。これにより、相談業務端末7は、図22に示される画像を相談員用表示部7Bに表示するとともに、相談業務支援端末17は、図22に示される画像を第2の表示部17Bに表示する。これにより、相談員と支援員は、チャット形式による会話をすることができる。チャット形式による支援は、相談員と支援員との会話を顧客に秘匿した状態で行うことができるので、会話の内容を顧客に秘匿したい場合に好適である。チャット形式の会話による支援は、予め用意された辞書データを利用するようにしてもよい。この場合、例えば、支援員が、相談業務支援端末17を操作して、記録媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMなど)または相談業務支援端末17のハードディスク装置に格納された辞書データを第2の表示部17B上に展開する。支援員は、展開された辞書データの中から任意のデータをコピーして、チャット画面93に貼り付ける。これにより、予め用意された辞書データを利用した支援が行われる。
【0078】
テレビ会議形式の会話による支援は、相談員が、例えば、入力制御許可バー82を押下することによって、行われる。このとき、相談業務端末7や相談業務支援端末17は、各々が図示しないカメラによって画像87を撮影する。そして、テレビ会議サーバ5−7を介して、相談業務端末7は相談業務支援端末17に、相談業務支援端末17は相談業務端末7に、取得した画像87を出力する。これにより、相談業務端末7や相談業務支援端末17は、図20に示される画像を表示することができる。また、相談業務端末7や相談業務支援端末17は、各々が図示しないマイクによって顧客や相談員、支援員の音声を取得して他方に出力する。相談業務端末7や相談業務支援端末17は、他方から取得した音声を図示しないスピーカによって出力する。これにより、顧客と相談員と支援員は、テレビ会議形式の会話をすることができる。なお、相談業務端末7と相談業務支援端末17は、画像87を共有サーバ5−1に出力するようにしてもよい。この場合、共有サーバ5−1は、相談業務支援端末17が撮影した画像87を顧客用表示部7Aの領域51に組み込んだ画像を相談業務端末7に出力し、相談業務端末7が撮影した画像87を第1の表示部17Aの領域51に組み込んだ画像を相談業務支援端末17に出力することになる。
【0079】
相談業務支援端末17からの共有アプリケーション502の操作の実行による支援は、相談員が、相談業務端末7の、例えば、入力制御許可バー82を押下することによって、行われる。相談業務支援端末17は、当初の状態(すなわち、入力制御許可バー82が押下されていない状態)では、操作制御権を保有していないが、入力制御許可バー82が押下されることにより、操作制御権が相談業務支援端末17に移る。これによって、相談業務支援端末17は、共有アプリケーション502を操作することができるようになる。なお、操作制御権は、相談業務支援端末17に移っていない状態で、第1の表示部17Aに表示された入力制御許可バー82が押下されても、相談業務支援端末17に移らない。
【0080】
相談業務支援端末17からの共有アプリケーション502の操作の実行による支援は、例えば、支援員が、相談業務支援端末17により共有アプリケーション502に対して何らかの操作を行うものとする。この場合、共有サーバ5−1は、相談業務支援端末17の操作に従って共有アプリケーション502の実行結果である画像を作成し、作成した画像を相談業務端末7と相談業務支援端末17とに出力し、相談業務端末7と相談業務支援端末17とに同じ画像を表示させるようにする。また、例えば、支援員が、相談業務支援端末17により印刷を実行させる操作を行うものとする。この場合、共有サーバ5−1は、相談業務端末7に備えられているプリンタを駆動して印刷を実行する。
【0081】
なお、操作制御権は、相談員が、再度、相談業務端末7の顧客用表示部7Aに表示された入力制御許可バー82を押下することによって、または、支援員が、相談業務支援端末17の第1の表示部17Aに表示された入力制御許可バー82を押下することによって、相談業務支援端末17から相談業務端末7に戻る。
【0082】
(支援中断)
次に、支援を中断するものとする。このとき、相談員は、再度、相談業務端末7の入力制御許可バー82を押下する。この操作に基づいて、共有サーバ5−1は、相談業務支援端末17の操作制御権を失効させる(S108)。
【0083】
(支援終了)
次に、支援を終了するものとする。このとき、相談員は、再度、図17に示される画像8Bの接続バー81を押下する。すると、相談業務端末7の顧客用表示部7Aと相談員用表示部7Bの画面は変化しないが、相談業務支援端末17の第1の表示部17Aと第2の表示部17Bの画面は、初期状態の画像(例えば、図18に示される画像)になる。
【0084】
(顧客対応終了)
次に、顧客との相談業務を終了するものとする。このとき、相談員は、図16に示される顧客対応終了バー79を押下する。なお、顧客対応終了バー79は、顧客との対応の終了を指示するメニューバーである。また、相談業務を終了する操作制御権は、相談業務支援端末17には与えられていない。そのため、支援員が相談業務支援端末17の顧客対応終了バー79を押下しても、共有サーバ5−1は相談業務の終了動作を行わない。
【0085】
相談業務端末7の顧客対応終了バー79を押下されると、共有サーバ5−1は、相談業務端末7により操作されていた共有アプリケーション502を閉鎖する。このとき、相談業務端末7の顧客用表示部7Aと相談員用表示部7Bの画面は、初期状態の画像(例えば、図12,図13に示される画像)になる。また、相談業務支援端末17が接続されていれば、相談業務支援端末17の第1の表示部17Aと第2の表示部17Bの画面は、初期状態の画像(例えば、図18に示される画像)になる。
【0086】
この後、共有サーバ5−1は、顧客との相談業務を遂行する際に記録した操作履歴(例えば、前述のプロンプタデータの形式による記録データ)をDBサーバ5−3に出力し、DBサーバ5−3に保管させる。これにより、相談業務支援端末17は、過去の履歴画像(すなわち、過去の顧客との相談業務において、相談業務端末7の操作による共有アプリケーション502の実行結果である画像)をDBサーバ5−3から取得して表示することができる。したがって、支援員は、過去の顧客との相談業務における履歴画像を閲覧することができる。なお、相談業務端末7と相談業務支援端末17は、DBサーバ5−3から過去の履歴画像を直接取得することができる。また、共有サーバ5−1を介してDBサーバ5−3から過去の履歴画像を取得することもできる。この場合、共有サーバ5−1にDBサーバ5−3から過去の履歴画像を取得させて仮想画面200の画像を作成させ、共有サーバ5−1からその仮想画面200の画像を取得することになる。
【0087】
ところで、相談業務端末7が現在表示している画像は、相談員が支援要請を行わない場合に、他の端末(相談業務端末7、相談業務支援端末17)が表示できないようにするのが好ましい。このようにすることにより、顧客との相談業務が遂行されている間、第三者が、相談員の意志に反して、顧客との相談業務に割り込むのを防止することができる。その結果、第三者が勝手に顧客との相談業務に割り込むことがないので、相談業務端末7の誤動作を防止することができる。また、他の端末の不必要な接続がないので、通信トラフィックの増大を防止することができ、システムの通信状態を良好に保つことができる。更に、他の端末の不必要な接続がないので、支援要請時における対応可能な支援員の数が低下するのを防止することができる。その上、第三者が勝手に顧客との相談業務に割り込むことがないので、相談員は顧客との会話に専念することができる。
【0088】
以上説明した相談業務システム1によれば、相談員は、顧客の相談事案に充分に対応しきれない場合に、相談業務支援端末17を操作するオペレータから、顧客の相談事案に的確に対応するデータを得ることができる。そのため、知識や経験の浅い相談員であっても、顧客の相談事案に的確に対応することができる。また、相談業務システム1の操作制御権は共有サーバ5−1によって制御されるので、顧客との相談業務が円滑に遂行される。また、相談事案に対応する補助資料を簡単な操作で適宜表示することができるため、補助資料を探す必要がなくなり、顧客を待たせることがなくなり、相談業務にかかる時間を短縮することができる。
【0089】
<付記>
本発明は上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。
【0090】
例えば、この発明に係る相談業務システムは、金融機関に限らず、交通機関や流通機関などにおける顧客との相談業務にも利用することができる。
【0091】
また、相談業務端末は、従来技術において開示された特開2001−112595に開示された形状の窓口装置であってもよい。また、相談業務端末は、相談業務機能を搭載する、契約装置や、自動取引装置(ATM)、チケット販売や音楽の配信、その他の機能を保有する取引装置などの形態であってもよい。
【0092】
また、相談業務端末7の表示部は、二つよりも多く構成することも可能である。この場合、相談業務支援端末17の表示部も、相談業務端末7の表示部の数に合わせるのが好ましい。
【0093】
また、相談業務支援端末17の表示部は、複数の画面を一つに統合することも可能である。
【0094】
また、相談業務端末7は、上記の実施の形態においてサーバ5−1〜5−nに格納されたアプリケーションやデータを格納する構成にすることも可能である。このような構成にすることにより、相談業務端末7は、他の装置(すなわち、サーバ5−1〜5−nや相談業務支援端末17など)と接続されていない状態で操作されることが可能となり、例えば、相談事案画面を表示した後、リンクデータテーブルを用いて、相談事案画面に含まれるデータにリンク付けられた補助資料をデータベースから検索して表示することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したこの発明は、相談事案に対応する補助資料を簡易な操作で短時間に表示できる相談業務システムを提供することができる。そのため、この発明によれば、相談員が補助資料を探す作業を削減することができ、顧客を待たせることがなくなり、相談業務にかかる時間を短縮することができるという効果を得ることができる。また、この発明によれば、一つのアプリケーション画面内にすべての情報を表示するのではなく、別のアプリケーション画面に分割してその中に補助資料を表示することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る相談業務システムの構成を示す図である。
【図2】相談業務端末の構成を示す図である。
【図3】相談業務支援端末の構成を示す図である。
【図4】各サーバの機能例を示す図である。
【図5】共有サーバに格納されたプログラム例を示す図である。
【図6】端末の主要部の構成を示す図である。
【図7】端末の機能例を示す図である。
【図8】端末に格納されたプログラム例を示す図である。
【図9】相談業務システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】画面の配置例を示す図である。
【図11】仮想画面の一例を示す図である。
【図12】顧客用表示部の初期画面例を示す図である。
【図13】相談員用表示部の初期画面例を示す図である。
【図14】チャネル画面の一例を示す図である。
【図15】相談員用表示部の画面例を示す図である。
【図16】相談員用表示部の画面例を示す図である。
【図17】相談員用表示部の画面例を示す図である。
【図18】相談業務支援端末の初期画面例を示す図である。
【図19】相談業務支援端末の画面例を示す図である。
【図20】顧客用表示部の画面例を示す図である。
【図21】相談員用表示部の画面例を示す図である。
【図22】相談員用表示部の画面例を示す図である。
【図23】各サーバの動作を示す図である。
【図24】各サーバの動作を示す図である。
【図25】各サーバの動作を示す図である。
【符号の説明】
1 相談業務システム
3 通信網
5 サーバ
7 相談業務端末
17 相談業務支援端末
Claims (8)
- サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を含む仮想画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する1乃至複数の相談業務端末と、前記相談業務端末のそれぞれがともに操作できかつ前記相談業務端末の前記顧客用表示部及び前記相談員用表示部に前記仮想画面を表示させるための共有アプリケーションを格納し、前記相談業務端末による操作に基づいて前記共有アプリケーションを実行するサーバとを有する相談業務システムにおいて、
前記サーバは、前記共有アプリケーションと、前記顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、前記相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、前記相談事案画面に含まれるデータと当該データに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、前記共有アプリケーションを実行する処理部とを備えており、かつ、
前記サーバの前記処理部は、
前記相談事案画面を含む前記仮想画面を前記相談業務端末に表示させる場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記コンテンツ特定用データに基づいて、前記顧客用コンテンツと前記相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツとを前記格納部から読み出して合成することにより、前記仮想画面を作成し、
作成された当該仮想画面を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記相談事案画面を含まない当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させ、
さらに、前記相談業務端末での前記相談員の操作によって、前記相談業務端末に表示された前記仮想画面の中の前記相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記リンクデータテーブルに基づいて、指定された前記データにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された当該補助資料を前記格納部から読み出して前記仮想画面の中の前記相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、前記仮想画面の更新画像を作成し、
作成された当該仮想画面の更新画像を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記補助資料を含む当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の更新画像の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の更新画像の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させる
ことを特徴とする相談業務システム。 - 前記コンテンツ特定用データは、表示する動作の工程を表す工程番号と、前記顧客用画像の背景部分となるコンテンツのURLまたは名称、前記相談員用画像の背景部分となるコンテンツのURLまたは名称、前記顧客用画像の中の各部分を構成する領域に組み込まれるコンテンツのURLまたは名称、前記相談員用画像の中の各部分を構成する領域に組み込まれるコンテンツのURLまたは名称を含むデータである
ことを特徴とする請求項1に記載の相談業務システム。 - 前記相談事案画面に含まれるデータは、選択項目であり、
前記リンクデータテーブルは、前記選択項目と当該選択項目に対応する補助資料とをリンク付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の相談業務システム。 - 前記リンクデータテーブルは、リンク元のアドレスとリンク先のアドレスとを組み合わせたデータである
ことを特徴とする請求項1または3に記載の相談業務システム。 - 通信網を介して、サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を含む仮想画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する1乃至複数の相談業務端末に接続されたサーバにおいて、
前記相談業務端末のそれぞれがともに操作できかつ前記相談業務端末の前記顧客用表示部及び前記相談員用表示部に前記仮想画面を表示させるための共有アプリケーションと、前記顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、前記相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、前記相談事案画面に含まれるデータと当該データに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、前記相談業務端末による操作に基づいて前記共有アプリケーションを実行する処理部とを備えており、かつ、
前記処理部は、
前記相談事案画面を含む前記仮想画面を前記相談業務端末に表示させる場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記コンテンツ特定用データに基づいて、前記顧客用コンテンツと前記相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツとを前記格納部から読み出して合成することにより、前記仮想画面を作成し、
作成された当該仮想画面を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記相談事案画面を含まない当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させ、
さらに、前記相談業務端末での前記相談員の操作によって、前記相談業務端末に表示された前記仮想画面の中の前記相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記リンクデータテーブルに基づいて、指定された前記データにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された当該補助資料を前記格納部から読み出して前記仮想画面の中の前記相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、前記仮想画面の更新画像を作成し、
作成された当該仮想画面の更新画像を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記補助資料を含む当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の更新画像の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の更新画像の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させる
ことを特徴とするサーバ。 - サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を含む仮想画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する相談業務端末において、
前記顧客用表示部及び前記相談員用表示部に前記仮想画面を表示させるための共有アプリケーションと、前記顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、前記相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、前記相談事案画面に含まれるデータと当該データに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、前記共有アプリケーションを実行する処理部とを備えており、かつ、
前記処理部は、
前記相談事案画面を含む前記仮想画面を前記相談業務端末に表示させる場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記コンテンツ特定用データに基づいて、前記顧 客用コンテンツと前記相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツとを前記格納部から読み出して合成することにより、前記仮想画面を作成し、
作成された当該仮想画面を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記相談事案画面を含まない当該相談員用画像とに分割して、当該仮想画面の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示するとともに、当該仮想画面の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示し、
さらに、前記相談員の操作によって、当該相談業務端末に表示された前記仮想画面の中の前記相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記リンクデータテーブルに基づいて、指定された前記データにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された当該補助資料を前記格納部から読み出して前記仮想画面の中の前記相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、前記仮想画面の更新画像を作成し、
作成された当該仮想画面の更新画像を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記補助資料を含む当該相談員用画像とに分割して、当該仮想画面の更新画像の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示するとともに、当該仮想画面の更新画像の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示する
ことを特徴とする相談業務端末。 - 通信網を介して、サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を含む仮想画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する1乃至複数の相談業務端末に接続されたサーバとしての手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
当該コンピュータを、前記相談業務端末のそれぞれがともに操作できかつ前記相談業務端末の前記顧客用表示部及び前記相談員用表示部に前記仮想画面を表示させるための共有アプリケーションと、前記顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、前記相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、前記相談事案画面に含まれるデータと当該データに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、前記相談業務端末による操作に基づいて前記共有アプリケーションを実行する処理部とを備える構成とし、かつ、
前記処理部は、
前記相談事案画面を含む前記仮想画面を前記相談業務端末に表示させる場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記コンテンツ特定用データに基づいて、前記顧客用コンテンツと前記相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツとを前記格納部から読み出して合成することにより、前記仮想画面を作成し、
作成された当該仮想画面を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記相談事案画面を含まない当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させる手順を実行し、
さらに、前記相談業務端末での前記相談員の操作によって、前記相談業務端末に表示された前記仮想画面の中の前記相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記リンクデータテーブルに基づいて、指定された前記データにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された当該補助資料を前記格納部から読み出して前記仮想画面の中の前記相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、前記仮想画面の更新画像を作成し、
作成された当該仮想画面の更新画像を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記補 助資料を含む当該相談員用画像とに分割して前記相談業務端末に出力することにより、前記相談業務端末に、当該仮想画面の更新画像の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示させるとともに、当該仮想画面の更新画像の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示させる手順を実行する
ことを特徴とするプログラム。 - サービス提供者側の相談員が顧客と対話しながら顧客との相談業務を遂行する際に、顧客の相談事案に対応する相談事案画面を含む仮想画面を顧客側と相談員側の双方から視認できるように配置された顧客用表示部と顧客側から視認できず相談員側のみから視認できるように配置された相談員用表示部とに分割して表示する相談業務端末としての手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
当該コンピュータを、前記顧客用表示部及び前記相談員用表示部に前記仮想画面を表示させるための共有アプリケーションと、前記顧客用表示部に表示する顧客用コンテンツと、前記相談員用表示部に表示する相談員用コンテンツと、当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツの組み合わせを特定するコンテンツ特定用データと、相談業務を補助する補助資料と、前記相談事案画面に含まれるデータと当該データに対応する補助資料とをリンク付けるリンクデータテーブルとを予め格納する格納部と、前記共有アプリケーションを実行する処理部とを備える構成とし、かつ、
前記処理部は、
前記相談事案画面を含む前記仮想画面を前記相談業務端末に表示させる場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記コンテンツ特定用データに基づいて、前記顧客用コンテンツと前記相談員用コンテンツの組み合わせを特定し、特定された組み合わせの当該顧客用コンテンツと当該相談員用コンテンツとを前記格納部から読み出して合成することにより、前記仮想画面を作成し、
作成された当該仮想画面を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記相談事案画面を含まない当該相談員用画像とに分割して、当該仮想画面の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示するとともに、当該仮想画面の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示する手順を実行し、
さらに、前記相談員の操作によって、当該相談業務端末に表示された前記仮想画面の中の前記相談事案画面に含まれる任意のデータが指定された場合に、
前記共有アプリケーションに従って、前記リンクデータテーブルに基づいて、指定された前記データにリンク付けられた補助資料を特定し、特定された当該補助資料を前記格納部から読み出して前記仮想画面の中の前記相談事案画面とは別の画面に組み込むことにより、前記仮想画面の更新画像を作成し、
作成された当該仮想画面の更新画像を前記相談事案画面を含む当該顧客用画像と前記補助資料を含む当該相談員用画像とに分割して、当該仮想画面の更新画像の中の当該顧客用画像を前記顧客用表示部に表示するとともに、当該仮想画面の更新画像の中の当該相談員用画像を前記相談員用表示部に表示する手順を実行する
ことを特徴とするプログラム。
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